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ペット(その1)(どう減らす?犬・猫の殺処分、「捨て犬」「殺処分」がなくならない本当の理由 業界を知り尽くした男が語るペット流通の闇、ついに犬を超えた! 猫の飼育数 社会のさまざまな構造変化を反映) [社会]

今日は、ペット(その1)(どう減らす?犬・猫の殺処分、「捨て犬」「殺処分」がなくならない本当の理由 業界を知り尽くした男が語るペット流通の闇、ついに犬を超えた! 猫の飼育数 社会のさまざまな構造変化を反映)を取上げよう。

先ずは、1月24日のNHKクローズアップ現代「どう減らす?犬・猫の殺処分」を紹介しよう(▽は小見出し、──はバレーター、田中氏は司会役のアナウンサー))
・6年前の動物愛護法改正などを受け、多くの自治体が目標として掲げる「殺処分ゼロ」。殺処分される犬や猫の数は近年大幅に減少した。しかしその陰で、深刻な事態が進行している。自治体の収容施設や民間の動物愛護団体が、殺されずに済んだ犬や猫を抱えきれなくなり、伝染病のまん延や多頭飼育崩壊が起きるなどのケースが出てきているのだ。国が目指す「人と動物が幸せに暮らす社会」の実現には何が必要か、考える。
▽動物愛護団体の行き詰まり 「殺処分ゼロ」でいま何が?
・鼻をつく悪臭の中、所狭しと積まれたケージには汚れた犬や猫。 先月(12月)運営が立ち行かなくなった動物保護シェルターから、50匹近くが救出されました。 今、動物愛護団体やボランティアが多頭飼育で行き詰まる例が相次いでいます。一体、なぜ。
・背景には、全国の自治体に広がった殺処分ゼロの影響が。 保健所などで処分される犬や猫は年々減少。 その一方で、引き取り手のない動物が大量に生まれていたんです。人も動物も幸せな社会とはどうあるべきか考えます。
── 「クローズアップ現代+」では、これまでペットを取り巻く問題を継続して取り上げてきました。空前のペットブームの裏側で暗躍する、引き取り屋の実態。大量生産・大量消費の影で起こる遺伝病の問題。さらに、愛犬家や愛猫家が陥る多頭飼育崩壊も取り上げました。
・田中:さらに、こうした多頭飼育による行き詰まりは今、一部の動物愛護団体にまで広がり始めています。
▽行き場のない犬・猫 大量発生 動物愛護団体の行き詰まり
・関西のある動物愛護団体で運営が悪化し、犬猫合わせて142匹を支えきれなくなる事態が起きました。  Wan life 島田香代表 「ゴミ屋敷ですね。」 救助に入った団体の代表、島田香さんです。 島田さんによると、この団体は、保健所など行政から動物を引き取り続けることで、次第に人手が回らなくなっていったといいます。保護された動物の中には、地元の行政だけでなく、関西のほかの自治体から受け入れた犬もいました。
・Wan life 島田香代表 「(愛護団体が)断れないのを分かっていて(行政は)お願いする、『助けてほしい』って。」 
▽動物愛護団体の行き詰まり 「殺処分ゼロ」でいま何が?
・田中:こうした問題の背景には、動物管理行政の大きな転換があるとみられています。飼育放棄されたペットや野犬などは、保健所などで殺処分されてきました。しかし、6年前の法改正で、飼い主など所有者が一生飼い続ける終生飼養の努力義務が明文化され、保健所などでも殺処分がなくなることを目指すことになりました。これを契機に「殺処分ゼロ」をスローガンとして掲げる自治体も増えてきたのです。その結果、多くの犬や猫が動物愛護団体などに譲渡されるようになったんですが、今度は、この愛護団体などの負担が急激に増しているんです。
── その厳しい実情を知ってもらいたいと、日本最大級の動物愛護団体が取材に応じてくれました。
▽愛護団体の全頭引き取り 「殺処分ゼロ」模索の現場
・広島県の人里離れた山奥。ここで民間の動物愛護団体「ピースワンコ・ジャパン」が活動しています。 4ヘクタールを超える敷地に、およそ1,900匹の犬を保護しています。この団体に転機が訪れたのは、2年前。地元・広島県に対して、殺処分対象となる犬を全て引き取りたいと申し出たのです。代表の大西純子さんです。 多くの犬の命が奪われている現実に心を痛めてきました。
・ピースワンコ・ジャパン 大西純子プロジェクトリーダー「行政に保護活動をお任せすると、(保護数が)増えてしまうと、処分するということになる。殺処分を止めるには、とにかく一度、民間でやってみて、民間でこれだけできるんだから、行政はどう動くんですかって。」
・実は、広島県は殺処分数、全国ワースト1位になったこともあります。
・広島県動物愛護センター 東久保靖課長 「こちらが殺処分機になります。」 かつては、年間5,000匹以上を殺処分していました。今は、大西さんたちの愛護団体が、引き取り手のない犬を全て受け入れています。 広島県動物愛護センター 東久保靖課長 「殺処分がなくなった。嫌な作業ですね。やりたくないことを、やらなくてよくなった。」
・大西さんの団体は、当初、年間の保護頭数を700匹と見込んでいました。しかし、実際に始めてみると、想定どおりには進みませんでした。1年目から予定の倍近い1,391匹を保護することになったのです。一方で、一般家庭などへの譲渡数は161匹にとどまりました。現在、全国に譲渡会場を増やすなどして対応を急いでいます。助けを必要とする動物が数多くいる一方で、支える人手は不足しているといいます。この団体は、常時、従業員とボランティア合わせて40人が日々の餌やりや掃除を行っています。それでも、現在、保護している犬1,900匹に対しては、本来、倍の人数が必要だと、大西さんは考えています。
・ピースワンコ・ジャパン 大西純子プロジェクトリーダー「人が減ってしまえば、誰にしわ寄せがいくというと、結局、犬にしわ寄せがいってしまう。」 
・増え続ける犬のために、団体では、シェルターの増設を進めています。去年(2017年)建設が始まった、このシェルターは1棟5,000万円。 ほかに冷暖房などの光熱費犬の餌代など、必要な費用は膨らんでいます。
・ピースワンコ・ジャパン 大西純子プロジェクトリーダー「(2017年は)7億円弱入ってきて、出て行ったのが7億5,000万円ですので、決してプラスではない。私たち動物を扱っているというのは、この1年頑張れば終わりではないので、犬たちを1頭でも多く譲渡する。あるいは犬たちのいる環境を整えていく。この子たちが生活をずっと続けられるように。」
・大西さんの団体が重要視しているのは、事業の安定性です。現在、巨額の運営費のほぼ全額が全国からの善意の寄付で賄われています。とりわけ大きいのが、ふるさと納税による寄付です。地元の町と連携し、ふるさと納税の使い道に、犬の保護活動への寄付を加えてもらいました。安定して活動を継続するためにも、動物たちの幸せのためにも、殺処分ゼロは達成し、続けなければならない使命だといいます。 
・ピースワンコ・ジャパン 大西純子プロジェクトリーダー「私たちに託されているという思いは、何が何でも継続していかなければいけない。(全ての犬の保護を)やめると結局、皆さんの支援も止まる。支援が止まるということは、ここにいる犬たちがどうなってしまうか、目に見えていますよね。」 「走り出したら?」 「止まれないですよね。」
・殺処分ゼロが民間愛護団体の熱意と負担で支えられている現実を、県はどう考えているのか。 広島県健康福祉局 中村満食品衛生担当監 「特効薬的に、これをやったら必ずこうなるということは、なかなかないというのが現状。殺処分対象のものが、今は愛護団体のほうに移っているだけ。」
▽愛護団体への負担集中 「殺処分ゼロ」でいま何が?
・ゲスト 山﨑恵子さん(アニマル・リテラシー総研 代表理事)
── 動物の福祉が専門で、6年前の法改正では、国の検討委員も務められたという、山﨑恵子さん。 殺処分をなくすことを目指すのは大切だが、愛護団体に負担が集中している実態を見ると、これまで行政が抱えてきた問題が全てこれで解決しているとは思えないが?
・山﨑さん:行政が抱えている問題というよりも、殺処分ゼロというものを見るとですね、やはりある意味、ちょっと政治的なスローガンになってしまっているところがある。確かに、殺処分ゼロというのは、尊い目標なのかもしれないけれど、それのプレッシャーが、政治的なプレッシャーが愛護センターの職員さんの中にかかってしまうと、じゃあ、とにかく殺処分しないためにはどうしよう、愛護団体さんが引き取ってくれるんだったら、これはもう、本当に助け舟でありがたいといって、そこで愛護団体に出してしまって、結果としては、最終的に愛護団体が抱え込んでしまって、たくさん飼い過ぎてしまうと、これまた大きな問題がそこに生じてしまうんですよね。
▽「殺処分ゼロ」 自治体でいま何が?
・田中:今回、番組では、公的な保護施設を抱える全国115の自治体に対してアンケートを実施。殺処分の実態調査を行いました。すると、全体の4割近くに当たる42の自治体が、法改正で盛り込まれた殺処分がなくなることを目指すという文言を受けて、「殺処分ゼロ」という数値目標を掲げていました。
── そうした自治体側の現実を取材しました。
▽「殺処分ゼロ」掲げたけれど 自治体施設が過密に!病気も…
・去年、殺処分ゼロを目指すと宣言した熊本県。今、思わぬ事態に陥っていました。殺処分を免れた動物たちが、施設にあふれてしまったのです。以前、収容していた動物は、平均20匹ほど。それが今は139匹まで増えました。大部屋に入れられた犬たちはけんかが絶えないといいます。
・熊本県動物愛護センター スタッフ「指の傷もそうなんですけれど、ここに大きいケガがあって、それも犬にかまれました。やっぱりストレスとかもあるのかな。」 この日、スタッフは清掃中に血便を見つけました。体調が悪化しているサインです。しかし、集団で飼育しているため、どの犬なのかを見極めることが難しいといいます。
・さらに、過去には4回にわたって感染症がまん延する事態も起きました。下痢や、おう吐を起こし、場合によっては死に至る、パルボウイルスです。感染の拡大を防ぐため、同じ部屋で飼っていた犬を全て安楽死させるという、皮肉な結果につながったといいます。現在はワクチンを接種して予防をしていますが、ほかの感染症がまん延しないか、不安は消えません。
・熊本県動物愛護センター 石原貢一所長 「(ウイルス感染は)隔離しながら治療しなければ難しいものですから、今、139頭の犬を管理していますけれど、それを1頭ずつ管理をするのは無理だろうと思います。」  このセンターで2年間ボランティアを続けてきた女性です。 殺処分ゼロを急に実現しようとしても、犬たちを幸せにできないのではと考えるようになりました。
・ボランティア 田尻みゆきさん「いきなり『(殺処分)ゼロ』宣言をしても、犬がたまるだけ。犬にただ、つらい思いをさせているだけ。犬だけでなく、現場の職員たちも、ボランティアも、みんながつらい思いをして、そして、犬も人も心が壊れてしまって、負のスパイラルに入ってしまう状態がずっと続いているんですね。」
・熊本県は、収容する犬の増加に悩まされる中、譲渡にも懸命に取り組んでいます。毎月開かれる犬の譲渡会では、犬の引き取りを考えている人たちに、最後まで面倒を見られるのか丁寧に確認。ワクチンや餌代などで、年間10万円はかかることを説明しています。それでも譲渡が成立し、引き取られていくのは1、2匹程度です。
・熊本県は、今、厳しい状況を打開しようと、苦肉の策を取っています。地元の愛護団体の敷地を間借りして、プレハブを建設。 一時的に委託するという形を取り、譲渡しやすい犬になるよう世話してもらっています。餌代や光熱費などを含め、1頭当たり毎月2万5,000円ほどの費用は全て県が負担。殺処分ゼロを掲げて以降、県の動物保護予算は、それまでの1.5倍に当たる1億5,000万円まで膨らんでいます。
▽「殺処分ゼロ」掲げたけれど 自治体でいま何が?
── 「殺処分ゼロ」というスローガンだけでは、動物の幸せに、必ずしもつながらないという声があった。動物の幸せを確保するために、保護の在り方はどうあるべき?
・山﨑さん:保護の在り方というか、占有者といいますけれども、飼育者ですね。飼育者にとっては、基本的にはもう1960年代の半ばから、英国のある公的な委員会が作った5つの自由という国際的な基準があります。
・これは、「飢え・渇きからの自由」つまりごはんと水はちゃんとあげなさいということとか。「不快からの自由」要するに痛い、苦しいとかなくても、熱い、寒い、汚いというのは不快ですし、「痛み・傷害・病気からの自由」というのは、ちゃんと医療を与えなさいということ。「恐怖・抑圧からの自由」は、怖い思いをさせちゃダメ。それから自然な正常な行動をちゃんと展開させるようなスペースで飼いなさいという、これはもうOECDなどの国際団体というところでも認められていますし、各国の法律にも入っています。要するに、生かしておくだけじゃなくて、このルールを守りなさい。ただ、さっきの熊本なんかもそうですけれども、関わっている職員さんや愛護団体の方っていうのは、こういうことをご存じの方が実は関わっているから、恐らくそれが実現できないつらさっていうのは、本当にあるだろうなと、私は思います。
・田中:番組が行った自治体へのアンケートには、殺処分ゼロを実現することの難しさを訴える声が多数寄せられました。いくつかご紹介します。「イノシシ猟の訓練を受けている犬など、到底譲渡が困難にもかかわらず、殺処分に対してはSNS等で強いバッシングを受ける」という意見。さらに、「『殺処分ゼロ』は動物福祉の観点から疑問。数字だけのゼロは目標としておらず、今後も目標とする予定はない」という声もありました。殺処分をなくすことを目指すという方針が現場に混乱を招いている状況について、管轄する環境省はどう考えているのか、聞いてきました。
▽「殺処分ゼロ」でいま何が? 国の担当者を直撃
・環境省 動物愛護管理室 則久雅司室長 「『殺処分ゼロ』ということで、直ちに(殺処分を)止めなければいけない世論をつくってしまったところもある。われわれの真意としては、いろんな主体の方に協力していただきながら、不幸な動物が生まれてこない環境をつくっていこうということなので、そこが急速すぎたというところがあるんじゃないかと思います。非常に多様な価値観をお持ちの方々がいらっしゃるのは確かなんですけれども、その中で皆さんで議論をして、動物との関わりに対しては、こういうことが望ましいんだということのコンセンサス(合意)を、まずつくっていくことが必要じゃないか。」
▽どう減らす?犬・猫の殺処分 いのちを守るために
── 共通的なコンセンサスとは、どういうこと?
・山﨑さん:要するに、殺処分ゼロって本当はどういう意味かということを、社会や関係者全体がちゃんと1つの定義に合意するということですよね。欧米で始まった「ノーキル運動」、この「ノーキル」というのは、処分、殺さないということなんですけれど、これは例えば、社会復帰の可能性がきちっとある子とか、そういった動物たちに対して、時間切れとか、あるいは場所がないから処分しましょうというようなことはやってはいけないよという、そういう基本的な定義があります。
── 具体的な取り組みとしては、どういうことが考えられる?
・山﨑さん:それは例えば、愛護団体に対しての譲渡数は、人員とかスペースとかキャパに対しては、きちっとした査定を、まず出す方の行政が決めるべきだと思いますし、それから、自治体が愛護団体を、定期的に渡すだけじゃなくて、チェックしていくということも必要だと思うんですね。それから、一般の方への譲渡の間口というのは、もっと工夫して広げることもできると思います。今は例えば、7歳を過ぎると、犬や猫もシニアでもらわれにくいとか、それから多くの団体や行政なんかでは、高齢者には終生飼養ができないから渡さないなんていうこともありますので、その辺をちょっとどうやって改善していくかということを考えなきゃいけない。
・ (例えば、お年寄りの家庭にはちょっと年の取った犬や猫を渡すとか?) アメリカの団体では、「シニア・フォー・シニア」といって、もらわれにくい高齢の動物を定年年齢の方がもらってくだされば、ちょっと特典がありますよというようなプロモーションなんかをやったりしていますし。 (工夫も必要だと?) そうですね。
・田中:かつては、保健所などに持ち込まれる動物は、一般家庭からだけでなく、ペットショップなどで売れ残った余剰ペットも多く含まれていました。今、それらも行き場を失っています。というのも、法律の改正で、業者を含め、終生飼養の努力義務が明文化され、自治体が受け取りを拒否することも可能になったためです。行き場がなくなった犬や猫の扱いをどうするのか、ペット産業の模索を取材しました。
▽どう減らす?犬・猫の殺処分 ペットを選別する消費者意識
・今回、埼玉県内にあるペットオークション会場が、問題の改善につながればと、特別に取材に応じてくれました。オークション会場では、ブリーダーが持ち込む犬猫をペットショップなどの小売り業者に売るための競りが開かれています。 5年前から、この会場にある特別な箱が並べられるようになりました。競りで売れ残った子犬や子猫たちを引き取り、提携した動物愛護団体に渡して、新たな飼い主を探すためのものです。
・この箱を設置したオークション会場の代表、上原勝三さんです。 以前は、保健所に持ち込まれていた余剰ペットを、こうして目に見える形にすることで、業界全体でこの問題に向き合おうと考えています。 一般社団法人 ペットパーク流通協会 上原勝三さん「持ち場、持ち場の人が力を出しあったら、助かる命がある。」 
・しかし、行き場のない命は、ますます増えているといいます。近年、ペットの価格は高騰。購入する側の要求は厳しくなっています。目の色や耳の形など、ささいな理由で流通からはじかれる生き物が増えているのです。
・一般社団法人 ペットパーク流通協会 上原勝三さん「家族に迎え入れるのに、これくらいでいいだろう?だけどやっぱり、これが売れなくなった、今の日本は。」
▽どう減らす?犬・猫の殺処分 いのちを守るために
── 大本は、飼い主の意識にも問題があるということ?
・山﨑さん:犬や猫っていうのは、野生動物と違って人間が作りましたから、犬なんかは1.5キロのチワワから、50キロ、70キロの超大型犬もいます。そういったものを作ったら、最後まで責任を持つのが人間の責務だと思っていますし、ファッションではなくて、独立した生命体で、それぞれの動物っていうのは、たぶん自分の夢や希望とかを持っているんじゃないかというふうに、私は思います。
── 改めて、犬や猫の殺処分数を減らしていくために、社会全体でどう取り組んでいけばいい?
・山﨑さん:私としては、もう少し動物のプロフェッショナルな方が関わってくださる。もっと獣医師の方とか訓練士の方とか、そういった方々も譲渡団体とか愛護団体の運営とかにきちっと関わってくださるとか。それからあとはファッションを追わない。私、どうしてもプードルが欲しいわというような、ファッション性のある動物の追い方はやめてほしいと思うし、お互いに助け合う、行政と愛護団体のバランスのいい関係、お互いにやっぱり助け合っていくという、そういう構図をどうやって作るかというのを、両側から考えていかなければいけないのではないかなと、私は思います。
── ファッションで飼うんじゃなくて、やっぱり1つの命に出会うんだということですね。
・殺処分ゼロの目標を実現する、これは決して簡単ではなく、社会全体で多くの課題を解決していくことが必要だと分かりました。動物を愛する1人1人が責任を持って考えていくべきだと思います。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4090/

次に、昨年7月12日付け東洋経済オンライン「「捨て犬」「殺処分」がなくならない本当の理由 業界を知り尽くした男が語るペット流通の闇」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・日本のペット流通には「闇」の部分がある。生体(せいたい)展示販売と殺処分という問題である。欧米のペット先進国に比べ歴史の浅い日本のペット業界が、いびつな形のまま急成長したためと指摘する声も多い。「ペットは物ではない」という基本的な倫理観が、ペット業者や飼い主に厳しく問われている――。 30年以上にわたりペットフード流通の第一線で活躍し、このたび『一流犬をつくる最強の食事法』を上梓した橋長誠司氏に、犬の生体販売の問題点を語ってもらった。
▽なぜ捨て犬が減らないのか
・近年、自治体などがようやく社会的に取り組むようになってきたのが、捨て犬の問題です。 神奈川県などでは殺処分がゼロになりました。保護された捨て犬に里親を探すことで、殺処分をなくしています。このような努力をしている自治体が増えつつあり、日本全体で年間に殺処分される犬の数は少しずつ減ってきていますが、それでも、まだ1年に数万頭という数の犬が殺処分されています。数字は減少したといっても、基本的な問題は何ら解決していないのです。
・なぜ、犬を捨てる飼い主がいるのでしょうか。 それにはさまざまな理由があると思いますが、ひとつには、子犬の売られ方に問題がありそうです。少なくとも、ペットショップの店頭で買った犬が捨てられるケースが多いというのは事実なのです。 ペットショップで見て、「かわいらしい」と思ったから衝動的に買う。でも、家へ連れて行くと子犬が言うことをきかない。持て余して、こっそりと捨ててしまう。こうしたケースが多いようです。
・また、いちばん気の毒なのは、ペットショップで大型犬の子犬が衝動買いされる場合です。 大型犬でも子犬のうちはまだ小さく、ぬいぐるみのようにかわいいものです。ところが、大型犬は半年もすると急速に大きく育ちます。毛色が大きく変わることもあります。 「かわいい」というよりも「強そう」といったほうがいい姿になると、「こんなはずじゃなかった」と戸惑う人もいるのです。 大型犬は体力もありますから、狭い場所では飼えませんし、散歩では飼い主さんの体力を必要とします。それで持て余して、捨ててしまう人がいるのです。
・また、中にはもっと身勝手な人もいるようです。 たとえば、いろいろな犬種が混ざった血統の子犬が売られることがあります。すると、子犬が大きくなると、自分の考えていたのとは違う見た目に育って、「こんな姿になるとは思わなかった」と捨ててしまう人がいるのです。
・このほか、しつけをしっかりできず、ムダ吠(ぼ)えするのに困り果てて捨ててしまう身勝手なケースもあります。衝動的にペットショップで犬を買っておいて、自分の思っていたのと違うからと捨てるのは、犬を飼うという自覚に欠けていると思うのです。
・かわいらしいから、という動機で犬を飼うことは、私個人としてはあってもいいと思います。けれど、犬を飼うのは、ぬいぐるみやお人形を買うのとは違うことだけは、自覚しなければなりません。 自分の犬であるからには、責任があります。その責任を果たす気持ちがないのなら、犬を飼うべきではありません。
▽欧米のペットショップでは子犬を売らない
・子犬がかわいいからと衝動的に買い、面倒になったからと捨てる。 これは買う側だけでなく、売る側にも問題があると思います。日本のペットショップでは、子犬の販売が主な収入源となっていて、「子犬が売れればそれでいい」という態度の店が非常に多く、これが捨て犬を増やしている一因です。
・大型犬の子犬を売るのに、成犬になるとどれくらい大きくなるのかさえ、きちんと説明しない無責任なペットショップもあります。たとえば、ラブラドールレトリバーなどは、半年で急激に大きくなり、1年で成犬になります。これに驚いて先述のように捨てるケースもあるのですが、店側がきちんと説明していたかは疑問です。
・つまり、儲かればいいというペットショップが捨て犬を増やしているわけです。子犬の販売は、ただのビジネスであってはなりません。なぜなら、犬はただの物ではなく、命があるからです。 子犬を誰かに渡す人は、必ず、渡す相手に説明する義務があります。そして、命のある存在とともに生きるという自覚を持っていることを確認してから、子犬をその人に託すべきだと思うのです。少なくとも、これは欧米の社会では常識です。
・その姿勢がよくわかるのが、ペットショップでの生体(せいたい)販売の禁止です。生体とは、子犬や子猫など、ペットとなる動物のことです。つまり、欧米のペットショップでは、子犬を売ることはしないのです。 では、犬を飼いたい人はどうするのかというと、ブリーダーから直接、譲り受けます。ブリーダーに飼われている母犬のそばで健康的に育った子犬を、ブリーダーと相談して、じっくりと見極めたうえで購入するというのが、欧米では一般的です。
・日本でも、ペットショップで子犬や子猫などの生体を販売できないようにすべきだと運動している人たちがいますし、近い将来、そうなるのではないでしょうか。 というのも、現在のペット販売のやり方にはさまざまな問題が指摘されているからです。
▽売れ残った子犬を殺処分
・犬は物ではありません。なのに、お金儲けだけしか考えなくなると、ただの物として扱われてしまいます。  2015年度に国内で販売された犬と猫のうち、約3%に当たる約2万5000頭が流通過程で死んでいたという報道がありました。つまり、売られる予定だった犬や猫の30頭に1頭が、死産でもないのに、売れる前に死んでいたのです。これは、犬や猫を命あるものとしてではなく、物のようにぞんざいに扱った結果ではないでしょうか。
・たとえば、これは少し昔のことですが、こんな話がありました。 子犬を販売している店ではどうしても、売れ残る子犬がいます。ペットショップで半年も1年も売れ残っている子犬が出るわけです。そんな子犬を置いておけば、食費ばかりかかってしまうので、生体販売の業者は困るわけです。
・「それならば、誰かにタダであげればいいじゃないか」 そう思う人もいるでしょう。確かに、おカネを払って買う人はいなくても、タダなら「飼おうか」と思う人は見つかりそうなものです。 ところが、生体販売をビジネスにしている人たちは、こう考えます。 「売れ残りをタダにすると、値崩れする」 半年、1年待てばタダになると皆が思うようになれば、高いおカネを出して買う人がいなくなるというわけです。売れない子犬を置いておけば食費ばかりかかる。かといって、タダにして引き取り手を探すこともしない。
・では、生体販売業者はどうするのでしょうか。 子犬を殺処分、つまり殺していたケースがあったのです。焼却していたという話もありましたし、殺した犬を川に捨てたという事件もありました。これは昔の話で、さすがに現在では聞かないようになりましたし、こんなことは行われていないでしょう。
・けれど、ビジネスしか考えない生体販売業者により、売れ残った子犬がひどい扱いを受けているのは、今でも同じです。 売れ残った子犬を引き取る業者がいて、山の中のバラック小屋に犬を閉じ込めている例があるのです。テレビニュースでこうした悲惨な状況を見られた方もおられるでしょう。まさに、飼い殺しです。
▽新たに犬を飼いたい人にお勧めの方法
・こうした犬をめぐる残酷な現実が、しだいに世間に知られるようになり、行政も少しずつ動き始めています。東京都の小池百合子知事も2020年のオリンピックまでに殺処分ゼロを目標に掲げています。今後は、ペット販売についても、動物愛護の観点から規制が行われるでしょう。
・たとえば、ペットショップで子犬を入れているショーケースの広さについて、現在は何も法的な規制はありませんが、近い将来、1頭当たり最低限の広さを確保する法律が作られると思われます。 そうなれば、ペットショップでは、子犬を売るために今よりも広い面積を必要とすることになります。子犬を置いておくだけで今よりも高いテナント料がかかりますから、子犬を販売するビジネス上のうまみが小さくなるわけです。
・こうした規制を厳しくすれば、事実上、ペットショップでの生体販売はできなくなるでしょう。 そのうち日本でも欧米のように、ペットショップでビジネスライクに子犬が売られるのではなく、ブリーダーから直接に譲り受ける時代になると思うのです。 実際には、生体販売をビジネスとしか考えない人々の抵抗もあり、簡単には解決しないでしょう。けれど、少しずつでも、改善していくと信じたいものです。
・そして、これから新たに犬を飼いたいという人には、自分からブリーダーさんのところに出向いていって、どのようなワンちゃんかちゃんと見極めてから飼われることをお勧めします。 ネットで検索すれば、ブリーダーさんと犬種の情報がたくさん出てきます。それで目星をつけてから、実際にブリーダーさんのところに行ったらいかがでしょうか。実際に出向いて見れば、ブリーダーさんの人柄、ワンちゃんの生育環境、しつけの状況、母親や兄弟の様子などがわかります。
・つまり、愛情をもって育てられたワンちゃんか、どのような成犬に育つかといったこともわかるわけです。  命あるものを飼うのですから、これくらいはきちんと見てから、飼うようにしていただきたいものです。
http://toyokeizai.net/articles/-/179095

第三に、みずほ証券チーフマーケット・エコノミストの上野 泰也氏が1月30日付け日経ビジネスオンラインに寄稿した「ついに犬を超えた! 猫の飼育数 社会のさまざまな構造変化を反映」を紹介しよう(▽は小見出し)。
▽歴代の米大統領がペットとして飼った動物は?
・東京に長く住んでいるとしばしば耳に入ってくるのが、お互いをライバル視している埼玉県民と千葉県民の、どちらのほうが偉いかという言い争いである。埼玉県民に言わせると、大宮に止まるなど新幹線が通っているし、東京のベッドタウンとしての地位は千葉県よりもはるかに確立している。一方、千葉県民に言わせると、成田空港と東京ディズニーランドがあるから国際的地位は高いし、埼玉にはない海がある。東京や神奈川などの住民からすればどうでもいい話のようにも思われるが、言い争いしている本人たちはけっこう真剣である。
・これと似たようなテーマが、今回のコラムでテーマに取り上げる、犬派と猫派の争いである。現実的な話はあとで述べるとして、まず、歴史や海外事情で犬と猫を比べてみよう。
・古代エジプトでは、アヌビス神が信仰されていた。神話に登場する冥界の神で、頭部が犬またはジャッカルの半獣半人の姿で描かれることが多かった。これに対し、猫は古代エジプト人が初めて家畜にした動物とされており、当時の遺跡から猫の骨が出土している。バステトという古代エジプトの女神は、その頭部が当初は雌ライオンの姿だったが、紀元前1000年頃には猫になった。古代エジプトで神格化されたという点で、犬と猫は互角である。ただし、ペットとしての歴史は猫のほうが古い。
・一方、歴代の米国の大統領がペットとして飼った動物を調べてみると、犬が圧倒的に多い。権力の頂点に立った人物は、飼い主に忠実な性質の犬を好むことが多いのだろうか。オバマ前大統領がホワイトハウスで飼ったのはポルトガル・ウォーター・ドッグの「ボー」で、ファーストドッグと呼ばれた。もっとも、その前のジョージ・W・ブッシュ大統領とビル・クリントン大統領は猫も飼っていた。そして、もともとはクリントン大統領の娘チェルシーが拾ってきた野良猫である「ソックス」は、ファースト・キャットと呼ばれた。
▽5代将軍綱吉も落胆? 飼育数で初めて猫が犬を逆転
・犬をお上が大事にしたということで思い出すのは、江戸時代の生類憐みの令。元禄時代に徳川5代将軍綱吉が発した、犬・猫・鳥などの殺生を禁止したお触れの総称である。綱吉が戌年生まれだったことから「お犬様」と呼ばれて犬が特に保護されたが、上記のように猫も保護対象だった事実は、あまり知られていない。
・このように、犬と猫の争いにはなかなか勝負がつかないわけだが、日本で飼われているペットの数という点では、どうやら猫がはっきり優勢になったようである。 ペットフードメーカーの業界団体である一般社団法人ペットフード協会が昨年12月22日に公表した「平成29年(2017年)全国犬猫飼育実態調査」で、調査が始まった1994年以降で初めて猫の推計飼育数が犬のそれを上回ったことが、マスコミを通じて大きく報じられ、筆者の周りでも話題になった。
・猫は952.6万頭(前年比+2.3%)で、2年連続の増加。一方、犬は892.0万頭(同▲4.7%)で、3年連続の減少<■図1>。1990年代後半以降の小型犬ブームの時に誕生した犬が寿命を迎える中で飼い主も高齢化し、新たな犬の「飼い控え」傾向が生じているという。ただし、猫は複数匹を同時に飼うケースが多いため。飼い主の数は引き続き猫より犬の方が多くなっており、猫が545.9万世帯、犬が721.7万世帯である。
・世の中では最近、猫がブームになっている感がある。筆者はまだ行ったことがないが、昨年は「猫カフェ」が注目された。 また、寿命は猫の方がやや長いので、飼育数を争う場合に犬より有利な面もある。上記の調査によると犬の平均寿命は14.19歳で、猫は15.33歳となっており、猫は最近5年間の傾向では伸びているという
▽構造変化が影響している面が少なからずある
・だが、それらだけではあるまい。近年明確になってきた犬のダウントレンド・猫のアップトレンドには日本の社会経済の構造変化が影響している面が少なからずあると、筆者はみている。 上記調査の発表元や識者のコメント、SNS上の投稿などを参考にしつつ、犬と猫それぞれについて飼う際に不利な点を列挙すると、以下のようになる。
・【犬の飼育をする際に、猫よりも不利な点】 +外に散歩に出す負担が大きい(特に高齢者の場合。雨の日に困る場合も)。 +飼うためのコストが猫よりもかかる場合が多い(大型犬の場合のエサ代など)。 +吠える声が大きい種類の場合、近所などからのクレームに対応する必要も。 +忠実で従順なのはメリットだが、それが飼い主の精神的なプレッシャーになる場合も。
・【猫の飼育をする際に、犬よりも不利な点】 +自由気ままな性質なので、急にいなくなり、犬と違って家に戻ってこないリスクあり。 +爪とぎをしたがる。対策をとり切れず、家の壁や床がぼろぼろになってしまうことも。 +猫アレルギーの人がいる場合、対応に苦慮する。尿の臭いがかなり気になることも。
・猫の飼育にも複数のデメリットがあるのだが、それでも飼育数が上向いているのはやはり、日本の「社会の高齢化」が最大の原因だろう。 加齢や病気によって自分の体力に自信がなくなると、犬を毎日散歩させることの負担感が大きくなってくる。また、年金生活者であれば、飼育コストが相対的に大きい犬の飼育継続をちゅうちょする面があるだろう。これに対し、猫は体が小さいし、散歩が不要で、飼育コストは相対的に安い。
・もう一つ、「共働き世帯の増加」も、猫が選ばれやすくなってきた主な理由だと、筆者はみている。 夫婦が両方とも仕事で家をあけたままの時間が長いライフスタイルだと、散歩やしつけに手間がかかる、しかもなついている分、どうしても寂しがる犬は、敬遠しやすいのではないか。自由気ままな性質で、手間が相対的にかからない、しかも会社の上下関係などをイメージしなくてもよい適度な距離感がある猫の方が、好まれやすい要素があるように思われる。
▽日常生活の視点から経済社会の変化を読み取る
・上で指摘した2点のほかにも、保育施設の子どもの泣き声にさえ近所の住民がクレームをつけるほど「音に敏感」になってしまった日本の社会状況の変化(全てではないが一部の人々の意識の変容)も、吠える声が大きい犬にとって、大いに不利な材料である。
・ちなみに、筆者は犬が昔からやや苦手なのだが、これは幼少時の体験ゆえである。幼稚園に入った頃、近所で白いスピッツを飼っている家があった。まだ小さいから、犬がどのような動物なのかがよくわかっていなかった。筆者が興味本位でスピッツのしっぽを足で踏んでみたところ、思い切り吠えられてしまい、大泣きしながら親のところに逃げ戻ったという、今考えるとなんとも情けないエピソードをしっかり記憶している。
・かといって筆者が猫派かというと、そうでもない。これまでの長い人生で、気まぐれな人に悩まされてきた経験がけっこうあるので、猫の自由気ままな性格を素直に癒しだと受けとめることには正直、ためらいがある。
・飼われているペットの種類の盛衰からも、日本の経済社会の変化を読み取ることができる。こうした日常生活などに密着した視点からのコラムを、今後も随時発信していきたいと考えている。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/248790/012500126/?P=1

第一の記事で、 『関西のある動物愛護団体で運営が悪化し、犬猫合わせて142匹を支えきれなくなる事態が起きました』、というのは驚きだ。常識的に考えれば、「もう限界です」と自治体からの持ち込みを断ればいいと思うのだが、「ペット好き」が高じるとやはり引き取ってしまうのかも知れない。自治体も、聞こえのいい 『「殺処分ゼロ」』を掲げる以上は、動物愛護団体などの引受け能力を考えるべきだろう。 『巨額の運営費のほぼ全額が全国からの善意の寄付で賄われています。とりわけ大きいのが、ふるさと納税による寄付です』、、というのは、ふるさと納税の思いがけない恩恵だ。
第二の記事で、 『神奈川県などでは殺処分がゼロになりました。保護された捨て犬に里親を探すことで、殺処分をなくしています』、というのは本当かなと思う。第一の記事では、里親を探せるのは例外的ということだったので、神奈川県なども実際には動物愛護団体などに引き取ってもらうのが太宗なのではないだろうか。 『欧米のペットショップでは、子犬を売ることはしないのです。 では、犬を飼いたい人はどうするのかというと、ブリーダーから直接、譲り受けます・・・日本でも、ペットショップで子犬や子猫などの生体を販売できないようにすべきだと運動している人たちがいます』、生体販売の禁止には大賛成だ。ペットを飼うためのハードルを高くすれば、無責任な飼い主を相当減らせる筈だ。 『1頭当たり最低限の広さを確保する法律が作られると思われます』、といった微温的な対策で済む段階を越していると思う。
第三の記事は、上記2つとは違って肩の力が抜けるような軽い話題だ。 『飼育数で初めて猫が犬を逆転』、というのは、確かに最近は犬を連れた散歩の人が少なくなったなと感じていた実感にも合う。 『犬のダウントレンド・猫のアップトレンドには日本の社会経済の構造変化が影響している面が少なからずある』、というのはさすがエコノミストらしく説得力がある。ただ、近所の公園には「ネコにエサをやらないで下さい」との看板があるのに、無視して毎日、エサをやり続けるお婆さんがいるのも、困ったことだ。
タグ:、「共働き世帯の増加」も、猫が選ばれやすくなってきた主な理由 日本の「社会の高齢化」が最大の原因 飼育数で初めて猫が犬を逆転 上野 泰也 最近、猫がブームになっている感がある 「ついに犬を超えた! 猫の飼育数 社会のさまざまな構造変化を反映」 売れ残った子犬を殺処分 犬のダウントレンド・猫のアップトレンドには日本の社会経済の構造変化が影響している面が少なからずあると、筆者はみている 犬を飼いたい人はどうするのかというと、ブリーダーから直接、譲り受けます 猫カフェ 自分の犬であるからには、責任があります。その責任を果たす気持ちがないのなら、犬を飼うべきではありません 日経ビジネスオンライン 音に敏感」になってしまった日本の社会状況の変化 欧米のペットショップでは子犬を売らない 子犬の売られ方に問題 神奈川県などでは殺処分がゼロになりました。保護された捨て犬に里親を探すことで、殺処分をなくしています 巨額の運営費のほぼ全額が全国からの善意の寄付で賄われています。とりわけ大きいのが、ふるさと納税による寄付です 「どう減らす?犬・猫の殺処分」 飢え・渇きからの自由 「「捨て犬」「殺処分」がなくならない本当の理由 業界を知り尽くした男が語るペット流通の闇」 当初、年間の保護頭数を700匹と見込んでいました。しかし、実際に始めてみると、想定どおりには進みませんでした。1年目から予定の倍近い1,391匹を保護することになったのです。一方で、一般家庭などへの譲渡数は161匹にとどまりました 動物愛護法改正 痛み・傷害・病気からの自由 NHKクローズアップ現代 英国のある公的な委員会が作った5つの自由という国際的な基準 殺処分を免れた動物たちが、施設にあふれてしまったのです。以前、収容していた動物は、平均20匹ほど。それが今は139匹まで増えました。大部屋に入れられた犬たちはけんかが絶えないといいます 多くの犬や猫が動物愛護団体などに譲渡されるようになったんですが、今度は、この愛護団体などの負担が急激に増しているんです 東洋経済オンライン 不快からの自由 (その1)(どう減らす?犬・猫の殺処分、「捨て犬」「殺処分」がなくならない本当の理由 業界を知り尽くした男が語るペット流通の闇、ついに犬を超えた! 猫の飼育数 社会のさまざまな構造変化を反映) 自治体の収容施設や民間の動物愛護団体が、殺されずに済んだ犬や猫を抱えきれなくなり、伝染病のまん延や多頭飼育崩壊 恐怖・抑圧からの自由 多くの自治体が目標として掲げる「殺処分ゼロ」 関西のある動物愛護団体で運営が悪化し、犬猫合わせて142匹を支えきれなくなる事態が起きました ペット 殺処分ゼロというのは、尊い目標なのかもしれないけれど、それのプレッシャーが、政治的なプレッシャーが愛護センターの職員さんの中にかかってしまう
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