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”右傾化”(その8)(靖国神社の宮司が「反天皇」になっていた理由とは? [橘玲の日々刻々]、靖国神社は「御霊」を独占できるのか? 保守論壇は天皇の慰霊の旅の矛盾を説明すべき[橘玲の日々刻々]、天皇の甥を「暴走列車」呼ばわり 神社界分裂で飛び交う“不敬”怪文書) [国内政治]

”右傾化”については、9月28日に取上げた。今日は、(その8)(靖国神社の宮司が「反天皇」になっていた理由とは? [橘玲の日々刻々]、靖国神社は「御霊」を独占できるのか? 保守論壇は天皇の慰霊の旅の矛盾を説明すべき[橘玲の日々刻々]、天皇の甥を「暴走列車」呼ばわり 神社界分裂で飛び交う“不敬”怪文書)である。

先ずは、作家の橘玲氏が11月5日付けダイヤモンド・オンラインに寄稿した「靖国神社の宮司が「反天皇」になっていた理由とは? [橘玲の日々刻々]」を紹介しよう。
http://diamond.jp/articles/-/184481
・『靖国神社の宮司が天皇を批判するという前代未聞の出来事が発覚し、保守派のあいだに激震が走っています。 報道によれば宮司は、「どこを慰霊の旅で訪れようが、そこには御霊はないだろう」と今上天皇の慰霊の旅を否定し、「はっきり言えば、今上陛下は靖国神社を潰そうとしてるんだよ。わかるか」と述べています。それに加えて、「もし、御在位中に(今上天皇が)一度も親拝なさらなかったら、今の皇太子さんが新帝に就かれて参拝されるか? 新しく皇后になる彼女は神社神道大嫌いだよ。来るか?」と語ったようです。 この発言が報じられて宮司は退任の意向を示しましたが、これだけではとうてい収まりそうもありません。靖国神社は明治維新以来の英霊を祀るために、天皇を祭司として建立されました。その天皇を宮司が否定するならば、神社として存続する根本的な理由を問われます。 暴言の背景には、A級戦犯合祀以来、天皇が靖国を親拝していないことがあります。保守派は諸外国の批判に配慮する「君側の奸」を攻撃してきましたが、元宮内庁長官のメモによって、「だから、私はあれ(A級戦犯合祀)以来参拝していない。それが私の心だ」という昭和天皇の発言が明らかになりました』、独断でA級戦犯合祀という致命的ミスをしておいて、祭司たる天皇を宮司が否定したとは、確かに「神社として存続する根本的な理由を問われます」という大椿事だ。
・『靖国神社は祭司である昭和天皇にいっさい相談せず、独断でA級戦犯を合祀しています。昭和天皇はそれに納得せず、今上天皇もその意を汲んで、在位中にいちども靖国を訪れない。このままでは皇太子も同じで、「天皇の社」である靖国神社はつぶれてしまうのではないかという危機感が宮司の暴言になったのでしょう。 今上天皇が朝鮮半島にゆかりのある神社を訪問したとき、ネットでは天皇を「反日左翼」とする批判が現われました。従来の右翼の常識ではとうてい考えられない奇妙奇天烈な現象ですが、ネトウヨ(ネット右翼)の論理では、天皇であっても「朝鮮とかかわる者はすべて反日」なのです。 これと同様に、靖国神社の宮司の論理では、英霊に親拝しない天皇は「反靖国」であり、「反日」だということなのでしょう。宮司が会議でこれを堂々と発言し、それに対してなんの反論もなかったということは、神社内部でこうした議論が日常的に行なわれていたと考えるほかありません。驚くべきことに、保守派がもっとも大切にする靖国神社はネトウヨの同類に乗っ取られていたのです』、「靖国神社の宮司の論理では、英霊に親拝しない天皇は「反靖国」であり、「反日」だということなのでしょう」とは驚くほど手前勝手な論理だ。
・『天皇が靖国に来られない原因をつくったのが自分たちなら、なにをいっても振り上げた拳は自分のところに戻ってくるだけです。A級戦犯合祀が問題の本質である以上、分祀以外に天皇親拝を実現する方法はないでしょうが、それを自分からいうことはできません。靖国神社が独断で合祀したことについて、これまで陰に陽に批判されてきており、それに耐えきれず「なにもかも天皇が悪い」と“逆ギレ”したと考えれば、今回の異様な出来事も理解できます。 靖国神社が「反天皇」であることが白日の下にさらされて、まっとうな右翼/保守派は自らの態度を示すことが求められています。いまのところ、重い沈黙が支配しているだけのようですが』、確かに「「なにもかも天皇が悪い」と“逆ギレ”した」と理解する他なさそうだが、誠にお粗末な騒ぎである。

次に、この続きである12月5日付け「靖国神社は「御霊」を独占できるのか? 保守論壇は天皇の慰霊の旅の矛盾を説明すべき[橘玲の日々刻々]」を紹介しよう。
http://diamond.jp/articles/-/187412
・『靖国神社の宮司が天皇を批判して退任するという前代未聞の出来事は、靖国神社がネトウヨの同類に乗っ取られたかのような衝撃を与えました。その後、当の宮司の手記が月刊『文藝春秋』に掲載され、実態がすこしわかってきました。 前宮司によると、靖国神社は不動産や駐車場の賃貸収入、資産運用の利益などもあって財政的に恵まれており、職員のほとんどは学校を出てから定年まで勤める公務員のような身分です。そのうえ単立宗教法人であるため神社本庁には人事権や指導権がなく、自分たちの好きなように処遇を決めることができます。 日々を大過なく過ごすことしか考えていない靖国神社の職員たちにとって、天皇の親拝問題は、自分たちでどうにかできるわけではないので考えても仕方ありません。「改革」を叫ぶ新任の宮司はうるさいだけの存在で、内部の研究会での暴言を録音してマスコミに流すことでやっかいばらいした、ということのようです』、職員たちによるやっかいばらいのための内部告発、というので経緯は理解できた。
・『前宮司も、神職たちに「ぼしんせんそう(戊辰戦争)」を漢字で書かせるような知識問題をやらせたといいますから、恨みをかっていたのはたしかでしょう(驚いたことに、幹部クラスでも低い点数の者がいたそうです)。靖国神社は日本の伝統を「保守」しているのではなく、たんなる「生活保守」だったのです。 前宮司は研究会で、「どこを慰霊の旅で訪れようが、そこに御霊はないだろう? 遺骨はあっても」と述べて、今上天皇の慰霊の旅を全否定したわけですが、なぜこのような発言をしたかの真意も手記で述べられています。 私たちは漠然と、魂は超自然的な存在で、自分の墓だけでなく、生命を失った場所にも、遺族のところにも、思い出の場所にもいるはずだと思っています。しかし元宮司は、こうした時空を超えた魂の偏在を否定し、正しい神道では戦死者の御霊は靖国神社にしかいないといいます。戦場に残されたのはたんなる「遺骨」でしかなく、だからこそ、そんな場所で「鎮魂」してもなんの意味もないのです。 これはきわめて偏狭な考え方ですが、靖国神社には戦死者の御霊を「独占」しなければならない事情があります。御霊がどこでも望む場所に行けるなら、千鳥ケ淵戦没者墓苑にもいるはずだからです。そうなれば皇族も政治家も、参拝のたびに「歴史問題」が騒がしい靖国ではなく、どこからも批判の出ない千鳥ヶ淵でこころおきなく戦没者の霊を鎮めればよいことになってしまうのです。この危機感が、「今上陛下は靖国神社を潰そうとしてるんだよ」との暴言につながったのでしょう』、「靖国神社には戦死者の御霊を「独占」しなければならない事情があります」、というのも前宮司発言の背景を見事に解き明かしている。
・『靖国神社を守るためには、靖国が御霊を独占しなければなりません。ところがそうすると、今上天皇が生涯をかけた慰霊の旅が、御霊のない場所を訪れるだけの「観光旅行」になってしまいます。これは保守派にとって深刻な矛盾であり、このことを率直に述べただけでも前宮司の手記には大きな意味があります。 保守論壇はあれだけリベラルのダブルスタンダードを叩いたのですから、「御霊は靖国神社にしかいないが、天皇は鎮魂の旅をしている」という自らのダブルスタンダードにも真摯に向き合うべきでしょう』、保守論壇が不都合なことは黙殺する姿勢を続けるのであれば、不誠実極まりない。それにしても、「御霊は靖国神社にしかいない」などと手前勝手な主張をするようでは、国民はますます靖国神社から遠ざかるだけだろう。

第三に、12月13日付けダイヤモンド・オンライン「天皇の甥を「暴走列車」呼ばわり、神社界分裂で飛び交う“不敬”怪文書」を紹介しよう。なお、神社本庁での問題については、このブログの2017年7月5日で取上げた。
https://diamond.jp/articles/-/188386
・『全国8万社の神社を傘下に置く宗教法人、神社本庁。その職員宿舎の売買を巡る疑惑に端を発した“聖俗”2トップの確執が神社界を二分する中、複数の怪文書が飛び交う泥仕合に発展している。中には、靖国神社前宮司による天皇家批判を想起させるような怪文書が飛び交っている。 「“なんちゃって”元ビジネスマン」「暴走列車の『パワハラ』」「理解力のない一言居士」「脳で考えることはせず、『脊椎反射』しか行っていない」(原文ママ)……。今月に入り、全国の神社関係者の間で、そんな神道の基本理念である「浄明正直」とほど遠い文言が散りばめられた複数の怪文書が飛び交っている。 冒頭の文言は全て、神社界唯一の専門紙『神社新報』をもじった『神社“真”報』と題された匿名文書からの抜粋だが、週刊ダイヤモンド編集部が入手しただけで、この他にも数種類の怪文書が確認されている。しかも、その批判の矛先は、なんと、今上天皇の義理の甥で、神社界を“象徴”する「統理」の役職に就く、鷹司尚武氏というから驚くほかない。 なぜなら、統理とは「権力」ではなく「権威」という面において神社界のシンボルとなる別格の存在だからだ。旧皇族や旧華族がその任を務めることが多く、神社本庁が「本宗」と仰ぐ伊勢神宮の大宮司を経て就くのが近年の慣例。もちろん神社関係者ならば、統理への批判など「畏れ多くて想像もつかない」(複数の神社関係者)のが常識のはずである』、神社で厳かに儀式を行う宮司を取りまとめる神社本庁で、このような泥仕合が展開されているとは、開いた口が塞がらない。
・『背景にある神社界「聖」と「俗」の対立  今年5月に統理に就任した鷹司統理は、公家の家格の頂点である「五摂家」の一つ、鷹司家の現当主であり、昭和天皇の第3皇女の養子で、天皇の義理の甥だ。この華麗なる家柄に加え、慶應義塾大学大学院修了後、日本電気(NEC)に入社、最後はNEC通信システム社長を務め、神社界の“外”でも功績を残した人物である。 怪文書の背景にあるのは、神社界の「聖」の部分を担うその鷹司統理と、「俗」の部分を担う事務方のトップ、田中恆清・神社本庁総長の間で起きている、田中総長の進退を巡る神社界2トップの対立だ(参考記事)。 経緯を簡単に振り返ろう。9月の役員会で、職員宿舎の売買の疑惑(参考記事)を巡り、上層部と業者の癒着を疑いその解明を求める文書を作成して解雇処分となった神社本庁の元幹部職員と、神社本庁の間で今も続いている処分無効を求める訴訟に対し、一部の理事から「和解の道を探るべし」という提案が上がり、鷹司統理も、平成の御代替わりを前に収束を図るためにも議論を深めた方がいい、という見解を示した。 これに立腹した田中総長が「悔しいが今日限りで辞めさせていただく」と突如の辞任表明。ところが、10月、田中総長は一転して続投宣言する。これに驚いた鷹司統理が「人の上に立つ者や組織の長は、自らの言葉に責任を持つべきで、軽々しく変えてはならない」と異例の苦言を呈したことで、聖俗2トップの対立が先鋭化した。 問題なのは、現在出回っている怪文書の一部が、出所不明の取るに足らないものと切って捨てるわけにはいかないという点だ。 「例えば『神社“真”報』始め、一部の怪文書には、神社本庁の幹部職員クラスしか知り得ない内容が書かれている。少なくても、内部事情に精通する関係者がバックにいないと書ける代物ではない」と複数の神社本庁関係者は言う。 当然、匿名で関係各所に送りつけられるこれらの怪文書を、神社本庁内部の者が書いた、あるいは書かせたのかは分からない。一方で、別の神社本庁関係者はため息交じりにこう明かした。「幹部職員は今、統理派と総長派に分裂しています。統理派は鷹司氏に直接情報を上げ、逆に総長派は統理をないがしろにし、田中氏に忠誠を誓っています。大勢を占める田中派幹部職員たちは陰で鷹司統理のことを呼び捨てにし、『あいつは神社界のことが何も分かっていない。民間とは違うのだ』と息巻いています」 加えて、神社関係者が首を傾げるのは、前述の懲戒解雇された元幹部職員と比べた際の組織的な対応の差だ。さらに別の神社本庁関係者は言う。「一連の鷹司統理批判の怪文書に対し、担当幹部は内部調査や告発などは行わないことを早々に決めました。片や、懲戒解雇された元職員が作った文書が出回った際には、名誉棄損だとして、田中総長の指示で顧問弁護士も同席して疑わしい職員を事情聴取するなど、徹底的な犯人探しを行いました。しかも今回は、統理という神社界の象徴が悪しざまに批判されているにもかかわらず、何もしないというのでは行動に一貫性がないと言われても仕方ない」 平成の終焉が近づく中、神社界が泥仕合を演じている』、「泥仕合」とは私も使ったが、どうも言葉としては不適切なようだ。というのも、記事で読む限りは、怪文書は鷹司統理の方から出たものではなく、田中派から出た一方的なもののようだ。だからこそ、怪文書について、田中執行部が「内部調査や告発などは行わない」ことにしたのだろう。鷹司統理には、田中総長やその一派を追い出す秘策はあるのだろうか。
タグ:橘玲 ダイヤモンド・オンライン 神社本庁 ”右傾化” (その8)(靖国神社の宮司が「反天皇」になっていた理由とは? [橘玲の日々刻々]、靖国神社は「御霊」を独占できるのか? 保守論壇は天皇の慰霊の旅の矛盾を説明すべき[橘玲の日々刻々]、天皇の甥を「暴走列車」呼ばわり 神社界分裂で飛び交う“不敬”怪文書) 「靖国神社の宮司が「反天皇」になっていた理由とは? [橘玲の日々刻々]」 靖国神社の宮司が天皇を批判するという前代未聞の出来事が発覚 宮司は、「どこを慰霊の旅で訪れようが、そこには御霊はないだろう」と今上天皇の慰霊の旅を否定し、「はっきり言えば、今上陛下は靖国神社を潰そうとしてるんだよ。わかるか」と述べています 背景には、A級戦犯合祀以来、天皇が靖国を親拝していないこと 靖国神社は祭司である昭和天皇にいっさい相談せず、独断でA級戦犯を合祀 ネットでは天皇を「反日左翼」とする批判が 靖国神社の宮司の論理では、英霊に親拝しない天皇は「反靖国」であり、「反日」だということ 「なにもかも天皇が悪い」と“逆ギレ”した 「靖国神社は「御霊」を独占できるのか? 保守論壇は天皇の慰霊の旅の矛盾を説明すべき[橘玲の日々刻々]」 宮司の手記が月刊『文藝春秋』に掲載 「改革」を叫ぶ新任の宮司はうるさいだけの存在で、内部の研究会での暴言を録音してマスコミに流すことでやっかいばらいした、ということのようです 元宮司は、こうした時空を超えた魂の偏在を否定し、正しい神道では戦死者の御霊は靖国神社にしかいないといいます 戦場に残されたのはたんなる「遺骨」でしかなく、だからこそ、そんな場所で「鎮魂」してもなんの意味もないのです きわめて偏狭な考え方 御霊がどこでも望む場所に行けるなら、千鳥ケ淵戦没者墓苑にもいるはずだからです。そうなれば皇族も政治家も、参拝のたびに「歴史問題」が騒がしい靖国ではなく、どこからも批判の出ない千鳥ヶ淵でこころおきなく戦没者の霊を鎮めればよいことになってしまうのです 今上天皇が生涯をかけた慰霊の旅が、御霊のない場所を訪れるだけの「観光旅行」になってしまいます。これは保守派にとって深刻な矛盾 「天皇の甥を「暴走列車」呼ばわり、神社界分裂で飛び交う“不敬”怪文書」 の職員宿舎の売買を巡る疑惑に端を発した“聖俗”2トップの確執が神社界を二分する中、複数の怪文書が飛び交う泥仕合に発展 靖国神社前宮司による天皇家批判を想起させるような怪文書が飛び交っている 批判の矛先は、なんと、今上天皇の義理の甥で、神社界を“象徴”する「統理」の役職に就く、鷹司尚武氏 背景にある神社界「聖」と「俗」の対立 鷹司統理は、公家の家格の頂点である「五摂家」の一つ、鷹司家の現当主であり、昭和天皇の第3皇女の養子で、天皇の義理の甥だ 「聖」の部分を担うその鷹司統理 「俗」の部分を担う事務方のトップ、田中恆清・神社本庁総長 職員宿舎の売買の疑惑(参考記事)を巡り、上層部と業者の癒着を疑いその解明を求める文書を作成して解雇処分となった神社本庁の元幹部職員と、神社本庁の間で今も続いている処分無効を求める訴訟に対し、一部の理事から「和解の道を探るべし」という提案が上がり、鷹司統理も、平成の御代替わりを前に収束を図るためにも議論を深めた方がいい、という見解 これに立腹した田中総長が「悔しいが今日限りで辞めさせていただく」と突如の辞任表明 10月、田中総長は一転して続投宣言 怪文書の一部 神社本庁の幹部職員クラスしか知り得ない内容が書かれている。少なくても、内部事情に精通する関係者がバックにいないと書ける代物ではない 一連の鷹司統理批判の怪文書に対し、担当幹部は内部調査や告発などは行わないことを早々に決めました 片や、懲戒解雇された元職員が作った文書が出回った際には、名誉棄損だとして、田中総長の指示で顧問弁護士も同席して疑わしい職員を事情聴取するなど、徹底的な犯人探しを行いました 今回は、統理という神社界の象徴が悪しざまに批判されているにもかかわらず、何もしないというのでは行動に一貫性がないと言われても仕方ない
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