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悪徳商法(その6)(「指の骨が砕けるほどの拍手で歓迎」入会者を2日間で洗脳する巨大イベントのヤバい光景 幕張メッセ3000人の前で芸能人が…、大学生を狙う「闇堕ち」の罠の実態 カルト宗教・闇バイト・特殊詐欺…、「アムウェイ」にハマる人々のありふれた心理 10年取材して見えた「ねずみ算式」の魔術) [社会]

悪徳商法については、2020年10月30日に取上げた。久しぶりの今日は、(その6)(「指の骨が砕けるほどの拍手で歓迎」入会者を2日間で洗脳する巨大イベントのヤバい光景 幕張メッセ3000人の前で芸能人が…、大学生を狙う「闇堕ち」の罠の実態 カルト宗教・闇バイト・特殊詐欺…、「アムウェイ」にハマる人々のありふれた心理 10年取材して見えた「ねずみ算式」の魔術)である。

先ずは、2021年3月20日付けPRESIDENT Onlineが掲載したライターの雨宮 純氏による「「指の骨が砕けるほどの拍手で歓迎」入会者を2日間で洗脳する巨大イベントのヤバい光景 幕張メッセ3000人の前で芸能人が…」を紹介しよう。
https://president.jp/articles/-/44233
・『マルチ商法などの悪徳商法は、どのようにして構成員を集めているのか。ライターの雨宮純氏は「その手法はカルト集団と類似しており、手口が分かっていても簡単には抜け出せない。勢力は拡大しており、幕張メッセに約3000人を集めて、有名芸能人のネタ披露を催したこともある」という——。(第4回)』、「幕張メッセに約3000人を集めて」とは本格的だ。
・『「君ら、何かの宗教とちゃうよね?」  「君ら、何かの宗教とちゃうよね?」 大規模コンベンションセンターのステージでは、テレビでよく見る若手芸人がネタを披露した後、こう不安げに茶化して、参加者約3000人の笑いを取る。これは悪徳商法集団の「環境」で開催されている「全体会議」の一コマだ。 「初回参加のDさんです! 意気込みをどうぞ!」 別のプログラムでは、ステージ上に会員が立ち、求められるままに一言メッセージを述べる。すると、約3000人の構成員たちが異常にも思える拍手で祝福する。 この連載で取り上げている悪徳商法集団の「環境」では、多額の上納金や不衛生なシェアハウス、激しい勧誘といった負担を構成員に強いている。このような負荷を掛けながらも大勢に所属させ続けるため、「環境」ではセミナーで繰り返し承認を与えて動機付けを行っている。 本稿では彼らのセミナーと、そこで与えられた承認により団体の活動を手伝わせる「プロジェクト」という名のタダ働きの実態について迫る。なお、前回と同じく元会員への取材をもとに構成している』、私が環境やセミナーでネット検索しても、一般的なものが多いためか、肝心のものには行き着かなかった。
・『2泊3日でセミナー漬けにされる  「環境」のセミナーには、大きく分けて内部セミナーと外部セミナーがある。このうち優先度が高いのが外部セミナーだ。これは外部の業者に委託しているセミナーで、入会者全員に勧められる基礎コースは2泊3日で行われ、会場は大阪にあるという。 この期間中、入会者は全員セミナー漬けにされる。セミナー費用は約10万円で、東京に住んでいた脱会者のDさんの場合は宿泊交通費を入れると10万円を越えたという。もちろん、全額自己負担だ。「部外者にはセミナーの内容を口外しない」という趣旨の誓約書を書かされているため全容は語らなかったが、集団を密室に閉じ込め、精神的に動揺させられるゲームや瞑想を行うようだ。 また、外部セミナーと言いつつトレーナー役は全員師匠やリーダー(一定数の勧誘実績がある構成員)で、人生の目標も「環境」での活動に結び付けられる。 そして、このセミナーの最後には、ある意味で“強制的に感動させる演出”が待っていた』、「外部セミナー」は「外部の業者に委託している」とはいえ、「基礎コースは2泊3日」、「セミナー費用は約10万円」、「トレーナー役は全員師匠やリーダー」、「外部委託」は形式に過ぎず、実質的には「環境」が仕切っているようだ。
・『感動的な演出で“スイッチを押されたかのよう”に泣いてしまった  「セミナーの最後に『家族や友人、師匠のことを思い浮かべて下さい』と言われて瞑想が始まり、しばらくして促されるままに後ろを振り向くと、紹介者が立っていたんです。そして『これから一緒に頑張っていこう』という内容の手紙を渡されます。 ずっと密室で過ごしていたのと、感動的な音楽が掛かっていたこともあり、気付いたら感動し泣いていました。今思い返すと、まるで何かのスイッチを押されたようでした。」 自己啓発セミナーでは巧妙な集団心理操作が行われ、運営側が狙った心理状態へと誘導される。これにより勧誘にいそしむ動機を植え付けていると考えられ、外部のセミナーを優先して受けさせていることもうなずける。 また「環境」には多種多様な内部セミナーがある。入会するとまず100人規模の「スタートアップセミナー」が行われ、これが終わるとマインドセットや活動内容を学ぶ「基礎トレ」、その復習やロールプレーイングを丸一日かけて行う300人規模の「ワークショップ」が行われる。 そのほかにも、各管轄で結果を出しているメンバーが表彰されスピーチをする500人規模の「ビジネスセッション」というイベント性の高いセミナーもあるという。 これを1カ月サイクルで毎週末に繰り返していく。「環境」では、「成果=やる前提×やり方×やる量」という方程式が重要視されており、やる前提とやり方を基礎トレで学び、やる量である現場をこなすことで成果につながると指導される』、「内部セミナー」はかなり組織的なようだ。「感動的な演出で“スイッチを押されたかのよう”に泣いてしまった」、通常はクールな執筆者でも泣くとは驚かされた。
・『「指の骨が砕けるほどの拍手を!」と指示される  また、セミナーでは入会数はもちろんのこと「初参加」「新規友人数」「プロジェクト参加(プロジェクトについては後述)」といった形で行う表彰が毎回行われる。表彰の基準は厳しくないため、真面目に活動していればかなりの割合で表彰されるが、これにちょっとした高揚感があるそうだ。 セミナーではオーバーリアクションが推奨されており、表彰されると耳が割れんばかりの拍手が沸き起こるという。これは幹部から「指の骨が砕けるほどの拍手を!」と指示されているからだ。 この他にも師匠の話を聞く『師匠の部屋』や、師匠がさらに上位の幹部に質問する『東京カリスマ』など、幹部とのコミュニケーションが取れるセミナーもあるという。また、脱会者のDさんがもっとも記憶に残っていると語ったのが、「自己投資」と呼ばれる毎月15万円の上納金を達成していると参加できる限定セミナーだ。 このセミナーは上納金を支払っているだけで「自己投資を達成した」ということで表彰される。活動の成果ではなく、単にお金を払っているだけで表彰されることに衝撃を受けたという。 「環境」では毎週末のセミナーを通じてある種の勧誘マニュアルを教え込んでいるが、それは同時に承認の場にもなっている。数百人の前で熱烈に承認される場を普段から得られている人は稀であり、頻繁に承認儀礼を行うことで所属の動機付けをしていると考えられる。 そして、この動機付けとして団体内で強く機能しているのが「全体会議」だ』、「セミナーでは・・・表彰されると耳が割れんばかりの拍手が沸き起こるという。これは幹部から「指の骨が砕けるほどの拍手を!」と指示されているからだ」、カルト的な儀式そのものだ。
・『有名芸能人も多く参加する「全体会議」  「全体会議」というのは毎月行われる「環境」全体のセミナーで、月初か月末の土日で開催される。例年は関東か関西のコンベンションセンターで開催されていたが、数千人が集まるイベントということもあって昨年の緊急事態宣言でいったん中断された。 だが、宣言解除後に復活し、今年の緊急事態宣言発令後も行われているようだ。内容としてはセミナーや表彰のほか、ゲストを招いてのインタビューや余興など、さまざまなプログラムが用意されている。また、テレビでよく見る芸能人もトークショーなどに参加していたという。 全体会議の様子。 筆者が確認したゲスト一覧には、テレビにもよく出演している辛口で有名な女性芸能人や若手お笑い芸人など、芸能人が数多く含まれていた。「有名芸能人がゲストとして来ているのを見ると、すごい団体に入会したような気持ちになった」とDさんが語っており、この芸能人のゲスト出演によって、入会者の心をつかんでいたと考えられる。 芸能人への出演交渉は、クラウドファンディングなどの運営を行う「環境」のフロント団体が取り仕切っているという。なお、現在でもフロント団体のホームページには、全体会議のゲストも含めた芸能人へのインタビュー記事が掲載されている。 また、初回参加の場合は、それだけで紹介者も含め会場の座席を前方に設定される。前方に座れるのは成果を出している人で、団体内では名誉なことだとされている。 さらに、新規入会というだけで壇上に上がることができ、表彰された上にスピーチの機会まで与えられる。数千人の前で拍手されるという非日常的な経験をすることで、多くの参加者が充実した気分を味わうという。このように新規参加者に充実感を与える仕組みを作っているのだ』、「芸能人のゲスト出演によって、入会者の心をつかんでいたと考えられる。 芸能人への出演交渉は、クラウドファンディングなどの運営を行う「環境」のフロント団体が取り仕切っている」、「新規入会というだけで壇上に上がることができ、表彰された上にスピーチの機会まで与えられる。数千人の前で拍手されるという非日常的な経験をすることで、多くの参加者が充実した気分を味わう」、よく練られた仕組みだ。
・『オンラインサロンでは身分証明書を提出させている  ほかにも、「太っている人集合」や「童貞集合」というミニイベントも開催されていたようだ。普通なら指摘されたくないネガティブな特徴だが、壇上で顔を売れるのは気分が良いため、多くの構成員が登壇していたという。 普段は自分から言うと恥ずかしい特徴も、それを材料にして目立ち、肯定されるのは快感だ。これには強引に自己開示を行わせ、承認することでカタルシスを得させて組織への所属欲求を高める効果があると考えられる。 「全体会議」は関東か関西で行われるため、長距離移動が多く発生する。その実態も過酷なものだった。 「『全体会議』への移動には『環境』が借り上げたバスが使われます。バスは四列シートで、人数が多いため補助席で過ごす人もいました。金曜日の夜に出発し、月曜日の朝に帰ってくるのですが、そのまま出社するためスーツを持ち込む人も多かったです。 補助席で東京から大阪と聞くとハードに聞こえると思いますが、当時は普段から深夜まで勧誘やミーティングをしていたため、何も現場を入れる必要のない出発前はむしろ楽でした。さらに、月曜日に帰ってきた日か、その翌日の夜には振り返りのミーティングが設定されていました。 学習してから48時間以内に振り返りを行うことで、内容を定着させるためです。また、『全体会議』に参加するためには、『環境』が管理している月額1万円のオンラインサロンに登録する必要があり、これが参加チケット代わりとなっています。この登録にはなぜか運転免許証やパスポートといった身分証明書の画像提出が必要でした。」 「環境」ではオンラインサロン登録時に身分証明書を提出させるため、ここで主な個人情報を握られてしまう。このため、取材の中でも身元割れが強く警戒されており、実際に取材を直前でキャンセルした脱会者がいた』、「普通なら指摘されたくないネガティブな特徴だが、壇上で顔を売れるのは気分が良いため、多くの構成員が登壇していたという。 普段は自分から言うと恥ずかしい特徴も、それを材料にして目立ち、肯定されるのは快感だ。これには強引に自己開示を行わせ、承認することでカタルシスを得させて組織への所属欲求を高める効果があると考えられる」、確かによく出来た仕組みだ。「『全体会議』への移動には『環境』が借り上げたバスが使われます。バスは四列シートで、人数が多いため補助席で過ごす人もいました。金曜日の夜に出発し、月曜日の朝に帰ってくるのですが、そのまま出社するためスーツを持ち込む人も多かったです」、「月曜日の朝に帰ってくるのですが、そのまま出社するためスーツを持ち込む人も多かった」、信じられないようなハードスケジュールだ。
・『構成員を動員して通販サイトのランキングを操作  「全体会議」をはじめとしたセミナーの運営は構成員によって行われており、無給であるという。「環境」ではこのような活動を「プロジェクト」と呼ぶ。 具体的には、店舗の手伝いが「店舗プロジェクト」、大規模イベントや出版の手伝いが「全体プロジェクト」と呼ばれている。「店舗プロジェクト」はオーガニックショップ開店準備や仕入れの手伝い、飲食店の従業員などを指す。 飲食店の場合は給料をもらえることがあるようだが、オーガニックショップの場合はほぼ無給。このため、無給労働を行わせる場合は、従業員ではなくインターンとして働く趣旨の誓約書を書かされるという。 また、「全体プロジェクト」というのはイベントや出版の手伝いがメインだ。全体会議の開催前にスタッフ募集のメールが流され、構成員はGoogleフォームで応募する。 この際、応募条件には「自己投資15万円達成」や「勧誘実績3人以上」といった参加資格が設けられている。出版については、幹部が出版した本をWeb購入するよう指示され、恣意的にランキングを上昇させていたという。 同様に、団体が応援するアーティストの曲を同時期にダウンロードしたり、師匠のブログにアクセスすることもあったようだ。しかも、支払いは自腹である。一方で、「プロジェクト」に参加しているとセミナーで表彰されるため、無給労働や自腹購入と引き換えに構成員に承認を与える仕組みになっていたと考えられる』、「「プロジェクト」に参加しているとセミナーで表彰されるため、無給労働や自腹購入と引き換えに構成員に承認を与える仕組みになっていたと考えられる」、なるほど。
・『勧誘の初期段階で連絡を絶つべき  「環境」はさまざまセミナーで承認機会を繰り返し用意し、芸能人を呼んで組織の大きさを印象付け、特に新入りは特別扱いして組織に染めていく。集団の前で繰り返し承認する方法はカルト集団と類似しており、所属への強力な動機付けとなっている。 そうして所属し続けているうちに、15万円の上納金を支払うだけでなく、「プロジェクト」という名のタダ働きにも参加してしまう。数千人の前で壇上に立ち、はちきれんばかりの拍手を向けられれば、手口が分かっていても心理的影響を受けることは十分に考えられる。勧誘の初期段階で連絡を絶つことを強くおすすめする。 【第1回】「洗脳するまで目的は伝えない」起業を夢みてセミナーに通った20代女性の悲惨な末路 【第2回】「月20万円でカビだらけのシェアハウス住まい」起業を夢みる若者を狙う洗脳の実態 【第3回】「高級外車でタワマンに送り…」起業志望者を地獄に落とすマルチ勧誘の手口』、「集団の前で繰り返し承認する方法はカルト集団と類似しており、所属への強力な動機付けとなっている。 そうして所属し続けているうちに、15万円の上納金を支払うだけでなく、「プロジェクト」という名のタダ働きにも参加してしまう。数千人の前で壇上に立ち、はちきれんばかりの拍手を向けられれば、手口が分かっていても心理的影響を受けることは十分に考えられる。勧誘の初期段階で連絡を絶つことを強くおすすめする」、その通りだ。

次に、本年2月24日付けダイヤモンド・オンラインが掲載した三菱総合研究所による「大学生を狙う「闇堕ち」の罠の実態、カルト宗教・闇バイト・特殊詐欺…」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/318235
・『若者による闇バイトが社会問題になっています。効率よく高収入を得られると軽い気持ちで応募したところ、特殊詐欺の片棒を担がされるハメに……。2022年4月1日には、20歳から18歳への成年年齢の引き下げが施行されました。つまり大学生になる方のほとんどが成年となります。自分の判断でできることが増える分、そこにつけ込んでくる悪質な業者が出てくることも事実。大学生になればそういったリスクも新たに増えてきますが、どのように対応すればいいのでしょうか?そこで今回は『大学生が狙われる50の危険』(青春出版社刊)から大学生になるときに知っておくべきリスクについて抜粋し、紹介します』、興味深そうだ。
・『新入生勧誘にひそむ“わな”  大学でのクラブやサークル活動は、学生生活を彩る貴重な課外活動です。学部や学科、学年を超えた新しい出会いに加え、他大学の学生との交流の場も待っています。 入学時期は、クラブやサークルにとって新しい仲間を集める大切な時期で、キャンパスやSNS上で活発な勧誘活動が繰り広げられます。同じ大学に入学する仲間とのSNSを通じた交流は、入学前から始まる場合もあり、友だちができたり、いろいろな情報交換ができたりと良い面もあります。 しかし、中には怪しい参加者も紛れているかもしれません。実際に会ったことのない人との交流には注意が必要です。) たとえば、勧誘時とは話が異なり、ひとたび足を踏み入れてしまうとなかなか抜け出せなくなるような怪しい団体も存在します。表向きは文化系のサークルを装い、さまざまなボランティア活動や国際交流を行っていると言ったり、スポーツ系のサークルを装って初めてでも気軽に始められるなどと言ったりして本来の活動を隠し、あの手この手で新入生を勧誘します。 しかし、実態としては反社会的な活動を行っていたり、教祖の経済的搾取などのために信者を利用したりする団体もあります』、「反社会的な活動を行っていたり、教祖の経済的搾取などのために信者を利用したりする団体もあります」、開放的になった「新入生」にこのような問題ある「団体」が、「本来の活動を隠し、あの手この手で新入生を勧誘します」、とは困ったことだ。
・『宗教団体からの勧誘が毎年トラブルの上位に  大学生協のアンケート調査『CAMPUS LIFE DATA 2021』で、大学入学後に遭遇したトラブルでは「宗教団体からのしつこい勧誘」が毎年上位となっています。こうした勧誘は、入学式の季節に限らず1年を通して行われています。 こうした団体に入ると、次のような危険に遭遇する恐れがあります。 ●会費と称して大金を払わされる ●さまざまな活動への参加を強要され、授業への出席が困難になる ●やめようと思っても抜け出すことができない ●自らも勧誘活動に手を染め、貴重な友人を失ってしまう  不審に思ったらまずは断り、友人や両親、大学に相談することが重要です』、「宗教団体からのしつこい勧誘」には、確かに多くの「危険に遭遇する恐れがあります」、「不審に思ったらまずは断り、友人や両親、大学に相談することが重要です」、その通りだ。
・『勧誘を断りにくいケースなどはすぐに信頼できる人に相談を  最近では、多くの大学で注意を喚起する呼びかけやチラシなどを準備し、オリエンテーションなどでその危険性を学生に伝えるようにしています。悪質な団体には、オリエンテーション前や入学手続きのころから勧誘活動を始めるところもありますので、十分に注意してください。 断る勇気、抜け出す勇気が必要です。簡単に断れないケースや友だち、親にも相談しにくい場合もあるかもしれません。そのようなときは大学の相談窓口などを利用しましょう。 一人で悩んでいても問題は解決しません。一歩、踏み出す努力をしてみてください。それだけで、悩みが解消されることも多いのです』、「勧誘を断りにくいケースなどはすぐに信頼できる人に相談を」、その通りだ。
・『“ネット上のプライバシー”実は個人の特定は現実よりも簡単  あなたはインターネット上でなら身元を明かさずに行動できると思っていませんか? 実は、インターネット上での行為は現実(リアル)社会よりも特定が簡単なのです。 なぜなら、情報を掲載する際には必ずインターネット接続会社や携帯電話会社のネットワークを通じて情報が送られますし、SNSや掲示板などではログ(過去のやりとりの記録)が保管されています。 たとえばSNSのアカウントに名前を登録していなかったとしても、スマートフォンで撮った写真にはGPS情報(位置情報)が埋め込まれていることがあるので、そこから場所を特定することができます。天気などの話題から地域を特定することも可能です。 よくやりとりをしている友人のアカウントに本名や学校名などが登録されていて、そこから通学する学校などを特定されることもあります。投稿した自動車の写真でバックミラーに所在地の情報が映っていたり、写真に写っている人の瞳に撮影者が写り込んでいたりしたというケースもあります。 このようなやり方を組み合わせることで、かなりの確率で個人が特定できます』、「“ネット上のプライバシー”実は個人の特定は現実よりも簡単」、なので大いに気を付けるべきだ。
・『ネット詐欺には就活生の不安や悩みにつけ込むものもある!  インターネット上には数多くの重要な情報や有益な情報が存在します。しかし情報を掲載するだけであれば誰でもできるため、間違った情報やあなたをダマそうとしている情報も少なくありません。 大学生が引っかかりやすいものとして就活詐欺があります。 たとえば、就活を有利にするために、SNSに掲載されている情報から無料のセミナーに参加してみると、そこで有料のセミナーに誘われることがあります。 就活詐欺のバリエーションはさまざまあり、就活では見た目が重要だからとエステの勧誘につなげたり、企業の面接対策、筆記試験対策の講座や、自己啓発セミナーにつなげたり、もしくは有名企業の社員とのネットワークを作る場に案内したりというものがあります。 これらは実際に就活に役に立つケースもないわけではないようですが、たいていの場合、そんなにお金をかけなくても手に入る情報や、会社の説明会に行けば手に入るような情報でしかないものも少なくないようです』、「ネット詐欺には就活生の不安や悩みにつけ込むものもある!」ので、十分に気を付けるべきだろう。
・『詐欺の片棒を担ぎ逮捕される学生も  インターネット上には現実にはないうまい話がある、裏技があると思ってしまう人がなぜか多いのですが、基本的にそのような都合のいい話はあり得ない、ということを覚えておいてください。 口コミで信頼できると書いてあったとしても、それすら悪質サイトがばらまいている情報かもしれないというのがインターネットの世界です。 さらには、みなさん自身が、これらのサクラをやるというアルバイト募集を見かけることがあるかもしれません。しかし、高額なアルバイト代につられて手を染めるようなことは決してしないでください。アルバイトであっても大学生が詐欺容疑、組織犯罪処罰法容疑(組織的詐欺)で逮捕された事例があります』、NO FREE LUNCH(タダ飯より怖いものはない)との言葉をかみしめて、気を付けたいところだ。
・『知らないうちに資金洗浄に協力してしまったケースも  最近では手口がさらに巧妙になっていて、実際にお金が振り込まれるという詐欺もあります。 SNSなどで○万円、△人限定で配っていますという書き込みを見かけることもありますが、これに実際に申し込むと当選連絡が来て、口座番号などの登録を求められます。) 当初は、この情報を転売されるという詐欺が横行していましたが、最近ではその口座に本当にお金が振り込まれます。 ただ、当初約束された金額よりも多めに振り込まれていて、お金を振り込んだという人から「振り込みすぎたので◇◇万円をATMで引き出して、□□という公園に持ってきてくれませんか」などという連絡が来ます。これに対応すると、実はこのお金は犯罪収益で、知らないうちにオレオレ詐欺の出し子になっているというものです。 そもそも振り込まれた時点で資金洗浄に協力していることになるのです。 お金のやりとりが発生する場合は特に気をつけなくてはなりません。 大学という新生活を迎えるということは、こうした詐欺などのリスクのほかにも地震や大雨などの災害や交通事故など様々なリスクに自分で対応していく必要が出てきます。 そうした時に「知らなかった…」でせっかくの大学生活を台無しにしないために、“リスクの存在”を知っておくことが重要です』、「大学という新生活を迎えるということは、こうした詐欺などのリスクのほかにも地震や大雨などの災害や交通事故など様々なリスクに自分で対応していく必要が出てきます・・・“リスクの存在”を知っておくことが重要です」、同感である。

第三に、5月20日付け東洋経済オンラインが掲載した作家・ジャーナリストの金田 信一郎氏による「「アムウェイ」にハマる人々のありふれた心理 10年取材して見えた「ねずみ算式」の魔術」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/671967
・『私は原稿を喫茶店で書くようにしている。すると、いやでも聞こえてくるのが、大きい声で話すマダムたちの会話だ。マスク着用の緩和もあって、先日も「あの話」が店内に響きわたっていた。 「世の中って、絶対に儲かる仕組みってあるのよねえ」 チラッと見る。バッチリ化粧をしたマダムが、知人を前にして、自信たっぷりに話している。 「え、それ大丈夫?」 「って思うでしょ。私も最初は疑って勉強したわよ。先生に質問してさ。家にもお邪魔して、確信したわ。世界が違うのよ」 知人は黙ってお茶を飲む。 「奥さんも親戚もやってるのよ。で、みんな余裕なわけ。冬は全員、ハワイに飛んで、コンドミニアムで過ごしてるからね」 「で、どういう仕組みなの?」 「私も勉強中だから、まず100万円やってみる。それで、詳しくなったら話すね」 「なんで100万円かかるの?」 「最低限の投資よ。そういう仕組みなの。そんなの何百倍、何千倍になって返ってくるんだから」』、有閑マダムたちのいかにもありそうな会話だ。
・『「夢の生活」見せてカネを投じさせる  怪しい話である。1つ言えることは、「絶対に儲かる」なんて都合のいい話が、世の中に転がっていないことだ。超低利の普通預金でも銀行破綻というリスクがある。そんな中で、百倍、千倍を狙う投資は超高リスクである。まあ、字のごとく、「投(げる)資(金)」、つまり「投げ銭」になるだろう。おそらく、マダムの100万円は返ってこない。 「それは犯罪じゃないか。なんで、止めてやらないんだ!」。そんなお叱りの声もあるだろう。だが、残念ながら、これは犯罪行為ではない。元締めが特殊詐欺グループの「ルフィ」のような人物なら別だが、合法的なビジネスとして成立しているケースが多い。 夢の生活を見せて、会員を増やしてカネを投じさせる。そのカネは組織ピラミッドの頂点に位置する一部の人に集中配分される。 私は、そんなネットワークビジネスを長らく見続けてきた。 原点は、やはり喫茶店だった。 新人記者時代、PR会社の女性社員と喫茶店で会った。それまで、中小企業の情報を提供してくれていた彼女は、この日、席に座るなり洗剤の話を始めた。その洗剤は洗浄効果が高いという。どうやら、いつもの企業紹介ではなく、その洗剤を買う会員になれ、ということらしい。 「いや、自分で洗濯しないんで」 そう言って、やんわりと断ろうとすると、奇怪な話を始めた。 「使わなくてもいいの。良さを周りの人に伝えれば、今の会社より高い収入が入るから」 「いや、そもそも、その良さがわからないから、友人に伝えられないしなあ。キックバックがあるなんて、後ろめたいし……」 その瞬間の彼女の冷めた表情が忘れられない。すぐに伝票をつかんで立ち上がり、出て行った。それがアムウェイとの出会いだった。) それから、私は日本アムウェイの本社に通うようになった。当時は上場企業だったので、決算発表や会見を開く。だが、「怪しい」という風評から、大手メディアの記者はほとんど参加しない。 いつしか私は歓待を受けるようになった。なにせ、熱心に通い、質問を続けるのだから。そして、一緒に飲みに行くようになり、本音も聞けるようになった。 パーティーにも出席させてもらった。広い会場に幹部やディストリビューター(販売員)が出席する。私のテーブルの女性は、分厚いアルバムを見せてくれた。国内と米国に豪邸があり、プールで泳いだり、ワイングラスを傾ける写真が並ぶ。 夢の生活を見せつけるのである』、「日本アムウェイ」については、1997年に国会で問題が取り上げられて以降、マスコミに叩かれ、2000年には売上がピーク比半減、9月には上場廃止、10月には米国でも上場廃止になった。
・『ネットワークビジネスの収益構造  私は分析記事を書くため、約10年間、あらゆるネットワークビジネスに顔を出した(もちろん、会員にはなっていない)。そこには、さまざまな商品があった。せっけん・洗剤、化粧品、サプリ、健康飲料、浄水器、羽毛布団などなど。 商品には共通の特徴がある。費用対効果がわかりにくいのだ。高額でも「効果がある」と言えば、真偽を確かめることが難しい。 あるセミナーで、トップ販売員がこんな説明をしていた。 「このサプリ、ほかの商品に比べて高すぎる。そういうバカなことを言う人がいます。そういう人には、こう言ってください。あなたが赤いフェラーリに乗っていて、赤いカローラに乗っている人に『同じ赤いクルマだね』って言われたら怒るでしょ、って。同じにされちゃ困るんですよ」 え、その例え話、ヤバいでしょ。苦笑いをしながら横を見ると、皆まじめな顔でうなずいている。 マジか。彼らはそう言って売り込んでいくのか。これでは議論のすり替えではないか。 だが、彼らにとっては、そんなことはどうでもいい。手っ取り早く、自分の傘下に人を集めるトーク術がほしいのである。納得しない人は「はい、さようなら」だ。 そんなネットワークビジネスの収益構造を紐解(ひもと)くカギがある。アムウェイは上場時、財務諸表を公開していた。それを時系列で見ると、売上高を10として、原価3、販売手数料3、その他コスト2、という比率を続けている。ほぼブレない。販売員への報奨は約3割で固定されている。ちなみに同様の商品を扱うメーカーの平均原価率は5割程度。アムウェイ製品の価格が高いのは、多額のボーナスを支払うためとも読める。 そのボーナスも、組織ピラミッドの上位層に集中的に投下する。集中的な配分で「夢の生活」をする成功者を見せつけるのだ。 おおまかに言うと、自分が勧誘した販売員グループが月間に100万円を大きく超える売り上げ実績をあげられるようになれば、自身の年収が数百万円に達するレベルに手が届く。そこから上に行けば、アムウェイの仕事だけで生活できる(かもしれない)。 「目の前にニンジンをぶら下げて走らせる。だから(会社が)急成長できる。一方でマネーゲームになりやすく、ボーナス目当ての無理な販売や在庫を抱えるトラブルが発生しやすい」(業界団体幹部) 社会問題になっても、このビジネスは永遠に消えない。なぜならば、「楽をして、ぜいたくな生活がしたい」という人々の夢が消えることはないからだ。 だからして、100万円を払って夢を追うマダムは、これからも現れる。横で私は「そのカネで2000回、コーヒーが飲めるのに」とソロバンをはじく。 だが、それは2000回、原稿をシコシコと書き続けることを意味する。一方、マダムは札束が1000倍になる夢を見る。 どっちのカネの使い方がいいのか、それは私にもわからない。 
【情報提供をお願いします】東洋経済ではあなたの周りの「ヤバい会社」「ヤバい仕事」の情報を募っています。ご協力いただける方はこちらへ』、「ネットワークビジネス」と筆者は名付けているが、典型的なねずみ講である。上層部は優雅に暮らせるだろうが、それ以外、特に末端になるほど悲惨な暮らしを余儀なくされるのが実態だ。筆者は「どっちのカネの使い方がいいのか、それは私にもわからない」と逃げているが、悲惨さを取上げていないので、およそ不完全な記事だ。 
タグ:「幕張メッセに約3000人を集めて」とは本格的だ。 雨宮 純氏による「「指の骨が砕けるほどの拍手で歓迎」入会者を2日間で洗脳する巨大イベントのヤバい光景 幕張メッセ3000人の前で芸能人が…」 PRESIDENT ONLINE (その6)(「指の骨が砕けるほどの拍手で歓迎」入会者を2日間で洗脳する巨大イベントのヤバい光景 幕張メッセ3000人の前で芸能人が…、大学生を狙う「闇堕ち」の罠の実態 カルト宗教・闇バイト・特殊詐欺…、「アムウェイ」にハマる人々のありふれた心理 10年取材して見えた「ねずみ算式」の魔術) 悪徳商法 私が環境やセミナーでネット検索しても、一般的なものが多いためか、肝心のものには行き着かなかった。 「外部セミナー」は「外部の業者に委託している」とはいえ、「基礎コースは2泊3日」、「セミナー費用は約10万円」、「トレーナー役は全員師匠やリーダー」、「外部委託」は形式に過ぎず、実質的には「環境」が仕切っているようだ。 「内部セミナー」はかなり組織的なようだ。 「感動的な演出で“スイッチを押されたかのよう”に泣いてしまった」、通常はクールな執筆者でも泣くとは驚かされた。 「セミナーでは・・・表彰されると耳が割れんばかりの拍手が沸き起こるという。これは幹部から「指の骨が砕けるほどの拍手を!」と指示されているからだ」、カルト的な儀式そのものだ。 「芸能人のゲスト出演によって、入会者の心をつかんでいたと考えられる。 芸能人への出演交渉は、クラウドファンディングなどの運営を行う「環境」のフロント団体が取り仕切っている」、「新規入会というだけで壇上に上がることができ、表彰された上にスピーチの機会まで与えられる。数千人の前で拍手されるという非日常的な経験をすることで、多くの参加者が充実した気分を味わう」、よく練られた仕組みだ。 「普通なら指摘されたくないネガティブな特徴だが、壇上で顔を売れるのは気分が良いため、多くの構成員が登壇していたという。 普段は自分から言うと恥ずかしい特徴も、それを材料にして目立ち、肯定されるのは快感だ。これには強引に自己開示を行わせ、承認することでカタルシスを得させて組織への所属欲求を高める効果があると考えられる」、確かによく出来た仕組みだ。 「『全体会議』への移動には『環境』が借り上げたバスが使われます。バスは四列シートで、人数が多いため補助席で過ごす人もいました。金曜日の夜に出発し、月曜日の朝に帰ってくるのですが、そのまま出社するためスーツを持ち込む人も多かったです」、「月曜日の朝に帰ってくるのですが、そのまま出社するためスーツを持ち込む人も多かった」、信じられないようなハードスケジュールだ。 「「プロジェクト」に参加しているとセミナーで表彰されるため、無給労働や自腹購入と引き換えに構成員に承認を与える仕組みになっていたと考えられる」、なるほど。 「集団の前で繰り返し承認する方法はカルト集団と類似しており、所属への強力な動機付けとなっている。 そうして所属し続けているうちに、15万円の上納金を支払うだけでなく、「プロジェクト」という名のタダ働きにも参加してしまう。数千人の前で壇上に立ち、はちきれんばかりの拍手を向けられれば、手口が分かっていても心理的影響を受けることは十分に考えられる。勧誘の初期段階で連絡を絶つことを強くおすすめする」、その通りだ。 ダイヤモンド・オンライン 三菱総合研究所による「大学生を狙う「闇堕ち」の罠の実態、カルト宗教・闇バイト・特殊詐欺…」 『大学生が狙われる50の危険』(青春出版社刊) 「反社会的な活動を行っていたり、教祖の経済的搾取などのために信者を利用したりする団体もあります」、開放的になった「新入生」にこのような問題ある「団体」が、「本来の活動を隠し、あの手この手で新入生を勧誘します」、とは困ったことだ。 「宗教団体からのしつこい勧誘」には、確かに多くの「危険に遭遇する恐れがあります」、「不審に思ったらまずは断り、友人や両親、大学に相談することが重要です」、その通りだ。 「勧誘を断りにくいケースなどはすぐに信頼できる人に相談を」、その通りだ。 「“ネット上のプライバシー”実は個人の特定は現実よりも簡単」、なので大いに気を付けるべきだ。 「ネット詐欺には就活生の不安や悩みにつけ込むものもある!」ので、十分に気を付けるべきだろう。 NO FREE LUNCH(タダ飯より怖いものはない)との言葉をかみしめて、気を付けたいところだ。 「大学という新生活を迎えるということは、こうした詐欺などのリスクのほかにも地震や大雨などの災害や交通事故など様々なリスクに自分で対応していく必要が出てきます・・・“リスクの存在”を知っておくことが重要です」、同感である。 東洋経済オンライン 金田 信一郎氏による「「アムウェイ」にハマる人々のありふれた心理 10年取材して見えた「ねずみ算式」の魔術」 有閑マダムたちのいかにもありそうな会話だ。 「日本アムウェイ」については、1997年に国会で問題が取り上げられて以降、マスコミに叩かれ、2000年には売上がピーク比半減、9月には上場廃止、10月には米国でも上場廃止になった。 「ネットワークビジネス」と筆者は名付けているが、典型的なねずみ講である。上層部は優雅に暮らせるだろうが、それ以外、特に末端になるほど悲惨な暮らしを余儀なくされるのが実態だ。筆者は「どっちのカネの使い方がいいのか、それは私にもわからない」と逃げているが、悲惨さを取上げていないので、およそ不完全な記事だ。
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