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災害(その10)(脱ダム政策への賛否が問題ではない 球磨川治水議論への3つの疑問、関東も危ない豪雨降らせる「線状降水帯」の正体 集中豪雨を引き起こす大きな原因の1つ、熊本豪雨で球磨川「瀬戸石ダム」が決壊危機 現場証拠写真、京大火山学の権威が断言「富士山に大異変」…コロナ後に「日本沈没」は現実だ 噴火前にみられる数々の兆候) [社会]

災害(その10)については、昨年11月5日に取上げた。今日は、(脱ダム政策への賛否が問題ではない 球磨川治水議論への3つの疑問、関東も危ない豪雨降らせる「線状降水帯」の正体 集中豪雨を引き起こす大きな原因の1つ、熊本豪雨で球磨川「瀬戸石ダム」が決壊危機 現場証拠写真、京大火山学の権威が断言「富士山に大異変」…コロナ後に「日本沈没」は現実だ 噴火前にみられる数々の兆候)である。

先ずは、7月14日付けNewsweek日本版が掲載した在米作家の冷泉彰彦氏による「脱ダム政策への賛否が問題ではない 球磨川治水議論への3つの疑問」を紹介しよう。
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2020/07/3-6_1.php
・『<2000年代の「脱ダム」議論はコストだけが問題視されたのではない> 今回の熊本・人吉の水害に関しては胸の潰れる思いがしました。以前、親の実家が人吉という知人に聞かされたことがあるのですが、この地域の人々は「日本三大急流」の1つとして球磨川を誇りにしています。川下りなどの観光資源、透明度の高い水質の清流、鮎などの水産資源などを大切にしつつ、とにかく川とともに生きるというのが、この地方のライフスタイルであり、その川が「暴れてしまった」中での悲劇には言葉もありません。 流域で50人以上の死者を出したなかで、あらためて治水問題が真剣に議論され始めたのは当然と思います。ですが、脱ダム政策への賛否を中心とした現在の議論の延長に解決策があると思えません。少なくとも3つの疑問が残るからです。 疑問の第1は治水政策に対して述べた、蒲島知事の反省の弁です。今回の被害を受けて、知事は「ダムによらない治水を目指してきたが、費用が多額でできなかった。非常に悔やまれる」と述べています。正直な発言と思いますが、この発言は簡単に受け止めることはできません。 何故ならば、2000年代に議論された「脱ダム」という一種の政治運動は、全国的な「ハコモノ行政」見直しの機運の中で起きたものであり、少なくとも中長期の財政規律への危機感などに支えられていたからです。それにもかかわらず、この球磨川に関しては、ダム建設が高価だから反対論が優勢となって知事も断念したのではなく、むしろ「脱ダム」の方が高価だというのは意外感があります。少なくとも、民主党(当時)などが主張していた「脱ダム」政策との整合性はあらためて問われるべきでしょう』、確かに「「脱ダム」政策」を貶める材料として使ったにしては、議論が荒すぎるようだ。
・『球磨川は「資源」  疑問の第2は、仮に極めて高価であっても「脱ダム」を選択したというのは、何故かという点です。それは地域エゴとか利権誘導ではないと思います。冒頭に述べたように流域の人々が、球磨川の流れに特別な思いを抱いていたこと、例えば鮎という水産資源を大切にしていたことなどが背景にあり、それが「高価であってもダムではない方策で治水を」という判断になったのだと思います。 今回の被災で急速に「川辺川ダム建設構想」が浮上しているのは事実です。ですが、流域住民の意思として「清流への愛着」があり、それが一旦はダム以外の対策を選択することとなった事実は重いと思います。そこを無視して、被災したのだからダム派が巻き返せば政治的勢いにできるというのは、短絡的に感じます。 3番目の疑問は、仮に今回の被災を受けて、やはり「川辺川ダム」の建設に踏み切ったとして、ダムさえ作れば安心かというと決してそうではないということです。例えば2018年の西日本豪雨の際、愛媛県西予市などを流れる肱川(ひじかわ)では、流域に降った雨量が想定を上回るなかでダムの緊急放水が行われたのですが、その際の情報伝達の問題から逃げ遅れた住民8人が犠牲になるという悲劇が起きています。 この肱川では、被災後に国と地元が必死になって改善策を協議し、その一方で犠牲の重さに対しては訴訟により責任問題の決着を図る動きも出ています。とにかく、ダムさえ作れば安全ではなく、ダムによる治水を行った場合には、緊急時には放水を判断し、それを事前に下流に的確に伝えるなど「ダムの使い方のソフト」、つまりコミュニケーションの体制を維持していかなければなりません。 この球磨川の問題は「脱ダム」か「ダム建設」といった単純な選択肢の問題におさまる問題ではないと思います。悲劇を受けて、活発な議論がされるのは良いことだと思いますが、ここはやはり現場の復興を進めるなかで、現地と県と国が選択肢を整理しながら合意形成していくことが必要だと思います』、「流域住民の意思として「清流への愛着」があり、それが一旦はダム以外の対策を選択することとなった事実は重い」、「ダムさえ作れば安全ではなく、ダムによる治水を行った場合には、緊急時には放水を判断し、それを事前に下流に的確に伝えるなど「ダムの使い方のソフト」、つまりコミュニケーションの体制を維持していかなければなりません」、全体としても説得力溢れた主張で、全面的に賛成だ。

次に、7月17日付け東洋経済オンラインが掲載した気象予報士・サイエンスライターの今井 明子氏による「関東も危ない豪雨降らせる「線状降水帯」の正体 集中豪雨を引き起こす大きな原因の1つ」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/363484
・『2020年7月上旬から日本列島の幅広い範囲で豪雨による災害が発生しています。この7月の豪雨は熊本、鹿児島、福岡、佐賀、長崎、岐阜、長野の7県で大雨特別警報が出され、7月3日0時から15日5時までの総雨量は、高知県馬路村の魚梁瀬で1491.5ミリ、長野県大滝村の御嶽山で1462.0ミリ、大分県日田市の椿ヶ鼻で1351.0ミリとなりました。 また、この豪雨に伴い熊本県の球磨川をはじめとする複数の河川が氾濫を起こし、流域では浸水や土砂災害が発生。7月16日12時現在で、死者は76名、心肺停止が1名、行方不明者が8名となり、この豪雨は「令和2年7月豪雨」と命名されました。 今回のように激甚な災害をもたらした気象現象には名前がつくものですが、気象現象が終わったあとに命名されることがほとんどであり、気象現象が続くさなかに命名されるケースはまれです。いかにこの豪雨による被害が大きいのかがうかがい知れます』、確かに今年の「豪雨」は異常だ。
・『「線状降水帯」とは  200名以上の犠牲者を出した西日本豪雨からたったの2年で、またこのような甚大な被害を出した災害に見舞われてしまうとは。新型コロナウイルスの感染拡大という未曽有の災いが起こっている中で、今度は豪雨が私たちを痛めつけます。本当に自然とは容赦しないものだと思わずにはいられません。 さて、毎年梅雨の後半になると必ずといっていいほど集中豪雨が起こり、大きな災害が発生するものです。特に、今回の令和2年7月豪雨のような数十年に1回レベルの集中豪雨を引き起こす大きな原因のひとつが「線状降水帯の停滞」です。 では、線状降水帯とはいったい何なのでしょうか。具体的には、このレーダーエコーのような状態の現象のことをいいます。 この画像は、気象レーダーでの観測に基づいた降水強度の分布図ですが、赤や黄色などの強い雨が降っている場所が、まるで線のような細長い形で表示されています。 線状降水帯には長さや幅などに厳密な定義があるわけではないのですが、雨の降っている場所の幅が20〜50km、長さがおよそ100km以上であるもののことを線状降水帯と呼ぶことが多いです。 線状降水帯の正体は積乱雲です。積乱雲というのは、いわゆる雷雲と呼ばれるもので、しとしとと降る雨ではなく、土砂降りの雨をもたらします。夏の夕立を発生させる犯人です。 しかし、夏の夕立は1時間程度であがってしまいます。また、夕立が降っているときに気象レーダーの画像を見ても、雨の降っている場所は丸い形をしています。これはなぜかというと、夕立は基本的に単体の積乱雲からもたらされることが多いからです。 積乱雲の水平方向の直径は、だいたい数km~十数km。そして、積乱雲の寿命は1時間程度です。だから、単体の積乱雲がもたらす夕立の範囲は狭く、1時間程度で雨がやんでしまうのです』、「線状降水帯」は恐ろしい現象だ。
・『「積乱雲の世代交代」が行われている  では、なぜ積乱雲の寿命は1時間程度なのでしょうか。まず、積乱雲というのは、強い上昇流によって発生します。空気が上昇流によって上空にまで運ばれると、その空気中の水蒸気が水の粒(雲粒)や氷の粒(氷晶)に変わります。これが積乱雲です。そして、氷晶や雲粒がまわりの水蒸気を取り込んだり、お互いがぶつかりあったりして粒が大きくなると、重力の影響を受けて落下します。これが雨です。 雨粒は落ちるときに周囲の空気も一緒に引きずりおろすので、下降流が発生します。すると、この下降流が積乱雲が発達するために必要だった上昇流を打ち消してしまいます。こうして次第に積乱雲の勢力が弱まり、最後には消えてしまうのです。つまり、積乱雲は強い上昇流によって成長し、雨が降ることで下降流が発生して衰弱していくというわけです。 このように積乱雲単体の寿命は1時間程度なのですが、集中豪雨では土砂降りの雨が数時間続きます。これはなぜなのでしょうか。それは「積乱雲の世代交代」が行われているからです。 たとえば、地面の近く(下層)で温かく湿った風がずっと山や前線に向かって吹きつけていれば、上昇流が発生し続けます。このとき、地面から3kmほど上空(中層)の風が、地面近くの風と同じ方向に吹き続けると、衰弱した積乱雲は風下の方に流されていきます。こうして、イキのいい積乱雲が同じところでずっと発生し続けてしまい、長時間大雨が降り続くことになってしまうのです。 なお、このような線状降水帯のタイプは「バックビルディング型」と呼ばれるもので、線状降水帯にはほかにも、積乱雲を発生させる下層の風と、積乱雲を移動させる中層の風の風向きが約90°の場合に発生する「バックアンドサイドビルディング型」や、下層の風と中層の風がぶつかり合うように吹くと発生する「スコールライン型」があります。 線状降水帯が特に危険視されるのは、線状降水帯が移動せずにその場で停滞する場合です。先ほど挙げた線状降水帯の3つのタイプの中でも、集中豪雨をもたらすのはほとんどが「バックビルディング型」と「バックアンドサイドビルディング型」なのですが、それはこのふたつのタイプが積乱雲が同じ場所にできやすいものだからです』、「積乱雲の世代交代」によって「線状降水帯が移動せずにその場で停滞する」、降水量が史上空前になる訳だ。
・『西日本だけに発生するわけではない  なお、線状降水帯はなにも梅雨末期だけしか登場しないわけではありませんし、西日本にしか発生しないわけでもありません。たとえば2015年の9月に鬼怒川が氾濫した関東・東北豪雨も、線状降水帯が次々と発生したことがわかっています。 このときは、台風から変化した温帯低気圧と、それとは別の台風によって発生しました。つまり、梅雨が明けたら安心だとか、東日本に住んでいるから安心というわけではないのです。 もっと詳しく線状降水帯のことを知りたいのであれば、JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)のホームページに掲載された茂木耕作副主任研究員による「線状降水帯の停滞が豪雨災害を引き起こす」というコラムがオススメ。このコラムでは球磨川の氾濫を引き起こした今年の7月3日や4日の集中豪雨の原因や、なぜ線状降水帯が動かなかったかについて考察されています。 茂木研究員は、今年に限らず、以前から線状降水帯が発生しやすい季節にコラムを執筆し、ホームページで発信してきました。それはなぜなのか尋ねたところ、「線状降水帯という言葉をもっと広めたい」という気持ちが発信の原動力になっているとの答えがありました。 「線状降水帯という言葉がメディアに登場したのは、私の記憶でいうと8年ほど前からだったのですが、しばらくはなかなか広まりませんでした。毎年この言葉を発信し続けてきたこともあり、この2~3年ほどでようやく線状降水帯という言葉が一般の人々の会話にも出てくるようになってきたと実感しています」(茂木研究員) なぜ、線状降水帯という言葉を広めたいのか。それは、1人1人の防災意識を高めてほしいという気持ちがあるからと言います。 「大雨が降る前に、天気予報では降水確率がいくらになりそうだとか、予想降水量が何ミリになりそうかなどを伝えますよね。でもこの数字だけを聞くと、どうしても他人事な受け止め方になってしまいがちです。だから、避難指示が出ても避難しない人が出てしまう。 でも、線状降水帯という言葉が浸透すれば、雨が降るとレーダーの観測結果を見るようになると思うんです。もし、自分のいる場所付近で赤や黄色の線が出ていて、それがしばらく動かなさそうなら、『これはまずい』と直感でわかります。そして、どうしようかを自分の頭で考えるようになります。そうやって状況を自分事としてとらえ、主体的に動けるようになってほしい」(茂木研究員)』、「状況を自分事としてとらえ、主体的に動」くことが重要なようだ。
・『15時間先までの降水量分布がわかるサイト  では、事前に線状降水帯をチェックするにはどうすればよいのでしょうか。まずは、気象庁ホームページの「今後の雨(降水短時間予報)」をブックマークしておくことをおすすめします。このページには、レーダーとアメダスなどから観測した降水量分布が表示されています。15時間先までの降水量分布がわかるため、この先自分の住んでいる地域に線状降水帯がかかりつづけるのかどうかがわかるのです。 そのうえで、実際に雨が降りだしたら、「今後の雨(降水短時間予報)」の隣のタブの「雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト)」や「危険度分布」もチェックしましょう。「雨雲の動き」では1時間先までの降水の状況がよりきめこまかに表示されますし、雨雲が今後どの方向に動いていくかもわかります。もし、雨雲がしばらく動かないのなら、それはとても危険な状態になるということが、想像がつくわけです。 さらに、「危険度分布」では自分の近くの場所の洪水・浸水・土砂災害の危険度が色分けされて表示されます。自分のいる場所付近の色を見れば、そこが危険かどうかもすぐにわかります。 大雨災害は、地震と違って事前に予測できるため、適切な行動をとれば命を守ることにつながります。命を守るコツは、自分から主体的に情報を取りに行き、自分の頭で状況を判断して、適切な行動をとれるようになることです。そのためにも気象用語に敏感になり、危険な情報を示す言葉を耳にしたら気象情報をこまめにチェックする習慣を身につけてほしいと思います』、「命を守るコツは、自分から主体的に情報を取りに行き、自分の頭で状況を判断して、適切な行動をとれるようになることです。そのためにも気象用語に敏感になり、危険な情報を示す言葉を耳にしたら気象情報をこまめにチェックする習慣を身につけてほしいと思います」、幸い我が家は、水害の恐れは殆どないが、たまには「チェック」してみよう。

第三に、7月17日付けデイリー新潮が掲載した写真家の村山嘉昭氏による「熊本豪雨で球磨川「瀬戸石ダム」が決壊危機 現場証拠写真」を紹介しよう。
・『熊本県南部を流れる球磨川流域に甚大な被害を発生させた「令和2年7月豪雨」からまもなく2週間。県民の生命財産を脅かす可能性があるにも関わらず、現在もマスコミが報じていない事実がある。球磨川中流にある瀬戸石ダムに決壊のリスクがあるのだ。県や事業者はこの事実を公表していない。 球磨川は過去にも度々水害を発生させてきたが、7月3日から4日にかけて降り続いた雨量はこれまでの記録をゆうに超えるものだった。気象庁によると、人吉市で観測された24時間雨量は410ミリと7月の観測史上1位を記録。1日で7月の平均降水量471.4ミリに迫るほどの雨が降ったことになる。この豪雨によって球磨川は急激に水位が上昇。11ヶ所で河川の氾濫が確認され、人吉市では2ヶ所で堤防が決壊した。さらに流域の生命線でもある国道219号やJR肥薩線も至るところで寸断し、現在も徒歩でしか行けない地域が少なくない。住民ですら地域の被害状況が把握しきれていないのだ。被害の全容はいまだわかっていないが、球磨川流域で発生した災害では戦後最大規模と言えるだろう。 私が熊本県人吉市へ入ったのは5日の深夜で、豪雨による浸水被害から一昼夜経ってのことだった。ライフワークとして取り組んでいる川を遊び場とする子どもたちの撮影で、球磨川流域にはこれまで数えきれないほど足を運んできた。思い出深い土地であるとともに、流域にはお世話になった方々が住んでいる。自宅が浸水し、自衛隊のヘリで救出された友人家族もいる。これまでの恩返しをするため、不織布マスクや消毒エタノール液、被災した友人や知人へ渡す下着や生活用品などを大量に買い込み、車で熊本へ向かった。 現地では連日、人吉市や球磨村、八代市坂本町などを駆け回り、延々と被害が発生しているのを肌身で実感した。浸水した家屋では70才を超える高齢者夫婦が腰を曲げながらスコップで泥をすくい、半ば孤立化した集落では食料品不足を訴える住民とも出会った。それでも毎日のように浸水した家屋、道路の寸断を目にすると、次第にそれらが見慣れた景色となり、感情が揺らぐことが少なくなっていった。非日常であっても慣れるのである。しかし、あるはずの建物が跡形もなく消え、大型の重機でさえ動かせないものが無くなっているのを目撃すると、増水時の球磨川が持つ力の凄さに畏怖を覚えた。 県によると球磨川流域では3本の鉄橋(JR肥薩線2本、くま川鉄道1本)、国道その他の道路橋が14本流失している。土砂崩れや土石流とともに川へ流出した大量の杉や被災材などが欄干や鉄橋トラフに絡みついたことで抵抗が増し、上流からの圧力に耐えきれず落橋したものと思われる。一度の豪雨でここまで橋が落ちたのは近年に例がなく、いかに当時の球磨川が想像以上のエネルギーを持っていたかがわかる。 個人的に依頼された食料品や生活用品を被災地で届けていると、川を良く知る地元住民から「豪雨時に瀬戸石ダムが流れを妨げていた可能性がある」という話を聞いた。話をしてくれた住民も可能性のひとつとして考えていたもので、実際に目撃したわけではなかった。案内役をかって出てくれた男性によると「瀬戸石ダムへ続く道は崩壊と落橋が至るところで発生しており、ダム周辺の住民は全て避難している。確認するためには徒歩で行くしかない」という。天気図と雨雲レーダーで強い雨が降らないことを確認し、事実を知るために現地へ向かった』、「3本の鉄橋」と「道路橋が14本流失」、とは被害は深刻だ。
・『約2時間かけて瀬戸石ダムへ  瀬戸石ダムは堤高26・5メートル、幅が約140メートルの重力式コンクリートダムで、1958年に完成した水力発電のダムである。事業者は電源開発株式会社(Jパワー)で、ダム下流には人口12万5000人の八代市がある。瀬戸石ダムから下流8・5キロの場所にはかつて同じ発電目的の荒瀬ダムがあったが、こちらのダムは地元住民の要望で撤去が実施され、2018年3月に全ての構造物を取り除く工事が完了している。ダム上部に溜まった堆砂による洪水リスクに怯えてきた住民にとって荒瀬ダム撤去は悲願だったが、土木事業者にとっても国内で初めて本格的なダム撤去となる記念すべき事業でもあった。瀬戸石ダムも同じ理由から撤去の要望が何度も出されてきたが、荒瀬ダムと違い、こちらは県も後ろ向きな対応に終始し、具体的な進展に進むことはなかった。その瀬戸石ダムが豪雨によって決壊のリスクが高まっているのだ。 八代市坂本町から球磨川沿いに続く国道219号を車で上流へ向かうと、ほどなくして目の前に崩落箇所の復旧現場が現れた。作業の迷惑にならないところへ車を置き、そこから地元住民の方と歩いて上流へ移動した。予想に反してかなり手前から歩いて向かわなければいけなかったが、仕方ない。 途中、谷筋で発生した土石流や土砂崩れによって、道路が何カ所も寸断。増水した激流が岸辺をさらい、道の面影すら消えてしまったところが珍しくなかった。沢沿いの家屋などは土石流で屋根と柱だけを残して見るも無残な状態で建っており、球磨川沿いの集落は泥に埋まり、全壊した家屋も少なくなかった。 鉄道写真愛好家にとって人気の撮影スポットだった球磨川第一橋梁も、左岸側の一部を残して落橋。発災後、ヘリからの空撮中継で第一橋梁が流失した事実は知っていたが、実際に目の前で見るとショックは大きかった。その先の鎌瀬橋も落ちていたため、国道で向かうことは諦め、被災した肥薩線に沿って上流へ歩くことにした。時折、現場確認する復旧関係者の姿を見かけるぐらいで人の姿はなく、ドコモの携帯電波も圏外。わざわざ歩いて自宅へ向かう住民の姿は皆無だった。 枕木や足元が確かなところを選んで歩き、コンクリートのホームでさえ跡形も無くなった瀬戸石駅“跡地”を通り過ぎると、遠くに瀬戸石ダムが現れた。歩きはじめてから約2時間。到着早々、ダム職員のいるはずの管理棟へ向かい、外から何度も大声で呼びかけたが応答せず。付近の道路上に堆積した土砂に足跡がないことからも、誰もいないことがわかった』、「管理棟」に「誰もいない」、ような状況で大丈夫なのだろうか。
・『水圧でズレた道路  ここで驚くべき事実を見つけた。ダム本体の上部にある管理用道路が水圧に耐えきれず、コンクリート接合部が十数センチもずれていたのだ。川へ落ちた鉄橋のようにダムが仮に決壊した場合、ダム下流の集落ではさらに急激な水位上昇が起こり、屋根に上って救助を待つ人たちが助からなかった可能性も考えられる。 ダムを見下ろす高台の集落に暮らす住民の証言では「4日早朝、外が明るくなった際に外を見ると、すべてのゲートが全開になっていた。すでに管理用道路が水没し、管理棟も浸水していた」という。管理用道路より高い場所に流木などが引っかかっていることからも、ダムへ流入する水量がゲートでの放流能力を超え、オーバーフローを起こしていたのだ。さらに行き場を失った流れはダム本体の左右に分かれ、とくに右岸側へ流れが集中。激流とともに運ばれた大量の流木等が折り重なるようにダム脇の路上に堆積しており、強い圧力で押しつけられたためか、流失物はひとつの塊のように硬く締まっていた。 ダム本体に隣接する変電施設や発電所で使う電気の予備発電施設も、フェンス等に残された洪水跡で1メートル以上浸水していたことを確認した。予備発電施設に不具合が生じた際に使う目的で今年3月に導入されたばかりの移動式発電装置にも洪水跡が残っており、このことからも建屋内で使う発電施設のバックアップは浸水を想定していなかったことがわかる。 浸水した変電施設などを道路上から撮影していると、上流側からこちらへ向かってくる作業着姿のグループを見つけた。上流側の道路事情が知りたくて彼らの元へ向かうと、九州電力の関係者だった。建物被害がない住宅へ住民が避難先から戻れるように上流側から停電状況を歩きながら調査し、ダムまでは約1時間半ほどかかったという。アクセス事情や付近の被害状況についての情報を交換し、お互いの休憩を兼ねて雑談。ダム本体や周辺集落の停電状況を尋ねると、完全に不通状況で、発電所に電気が来ていないことを教えてくれた。 予備発電施設が浸水し、外から給電が止まった瀬戸石ダムは現在、全電源喪失状態にあるといえる。。瀬戸石ダム自体が流れを妨げる構造物になっていたのである。 記事を執筆している16日時点で、Jパワーから瀬戸石ダムが機能不全となった事実及び堰堤を越えるほどの流入量で決壊リスクがあったことの公式発表はされていない。八代市坂本町で被災した住民が発災後、人吉市にある電源開発の南九州電力所に瀬戸石ダムの状況を何度も問い合わせたが、やっと繋がったのは10日だったという。問い合わせた住民によると「ダム事務所で人的な被害がなく、現場機能が停止。現場に職員が辿りつけない状況であるため、現状が説明できない」というものだった。住民からの問い合わせ後、同日中に公式ウェブサイトに掲載されたのは『ダム情報テレホンサービスの電話回線が不通・ないしかかりにくいなどの不具合が続いております。(https://www.jpower.co.jp/oshirase/2020/07/oshirase200710.html)』という一文と問い合わせ先のみである。そこには住民らが知りたいダムの安全性や現在の状況についての情報は一切なく、オーバーフローがあった事実も公表されていない。さらに豪雨時、放流操作時にアナウンスされるサイレンや放流放送をダム下流で被災した住民で聞いた者はおらず、この件に関するアナウンスも現在までなされていない。放送設備が被災し、Jパワー独自での対策は難しいかもしれないが、被災住宅の片付けや溜まった泥を出すために現地での作業を続ける住民にとって、情報不足は安全上の観点からも早く改善すべき問題ではある。 瀬戸石ダム下流に位置する八代市はダム決壊を想定しておらず、決壊時のハザードマップを作成していない。球磨川流域には今回の豪雨によって大量の土砂や流木が川沿いに堆積している。甚大な被害を与えた同規模の豪雨でなくても、それら堆積物が河川へ流入することで、災害が起こる危険性はより高まっており、瀬戸石ダムが次も持ち堪えられるとは限らない。 瀬戸石ダムでの検証を終えたタイミングで、ひとりの地元男性と出会った。ダムの様子を見に来たという。男性による確かな情報では、発災後にJパワー職員が初めて現況を確認したのは13日だという。5日早朝に職員が国道を使って避難する姿が地元住民に目撃されているので、現況確認は避難から8日後のことである。瀬戸石ダムは発電という本来の目的を失い、住民に不安を与えながら今も存在している。 週刊新潮編集部が県に瀬戸石ダムの状況について問い合わせたところ「県では状況を把握していない。Jパワーが管理しているので、そちらに聞いてほしい」(河川課)との返事だった。Jパワーが公式発表をしていないのは先述の通りである。ダムの決壊リスクは依然として高いままだが、そのことを知る県民がどれほどいるだろうか』、「ダム本体の上部にある管理用道路が水圧に耐えきれず、コンクリート接合部が十数センチもずれていた」、「ダムへ流入する水量がゲートでの放流能力を超え、オーバーフローを起こしていた」、これでは決壊の可能性も否定できない。にも拘わらず、「Jパワーから瀬戸石ダムが機能不全となった事実及び堰堤を越えるほどの流入量で決壊リスクがあったことの公式発表はされていない」、恐るべき無責任ぶりだ。県も「県では状況を把握していない。Jパワーが管理しているので、そちらに聞いてほしい」(河川課)、県から直ちに「Jパワー」に問い合わせるのが筋だ。無責任さがここまで酷いことに、改めて怒りを感じた。

第四に、7月30日付けプレジデント Digitalが掲載した京都大学大学院人間・環境学研究科 教授の鎌田 浩毅氏による「京大火山学の権威が断言「富士山に大異変」…コロナ後に「日本沈没」は現実だ 噴火前にみられる数々の兆候」を紹介しよう。
https://president.jp/articles/-/37438
・『富士山に何が起こる?  富士山が日本一の活火山であることは広く知られるようになった。そんな富士山がこのコロナ禍のなかで噴火したらどうなるかが話題となっている。今年4月に政府の中央防災会議が富士山噴火のシミュレーション結果を発表したのだ。 富士山は江戸時代の1707年に大噴火した。「宝永噴火」と火山学者が呼ぶもので、近い将来に同じ規模の噴火が起きた場合、首都圏が大混乱に陥る。2~10cmの火山灰が降り積もると予想されているが、もしレールの上に火山灰が0.5mm積もると鉄道は運行できない。 加えて雨が降ると、送電線に付着した火山灰によりショートして、東京・神奈川・千葉・埼玉で大規模な停電が発生する。同時に携帯電話の基地局の電源も切れ、スマホやネットが使用不能になり、3時間ほどで都市機能がまひすると見られる。さらに火山灰はガラス質の細かい破片なので、舞い上がると目やのどを激しく痛めることになる。 本稿では、そもそも富士山の噴火とはどういう現象なのか、地下で何が起きているのかということについて基本から解説する。降ってくる火山灰におびえるだけでは的確な対処ができないからだ』、「レールの上に火山灰が0.5mm積もると鉄道は運行できない。 加えて雨が降ると、送電線に付着した火山灰によりショートして、東京・神奈川・千葉・埼玉で大規模な停電が発生」、「3時間ほどで都市機能がまひする」、深刻な事態だ。
・『富士山の噴火は予測できるか  最初に富士山が噴火するメカニズムを見ていく。現在、富士山の地下約20kmにはマグマで満された「マグマだまり」がある(図表1)。ここには1000℃に熱せられた液体マグマが大量に存在し、それが地表まで上がると噴火が始まる。 噴火の前には前兆現象が観測される。まず、マグマだまり上部で「低周波地震」と呼ばれるユラユラ揺れる地震が起きる(図表1のa)。これは人体に感じられない小さな地震で、しばらく休んでいたマグマの活動が始まったときに起きる。 さらにマグマが上昇すると、通路(火道)の途中でガタガタ揺れるタイプの地震が起きる。人が感じられるような「有感地震」である(図表1のb)。地震の起きる深さは、マグマの上昇にともない次第に浅くなっていくので、マグマがどこまで上がってきたかがわかる。 その後、噴火が近づくと「火山性微動」という細かい揺れが発生する(図表1のc)。マグマが地表に噴出する直前に起きるため、「噴火スタンバイ」状態になったことを示す。 富士山の地下ではときどき低周波地震が起きているが、マグマが無理やり地面を割って上昇してくる様子はまだない。噴火のおよそ数週間から1カ月ほど前にこうした現象が起き始めるので、事前に噴火を把握することができる』、「噴火のおよそ数週間から1カ月ほど前にこうした現象が起き始めるので、事前に噴火を把握することができる」、僅かながら安心させる材料だ。
・『首都圏が機能停止するまで  1707年の宝永噴火では大量の火山灰が富士山の東方面に飛来し、横浜で10cm、江戸で5cmも積もった(写真)。火山灰は2週間以上も降りつづき、昼間でもうす暗くなったという。 今、富士山が大噴火したら江戸時代とは比べものにならない被害が予想される。火山灰が降り積もる風下に当たる東京湾周辺には、多くの火力発電所が設置されている。ここで使用されているガスタービン中に火山灰が入り込むと、発電設備を損傷する恐れがある。 また、雨に濡れた火山灰が電線に付着すると、碍子がいしから漏電し停電に至ることがある。すなわち、火山灰は首都圏の電力供給に大きな障害をもたらす可能性があると言える。 同様に、細かい火山灰は浄水場に設置された濾過装置にダメージを与え、水の供給が停止する恐れもある。大都市のライフラインに火山灰が及ぼす影響が心配されるのだ。 さらに室内に入り込むごく細粒の火山灰は、花粉症以上に鼻やのどを痛める可能性がある。目の角膜を痛めたり気管支炎を起こしたりする人も続出し、医療費が一気に増大するだろう。 富士山の近傍では、噴出物による直接の被害が予想される。富士山のすぐ南には、東海道新幹線・東名高速道路・新東名高速道路が通っている(図表2)。もし富士山から溶岩流や土石流が南の静岡県側に流れ出せば、これら3本の主要幹線が寸断される。首都圏を結ぶ大動脈が何日も止まれば、経済的にも甚大な影響が出るに違いない。さらに、富士山の裾野にはハイテク関係の工場が数多くある。細かい火山灰はコンピューターの中に入り込み、さまざまな障害を起こす可能性が考えられる』、やはり「電力供給」「水の供給が停止する恐れも」、など「大都市のライフラインに火山灰が及ぼす影響」は本当に深刻だ。
・『在日米軍の戦略も変わる可能性  火山灰は航空機にとっても大敵である。上空高く舞い上がった火山灰は、偏西風に乗ってはるか東へ飛来する。富士山の風下には約3500万人の住む首都圏があり、羽田空港はもとより、成田空港までもが使用不能となる。何十日も舞い上がる火山灰は、通信・運輸を含む都市機能に大混乱をもたらすだろう。 かつて火山の噴火が、国際情勢に影響を与えたことがある。1991年のフィリピン・ピナトゥボ火山の大噴火では、風下にあった米軍のクラーク空軍基地が火山灰の被害で使えなくなった。 これを契機に米軍はフィリピン全土から撤退し、極東の軍事地図が書き換えられた。将来の富士山の噴火によって、厚木基地をはじめとする在日米軍の戦略が大きく変わる可能性もあるのだ。 富士山が噴火した場合の災害予測が、内閣府から発表されている。富士山が江戸時代のような大噴火をすれば、首都圏を中心として関東一円に影響が生じ、最大で総額2兆5000億円の被害が発生するという。 これは2004年に内閣府が行った試算であるが、東日本大震災を経験した現在では、この試算額は過小評価だったのではないか、と火山学者の多くは考えている。富士山の噴火が首都圏だけでなく関東一円に影響をもたらすことは確実だ。まさに、富士山の噴火は日本の危機管理項目の一つと言っても過言ではない』、同感だ。
・『巨大地震と富士山噴火の連動  火山の噴火は巨大地震によって引き起こされることがある。2030年代に発生が予測されている南海トラフ巨大地震が、富士山噴火を誘発することが懸念されている(拙著『京大人気講義 生き抜くための地震学』ちくま新書)。巨大地震と噴火というダブルショックが首都圏から東海地域を襲い、日本の政治経済を揺るがす一大事となる恐れがある。 江戸時代には巨大地震が発生した数年後に、富士山が大噴火を起こした事例がある。1703年の元禄関東地震(マグニチュードM8.2)の35日後に、富士山が鳴動を始めた。その4年後の1707年に、宝永地震(M8.6)が発生した。 さらに、宝永地震の49日後に富士山は南東斜面からマグマを噴出し、江戸の街に大量の火山灰を降らせたのである。ちなみに、この火山灰について江戸時代の儒者・新井白石が『折たく柴の記』に書き残しているが、富士山では最大級の噴火だった。 宝永噴火は直前の2つの巨大地震が富士山のマグマだまりに何らかの影響を与えて噴火を誘発したと考えられている。例えば、地震後にマグマだまりにかかる力が増加し、マグマを押し出した可能性が考えられる。 また、巨大地震によってマグマだまりの周囲に割れ目ができ、マグマに含まれる水分が水蒸気となって体積が急増し、外に出ようとして噴火を引き起こしたとも考えられる。いずれにせよ、宝永噴火では、地震被害の復旧で忙殺されている最中に、噴火が追い打ちをかけたのである』、「巨大地震と噴火というダブルショック」、まさに踏んだり蹴ったりで日本沈没に。
・『富士山はいつ噴火するのか  私たち専門家は「火山学的には富士山は100%噴火する」と説明するが、それがいつなのかを前もって言うことは不可能である。たとえば、雑誌やテレビで富士山噴火を年月日まで明言する人が後を絶たないが、科学的にはまったく根拠がない。 確かに噴火予知は地震予知と比べると実用化に近い段階まで進歩したが、残念ながら一般市民が知りたい「何月何日に噴火するのか」に答えることは無理なのだ。火山学者が予測できることは、低周波地震の数週間から1カ月ほど後には噴火が始まる可能性が高い、というだけである。 と言っても、噴火は直下型地震と違って、ある日突然襲ってくるということはない。現在の観測態勢は完璧ではないが、地震や地殻変動などの前兆現象を現在の予知技術は見逃さない。 火山学者は24時間態勢で、観測機器から届けられる情報をもとに富士山を見張っている。なお、現在(2020年7月)の状態は直ちに噴火につながるものではないことも知っておいていただきたい。 火山の噴火には予兆があるとは言っても、具体的に噴火する何時間前か、何週間前かはやってみないとわからない。その難しさは「イチ・ゼロ」ではなく、毎回が「想定外」との勝負なのである。未知の自然現象に人間が対処するという点で、新型コロナの対策とも似ているかもしれない。 こうした状況では、自然災害に対する正確な知識を事前に持ち、起きつつある現象に対してリアルタイムで情報を得ながら、早めに準備することが肝要である。過度の不安に陥るのではなく「正しく恐れる」ことが大切と言えよう』、「「正しく恐れる」ことが大切」、その通りだが、現実には難しそうだ。
・『ハザードマップを活用せよ  「噴火のデパート」と呼ばれる富士山では、溶岩流や噴石、火砕流、泥流など多様な被害が発生する(図表3)。特に噴火の初期には、登山客や近隣住民など、富士山のもっとも近くにいる人へ危険が及ぶ。一方、溶岩流は1日〜数週間くらいかけて流れるので、後になってから流域の経済的被害が発生する。 こうした内容はハザードマップと呼ばれる「火山災害予測図」でくわしく知ることができ、全てインターネットでダウンロードできる。まずハザードマップを入手し、どのような被害が起こりうるのか知識を持っておくことが大切である。 一方、公表されたハザードマップや国の報告書は、市民の目線で書かれていないので読みにくいという評判も聞く。それを受けて私も富士山噴火の解説書(『富士山噴火と南海トラフ』講談社ブルーバックス)を刊行したが、身近な住まいや仕事にどのような影響があるかを、噴火の前にぜひ知っていただきたい。 自然災害では何も知らずに不意打ちを食らったときに被害が最大となる。日本は火山国といっても実際に噴火を見た人はそう多くはない。人間は経験のないことに直面したときにパニックに陥りやすい。 火山灰が降ってきてからでは遅いので、「平時のうちに準備する」のが防災の鉄則なのである。新型コロナの終息が見えない現在、ライフラインの早期復旧手順や避難場所の確保など事前の対策も急務だ。富士山噴火との複合災害だけは起きてほしくない、と火山学者の全員が固唾をのんで見守っている』、「ライフラインの早期復旧手順や避難場所の確保など事前の対策も急務だ」、個人よりも、インフラ企業や国、自治体が中心とならざるを得ないようだ。
タグ:鎌田 浩毅 在日米軍の戦略も変わる可能性 プレジデント Digital 県では状況を把握していない。Jパワーが管理しているので、そちらに聞いてほしい Jパワーから瀬戸石ダムが機能不全となった事実及び堰堤を越えるほどの流入量で決壊リスクがあったことの公式発表はされていない 「ダムによらない治水を目指してきたが、費用が多額でできなかった。非常に悔やまれる」 ダムさえ作れば安全ではなく、ダムによる治水を行った場合には、緊急時には放水を判断し、それを事前に下流に的確に伝えるなど「ダムの使い方のソフト」、つまりコミュニケーションの体制を維持していかなければなりません 流域住民の意思として「清流への愛着」があり、それが一旦はダム以外の対策を選択することとなった事実は重い 巨大地震と噴火というダブルショック 「関東も危ない豪雨降らせる「線状降水帯」の正体 集中豪雨を引き起こす大きな原因の1つ」 2000年代の「脱ダム」議論はコストだけが問題視されたのではない 「線状降水帯」とは ライフラインの早期復旧手順や避難場所の確保など事前の対策も急務だ 「脱ダム政策への賛否が問題ではない 球磨川治水議論への3つの疑問」 「積乱雲の世代交代」が行われている 西日本だけに発生するわけではない 状況を自分事としてとらえ、主体的に動」く 富士山はいつ噴火するのか 巨大地震と富士山噴火の連動 レールの上に火山灰が0.5mm積もると鉄道は運行できない。 加えて雨が降ると、送電線に付着した火山灰によりショートして、東京・神奈川・千葉・埼玉で大規模な停電が発生 約2時間かけて瀬戸石ダムへ 「3本の鉄橋」と「道路橋が14本流失」 水力発電のダム Jパワー ダムへ流入する水量がゲートでの放流能力を超え、オーバーフローを起こしていた 「川辺川ダム建設構想」が浮上 球磨川は「資源」 球磨川に関しては、ダム建設が高価だから反対論が優勢となって知事も断念したのではなく、むしろ「脱ダム」の方が高価だというのは意外感があります 「線状降水帯の停滞」 今井 明子 ハザードマップを活用せよ (その10)(脱ダム政策への賛否が問題ではない 球磨川治水議論への3つの疑問、関東も危ない豪雨降らせる「線状降水帯」の正体 集中豪雨を引き起こす大きな原因の1つ、熊本豪雨で球磨川「瀬戸石ダム」が決壊危機 現場証拠写真、京大火山学の権威が断言「富士山に大異変」…コロナ後に「日本沈没」は現実だ 噴火前にみられる数々の兆候) デイリー新潮 気象庁ホームページの「今後の雨(降水短時間予報)」 村山嘉昭 噴火のおよそ数週間から1カ月ほど前にこうした現象が起き始めるので、事前に噴火を把握することができる 大都市のライフラインに火山灰が及ぼす影響 富士山の噴火は予測できるか 「京大火山学の権威が断言「富士山に大異変」…コロナ後に「日本沈没」は現実だ 噴火前にみられる数々の兆候」 「熊本豪雨で球磨川「瀬戸石ダム」が決壊危機 現場証拠写真」 富士山に何が起こる? ダム本体の上部にある管理用道路が水圧に耐えきれず、コンクリート接合部が十数センチもずれていた 蒲島知事の反省 この地域の人々は「日本三大急流」の1つとして球磨川を誇りにしています 東洋経済オンライン 「正しく恐れる」 災害 冷泉彰彦 Newsweek日本版 15時間先までの降水量分布がわかるサイト イキのいい積乱雲が同じところでずっと発生し続けてしまい、長時間大雨が降り続くことになってしまう 首都圏が機能停止するまで 3時間ほどで都市機能がまひする
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