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維新の会(その3)(吉村知事に大阪府民の怒り沸騰 在阪メディアの「共犯関係」も問題、大阪府は時短協力金支給も全国ビリ 委託先パソナに20億円、大阪以外で初めて誕生した「維新系知事」の実情 兵庫県知事選「本当の勝者」は誰だったのか) [国内政治]

維新の会については、2019年9月27日に取上げた。久しぶりの今日は、(その3)(吉村知事に大阪府民の怒り沸騰 在阪メディアの「共犯関係」も問題、大阪府は時短協力金支給も全国ビリ 委託先パソナに20億円、大阪以外で初めて誕生した「維新系知事」の実情 兵庫県知事選「本当の勝者」は誰だったのか)である。

先ずは、本年5月10日付けNEWSポストセブン「吉村知事に大阪府民の怒り沸騰 在阪メディアの「共犯関係」も問題」を紹介しよう。
https://www.news-postseven.com/archives/20210510_1657951.html?DETAIL
・『新型コロナウイルスの感染爆発に歯止めがかからない大阪。3度目の緊急事態宣言を経て、吉村洋文・府知事に対する府民の怒りも沸騰している。 「この病院のコロナ病床は本来5床なのに、保健所や救急隊の強い要請でコロナ疑いを含めた患者11人が入院中です。1人が重症化したため調整役の『大阪府入院フォローアップセンター』に連絡したが、転院先も見つからない。友人が勤める小さな病院ではコロナ患者とそれ以外の患者の病床を分けることすらできていません。大阪の医療現場は最悪の状況です」 大阪府内の中規模総合病院に勤務する看護師は悲鳴を上げた。重症病床使用率がついに100%を超えた大阪では医療崩壊が現実となっている。 「感染者のうち入院できるのは10人に1人で、それ以外は自宅やホテルで療養を強いられています。療養中に呼吸不全になっても入院できなかったり、搬送先が決まるまで8時間も救急車の車内で酸素吸入したケースもある。自宅待機中に亡くなる患者も相次いでいます」(在阪ジャーナリスト) 限界を迎えている医療現場の怒りの矛先は吉村知事に向かっている。前出の看護師が憤る。 「最大の過ちは2度目の緊急事態宣言を1週間早めて解除したことやと思います。あの時点でも大阪で変異株の死亡例が出ていたのに、吉村知事は解除に舵を切った。多くの医療従事者は『火事がまだ燃えているところに油を注いだようなもんや』と唖然としていました。吉村知事のせいで、大阪はオシマイや!」』、「最大の過ちは2度目の緊急事態宣言を1週間早めて解除したこと」、なるほど。
・『テレビも同罪  第1波で矢継ぎ早に対策を打ち出し、「コロナ対策の若きリーダー」と称賛された吉村知事だが、今や聞こえるのは失望の声ばかりだ。 「吉村さん、北新地を潰すつもりですか」 と呼びかけるのは、キタの歓楽街の飲食店を束ねる北新地社交飲料協会理事長の東司丘興一氏だ。 「ずっと吉村さんを応援していたけど、最近は考えが変わりました。1度目の緊急事態宣言の時は、我々北新地の仲間は、ほぼ100%自粛に従いました。ところが、その後は多くの人が“いいかげんにせい”と声を上げ始めた。コロナ前は470軒ほどあった協会加盟店も、儲けもなく会費を払うのがしんどいと、いまや400軒を切ろうとしています。 規制をやるならやるで明確な期限や罰則を設けるなど徹底した対策を講じるべきだった。あらゆる対策が場当たり的なんです。このままでは、江戸時代から続く北新地が終わってしまいます」 吉村知事は「見回り隊」や「給付金」などの対策を講じているが、それも有名無実化している。天王寺駅近くで営業する飲食店店主が言う。 「『見回り隊』はひどいもんや。2人1組で巡回して、店の外から換気の状態やアクリル板の設置をチラッと見て、あとは店の人間と立ち話をするだけ。店内に入らへんのに、何の取り締まりもできんでしょう。 時短や休業に応じた店への協力金も、前回は申請から支給まで2か月かかった。今回もいつ給付されるかわからない。店が潰れるのが先か、入金が先かというギリギリの状態ですわ」 観光業界からも厳しい声が飛ぶ。日本城タクシーの坂本篤紀社長が語る。 「インバウンドが激減したタクシー業界は2019年の6割程度の売り上げで壊滅状態や。それもこれも吉村はんが仕事をしとらんから。これまで大阪は何でも専決処分で決めて、府立病院の職員の給料を下げたり、第3波の後にすぐ病床を減らしてきたのやから、知事の権限で医療従事者の給料を上げればいいやんか。 吉村はんは『コロナ対策のために個人の自由を制限すべき』と言ったが、まずは自分の権限でしっかりとした対策を打つべきです」 府民の不満はテレビ局にも向かう。 「吉村知事は各テレビ局に順繰りに生出演していますが、最近は視聴者から『テレビに出る暇があるならコロナを何とかしろや』『パフォーマンスばかりの奴を出演させるな』とクレームが増えている」(在阪テレビ局員) ジャーナリストの大谷昭宏氏は、吉村知事と在阪メディアの「共犯関係」を断罪する。 「この期に及んでテレビに出続ける吉村知事もおかしいし、引っ張り出すテレビ局も間違っています。吉村知事は即刻テレビ出演をやめてコロナ対策に集中し、在阪テレビ局は専門家を呼んでその対策の是非を報じるべきです。 先週、あるテレビに出演した後に吉村知事が『5月11日に緊急事態宣言解除なんて夢のまた夢ですよ』と弱々しくつぶやいたと関係者から聞きましたが、その通りになった。そして、それは自らの無策の結果であると自覚してほしい」 顔面蒼白の知事に挽回の機会はあるだろうか』、「吉村知事と在阪メディアの「共犯関係」を断罪・・・「この期に及んでテレビに出続ける吉村知事もおかしいし、引っ張り出すテレビ局も間違っています。吉村知事は即刻テレビ出演をやめてコロナ対策に集中し、在阪テレビ局は専門家を呼んでその対策の是非を報じるべきです」、同感である。

次に、6月15日付け日刊ゲンダイ「大阪府は時短協力金支給も全国ビリ 委託先パソナに20億円」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/290562
・『大阪府で飲食店の命綱「時短協力金」の支給がずばぬけて遅れていることが判明。コロナ自宅死に続き、またもや全国ワーストの汚名である。 13日付の朝日新聞によると、今年1月に2度目の緊急事態宣言が出された11都府県のうち、6府県の支給率は6月上旬時点で9割を超え、東京が84%。最下位の大阪は64%と突出。対応する職員が3月末まで2、3人しかいなかったという。府の担当者に聞いた。 「対応できる職員の人員不足などもあり、業務を全て民間に委託。委託先は人材サービスの『パソナ』です。ところが、申請書類の不備などが多く、判断に迷うケースが多々あり、保留がたまったため、遅れが生じた。パソナの人員は当初の200人から400人に増員し、助言する府職員も現在は20人で対応しています」(商工労働部経営支援課) そもそも東京都は協力金業務の委託スタッフ300人に対し、300人の都職員を充てている。支給の“フン詰まり”は起こるべくして起こったようだ。 「飲食店からは審査が遅い上、厳しすぎるとの悲鳴が上がっています。ただ、こうなるのは目に見えていた。民間スタッフには裁量権がなく、府のマニュアル通り厳格に審査し、迷ったら保留にする。本来、権限を持つ府職員が陣頭指揮を執り、臨機応変に次々とさばくべきなのに、わずか2~3人では“フン詰まり”は当然です」(府議会関係者)』、確かに「権限を持つ府職員が陣頭指揮を執り、臨機応変に次々とさばくべきなのに、わずか2~3人では“フン詰まり”は当然です」、その通りだ。
・『巨額の税金はまるでパソナ支援金  仕事はノロマでもパソナへの委託料は巨額だ。1月28日から6月末までで20億8000万円に上り、さらに業務が継続する限り、7月以降も費用が発生し続ける。 「委託先の選定は時間がない中、2社に声をかけました。もう1社は見積もりを出さず、辞退したため、パソナに発注しました」(前出の担当者) 費用が高いか、安いかも分からぬままパソナに「丸投げ」とは驚きだ。 パソナグループ広報部は、支給の遅延について「大阪府さまが仕様書に示された手続きにのっとり、適正かつ迅速に通常処理を行ってきております」とし、委託費用の内訳は「守秘義務」を理由に回答を拒んだ。 パソナグループの竹中平蔵会長は2012年に日本維新の会の最高顧問格とされる衆院選の候補者選定委員長に就任。政策ブレーンを務めるなど維新と関係が近い。 巨額の税金を“言い値”でフンだくられ、リターンは「遅さ日本一の命綱」――。まるでパソナ支援金とは、吉村知事はほんまもんのワースト首長や』、「巨額の税金を“言い値”でフンだくられ、リターンは「遅さ日本一の命綱」」、これでは確かに「まるでパソナ支援金」だ。

第三に、8月3日付け東洋経済オンラインが掲載したノンフィクションライターの松本 創氏による「大阪以外で初めて誕生した「維新系知事」の実情 兵庫県知事選「本当の勝者」は誰だったのか」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/444613
・『7月に行われた兵庫県知事選挙で自民党と日本維新の会の推薦を受けて当選した斎藤元彦知事(43)が1日に就任し、今日から本格的に始動する。「大阪以外で初めて誕生した維新系知事」であり、吉村洋文・大阪府知事ら維新幹部は「兵庫でも『身を切る改革』を」「大阪と一体で関西経済活性化を」と期待を寄せる。 一方で維新流の急進的改革や強引な政治手法、地方の切り捨てなどを警戒する声も根強く、選挙戦では対立陣営が「維新を受け入れるのか」「兵庫が大阪に乗っ取られる」と盛んに訴えた。出馬の経緯や本人の言葉を追うと、維新が圧倒的な与党である大阪とは異なる複雑な実情が見えてくる』、興味深そうだ。
・『斎藤新知事の維新色」はどの程度か  「自民党に一定の軸足を置く一方で、維新の改革スピリットをしっかりと一緒になってやっていく」 兵庫県知事に当選して3日後の7月21日、日本維新の会本部(大阪市)を訪れた斎藤元彦氏は、同党の馬場伸幸幹事長と並んだ記者会見でそう述べた。直前に代表の松井一郎・大阪市長、副代表の吉村大阪府知事から「改革姿勢を示すには最初の一歩が大事」と激励され、9月県議会で知事退職金5割・給与3割削減の条例化に取り組むと応じたという。維新と政策合意した「身を切る改革」の一つだ。 神戸市出身の斎藤氏は元総務官僚。19年間の在職中に新潟県佐渡市、福島県飯舘村、宮城県に出向して地方自治の経験を重ね、出馬直前は大阪府の財政課長。松井・吉村両知事の維新府政を3年間支えた。それゆえ、自民党との相乗りとはいえ、維新色の強い人物と見なす人は多く、彼がどこまで「維新スピリッツ」に共鳴し、その手法を県政に取り入れようとしているのかが一つの焦点になっている。だが、本人は慎重に明言を避け、自民とのバランスに配慮を見せてきた。 3月末の出馬会見では、行革の手法について「バサッと切るのではなく、一つひとつ検証して丁寧に作業する」「地方の切り捨てはしない。『兵庫都構想』もやらない」と明言。選挙戦では「だれひとり取り残さない県政」とSDGsの理念を掲げ、当選後のインタビューでも劇場型政治やパフォーマンス重視を否定するなど、維新の政治手法や同党の特徴である新自由主義的思想、自己責任論とは一線を画すように語っている。7月に行われた兵庫県知事選挙で自民党と日本維新の会の推薦を受けて当選した斎藤元彦知事(43)が1日に就任し、今日から本格的に始動する。「大阪以外で初めて誕生した維新系知事」であり、吉村洋文・大阪府知事ら維新幹部は「兵庫でも『身を切る改革』を」「大阪と一体で関西経済活性化を」と期待を寄せる。 一方で維新流の急進的改革や強引な政治手法、地方の切り捨てなどを警戒する声も根強く、選挙戦では対立陣営が「維新を受け入れるのか」「兵庫が大阪に乗っ取られる」と盛んに訴えた。出馬の経緯や本人の言葉を追うと、維新が圧倒的な与党である大阪とは異なる複雑な実情が見えてくる』、「斎藤氏」は実力者なのに、わざわざ「維新」の支持を取り付けたのは何故なのだろう。
・『斎藤新知事の「維新色」はどの程度か  「自民党に一定の軸足を置く一方で、維新の改革スピリットをしっかりと一緒になってやっていく」 兵庫県知事に当選して3日後の7月21日、日本維新の会本部(大阪市)を訪れた斎藤元彦氏は、同党の馬場伸幸幹事長と並んだ記者会見でそう述べた。直前に代表の松井一郎・大阪市長、副代表の吉村大阪府知事から「改革姿勢を示すには最初の一歩が大事」と激励され、9月県議会で知事退職金5割・給与3割削減の条例化に取り組むと応じたという。維新と政策合意した「身を切る改革」の一つだ。 神戸市出身の斎藤氏は元総務官僚。19年間の在職中に新潟県佐渡市、福島県飯舘村、宮城県に出向して地方自治の経験を重ね、出馬直前は大阪府の財政課長。松井・吉村両知事の維新府政を3年間支えた。それゆえ、自民党との相乗りとはいえ、維新色の強い人物と見なす人は多く、彼がどこまで「維新スピリッツ」に共鳴し、その手法を県政に取り入れようとしているのかが一つの焦点になっている。だが、本人は慎重に明言を避け、自民とのバランスに配慮を見せてきた。 3月末の出馬会見では、行革の手法について「バサッと切るのではなく、一つひとつ検証して丁寧に作業する」「地方の切り捨てはしない。『兵庫都構想』もやらない」と明言。選挙戦では「だれひとり取り残さない県政」とSDGsの理念を掲げ、当選後のインタビューでも劇場型政治やパフォーマンス重視を否定するなど、維新の政治手法や同党の特徴である新自由主義的思想、自己責任論とは一線を画すように語っている。 県の中北部に農村や山間部を、南部に淡路島や離島を抱え、郡部に根強い「維新アレルギー」への配慮もあるのだろう。その一方、大阪府と接する阪神間を中心に都市部では維新支持層が確実に増えている。6月に行われた尼崎市議選では、各党が軒並み得票を減らす中、維新は上位3位を独占。3議席増の10議席に伸ばし、自民を抑えて公明に次ぐ第2勢力となった。 斎藤氏の選挙運動を担った自民の県議や神戸市議たちは「彼はそもそも、うちの独自候補。維新の支援は拒まないが、あまり前面に立たれると困る」と言い、実際、選挙運動の日程は「自民4対維新1」で配分された。斎藤氏を囲い込み、維新を遠ざける狙いだったが、神戸・阪神間では勢いの差を見せつけられることになった。自民は兵庫県選出の西村康稔・経済再生担当相が新型コロナ対策のさなかに二度も地元入りして斎藤氏とともに各地を回ったのをはじめ、丸川珠代・五輪相、下村博文・党政調会長らも来援したが、吉村・松井両氏の街頭演説と比べれば、聴衆の数も熱気もはるかに及ばなかったのである。 特にコロナ禍以降、連日テレビに顔を出す吉村人気は絶大で、彼が姿を現すと斎藤氏本人そっちのけでスマホを手に群がり、歓声を上げる人たちが目立った。松井氏が「これからは令和の政治家の時代。斎藤さんと吉村さんの40代知事コンビに任せましょう」と呼びかけると、大きな拍手が起こる。街頭の反応だけではない。神戸新聞などが行った出口調査では維新支持層の82%が斎藤氏に投票しており、無視できない影響力を示した。 冒頭の維新本部での会見で、私は斎藤氏にこんな質問をした。 「告示日の事務所開きで馬場幹事長は『これからの自治体は再分配だけでなく、自ら儲けることが必要』と語っていた。行政が営利事業に乗り出すような考え方をどう思うか。たとえば、大阪では公園のパークマネジメント(民間企業への管理委託と商業施設化)が進んでいるが、そういう手法を取り入れるのか」 斎藤氏の答えはこうだ。 「行政だけですべての事業や社会課題の解決に取り組む時代ではなく、公民連携をしっかりやる。行政が営利事業をするという発想ではなく、民間の知恵や活力を借りて県民によい行政サービスを提供していく。公園の民間委託は大阪も成功しているが、時代の流れ。委託期間を長期化するなど、民間が投資・回収しやすいアイデアをどんどん取り入れる方がいい」 行革や民活は何も維新の専売特許ではなく、良し悪しや程度は別として「時代の流れ」であるのは確かだから、これだけで維新色を判断するわけにはいかないが、大阪を一つの成功モデルと捉えていることはわかる。一方、別の質問で馬場氏が県議会の「身を切る改革」、つまり議員報酬や定数の削減を求めたことに対しては、「いろんな形の行財政改革が必要」「まずは自分の身を処する」と答えるにとどまった』、「連日テレビに顔を出す吉村人気は絶大で、彼が姿を現すと斎藤氏本人そっちのけでスマホを手に群がり、歓声を上げる人たちが目立った」、「吉村人気」が依然高いとは驚かされた。「斎藤氏」の受け答えは、いかにも能吏らしい。
・『自民と維新相乗りになった複雑な事情  自民と維新が斎藤氏に相乗りしたのは複雑な事情が絡み合っている。背景要因として井戸敏三前知事(75)の5期20年という多選があり、直接的には新型コロナ禍がきっかけを作った。そこに端を発して最大会派の自民党県議団が二つに割れ、県政史上初めての自民分裂選挙となったのである。経緯を振り返っておこう。 兵庫県では、総務省(旧内務省~自治省)から副知事を経て知事になる禅譲体制が四代59年にわたって続いてきた。今回の選挙も当初は、井戸知事の下で副知事を11年間務めた金澤和夫氏(65)が既定路線と衆目一致していた。事あるごとに大阪の維新首長と対立した井戸氏をはじめ、県庁や自民県議の間でも維新の脅威は大きく、「兵庫に維新の知事を誕生させるな」が共通の目標になっていた。 「本格的に知事選の話をしたのは、2019年の参院選直後。維新の圧倒的な票数を見て、これは早急に動かなあかんと井戸さんに掛け合った。金澤で行くなら早く本人に伝え、県内を回らせるべきやと。ところが、井戸さんはなかなか動かない。金澤にも早く腹を固めろと何度も言ったけど、全然動かへん。井戸さんの顔色ばかり見て、指示を待っている。 真面目で人がいいのはわかるけど、選挙はケンカやからね。自分から勝負に打って出る気迫や熱意がないと勝てない。まして相手は維新や。金澤で本当に勝てるのか、資質的に無理やないかと不安視する声が周囲から出てきた」 斎藤氏を擁立した中心人物である自民党県連幹事長の石川憲幸県議が振り返る。複数の地元議員が異口同音に語り、「井戸さんはあわよくば6期目もやりたかったのでは」と訝しむ声もあった。そんな中、20年初頭から新型コロナ禍が発生。吉村知事が突然ぶち上げた「大阪・兵庫間の往来自粛」などで井戸知事は維新への対立姿勢をますます強め、コロナ対策担当となった金澤氏は忙殺された。 この状況にしびれを切らした石川県議らは、別の候補者探しに動く。 「昨年7月、国会議員の紹介で大阪府の財政課長だった斎藤氏に会った。知事選への意向を聞いたら、いつとは明言しないが、『故郷の兵庫に恩返ししたい気持ちはずっと持っている』と言う。第一印象は若さもそうやけど、とにかく爽やかでね。しかも元彦という名前は、かつての金井元彦知事(井戸氏の三代前)から取っておじいさんが名付けた、と。これは行けると、われわれの中で有力な候補になった」 斎藤氏は演説で「出馬を決意したのは1年前の7月」「コロナ対応で何かと比較され、対立する兵庫と大阪を協調関係に変えたいと思った」と繰り返し語っており、石川県議の話と時期的に符合する。 実は私も同じ頃、斎藤氏と面識を得ていた。兵庫県知事選に意欲を持つ若手総務官僚がいることは数年前から聞いていたが、大阪のコロナ対策や都構想住民投票へ向けた動きを取材する中で彼と出会ったのだった。さすがに記者である私の前で明言はしなかったが、知事選出馬の話を向けても否定せず、むしろ地元の情勢を知りたがった。何度か会って話す中で、ありありと意思を感じた』、「「大阪・兵庫間の往来自粛」などで井戸知事は維新への対立姿勢をますます強め」、維新と神戸の間には微妙なわだかまりがあるようだ。
・『自民分裂に乗じて先手を打った維新の巧みさ  地元の動きと並行して、県選出の自民党国会議員団でも議論が起きていた。次期衆院選も見据え、「維新に勝てる候補」と当初有力視されたのは、やはり兵庫出身の黒田武一郎・総務事務次官だったというが、今年に入ってから次第に斎藤氏に絞られていった。主導したのは西村経済再生担当相と言われる。その西村氏は後に、神戸新聞でこんな趣旨のことを語っている。 「斎藤氏は若いが、豊かな経験に基づく安定感と改革志向の二つを満たしている。井戸知事とはコロナ対策で緊密に連絡を取ってきたが、副知事の金澤さんとはコロナや地域経済について一度も話したことがない」 そうした中、20年12月の県議会で井戸知事が退任を表明し、ようやく金澤氏後継を自民県議団へ正式に伝える。県議団執行部はその方針通りに即決したが、異論を排除する強引なやり方に石川氏らが反発し、分裂騒動に発展してゆく。金澤氏を担ぐ多数派の32人と、斎藤氏を推す石川氏ら11人に会派が割れ、県連選対(金澤)と国会議員団(斎藤)の間でもねじれが生じた。すったもんだの末、自民党本部が斎藤氏の推薦を正式決定したのは、今年4月12日のことだった。 ここで先手を打ったのが維新である。県組織の「兵庫維新の会」は斎藤氏を候補者の一人にリストアップしていたが、必ずしも有力ではなかったという。ところが、自民の分裂騒動を見た松井氏が主導して推薦方針を決め、3月下旬に会見で明言。トップダウンが徹底している維新は、代表の指令が下れば早い。自民より1週間前の4月5日に正式決定すると、「大阪の身を切る改革を支えてきた非常に優秀な人材」と持ち上げ、自民に先んじて「維新の候補」だという印象を作っていったのである』、「自民分裂に乗じて先手を打った維新の巧みさ」、確かに「維新」の巧みさには舌を巻かざるを得ない。
・『「多選への倦怠感」と「世代交代の希求」  こうした経緯を経て突入した選挙戦で、金澤氏の陣営は「斎藤は維新が兵庫に送り込んだ」「神戸市を潰して兵庫都構想をやるつもりだ」といった類の〝維新ネガキャン〟を展開した。 井戸氏はコロナ対策に絡めて「大阪との県境に壁でも建てられたらいいのに。トランプさんみたいに」と発言し、批判を招いた。金澤氏本人は「改革か継承かと新聞は書くが、違う。井戸県政の単純な継承ではない」と訴えたが、後援会組織や支持団体は井戸氏からほぼまるごと受け継ぎ、実働部隊は元副知事を筆頭とする県庁OBたち。これで「継承ではない」と言っても無理があった。 7月18日、投票締切と同時に斎藤氏に当確が出ると、金澤事務所では「維新とメディアに負けた」という恨み節も聞かれたが、本当にそうだろうか。 多選を重ねた井戸知事が〝独裁者〟となって誰も物が言えず、組織が硬直化しているという話は県庁職員からもたびたび聞こえてきた。選挙期間中、行く先々で有権者に話を聞くと、「コロナ禍で初めて知事の肉声や人柄に触れ、こんな人だったのかと幻滅した」「県政への不満は特にないが、次は若い人にやってほしい」という声が多かった。知事公用車センチュリーの乗り換え問題や「うちわ会食」などの逆風もあったが、一番大きいのはやはり「20年は長い」という多選への倦怠感と、世代交代の希求だったと感じる。その意味で、負けたのは金澤氏ではなく、井戸氏だったのではないか。 新知事となった斎藤氏は、改革意欲のある職員を10人ほど集めて「新県政推進室」を設置し、行財政改革をはじめ、県政刷新の司令塔にするという。維新の創設者である橋下徹氏が2008年に大阪府知事に初当選した直後に設置し、大ナタを振るった──そして、公共施設の廃止や文化・地域団体への補助金カットなどで多くの禍根を残した──「改革PT(プロジェクトチーム)」を彷彿とさせる。 だが、公務員との対決姿勢を鮮明にしたタレント出身の橋下氏と異なり、斎藤氏は地方自治体の現場をいくつも経験してきた総務官僚である。県議会は自民分裂の煽りで4分の1に満たない少数与党でもある。「そう強引に無茶なことはできないだろう」と見る関係者が、今のところ多い。 斎藤氏が勝つために維新を利用したのか、維新が党勢拡大へ斎藤氏を利用するのか。分裂した自民の今後は──。「維新か反維新か」という単純な二元論にとらわれず、県政刷新の行方を注視していくしかないだろう』、「井戸氏」の「20年は長い」という多選への倦怠感と、世代交代の希求だった」、その通りだろう。今後の「県政刷新の行方」を注目したい。
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