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ファシズム的風潮を煽る安倍政権 [国内政治]

今日は、ファシズム的風潮を煽る安倍政権について取上げたい。まずは、劇作家の平田オリザ氏が、13日付けの日刊ゲンダイのインタビュー記事「異議唱えなければファシズム広がる」である。やや長目なので、そのポイントを箇条書き風に紹介しよう。
・「翼賛体制」に強い危機感を持ったのは、批判を許さない大阪の橋下の政治手法
・ファシズムというのは、常に外敵をつくらなければ成立しないという構造があるから、永久に続けるのは無理。安倍政権は外敵の中国や韓国との関係の悪化を利用。
・対中、対韓政策などで国民を「煽る」のは非常に危険な行為。最終的にファシズムを推し進めるのは国民の熱狂で、それが一番危険。
・とにかく景気さえ良ければいいという「反知性主義」。アジア唯一の先進国の地位から滑り落ちてしまった現実を受け入れられず、「世界の中心で輝ける日本」、「列強を目指す」を標榜。
・欧州ではハンガリーがすごく危険視。新しく制定された「ハンガリー基本法」が非常に人種差別的で排外的な要素を含んでいる。それで統一通貨のユーロ圏に入れてもらえず、ハンガリーの通貨フォリントの価値が下がって、ブダペストは観光客があふれている。ハンガリーと日本はものすごく似ている。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158874/1

第二に、鳥越俊太郎氏が、2014年2月18日の本弁護士連合会主催の集会で講演した「安倍政権はファシズム化している。ヒットラーと同じとは言わないが、今やっていることは独裁だ」を伝えるIWJブログのポイントを紹介しよう。
・安倍政権は、これまでの自民党の他の政権とは全く違う。安倍政権は、全面的に日本を変えようとしている、秘密保護法だけをやろうとしているわけではなく、『レジームチェンジ』をしようとしている。つまり、戦後の体制(「憲法9条のもとの戦争しない平和な国」)を変えるということ。
・レジームチェンジ、美しい国ニッポンを実現するためにもメディアは大事だから、NHKをまず脅し、各新聞社、TV局の社長としょっちゅうご飯を食べている。
・安倍政権はファシズム化していると思う。ヒットラーと同じとは言わない、ヒットラーほどたいへんなシロモノとは思わないが、今やっていることは独裁だ。
・秘密保護法も、ほとんどの国民が反対だった。公聴会でも全員が反対したが、その翌日に強行採決。国民の声など踏みにじって進む、ファシズムの典型。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/125879

第三に、元外務省高官の孫崎享氏が2013年12月6日付けのブログで取上げた「ファシストの定義を見て欲しい。驚くほど安倍政権に近い。日本危機的」である。原典のブログは現在、表示されないため、孫引きにはなるが、他で紹介したものである。安倍政権は、ウィキペディアのファシストの定義の19項目中、実に18項目が該当、ファシズムの段階に入ってきた。
http://www.asyura2.com/13/senkyo157/msg/492.html

第四に、麻生太郎副総理兼財務相が2013年7月29日に桜井よしこ氏が理事長を務める「国家基本問題研究所」の講演で、憲法改正をめぐり、最も民主的と言われたワイマール憲法の下で、ヒトラー政権が誕生したことを挙げ、「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうか」と爆弾発言、中国、韓国、欧米などからの批判で撤回。無論、単に「いつものクセで口がすべった」とも言えなくもないが、むしろ仲間内での講演で政治家としての本音が出たと見る方が自然だろう。

いずれにしても、ファシズム的風潮はいったん火がつくと、それ自体が自己増殖的に膨れ上がり易いだけに、政権自体が国民の熱狂を煽るような真似だけは止めてもらいたいものだ。なお、ハンガリーについては後日、取上げるつもりである。
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