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維新の会(その7)(橋下徹が維新でムチャクチャなクーデターを仕掛けた7年前「幻の代表選」の真相を明かす《茶番の8・27代表選を前に》、だから地域政党から脱皮できない…野党第1党を狙う「日本維新の会」が支持を集めきれない根本原因 政党運営の体質は 古い自民党とまったく同じ、参院選の勢いはどこへ?「維新」醜聞連発で大逆風 所属議員が"新曲宣伝" 兵庫県内の市長選5連敗) [国内政治]

維新の会については、5月20日に取上げた。今日は、(その7)(橋下徹が維新でムチャクチャなクーデターを仕掛けた7年前「幻の代表選」の真相を明かす《茶番の8・27代表選を前に》、だから地域政党から脱皮できない…野党第1党を狙う「日本維新の会」が支持を集めきれない根本原因 政党運営の体質は 古い自民党とまったく同じ、参院選の勢いはどこへ?「維新」醜聞連発で大逆風 所属議員が"新曲宣伝" 兵庫県内の市長選5連敗)である。

先ずは、8月25日付け現代ビジネスが掲載した衆議院議員・前新潟県知事の米山 隆一氏による「橋下徹が維新でムチャクチャなクーデターを仕掛けた7年前「幻の代表選」の真相を明かす《茶番の8・27代表選を前に》」を紹介しよう。
・『衆議院議員・米山隆一氏は、新潟県知事を務める前の2012年から2015年にかけて、日本維新の会に所属し、衆参選挙を戦った過去がある。今回、維新が行う代表選を機に、彼がみた「維新」の本質を詳細に明かす。衝撃の手記、第4弾。 連載第1回(前編/後編)、第2回、第3回もあわせてお読み下さい』、興味深そうだ。
・『はじめに│8月27日の代表選を前に  維新は設立から2012年の設立から10年を経て、間もなく8月27日に初の「代表選挙」を迎えるものと報道されていますが、実は今を遡ること7年前、2015年11月1日に「党員・議員平等に一人一票の代表選挙」が行われるはずでした。 しかしこの代表戦は実施されることはありませんでした。同年12月に大阪市長の任期切れと共に政界を引退するはずだった橋下氏が、自らの推す大阪系の候補が勝てないことが分かった途端、突如分裂騒動を仕掛けたからです。大阪系の議員・党員だけで臨時党大会を開き、馬場伸幸氏を代表に選出し新たな党を設立したために、幻に終わりました。 今回の日本維新の会代表選挙は、大阪市長の松井一郎代表が、来年4月の市長任期をもって、政界引退を表明したことで始まりました。足立康史氏(党国会議員団政調会長)、梅村みずほ氏(参議院議員)、馬場伸幸氏(共同代表)の3氏による争いです。 しかし「後継指名はしない」と言っていた松井氏が突然、馬場氏の支援を打ち出します。同時に立候補を予定していた東徹氏(参議院議員)が「党内の亀裂を生む」ことを理由に立候補を取り下げました。再度「(橋下氏・松井氏の意を受けた)馬場氏を選ぶための茶番選挙」となる様相を呈しています。 本稿では、第1回の都構想住民投票否決から、橋下氏が突如維新の党の分裂騒動を仕掛け、当時議員でもない選挙区支部長に過ぎなかった私が、弁護士であったために馬場氏らへの訴訟の前面に立つに至った過程、代表選挙で負けそうになった橋下氏、松井氏の内幕を書かせていただきます』、「維新」の「内幕」とは、ますます興味深そうだ。
・『他の野党への裏切り  2015年5月17日、維新が仕掛けた大阪都構想が否決に終わると、その余韻に浸る間もなく、中央政界では、その2日前に閣議決定を経て衆議院に提出されていた、平和安全法制(安保法制)一色になりました。 この時すでにみんなの党と合流して「維新の党」となっていた維新は、衆議院21人、参議院5人の計26人の勢力となり、私も新潟で支部長を務めていました。新代表となった松野頼久氏は、「年内に100人体制を目指す」として、野党再編によって二大政党制が再び実現する期待が広がりました。 ところがこの維新の党の新執行部の方針は、発足から1ヵ月ほどで暗雲が垂れ込めます。国対委員長だった馬場氏など「大阪系」が、「民主党左派も含む再編になると改革に後ろ向きになる」などと言って、野党であるにもかかわらず「反民主」「政府・与党との協調」に動きだしたのです。 このとき国会では、企業が派遣社員を受け入れる期間の上限を事実上なくす労働者派遣法改正案が争点になっており、野党は徹底抗戦で採決に応じていませんでした。そもそも前年の11月に、民主党、維新の党、みんなの党、生活の党の野党4党で労働者派遣法改正案の対案として「同一労働・統一賃金推進法」を提出済み。ところが、維新の党は馬場氏らが主導し、この法案を修正のうえ自民・公明・維新で共同提出することを条件として、労働者派遣法改正案の採決に応じることにしてしまったのです。 それは、一選挙区支部長に過ぎなかった私から見ても、一旦は再編に動いていた方針を翻す、他の野党に対する余りに酷い裏切りに見えました。) その3日後の6月14日には、橋下氏と松井氏は、都内のホテルで安倍総理・菅官房長官(当時)と会談し、「安保法制について意見交換した」と明かしました。その上で会談翌日には橋下氏が「維新の党は民主党とは一線を画すべき。自民党と国のあり方について激しく論戦できる政党をめざす」とツイートしました。 同月18日の橋下氏の記者会見では、安倍総理との会談の直前、松野氏・柿沢氏と橋下氏・松井氏が会談した席で「『最高顧問を辞めたい』と伝えたら、松野さんから『発言は自由だ』と言われ(慰留され)た。安全保障は見直しの時期に来ているので、自由に言わせてもらっている」(当時の夕刊フジの報道)と報じられました。 結局維新の党は、安保法案については、民主党系・みんなの党系の政策通の議員達の努力の甲斐あって、良く練られた合憲と評価される代案を提出した上で、採決自体には応じるという対応をしました。 しかし私としては、12月の大阪市長としての任期切れと共に政界から引退するはずの橋下氏が勝手にしゃべって、それが党の基本方針になっていくことに違和感がありました。 しかし、この時まではまだ、せっかく作った維新の党を、力を合わせて大きくしていこうという空気が、党内にはあったのだと思います』、「前年の11月に、民主党、維新の党、みんなの党、生活の党の野党4党で労働者派遣法改正案の対案として「同一労働・統一賃金推進法」を提出済み。ところが、維新の党は馬場氏らが主導し、この法案を修正のうえ自民・公明・維新で共同提出することを条件として、労働者派遣法改正案の採決に応じることにしてしまったのです。 それは、一選挙区支部長に過ぎなかった私から見ても、一旦は再編に動いていた方針を翻す、他の野党に対する余りに酷い裏切りに見えました」、確かに「酷い裏切り」だ。
・『柿沢幹事長への猛反発  維新ではこの年の9月に代表選挙を予定していました。7月7日には、「国会議員が1人1票、地方議員が5人分で1票、一般党員が200人分で1票」のルールで行われることが決まっていた。ところが橋下氏が「国会議員だけ重い価値を持つのはおかしい」と発言した途端に覆り、国会議員も地方議員も党員も、一人一票のルールで、9月から11月1日に延期して行うことが決定されました。 それが、山形市長選挙という地方選挙を境に一変します。山形市長選挙は、自民・公明他推薦の経産省出身の佐藤孝弘氏と、民主・社民・共産他推薦の防衛省出身の梅津庸成氏が激戦を展開していました。 ここで、維新の柿沢未途幹事長が慶応大学の小林節名誉教授の要請を受けて梅津氏の応援をしたことに、大阪系の議員が猛反発したのです。 この騒動で、大阪系の議員からは柿沢氏への辞任要求が相次ぎましたが、そもそも柿沢氏が応援した時点で維新は山形市長選挙への党としての態度を決めていませんでした。反発の理由はただ単に「野党系候補を応援したから」に過ぎません。 党としての方針に反したわけでもなく、維新の党自体が野党なのに「野党系の候補を応援したから幹事長を辞任せよ」と言うのは幾ら何でも理屈がとおりません。 選挙区支部長に過ぎなかった私は、大阪系の議員たちの理由のない「狂気」に近い熱を孕んだ罵倒に、「一体、全体この人達は、自分自身が何故、何に対して怒っているのか、分かっているのだろうか?」と呆然と眺めていることしかできませんでした。 真相は分かりませんが、本当のところ、このとき大阪系の議員たちは、「幹事長ポストを自分たちの手に取り戻したい」と思っていただけではないのかと、今でも私は思っています』、「山形市長選挙は、自民・公明他推薦の経産省出身の佐藤孝弘氏と、民主・社民・共産他推薦の防衛省出身の梅津庸成氏が激戦を展開していました。 ここで、維新の柿沢未途幹事長が慶応大学の小林節名誉教授の要請を受けて梅津氏の応援をしたことに、大阪系の議員が猛反発したのです。 この騒動で、大阪系の議員からは柿沢氏への辞任要求が相次ぎましたが、そもそも柿沢氏が応援した時点で維新は山形市長選挙への党としての態度を決めていませんでした。反発の理由はただ単に「野党系候補を応援したから」に過ぎません」、「大阪系の議員」の反発は確かに筋が通らない。
・『橋下氏が送ったメール  松野代表、柿沢幹事長が流石にこの理不尽な要求を突っぱねていると、8月27日、今度は橋下氏が突如「離党」の意向を国会議員へのメールで表明し、松井氏もそれに同調したことがニュースで伝えられました。 なぜひとつの地方選挙で、幹事長応援ぐらいのことで最高顧問の二人が辞めなければならないのか全く理解できませんでしたが、報道では「党を割ることはない」とのことでした(当時の私のブログ記事)。 このとき橋下氏が維新の党の国会議員団に送ったメールが残っています。 《1. 柿沢幹事長は辞任しない。2. 公開討論会は開催しない。3. 今、党が割れるようなことはしない。4. 僕と松井知事は、国政政党維新の党を離れて大阪、関西の地方政治に集中する。》旨がはっきりと記載されています(下写真参照)。 一方、世間では「維新の党分裂」がまことしやかにささやかれる事態となっていました。 そして、その舌の根も乾かぬ翌8月28日、橋下氏は大阪府枚方市内で開いた仲間内の会合で、自身が代表を務める地域政党・大阪維新の会を国政政党化し、維新の党から独立した新党を設立する考えを示すニュースが発信されたのです。 ここから、橋下氏に率いられた「大阪系」の議員たちは、もはや隠すことなく「東京系」の議員たちを敵視・罵倒し、分裂に向けて動き出したのです。 橋下氏が突如分裂に舵を切った背景には、自ら提唱した「一人一票」の代表選により、にわかに始まった党員獲得競争がありました。そこで党員数を集計したところ、維新の党の東京組で、信頼が厚いことで知られる松木謙公衆議院議員が「大阪組」を遥かに上回る党員を獲得したことが判明。当初の「代表選挙で(橋下氏・松井氏の意を受けた)大阪系の議員が勝つ」の目算通りにいかないことがわかってきたのです。 私は橋下氏の余りの朝令暮改ぶりに愕然としつつ、「(大阪系の議員は)党の方針に異論があるなら、自ら設定した代表戦において正々堂々と戦うべきだ」という内容のブログを書きました』、「橋下氏は大阪府枚方市内で開いた仲間内の会合で、自身が代表を務める地域政党・大阪維新の会を国政政党化し、維新の党から独立した新党を設立する考えを示すニュースが発信された」、「「大阪系」の議員たちは、もはや隠すことなく「東京系」の議員たちを敵視・罵倒し、分裂に向けて動き出した」、「「橋下氏が突如分裂に舵を切った背景には、自ら提唱した「一人一票」の代表選により、にわかに始まった党員獲得競争がありました。そこで党員数を集計したところ、維新の党の東京組で、信頼が厚いことで知られる松木謙公衆議院議員が「大阪組」を遥かに上回る党員を獲得したことが判明。当初の「代表選挙で(橋下氏・松井氏の意を受けた)大阪系の議員が勝つ」の目算通りにいかないことがわかってきたのです。 私は橋下氏の余りの朝令暮改ぶりに愕然」、確かに「橋下氏」は「大阪系」の利益のためとあれば、「朝令暮改」も辞さないようだ。
・『送られてきた通知書に呆然  その後、9月8日に松野氏が、喧嘩両成敗的に東京系の柿沢幹事長、大阪系の馬場国会対策委員長、片山総務会長の3人を解任した後、大阪系の議員たちと東京系の党の執行部との間での分裂回避を模索します。分裂するにしても円満でと、ギリギリの交渉が行われたものの決裂しました。 10月1日、橋下氏が「今の維新は偽物」として国政政党「おおさか維新の会」を設立する記者会見を行ったのです。 10月17日、固唾をのんで成り行きを見守っていた私の下に、東氏から「通知書」と題する書面と党大会の案内状が送付されてきました。通知書の内容は、 (1) 江田代表が辞めたのちの執行役員会で松野代表を決めたことは規約に基づかないものであり松野代表は代表ではない (2) 仮に代表だとしても任期はその時決めた9月30日までである (3) 規約第8条4項「…その他の重要事項に関する議案は、執行役員会が党大会に提案する」に基づき自分が実行委員長として10月24日に党大会を開催し代表を選出する というものでした。私はこの率直にいってこの通知書に呆然としました。 (1)は今迄全員が党の代表だとして党運営を行ってきた松野代表が最初から代表でないというもので、余りにも信じられない主張でした。 (2)の任期切れは在り得るとして、これも全員同意の上11月1日に党の代表選を予定していたのですから、代表の任期はその時まで延期されていると考えるのが通常で、いきなりこれを否定するのは余りに常識外です。 (3)も無茶苦茶で、これだけの規定から、それまで何の権限もなかった東氏が突然党大会を開催して代表を選べるなら、規約など不要で、(1)や(2)の理屈など何の意味もなくなります。 ところがそのような無茶苦茶な理由の下に開催される党大会では、 A. 執行部の選任 B. 規約の改正 C. 円満分党 が議題とされていました。 これだけ出鱈目な理由で事実上のクーデター、分裂騒動を仕掛けておいて、「円満分党」も何もないものです。こみあげる感情をおさえながらも、私は法律家として、適切な手続きではない分裂の非常識さにあきれながら、「かつてともに汗を流し、夢を語り、酒を酌み交わした同志たちの、良識ある判断を期待します」とするブログを記載しました』、「これだけ出鱈目な理由で事実上のクーデター、分裂騒動を仕掛けておいて、「円満分党」も何もないものです」、その通りだ。
・『橋下氏の正当化、そして訴訟合戦  ほどなく私の下に、松浪健太衆議院議員から電話がかかってきました。松浪氏は何の悪気もない明るく上気した声で、 「案内届いた? 橋下が規約を読み込んだらいけんねん。(大阪系に)来るやろ?」 と一気に勧誘しようと話しました。私はその明るさに戸惑いましたが、 「すみません、私はそう思いません。私は行けません」とだけ答え、電話を切りました。 一方で橋下氏は、当時すでに多くの人の間に広がっていたTwitterで、「維新の党の国会議員への法律講座」と題して、自らの主張を正当化しつつ、「東京系」の現執行部側の議員達を罵倒するツイートを矢継ぎ早にアップしていました。 しかし、率直にいってその論理は、維新の党と何の関係もない民法の委任契約についての一般論や、「平成3年の監獄法施行規則に関する最高裁判例」、憲法における「三権分立」を持ち出すもので、牽強付会、荒唐無稽としか言いようのないものでした。 橋下氏の出鱈目な「法律講座」を見て私は、 「今までの無茶苦茶な言動は『清濁併せ呑む政治家』としてまだ許容できる。しかし今この人が言っていることは、自らの政治的立場を有利にするために、弁護士と言う地位を利用して、世に偽りの法律論を騙るものだ。それは法律家として、専門家として、絶対にやってはいけないことだ。もうこの人に従うことは、金輪際できない」 と思い、周囲から止められましたが、訣別の意味を込めて橋下氏の出鱈目な主張に逐一反論するブログを書きました。 数々の不合理で場当たり的な言動と、この連載でも書いた大阪都構想でグラフの目盛りをごまかすことで揺らいでいた私の橋下氏への信頼は、この時完全に壊れたのです。 その数日後、私の携帯に、当時維新の党本部で政調会長を務めていた小野次郎氏から電話がありました。小野氏は奇しくも自民党で小泉選挙をともに戦った仲間でした(小野氏は当選。私は落選)。 電話の内容は、「君のブログは読んでいる。これから大阪維新と訴訟になるが、力を貸して欲しい」というものでした。 午後8時過ぎ、私が首相官邸の横の坂道を降りた溜池山王の党本部につくと、党職員と小野氏、今井雅人幹事長らが揃い、訴訟対策の資料が用意されていました。11月1日に予定されていた一人一票の代表選挙の空気は既に雲散霧消し、訴訟合戦が始まろうとしていました』、「橋下氏の出鱈目な「法律講座」を見て私は、 「今までの無茶苦茶な言動は『清濁併せ呑む政治家』としてまだ許容できる。しかし今この人が言っていることは、自らの政治的立場を有利にするために、弁護士と言う地位を利用して、世に偽りの法律論を騙るものだ。それは法律家として、専門家として、絶対にやってはいけないことだ。もうこの人に従うことは、金輪際できない」 と思い、周囲から止められましたが、訣別の意味を込めて橋下氏の出鱈目な主張に逐一反論するブログを書きました」、「訴訟合戦」はどうなったのだろう。

次に、9月6日付けPRESIDENT Onlineが掲載したジャーナリストの尾中 香尚里氏による「だから地域政党から脱皮できない…野党第1党を狙う「日本維新の会」が支持を集めきれない根本原因 政党運営の体質は、古い自民党とまったく同じ」を紹介しよう。
https://president.jp/articles/-/61336
・『8月27日に日本維新の会の代表選が行われ、馬場伸幸・衆院議員が新代表となった。ジャーナリストの尾中香尚里さんは「松井一郎・大阪市長が代表を辞任する意図が不透明だ。馬場氏は自身を『(松井氏が投手なら)8番キャッチャー』と評したが、それでは古い自民党となにも変わらない」という――』、興味深そうだ。
・『「8番キャッチャー代表」が示すもの  日本維新の会の代表選が8月27日に行われ、新代表に馬場伸幸氏が選ばれた。新代表の就任記者会見で、こんな場面があった。「馬場カラーは『松井(一郎前代表)カラー』と言ってもいいのか」という記者の質問に対し、馬場氏はこう答えたのだ。 「松井ピッチャーの球を受けることを専門にやってきた。馬場カラーとは何か、と言われても『8番キャッチャー』としか言いようがない」 筆者は軽い驚きを覚えた。代表として最初の記者会見での言葉がこれなのか。 自らの意思で「松井路線を継承する」までなら、まだわかる。でも「8番キャッチャー」とは何だろう。代表になっても、前任者たる松井氏の隠然たる指示をいちいち受け取っては、その意のままに動く、ということなのか。 実際、馬場氏はその後、松井氏に顧問就任を要請。松井氏は要請を受ける考えを示した。松井氏は結局、表の代表から「裏」に潜っただけ。見事な「傀儡」の誕生だ』、「松井氏は」、「顧問就任」することで、「結局、表の代表から「裏」に潜っただけ。見事な「傀儡」の誕生だ」、その通りだ。
・『傀儡政権は過去にも存在した  こういう政党の代表は、確かに他党にも存在した。55年体制下の自民党の中曽根政権も、初期には背後にいる田中角栄元首相の存在感が大きく「田中曽根政権」とやゆされたし、現在の岸田文雄首相も、亡くなる前の安倍晋三元首相の影響を陰に陽に受け続け、「岸田カラー」を打ち出しそうになるたびに、いつの間にか「安倍色」に塗りつぶされていくのを、今も目の当たりにしている。 しかし、就任早々こうもあけすけに、自分が松井氏の傀儡であることを明言してしまう代表は、さすがに過去にもなかなかいなかったのではないか。 結党10年にして初めてとなる維新の代表選は、これまで大阪の首長が国政政党の代表を務めてきたいびつな政党のかたちを改め、代表を国会議員にすることで「大阪の地域政党」から脱却し、真の「全国政党」への脱皮を図る姿を国民にアピールする絶好の機会となるはずだった。だが、代表選の主役は結局、松井氏。こんな代表選をやってしまったことで、維新はみすみす大事な機会を無駄にしてしまったと思う』、「代表選の主役は結局、松井氏。こんな代表選をやってしまったことで、維新はみすみす大事な機会を無駄にしてしまった」、その通りだ。
・『松井氏は本来代表を辞任する必要はなかった  維新は、国政選挙か統一地方選の後に「代表選を実施するかどうか」を党大会で決める、という独特のシステムを持っている。直前の選挙結果をその都度評価し、代表を代えるべきか否かを毎回確認する、という意図なのだろう。昨秋の衆院選の際は、議席が公示前より大きく増えたこともあり「代表選の必要なし」となった。 参院選を終えた今回も、本来なら同様の評価にするのが筋だろう。維新は参院選でも議席を倍増させた。野党第1党への足がかりとして掲げた「比例票で立憲を上回る」目標をクリアした。松井氏に引責辞任する理由はないし、むしろすべきではない。 ところが松井氏は、参院選の投開票日の7月10日、開票作業を最後まで見守ることもなく辞意を表明した。松井氏の独断による辞意表明によって「やらなくても良いのにやることになった」代表選は、最初から最後まで「主役」の3候補以上に、松井氏自身にスポットライトが当たり続けた。 辞意表明の段階で「自民党が圧倒的に強かった。負けを認めざるを得ない」と述べ「敗軍の将」の如く振る舞っていた松井氏は、代表選を終えた後はころっと言いぶりを変えた。馬場氏とともに記者会見に臨んだ松井氏は、改めて心境を問われると「政治の源泉は怒りだったが、大阪市役所や府庁の体質も変わり、今は怒ることもない。だから(政治にかかわるのは)終了」と満足げに語った。 参院選の投開票日の発言は、一体何だったのか。まるで花道を堂々と引き上げるかのようなその姿に、筆者は強い違和感を覚えた』、「「政治の源泉は怒りだったが、大阪市役所や府庁の体質も変わり、今は怒ることもない。だから(政治にかかわるのは)終了」と満足げに語った」、「まるで花道を堂々と引き上げるかのようなその姿に、筆者は強い違和感を覚えた」、なるほど。
・『代表選で浮き彫りとなった自民並みの古臭い体質  この間の松井氏の言動を振り返ると、だいたいこんなところだろう。 どういう理由か知らないが、松井氏は単に「代表を辞めたくなった」自己の都合のみで、勝手に代表選を発生させた。そして、代表という「表」の場から姿を消しても「裏」で影響力を保持できるよう、後任の代表選びには深く関与した。自らの「傀儡」として馬場氏を出馬させ、事実上の「後継」に指名したばかりか、立候補の動きをみせた他の議員の出馬を表だってけん制し、結果として出馬断念に追い込んだ。 松井氏は今後、党代表という「表」の立場で当然担うべき責任から逃れ、馬場氏を通じて党内に隠然とした影響力を行使することが可能になる。 こういう政治は、前述した「田中曽根政権」や、岸田政権に裏で影響力を及ぼそうとした安倍派と、全く同根ではないか。何のことはない、自民党を含む既存の政治を「古い体質」だと口を極めて罵ってきた維新の党内政治の姿は、実は自民党並みに古臭かった。 そんな維新の体質を改めて露呈させたのが、今回の代表選だったと筆者は思う』、「松井氏は単に「代表を辞めたくなった」自己の都合のみで、勝手に代表選を発生させた。そして、代表という「表」の場から姿を消しても「裏」で影響力を保持できるよう、後任の代表選びには深く関与した。自らの「傀儡」として馬場氏を出馬させ、事実上の「後継」に指名したばかりか、立候補の動きをみせた他の議員の出馬を表だってけん制し、結果として出馬断念に追い込んだ。 松井氏は今後、党代表という「表」の立場で当然担うべき責任から逃れ、馬場氏を通じて党内に隠然とした影響力を行使することが可能になる」、「既存の政治を「古い体質」だと口を極めて罵ってきた維新の党内政治の姿は、実は自民党並みに古臭かった。 そんな維新の体質を改めて露呈させたのが、今回の代表選だった」、その通りだ。
・『大阪都構想では住民投票を行うのにカジノではしない  松井氏が維新の代表を降りることにあえて肯定的な意味を見出すとしたら、前述したように、代表が「大阪の首長」から「国会議員」に移ることによって「地域政党が国政にかかわる」いびつな状況を改め「普通の国政政党」となることだっただろう。 維新は「大阪府と大阪市で行政の長を務めている」ということを強調することで「国政でも政権担当能力がある」とアピールしてきた。松井氏や吉村洋文大阪府知事が、コロナ禍などで行政トップとして東京のメディアに取り上げられることで、こうした印象操作はある程度機能した。参院選の応援演説で使われた「大阪の改革を○○でも」というのは、まさに「大阪でまともな行政をやってきた維新」という印象操作そのものだ。 一方で、大阪の行政が実際にどういう状況なのかは、東京のメディアではまともに取り上げられない。コロナ禍で大阪府の死者数が、人口比で全国的に突出したことなどは「知る人ぞ知る」状況になったが、維新の政治のおかしさはそれだけではない。この代表選のさなかだけでも、維新の政治姿勢にはいくつもあ然とさせられた。 例えば、カジノを含む統合型リゾート(IR)施設の大阪誘致をめぐり、その是非を問う住民投票を実施するための条例案を、大阪府議会が大阪維新の会などの反対多数で否決したことだ(7月29日)。条例案は大阪市の市民団体が、条例制定を求めるのに必要な人数を上回る署名を集めて府に直接請求したのだが、吉村洋文知事は議会提出の際に「住民投票を実施することに意義を見いだしがたい」との意見書をつけた。 ちなみに、吉村知事は今回の代表選を経て、日本維新の会の副代表から共同代表に「昇格」している。 大阪都構想のように自らが推進したい施策のためには、住民投票で一度否決されても2度目を行う(これも否決)くらいに熱心に「住民の意見を聞こうとする」のに、自らが進めたい施策にとって不都合な場合は、こうやってあっさりと住民投票条例案を否決させる。見事なダブルスタンダードである』、「カジノを含む統合型リゾート(IR)施設の大阪誘致をめぐり、その是非を問う住民投票を実施するための条例案を、大阪府議会が大阪維新の会などの反対多数で否決」、「吉村洋文知事は議会提出の際に「住民投票を実施することに意義を見いだしがたい」との意見書をつけた」、「大阪都構想のように自らが推進したい施策のためには、住民投票で一度否決されても2度目を行う(これも否決)くらいに熱心に「住民の意見を聞こうとする」のに、自らが進めたい施策にとって不都合な場合は、こうやってあっさりと住民投票条例案を否決させる。見事なダブルスタンダードである」、その通りだ。
・『議会軽視の専決処分を乱発  まだある。大阪府がコロナ禍や物価高の影響を受けている事業者らを支援するため、総額約31億円の補正予算を専決処分したことだ(8月24日)。 いくら緊急性が高い予算だったとしても、議会の承認を得ずに、行政が勝手に予算を決めてしまうのは議会軽視であり、ひいては背後にいる住民の軽視だ。補正予算には「大阪の魅力を海外に発信するプロモーション事業費約1億6000万円」なども計上されており、緊急性も疑わしい。いくら府議会で維新が圧倒的多数を占め、可決が確実だったとしても、議会できちんと審議すべきではなかったのか。 専決処分は最近、大阪府だけでなく、東京都などでも乱発されているが、コロナ禍で麻痺してしまったのか、最近はメディアもあまり問題にしない。2010年ごろ、鹿児島県阿久根市で市長が議会を開かず専決処分を乱発して全国的な大問題になっていたことが、今では嘘のようだ』、「専決処分は最近、大阪府だけでなく、東京都などでも乱発されているが、コロナ禍で麻痺してしまったのか、最近はメディアもあまり問題にしない」、人気が高い小池知事、吉村知事には、マスコミも及び腰のようで、情けない。
・『トップの進退は自分の都合で決めるべきものではない  そして参院選の応援演説である。コロナ禍で大阪の住民が塗炭の苦しみをなめている時に、松井氏や吉村氏らが公務をほったらかして頻繁に他の自治体に入り、選挙応援に走ったことは「国政政党の幹部」の行動としては正しくても、「地方自治体の長」としては、どう見ても間違っている。 こういう維新のおかしな政治が10年間もまかり通ってきたのは「地方自治体の長が国政政党の長も務める」いびつな党のかたちのせいだと言ってもいい。 もしも維新が将来野党第1党になれば、代表は「次の首相」候補となる。参院選の時のような行動は許されない。維新はどこかで党のかたちを改めなければならない段階に来ていた。今回の代表選は、そのための良い機会にすることもできたはずだ。 しかし、松井氏一人のせいで、すべてぶち壊しになった。 政党トップの進退について、政界では昔から「政治家が自らの責任で決めること」という価値観が根強く、松井氏の辞任もさほど問題視されていない。 しかし筆者は、この価値観そのものに異を唱えたい。政党のトップたるもの、選挙に負けたり不祥事があったりして有権者からの求めで退陣を決断するとか、病気などのやむを得ない事情で退くとかいったことがない限り、定められた任期を最後まで務め上げ、その職責を果たし、任期全体の業績について審判を受けるべきなのだ。 代表選が世間的に全く盛り上がらなかったため、すでに忘れかけられている感もあるが、それではいけない。今回の代表選が「松井氏の、松井氏による、松井氏のための代表選」になってしまったことについて、本当にそれで良かったのか、維新の関係者はそれぞれが再び自分の胸に問うべきだ。 そして松井氏は、改めてなぜ自分は「辞任しなければならなかった」のか、その理由を自ら、誰にでも分かるように語るべきではないのか』、「政党トップの進退について、政界では昔から「政治家が自らの責任で決めること」という価値観が根強く、松井氏の辞任もさほど問題視されていない。しかし筆者は、この価値観そのものに異を唱えたい。政党のトップたるもの、選挙に負けたり不祥事があったりして有権者からの求めで退陣を決断するとか、病気などのやむを得ない事情で退くとかいったことがない限り、定められた任期を最後まで務め上げ、その職責を果たし、任期全体の業績について審判を受けるべきなのだ」、同感である。

第三に、11月29日付け東洋経済オンラインが掲載した政治ジャーナリストの泉 宏氏による「参院選の勢いはどこへ?「維新」醜聞連発で大逆風 所属議員が"新曲宣伝"、兵庫県内の市長選5連敗」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/636069
・『岸田文雄政権発足後の2回の国政選挙で大躍進し、立憲民主党に代わる野党第1党の座を窺う日本維新の会が、逆風に苦しんでいる。ここにきての相次ぐ所属国会議員の問題行動や発言が、同党の悲願でもある「全国政党」脱皮への障害になっているからだ。 参院選後の8月に長らく代表を務めた松井一郎大阪市長の後継となった馬場伸幸氏は、全国政党化を目標に、10月末から党勢拡大のための「全国キャラバン」を開始した。「大阪の地域政党」との国民的イメージから、関西以外では伸び悩みが目立つ維新だけに、馬場氏は「改革姿勢」を軸に、憲法改正や防衛費増強などの保守的政策を訴えることで、支持拡大に腐心している。 馬場氏は10月30日、全国キャラバン最初の遊説地の仙台市内で「松井一郎さんからバトンを渡された」として、維新が掲げる「身を切る改革」の必要性を熱っぽく訴えた。その一方で、ライバルの立憲民主についても「協調しながら国民のための政策を実現していく」と強調した。 馬場氏は来年4月の統一地方選までに47都道府県を巡る予定で、「街頭演説は地道だが、維新スピリッツを全国に広げていく確かな手だ」と代表としての陣頭指揮に徹する構えだ』、「馬場氏」が「代表としての陣頭指揮に徹する構え」、当然だろう。
・『所属の市議がライバルになりすまし  維新は昨年10月の衆院選で、公示前勢力(11議席)を大きく上回る41議席を獲得し、第3党に躍進。今年7月の参院選でも比例代表の獲得議席数は8議席と野党第1党の立憲民主を上回った。ただ、最重点地区とした東京、神奈川、京都、兵庫などの各選挙区で候補者が当選したのは3選挙区だけで、関西以外の地方には浸透できなかった。 そうした中、臨時国会が始まってから、馬場氏の足を引っ張るような党内政治スキャンダルが続発した。まず、元衆院議員の新開裕司氏になりすまし、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係を記したビラを配ったとして10月27日、維新所属の堀本和歌子・福岡市議が私文書偽造の罪で告発され、離党、議員辞職に追い込まれた。 また、7月参院選の比例代表で上位当選した歌手で俳優の中条きよし氏が、11月15日の文教科学委員会であからさまに自らの芸能活動を宣伝、インターネット上でも大炎上するなど党を揺るがす騒動となった。 中条氏は同委での質問の最後に、自身の新曲や年末のディナーショー開催に言及。「(新曲を)お聞きになりたい方はお買い上げを。(ディナーショーは)今年最後ではなく、芸能界最後のショー」などと得意げに宣伝したからだ。 これにはネット上に「国会の場を宣伝に利用するなんて酷すぎる」などの書き込みがあふれ、維新幹部も「ど素人の極みだ」と怒り狂った。慌てた党執行部は翌16日、藤田文武幹事長が中条議員に口頭で厳重注意し、中条氏も「不適切だった」謝罪したが、「議員辞職もの」(自民幹部)との批判を招いた。 中条氏は同党が集票アップを狙って比例代表に擁立した人物で、8人の当選者の中の5位当選。それだけに中条氏の国会での自己宣伝については、擁立を主導した松井、馬場両氏の責任を問う声も相次いだ』、「中条氏は同委での質問の最後に、自身の新曲や年末のディナーショー開催に言及。「(新曲を)お聞きになりたい方はお買い上げを。(ディナーショーは)今年最後ではなく、芸能界最後のショー」などと得意げに宣伝した」、開いた口が塞がらない。確かに「議員辞職もの」だ。
・『減税日本との選挙協力が「白紙」に  こうした状況下、来年4月9日と23日に実施される統一地方選に向け、愛知の地域政党との選挙協力が破綻した。維新との共闘を進めてきた河村たかし名古屋市長が代表を務める地域政党「減税日本」の愛知県議2人が、特別党員だった維新を離党し、統一選での選挙協力が白紙になったからだ。 離党したのは島袋朝太郎、竹上裕子の両県議で、県議会の会派名も「減税維新」から「減税日本」に改称。さらに、減税維新の幹事長だった広沢一郎・元名古屋市副市長も離党届を提出した。 さらに、維新が大阪府外で初の首長獲得を狙って新人を擁立した11月20日投開票の兵庫県尼崎市長選も、与野党が実質相乗りで支援した新人に完敗した。これで、公認候補を立てた兵庫県内の市長選で維新は5連敗。党内には「尼崎で勝てなければ(他の首長選は)かなり厳しい」(幹部)との声が広がった。 同市長選の選挙結果を検証すると、地元新聞社の出口調査では、維新が狙った無党派層の支持は3割以下。維新候補の得票も、今夏の参院選では同市内比例票トップだった約5万2000票を4000票も下回った。 手痛い敗北について、馬場氏と共に現地入りしていた維新共同代表の吉村洋文大阪府知事は翌21日、「地道な活動が足りなかった」と肩を落とした。同様に街頭演説で支持を訴えた松井氏も「(投票率)32(%)じゃ、組織持っているところを全部敵にまわしてやっているんだから、それはもうあの結果でしょ」と維新包囲網の厳しさを認めざるをえなかった。 維新は来年4月の統一選で、県議選や県内の市町議選に約120人を擁立する方針で、維新推薦候補が挑む姫路市長選も同時期だ。ただ前哨戦での伸び悩みに同地域の担当幹部は「地方組織を強化し、やれるところからやるしかない」と肩をすくめる』、「兵庫県内の市長選で維新は5連敗」とは酷い。
・『馬場代表の地位も風前の灯火?  馬場氏は代表就任に合わせ、「統一選での地方議員600人以上獲得に代表の地位を懸ける」と高らかに宣言した。しかし、大阪維新の会を立ち上げ、国政政党となった維新の創業者でもある橋本徹、松井一郎両元代表が悲願とした、「全国政党」への脱皮は困難さが増すばかりだ。 所属議員のさまざまな醜聞もあって、ここにきての各メディアの世論調査での政党支持率をみると、なお堅調な自民や上向き傾向の立憲民主とは対照的に、維新の支持率下落が際立つ。こうした国民全体の“維新離れ”が続けば、「地方議員600人以上」という大目標達成は困難で、「馬場氏の代表の地位も風前の灯火」との見方が広がっている』、「ここにきての各メディアの世論調査での政党支持率をみると」、「維新の支持率下落が際立つ」、確かにこれでは「「馬場氏の代表の地位も風前の灯火」のようだ。
タグ:維新の会 (その7)(橋下徹が維新でムチャクチャなクーデターを仕掛けた7年前「幻の代表選」の真相を明かす《茶番の8・27代表選を前に》、だから地域政党から脱皮できない…野党第1党を狙う「日本維新の会」が支持を集めきれない根本原因 政党運営の体質は 古い自民党とまったく同じ、参院選の勢いはどこへ?「維新」醜聞連発で大逆風 所属議員が"新曲宣伝" 兵庫県内の市長選5連敗) 現代ビジネス 米山 隆一氏による「橋下徹が維新でムチャクチャなクーデターを仕掛けた7年前「幻の代表選」の真相を明かす《茶番の8・27代表選を前に》」 「維新」の「内幕」とは、ますます興味深そうだ。 「前年の11月に、民主党、維新の党、みんなの党、生活の党の野党4党で労働者派遣法改正案の対案として「同一労働・統一賃金推進法」を提出済み。ところが、維新の党は馬場氏らが主導し、この法案を修正のうえ自民・公明・維新で共同提出することを条件として、労働者派遣法改正案の採決に応じることにしてしまったのです。 それは、一選挙区支部長に過ぎなかった私から見ても、一旦は再編に動いていた方針を翻す、他の野党に対する余りに酷い裏切りに見えました」、確かに「酷い裏切り」だ。 「山形市長選挙は、自民・公明他推薦の経産省出身の佐藤孝弘氏と、民主・社民・共産他推薦の防衛省出身の梅津庸成氏が激戦を展開していました。 ここで、維新の柿沢未途幹事長が慶応大学の小林節名誉教授の要請を受けて梅津氏の応援をしたことに、大阪系の議員が猛反発したのです。 この騒動で、大阪系の議員からは柿沢氏への辞任要求が相次ぎましたが、そもそも柿沢氏が応援した時点で維新は山形市長選挙への党としての態度を決めていませんでした。反発の理由はただ単に「野党系候補を応援したから」に過ぎません」、「大阪系の議員」の反発は確かに筋が通らない。 「橋下氏は大阪府枚方市内で開いた仲間内の会合で、自身が代表を務める地域政党・大阪維新の会を国政政党化し、維新の党から独立した新党を設立する考えを示すニュースが発信された」、「「大阪系」の議員たちは、もはや隠すことなく「東京系」の議員たちを敵視・罵倒し、分裂に向けて動き出した」、 「「橋下氏が突如分裂に舵を切った背景には、自ら提唱した「一人一票」の代表選により、にわかに始まった党員獲得競争がありました。そこで党員数を集計したところ、維新の党の東京組で、信頼が厚いことで知られる松木謙公衆議院議員が「大阪組」を遥かに上回る党員を獲得したことが判明。当初の「代表選挙で(橋下氏・松井氏の意を受けた)大阪系の議員が勝つ」の目算通りにいかないことがわかってきたのです。 私は橋下氏の余りの朝令暮改ぶりに愕然」、確かに「橋下氏」は「大阪系」の利益のためとあれば、「朝令暮改」も辞さないようだ。 「これだけ出鱈目な理由で事実上のクーデター、分裂騒動を仕掛けておいて、「円満分党」も何もないものです」、その通りだ。 「橋下氏の出鱈目な「法律講座」を見て私は、 「今までの無茶苦茶な言動は『清濁併せ呑む政治家』としてまだ許容できる。しかし今この人が言っていることは、自らの政治的立場を有利にするために、弁護士と言う地位を利用して、世に偽りの法律論を騙るものだ。それは法律家として、専門家として、絶対にやってはいけないことだ。もうこの人に従うことは、金輪際できない」 と思い、周囲から止められましたが、訣別の意味を込めて橋下氏の出鱈目な主張に逐一反論するブログを書きました」、「訴訟合戦」はどうなったのだろう。 PRESIDENT ONLINE 尾中 香尚里氏による「だから地域政党から脱皮できない…野党第1党を狙う「日本維新の会」が支持を集めきれない根本原因 政党運営の体質は、古い自民党とまったく同じ」 「松井氏は」、「顧問就任」することで、「結局、表の代表から「裏」に潜っただけ。見事な「傀儡」の誕生だ」、その通りだ。 「代表選の主役は結局、松井氏。こんな代表選をやってしまったことで、維新はみすみす大事な機会を無駄にしてしまった」、その通りだ。 「「政治の源泉は怒りだったが、大阪市役所や府庁の体質も変わり、今は怒ることもない。だから(政治にかかわるのは)終了」と満足げに語った」、「まるで花道を堂々と引き上げるかのようなその姿に、筆者は強い違和感を覚えた」、なるほど。 「松井氏は単に「代表を辞めたくなった」自己の都合のみで、勝手に代表選を発生させた。そして、代表という「表」の場から姿を消しても「裏」で影響力を保持できるよう、後任の代表選びには深く関与した。自らの「傀儡」として馬場氏を出馬させ、事実上の「後継」に指名したばかりか、立候補の動きをみせた他の議員の出馬を表だってけん制し、結果として出馬断念に追い込んだ。 松井氏は今後、党代表という「表」の立場で当然担うべき責任から逃れ、馬場氏を通じて党内に隠然とした影響力を行使することが可能になる」、「既存の政治を「古い体質」だと口を極めて罵ってきた維新の党内政治の姿は、実は自民党並みに古臭かった。 そんな維新の体質を改めて露呈させたのが、今回の代表選だった」、その通りだ。 「カジノを含む統合型リゾート(IR)施設の大阪誘致をめぐり、その是非を問う住民投票を実施するための条例案を、大阪府議会が大阪維新の会などの反対多数で否決」、「吉村洋文知事は議会提出の際に「住民投票を実施することに意義を見いだしがたい」との意見書をつけた」、 「大阪都構想のように自らが推進したい施策のためには、住民投票で一度否決されても2度目を行う(これも否決)くらいに熱心に「住民の意見を聞こうとする」のに、自らが進めたい施策にとって不都合な場合は、こうやってあっさりと住民投票条例案を否決させる。見事なダブルスタンダードである」、その通りだ。 「専決処分は最近、大阪府だけでなく、東京都などでも乱発されているが、コロナ禍で麻痺してしまったのか、最近はメディアもあまり問題にしない」、人気が高い小池知事、吉村知事には、マスコミも及び腰のようで、情けない。 「政党トップの進退について、政界では昔から「政治家が自らの責任で決めること」という価値観が根強く、松井氏の辞任もさほど問題視されていない。しかし筆者は、この価値観そのものに異を唱えたい。政党のトップたるもの、選挙に負けたり不祥事があったりして有権者からの求めで退陣を決断するとか、病気などのやむを得ない事情で退くとかいったことがない限り、定められた任期を最後まで務め上げ、その職責を果たし、任期全体の業績について審判を受けるべきなのだ」、同感である。 東洋経済オンライン 泉 宏氏による「参院選の勢いはどこへ?「維新」醜聞連発で大逆風 所属議員が"新曲宣伝"、兵庫県内の市長選5連敗」 「馬場氏」が「代表としての陣頭指揮に徹する構え」、当然だろう。 「中条氏は同委での質問の最後に、自身の新曲や年末のディナーショー開催に言及。「(新曲を)お聞きになりたい方はお買い上げを。(ディナーショーは)今年最後ではなく、芸能界最後のショー」などと得意げに宣伝した」、開いた口が塞がらない。確かに「議員辞職もの」だ。 「兵庫県内の市長選で維新は5連敗」とは酷い。 「ここにきての各メディアの世論調査での政党支持率をみると」、「維新の支持率下落が際立つ」、確かにこれでは「「馬場氏の代表の地位も風前の灯火」のようだ。
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