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民主主義(その6)(「Siri デモクラシーって何?」と問いたくなるイギリスの現状 議院内閣制か独裁制か? あるいはAIによる統治か?【橘玲の日々刻々】、ヒトラーが台頭した時代と酷似する現代 その本当の恐ろしさとは、堀潤氏「分断」テーマに映画 重要なのは“小さな主語”目線) [政治]

民主主義については、昨年3月11日に取上げた。久しぶりの今日は、(その6)(「Siri デモクラシーって何?」と問いたくなるイギリスの現状 議院内閣制か独裁制か? あるいはAIによる統治か?【橘玲の日々刻々】、ヒトラーが台頭した時代と酷似する現代 その本当の恐ろしさとは、堀潤氏「分断」テーマに映画 重要なのは“小さな主語”目線)である。

先ずは、作家の橘玲氏が昨年10月7日付けダイヤモンド・オンラインに掲載した「「Siri、デモクラシーって何?」と問いたくなるイギリスの現状。議院内閣制か独裁制か? あるいはAIによる統治か?【橘玲の日々刻々】」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/216893
・『ブレグジット(EUからの離脱)をめぐるイギリスの混乱が収まりません。ボリス・ジョンソン首相は「合意なき離脱」も辞さない覚悟でEUとの交渉に臨もうとしましたが、経済への深刻な打撃を懸念した議会は離脱延期をEUと交渉するよう義務づける新法を可決しました。国民に信を問う前倒しの総選挙も否決されたジョンソン首相は進退窮まり、「(離脱延期を求めるくらいなら)野垂れ死んだ方がましだ」とまで口走っています。 それ以前にジョンソン首相は、EU離脱をめぐる審議を嫌って長期間にわたって議会を閉鎖するという奇策に出ました。この暴挙はEU残留を求める「リベラル」なひとたちに大きな衝撃を与えましたが、それは怒りというより困惑に近いものでした。議会閉鎖に抗議する集会のプラカードに、「Siri, What is Democracy?(Siri、デモクラシーって何?)」と書かれていたのが彼らの心境を象徴しています。SiriはiPhoneに搭載されているAI(人工知能)で、イギリス社会の現状を理解することも、これからどうすべきかを決めるのも、もはや機械に訊かなくてはわからなくなっているのです』、この記事のあと12月13日に保守党は総選挙で過半数を獲得して勝利し、本年1月末で離脱。EUとの通商交渉に臨むことになった。
・『戦後ずっと、日本人にとって米英の政治こそが理想でした。政治学者のような知識人は、「日本の政治が機能しないのは共和党と民主党、保守党と労働党のような二大政党制になっていないからだ」と決めつけ、強引なやり方で小選挙区制を導入しました。これによってたしかに自民党の派閥政治は解体されましたが、民主党の「政権奪還」の失敗後に実現したのは「一強他弱」であり「“戦後最長”の安倍政権」でした。 日本の政治が衆参のねじれで機能しなくなったとき、アメリカのような強力な大統領制を待望する論者がたくさんいました。ところが皮肉なことにそのアメリカで、ポピュリズムの権化のようなトランプ大統領が登場したことで、「(愚かな)国民が直接投票で最高権力者を選ぶ大統領制より、イギリスや日本のような議員内閣制の方がマシ」との主張が出てきました。隣国の大統領の存在もあるのでしょうが、いまや日本でも「大統領制が素晴らしい」という論者はすっかり影を潜めました。 しかし、「相対的にマシ」とされた議院内閣制でも、イギリス政治はブレグジットの大混乱で、イタリアでは右と左のポピュリスト政党が連立内閣をつくったものの、たちまち仲たがいしてさらなる混乱を招いています。 大統領制も議院内閣制も機能しないとなると、あとは独裁制ということになりますが、プーチンのロシアや共産党独裁の中国を見て、「あんな社会になりたい!」というひとはほとんどいないでしょう。これでは「なにをやってもムダ」で、「デモクラシーって何?」と訊いてみたくなるのもわかります。 いまはまだ「あきらめ半分」でも、イギリスがEUから強硬離脱し、来年の大統領選でトランプが再選されるようなことになれば、英米のリベラルは自国の政治や社会にかかわることをかんぜんにあきらめてしまうのではないでしょうか。 そんな絶望したエリートたちは、AIに悩みを訴えるのではなく、AI=機械による統治を求めるようになるのかもしれません』、「議院内閣制」が「一強他弱」で機能しなくなったのには、与党内が独裁制になってしまいがちな小選挙区制に負う部分も大きいと思う。中選挙区制を復活させ、まずは党内民主主義を回復させるべきなのではなかろうか。

次に、11月29日付けダイヤモンド・オンラインが掲載した舛添要一氏へのインタビュー「ヒトラーが台頭した時代と酷似する現代、その本当の恐ろしさとは」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/221931
・『前東京都知事の舛添要一氏が『ヒトラーの正体』 (小学館新書)を出版した。自身の経験も織り交ぜながら、明快な文章で独裁者ヒトラーの実像に迫る入門書だ。長年にわたりヒトラーを研究し続けてきた舛添要一氏に、なぜヒトラーについて知らなければならないのか語ってもらった』、面白そうだ。
・『ヒトラー研究は政治学者の原点だった  ヒトラーについて「独裁者」「ユダヤ人の大虐殺」「親衛隊」など、断片的なワードを知っている人は多い。しかし全体像を把握できている人は意外に少ないのではないか。実は舛添氏も、かつてはそうだったという。 「初めてヒトラーに興味を持ったのは1965年公開の映画『サウンド・オブ・ミュージック』。オーストリアの退役軍人の家族がナチスから逃れるために、徒歩で山を越えてスイスに亡命するストーリーです。主演ジュリー・アンドリュースの美声と豊かなアルプスの自然に魅せられ、ヨーロッパへ留学するきっかけにもなりました。多感な高校生のときに見たこともあり、ヒトラーが憎くてしょうがなかったですね」(舛添氏、以下同) ところが30歳手前の頃、留学先のミュンヘンで下宿屋のおじさんから「ヒトラーの時代が一番よかった」と告げられた。 「下宿はアメリカの研究者が多く、日本人は私だけでした。70歳ぐらいのおやじは『ヤパーナー(日本人)、ちょっと来い』と、私をお茶に誘ってくれる。日本とドイツは同じ枢軸国だったので気に入ってくれたみたいで、古いアルバムを開いて、『俺の人生の中で、ヒトラーの時代が一番よかった』とうれしそうに話をしてくれたんです。ミュンヘン郊外にはダッハウ収容所跡があり、見学するたびに、あまりにも悲惨なユダヤ人虐殺の歴史を教えてくれました。それなのに下宿に戻れば、おやじはヒトラーがよかったという。このギャップがずっと頭から離れませんでした」 それから50年間近くヒトラーの研究を続けてきた舛添氏だが、なぜ今になって、専門書ではなく入門書というかたちで発表したのだろうか。 「子どもが大学生と高校生になりました。父として、子どもたちが社会に出る前に、どうしてもヒトラーのことを語り聞かせたかった。民主主義の対極は独裁です。それなのに民主主義から独裁者が生まれてしまった。この歴史を知らなければ、民主主義は守れません。現代はトランプ大統領の誕生、ブレグジット、移民排斥を主張する極右政党の躍進など、世界中でポピュリズムが広がっている。ヒトラーが誕生した時代に似てきています」』、「初めてヒトラーに興味を持ったのは1965年公開の映画『サウンド・オブ・ミュージック』、舛添氏にもそんな時代があったとかと、微笑んでしまった。「現代はトランプ大統領の誕生・・・世界中でポピュリズムが広がっている。ヒトラーが誕生した時代に似てきています」、とは不吉な予言だ。
・『なぜヒトラーがノーベル平和賞候補になったのか  もしヒトラーが第2次世界大戦前に死んでいたら、「ドイツ史上もっとも偉大な宰相になっていた」と舛添氏は分析する。 「ナチスの正式名称は、『国家社会主義ドイツ労働者党』です。ヒトラーの率いたナチスは右翼政党と思われていますが、政治手法は左翼のポピュリズムそのもの。労働者のための政策を次々と打ち出し、熱烈な支持を受けました」 第1次世界大戦に敗れたドイツは、国内総生産(GDP)の約20倍に及ぶ賠償金に苦しめられる。そこに1929年のウォール街大暴落に端を発した世界恐慌が重なり、1933年にヒトラーが政権をとる頃には、ドイツ全土に大量の失業者があふれかえっていた。 「ヒトラーはアウトバーンと呼ばれる高速道路などの公共事業を推進し、わずか3年で600万人いた失業者を完全雇用状態にしました。天文学的だったインフレの抑制にも成功し、経済は安定します。今で言う働き方改革も行い、労働時間を8時間に制限し、長期休暇も取得しやすくした。財形貯蓄の制度を整え、大型客船で労働者を海外旅行にも連れていったのです」 外交でもヒトラーは手腕を発揮する。 「ヒトラーは戦争で失った土地を外交と国民投票で次々と取り戻しました。自信と誇りを回復した国民はさらに熱狂します。そして1938年のミュンヘン会談では、これ以上の領土は求めないと声明を出し、戦争を回避したとノーベル平和賞の候補にもなったんです。もっとも、この声明はイギリス、フランスを欺いたもの。つまり、ヒトラーは約束を守るつもりはなかったのですが」 着々と積み上げる業績の裏で、ヒトラーは独裁体制の強化と戦争の準備を進め、ユダヤ人や障害者、同性愛者などへの激しい迫害も徹底して行うようになったのだ』、「ミュンヘン会談では、これ以上の領土は求めないと声明を出し、戦争を回避したとノーベル平和賞の候補にもなった」、初めて知ったが、「ノーベル平和賞」の政治性を再認識させられた。
・『トランプ大統領、ブレグジット… 世界各地のミニ・ヒトラー現象  舛添氏は、現在の国際情勢はヒトラーが誕生したドイツに似ていると危機感を募らせる。 「ベルリンの壁が崩壊して30年。ライバルがいなくなった資本主義は、リーマンショック、タックスヘイブンとやりたい放題で、格差も広がっていくばかりです。かつてのドイツのように職が見つからない、働いても報われないと、世界各地で人々が自信を失い、自国第一主義、移民排斥を主張する“ミニ・ヒトラー”に投票する。そして、そんな大衆の不満のはけ口に利用されるのが移民です。ユダヤ人がスケープゴートにされたのと同じ構造ですよ」 さらにヒトラーの編み出した宣伝活動は、SNSの登場でより効果的になっている。 「ヒトラーは、『真実でなくても、自分だけを一方的に褒め、責任は敵に負わせること』が宣伝の主眼だと述べています。まさにトランプ大統領がSNSでフェイクニュースを拡散させる手法です。『パンとサーカス』を求める大衆も真実かどうかは気にせず、面白いものなら受け入れてしまう。『うそは大きければ大きいほどいい』とも、ヒトラーは言っています。日本でも、『NHKをぶっ壊す』や『消費税廃止』としか言っていない政治家に、面白そうだと思って投票した人が相当数いたのではないでしょうか」 舛添氏は「ヒトラーを正しく知らなければ、再びヒトラーのような独裁者が現れたとしても恐れることもできない」と、ヒトラーの本当の恐ろしさを訴える』、「世界各地で人々が自信を失い、自国第一主義、移民排斥を主張する“ミニ・ヒトラー”に投票する。そして、そんな大衆の不満のはけ口に利用されるのが移民です。ユダヤ人がスケープゴートにされたのと同じ構造」、恐ろしいことだ。「「ヒトラーを正しく知らなければ、再びヒトラーのような独裁者が現れたとしても恐れることもできない」、その通りだ。早速、本を読んでみたい。

第三に、本年2月17日付け日刊ゲンダイが掲載した元NHKアナウンサーの堀潤氏へのインタビュー「堀潤氏「分断」テーマに映画 重要なのは“小さな主語”目線」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269002
・『与党か野党か、賛成か反対か、右か左か――。自国中心主義に傾斜するトランプ米国やEU離脱を決めた英国など、世界各国で「分断」が深刻化している。賛否が割れる原発政策や米軍基地問題を抱える日本も例外ではない。そんな「分断」について、多くの現場を取材してきたのがこの人。来月7日にはドキュメンタリー映画の公開も控える。なぜ「分断」は生まれるのか。話を聞いた(Qは聞き手の質問、Aは堀潤氏の回答)』、興味深そうだ。
・『Q:「分断」をテーマに映画を作ろうと思ったきっかけはなんだったのでしょう。 A:2020年は東京五輪・パラリンピックが開催される年ですが、一方で11年の原発事故から10年目の節目でもあります。僕は原発事故現場の取材を継続していますが、時間が経てば経つほど、現場でもさまざまな分断が深まってきていると感じます。例えば、被災した方と、していない方、賠償金をもらった方と、もらっていない方。賠償金をもらっている方の中でも、額の大小の差がある。被災した当事者から離れれば離れるほど、意識の感度も低くなります。そういう分断を私たちはどうやって迎え入れるべきか。何かできることがあるのではと思ったのです。 Q:被災地以外にも分断は存在していますね。 A:「分断」というキーワードで世界を見ると、米国のトランプ現象しかり、英国のブレグジットもそう。右か左か、移民排斥か多様性か、いわゆる中道というのがなくて、極右か極左か。極端なイデオロギーのぶつかり合いが起きているように見えます。私は北朝鮮の平壌にも取材に行きましたが、そもそも北朝鮮と日本との間には大きな分断がある。イスラエルとパレスチナの緊張が続く中で、ガザ地区という壁やフェンスで囲われた地域は、まさに究極の分断が起きていますよね』、確かに「分断」は、日本だけでなく、世界全体にも当てはまるキーワードだ。
・『「経済発展のためなら少数派切り捨ては仕方ない」という風潮  Q:「分断」の背景には何があるのでしょう。 A:ベースにあるのは、経済的に発展できるのであれば、「ある程度の少数派が切り捨てられてもしょうがない」という風潮。原発事故の現場でもそうでした。まだ震災や事故から救済されていない人の声が、「エネルギーや環境問題、経済対策を考えれば原発は必要だよね」という声にかき消されてしまう。中国の一帯一路構想の現場であるカンボジアなどでは、中国資本によって土地が強制収奪されています。香港で起きている大規模デモも、逃亡犯条例に若者たちが反発していると語られがちでしたが、その実、香港に対して中国の経済的覇権が強まっていったことへの危機感が背景にありました。 Q:経済的な格差が大きく影響しているのですね。 A:より大きいのは「経済システム」かもしれない。経済的豊かさの恩恵にあずかれない人たちは、イデオロギー以前に「目の前の生活がよくなるのであれば仕方がない」と考えざるを得ない。誰だって、自らの生活を成り立たせなければいけないわけですから。しかし、その先がどうなるのか、想像力が働かなくなっているように見えます。生活が支配されてしまっていると感じます』、「「分断」の背景には・・・経済的に発展できるのであれば、「ある程度の少数派が切り捨てられてもしょうがない」という風潮」、その通りなのかも知れない。
・『Q:映画で印象に残っているのは、堀さんが「大きい主語」を問題視していたことです。 A:これは僕自身が大反省しながら取材してきたポイントなんです。例えば、「震災から10年近く経過。被災地では今でも多くの方が苦しんでいます」と言ったとしましょう。すると、「堀さんよく言ってくれました。私はまだ古里に戻れず、復興住宅での暮らしなんです」「もう皆忘れちゃってるかもしれないから、どんどん言って欲しい」と拍手を送ってくれる人がいる一方、「堀さん、まだ被災地のレッテルを貼るのかい」「この10年間、どんな思いで風評被害と闘ってきたか分かるだろ」と言う人もいる。これは「被災地は」という主語が大きすぎるからなんですね。 Q:「被災地」とひとくくりにしても、いろいろな思いを持った人がいると。 A:じゃあ「福島」という主語はどうか。「福島は今も苦しんでいる」。これも違いますよね。福島には浜通りや中通り、他にも会津などがある。ひとくくりに「今も苦しんでいる」というのは誤りです。一部地域では帰還が始まっていたり、帰還が困難でも復旧復興に向かって何かしらの取り組みがあったり。一方で、先行きが見通せない地域もある。「大きな主語」を用いることは分断を招きます。 Q:「小さな主語」で語ることが重要であると。 A:例えば「○駅前で中華料理店を営んできた△さんは、震災から×年経った今も、元の場所で営業が再開できていません。夜、眠れない時があるといいます」――。こういう小さい主語で語ると、それは正しい正しくないではなく、「あ、そうなんだ」となりますよね。 Q:「事実」ということですね。 A:例えば、今蔓延している新型コロナウイルスの話なら、「中国人は」と言った瞬間に、いろんな中国の人たちを一緒くたにしてしまいますよね。逆に、「日本人はこうだ」「日本はこういう状況だ」と言われた時に、「どこの誰のことを言っているんだ」「私は違いますけど」と思わず反論したくなることもありますよね。一緒くたにしてしまうから、差別的な表現と捉えられてしまう。主語の置き方は丁寧に考えていかないといけないと思います。「香港人は」「北朝鮮人は」と大きな主語で語ることは、怖いことだと思いますね』、ただ、「小さな主語」で語ると、パンチが弱くなることもあるのではなかろうか。
・『デモ隊の抗議に涙を浮かべた香港の警官  Q:香港のデモ隊と警察が向き合う場面は銃撃もあり、緊迫感が伝わってきました。堀さんは「取り締まる側もまた香港人である」とナレーションしていますが、ここにも「香港人は」という「大きな主語」の弊害がありそうですね。 A:僕はどちらかというと、デモ隊の若者たちを撮ろうとカメラを構えていた。デモ隊の中で向き合った警官の目元をアップでのぞいていると、ある隊員は激しく抗議されたことにくやしい思いがあったのか、涙を浮かべていました。目頭を押さえて、何も言えなくなった同僚に「おまえはもういいから下がっとけ」と声をかける警官もいた。普段は暴力的な彼らのそういう姿を見て、「誰がそうさせたのか」「背景にある仕掛けは何だろう」と想像する気になれた。そう思えるからこそ、「小さい主語」目線は重要だと思います』、この場合は、確かに「「小さい主語」目線は重要だ」。
・『政治家の「分かりやすい言葉」に要注意  Q:取り締まる側と、取り締まられる側と2つに分けてしまうと、そこから先にある事実に、目が向かなくなってしまうと。 A:2つに分けて語るのは、シンプルで分かりやすいですよね。ただ、その分かりやすさで、自らの陣営を一気に広げていこうとするのは、政治的プロパガンダのセオリー。それに乗っていいのか、僕がそれを助長する装置になっていいのか、と思うんです。今はスマホやSNSが普及し、誰もがメディアになれる時代です。一国の大統領がSNSで人々の心を揺さぶる世の中ですから、注意深さは体得したいと思っています。 Q:日本の政治家はどうでしょう。 A:この間、討論番組で与野党の若手国会議員と一緒に議論したんですが、出てくる言葉は「大きな主語」のオンパレードでした。「社会はこうあるべき」「男性社会はこうで、女性社会はこうあるべき」とか、「政治は」「官僚っていうのは」とか……。僕は「皆さんちょっと各論で話しましょう」と持ちかけ、「こういう個別のケースがあった。他にも類似のケースがあった。どう手当てしていけばいいんですか」と聞くと、具体的な答えが返ってこない。これが国民が抱く政治への不信感のひとつかもしれません。 Q:政治に関心が薄いといわれる「若者」たちにとっても、「大きな主語」は分かりやすいのでしょうね。 A:今、ご指摘の「若者」というのが大きな主語になってますよ(笑い)。 Q:つい、使ってしまいました……。 A:いえいえ、僕自身もよくやっちゃうんです。「我々は」とか。いずれにせよ、「大きな主語」の先には、与野党問わず「選挙戦略」や「政治闘争への勝利」があるのでしょう。大きなビジョンへ向かっていくための「装置」かもしれない。そこをキチンと見極められる目を持ちたいですね。(堀氏の略歴はリンク先参照)』、「政治家」にとっては、「各論」(「小さな主語」)では賛成者が少なくなってしまうので、最大公約数的な「総論」(「大きな主語」)で賛成者を多くしようとするのは当然だろう。無論、「メディア」は自分なりの「主語」を選んでいけばいいのではなかろうか。
タグ:民主主義 橘玲 舛添要一 日刊ゲンダイ 小選挙区制 ダイヤモンド・オンライン (その6)(「Siri デモクラシーって何?」と問いたくなるイギリスの現状 議院内閣制か独裁制か? あるいはAIによる統治か?【橘玲の日々刻々】、ヒトラーが台頭した時代と酷似する現代 その本当の恐ろしさとは、堀潤氏「分断」テーマに映画 重要なのは“小さな主語”目線) 「「Siri、デモクラシーって何?」と問いたくなるイギリスの現状。議院内閣制か独裁制か? あるいはAIによる統治か?【橘玲の日々刻々】」 Siri, What is Democracy? 戦後ずっと、日本人にとって米英の政治こそが理想 民主党の「政権奪還」の失敗後に実現したのは「一強他弱」であり「“戦後最長”の安倍政権」 日本でも「大統領制が素晴らしい」という論者はすっかり影を潜めました 大統領制も議院内閣制も機能しない 中選挙区制を復活 「ヒトラーが台頭した時代と酷似する現代、その本当の恐ろしさとは」 『ヒトラーの正体』 (小学館新書) ヒトラー研究は政治学者の原点だった 民主主義の対極は独裁です。それなのに民主主義から独裁者が生まれてしまった。この歴史を知らなければ、民主主義は守れません 現代はトランプ大統領の誕生、ブレグジット、移民排斥を主張する極右政党の躍進など、世界中でポピュリズムが広がっている。ヒトラーが誕生した時代に似てきています なぜヒトラーがノーベル平和賞候補になったのか ミュンヘン会談 トランプ大統領、ブレグジット… 世界各地のミニ・ヒトラー現象 世界各地で人々が自信を失い、自国第一主義、移民排斥を主張する“ミニ・ヒトラー”に投票する。そして、そんな大衆の不満のはけ口に利用されるのが移民です ユダヤ人がスケープゴートにされたのと同じ構造 「堀潤氏「分断」テーマに映画 重要なのは“小さな主語”目線」 世界各国で「分断」が深刻化 「分断」というキーワードで世界を見ると、米国のトランプ現象しかり、英国のブレグジットもそう。右か左か、移民排斥か多様性か、いわゆる中道というのがなくて、極右か極左か。極端なイデオロギーのぶつかり合いが起きているように見えます 「経済発展のためなら少数派切り捨ては仕方ない」という風潮 「大きい主語」を問題視 デモ隊の抗議に涙を浮かべた香港の警官 政治家の「分かりやすい言葉」に要注意
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