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日本の政治情勢(その10)(:内閣官房「行政文書は発言すり合わせて」 不透明化加速も、小池都知事率いる「希望の党」に全く希望が見えない理由、“権力志向型”小池さんが率いる組織の運命は?) [国内政治]

日本の政治情勢については、10月3日に取上げたが、今日は、(その10)(:内閣官房「行政文書は発言すり合わせて」 不透明化加速も、小池都知事率いる「希望の党」に全く希望が見えない理由、“権力志向型”小池さんが率いる組織の運命は?) である。

先ずは、9月21日付け日刊ゲンダイ「内閣官房「行政文書は発言すり合わせて」 不透明化加速も」を紹介しよう。
・転んでもタダでは起きないヤツらだ。森友・加計疑惑をめぐり、真相解明につながる公文書が破棄されたり、そもそも作成されていなかったことが問題になった。これを受けて内閣官房は20日、「行政文書の管理において採るべき方策」を提示したが、批判を逆手に取って、政策決定の過程をますます不透明にする内容なのだから呆れる。
・「方策」では省庁が他の省庁や民間企業などと協議や打ち合わせを行った際は、相手側の発言内容を先方に確認した上で議事録などの記録を残すとしている。 加計学園の獣医学部新設疑惑では、文部科学省の課長補佐が「萩生田副長官ご発言概要」と題した文書を作成。官房副長官だった萩生田が「官邸は絶対にやると言っている」「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っている」などと迫ったことが生々しく記録されており、これがマスコミなどに流出して大騒ぎとなった。
・新たな「方策」が実施されれば、こうした生々しいやりとりは記録されず、きれいに調整された当たり障りのない文書しか作成されなくなる恐れが大だ。 問題発言は隠されてしまい、仮に不正が行われても疑惑解明は困難になる。モリカケの教訓に“逆行”している。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213991

次に、政治ジャーナリストの黒瀬徹一氏が9月29日付けダイヤモンド・オンラインに寄稿した「小池都知事率いる「希望の党」に全く希望が見えない理由」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・安倍総理が衆議院の解散を表明するやいなや、25日、小池百合子東京都知事が新党「希望の党」の立ち上げを発表した。そして、驚くことに、野党第一党である民進党が希望の党への事実上の合流を一方的に決めた。有権者にとって新しい選択肢が増えることは望ましいことかもしれないが、「改革保守」という抽象的な理念と「日本をリセットする」というふわふわとした目的を掲げ、現職議員が寄せ集まった新党に、果たして希望はあるのか。
▽よくわからない「国政への関与」の目的 小池都知事は何がしたいのか
・日本をリセットする――。  「希望の党」立ち上げの際に小池都知事の言葉を聞いた時、《どこかで聞いたことがあるな》と感じた。かつて大阪維新の会が国政に進出する際に掲げた「グレート・リセット」という言葉に酷似している。 リセットだけではない。その他にも「しがらみのない政治」など、どこかで聞いたことのある“使い古された言葉”のオンパレードだった。
・正直、小池都知事が何をしたいのか、よくわからない。何のために国政に関与するのか。 国政に勢力を持つことは「都政運営にもプラス」という意見もあるが、国政で与党になるならともかく、少数政党を国政に保持したところで、あまり意味がない。日本維新の会の歴史から見ても明らかなように、地方政治が国政の政局に左右されてしまい、むしろ都政の運営が困難になるだろう。
・例えば、2020年に控える東京オリンピック・パラリンピックの準備を円滑に進めるためには、政府との協調は欠かせない。新党を立ち上げたところで、国政で勝てる議員の数は限定的である。下手に少数政党を作っても、自民党からの“裏切り者”と一緒に選挙をかき乱せば、当然自民党・公明党との間に禍根を残してしまうだろう。
・都議会でも小池都知事の動きへの苦言が相次いだ。それはそうだ。都議選の後、「知事職に専念する」として都民ファーストの会の代表を退いたにもかかわらず、舌の根も乾かぬうちに、今度は「国政政党の代表をやる」と言い出したのだから。
・端から見れば、単に小池人気を背景にした政治屋たちの「議席とりゲーム」にしか見えない。もしくは、「実は、現職の衆議院議員の中に倒したい敵がいる」など、表に出せない裏目的でもあるのだろうか、と勘ぐってしまう。 正直、筆者は希望の党の設立、そして民進党との合流に全く希望を見いだしていない。その理由を論じたい。
▽改革保守とは何か 政治の世界に蔓延する抽象ワード
・小池都知事の会見では抽象ワードばかりが並んでいた。例えば、希望の党は「改革保守」らしい。 あたかも一般的な言葉のように普通な顔でシレッと説明していたが、「改革保守」とは何なのか。読者の中で、きちんと説明できる方がどれだけおられるだろう。もしおられたら、TwitterやSNS上ででも、ぜひ教えていただきたい。
・そもそも、日本を「リセット」するのに「保守」とは言葉そのものに矛盾を感じる。 保守という政治概念は、日本においては、戦後、自由民主党が結党される時に確立したと考えている。冷戦時代の1955年、分裂していた社会党が統一されたことに危機感を覚えた自由党と民主党が合併した、いわゆる「保守合同」である。ここで言う保守とは、あくまでも社会主義・共産主義が輝いていた(脅威として君臨していた)時代において、資本主義・自由主義体制を保守しようという意味の言葉であって、今の時代にはもはや死語と言っても過言ではないだろう。
・改革という言葉にしても、政治家というものは皆一様に「我こそが改革派」と謳うものだ。「我こそが既得権益」と名乗る人はいない。筆者はとある政党の候補者が「既得権益と戦う!」と駅前で演説しているのを聞いて、素朴に「既得権益って具体的に誰ですか?」と尋ねてみたことがある。その候補者は返答に困り、「いや…既得権益は、今の世の中で得してる人です」と抽象的なことしか答えなかった。
・新党が掲げる具体的な政策は「情報公開」くらい。しかし、築地・豊洲問題の決着に関する情報公開は、関係者が満足するレベルのものだったろうか。都知事選や都議選で掲げた具体的な大義と比べて、今回の国政進出における意義は全く見えない。
▽東京10区の仁義なき戦い 選挙調整に注目
・ところで、希望の党設立まで新党を模索していた若狭勝衆議院議員はどういった人物なのか。 若狭氏は、元検察官・弁護士の肩書きを持つ。2014年12月の衆院選では選挙区は持たず、比例単独で初当選した。その後、小池百合子都知事が東京都知事選挙へ出馬するため衆議院議員を辞任したことに伴って、空席となった東京10区で実施された補欠選挙で自由民主党から出馬し、当選した。
・したがって、議員歴は3年弱。東京10区での活動歴は1年にも及ばない。だから、知名度も低い。多くの方が「この人、誰?」と思ったのは自然の反応なのだ。 自由民主党からすれば、小池都知事に裏切られ、空席を埋めるために公認した若狭衆議院議員にも裏切られたことになる。東京10区は元小池都知事の選挙区だから、小池人気にあやかった方が選挙に強いという判断かもしれない。
・だが、ここで自民党が“刺客”を放てば、正直、勝負はわからない。前回の補欠選挙で若狭氏が獲得した票は7万5755票。一方、民進党は4万7141票を得ており、過去2回の衆院選を見てもこの票数は安定している。民進党が解党的に希望の党への合流を決定したことで、有権者がどう判断するかが全く予想できなくなったため、東京10区は激戦になるだろう。 去年自民党で当選したばかりの人が、今度は違う方の政党で出馬する。有権者はそのことをどれだけ許容できるだろうか。
▽政治屋たちの希望の党 自民党を倒す本気さは伝わるが…
・次に、若狭議員以外の新党に合流する議員の顔ぶれはどうなのだろうか。 まず、小池都知事の威光の恩恵を強く受ける東京から見てみよう。
 +東京3区(品川区、大田区、島嶼部)の松原仁衆議院議員。 +東京9区(練馬区)の木内孝胤衆議院議員。 +東京21区(八王子市、立川市、日野市、国立市、多摩市の一部、稲城市の一部)の長島昭久衆議院議員。
・この3人の議員の共通項は、元民進党という以外に、皆、小選挙区では勝てていない、ということが挙げられる。木内議員に至ってはほぼダブルスコアで敗退している。 確かに、東京都議会議員選挙で都民ファーストの会は大勝した。しかし、だからと言って、「民進党」から「希望の党」へ看板を変えたからと言って、国政における支持が集まるほど話は単純ではない。
・例えば、東京3区であれば、自民党の候補は石原宏高衆議院議員だ。知名度も高い石原議員を「希望の党」という看板だけで倒せると思うのは甘い考えだろう。 さらに、東京以外の選挙区となると、比例枠狙いの“政党サーファー”ばかり。埼玉県の行田邦子参議院議員は民主党からみどりの風を経てみんなの党へ渡った後、日本を元気にする会を経て希望の党へやってきた。
・日本のこころの中山恭子参議院議員は、元は自由民主党から比例で参議院議員に当選したが、夫の中山成彬が自民党から離党することを決めると、夫にくっついて自らも自民党を離党し、たちあがれ日本へ合流した。その後は、太陽の党、日本維新の会、次世代の党、日本のこころを経て希望の党へやってきた。
・行田議員と中山議員がよくわからない「改革保守」の旗印の下、並んで座っていること自体、筆者には全く理解できない。もはや政治信条は関係ないとしか思えない。 「なんとしても自民党を倒したい」という本気さは確かに伝わってくる。そのための選挙戦略としては取り得る中では、“最強の戦略”かもしれない。
・ただ、なんのために自民党を倒すのか、自民党の政策の何をどう批判しているのか、がさっぱりわからない。 「改革保守」とか「しがらみ脱却」やら、抽象的なキャッチコピーではなく、具体的な政策議論がほしい。政治屋にとっての希望は、有権者にとっては絶望でしかない。 選挙における主役は有権者だ。 誰の希望を叶える党なのか、具体的なビジョンを示してもらいたい。
http://diamond.jp/articles/-/144028

第三に、健康社会学者の河合 薫氏が10月3日付け日経ビジネスオンラインに寄稿した「“権力志向型”小池さんが率いる組織の運命は? リーダーと権力についての研究論文から」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・今回は「リーダーと権力」について考えてみる。 連日連夜の“情報劇”に、少々食傷気味かもしれないけれど、小池百合子都知事を巡る“騒動”から、権力について深堀りしようと思う。
・まずは、先週28日。小池氏は日本記者クラブで会見した際に、 「私が国政に戻るんじゃないか、と今日もテレビでは朝からそのことだらけ。『(都知事の)後継は誰が出る』までにぎわっている。だけど、私は今の国会が変わらない限りは、都政でしっかりと頑張る。でなければ、同じことを繰り返すだけ。私のエネルギーは都の方に置き、東京を引っ張っていくことが日本全体のプラスになっていく」 と言っていたけど、実はテレビがこぞって「小池百合子は国政に戻るぞ!」とフィーバーし始めた2日前の9月25日。 浜松町界隈では、既にその話題で持ち切りだった。
・25日といえば、午後から“子パンダ”が、夕方からは安倍首相が主役になる予定が、突然の希望の党立ち上げの記者会見で、“小池劇場”のゴングが鳴ったアノ日。 「選挙の公示日となる10月10日の前日の9日に、小池百合子都知事が、希望の党の比例区名簿トップで衆議院選に挑む」 という情報がいの一番に飛び込んできたのである。 情報ソースは、「インサイドライン」の編集長、歳川隆雄氏。
・「インサイドライン」とは、日本の政治、経済のインサイド(内幕)情報だけでなく、東アジア(中国・台湾、朝鮮半島)、ロシア、米国に関するインサイド情報を発信する日本唯一のニュースレターで、新聞・テレビなどマスメディアが伝えない(or 伝えられない)一次情報が盛り沢山…とされている(インサイドラインのホームページより)
・その日、私は毎週出演しているラジオ番組の生放送が15時半からのオンエアで、番組は小池氏の希望の党立ち上げの記者会見からスタート。 で、番組冒頭に電話出演した歳川氏が、“とっておきのネタ”として、先の「10月9日出馬表明」を伝えてくれたのだ。 歳川さん曰く、「女性初の総理大臣に絶対になりたい」という“野心”は半端なく強く、「これまでの行動はすべて“女性初の総理”になるための布石だった」と。
▽生放送スタジオは大興奮
・「小池さんはずっと、年齢も近いヒラリー・クリントンの戦い方を研究してきた。ヒラリーさんが昨年、トランプさんに破れたときの年齢が69歳。女性の年齢のことを言うのは失礼だが、小池さんは現在、65歳。つまり、国政に挑むラストチャンス。究極の後出しジャンケンで、公示日の前日の9日に、希望の党の比例名簿トップで衆議院に挑む」 と断言した。
・番組では当然ながら、小池氏への批判の嵐。 安倍首相の解散についてアレコレ議論する予定だったのが、突然の主人公の変更、マジか? と言葉を失う“事情通”の話に、番組も私も興奮モードで大いに盛り上がった。 改めて言うまでもなく豊洲も、築地も、でもってオリンピックも、何一つ解決していない状態で、「まさか本当じゃないよね。頼むから都知事の仕事、ちゃんと最後までやってくれよ」と、出演者もリスナーさんも呆れ果てた。
・が、その後時々刻々と情報が更新され、小泉元首相の都庁訪問、民進党との連携、連合との会談 etc etc……。  アウフヘーベン、インシャラーと、質問への回答を煙に巻き、リセットという若者が食いつきそうな言葉を乱用し……。 まだ、予測の段階ではあるけど、“念入りに練られた筋書き”に感服している。
・「勝負勘がすごい、女は恐い、女は度胸がある」――、 メディアにマイクを向けられた政治家たちのため息混じりのコメントも、 「小池さんが堂々と党首として出てくるべき」――、  といった他党の政治家たちのコメントも、 小池氏は、ずっとずっと前から、何十年も前から、政治家に用意された最後の椅子に座れるように、周囲がお膳立するストーリーが出来上がるように、虎視眈々と狙っていたんじゃないか、と。
・つまり、メディアも政治家も、そしてひょっとすると私たちも、小池氏にコントロールされているかも? なんて妄想までひろがり、あっぱれというかなんというか。ちっとも好意的に受け止めることにはできないのだが、「この混乱した状況で、次はどんな手を打ってくるのか」と、まるでドラマでも見ているような気分にさせられている。 (※上記の「比例名簿」の件は、28日(木曜日)に報ステも「空欄になっているので、小池さんが入るのではとの情報がある」と伝えていた)
・ちなみに小池氏の後任(都知事)に名前が上がっている希望の党のメンバーでもある前神奈川県知事で参議院議員の松沢成文さんは、件のラジオ番組に歳川さんのあとに電話出演し、 「小池さんの国政復帰は……さすがにないと思いますよ。ものすごい批判を浴びることはわかっているはずだし…。少なくとも私はそういった話は一切聞いた事がありません」 と、かなり動揺していた。 いずれにせよ、「希望を皆さんに抱いていただけるように経済への希望、政治への希望、暮らしへの希望、家計への希望、教育への希望、すべての希望をこれからしっかりと訴えたい」(28日 日本記者クラブの会見にて→こちら)――
▽権力者はたいてい狡猾だ
・ふむ。自分の希望がすべてなのだな、きっと。 そして、「都知事を途中で投げ出すなんて無責任だ!」と都民からいっせいに攻撃をされても、 「国政に関わることが、都政にプラスになる」 だのなんだのと、正当化するに違いない。 権力者は常に狡猾で、自分が自分の味方になる術も心得ていて、目的のためには手段を選ばないのではなく、あらゆる手段を吟味し、野心を果たすための「最適な手段」をチョイスする能力も高いのである。
・なんだか書いているだけでずっしり疲れてしまうのだが、権力者の狡猾さはいくつもの心理実験で確かめられている。 例えば、ある研究では「約束の時間に遅れそうだからスピード違反でクルマを走らせる」という行為について、「権力のある」グループと「権力のない」グループに分けて評価をさせたところ、権力のあるグループに属する人たちの多くが、「自分がスピード違反する行為」を「仕方がない」と回答。
・権力を持つ人間は、同じ行為を他者がやったときには、「法律に違反するなど、許せない行為だ!」と厳しく非難するのに、自らの行いには寛容であることが示されているのである。 今から15年ほど前の2003年。
“Power is the Great Motivator”というタイトルの論文が、話題となった。 筆者は米ハーバード大学名誉教授 D.C.マクレランド。
・長年、モチベーション研究に従事し、1976年に「作業場における従業員には、達成動機(欲求)、権力動機(欲求)、親和動機(欲求)の3つの主要な動機ないし欲求が存在する」という欲求理論を提唱した心理学者だ。 マクランド博士はこの論文で、優れたリーダーには「権力動機(欲求)」が必要不可欠と説き、「達成動機(欲求)」の高さこそが成功のカギとしてきたリーダーシップ理論に警鐘を鳴らした。
・「伝統的な組織心理学では、権威主義的なリーダーは悪弊とされてきたが、『権力を得たい、高い地位に就きたい』という欲求を持つ人こそが、リーダーとして成功者になる」とし、誰もがなんとなくわかっていたけど、なんとなく認めたくなかった現実を、実証研究で明らかにしたのである。
・調査は、米国の大企業25社の管理職500名を対象に実施。 まず最初に、職務に関する質問用紙に回答を記入してもらった。 さらに、さまざまな仕事の場面を示す絵についてストーリーを書いてもらい、これらをコード化し、得点を算出することで、以下の3つにリーダー分類した。
 モチベーション1:「親和欲求型」目標の達成より人とのつながりを大切にする。部下に好かれたい。
 モチベーション2:「目標達成型」掲げた目標を成し遂げようと行動することにやりがいを感じる。今まで以上の成果を出したい。
 モチベーション3:「権力志向型」仕事上の最大のモチベーションは権力を得ること、すなわち出世である。他人を動かす影響力を持ちたい。
・さらに、部下にもアンケート調査とヒアリングを行ない、さまざまな指標から上記の欲求タイプとチームの業績、組織内の影響力、目標達成、部下のやる気などとの関連を検証した。
▽ヒアリングでも意外? な結果が
・その結果、 調査対象となった管理職の70%が、一般の社員より権力欲求が高い。 親和欲求型は部下のやる気を低下させる傾向がある  権力欲求型は、業績、影響力、目標達成のすべてで、他の2タイプを上回った。
・また、部下のヒアリングからは、
 +「親和欲求型のリーダー」を持つ部下ほど、上司への不満が高い。このタイプのリーダーは、部下から好かれたいと思っているため、例外に走る傾向が高い。例えば、部下のひとりが病気の妻と子供を世話するので休暇を申し出たとする。それが規則では許可できないケースでも認めてしまうため、部下たちの不公平感をもたらす。
 +目標達成型のリーダー」は、何もかも自分でやり部下に任す事が出来ないので、部下のやる気が低下。部下たちは「自分は信頼されていない」と感じていた。
 「権力志向型のリーダー」を持つ部下は責任感が高く、自分は強いと感じている傾向が高い。
・つまり、優れたリーダーには「権力欲求」、俗っぽくいえば「野心」が必要不可欠。部下たちもまた、その野心家に魅せられ、モチベーションを高めることが詳細な調査で確かめられたのである。 ただし、例外がある。  マクランド博士は、「自己抑制力のない権力志向型は、組織を滅ぼす」と警告した。 「自己制御力の低いリーダーは、権力を組織のためではなく自分のために行使し、衝動的に権力を行使することも多い。彼らはしばしば他人に粗暴に振舞い、大酒を飲んだり、高級車を乗リ回すなど、個人的な威信を示すシンボルを集めたがる」(by マクランド)
・最近でいえば、Uberの前CEO、トラビス・カラニック氏がこのタイプだ。 この件についてはこちらをお読みいただければわかるが、想像を絶する数のセクハラやパワハラが問題となったとき、 「社内にはカラニック氏と親しい「Aチーム」と呼ばれる人たちがいて、ハイパフォーマーは何をやっても会社に容認されていたことが、明るみになった。社長がお墨付きを与えたハイパフォーマーには、人事部も手を出せず、黙認するしかなかった」とされている。
・そもそも、“権力者”は自分がいつも中心になるから、人の話を聞かなくなる。 次第に、“権力者”が法律となり、判断すべてが、“権力者”に委ねられ、人々は「考える」という、極めてめんどくさい作業と、「力のある人に意見する」という勇気のいる行動を、自ら放棄し、周辺もまた「権力者が権力を自分のために行使する」ことに結果的に荷担してしまうのだ。 例えば、モリカケ問題のように……。
▽リーダーに必要なのは、自分を支配する力だ
・つまり、リーダーに必要不可欠な“権力”とは、単なる個人的な権力とは全く別物で。 権力を欲しながらも溺れない自分をコントロールできる自制心を持つ人が、“真の権力者”となる。 自己を律する力(=自己制御力)なき権力者がリーダーとなった暁には、その先は暗雲が立ちこめていて、当人のみならず組織も悲惨な末路をたどる事になってしまうのである。
・さて、と。 「最高で最も困難な『ガラスの天井』は打ち破れませんでした。しかし、いつか誰かが、私たちが考えているよりも早く達成することでしょう」(by ヒラリー) という言葉を胸に都知事はどう戦うのだろうか。  野心家の都知事に自己制御力はあるのだろうか。 そういえばこんな興味深い研究結果もあるので紹介しておく。
▽専門家の意見を聞くプロセスは…
・権力者の中には「専門家の意見を聞く」プロセスを意思決定の場に組み込む者がいるが、この手法を好む権力者は社会を混乱させるリスクが高いとされている。 米国の心理学者のフィリップ・テトロックは、1980年代と1990年代に、数百人の専門家(政治家、政治学者、評論家など)を選び、ソ連崩壊、湾岸戦争、日本の不動産バブル、カナダのケベック州独立問題などの主要な出来事を予想させた。
・その結果、専門家の予想正解率は、偶然の一致より低かった。特に自分の予測に、自信を持っている専門家と、メディアに登場する回数が多い専門家の、予想正解率が極めて悪かった。また、専門家が、「絶対に起こらない」と予測した事象でも、そのうちの15%が実際に起こったという(著書『専門家の政治判断(expert political judgment)』)。
・さらに、1つの分野にだけ精通した専門家ほど、予想が当たらない傾向が高く、経験を重ねるたびに、予測精度が悪くなったのである。ところが困ったことに、どんなに予測が外れても、彼らは決して認めず、自己を正当化した。 そういえば、小池氏のブレーンは現在14人の外部顧問団との記事が、新聞に出ていましたっけね。
・「担当範囲は五輪や市場にとどまらず、入札改革から介護問題など幅広く、都幹部は『我々が説明をしても、聞いてもらえない』と嘆く」(こちら) 「国難」を乗り越え、「希望」に導くリーダーは、いったい誰なのか。考えれば考えるほど答えのない回答を求められているようで、うんざりしてしまうのであります。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/200475/100200124/?P=1

第一の記事で、 『内閣官房は20日、「行政文書の管理において採るべき方策」を提示したが、批判を逆手に取って、政策決定の過程をますます不透明にする内容なのだから呆れる』、日本の官僚機構はいわば「焼け太り」を図った訳で、「敵」ながら「アッパレ」というしかない。
第二の記事で、 『改革保守とは何か 政治の世界に蔓延する抽象ワード』、小池都知事がまき散らす抽象的なキャッチコピーで騙される選挙民も残念ながらある程度いるのだろう。しかし、希望の党の肝心の候補者たちが、政治屋、“政党サーファー”ばかりというのでは、希望への「風」は当初の想定ほど吹かないのかも知れない。 『政治屋にとっての希望は、有権者にとっては絶望でしかない』、とは言い得て妙だ。
第三の記事で、 『マクランド博士はこの論文で、優れたリーダーには「権力動機(欲求)」が必要不可欠と説き、「達成動機(欲求)」の高さこそが成功のカギとしてきたリーダーシップ理論に警鐘を鳴らした』、 『優れたリーダーには「権力欲求」、俗っぽくいえば「野心」が必要不可欠。部下たちもまた、その野心家に魅せられ、モチベーションを高めることが詳細な調査で確かめられたのである。ただし、例外がある。 マクランド博士は、「自己抑制力のない権力志向型は、組織を滅ぼす」と警告した。 「自己制御力の低いリーダーは、権力を組織のためではなく自分のために行使し、衝動的に権力を行使することも多い』、などの指摘は面白い。さらに、 『“権力者”は自分がいつも中心になるから、人の話を聞かなくなる。 次第に、“権力者”が法律となり、判断すべてが、“権力者”に委ねられ、人々は「考える」という、極めてめんどくさい作業と、「力のある人に意見する」という勇気のいる行動を、自ら放棄し、周辺もまた「権力者が権力を自分のために行使する」ことに結果的に荷担してしまうのだ。 例えば、モリカケ問題のように……』、というのは、安部首相への強烈なあてつけだ。 『1つの分野にだけ精通した専門家ほど、予想が当たらない傾向が高く、経験を重ねるたびに、予測精度が悪くなったのである・・・小池氏のブレーンは現在14人の外部顧問団』、と小池氏にもあてつけているのが興味深い。
タグ:中山恭子 日刊ゲンダイ 日経ビジネスオンライン ダイヤモンド・オンライン 行田邦子 河合 薫 日本の政治情勢 (その10)(:内閣官房「行政文書は発言すり合わせて」 不透明化加速も、小池都知事率いる「希望の党」に全く希望が見えない理由、“権力志向型”小池さんが率いる組織の運命は?) 内閣官房「行政文書は発言すり合わせて」 不透明化加速も 森友・加計疑惑 真相解明につながる公文書が破棄されたり、そもそも作成されていなかったことが問題になった 内閣官房は20日、「行政文書の管理において採るべき方策」を提示 判を逆手に取って、政策決定の過程をますます不透明にする内容なのだから呆れる 省庁が他の省庁や民間企業などと協議や打ち合わせを行った際は、相手側の発言内容を先方に確認した上で議事録などの記録を残すとしている 新たな「方策」が実施されれば、こうした生々しいやりとりは記録されず、きれいに調整された当たり障りのない文書しか作成されなくなる恐れが大だ 黒瀬徹一 小池都知事率いる「希望の党」に全く希望が見えない理由 、「改革保守」という抽象的な理念と「日本をリセットする」というふわふわとした目的 よくわからない「国政への関与」の目的 小池都知事は何がしたいのか どこかで聞いたことのある“使い古された言葉”のオンパレード 小池都知事が何をしたいのか、よくわからない 都議会でも小池都知事の動きへの苦言が相次いだ 希望の党の設立、そして民進党との合流に全く希望を見いだしていない 改革保守とは何か 政治の世界に蔓延する抽象ワード 日本を「リセット」するのに「保守」とは言葉そのものに矛盾を感じる 築地・豊洲問題の決着に関する情報公開は、関係者が満足するレベルのものだったろうか 政治屋にとっての希望は、有権者にとっては絶望でしかない 「“権力志向型”小池さんが率いる組織の運命は? リーダーと権力についての研究論文から」 リーダーと権力 豊洲も、築地も、でもってオリンピックも、何一つ解決していない状態で、「まさか本当じゃないよね。頼むから都知事の仕事、ちゃんと最後までやってくれよ」と、出演者もリスナーさんも呆れ果てた 権力者はたいてい狡猾だ 権力者の狡猾さはいくつもの心理実験で確かめられている ある研究では「約束の時間に遅れそうだからスピード違反でクルマを走らせる」という行為について、「権力のある」グループと「権力のない」グループに分けて評価をさせたところ、権力のあるグループに属する人たちの多くが、「自分がスピード違反する行為」を「仕方がない」と回答 マクランド博士はこの論文で、優れたリーダーには「権力動機(欲求)」が必要不可欠と説き、「達成動機(欲求)」の高さこそが成功のカギとしてきたリーダーシップ理論に警鐘を鳴らした 「伝統的な組織心理学では、権威主義的なリーダーは悪弊とされてきたが、『権力を得たい、高い地位に就きたい』という欲求を持つ人こそが、リーダーとして成功者になる」とし、誰もがなんとなくわかっていたけど、なんとなく認めたくなかった現実を、実証研究で明らかにしたのである 優れたリーダーには「権力欲求」、俗っぽくいえば「野心」が必要不可欠。部下たちもまた、その野心家に魅せられ、モチベーションを高めることが詳細な調査で確かめられたのである ただし、例外がある。  マクランド博士は、「自己抑制力のない権力志向型は、組織を滅ぼす」と警告した 「自己制御力の低いリーダーは、権力を組織のためではなく自分のために行使し、衝動的に権力を行使することも多い。彼らはしばしば他人に粗暴に振舞い、大酒を飲んだり、高級車を乗リ回すなど、個人的な威信を示すシンボルを集めたがる」(by マクランド) Uberの前CEO、トラビス・カラニック氏がこのタイプだ そもそも、“権力者”は自分がいつも中心になるから、人の話を聞かなくなる 次第に、“権力者”が法律となり、判断すべてが、“権力者”に委ねられ、人々は「考える」という、極めてめんどくさい作業と、「力のある人に意見する」という勇気のいる行動を、自ら放棄し、周辺もまた「権力者が権力を自分のために行使する」ことに結果的に荷担してしまうのだ。 例えば、モリカケ問題のように……。 、専門家の予想正解率は、偶然の一致より低かった。特に自分の予測に、自信を持っている専門家と、メディアに登場する回数が多い専門家の、予想正解率が極めて悪かった 小池氏のブレーンは現在14人の外部顧問団
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