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東京都の諸問題(その14)豊洲新市場移転8(小池知事最側近が「絶対にできない」と断言!豊洲地下水管理のまやかし、小池都知事vs万葉倶楽部 豊洲の千客万来問題が解決不可能なワケ、豊洲市場 移転まで100日を切っても残る「5つの大問題」) [国内政治]

東京都の諸問題(その14)豊洲新市場移転8については、1月6日に取上げた。今日は、(小池知事最側近が「絶対にできない」と断言!豊洲地下水管理のまやかし、小池都知事vs万葉倶楽部 豊洲の千客万来問題が解決不可能なワケ、豊洲市場 移転まで100日を切っても残る「5つの大問題」)である。

先ずは、4月27日付けダイヤモンド・オンライン「小池知事最側近が「絶対にできない」と断言!豊洲地下水管理のまやかし」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/168871
・『小池百合子・東京都知事の最側近である小島敏郎氏は、安全のため必要とされる地下水位の管理を「絶対にできない」と断言。都は局所的に強力なポンプを使って“追い風参考記録”的に水位を下げていることを初めて認めた。「できない」ことを「できる」と言いくるめて、このまま移転に持ち込むつもりなのだろうか・・・環境大臣時代からの最側近で、知事就任後は都特別顧問として築地市場移転問題を切り回し、現在は都議会会派「都民ファーストの会」事務総長を務める小島敏郎・青山学院大学教授』、小池ベッタリの最側近が「絶対にできない」と断言するとは、全くの混迷状態にあるようだ。
・『小池知事に再招集された「豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議」は、2017年11月にまとめた報告書の中で、土壌の有害物質が、上昇する地下水と共に漏出するのを防ぐため「地下水管理システムの機能強化を図り、早期に目標管理水位(A.P.+1.8m)まで地下水位を低下させるとともに、地下水位上昇時の揚水機能を強化する必要がある」と指摘した。 これを受けて、地下水管理システムを強化したり、有害物質が建物内に進入しないよう床をコンクリートで覆う「追加対策工事」が現在進行中だ』、なるほど地下水位を低下させることは重要なようだ。
・『小島氏自身が座長を務めた「市場問題プロジェクトチーム」もまた17年8月、地震時の液状化現象を防ぐためには、地下水位をA.P.+1.8mで管理する必要があると指摘。座長自ら“ちゃぶ台返し”をしていては、元も子もない・・小池知事への心酔ぶりをいまだに隠さない小島氏だが、彼が書き上げる台本に従って今後の小池知事が振舞えば、ジリ貧に転じながらも細々と続いている“小池劇場”のクライマックスは、さぞ悲劇的なものとなるだろう』、との予言は不気味だ。
・『「ウェルポイント」(WP)と呼ばれる揚水設備・・・揚水期間は80日と決められている・・・WP「No.6-3」は、地下水位の観測井戸「6-⑥」に極めて近く、ほとんど重なる場所にあることがお分かりいただけるだろう。5街区や7街区でも、WPと地下水位の観測井戸に近い場所が複数ある。 それもそのはず、そもそも「局所的に地下水位の高い箇所にWPを設置している」(都中央卸売市場の山本諭・環境改善担当課長)のであり「WPを設置した箇所の地下水位が下がってきているのは事実」と認めた。 小池知事は4月13日の記者会見で「現在も地下水位の高さは、平均でA.P.+2.0mに落ち着いてきているということでございます」と嬉々として述べたが、あくまでWPによる“追い風参考記録”であることには、まるで言及しなかった』、本当は何の意味もない工事で、騙すとは悪質だ。
・『WPの揚水期間は80日だ。これでは、豊洲移転を前に小池知事から発せられるであろう「安全宣言」のタイミングに合わせて、WPを使って一時的に地下水位の数値を下げようとしていたと疑われても仕方あるまい・・・WPの効果は局所的であり、その影響で下がった地下水位はあくまで“追い風参考記録”だ。WP周辺の地下水位が下がったからと言って、敷地全体の地下水位が下がっていると判断できる理由には、ならないのである』、小細工もここまでくると、呆れてしまう。こんなことで、移転を強行するとは信じられない。しかも、マスコミが本来は神通力を失った小池知事に遠慮して真相を伝えない姿勢にも腹が立つ。

次に、5月22日付けダイヤモンド・オンライン「小池都知事vs万葉倶楽部、豊洲の千客万来問題が解決不可能なワケ」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/170486
・『千客万来施設とは、豊洲市場に隣り合う場所で計画された、温泉やホテル、商業店舗などから成る複合施設だ。築地からの市場移転を江東区が受け入れるにあたり、地元の賑わいを生み出す機能を求めた経緯がある。 豊洲への移転後、築地市場跡地は民間に売却される計画だったが、小池百合子東京都知事は昨年6月、「築地は守る、豊洲は活かす」と述べて、築地跡地を売却せずに都が保有し続け、再開発して民間に貸し出し、地代収入を得る方針に変更した。再開発後の姿として「食のテーマパーク」を掲げた。 これに万葉側が、自社の計画と競合するとして反発。小池知事に対して方針転換の撤回と謝罪を求めている』、問題は小池都知事の思い付き的政策変更にある。
・『小池流の「築地・豊洲両立案」なるもの自体がそもそも“欠陥品”なのだ。 要約すると、都の事務方は、築地跡地を民間に貸し出すことで、2021年度から50年間、年間160億円の地代収入を得続け、かつその途中で債務の借り換えをすれば、豊洲市場の建設によって生じた約3600億円の負債を解消できると試算した。 ところがこの試算では、住宅価格の積算根拠が東京・表参道のそれを用いるなど極めて非現実的であり、本誌が不動産の専門家の知見を得て検証したところ、年間160億円の地代収入を得続けるのは、まず無理だとの結論を得た』、東京都の役人の試算も、忖度のためか随分いい加減なようだ。
・『自らぶち上げた方針転換によって、千客万来施設をめぐる問題を膠着させ、自分の首を絞めてしまった小池知事。何ら打開策を示さぬまま、10月11日の移転を進める方針を変えていない。 そんな小池知事に移転反対派の関係者は、「インパール百合子」という不名誉な呼び名を授けた・・・思えば小池知事が16年の知事就任直後、インパールやレイテ海戦など旧日本軍の数々の作戦の失敗を子細に検証した名著『失敗の本質』を座右の書に挙げて「都政は敗戦するわけにはいきませんので」と、引き締まった表情で語っていたのは、なんとも皮肉なことである』、というのは痛烈な一撃だ。
・なお、6月1日付け日経新聞は、「豊洲集客施設、にぎわい創出へ折衷案 万葉が事業継続 20年着工で合意当面、都が暫定運用」と伝えた。「2020年に着工する方向で合意。20年までは都が暫定施設を運用。両者の協議は膠着が続き、豊洲市場の先行きを不透明に。豊洲のにぎわいを確保するために折衷案で落ち着いた格好だ。ただ具体的な計画作りはこれからで、依然予断は許さない」とのことで、合意とは名ばかりの「先送り」である。まだまだ曲折が不可避のようだ。

第三に、7月6日付けダイヤモンド・オンライン「豊洲市場、移転まで100日を切っても残る「5つの大問題」」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/174194
・『ある仲卸業者の男性は「10月に移転すると言われても、まるで実感がないんだよなあ」と話す。 それもそのはず、「機材などの引っ越しの具体的な計画について、引っ越し業者から何の連絡も相談もない」(前出の仲卸業者)。 加えて、本誌がこれまで指摘してきたように、地下水の汚染の拡大を防ぐ「追加対策工事」では解決できない問題が今なお残っているほか、業者の「使い勝手」を豊洲においても確保するための手立てが、7月6日現在においても、まるで取られていないのが現実だ。 さらに、建物の構造に由来する根本的な欠陥が残されたままであり、移転再延期やむなしとの見方も強まっている』、確かに正式の移転が決まってない以上、引っ越しの計画はまだなのはやむを得ないが、その他の問題も未解決のままというのは異常だ。
・『問題1:仲卸業者の店舗スペースが使い物にならない・・・これでは冷蔵庫の扉を開けることもままならないだろう・・・魚肉には脂分も含まれており、衛生管理のためにも洗浄は不可欠だ。ましてや500もの仲卸業者がひしめき、毎日大量の海産物を調理・販売する場所で、水洗いもままならないとは、衛生管理上あまりに非現実的だ』、こんな使い勝手の悪さをどう克服するのだろう。
・『問題2:車両での移動が危険すぎる。 店舗のスペースや床の問題は、結局のところ、国内設計業界の最大手である日建設計が、市場の業務の実態を理解しないで設計し、そのまま建設されたことが要因である。それは他にも、人命にかかわりかねない重大な問題を生み出した』、利用実態を把握した上で設計するのが、設計のイロハだ。それを無視した日建設計や設計案を承認した東京都の責任は誠に重大だ。
・『問題3:「コールドチェーン」構想は崩壊。 築地市場は、カラスやネズミが出入りしていて、不衛生だといわれる・・・都は豊洲新市場を整備するにあたり、外部から運ばれた海産物を、搬入から取引、そして出荷まで一定の温度に保たれた閉鎖空間の中で一気通貫で行う「コールドチェーン」を実現できるとアピールしていた。 だがそれは、10月の開場を前に断念した・・・築地よりもまずいのは、建物内の換気の悪さだ。昨夏には、建物内の約100店舗でカビが発生。そのため現在では、かなり低温に設定した冷房を入れ、業務用の扇風機を回し続けている状況だ。ここまでしなければ衛生的な環境が保てないのが、最新鋭の食品卸売市場として造られた豊洲新市場の実態なのである』、
・『問題4:地下水位が下がらない』、については第一の記事参照。
・『問題5:移転反対派の仲卸業者が、築地での営業権を主張・・・明治学院大学名誉教授の熊本一規氏は、“理事会の総意”であっても、東卸の決議は無効だと主張している。 熊本氏によれば、東卸の定款は不備が多く、こうした組合を規定する中小企業等協同組合法に準じていないため、理事会決議は無効だという・・・移転への反対運動それ自体は、小池知事の就任前から盛んだった。だが、一度は移転延期を決めて反対派の期待を一身に集めた小池知事や小島氏だけに、現在の移転計画への怨嗟の声は非常に根強い。 もし、前述の構造的な欠陥をすべてクリアし、予定通り10月に市場機能を移転したところで、市場関係者の間に大きな禍根が残ることは目に見えている・・・そんな小池・小島コンビの真価が問われる時期は、確実に近づいている』、さてさてお手並み拝見である。
タグ:WPの効果は局所的であり、その影響で下がった地下水位はあくまで“追い風参考記録”だ。WP周辺の地下水位が下がったからと言って、敷地全体の地下水位が下がっていると判断できる理由には、ならないのである 問題3:「コールドチェーン」構想は崩壊 この試算では、住宅価格の積算根拠が東京・表参道のそれを用いるなど極めて非現実的であり、本誌が不動産の専門家の知見を得て検証したところ、年間160億円の地代収入を得続けるのは、まず無理だとの結論を得た 問題5:移転反対派の仲卸業者が、築地での営業権を主張 問題2:車両での移動が危険すぎる 問題1:仲卸業者の店舗スペースが使い物にならない 名著『失敗の本質』を座右の書に挙げて「都政は敗戦するわけにはいきませんので」と、引き締まった表情で語っていたのは、なんとも皮肉なことである 「小池知事最側近が「絶対にできない」と断言!豊洲地下水管理のまやかし」 魚肉には脂分も含まれており、衛生管理のためにも洗浄は不可欠だ。ましてや500もの仲卸業者がひしめき、毎日大量の海産物を調理・販売する場所で、水洗いもままならないとは、衛生管理上あまりに非現実的だ 地下水位をA.P.+1.8mで管理する必要があると指摘。座長自ら“ちゃぶ台返し”をしていては、元も子もない 小池・小島コンビの真価が問われる時期は、確実に近づいている 前述の構造的な欠陥をすべてクリアし、予定通り10月に市場機能を移転したところで、市場関係者の間に大きな禍根が残ることは目に見えている ダイヤモンド・オンライン 10月の開場を前に断念 「豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議」 (その14)豊洲新市場移転8(小池知事最側近が「絶対にできない」と断言!豊洲地下水管理のまやかし、小池都知事vs万葉倶楽部 豊洲の千客万来問題が解決不可能なワケ、豊洲市場 移転まで100日を切っても残る「5つの大問題」) 豊洲集客施設、にぎわい創出へ折衷案 万葉が事業継続 20年着工で合意当面、都が暫定運用 小池百合子・東京都知事の最側近である小島敏郎氏は、安全のため必要とされる地下水位の管理を「絶対にできない」と断言 冷蔵庫の扉を開けることもままならないだろう 、「インパール百合子」 明治学院大学名誉教授の熊本一規氏は、“理事会の総意”であっても、東卸の決議は無効だと主張している。 熊本氏によれば、東卸の定款は不備が多く、こうした組合を規定する中小企業等協同組合法に準じていないため、理事会決議は無効だという 築地跡地を民間に貸し出すことで、2021年度から50年間、年間160億円の地代収入を得続け、かつその途中で債務の借り換えをすれば、豊洲市場の建設によって生じた約3600億円の負債を解消できると試算 土壌の有害物質が、上昇する地下水と共に漏出するのを防ぐため「地下水管理システムの機能強化を図り、早期に目標管理水位(A.P.+1.8m)まで地下水位を低下させるとともに、地下水位上昇時の揚水機能を強化する必要がある」と指摘 「小池都知事vs万葉倶楽部、豊洲の千客万来問題が解決不可能なワケ」 それは他にも、人命にかかわりかねない重大な問題を生み出した 「築地は守る、豊洲は活かす」と述べて、築地跡地を売却せずに都が保有し続け、再開発して民間に貸し出し、地代収入を得る方針に変更した 合意とは名ばかりの「先送り」である。まだまだ曲折が不可避 東京都の諸問題 ウェルポイント」(WP)と呼ばれる揚水設備 小島氏自身が座長を務めた「市場問題プロジェクトチーム」 日建設計が、市場の業務の実態を理解しないで設計し、そのまま建設されたことが要因である 局所的に地下水位の高い箇所にWPを設置 千客万来施設とは、豊洲市場に隣り合う場所で計画された、温泉やホテル、商業店舗などから成る複合施設 「豊洲市場、移転まで100日を切っても残る「5つの大問題」」 あくまでWPによる“追い風参考記録”であることには、まるで言及しなかった 外部から運ばれた海産物を、搬入から取引、そして出荷まで一定の温度に保たれた閉鎖空間の中で一気通貫で行う「コールドチェーン」を実現できるとアピールしていた 小池流の「築地・豊洲両立案」なるもの自体がそもそも“欠陥品”なのだ これに万葉側が、自社の計画と競合するとして反発。小池知事に対して方針転換の撤回と謝罪を求めている 問題4:地下水位が下がらない WPの揚水期間は80日だ。これでは、豊洲移転を前に小池知事から発せられるであろう「安全宣言」のタイミングに合わせて、WPを使って一時的に地下水位の数値を下げようとしていたと疑われても仕方あるまい 日経新聞
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