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日本の政治情勢(その7)(加計白紙化で臨時国会冒頭解散の観測、安倍首相を痛烈批判 15年寵愛のNHK美人記者“反旗”の衝撃、英研究チームが分析 貧困がもたらすいびつな独裁者待望論、山尾議員の「政治家生命」は果てしなく厳しい) [国内政治]

日本の政治情勢については、8月15日に取上げた。今日は、(その7)(加計白紙化で臨時国会冒頭解散の観測、安倍首相を痛烈批判 15年寵愛のNHK美人記者“反旗”の衝撃、英研究チームが分析 貧困がもたらすいびつな独裁者待望論、山尾議員の「政治家生命」は果てしなく厳しい) である。

先ずは、デモクラシータイムス同人・元朝日新聞編集委員の山田厚史氏が8月31日付けダイヤモンド・オンラインに寄稿した「加計白紙化で臨時国会冒頭解散の観測、窮地の安倍政権がすがる奇策」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・前回、加計学園の獣医学部新設を白紙撤回することが政権内部で検討されていることを書いた。いくつかのメディアでも「白紙撤回」が論じられ始めた。政権不信の泥沼から抜け出すには、国民が納得する禊(みそぎ)が欠かせない。さらに安倍政権が模索するもう一つの奇策、それが年内解散だ。 
・前原誠司が民進党代表になれば民共共闘はギクシャクする。小池新党との連携には時間がかかる。野党の選挙協力が固まらないうちに解散・総選挙に打って出るとしたら、加計疑惑に蓋をすることが必要だ。
・臨時国会の開催は9月末、25日ごろ臨時国会を開くことが自民党の二階幹事長と公明党の井上幹事長で話し合われたという。九州など豪雨被害への補正予算が審議される見通しだが、開会されれば森友・加計疑惑が蒸し返される。そこで冒頭解散に打って出るという観測だ。北朝鮮のミサイルに世間が動揺している好機でもある。加計孝太郎理事長が「獣医学部白紙撤回」を表明して総選挙へとなだれ込むという筋書きである。
▽籠池夫妻の解けない勾留 大阪地検は何を狙っているのか
・豪雨災害や北朝鮮のミサイルに国民が目を奪われている間も、森友学園・加計学園を巡る疑惑の裾野は一段と広がった。 森友疑惑は籠池理事長夫妻の逮捕で新たな段階に入った。大阪地検特捜部は夫妻の犯罪に補助金適正化法違反ではなく、より重罪である詐欺罪を適用。籠池夫妻を悪者にして一件落着を狙う展開に世間は違和感を抱いていた。だが事態の推移は話がそれほど単純でないことを物語っている。
・逮捕を覚悟した夫妻は、国有地払い下げをめぐる交渉を録音した音声データをメディアに託していた。中には近畿財務局の国有地担当者が森友学園を訪れ、「ゴミ処理代として財務局が支払った1億3000万円を下回ることはない」と価格に言及した会話まで記録されているという。
・不正請求した補助金は既に返還された。森友側は不正を事実上認めている。だというのに夫妻の拘留は長期化している。検察の関心は他にあり、雑談めかしていろいろ聞き出すというのは検察の常套手段だ。財務局による国有地払い下げ問題が立件できるか検察は調べている、とメディアは見る。
・市民団体から「国有財産を不当に値引きして売却し国家に損害を与えた」との告発が出され、大阪地検は受理した。財務局と森友学園の間にどんなやり取りがあったか解明しなければならない。安倍首相夫人の昭恵さんがどう絡んだかも捜査の対象になるだろう。どこかで密かに事情聴取が行われても不思議ではない。 財務省は「交渉記録はすべて破棄した」(佐川理財局長)というが、地検はコンピューターから消されたデータの復元を求めるだろう。そこから何が現れるか。
▽芝居のような展開のスキャンダル このまま幕引きでは許されない
・森友疑惑は、9億円と評価された国有地が1億3400万円で払い下げられた。この土地が安倍晋三記念という名を冠した小学校を建設する用地に使われたことが世間を騒がせたのだ。昭恵夫人が絡み、首相夫妻を巻き込みドラマのような面白さが受けた。 仲間に甘く公私のけじめが緩い権力者が、雲行きが怪しくなると仲間を切った。虫けらのように踏みつぶされた夫妻はすべてぶちまけ、権力者を追い詰める。芝居のような展開に権力の傲慢ぶりが滲んでいるからだ。
・値引きの根拠は産廃処理、教育勅語を暗唱する幼稚園児、カギを握る首相夫人の“秘書役”のローマ栄転。見せ場は豊富、話題に事欠かない。そんな大芝居が籠池夫妻の詐欺事件で終わらせられたら、検察はブーイングを受けるだろう。大阪地検には厚労省の局長だった村木厚子さんを冤罪に嵌めた前科がある。権威失墜の特捜部が信頼回復を懸けた事件でもある。今度は首相がらみの案件だ。どう処理するか。この国の司法の在り方が問われている。
・佐川氏の国税庁長官就任については、当連載欄7月6日付の『森友問題で強弁の佐川氏を「徴税トップ」に据える官邸の鈍感』でも書いたが、官邸も財務省も納税者を見くびっていた。政権の窮地を鉄面皮な答弁で守り抜いた人だ。頑張りは評価に値する、という人事だった。首相の視野に国民はなかったのか。国税庁長官に就任しながら記者会見にも出てこられない現実が、この人事の異常さを物語っている。
▽獣医学部の設計図面が流出 加計学園に注がれる厳しい視線
・北朝鮮からミサイルが飛び、トランプ政権でアメリカが揺れ、中国で習近平体制が盤石になる。日本はこんな些細な問題で揺れていていいのか、とよく言われる。 世界が変動期に入っているからこそ、今の政権でいいのかが問われている。
・加計学園の疑惑は、この国の行政は「法による支配」でなく「人による差配」だと言っているようなものだ。  今週号の週刊朝日とサンデー毎日に加計学園が新設する獣医学部の設計図面が載った。正確に言えば加計学園系列の岡山理科大学が、愛媛県今治市に建設中の校舎の図面だ。
・他大学では手が及ばない先端的バイオ技術に対応するという条件を満たすため、危険な病原菌を扱う「バイオセーフティーレベル3」を満たした設計で、上から2番目の厳しさに耐える施設だという。ところが専門家は「病原菌が拡散する可能性もあり、専門家が設計したものといは思えない」「3を満たす研究室が小さすぎて、先端技術を目指す研究者で利用する人はいないと思う」などと指摘されている、という。
・この獣医学部は産業獣医や街のペット医を目指す学生の需要を当て込んで開校が検討されてきた。ハードルとなる石破4条件を満たすため、「先端研究」が必要になり、形だけの施設を用意したのではないか、と関係者は見ている。 8月中に結論を出すはずだった大学設置・学校法人審議会は「計画が不十分」として来年4月の開校を保留した。10月末までに計画を再提出させ改めて審査するという。
・建物の建設単価が高すぎることも地元で問題になっている。坪当たり150万円もかかり、この手の施設の標準より1.5~2倍とも言われている。建設費は今治市と愛媛県から最大96億円の補助金が出ることになっている。地元では加計学園から政治家に現金が渡った疑惑が取りざたされている。
・関連で注目されているのが、2004年、加計学園が千葉県銚子市に開学した千葉科学大学だ。野平匡邦銚子市長が誘致したが、野平氏はかつて岡山県で副知事を務め、銚子市長に立候補する前は岡山理科大で客員教授をしていた。市長に当選すると、一般会計260億円の市が93億円の補助金を加計学園に注ぎ込んだ。後に市の負担が過大だと住民訴訟が起こり、加計理事長は14億6400万円の返還に応じた。銚子市は赤字団体転落の危機にさらされている。
・他県での実態が知られるようになり今治でも厳しい目が注がれるようになった。 森友疑惑を抱える検察と同様、衆目が監視する大学設置審議会はいい加減な結論は出せない。だが加計処理で送り込まれた林芳正文科相を抱える文科省は「認可せず」の結論は出せない。そんな中で設計図がメディアに流れたのである。
▽獣医師問題には抜本的改革が必要 正視しない政治家に募る官僚の不信
・「もともと加計学園は石破4条件をクリアして認可できる要件を満たしていない。それを承知で官邸は圧力をかけ国家戦略特区でねじ込もうとした」 事情を知る人は言う。前川喜平前次官が指摘する「行政が歪められた」とはこういうことだ。だから内部告発のような情報流出が起こる。守秘義務より、政治主導の名の下に行政の私物化が起きていることを知らせる方が大事、と心ある官僚は考える。
・そうした官僚の間でも、獣医学部の新設を一律禁止する文科省告示が妥当か、という点には疑問があるという。日本の獣医学部の水準は世界的に決して高いとは言えない。医師と同じように都市に偏在し、地方では不足している。
・対策として四国に獣医学部を新設しても卒業生が四国に残るとは限らない。行政職の獣医になり手がないのは賃金など待遇面に問題があるから。獣医を巡る問題は学術水準、疫病対策、行政医不足、都市部での供給過剰など多様だ。その一方で、ペットのお医者さんになりたい若者は多く、獣医ビジネスに参入したい学校法人は後を絶たない。 加計学園に新設を認めても、何の問題の解決にもならない、というのが文科省の意見だった。抜本的な改革を考えるなら産業医や疫病対策を抱える農水省やバイオ医学を担当する厚労省と共同して取り組むしかない。
・官邸は獣医師問題に向き合わず、規制緩和で獣医師業界に風穴を開けることで首相の盟友・加計理事長の後押しをしてきた。安倍一強と言われる中で首相が喜ぶことに皆がなびく。 官邸が次官・局長など省庁の幹部人事を握り、佐川理財局長に象徴されるイエスマンを厚遇する人事を行えば、忖度がはびこり、行政が歪むのは自然だろう。 心ある官僚は「面従腹背」し、ここと思った場面で内部告発で勝負する。南スーダンに派遣されたPKO部隊の日報に関して陸上自衛隊から内部告発のような情報がメディアに流れたのも、政治家への不信である。いつから霞が関はこんなことになったのか。
▽官邸主導の政治に限界 国民の審判はどう下るか
・自民党が政権に復帰してから大胆に進んだ官邸主導で行政の歯車が軋んでいる。 日本に限らず、世界規模で政治や社会の構造が揺れている。ソ連崩壊で冷戦が終わり、世界を席巻したはずの市場経済が、金融資本主義の矛盾が噴出し、新たなシステムを模索する過渡期へと突入したからなのかもしれない。
・好き嫌いで人を判断し公私にケジメがない。坊ちゃん気質の安倍首相が過渡期のリーダーに不向きであることに世間は気づいた。取って代わる政治家や政党がないことが消極的な支持を支えてきたが、信頼喪失と飽きが状況を変えた。
・時間が経過すれば森友も加計も収拾がつかなくなる。籠池夫妻を罪人にして財務省を放免すれば、世論は納得しないだろう。払い下げを不当としたら政権は致命傷を負う。
・加計も同じ。来年4月開校すれば「無理が通り道理が引っ込む」。有権者は、加計理事長の高笑いを聞く気分になる。 残された道は白紙撤回。野党の準備が整わないうちに総選挙に打って出るなら「身を捨てて浮かぶ瀬もあれ」だろう。決断する度量が安倍首相にあるのか。これも不確かだ。
http://diamond.jp/articles/-/140440

次に、9月9日付け日刊ゲンダイ「安倍首相を痛烈批判 15年寵愛のNHK美人記者“反旗”の衝撃」を紹介しよう。
・なにがあったのか――。安倍首相が寵愛してきた美人記者が反旗を翻し臆測を呼んでいる。NHKの岩田明子解説委員が、最新号の文芸春秋に「安倍総理<驕りの証明>」という一文を寄稿しているのだ。 12ページの長文は、大部分が普通の政治解説だが、随所に痛烈な安倍首相批判がちりばめられている。<なぜここまで凋落してしまったのか。十五年間にわたり安倍首相を取材してきた私には、その原因が安倍首相の「驕り」にあると思えてならない><ジョン・アクトンは「絶対的な権力は絶対に腐敗する」という金言を残した><権力は、時が経つと疲弊し変質する>と、バッサリ切り捨てているのだ。
・岩田解説委員は、8日夕方の「シブ5時」というニュース番組の中でも、「支持率低下の要因は政府の緩みとある種の驕り」「一時的な現象ではなく政府が変質していった結果」と、冷たく言い放っている。 国民からすればまっとうな“安倍批評”だが、周囲から「御用記者」と揶揄されるほど安倍首相ベッタリだった岩田解説委員が、文芸春秋で<驕り><権力は腐敗する>などと書いたことで、安倍首相周辺に衝撃が走っている。
・岩田解説委員は、わざわざ安倍首相の私邸近くに引っ越すほど、入れ込んできた。15年間、蜜月だった2人の間になにがあったのか。 「文芸春秋の原稿は、岩田さんの方から『書きたい』と急に言ってきたようです。どうやら、アッキーの秘書だった谷査恵子さんに対する対応について苦言を口にしたら、安倍首相にけむたがられ、それ以来、関係がこじれたようです。これまで岩田さんは、必ずと言っていいほど安倍首相の外遊に同行していたのに、今回の訪ロには同行していない。関係が悪化しているのでしょう」(自民党関係者)
・安倍首相の周辺では、総理の側近中の側近である今井尚哉首相秘書官も、記者とのオフレコ懇談で<(安倍首相に)驕りが出てきたのは、総裁の任期が3期に延長が決まったところからだ>などと、安倍首相を批判している。さらに「日本版NSC」の谷内正太郎局長も辞任を願い出たという話が伝わっている。 ここまで周囲の人物が次々に離れていくのは異常だ。政権末期の様相である。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213260

第三に、9月6日付け日刊ゲンダイ「英研究チームが分析 貧困がもたらすいびつな独裁者待望論」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・貧すれば鈍すか――。 英国の研究チームが経済的に不安定な人を分析した論文を発表した。昨年の米大統領選で米国人750人をアンケート調査したところ、トランプをクリントンより「独裁的」とみる人が多く、貧困率や失業率が高い地域の人ほどトランプに投票すると回答した。 同チームは世界69カ国、13万8000人も調べ、その結果、失業率が高い地域の人ほど「議会や選挙を気にしなくてもいい強い指導者」を好んだという。貧困層ほど独裁者を求めているのだ。
・この結果は日本にも通じるものがある。ある調査によると、貧困で売春をしている女性の100%が自民党を支持しているとか。独裁色が強い安倍政権を支持する人やネット右翼には派遣社員、アルバイターが多いといわれる。なぜなのか。
▽独裁者を求める深層心理
・「民主主義への意識が激変したからです」とは明大講師の関修氏(心理学)だ。 「たとえば学生運動。昔の若者は民主主義の下で世の中を変革しようとしましたが、今の若者は民主主義のせいで所得や身分の格差が増大したと考えています。その結果、強大な権力で自分を救ってくれる独裁者にすがろうという意識が強まったのです。この心理はトランプ支持の米国民も安倍政権支持の日本人も同じ。日本の派遣社員などは北朝鮮が挑発し、中国、韓国が敵対の姿勢を示すのを見て、自分たちの暮らしが改善しないのは北や中韓のせいだと憎悪を募らせる。ドイツでヒトラーが台頭したときと同じです」
・正社員は職場で政治の話になり意見が対立したとき、「そういう考えもあるね」と柔軟な発想ができる。しかし派遣やアルバイターは話し合う相手がいないため、中韓などと対立する指導者に心酔してしまうのだ。  「そういう人は帰宅後ずっとパソコンに向かい、自分に心地よい思想の人だけとコミュニケーションを取ります。社会から孤立してネトウヨ化が強まり、独裁者は彼らの1票が欲しくてさらに独裁化。悪循環が続くのです」(関修氏)
・貧困層がいるかぎり、仮に安倍晋三首相が退陣しても次のヒトラーが出てくる。石破氏か、それとも百合子氏か……。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/212919/1

第四に、ジャーナリストの安積 明子氏が9月9日付け東洋経済オンラインに寄稿した「山尾議員の「政治家生命」は果てしなく厳しい なぜ「即時離党」という道を選んだのか」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・9月1日に誕生した前原誠司新代表の下で新幹事長への抜擢が内定していた山尾志桜里衆議院議員。ところが、2日夜に9歳下の弁護士とホテルでの“同宿”(当人たちは否定)が報じられることが発覚し、この人事は流れてしまった。当初は代表代行へとポストが代わるだけの予定だったが、本人の説明が曖昧だったため、結果的には無役となった。そして7日夜には離党届を提出するに至った。
・7日時点では、議員辞職の噂まで飛び交った。「今すぐに辞めるのが筋だが、今すぐに辞めれば10月の補選になる。9月16日以降に辞職をすれば補選は4月になるので、本人が再度出馬し禊をすませればよいのではないか」(民進党関係者)。 補選を意識する声は自民党からも出た。「補選になれば、(比例で復活した)鈴木(淳司)さんも出ればいい。そして徹底的に戦って、それで勝てなかったら終わりだ」(自民党議員)。  ▽議員辞職の道を選ばず
・だが山尾氏の選択は、民進党を捨てて議員の地位を維持する道だった。7日夜に急きょ党本部に離党届を出し、集まった記者団に対しては文書3枚を読み上げただけで、質疑応答は行われていない。追いすがる記者の質問に対しても応じようとはしなかった。「ガソリン代問題の時と同じ。山尾さんは元検事なのに、説明責任を果たそうとしているようにはみえない」。わざわざ集まった記者からは、不満の声が噴出した。
・党内からも同情する声はほとんど聞かれなかった。「優秀な人材なのに、残念だ」との形式ばかりの同情論はあったものの、本音がうかがえたのは某元議員の「今でも信じられない。あんなに上昇志向の強い人だから、もっと行動に気を付けると思っていた」との驚きの声のみだった。
・山尾氏が優秀な人材で、かつ大きな功績があったのは事実である。山尾氏は、ブログに書かれた「保育園落ちた。日本死ね!!!」を国会で取り上げ、待機児童問題に真正面から取り組んでいった。 2009年に初当選。その後、2011年に長男を出産した山尾氏は、「働くママ」として知られていた。現在の議員会館に移動した際には、保育園が併設されている衆議院第二議員会館を希望した。「いざという時に階段を使ってでも駆け付けられるように」と、入居の議員事務所は最低層の2階を希望。バリバリと仕事をこなす一方で、育児にも手を抜かない。そういうイメージが強かった。
▽1回生議員の頃は女性議員の嫉妬の対象に
・1回生議員だった時代の山尾氏に関して、筆者にはこんなエピソードがある。ある媒体で女性議員の対談の企画があり、民主党からは山尾氏に出てもらうことになった。自民党からは佐藤ゆかり参議院議員(当時)。しかし対談の日時と場所も決まった後、佐藤事務所の秘書からこんなクレームが付いた。「山尾氏のホームページを見たのだが、彼女は何を主張しているのかわからない。うちの議員と対等に話せないと思うので、相手を変えてほしい」。
・筆者が「それでは参考までに希望する相手の議員の名前を教えてほしい」と言うと、佐藤氏の秘書からは山尾氏よりも年配で地味な女性議員数名の名前が挙げられた。“真意”のほどが確認できたため、佐藤氏を断り、山尾氏の相手には別の議員にお願いをした。要するに「自分よりも若い女性への嫉妬」だ。山尾氏は佐藤事務所に軽く見られていたのである。
・イメージがガラリと変わったのは、2012年12月の衆院選に落選、逆風が変わらない中で2014年12月の衆院選でカムバックを果たしてからだ。 2016年2月に「日本死ね!」で知名度が上がった山尾氏は、同年3月には政調会長に就任。同年4月の北海道5区補選や今年7月の横浜市長選などで引っ張りだこだった。蓮舫体制になってからは国民運動局長に“格下げ”されたものの、その存在感は変わらなかった。それを支えていたのは、前述した元同僚の言う「上昇志向」だったのかもしれない。
・「妻子ある男性と頻繁に会っている様子を週刊誌にすっぱ抜かれたのは、全くの不注意。そもそも自分がどういう経緯で公認されたのかを自覚すれば、あんな騒動は起きなかったはずだ」 この旧民主党元関係者の言う「経緯」とは、2005年の衆院選で落選したばかりの民主党(当時)の小林憲司氏が覚せい剤取締法違反で逮捕された事件を指す。その小林氏の選挙区だった愛知7区に抜擢されたのが山尾氏だった。「若い女性」と「東京大学法学部卒の検事」という経歴で、前任者の黒いイメージを払しょくしてほしいという当時の民主党の期待があった。 そして山尾氏は2009年の衆院選で、18万2028票を獲得して初当選。対抗馬である自民党の鈴木氏を約7万3000票もの差を付け、復活当選すら許さなかった。
▽政治生命を維持することは難しい
・愛知7区は名古屋市のベッドタウンで、トヨタなどの企業に勤務する住民も多く、いわゆる民社カラ―が強い地域。「どちらかというと無党派層が多く、保守よりも革新的で、自民党以外の候補が一番勝てそうな選挙区」(愛知県関係者)とのこと。よって小林氏の問題があったとはいえ、山尾氏は最初から厚遇をもって迎えられたといえるのだ。
・民進党を離党した今となっては、再度当選するのは簡単ではない。その理由は、いくら否定をしたとはいっても、”不倫スキャンダル”は尾を引くためだ。週刊文春が山尾氏の”相手”として報じた弁護士の妻は、テレビの取材に応じ、2人が蜜月を過ごしていた時には「体調を崩しており夫のアドバイスで実家に帰っていた」と明言した。多くの女性は妻の味方をする。女性票が大きく逃げることは間違いない。
・任期中に限っても、政治生命を維持するのは容易ではなさそうだ。当初は強かった「議員辞職」の声は、山尾氏が離党したことでいちおう収まりを見せた。しかし、週刊誌がさらなるスキャンダルを報じる可能性も取りざたされている。その場合にも、自らに非がない場合を除けば、はっきりとは説明をしないまま逃げ回ることになるのだろう。そうした様子が報じられれば、いくら離党をしたとはいえ、確実に民進党のイメージダウンに繋がるはずだ。
http://toyokeizai.net/articles/-/188079

第一の記事で、 『加計孝太郎理事長が「獣医学部白紙撤回」を表明して総選挙へとなだれ込むという筋書きである』、というのは、既に投じられた工事費を加計学園と自治体でどう負担するかという問題が出てくるので、撤回ではなく、認可のさらなる先送りがせいぜいではなかろうか。 『国税庁長官に就任しながら記者会見にも出てこられない現実が、この人事の異常さを物語っている』、と指摘しているのはその通りだ。 『獣医学部の設計図面・・・ところが専門家は「病原菌が拡散する可能性もあり、専門家が設計したものといは思えない」「3を満たす研究室が小さすぎて、先端技術を目指す研究者で利用する人はいないと思う」などと指摘されている』、というのは、やはり「化けの皮」が剥がれたということだが、専門家のチェックも受けないというのは、カネをケチったためか、そんな指摘をする人物などいないだろうとタカをくくったためなのだろう。 『官邸主導の政治に限界』、との指摘も正論である。
第二の記事の、『NHKの岩田明子解説委員』、はいまでも頻繁に出てくる現役である。 『わざわざ安倍首相の私邸近くに引っ越すほど、入れ込んできた』、というのは驚くべきプロ根性である。 『安倍首相の周辺では・・・周囲の人物が次々に離れていくのは異常だ。政権末期の様相である』、との見立てが当たってくれることを願う。
第三の記事で、 『貧困層ほど独裁者を求めているのだ』、 『派遣やアルバイターは話し合う相手がいないため、中韓などと対立する指導者に心酔してしまうのだ。 「そういう人は帰宅後ずっとパソコンに向かい、自分に心地よい思想の人だけとコミュニケーションを取ります。社会から孤立してネトウヨ化が強まり、独裁者は彼らの1票が欲しくてさらに独裁化。悪循環が続くのです」(関修氏)』、との指摘は大いに考えさせられる。
第四の記事で、 『「今すぐに辞めるのが筋だが、今すぐに辞めれば10月の補選になる。9月16日以降に辞職をすれば補選は4月になるので、本人が再度出馬し禊をすませればよいのではないか」(民進党関係者)』、ということは、まだ辞職の可能性も遺されているようだ。私自身は、山尾議員を評価しており、こんなプライベートな問題で大騒ぎする必要はないと思うが、この問題を引きずったままでは、政府への追及もできないだろう。その意味では、『禊を』、ベストのタイミングで行い、なんとか当選すれば、復党すればよいと思う。ただ、主婦層の支持をどう取り戻すかは、至難のワザだろう。
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