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小池都知事問題(その4)(小池都知事が圧勝の裏で露骨にメディア選別 批判的な記者は“排除”、緊急寄稿・石井妙子 小池再選を生んだメディアの忖度気質、都庁幹部が明かす小池「暗黒都政」<1>管理職には“小池リスク”…誰もが潰され使い捨てられる、小池知事 都の「感染防止ステッカー」掲示店でクラスター発生でもパフォーマンスに終始) [国内政治]

小池都知事問題については、7月3日に取上げた。今日は、(その4)(小池都知事が圧勝の裏で露骨にメディア選別 批判的な記者は“排除”、緊急寄稿・石井妙子 小池再選を生んだメディアの忖度気質、都庁幹部が明かす小池「暗黒都政」<1>管理職には“小池リスク”…誰もが潰され使い捨てられる、小池知事 都の「感染防止ステッカー」掲示店でクラスター発生でもパフォーマンスに終始)である。

先ずは、7月6日付けダイヤモンド・オンライン「小池都知事が圧勝の裏で露骨にメディア選別、批判的な記者は“排除”」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/242248
・『7月5日投開票の都知事選で圧勝し再選を果たした小池百合子知事。東京都内の新型コロナウイルス感染者が急増しその責任は重くなる一方だ。“発信力”が評価される小池知事だが、連日続く記者会見を無難に終えるため、都の職員が奔走して記者の座席表を作成。批判的な記者を指名せず“排除”していることはあまり知られていない』、さすが“排除”好きな「小池知事」だけある。
・『紙に「毎日」「朝日」「日経」…会見のたびに職員が座席表づくり  毎週金曜日午後2時。東京都知事の定例記者会見は原則この時刻に始まる。新型コロナウイルスの感染拡大への対応をめぐって、各都道府県知事の記者会見には大きな注目が集まった。3~5月には、小池百合子東京都知事の会見が報道番組で生中継されることも多かった。一連のコロナ対応をめぐる“発信力”が評価されたことが、7月5日の知事選での圧勝につながったといわれる。 そんな小池知事の定例会見ではいつも、知事に向かって右側に都政策企画局報道課の職員が陪席。同局の初宿和夫理事、その右には日替わりで部下の職員が座る。 会見が始まる前後、部下の職員は記者席を何度も見回し、手元の紙にサインペンで何かを書き込んでいく。ダイヤモンド編集部が6月26日の記者会見でその紙を撮影したところ、「毎日」「朝日」「幹事社 東京新聞」「日経」「日刊スポーツ」などと書かれているのが読み取れた。どの社の記者がどの席に座っているのかが分かる座席表を作成しているのだ。 座席表はいつも、会見開始後15~20分ごろ、職員から初宿理事によって、質疑応答の前に都側からの発表事項についてプロンプターに浮かぶ文字を読み上げている小池知事に手渡される。 小池知事の定例会見は、都庁の記者クラブにファクスで申し込めば、クラブ非加盟の報道機関やフリーランスの記者も参加可能だ。ただ、会見は都庁の記者クラブ主催ではあるものの、質問する記者は小池知事が指名する。 会見の“常連”であるフリージャーナリストの横田一氏は、2017年の総選挙で小池知事が「希望の党」を率いて惨敗した際、あの「排除します」発言を引き出したことで注目されたが、その後指名される機会は激減した。他の記者が手を挙げていても、会見は小池氏の判断で打ち切られる。 会見終了時、指名されなかった横田氏が退室する小池氏に向かって質問を浴びせ、初宿理事がこれを遮るように「記者会見は終了しました。不規則発言はおやめください」とマイクで告げるのが会見の“風物詩”となっている。 横田氏の質問は、小池知事のカイロ大学卒業の真偽や、マスクなどの医療物資が一時、職員に十分に供給されないと指摘された都立墨東病院をめぐる混乱など、小池氏にとって都合の悪い内容が多い。このため小池氏は横田氏を“無視”する態度を取り続けている。 さすがに横田氏は小池知事に顔も名前も覚えられているようだが、この座席表があれば、小池知事が記者の顔を知らなくとも、批判的なメディアの記者の指名を避け、厳しい質問を回避できる』、「質問する記者は小池知事が指名する」、「座席表」が生きてくるのだろうが、「都庁の記者クラブ主催」とは名ばかりで、御用会見だ。
・『大阪・吉村知事は質問尽きるまで続行 「座席表は作成していない」と回答  小池百合子知事の態度はしばしば、石原慎太郎元知事と比較される。当時を知る全国紙の元都庁担当記者は「石原氏は、批判的な質問をする記者も関係なく指名し、露骨に不機嫌になったりムキになったりして反論することがあったものの、とにかく質問に答えてはいた」と振り返る。石原都政の評価をめぐっては毀誉褒貶(きよほうへん)あるものの、良くも悪くも大物ぶりを発揮していたのである。 また大阪府の吉村洋文知事は4月1日のツイッターで「(午後)2時過ぎから始まった僕の記者会見、終わったのは4時半。2時間以上。ほぼ全部コロナ。こんなのざら。さらに毎日のぶら下がり取材。記者全員の質問がなくなるまで無制限でやる」と投稿した。 大阪府企画室政策課報道グループによると、吉村知事の会見も原則週1回、府庁の記者クラブ主催で開かれ、クラブに申し込めば非加盟の記者も参加できる。公務の都合で会見を終えることもあるが、なるべく質問がなくなるまで会見を続ける。また「報道グループが記者の座席表を作成することはない」と回答した。小池知事から避けられ続けている横田氏の質問にも、吉村知事はごく普通に答えている。 だが小池知事の会見では、批判的な質問が封じられる一方「今日はいつもと違うマスクをされていますが、(マスク不足の問題について)どういったふうにお考えでしょうか」(4月7日、フジテレビ)、「(大阪府の吉村知事の体調を気遣い)『吉村寝ろ』とネットで言われていますが、小池知事は体調管理をしっかりなさっているのか、そのあたりを聞かせてください」(4月17日、日刊スポーツ)といった緊張感の乏しいやり取りがなされることがままあるのが実態だ。 5月29日の会見では小池知事の方から「私、口紅忘れてる? もうこのところ、全然しないです。関係ないですけど。化粧品も売れないとか聞きましたけど」などと発言。前列に陣取る民放キー局の女性記者らがこれにうん、うんとうなずいて見せる光景があった。 本編集部は都の情報公開制度を使い、定例記者会見の最中に初宿理事から小池知事に手渡された座席表について開示請求をした。だが都側は、開示・不開示の決定期限である請求から14日目に、決定の延長を通告してきた。理由について都報道課は、「コロナ対応や都知事選への対応で多忙であり、文書の存在について確認ができないため」と説明した。会見のたびに記者の目の前で知事に手渡された1枚の文書の存在が、2週間たっても確認できないというのだ。 こうした手法で“発信力”を培い、圧勝して再選を果たした小池知事。だが、今後は待ち受けるハードルは高く、また多い。 まず、来年の東京オリンピック開催の可否が決まるが、中止となれば一気に求心力を失う可能性がある。また来年には都議会の改選を控える。17年の都議選で“促成栽培”された都民ファーストの会の新人都議たちが大量落選すれば、都政での足場を失うことになる。 今回の知事選で独自候補の擁立を断念し見せ場のなかった自民党東京都連は、反撃の機会を虎視眈々(こしたんたん)とうかがっている。その時、小池氏が頼る自民党の二階俊博幹事長が、今ほどの権力を保持している保証はない。 そしてコロナの新規感染者は7月2日に2カ月ぶりに100人を超えた。感染拡大が深刻化すれば、都民の支持を大きく失いかねない』、「大阪府の吉村洋文知事は・・・「(午後)2時過ぎから始まった僕の記者会見、終わったのは4時半。2時間以上。ほぼ全部コロナ。こんなのざら。さらに毎日のぶら下がり取材。記者全員の質問がなくなるまで無制限でやる」と投稿」、「石原氏は、批判的な質問をする記者も関係なく指名し・・・とにかく質問に答えてはいた」、さすがだ。「小池知事・・・今後は待ち受けるハードルは高く、また多い」、どう乗り越えていくのだろうか。
・『整合性のない発言が多い小池氏 国政復帰は「現在は、考えていない」と留保  6月12日の夕方に都庁で開かれた小池知事の出馬表明会見。幹事社である東京新聞の記者が小池知事に「コロナ対応で注目され、国政復帰も取りざたされている。4年間の知事の任期を全うする考えはあるか」と質問した。小池知事は「これから都知事選に出ようとしているのに、その質問はどうかと思う。都政にしっかりと取り組んでいく」と不快感を示した。 だが、東京新聞記者が「国政への転身は考えていないのか」と改めて念を押すと「はい、考えて、現在は、考えておりません」と答えた。 「現在は」――。では現在でなければ、国政転身もありうるということになる。小池知事は、「カイロ大を首席で卒業した」など、発言の整合性に欠けるケースが多い。築地市場跡地の再開発計画を巡っても、説明は二転三転した。 そう考えれば、「現在は」とわざわざ留保をつけたのは、国政復帰への野心を正直に吐露したとしてむしろ“評価”すべきかも』、「二階俊博幹事長」は留任になったが、菅首相とは相性が悪いようで、「国政復帰」するとしても、まだまだ先になりそうだ。

第二に、7月6日付け日刊ゲンダイ「緊急寄稿・石井妙子 小池再選を生んだメディアの忖度気質」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/275593
・『午後8時の時報と同時に「小池百合子再選、圧勝」とテレビは型どおりに報じた。だが、圧勝というには熱の感じられない選挙ではなかったか。都民の大半が無関心、あるいは背を向けていたように思う。 理由のひとつは選挙報道にあるのだろう。もちろんコロナの影響は大きい。だが、むしろコロナが政治利用されたと感じられてならない。小池都知事は「コロナ対策にまい進する」というポーズを常に取り、テレビ討論会への参加に消極的だったとされる。結果的にテレビ局は、討論会そのものを一度も開かなかった。なぜ、残りの候補者だけで討論会をし、報じなかったのか。 一方で、現役の都知事である小池氏の会見は毎日のように、テレビで取り上げられていた。不公平であろう。小池氏がテレビ討論を嫌がったのであれば、その真の理由は、他候補からの厳しい質問に答える自信がなかったからではないか。他候補はテレビを通じて自己を主張する貴重な機会を小池氏とテレビ局によって奪われてしまったと言っていい。テレビ界出身の小池氏はメディア操作に長けており、また、テレビ局は常に現役の知事に対して忖度をする。前回は朝から晩まで延々と、ワイドショーで都知事選を報じ続けていた。こんなにも選挙報道に落差があっていいのだろうか。 今後の4年間、都政のかじ取りは並大抵ではないはずだ。1兆円あった都の貯金にあたる財政調整基金は、小池都政下でほぼ使い果たした』、「小池都知事は「コロナ対策にまい進する」というポーズを常に取り、テレビ討論会への参加に消極的・・・結果的にテレビ局は、討論会そのものを一度も開かなかった。なぜ、残りの候補者だけで討論会をし、報じなかったのか。 一方で、現役の都知事である小池氏の会見は毎日のように、テレビで取り上げられていた。不公平であろう」、同感である。
・『高齢化と税収減が予測される中、財源もなく、どうやってコロナ対策やオリンピックの延期開催を進めていくのか。小池氏は財政を立て直す努力をせず、任期半ばで口実を見つけて、都政を投げ出してしまうのではないだろうか。彼女には国政への未練がある。 4年前、小池氏は自民党を敵として戦い、それこそ圧勝して都知事となった。ところが、その後、彼女は自民党の大幹部である二階俊博幹事長にすり寄り、自民党が対抗馬を立てないように根回しをして、今回の勝利を手に入れた。その過程では二階氏の顔を立てるために都が備蓄してきた33万着もの防護服を中国に寄付している。都内の病院では防護服が不足し、その結果、医療関係者が感染の危機にさらされた。自分の政治生命を都民の生命よりも優先する彼女の「自分ファースト」は今後も続くことだろう。 都民は今後、厳しい目で監視しつつ、彼女を選んだのは自分たちであるという事実もまた、決して忘れてはならないと思う』、「都が備蓄してきた33万着もの防護服を中国に寄付」、「二階氏の顔を立てるため」、「自分の政治生命を都民の生命よりも優先する彼女の「自分ファースト」は今後も続くことだろう」、やれやれだ。

第三に、8月10日付け日刊ゲンダイが掲載した澤章東京都環境公社理事長による「都庁幹部が明かす小池「暗黒都政」<1>管理職には“小池リスク”…誰もが潰され使い捨てられる」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277095
・『7月末で公益財団法人 東京都環境公社の理事長を解任された。8月1日から無職である。62歳を目前にした無職の身に今年の猛暑はことのほか身に染みる。理事長職には失業手当は出ないので、当面、妻に食べさせてもらい生き延びるしかない。 それにしても、7月13日の環境公社の理事会と評議員会で、向こう2年間の理事長として正式に承認を得たにもかかわらず、22日の臨時理事会と31日の臨時評議員会によって、私はいとも簡単に「お払い箱」となり後任が決まった。東京都に問い合わせれば、都としては預かり知らぬことであって環境公社がお決めになったことだ、と言い張るに決まっている。 実際、形式上はそうなのだが、都庁のOB人事のエグいところはまさにここなのだ。表向きは関与していないふうを装いながら、裏ではガッチリと幹部OBたちの首根っこをつかまえて支配しているのである。都の関与がないというのであれば、なぜ、私は7月10日に突然、副知事に呼び出されて辞任を通告されたのか。筋が通らないこと甚だしい』、何が理由だったのだろう。
・『雑誌に載るのは政治的活動なのか  そういえばこの時、副知事からはこんなことまで言われた。7月5日の都知事選投票日の直前、ある写真週刊誌に掲載された私の記事についてだった。内容は拙著「築地と豊洲」(都政新報社)のことや、都政の現状、今後の行方などを語ったものだ。 「君ねえ、都庁のOBには政治的なことに関わらないという美徳があるんだよ。それを知事選直前にあんなことをして、どういうつもりなんだ」 雑誌に記事が掲載されたことが、退任通告の理由である「常識に欠ける行為」に該当するとでも言いたかったようだが、メディアの取材に応じることさえもまかりならぬとは、別件逮捕で身柄を拘束されたも同然だと感じた。いつから都庁は、こんなにも偏狭で高圧的で懐の浅い組織に成り下がってしまったのか。背後にあの人物の冷たい影響力を感じざるを得なかった。 それはともかく、クビを切られて職を失ったおかげで、「都庁OBの美徳」を理由に説教を食らうこともなくなったわけだから、怪我の功名、ああ清々したと言っておこう』、「都知事選投票日の直前、ある写真週刊誌に掲載された私の記事」、これでは辞任に追い込まれたのもやむを得ないだろう。
・『人材の使い捨てとメンタル疾患が増えている  ところで人材の使い捨ては、本家本元の都庁で立て続けに起こっている。新型コロナ拡大の初期段階、都庁は未経験の事態に直面し混乱していた。感染症を所管する福祉保健局には従来から医師の資格を持つ管理職が数名配置されている。だが、彼らもパンデミック(感染爆発)に対処した経験があるわけではない。狼狽した知事や側近から専門的な知見や対応策などについてガンガン詰問されたことは想像に難くない。この時、2人の医師職員が体調を崩したと噂されているから、気の毒なことである。 7月の人事異動では、コロナ最前線の指揮官である福祉保健局長が交通局長に体よく飛ばされたというのは周知の事実だが、これ以外にも人材の使い捨てが発覚している。知事の周りにいる局長級職員が重度のメンタル疾患に陥り、長期の療養生活を余儀なくされたと言われているのだ。 筆者もよく知るこの人物の能力の高さは万人が認めるところだが、よほど精神的に耐えられないことが頻発したのだろう。心が折れるほどの出来事とは何だったのか。一歩間違えば、都庁管理職の誰もが潰され使い捨てられるリスクを負っている。それが今の都庁の偽らざる現実なのである』、「一歩間違えば、都庁管理職の誰もが潰され使い捨てられるリスクを負っている」、「都庁」の内側は大変なようだ。

第四に、8月21日付けダイヤモンド・オンライン「小池知事、都の「感染防止ステッカー」掲示店でクラスター発生でもパフォーマンスに終始」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/246550
・『東京・江戸川区のフィリピンパブで、小池百合子都知事肝いりの「感染防止徹底宣言ステッカー」を掲示していたにもかかわらず新型コロナウイルス感染者のクラスターが発生した。ところが小池知事は店側や客を批判するだけで、実効性を担保できないステッカーの仕組みを見直すつもりはない。引き続き“Tシャツ”や人気ユーチューバーを起用したパフォーマンスに終始している』、「小池知事」の「パフォーマンス」優先の姿勢には呆れ果てる。
・『ステッカーTシャツ“撮影会”の翌週に掲示していたフィリピンパブでクラスター  東京・丸の内の低層オフィスビル。年季は入っているが十分に手入れされ、今も大手コンサルティング会社や法律事務所が入居している。そして地下1階には主にビジネスパーソン向けのさまざまな飲食店が並ぶ。 8月中旬、お盆の時期でもあり客はまばらだったが、店によっては数人の若い男女のグループが和気あいあいと酒を酌み交わしていた。もちろん、マスクはしていない。 下の画像は、新型コロナウイルスの感染予防のため厚生労働省が8月から放映を始めたCM動画だ。飲食店で若い男性の口から飛び出した飛沫をイメージした色のついた空気が、隣や正面にいる知人の顔に降りかかるインパクトの強い動画だ。 CMでは最後に、東京都が普及を呼びかけている「感染防止徹底宣言ステッカー」を例示し、「感染防止の不十分なお店の利用は避けましょう」と結んでいる。 冒頭の丸の内のオフィスビルの地下ではほとんどの飲食店で、都のステッカーを掲示していた。そうした店で、厚労省のCMに出てくるような飛沫を避けられないような至近距離で、和気あいあいと酒と食事を楽しむ若者の光景が見られた。 小池知事があの手この手で普及をアピールしてきた肝いりのステッカーが、店舗の対策をチェックする仕組みがなく有名無実化している実態は、当サイトの記事『小池知事「感染防止ステッカー」の有名無実、伊勢丹新宿本店で露呈』で指摘した。 それでも小池知事は8月7日の記者会見で、ステッカーがプリントされたTシャツを着用する姿を披露。会見後にはカメラマンの求めに応じて、即席のTシャツ“撮影会”まで実施した。その一方で、報道陣から再三問われていたステッカーの実効性については説明せず「今朝の時点でのステッカーの掲示枚数は約16万7000枚に達しております」などと枚数に言及しただけだった』、「報道陣」は「ステッカーの実効性」についてさらに食い下がるべきだった。
・『店側を痛烈に批判して責任転嫁する小池知事 対策をしていたと報じられ今度は客を批判  ステッカーを正面玄関に掲示しているにもかかわらず、感染予防の取り組みが不十分だと前回の記事で指摘した伊勢丹新宿本店では、小池知事がTシャツを披露したまさにその日、伊勢丹を象徴する緑地にチェック柄などの模様が入ったエコバックの即売会を本館地下1階の食料品売り場で開催。客が殺到し、一時は特設カウンターが「三密」状態になっていた(下写真)。 ステッカーの実効性が問われたのは、8月12日に露呈した、東京・江戸川区のフィリピンパブでのクラスターの発生だった。この店ではステッカーを掲示していたにもかかわらず、客と従業員計8人が感染した。 「中には(感染予防対策を)実践もせずに、ただ貼ってつけておけばいいや、みたいな事業者がいないとは限らない。そして現実に、今回起こったわけです」――。翌13日朝、都庁入庁時のぶら下がり会見で小池知事はこう言い放ち、フィリピンパブを痛烈に批判した。 ところが同日、店側は十分な対策を取っていたが、従業員に対してフェイスシールドを外すよう求める客がいたなどとする江戸川区の見解が報じられた。すると、小池知事は発言を翻す。午後の会見では、朝の発言などなかったかのように「利用客には、大声で話して飛沫が飛ばないようにするなどの認識も必要だ」などと、一転して今度は利用者側を批判した。 そもそもコロナウイルスは飛沫感染が中心であり、対策を十分にとっていたとしても限界がある。こうした接待を伴う店舗の従業員が、店舗以外で感染してしまう可能性も否定できない。 店舗で対策をしてもなお感染者を出してしまった結果、東京都のトップから「(ステッカーを)ただ貼っておけばいいや、みたいな事業者」と痛罵されては、店側はまさに立つ瀬がないという心境であろう。 もちろん小池知事が言うように、まともな対策をせずにステッカーだけを貼っている店は存在する。それはそもそも、都が対策をチェックしない仕組みになっているからだ。だからこそ、対策の中身を確認して実効性を担保する仕組みが不可欠なのである』、小池知事は、「ステッカー」を安全の証としてテレビでPRしておきながら、「都が対策をチェックしない仕組み」とは無責任極まる。
・『フワちゃん動画で相変わらず“普及啓発” 警察官立ち入りでグレーな対策を強調  ところが小池知事は14日の記者会見でも、人気ユーチューバーのフワちゃんを起用したステッカーの掲示を呼び掛ける動画をアピールするなど、相変わらずパフォーマンスには余念がなかった。その一方で、ステッカーの実効性を担保するまともな施策は説明されなかった。都の職員による抜き打ちの訪問にも触れたが、マンパワーを考えれば効果はかなり限られる。 また小池知事がこの日の会見で繰り返し強調したのが、風営法に基づく警察官による店舗への立ち入り調査だった。 「昨日錦糸町において、警視庁の風営法による立ち入りの実施に合わせ、店舗の了解を得ながら、都の職員が、ガイドラインがちゃんと徹底されているのか、ステッカーを掲示している店舗に対して、感染防止策の実施状況の確認も行ったところでございます」――。小池知事はこう説明した。警察官に都の職員が同行した立ち入り調査は、14日時点で6回、計70店舗に行われたという。 ただし警察が所管するのはあくまで風営法で、同法を基に感染症予防に関する調査はできない。都の職員が同行し、いくら店の“了解”を得ていたとしても、警察権の行使をちらつかせてプレッシャーをかけつつ予防対策を迫る手法は、法的にはグレーであるとの批判が警察関係者や専門家から上がっている。 そもそもステッカーを掲示している店は、風営法の取り締まり対象外の通常の店舗の方が圧倒的に多いであろうし、コロナの感染源は「夜の街」だけではなくなっている。警察官の立ち入り調査を強調するだけでは極めて不十分であるどころか、むしろ問題が多い。 一方でインターネットでは、入り口に堂々とステッカーを掲示している性風俗店の画像が掲載されていたりもする。小池知事が「東京都を虹色のステッカーで埋め尽くす」と語った末のこの結果を、一体どう考えればいいのだろうか。 なおステッカーのダウンロードが可能になったのは6月12日だが、関係者によると、実は都の事務方の間では、どのようにステッカーの実効性を担保するか、その手法について検討が重ねられてきた。 業種ごとの業界団体に協力を得る手法は、小池知事も14日の会見でようやく言及した。だが、「もし、業界団体が都の委託を受けて、ステッカー掲示店の感染対策を確認するとすれば、公平を期するため全ての店舗を対象にしなければならず、現実的には難しい」(関係者)。 飲食店やクリーニング店など業種ごとに業界団体はあるものの、業種によっては加盟していない個人商店もあろうし、団体がカバーできない業種もある。また業界団体の関係者に、保健所の職員ほど感染症予防の知識があるわけでもない』、「どのようにステッカーの実効性を担保するか」、実務的には極めて難しい問題だ。
・『千代田区は保健所の審査で独自基準を制定 2カ月たっても実効性担保に動かない小池知事  一方で千代田区は「千代田区新しい日常店」の名称で、感染防止対策に取り組んでいる店舗に区独自のステッカー発行の受け付けを8月11日から開始した。 ステッカーは、必須の取り組みをしているクラスIと、さらに推奨される高度な取り組みをしているクラスIIの2段階があり、クラスIでも保健所による書類審査、クラスIIは保健所職員が訪問する実地調査が必須であるなど、きめ細やかに実効性を担保している。 千代田区は、人口約6万6000人と小規模なわりに税収が潤沢であることから、他の区が容易にまねできる施策ではないであろう。とはいえ、繰り返すがステッカーのダウンロード開始は6月12日であり、すでに2カ月が経過している。実効性を担保する難しさは最初から分かっていたはずだ。だからこそ小池知事は、事務方の議論を踏まえてもっと早い段階で、店舗任せの感染症対策の限界を指摘し、23区や市町村、業界団体に協力を求めるべきではなかったか。 ところが、小池知事が発信してきたステッカーに関する情報といえば、大相撲7月場所で掲示した「告知旗」であり、ステッカーがプリントされたTシャツであり、フワちゃんの動画であった。「ダウンロード100万枚が目標」「まずは都民の意識を変える」といった普及に向けた発言やパフォーマンスは見られたが、実効性を真剣に担保しようとする姿勢に欠ける。 14日の記者会見で小池知事は「ステッカーを掲示している店でのクラスター発生は想定していなかったのか」と問われたが質問に答えず、フワちゃんの動画など自身のアピール策を列挙しただけだった。もし想定していたとすれば、取るべき対策を怠っていたことになるし、想定していなかったとすれば、それは都知事の資質が根本的に問われる事態だ。 4~5月の外出自粛によって売り上げが“消失”し、今なお客の減少に苦しむ飲食店や小売店が多くある。彼らの生活や雇用が危機的な状況にあることは言うまでもないし、状況は日に日に悪化している。その痛みや不安を少しでも感じているならば、目先の反響を狙ったパフォーマンスよりも、店や利用客の安心を十分に担保する施策に地道に取り組むべきではないか』、同感である。「小池知事」の無責任ぶりには呆れ果てる他ない。
タグ:質問する記者は小池知事が指名する ダイヤモンド・オンライン 「都庁の記者クラブ主催」とは名ばかりで、御用会見だ 小池都知事問題 「小池都知事が圧勝の裏で露骨にメディア選別、批判的な記者は“排除”」 (その4)(小池都知事が圧勝の裏で露骨にメディア選別 批判的な記者は“排除”、緊急寄稿・石井妙子 小池再選を生んだメディアの忖度気質、都庁幹部が明かす小池「暗黒都政」<1>管理職には“小池リスク”…誰もが潰され使い捨てられる、小池知事 都の「感染防止ステッカー」掲示店でクラスター発生でもパフォーマンスに終始) 大阪・吉村知事は質問尽きるまで続行 「座席表は作成していない」と回答 紙に「毎日」「朝日」「日経」…会見のたびに職員が座席表づくり 目先の反響を狙ったパフォーマンスよりも、店や利用客の安心を十分に担保する施策に地道に取り組むべきではないか 千代田区は保健所の審査で独自基準を制定 2カ月たっても実効性担保に動かない小池知事 フワちゃん動画で相変わらず“普及啓発” 警察官立ち入りでグレーな対策を強調 小池知事は、「ステッカー」を安全の証としてテレビでPRしておきながら、「都が対策をチェックしない仕組み」とは無責任極まる 店側を痛烈に批判して責任転嫁する小池知事 対策をしていたと報じられ今度は客を批判 ステッカーTシャツ“撮影会”の翌週に掲示していたフィリピンパブでクラスター 「感染防止徹底宣言ステッカー」を掲示していたにもかかわらず新型コロナウイルス感染者のクラスターが発生 フィリピンパブ 「小池知事、都の「感染防止ステッカー」掲示店でクラスター発生でもパフォーマンスに終始」 一歩間違えば、都庁管理職の誰もが潰され使い捨てられるリスクを負っている 知事の周りにいる局長級職員が重度のメンタル疾患に陥り、長期の療養生活を余儀なくされた 人材の使い捨てとメンタル疾患が増えている 都知事選投票日の直前、ある写真週刊誌に掲載された私の記事 雑誌に載るのは政治的活動なのか 東京都環境公社の理事長を解任 「都庁幹部が明かす小池「暗黒都政」<1>管理職には“小池リスク”…誰もが潰され使い捨てられる」 澤章 自分の政治生命を都民の生命よりも優先する彼女の「自分ファースト」は今後も続くことだろう 二階氏の顔を立てるため 都が備蓄してきた33万着もの防護服を中国に寄付 結果的にテレビ局は、討論会そのものを一度も開かなかった。なぜ、残りの候補者だけで討論会をし、報じなかったのか。 一方で、現役の都知事である小池氏の会見は毎日のように、テレビで取り上げられていた。不公平であろう 小池都知事は「コロナ対策にまい進する」というポーズを常に取り、テレビ討論会への参加に消極的 「緊急寄稿・石井妙子 小池再選を生んだメディアの忖度気質」 日刊ゲンダイ 「二階俊博幹事長」は留任になったが、菅首相とは相性が悪いようで、「国政復帰」するとしても、まだまだ先になりそうだ 整合性のない発言が多い小池氏 国政復帰は「現在は、考えていない」と留保 とにかく質問に答えてはいた 石原氏は、批判的な質問をする記者も関係なく指名し 「(午後)2時過ぎから始まった僕の記者会見、終わったのは4時半。2時間以上。ほぼ全部コロナ。こんなのざら。さらに毎日のぶら下がり取材。記者全員の質問がなくなるまで無制限でやる」と投稿 大阪府の吉村洋文知事
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