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「事件化」を嫌う警察とそのミスを報道しないマスコミ [社会]

今日は、以前から気になっていた社会部ネタを取上げたい。第一には、2月27日の多摩川河川敷での中学生刺殺事件である。誠に痛ましい事件で、学校側の対応なども問題視されたが、私は警察の対応にも問題があったのに、その点にはマスコミが殆ど取上げないことを問題視。事件の1ヶ月以上前に、被害者の知人の少年らが主犯の少年の自宅に被害者への暴行に対する謝罪を求めて押しかけ、トラブルになった際に、主犯は不在で、家族が警察に通報。警察官が駆けつけたが、その場に被害者がいなかったため、暴行について確認が取れなかったとして放置。県警本部への報告が必要な調書を取るといった「事件化」をせず、結果的に悲惨な事件につながったことである。警察からすれば、不良少年グループの諍いは日常茶飯事で、いちいち「事件化」する人手もなかったのかも知れないが、もう少し丁寧に対応していれば、事件を防ぐ可能性もあっただけに残念な事件だった。
事件概要は、新聞等の記事が見つからなかったので、下記ブログで
http://blog.goo.ne.jp/jp280/e/6acf27aaf714e3e8de803f906f3a89a3

第二には、3月9日の淡路島5人殺害事件である。これも事件前に、警察は犯人の異常な行動について、近隣から9回も通報や相談を受けながら、県警本部に報告せず、「近隣トラブル」などの一般的な相談として署内で処理、一度も平野容疑者に接触できないままだったようだ。これも、「事件化」を避けようとする警察の対応が、結果的に事件を招いてしまった例といえよう。
http://www.sankei.com/west/news/150310/wst1503100078-n1.html

2つの例にみられる警察の「事件化」を極力避けようとする「逃げの姿勢」が、結果的に重大な事件につながってしまうのは、残念なことだ。警察は内部的には各種のキャンペーン的な施策で、相互に競わせることを組織運営の1つの柱にしているようだが、仮にその弊害が「逃げの姿勢」につながっているとすれば、組織のあり方そのものの抜本的見直しが必要だろう。さらに、組織のあり方に問題があれば指摘する重要な役割を担っているべきマスコミが、「記者クラブ」制度に安住してニュース・ソースたる警察の問題点を、余り取上げなくなったことは、誠に残念という他ない。

明日は金曜日なので、休むつもりである。明後日に期待を。
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