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東芝不正会計問題(その2) [企業経営]

東芝不正会計問題については、6月30日付けのこのブログで闇株新聞の「東芝の「不適切会計問題」は出来レースだった?」を紹介したが、その後、不正会計の規模が当初の500億円程度から、その3倍もの1500億円程度に膨らむこと、さらに不正が生じた組織的な背景が報道されている。
しかし、今日の日経新聞は、「東芝、意図的に損失先送り 不適切会計 第三者委が把握 インフラ部門で」の記事のなかで、「東芝が、インフラ関連案件で生じた損失の計上を意図的に先送り。会計監査を通すため、実現不可能なコスト削減計画を示して実態よりも損益が良く見えるよう偽って説明。上司が部下に損失計上先送りを促したと受け止められかねない内容のメールも見つかった。第三者委員会もこの事実を把握。経営陣の進退問題、課徴金などの処分に影響しそうだ。インフラや半導体など主力部門すべてで疑いのある会計処理が見つかっている。不適切な会計処理が意図的に行われていたことは、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の処分対象にあたるかどうかをみるうえで、重要な判断材料に」と報じた。

これは、よく読むと、実に奇妙である。経営陣の進退問題は当然としても、問題は早くも「課徴金などの処分」とサラリと言及していること。金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)では、悪質な場合は刑事告発する場合もある。しかし、今回は、不正会計の規模が当初の3倍の1500億円になり、手口も組織的なことが判明しても、課徴金という行政処分で済ませようとする方針が既に事実上決まっている印象を受ける。このブログはいつもは、いくつか情報を貯めてから取上げるのだが、今日は日経新聞の断定的な記述に驚かされ、闇株新聞の指摘が正しかった可能性が高そうだったので、この記事だけで取上げた次第。
東芝の超名門企業としての看板はやはり絶大といえそうだ。

明日は金曜日で更新を休むので、土曜日にご期待を!
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