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驕る自民党若手の暴走 [メディア]

昨日の自民党勉強会での暴言問題(報道威圧問題)(その3)に続いて、今日は驕る自民党若手の暴走を取上げたい。
報道威圧発言後も、自民党若手議員の暴走が止まらない。自民党の高村正彦副総裁も、9日の講演後に質問に答える形で、「頼むから、オウンゴールはやめてほしい」と苦言を呈したようだ。

先ずは、7月31日付け日刊ゲンダイ「自民・大西議員 今度は反原発コメンテーターを「個別撃破」」のポイントを紹介しよう。
・大西議員は、6月に党の勉強会でマスコミに対し、「広告料を自粛すべきだ」と圧力をかけ、谷垣禎一幹事長から2度にわたって注意を受けたばかり
・自民党本部で開かれた原子力政策に関する会合で、「安保法制が一段落つけば、九州電力川内原発が再稼働になるが、この問題にマスコミの攻勢が行われる」と指摘。原発に批判的なテレビコメンテーターらに関し、「個別にどんどん正確な知識を知らせていくべきだ。各個撃破でいいから、皆さんの持っている知識を知らしめてください」と資源エネルギー庁の幹部らに話した
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162290

次に、8月9日付け日刊ゲンダイ「SEALDs中傷ツイッターの武藤貴也議員に“社会人失格”の過去」のポイントを紹介したい。
・安保法制反対デモの学生団体「SEALDs(シールズ)」に対し、「戦争に行きたくないだけ」などと中傷ツイッターを書き込んだ自民党の武藤貴也衆院議員は、国会議員になる前は反原発、脱ダム路線の嘉田由紀子前県知事のところにいて、脱ダム運動のペーパーを作ったりしていた。 「2007年秋から(嘉田知事支持の県議会与党系会派の)『対話の会』が事務員として雇ったらしいです。雇った経過は知りません。武藤氏が代表質問などを書いていて、完全にダム反対論者でした」(嘉田前知事)
・驚くべきはその後の豹変ぶりである。当初は京都の民主党に「国会議員候補者にしてくれ」と頼み込み、それがかなわぬと、2009年に自民党の滋賀県第4区の公募に手を挙げた。なんでも自民党の滋賀県議会の大ボス2人が武藤に目をつけ、「応募しないか」と呼びかけたという
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162559

第三に、若手だけでなく、報道威圧問題について、7月16日付け東洋経済オンライン「言論の領域が狭まれば日本も「北朝鮮」になる 漫画家小林よしのり氏が「言論の自由」を語る」のポイントを紹介しよう。
・報道威圧問題と同じ日に別の自民党若手議員が開催を予定していた小林よしのり氏を招いた勉強会は、急遽中止に
・議論を封じてしまったら、民主主義は成り立たない。郵政民営化選挙のとき、異論を唱えた議員を公認しないで、「刺客」を送り込んで落選させるということをやった。今の議員には、官邸からにらまれたら生き残っていけないという恐怖感。 若手議員も、とにかく、安倍総理にどうやったら気に入ってもらえるかということだけになってしまって、なんとか安倍総理の覚えめでたき人間になれるかっていうことばっかりになってしまう。すっかり安倍独裁体制ができあがってしまっている
・自民党の中も、全体主義になってしまって、異論を受け付けない。本当にいい法案を作りたいなら、百田尚樹を呼ぶんじゃなくて、安保法制反対派のワシを勉強会に呼んで、議論すればいい。民主主義の根幹は、議論だから、もし議論を封じてしまったら、もう民主主義は成り立たない
・安倍首相は今回、テレビではなくて、自民党が運営しているニコニコのチャンネルで、安保法制の説明をやった。首相が出演して、視聴者数が1万とちょっとくらいっていうんだから、みじめなもんですよね。 安倍首相は、テレビに出たら反論されるから、それが嫌なんだよ。誰にも妨害されず、議論なしに言いたい放題言える、そういうところでしかやりたくないんだろうね
・「朝まで生テレビ」にも、自分の子飼いの議員を出さないでしょ。出ていって堂々と議論すればいいのに出てこない。議論をまったくしたくない。それが今の自民党の体質。民主主義を放棄した状態なんですよ
・言論の自由というのは、国民の側からとってみたら権利です。われわれには行使する権利があって、権力者の側はそれを守る義務があります。だから、言論の自由を阻害することはできない
・それなのに自民党の議員は何もわかってない。「国民の言論の自由をなくせ」と言っているわけだから。それはもう無茶苦茶だよ。権力者が言ったら絶対ダメな言葉
・言論の公的領域は、広ければ広いほどいい。百田の、沖縄の2紙についての発言もそうだよ。あれは権力の中で言って、焚き付けているんだから。「権力者よ、言論の自由を許すんじゃないぞ」と言って、バカな権力者が「そうだそうだ」と言っている。だから、百田にだって言論の自由はあるけど、言論の自由は「批判されない権利」ではない。あんな発言は擁護できないよ
・朝日新聞だって、沖縄の新聞だって、たしかに左翼的ですよ。そりゃあね。ワシだって何度も煮え湯を飲まされたというか、腹立たしい思いはしたよ。けれども、なくなったら困るわけ。沖縄の新聞だって同様よ
・結局、言論の公的な領域が、広ければ広いほどいいんですよ。そういうデタラメな意見も含めて、ある意味、広ければ広いほどいい。狭くなっていくと、北朝鮮や中国になる。公的領域をどれくらい広げておくかということが大切で、いざというときはそれが力になることがあるんだよ
・東京新聞とか、ほんとに極左だなと思うんだけど、記事の中に、週刊文春も週刊新潮も安倍批判に舵を切ったとかいう分析が載っていたり、中川淳一郎のネット分析があったりするから、ワシも面白くて読んでしまう。原発の問題とかいちばん手厳しいから、ものすごく快感を覚えるし、やっぱり、合意できるところもあるんだよ
・むしろ腹立つのは産経新聞で、本当にこいつら新聞の役割を全然わかってない。権力に追従するふざけた奴らだ。「自民党の広報誌」とちゃんと書けよと言いたくなるようなひどい新聞。だから、今の状態だったら、「産経新聞、潰してしまえ」と言いたくなるよ。でも、それは言えない。産経新聞も必要だからしょうがないわけですよ。公的領域はなるべく広く持っておかないといけない
・むしろワシの主張と対立する主張を一生懸命に読むんですよ。説得されちゃうような何かがあるのだろうかと。なんで、それにみんなが共感しているのかと、一生懸命読むのよ。そうすると、「ここ違う。ウソ言ってるじゃん」となるわけです。 中には、説得されちゃうものもあるんですよ。ぜんぜん違うと思っていても、読むと「うーん、やっぱり、こりゃあ、ワシの考え方、間違っていたのかな」と思うものもあるんですよ
・以前はほんとにゲイとかレズとかも、すべて嫌いだと思っていて、同性婚も許したらダメだと思ってたけど、最近はその考えが変わってきた。財産を相続できないとか、病院で面会させてくれないとか、確かにこれは不都合ありそうだなと
・慰安婦問題でも、昔は慰安婦を「奴隷」というのはおかしいと思っていたけど、明治時代の政治家の中にも、奴隷扱いされていた娼婦を解放しようとする動きがあったりとか、そういう過去を学ぶと、「問題ない」とは言えないという気持ちも芽生えた
・右も左もそうだよ。左も左で、自分がこのポジションだと決めたら、自分のポジションに利する言論しか耳に入ってこないんだよ。相手はなぜそう主張しているのかを考えることができなくなる。ものを考えることよりも、自分のポジションでものを言うことに正義を感じてしまうわけ
・プライドがやっぱりあるんだろうね。意見を変えたら、自分のアイデンティティが崩壊すると思ってるんじゃないの。でも気がついたら意見を変えてもいいんだよ
・右の側も、歴史を知らなくて、バランス感覚がない。だから、全然、保守じゃない。勉強しなきゃいけないんだけれども、彼らは勉強してない
・これまでは、共同体が存続していたので、自分のおじいちゃんやおばあちゃんを通じて、ご先祖様の考え方がずっとつながっていたんです。けれども、今はそういうものが断絶しちゃった。しかも近所、あるいは会社、地域すべての共同体が崩壊したから、まったく個人として取り残されている。誰からも教わってないのよ。 そうするとまったくの個として、砂粒の個が放り出されているだけの状態になってしまう。ある意味、振る舞いみたいなものを見せる先輩がいないわけ。そこにネットの情報だけが入ってきて、それが勉強ということになってしまっているんでしょう
http://toyokeizai.net/articles/-/77022

なお、若手議員の暴走については、昨日紹介した小田島隆氏の指摘によれば、安部首相自身が、「マスコミを「マスゴミ」視し」、「謝罪の対象を「暴言」から「配慮不足」にすり替えている」ので、「暴走」という捉え方は、本来、不適切なのかも知れない。しかし、ここでは世間一般で捉えられている意味で「暴走」を使った
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