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新元号問題(その1)(「昭和」で“元号消滅”の危機もあった? 現憲法で制度は一時廃止 それでも元号が続いた理由とは 元号存続に一役買ったのが 日本会議だった、新元号 皇室の反対で本命封印か 安倍首相の方針転換と マスコミによる「安」の刷り込み、安倍首相は「改元の呪い」を克服できるか 過去3回の改元時には5カ月以内に首相退陣) [国内政治]

今日は、新元号問題(その1)(「昭和」で“元号消滅”の危機もあった? 現憲法で制度は一時廃止 それでも元号が続いた理由とは 元号存続に一役買ったのが 日本会議だった、新元号 皇室の反対で本命封印か 安倍首相の方針転換と マスコミによる「安」の刷り込み、安倍首相は「改元の呪い」を克服できるか 過去3回の改元時には5カ月以内に首相退陣)を取上げよう。

先ずは、4月1日付けハフポスト日本版「「昭和」で“元号消滅”の危機もあった? 現憲法で制度は一時廃止、それでも元号が続いた理由とは 元号存続に一役買ったのが、日本会議だった」を紹介しよう。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/nihon-conference_jp_5ca123e9e4b00ba6327ed477
・『4月1日、新しい元号が公表される。 元号は、明治から大正、昭和、平成、そして新元号と、歴代天皇とともに脈々と受け継がれてきた。 公文書などの年号表記に使われているが、今では西暦の使用が浸透しており、元号も天皇と同様に象徴的な存在になりつつある。 過去には元号制度が廃止され、慣習として存続した時期や、「昭和」で元号が打ち切られる可能性もあった。 元号存続に一役買ったのが、日本最大の保守系団体と言われる日本会議だった』、元号の歴史的経緯を振り返っておく意味は十分にある。
・『「昭和25年」で元号が終わりかけた  元号はもともと、天皇の即位だけでなく、めでたいことや災害などの不吉なことがある度に改められていた。(朝日新聞:1976年6月22日夕刊) 現在のように、天皇が代替わりする時だけ改元するようになったのは、明治時代からだ。ひとりの天皇でひとつの元号とする「一世一元」が法制度化され、元号は天皇統治の象徴となった。(朝日新聞:2018年7月30日朝刊) 第2次世界大戦後、現在の新憲法の施行にともなって、旧元号制度は廃止。元号はどこにも明文化されず、法的根拠を失った。 だが、当時の元号「昭和」は広く浸透していたため、政府は「事実たる慣習」として、元号を存続させた。(週刊アエラ:1989年1月20日)  一方で、廃止論も上がった。 1950年の参議院文部委員会で元号廃止が正式に検討され、「昭和」の元号は「昭和25年」で打ち切られる可能性があった。「昭和26年1月1日」はなく、その日から西暦に変え「1951年1月1日」とする。そんな法案がまとめられた。 ところが、この「元号廃止法案」は、別の法案成立を優先したため国会に提出されず、元号廃止法制定の動きはたち消えた』、元号が廃止の一歩前まで行ったというのは、初めて知った。
・『しかしその後、「慣習としての元号」は別の問題に直面する。「昭和」が終わった後、元号がどうなるのかということだ。 1975年3月18日の衆院内閣委員会で、内閣法制局は「陛下に万一のことがあれば、昭和という元号がその瞬間に消え、空白の時代が始まる」と答弁。元号は法的根拠がないために、天皇崩御で消滅するという見解を示していた。 また保守派の中には、元号が存続できなくなれば、天皇制自体を揺るがす動きも出てくるという危機感が広がっていた。(週刊アエラ:1989年1月20日) このような事情などから元号法制化の動きが加速し、皇室との結びつきなどを重視する人たちが1978年、「元号法制化実現国民会議」を結成。全国的な運動を展開し、1979年の元号法の成立を後押しした。 この「元号法制化実現国民会議」は、「日本を守る国民会議」に姿を変え、「日本を守る会」と合流して後に日本会議を結成する。(朝日新聞:2016年12月7日夕刊) 元号法で、1人の天皇でひとつの元号とする「一世一元」が復活し、旧制度では天皇が行っていた元号の選定は、内閣が政令で定めると明記した。 元号法の下、「昭和」の元号は廃止や“消滅の危機”を免れ、天皇崩御にともなって「平成」に改元された。そして今度は、生前退位という形で、新しい元号へと移ろうとしている』、日本会議の前身が「元号法制化実現国民会議」だったとは、恥ずかしながら初めて知った。
・『 日本会議、政府の事前公表に「遺憾の意」  元号の存続・法制化に大きな影響を与えてきた日本会議。国会議員懇談会には多数の議員が所属し、安倍政権の強力な支持基盤とされている。 だが新元号をめぐっては、政府の方針に異論を唱えている。日本会議国会議員懇談会は、「新天皇即位時に公表されることが原則だ」として、事前公表に反対し、5月1日の公表と新天皇による公布を求めていた。 一方安倍晋三首相は、5月1日当日の新元号公表は混乱を招くとして、国民生活への配慮から事前公表を方針を決定。4月1日に前倒しすることを決めた。 これに対して、日本会議は機関紙「日本の息吹」の2019年2月号に、4月1日公表とした政府の方針に対して「遺憾の意を表明する」見解を掲載した。 皇位継承前の元号決定・公表は、「歴史上なかったことであり、今回の元号制定方式が、将来の先例にならぬよう求める」と要望していた』、安部首相は 日本会議の言いなりにはならなかった訳だが、日本会議の主張は余りに原理主義的で、「国民生活への配慮から事前公表を方針を決定」した安部首相は珍しく正しい判断をしたといえよう。
私自身は、本来は元号を廃止して西暦に一本化すべきとの考えだが、主要国のなかで日本にしかない制度を続ける意味もあるので、元号に反対ではない。ただ、新元号を巡るマスコミの異常なフィーバーぶりには腹を立てているが、今日は、元号について、自分の頭を整理するために、敢えて取上げた次第。

次に、3月31日付けMONEY VOICE「新元号、皇室の反対で本命封印か。安倍首相の方針転換と、マスコミによる「安」の刷り込み」を紹介しよう。
・『新元号の発表を目前に控え、マスコミの報道も過熱している。はたして安倍首相の「安」の文字は入るのか?メディアは「自然な成り行き」を演出してきている。(『世に倦む日日』)・・・』、マスコミ報道の過熱ぶりは、いくら事前に準備をしていたとはいえ、目に余るものだった。
・『選定に関わった面々はいずれわかる?元号の出典をめぐる攻防とは 新元号をめぐる報道が過熱   27日、新元号についての報道が多くあった。4月1日の発表まで残り5日のタイミングであり、事前の最終のマスコミ報道(=政府リーク)である(※編注:原稿執筆時点2019年3月27日)。 その中で、日テレの報道に注目させられた。 「政府関係者によると、安倍首相はかねて『元号の出典は日本で書かれた書物がいい』と話しているということだが、日本の古典は、中国の古典を引用しているものが多いことから、日本と中国の古典の両方を出典とすることも検討しているという」とある。 これが事実なら状況が少し変わったことに気づく。 同じ日テレの1日の記事を確認しよう。こう書いている。「これまでの元号はすべて中国の古典から選ばれているが、安倍首相は周辺に対し、『元号の出典は日本で書かれた書物がいい』と話しているということで、今回は、室町時代までに漢文で書かれた日本の古典に由来する案も候補にあがっているという」』、これは目くらましだったのかも知れない。
・『皇室が政府案に反対か  読売・日テレは安倍晋三氏と昵懇(じっこん)の身内メディアであるため、安倍晋三氏はネタを優先的に漏らして撒かせることが多い。ここまでは、安倍晋三氏の主導で国書の出典が確実視されていたが、国書と漢籍の2つを同時に出典という、特殊な、そして妥協的な形式に変わった。 もしこれが事実なら、看取すべき意味と背景は1つであろう。東宮(皇室)が反対したということだ。2月22日に安倍晋三氏は東宮を訪れている。 そこで元号案が示されたことは推し量ってよく、この後にマスコミに「国書出典」の自らの意思を書かせ、また、国文、漢文、日本史、東洋史の4分野から元号の考案を委嘱する専門家を選ぶ方針を明言している。これは13日の国会で安倍晋三氏が答弁で語った。 元号の文字が日本の古典から採られたことは過去に一度もなく、異例であり、伝統と慣習を破る逸脱で、安倍晋三氏による元号の私物化の一部を成す不当な政策行為に違いないが、マスコミや野党から特に批判もなく、理由を質すことも行われず、そのまま押し通って承認される進行となっていた』、安倍首相の「中国嫌い」はともかく、「過去に一度もなく、異例であり、伝統と慣習を破る逸脱」というのは大げさ過ぎる。生前退位で近年の慣習を破ったのであるから、あとはどうでもいいような気がする。
・『元号選定に関わった面々は4月1日にわかる?  情勢的には、少なくとも3月中旬までは、「国書出典」が既成事実になっていたと言っていい。安倍晋三氏が国書に拘るのは、言うまでもなく反中国のイデオロギー的衝動からであり、すなわち宣長的・国学的な漢意(からごころ)排除の先鋭なナショナリズムに動機づけられた妄動に他ならない。日本会議のイデオロギーをこの政策機会に直截的に投射した方針判断だ。櫻井よしことか、長谷川三千子とか、大原康男とか、毒々しい極右ブレーンの面々が耳打ちする姿が浮かぶ。 日本の元号を漢籍出典のコードから解放し、漢意(からごころ)排除の新ルールにアラインさせることは、中国文化排斥の国粋主義者たちの悲願だったと言ってよい。とりわけPRCに対して敵意と憎悪を剥き出しにし、CPC打倒とPRC(注)解体という政治目標の達成をレゾンデートルにしているファナティシズム集団の日本会議は、この機会にどうしても元号を国書出典に変えねばならず、漢籍出典の方式が従来どおり踏襲されることは生理的に耐えられない不具合なのに違いない』、(注)CPCは中国共産党、PRCは中国
・『考案を委嘱した国文、漢文、日本史、東洋史の専門家について、菅義偉氏はそれが誰なのかは公表しないと言ったが、同志である日本会議系の極右学者が指名されていることは想像に難くない。 私は、これらの面々はすぐにペラペラ喋り出すだろうし、自慢したい者が周辺に内幕を漏らし始めるだろうと予感している。文化的教養ではなくイデオロギーの契機が突出・支配し、安倍晋三氏と仲間たちが私的欲望を満足させる過程となった今回の元号選定では、内面に緊張感や倫理感を欠き、秘密を厳粛に守るということが難しいと思われる。 安倍晋三氏は4月1日に談話を生中継して新元号の宣伝式をやるらしいが、それをやれば、当然、誰がどういう思惑で考案したかが類推・探索されることになる』、予想通り、候補案や最終案提唱者が直ぐに報道された。
・『本命の元号案を変更か  3月中旬までは、国書出典への方式転換を強調し、選抜する2文字も純血主義と固有主義で貫徹するつもりだったのが、発表まで1週間と迫った時点で、急に態度を日和らせ、国書と漢籍の両方に併存するコンパチブルな熟語にすると言い出した。日本会議的・宣長的な強硬なナショナリズムの拘泥から離れた。 つまり、ここで方針を変更している。おそらく、本命の元号案も変えたのだろう』、最終的には「国書」になったので、日本会議もさぞかし満足していることだろう。
・『なぜ安倍首相は方針を変えたのか  なぜ、安倍晋三氏は方針を変え、本命を変えたのか。 理由として考えられるのは、東宮(皇室)の抵抗しかない。皇太子(と両陛下)が、日本会議的なイデオロギーに染まった元号になることを快く思わず、拒否の内意を内閣に伝えたのだろう。 最近の皇室は、徐々に言論の自由を獲得・拡大する方向に進んでいる。聾唖たるを強制する束縛が緩んでいる。もし、2月下旬から始まった安倍晋三氏による皇太子への新元号選考の調整と説得が、皇太子のリベラルな思想信条を傷つけるもので、安倍晋三氏のエゴが皇太子に不快と苦痛を押しつけるものであったなら、その真相は、かなり早い段階で周辺に伝わり広がることになるだろう。それは、安倍晋三氏の不敬として、皇室に対する不遜な冒涜として歴史に刻まれる結果になる。安倍晋三氏(日本会議)は妥協させられたのだ。 25日のNHK-NW9で、西安の碑林博物館を訪れて「地平天成」の字句の前に立つ天皇陛下の映像を見たので、27日の日テレの報道は納得がいく。平仄(ひょうそく)が合う。 どうやら、安倍晋三氏(日本会議)は妥協して折衷案を考え出した可能性がある。 再び3月1日の日テレの記事を検証したい。ここには、「政府関係者によると、今月中旬と下旬に2回さらに説明を行うことを検討している」とあり、安倍晋三氏が3回も皇太子と面会するつもりだったことが書かれている。 結局、2月22日と3月29日の2回だけになった。皇太子が安倍晋三氏の無遠慮で無神経な「内奏」行為を嫌い、新元号を2人で相談して合意の上で決めたかのような形式が既成事実化されるのを避けたのだろう。 いずれにせよ、こうして右翼のイデオロギー的策謀が挫かれたことは歓迎すべきことで、安堵すべきことではある』、この部分は現在では当てはまらないので、参考までに引用。
・『「安」の文字は入るのか?  残る問題は、元号2文字に「安」の字を入れるかどうかに焦点集約されてきた。 ネットの議論では、いくら恥知らずの安倍晋三氏でもそこまではやらないだろうという常識論が多い。だが、そうした逸脱と暴走を貪婪(どんらん)に積み重ね、次々と閾値を超え、言語道断の悪事を「当然化」させて開き直ってきたのが安倍晋三氏だ。安倍晋三氏のマインドとスタイルというのは、金正恩氏と類比させて認識すべきもので、傲慢なエゴイズムを暴散させ、他者を屈服させるところに本質と特徴がある。 新元号発表の時が迫り、NHKのニュースでも、民放のワイドショーでも、新元号への関心と話題でずっと放送時間が埋められる状況が続いているけれど、どの局の番組でも、必ず「安」の字が入った候補を並べる演出で徹底している。 街頭での調査とか、どこかの人気投票とか、得体の知れないエビデンスの説明で、さりげなく「安」の字の元号を並べ、これがデフォルトで本命なのだと言わんばかりの「報道」が溢れかえっている。 3月に入って、「安」入り元号を懸念し牽制する声がネットで上がったが、それを無視するように、お構いなしとでも言いたげに、テレビに出演するレギュラー陣は「安」入り元号を当然視するコメントを吐き続けた。それは問題っではないか、私物化ではないか、権力者が自分の名前を元号に入れる暴挙ではないかというチェックを入れなかった。 一方、右翼はネットで盛んに「安」入り元号を正当化するプロパガンダ運動を始め、「安」入り元号に拒絶反応するのは左翼のアレルギーだと宣伝し、「安」入り元号で何が悪いと吠えまくっている。 当然、そこには自民党(ネトサポ)と日本会議の指令系統があり、匿名右翼を動員した世論工作のオペレーションがある。もし、安倍晋三氏が「安」入り元号を断念していたのなら、ここまで強烈に、凄絶に、テレビとネットで「安」入り元号の刷り込み工作はしないだろう。 少なくとも、これまでのテレビの新元号に関する放送を見るかぎり、安倍晋三氏が「安」入り元号の発表を強行した後で、「安」が「安倍」の「安」だと批判するのは一部による難癖だと言い張ったり、それは左翼のアレルギーだと開き直るための材料をマスコミが提供してきたことは間違いない。 世間一般が「安」入り元号を不審視せず受容する環境を、マスコミがせっせと整備してきた事実は否定できないだろう。マスコミはずっと「安」入り元号の地均しをやり続けてきた。(続きはご購読ください。初月無料です)』、マスコミが「「安」入り元号の刷り込み」をしたのは、最後までそうなる可能性があったということだろう。最終的にそれを断念した安倍首相には、まだ正常な判断力が残っていたようだ。

第三に、政治ジャーナリストの泉 宏氏が4月2日付け東洋経済オンラインに寄稿した「安倍首相は「改元の呪い」を克服できるか 過去3回の改元時には5カ月以内に首相退陣」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/274358
・『平成に代わる新元号は「令和(れいわ)」となった。政府が1日午前の臨時閣議で決定したもので、新天皇の即位に合わせて5月1日午前零時に改元される。 安倍晋三首相は1日の記者会見で、「(新元号には)人々が美しく心を寄せ合う中、文化が育つという意味が込められている」と強調した。出典は中国の古典ではなく、初めて日本の古典である万葉集から導き出した。元号での「令」の使用は初めて。年度替わりでの新元号決定は、天皇の生前退位・新天皇即位という憲政史上初の皇位継承に伴うものだけに、今後は改元に合わせて列島に「令和フィーバー」が巻き起こるのは確実とみられている』、「令和フィーバー」をテレビで見せられると思うと、やれやれだ。
・『首相は「安倍改元」をアピール  政府は1日午前9時半から、首相官邸でノーベル賞受賞者の山中伸弥京都大学教授や直木賞作家の林真理子さんら9人の各界代表・有識者による「元号に関する懇談会」を開催。続く衆参両院正副議長からの意見聴取や全閣僚会議で6つの案から新元号を選び、11時過ぎの臨時閣議で「令和」に決定した。菅義偉官房長官が午前11時半過ぎに発表し、安倍首相が正午過ぎに新元号決定に当たっての首相談話を読み上げるとともに出典など説明。安倍首相は「新しい時代には、国民の一人ひとりがそれぞれ花を大きく咲かせてほしい」などと一億総活躍社会も絡めて令和への希望と期待を込めた。 改元は、竹下政権だった1989年1月7日、昭和天皇の崩御を受けて行われて以来約30年ぶり。政府は基本的に前回の改元手続きを継承し、当時の小渕恵三官房長官(故人)と同様、菅氏が発表役を担った。ただ、前回は竹下登首相(同)は首相談話を出しただけだったが、今回は首相が会見して、内外に「安倍改元」をアピールした。 小渕氏が「平成」と墨書された額を掲げるシーンが象徴するように、前回の改元は「平成イコール小渕」という印象が国民の間に強く残った。行く先々で「平成おじさん」と親しまれた小渕氏は、改元から9年後の1998年に首相の座に上りつめた。新元号の発表方法には明確な規定がないため、今回は政府部内で首相が発表する案も浮上したとされるが、最終的には「閣議の内容は官房長官が発表するのが慣例」(安倍首相)との理由で、前回同様に菅官房長官が記者発表した。 前回の発表方法を決めた竹下氏は当時、「平成を決めたのは自分だが、歴史に残るのは小渕だわな」と周辺に話していたとされる。「汗は自分でかきましょう。手柄は人にあげましょう」が口癖だった竹下氏だけに、政界では「竹さんらしい」(自民長老)との評もあったが、当時の関係者は「小渕さんへの想像以上の反応に、『本当は俺が』と後悔していた節もある」(官邸筋)と振り返る。 今回も菅氏が「令和」と墨書された大きな額を掲げ、カメラのフラッシュを浴びたが、額は台の上に固定され、間をおかず安倍首相が登場して同じ会見台で談話を読み上げたことで、改元発表での主役は首相となった。会見開始時間も菅氏は地上波民放テレビ各局の昼ニュースが始まる午前11時半に合わせ、首相会見は正午のNHK昼ニュースの冒頭に合わせて全国に同時中継された』、「改元発表での主役は首相」とするため、ここまで演出を考えていたとは、官邸スタッフはさすがだ。
・『改元5カ月以内に首相退陣という「呪い」  首相サイドは「首相と官房長官の双方の面子を立て、結果的に首相が主役になるような演出となった」(側近)と解説。自民党幹部は「竹下氏と違って『俺が俺が』の傾向が強い首相だが、元号公表での『独り占め批判』を気にして、2段階にしたのでは」と苦笑する。これにより、首相が退陣後に「令和総理」と呼ばれる機会もありそうだ。 統一地方選前半戦の最中の新元号決定・公表は「安倍政権や与党にとってプラスの要因になる」との見方もある。さらに、政府が新天皇即位など一連の歴史的皇室行事を準備万全でこなすことで、「参院選に向けて政権浮揚の材料になる」(官邸筋)との期待も膨らむ』、「改元5カ月以内に首相退陣という「呪い」」があるとは初めて知ったが、残念ながら今回は当てはまらないようだ。「退陣後に「令和総理」と呼ばれる機会もありそう」というのは、長期政権の割にレガシーが少ない安倍首相にとっては、まんざらでもないだろう。
・『ただ、明治以降の改元に絡んだ政権のその後を検証すると、共通の歴史も見えてくる。明治から大正に元号が改められて以降、いずれも改元から5カ月以内に改元時の首相が退陣に追い込まれているからだ。このため、政界では秘かに「改元の呪い」との噂も広がる。 実際に昭和から平成への変わり目では、1989年1月8日の改元から5カ月足らずの6月3日に竹下首相が退陣した。「大疑獄」となったリクルート事件と、初めての消費税導入で竹下内閣の支持率が消費税(3%=当時)並みの一桁台に落ち込んだのが原因だ。その前は1926年12月15日に大正から昭和に元号が変わったが、当時の第1次若槻礼次郎内閣は昭和金融恐慌での台湾銀行の救済案を枢密院で否決され、翌1927年4月20日に総辞職した。さらに、第2次西園寺公望内閣は1912年7月30日の明治から大正への改元後、閣内での陸軍との対立などが原因で、同年12月21日に総辞職した。 こうした史実について、自民党内では「当時とは政治体制や政権を取り巻く状況が違い、全く参考にはならない」(細田派幹部)との指摘が多い。昨年9月に自民党総裁3選を果たした首相の任期はまだ2年半も残っており、党内では「4選論」もささやかれるような安倍一強も続いている。もちろん、国政選挙で惨敗すれば政権危機は避けられないが、政権交代を目指すはずの野党がバラバラで、選挙共闘協議も進まない現状から、「参院選でも自民党は一定の議席を確保して首相の続投は確実」(自民幹部)というのが政界の常識だ。 また、今回の改元からちょうど5カ月後の10月1日には、政府が消費税を10%に引き上げる予定だ。「景気後退はそれ以降で、しかも、2020年夏の東京五輪までは大きな落ち込みはないはず」(経済界首脳)との見方が多く、増税がすぐ退陣につながることも考えにくい。最大の懸念材料とされるのは首相の体調だが、これも3月末の人間ドックでの定期健診も踏まえ、「首相の体調は就任以来最高」(側近)とされ、「12年前のような急激な体調悪化がない限り、体調不良による退陣もあり得ない」(自民幹部)というのが大方の見方だ』、「10月1日には、政府が消費税を10%に引き上げる予定だ。「景気後退はそれ以降で、しかも、2020年夏の東京五輪までは大きな落ち込みはないはず」(経済界首脳)との見方」は、既に、景気は景気後退局面に入りつつあり、経済界首脳の見方はずいぶん甘いように思う。日米交渉の行方如何では、なんとか持ち堪えている株価も弱含みにならざるを得ないだろう。
・『安倍長期政権に欠ける政治的遺産  とすれば、安倍首相が改元の呪いを克服するのは難しくはないようにみえる。皇位継承が現実化した時点から、安倍首相が「平成のその先の新時代をリードしたい」と繰り返してきたのも、史上最長記録を更新する超長期政権への自信と余裕の表れでもある。 ただ、記録的な長期政権に欠けているのが歴史に残る「レガシー(政治的遺産)」だ。政権の大看板のアベノミクスは「永遠の道半ば」(自民長老)などと揶揄され、首相が悲願とする自衛隊の存在を明記するための憲法改正も在任中の実現は困難視されている。さらに、得意の外交でも、ロシア側の強い姿勢もあって、北方領土問題を含めた日ロ平和条約交渉の長期化は避けられない。首相が任期中の決着を公約してきた北朝鮮の日本人拉致問題も、解決の糸口すら見つけられないのが現状だ。 2021年9月の自民党総裁の任期満了までこの状況が変えられなければ、史上最長政権となっても安倍政権の政治的レガシーは作れず、東京五輪と改元だけが歴史に残ることになる。さらに、2度にわたる消費税増税で景気が悪化すればこちらは「負のレガシー」になる。もし首相が「レガシー無き史上最長政権」を余儀なくされることになれば、後世にはそのことが「改元の呪い」と喧伝されることにもなりかねない』、泉氏の楽観的な景気の見方でも、安部首相にとっては、余りいいことはなさそうだ。
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