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リオ・オリンピック終了(その2)NHKの「国威発揚」解説、安倍首相の“スーパーマリオ”演出 [社会]

昨日に続いて、リオ・オリンピック終了 を取上げる。 今日は、(その2)NHKの「国威発揚」解説、安倍首相の“スーパーマリオ”演出 と軽い話題である。

先ずは、8月22日付け日刊ゲンダイ「五輪メリットは「国威発揚」 NHKが憲章と真逆の仰天解説」を紹介しよう。
・ビックリ仰天した視聴者も多かっただろう。21日のNHKの番組「おはよう日本」。オリンピックを扱ったコーナーで、「五輪開催5つのメリット」としてナント! 「国威発揚」を挙げていたからだ。
・「リオ五輪 成果と課題」と題し、刈谷富士雄解説委員が登場。刈谷解説委員は、まず、過去最多の41個のメダルを獲得したリオ五輪の日本勢の活躍について「目標を達成した」と評価。そして、2020年の東京五輪に向け、競技人口の底上げやスポーツ環境を整える必要性を訴えた。驚いたのは次の場面だ。
・「何のためにオリンピックを開くのか。その国、都市にとって何のメリットがあるのか」と投げ掛けると、五輪のメリットとして真っ先に「国威発揚」を示したのだ。 オリンピックを国威発揚の場にしたのがナチス・ドイツだ。聖火リレーの導入やサーチライトを使った光の演出など、ヒトラーは権力を世界に見せつけるため、徹底的に政治利用した。その反省から生まれたのが、オリンピック精神の根本原則を示した「オリンピック憲章」だ。JOC(日本オリンピック委員会)ホームページの「オリンピズムってなんだろう」と題したコーナーで、同憲章は〈オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない〉とある。
・JOCもわざわざ、〈みんなはメダルの数を国別で数えたりして、ついついオリンピックを国同士の競争のように見てしまいがちだろう? でも、オリンピックで勝利をおさめた栄誉は、あくまでも選手たちのものだとオリンピック憲章では定めていて、国別のメダルランキング表の作成を禁じているんだよ〉と説明。「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会を奨励する」というオリンピック憲章の精神は、戦争や独裁政治、国威発揚とは相いれない。つまり、NHKの解説はオリンピック憲章の理念とは真逆なのだ。
・NHKを含む大メディアが「メダル41個で過去最高」と大ハシャギしているのも、本来であればオリンピック精神に反する行為なのだ。スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏はこう言う。 「NHKがオリンピック憲章を理解していないことがハッキリした。そもそも国威発揚で国家間競争を煽るような勝利至上主義が、五輪のドーピングの問題を生み、スポーツ競技そのものを壊している。メディアならば、それをきちんと認識する必要があります。影響力があるテレビ、それもNHKが先頭に立って国威発揚をメリットに挙げてどうするのか。許されません」
・リオ五輪で、柔道の日本選手が「銅メダル」を獲得したにもかかわらず、「すみません」と謝罪していた姿に違和感を覚えた人は少なくなかったはず。これも勝利至上主義が招いた悪しき慣習だ。メディアがその片棒を担いでどうするのか。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/188253/1

次に、同日付けで同紙が掲載した「リオ五輪閉会式 安倍首相の“スーパーマリオ”に非難と嘲笑」を紹介しよう。
・「一国の総理大臣のやることか?」「国辱ものだ」――リオ五輪の閉会式にサプライズ登場した安倍首相に国内外から非難と嘲笑が巻き起こっている。
・閉会式では2020年の東京五輪への引き継ぎ式が行われ、巨大モニターに8分間のプレゼンテーション映像が流れた。キャプテン翼やドラえもんなどアニメのキャラクターに交じって、なぜか公用車の後部座席でふんぞり返る安倍首相の姿も。これだけでも顰蹙ものだが、映像の後、会場中央に置かれた円筒の中から赤いボールを持ったスーパーマリオの着ぐるみが登場。その中から出てきたのが、なんと満面の笑みを浮かべた安倍首相本人だったのだ。
・早速、ネットでは「アニメを使って楽しかったが、最後に“汚物”が出てきて絶望」「世界に日本の恥をさらした」「安倍は土管から出てくるためにわざわざ税金を使ってリオまで行ったのか」といった声があふれ返った。
・「ちょうど80年前、ナチス政権下のドイツで開かれたベルリン大会で、ヒトラーは国威発揚のため自ら開会宣言を行った。オリンピックの政治利用の最悪のケースとして歴史に刻まれています。安倍首相もセレモニーに登場することで“東京五輪まで首相を続けるぞ”とアピールしたのです。再来年9月までの自民党総裁任期を延ばそうという動きと連動した姑息な延命PRです」(自民党事情通)  ヒトラーといい安倍首相といい、独裁者がやることはソックリだ。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/188304

NHK、若いアナウンサーや解説者ならいざしらず、解説委員が『五輪メリットは「国威発揚」 』、と発言したとは世も末である。戦前を思い出させるような「国威発揚」という言葉を、臆面もなく使う人間が、マスコミの中枢にいるとは・・・。あるいは、NHKもそこまで落ちぶれたと言うべきなのかも知れない。ただ、私も、『オリンピック憲章では・・・国別のメダルランキング表の作成を禁じている』、といところまでは知らなかった。そうはいっても、国別のメダルランキング表はやはり私も含めた読者は、知りたい重要情報なので、今後も掲載してもらいたいところだ。
安倍首相の“スーパーマリオ”演出は、たぶんあの「電通」のアイデアだろう。「土管」から出てくるところなどは、私自身は面白いと思った。「延命PR」も、最高権力者にとっては当然のことなのだろう。ただ、政治の世界では、それほどの効果はないのではなかろうか。
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