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自殺(その3)(コロナ脳のマスコミが無視する「自殺率急増」という不都合な真実、日本人女性の自殺がコロナ禍で増えている背景 経済的、精神的な影響が女性たちを襲っている、「心が追い込まれるとき」人が抱える4つの感覚 なぜ自殺急増?自衛隊メンタル教官が分析する) [社会]

自殺については、昨年10月13日に取上げた。今日は、(その3)(コロナ脳のマスコミが無視する「自殺率急増」という不都合な真実、日本人女性の自殺がコロナ禍で増えている背景 経済的、精神的な影響が女性たちを襲っている、「心が追い込まれるとき」人が抱える4つの感覚 なぜ自殺急増?自衛隊メンタル教官が分析する)である。

先ずは、本年2月13日付けエコノミストOnlineが掲載した漫画家の小林よしのり氏による「コロナ脳のマスコミが無視する「自殺率急増」という不都合な真実(小林よしのり)」を紹介しよう。
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210209/se1/00m/020/002000c
・『日本国内で初めて新型コロナ感染者が確認されたのは昨年1月16日。新コロは「上陸1年」を迎えた。 マスコミは今も新コロの感染者(正確には陽性者)と死者の数をこの日からの「累計」で報じ続けているが、それはおかしい。 1年たったのだから「年間」の数字を確定させ、それ以降は「2年目」の数字として別に集計しなければ、インフルエンザなどとの正確な比較ができなくなってしまう。 今回確定した、日本の新コロ年間感染者数は31万3844人、死者4379人だ。 インフルエンザの年間推計患者数約1000万人、間接死込みの死者数約1万人に比べて、あまりにも少ない。 しかもインフルは症状が出て医療機関を受診した「患者数」であるのに対して、新コロの「感染者」は検査を拡大できるだけ拡大し、無症状者まで徹底的にあぶり出した数字で、死者も「死因を問わず」死亡時に検査陽性であれば全て「コロナ死」に計上しており、水増しに水増しを重ねた数字なのに、それでもインフルとは比較にならないほど少ないのだ。 その一方で、恐るべきニュースがあった。東京都健康長寿医療センターなどの調査によると、昨年7月から10月までのいわゆる「第2波」の間、自殺率が前年同期比で16%増加。特に女性は37%の増加で男性の5倍、20歳未満の子供は49%も増えたという。 新型コロナウイルス感染症では、いまだに20歳未満の子供は一人も死んでいないのに、子供の自殺率は49%も上昇していたのである! いわゆる「コロナ禍」とは「ウイルス禍」ではなく、殊更に恐怖をあおり立てた「マスコミ禍」「専門家禍」であり、定見もなくこれに流された「政治禍」だったことが、これだけでも明らかである』、「20歳未満の子供は一人も死んでいないのに、子供の自殺率は49%も上昇」、確かに不思議だ。「マスコミ禍」「専門家禍」の可能性もあるが、子供の場合は親が自宅にいるようになった、お祭りなど発散する機会が少なくなった、など要因は様々だろう。

次に、3月1日付け東洋経済オンラインが転載したThe New York Times「日本人女性の自殺がコロナ禍で増えている背景 経済的、精神的な影響が女性たちを襲っている」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/414038
・『昨年の春に日本が新型コロナウイルスへの対抗策を強化してから間もなく、橋本なずなさんはパニック発作に苦しめられるようになった。橋本さんが個人トレーナーとして働いていた大阪のスポーツジムは業務を停止し、友人たちは政府の要請に従ってステイホームしていた。 孤独になることをおそれて、橋本さんは付き合ってほんの数カ月の男性に電話をして、来てくれるよう頼んだ。そのときでさえ、橋本さんは涙が止まらないことがあった。橋本さんはその年の初めに鬱の診断を受けており、そのことも悪循環となった。「私はもともと小さな世界に住んでいましたが」と、橋本さんは語る。「さらに小さくなってしまったと感じました」。 7月になる頃までには、橋本さんはほかにどうしようもないと感じ、自殺を試みた。恋人が橋本さんを発見して救急車を呼び、一命を取り留めた。今、橋本さんは自分の経験を公に話している。日本でメンタルヘルスについて語ることに付きまとう悪いイメージを払拭したいと望んでいるのだ』、勤務先の「大阪のスポーツジムは業務を停止」、「その年の初めに鬱の診断を受けており」、「自殺を試みた。恋人が橋本さんを発見して救急車を呼び、一命を取り留めた」、これだけは幸運だったようだ。
・『女性の自殺件数は深刻なほど上昇  パンデミックが日本の多くの地域を襲う中、女性に対するプレッシャーが強まっている。多くの国でそうであるように、この国でもより多くの女性が職を失っている。 東京では、約5人に1人の女性が一人暮らしをしており、外出を自粛し、高齢家族を訪れてはいけない、という強い要請が孤独感をより加速させている。家庭を持つ女性も、家事や子育てにおける根深い不平等に苦労したり、DVや性的暴行の増加に苦しめられたりしている。 パンデミックの精神的および身体的な苦痛により、日本人女性の自殺件数は深刻なほど急増している。昨年、日本では6976人の女性が自ら命を絶っており、2019年に比べ約15%増えた。10年以上ぶりとなる前年比増加だ。 それぞれの自殺や自殺未遂の背景には一人ひとりの複雑に絡み合う事情に根ざした悲劇がある。しかし、女性の自殺者数は昨年7カ月連続で拡大しており、世界最高レベルの自殺率の減少に努めてきた政府関係者やメンタルヘルスの専門家の懸念するところとなっている(昨年の自殺者の数は男性のほうが多かったが、男性の自殺者数は2019年からは減少している。男女合わせると、自殺者数は4%弱の増加となった)。 この状況は日本にとっての長年の課題をさらに強めている。「我慢すること」が美とされる社会の中、メンタルヘルスの問題について語ることは依然として難しい。 社会的結束にもとづく文化や、マスク着用・政府要請に対する社会的プレッシャーが強い文化は、コロナ禍ストレスを増幅させる要因にもなっている。老人や子どもの世話をするのはまず女性であると見なされがちで、これができなかったり、コロナウイルスに感染してしまった場合、世間体が悪くなるおそれもある。 「女性がウイルス予防の重荷を背負っている」と、特定非営利活動法人メンタルケア協議会の西村由紀理事は語る。「女性は家族の健康の面倒を見なければならず、清潔面の管理もしなければならず、それができない場合は恥をかく可能性がある」』、「社会的結束にもとづく文化や、マスク着用・政府要請に対する社会的プレッシャーが強い文化は、コロナ禍ストレスを増幅させる要因にもなっている」、困ったことだ。「「女性は家族の健康の面倒を見なければならず、清潔面の管理もしなければならず、それができない場合は恥をかく可能性がある」、確かにその通りだ。
・『感染者が責められやすい風潮  広く報道された情報によると、30代の女性がコロナウイルス感染からの回復後に自宅で命を絶ったという。日本のメディアは彼女の書き置きに飛びついた。そこには他人に感染させて迷惑をかけてしまった可能性に対する苦悩がつづられていた。一方、専門家は恥辱感が彼女の絶望を後押ししていたのかについては、疑問を投げかけている。 「残念なことだが、現在の風潮では被害者を責めがちだ」と、早稲田大学で自殺の研究をしている実証政治経済学の上田路子准教授は語る。上田准教授は昨年の調査で、40%の回答者がウイルスに感染してしまった場合の社会的なプレッシャーを心配しているということを見い出した。 「もしあなたが "私たちの一員" でないのであれば、私たちは基本的にあなたをサポートはしないし、メンタルヘルスの問題を抱えている人は私たちの一員ではない、ということなのです」と上田准教授は指摘する。 専門家たちは命を絶つ芸能人や映画が昨年相次いだことが、模倣的な自殺の連続に拍車を掛けたのではないかとも懸念している。受賞歴のある人気女優の竹内結子さんが9月下旬に亡くなった後、その後数カ月の間に自らの命を絶った女性の数は前年比90%近く急増している。 竹内さんの死後間もなく、ナオさん(30)はブログの執筆を始めた。彼女は長きにわたって鬱や摂食障害と闘っており、その歴史をつづるためだ。ナオさんは3年前の自身の自殺未遂について率直に書いた。 メンタルヘルスの苦悩についてこのようにオープンに語ることは、依然として日本では比較的珍しいことである。芸能人の自殺によってナオさん(名字は本人の希望によりプライバシー保護のため非公表)は、パンデミックの最中に、感情的に最悪の状態に陥ったら自分はどういう反応をするだろうか、と考えたという。 「家で、1人で過ごしていると、社会から疎外されていると強く感じます。そしてその感覚は本当に苦しいものです」と、ナオさんは語る。「もし自分が今そういう状況にいたら、と想像してみると、自殺未遂はもっと早期に発生していたと思います。そしておそらく、自殺に成功してしまっていただろうと思います」』、「専門家たちは命を絶つ芸能人や映画が昨年相次いだことが、模倣的な自殺の連続に拍車を掛けたのではないかとも懸念」、私には理解し難い行動だ。「もしあなたが "私たちの一員" でないのであれば、私たちは基本的にあなたをサポートはしないし、メンタルヘルスの問題を抱えている人は私たちの一員ではない、ということなのです」、予想以上に冷淡なようだ。
・『「心の病」につきまとうタブー  自身の体験についてつづったナオさんは、今では結婚しているが、絶望を感じている誰かの助けになりたかったのだと語る。多くの人たちが友人や仕事仲間から隔離されている時期であれば特にそうだ。 「誰かが自分と同じような状況を経験したことがある、あるいは、経験中であることを知り、そして専門家の助けを求めて実際に役立ったということがわかれば、自分も同じようにしよう、と励ませると思ったのです」と、ナオさんは話す。日本で心の病につきまとうタブーを取り除く手助けをしたいとナオさんは言う。 ナオさんの夫はコンサルタント会社で初めて彼女と出会ったとき、ナオさんがいかに長時間労働や過酷な職場の風潮に苦しんできたかを見ていた。その後ナオさんは仕事を辞め、浮き草のようになってしまったと感じた。 コロナ禍で女性のほうが不釣り合いに仕事を失い、苦しんでいる。こうした女性たちの多くは、レストランやバー、ホテルといった新型コロナの影響を最も受けている業界の従業員である。 働く女性の約半数がパートタイムや契約社員であり、事業が停滞しているときには企業は真っ先にそうした従業員を解雇する。昨年1?9月までに約144万人のそうした人々が職を失った。半数以上が女性だ。 ナオさんは治療を受けるために、自らコンサルティング会社を辞めたが、今後は家賃が払えなくなる、といった不安にさいなまれたことを覚えている。ナオさんと現在は夫である婚約者が結婚の計画を前倒しにすると決めた時、ナオさんの父親は彼女が「わがままだ」と責めた。「すべてを失ったと感じました」とナオさんは振り返る。 そうした感覚が鬱の引き金となり、自殺未遂につながったと言う。精神病院でしばらく過ごして治療を継続した後、ナオさんは自信を取り戻し、週4日間の仕事を見つけた。出版社のデジタル部門の仕事だ。そして現在は、仕事量をコントロールすることができているという。 過去にも日本の自殺率は、経済危機時に急増している。1990年代のバブルの崩壊後や、2008年の世界的景気後退後もそうだった。 過去の経済危機では、職を失うなどの影響を最も受けたのは男性で、男性の自殺が増えていた。歴史的に見ると、日本では男性の自殺件数は女性の件数を上回っており、その比率は少なくとも2対1となっている。「彼らは仕事や財産を失ったことに絶望を感じていた」と、社会疫学を専門とする大阪大学国際公共政策研究科の松林哲也教授は語る』、「過去の経済危機では、職を失うなどの影響を最も受けたのは男性で、男性の自殺が増えていた。歴史的に見ると、日本では男性の自殺件数は女性の件数を上回っており、その比率は少なくとも2対1」、なるほど。
・『命を絶った女性の3分の2以上が失業中  松林教授によると、昨年失業率が最高となった都道府県では、40歳以下の女性の自殺の増加が最も多かったという。2020年に命を絶った女性の3分の2以上が失業中だった。 40歳以下の女性では、自殺は昨年25%近く上昇した。また昨年、命を絶った女子高生の数は2倍に上っている。 冒頭の橋本さんの場合、恋人に経済的に依存しているという不安が絶望感につながっていた。個人トレーナーとして勤務していたジムが営業を再開したとき、橋本さんは復職できるほど感情的に安定しているとは感じていなかった。そして、感情的、経済的に恋人に依存していることに罪悪感を感じたという。 橋本さんは勤務先で、建設業界で働く男性(23)と出会った。男性は橋本さんの顧客だった。自分の鬱がどうにもならなくなってきていることを打ち明けたのは、2人が付き合い始めてからわずか3カ月後のことだった。治療費を払うことができず、ひどい不安発作にも苦しめられた。 自殺未遂をしたとき橋本さんは、これで恋人が自分の世話をする責任から解放できる、としか考えることができなかった。「彼の重荷を取り除きたかったのです」と橋本さんは言う。 失職していない人であっても、多くのストレスに見舞われる可能性がある。パンデミックが起きる前は、在宅勤務は日本ではめずらしかった。それが突然、遠く離れた上司のご機嫌をとるだけでなく、子どもたちの安全や衛生対策を考えなければならなくなった。子どもたちもウイルスに弱い、高齢の両親を守ることを考えなければいけないケースもある。 「人とかかわることができなかったり、ストレスを共有することができなかったりすれば(プレッシャーを感じたり、うつ状態になることは)驚きに値しない」と、京都外国語大学社会学部の根本宮美子教授は語る』、なるほど。
・『女性や若年層が助けを求められるように  自殺未遂を乗り越えた橋本さんは今、ほかの人が自らの感情的な問題を語ることを学んだり、専門家につなげる手助けをしたいと考えている。橋本さんの恋人は、彼女がオープンに鬱のことを話してくれたことを感謝していると言う。 「彼女は自分が必要としていることや、何が間違っているのかを本当に打ち明けてくれるタイプの人です。なので、彼女を支えることはとても容易なことです。彼女自身が必要としていることを声に出してくれるからです」 2人は共同で「Bloste(ブロステ)」という名前のアプリを開発した(「ストレスを発散する」=「blow off steam」の略)。このアプリでは、カウンセリングを求めている人と、セラピストをマッチングができる。 橋本さんはキャリアの長いセラピストだけでなく、キャリアを始めたばかりの人の双方を採用しようと考えている。若い依頼者が支払いやすい料金を設定する可能性が高い人を求めているからだ。最終的には、橋本さん自身も特に女性を対象としたセラピストとして訓練を受けたいと考えている。 「日本では主に女性のキャリアアップや経済面での福祉に焦点が置かれていますが、私は女性のメンタルヘルスを重視したいと考えています」』、「2人は共同で「Bloste(ブロステ)」という名前のアプリを開発した」、大したものだ。今後も自らの体験をもとに「セラピスト」活動を展開してほしいものだ。

第三に、3月4日付け東洋経済オンラインが掲載した心理カウンセラー・メンタルレスキュー協会理事長の下園 壮太氏による「「心が追い込まれるとき」人が抱える4つの感覚 なぜ自殺急増?自衛隊メンタル教官が分析する」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/414025
・『厚生労働省は1月22日、2020年は自殺者数が11年ぶりに増え、2万919人(速報値)だったと発表した。とくに女性は6976人で前年より885人(14.5%)も増加した。新型コロナウイルスによる生活の変化が自殺増加の背景にあるとみられている。 コロナ禍による生活困窮など経済的な原因が大きいと考えられているが、精神面での要因を指摘するのが、自衛隊で長年メンタル教官を務めてきた下園壮太氏。ロングセラー『自衛隊メンタル教官が教える心の疲れをとる技術』の著書もある下園氏に、長引くコロナ禍がメンタルに及ぼす影響とその対処法について話を伺った』、興味深そうだ。
・『うつになる要素が今あふれている  まずお話ししたいのは、コロナ禍がもたらした生活の変化は、うつになりやすい要素があふれている、ということです。そのことについて、順を追って説明していきましょう。 (1)コロナ禍は「ステルス疲労」をもたらす  コロナ禍による生活の変化により、「本人にとって自覚しづらい疲労=ステルス疲労」がたまっていくことがあります。 たとえば、テレワーク。「新しい生活様式」という言葉も使われ、通勤時間が減って楽になった、嫌いな上司にも直接会わなくていいから気楽だ、といったプラスの面が強調され、いいことずくめのように感じられます。 ところが実際は、初めてのテレワークではオンライン会議への準備や慣れるまでエネルギーを使いますし、通勤がなくなり、よいことばかりのように感じられても、外出しないことによるストレスも感じています。 そもそも、人間にとってあらゆる「変化」はストレスです。結婚、引っ越し、異動、転勤、転職など、あらゆる変化は、たとえそれがプラスの変化であっても、新しいことに対応して慣れるためにエネルギーを使うという意味で、疲れるのです。 ただ、転勤といった1つだけの要素であれば、通常は2~3カ月で慣れて、疲労も取れて新生活になじむことができます。ところがコロナ禍によって、この1年は新たな変化の連続でした。突然の緊急事態宣言、学校や保育園の休校・休園、テレワーク、マスクやトイレットペーパーの品切れ、自粛警察……などなど。 緊急事態宣言が解除されたと思ったら、今度はGO TO TRAVELやGO TO EATの推奨。そしてまた、再度の緊急事態宣言……。ブレーキとアクセルを次々と踏みかえるような、まさしく変化にあふれた1年で、気づかないうちに、多くの人に自分では自覚しにくいステルス疲労がたまっています』、「コロナ禍は「ステルス疲労」をもたらす」とは言い得て妙だ。
・『(2)「生命直結の不安」という特徴  新型コロナウイルスは生命に直結する「不安」をもたらします。高齢者や持病を持っていない人でも、感染に関する恐怖はあり、その不安はさまざまな報道によって、日々、大きくなったり、小さくなったり揺れ動いています。 明日のプレゼンで失敗するかも、といった不安とは質の違う、自分や家族の生命に関する不安に1年間さらされ続けるというのも、疲労を蓄積させます。) (3)「我慢」がエネルギーを消耗させる  緊急事態宣言にともなう「自粛」の要請により、これまで好きだったことを「我慢」しなければなりません。人間は「我慢」することにも、精神的エネルギーを多く使います。 (4)「不安の感受性」の個人差  コロナ禍では、感染への不安の強弱が人によって大きく異なります。「不安の感受性」の個人差が大きいからこそ、周りの人はどう思っているのか、余計に気を遣って観察したり、話をしたりしないといけません。他者の考え方、行動にこれまで以上に気を遣わなければならず、その結果、疲労がじわじわとたまっていきます。 (5)みんな同じつらさを抱えているのに、というプレッシャー  コロナ禍は日本中、世界中の人に降りかかっている災禍です。医療従事者をはじめ、多くの人が頑張っているのに、自分みたいに恵まれている立場の人間が疲れたなんて言っていられない。そのように感じる人も多いのです。 疲れやつらさを感じていても、それを口に出しにくい、出しているような状況ではない、と自分の心にふたをしてしまうことで、ますますつらさは増していきます。 (1)から(5)まで見てきましたが、ステルス疲労は新型コロナウイルスの症状の特徴として言われている「ハッピー・ハイポキシア(幸せな低酸素状態)」に似ていると思います。 「ハッピー・ハイポキシア」とは、血液中の酸素濃度が96~98%あるのが正常な状態のところ、70%を切るような濃度でも苦しさを感じずに話をできる状態の患者さんを指す言葉です。つまり、酸素濃度が足りていなくても自覚症状がないのです。しかし、この間に病状は進行して、急激に重症化するケースも多いのです。 「ステルス疲労」も見えず、感じず、自覚していないうちに心の中で疲労が蓄積して、うつ病になったり、最悪の場合、自殺に至ってしまうという意味で、非常に注意を要するものです』、「ステルス疲労は新型コロナウイルスの症状の特徴として言われている「ハッピー・ハイポキシア」に似ている」、恐ろしいことだ。
・『雑談の減少の影響  新型コロナウイルスによる生活の変化が負担感をもたらすものの一つに「雑談の減少」があります。女性は1日に約2万語の単語を発し、その量が6000語に減るとストレスを感じるという研究結果もあります(男性は1日に約7000語。アメリカ、メリーランド大学)。 テレワークが進むと必然的に雑談の量は減ります。Zoomなどのオンラインの打ち合わせや会議は、目的を持って行うもので、雑談はなかなかしにくいものです。発言がかぶってしまうと、聞こえなくなったりもします。そうなると、どうしても言葉を発する量が減ってしまいます。 私はうつ病になりやすい、「4つの痛いところ」があると思っています。 (1)負担感、(2)無力感、(3)自責感、(4)不安感 です。新型コロナウイルスはステルス疲労で(1)負担感を高めます。そして、長引くウイルスの流行は自分や人間社会が頑張ってもウイルスにはなかなか勝てないという(2)無力感を強め、自分が無自覚に病気を人にうつしているかもしれないという(3)自責感も刺激します。 そして、雇用や収入などへの(4)不安感も、コロナウイルス終息の先行きが不透明なことから、強まっていきます。 (1)から(4)の「4つの痛いところ」が揃ったとき、これから先、生きていてもよいことなんてないし、自分は誰にも貢献できないし、誰にも構ってもらえない。私なんかいないほうがいい、という「死にたい気持ち」が出てきてしまいやすいのです』、「女性は1日に約2万語の単語を発し・・・男性は1日に約7000語」、やはり「女性」のおしゃべりは万国共通のようだ。
・『コロナ禍を生き抜くためにやってほしい3つのこと  これからも続くコロナ禍を生き抜くためには、まずこれまで述べてきたメカニズムを理解し、自分が疲労している、ということを知っておくことが大事です。疲労していて当たり前なんだと、まず自分の疲労を自覚してください。自覚してはじめて、「疲労をとろう、自分を労わろう」という気持ちが生まれてきます。 疲労を自覚したうえで、(1)休む、(2)不安情報から離れる、(3)体を動かすの3つを心がけてください。 疲れたら(1)休むのが一番です。普段より1時間、睡眠を長くとるようにするとか、何もしないぼーっとする時間を増やすとか、好きな映画を見るとか、心身を意識して休ませるようにしてください。 コロナ禍で高まる不安を鎮めるためには、(2)不安情報からも離れましょう。テレビのワイドショーを1日中つけていると、ずっと不安な気持ちになってしまいます。ネットでコロナ情報を検索し続けるのもよくないです。情報は新聞からとか、このニュース番組だけ見ると決めて、不安情報に接する時間を減らしてください。 コロナ禍で外出自粛が増えると、家にこもりがちになります。人間は動物、動くものですので、動かなくなると、どうしてもうつっぽい気分になりやすくなります。ですから、無理のない範囲で、毎日散歩するとか、スーパーに買い物に行くなど、(3)外に出て体を動かすことを心がけてください。 疲労を自覚し、(1)から(3)の対策を実行する人が増えることで、コロナ禍によるメンタルクライシスを乗り越える人が増えると信じています』、確かに「(1)から(3)の対策」は有効なようだ。「メンタルクライシス」に陥っていなくてもお勧めしたい。
タグ:自殺 (その3)(コロナ脳のマスコミが無視する「自殺率急増」という不都合な真実、日本人女性の自殺がコロナ禍で増えている背景 経済的、精神的な影響が女性たちを襲っている、「心が追い込まれるとき」人が抱える4つの感覚 なぜ自殺急増?自衛隊メンタル教官が分析する) エコノミストOnline 小林よしのり 「コロナ脳のマスコミが無視する「自殺率急増」という不都合な真実(小林よしのり)」 「20歳未満の子供は一人も死んでいないのに、子供の自殺率は49%も上昇」、確かに不思議だ。「マスコミ禍」「専門家禍」の可能性もあるが、子供の場合は親が自宅にいるようになった、お祭りなど発散する機会が少なくなった、など要因は様々だろう 東洋経済オンライン The New York Times 「日本人女性の自殺がコロナ禍で増えている背景 経済的、精神的な影響が女性たちを襲っている」 勤務先の「大阪のスポーツジムは業務を停止」、「その年の初めに鬱の診断を受けており」、「自殺を試みた。恋人が橋本さんを発見して救急車を呼び、一命を取り留めた」、これだけは幸運だったようだ。 女性の自殺件数は深刻なほど上昇 「社会的結束にもとづく文化や、マスク着用・政府要請に対する社会的プレッシャーが強い文化は、コロナ禍ストレスを増幅させる要因にもなっている」、困ったことだ 「「女性は家族の健康の面倒を見なければならず、清潔面の管理もしなければならず、それができない場合は恥をかく可能性がある」、確かにその通りだ 感染者が責められやすい風潮 「専門家たちは命を絶つ芸能人や映画が昨年相次いだことが、模倣的な自殺の連続に拍車を掛けたのではないかとも懸念」、私には理解し難い行動だ 「もしあなたが "私たちの一員" でないのであれば、私たちは基本的にあなたをサポートはしないし、メンタルヘルスの問題を抱えている人は私たちの一員ではない、ということなのです」、予想以上に冷淡なようだ 「心の病」につきまとうタブー 「過去の経済危機では、職を失うなどの影響を最も受けたのは男性で、男性の自殺が増えていた。歴史的に見ると、日本では男性の自殺件数は女性の件数を上回っており、その比率は少なくとも2対1」、なるほど 命を絶った女性の3分の2以上が失業中 女性や若年層が助けを求められるように 「2人は共同で「Bloste(ブロステ)」という名前のアプリを開発した」、大したものだ。今後も自らの体験をもとに「セラピスト」活動を展開してほしいものだ 下園 壮太 「「心が追い込まれるとき」人が抱える4つの感覚 なぜ自殺急増?自衛隊メンタル教官が分析する」 うつになる要素が今あふれている 「コロナ禍は「ステルス疲労」をもたらす」とは言い得て妙だ。 (2)「生命直結の不安」という特徴 (3)「我慢」がエネルギーを消耗させる (4)「不安の感受性」の個人差 (5)みんな同じつらさを抱えているのに、というプレッシャー 「ステルス疲労は新型コロナウイルスの症状の特徴として言われている「ハッピー・ハイポキシア」に似ている」、恐ろしいことだ 雑談の減少の影響 「女性は1日に約2万語の単語を発し・・・男性は1日に約7000語」、やはり「女性」のおしゃべりは万国共通のようだ コロナ禍を生き抜くためにやってほしい3つのこと (1)休む (2)不安情報から離れる (3)体を動かす 確かに「(1)から(3)の対策」は有効なようだ。「メンタルクライシス」に陥っていなくてもお勧めしたい
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