広域強盗事件(その2)(「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされて…」詐欺の元加害者たちが明かす“闇バイト”の末路、〈広域強盗団の“お嬢様”に実刑判決〉名士の家庭で育った元ミスキャン美大生はなぜ“詐欺グループ”に堕ちたのか…逮捕後に共犯者との子どもを出産、ボランティア中も服役へ…法廷でみせた素顔とは、高校中退しキャバ嬢→闇バイト…「名家のお嬢様」がナミと呼ばれるまで【ルフィ事件】) [社会]
広域強盗事件については、昨年4月14日に取上げた。今日は、(その2)(「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされて…」詐欺の元加害者たちが明かす“闇バイト”の末路、〈広域強盗団の“お嬢様”に実刑判決〉名士の家庭で育った元ミスキャン美大生はなぜ“詐欺グループ”に堕ちたのか…逮捕後に共犯者との子どもを出産、ボランティア中も服役へ…法廷でみせた素顔とは、高校中退しキャバ嬢→闇バイト…「名家のお嬢様」がナミと呼ばれるまで【ルフィ事件】)である。
先ずは、昨年4月15日付け日刊SPA!「「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされて…」詐欺の元加害者たちが明かす“闇バイト”の末路」を紹介しよう。
https://nikkan-spa.jp/1965433
・『2023年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。社会問題から1年を振り返る「ニュース」部門、第6位の記事はこちら!(集計期間は2023年1月~10月まで。初公開2023年4月29日 記事は取材時の状況。ご注意ください) 広域強盗事件に関与した容疑者が次々と逮捕されるなか、異なる詐欺被害が広がり続けている。「ルフィ」に警察がかかりきりなのをいいことに詐欺師が跋扈しているのだ。水面下で被害者を増やし続ける新たな詐欺の実態を探った』、興味深そうだ。
・『詐欺の元加害者たちが語る「闇バイト」の末路 「一度、共犯関係になったら簡単に抜け出すことはできないんです」 そう話すのは、知らぬ間に特殊詐欺に関与し、最終的に強盗事件を起こしてしまった仮釈三郎氏(36歳)だ。現在は“元受刑者”としての経験を生かして闇バイトに警鐘を鳴らすかたわら、犯罪心理カウンセラーとしても活動している。 「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされたのが最初でした。5軒回っただけで数万円を渡されて、『これで共犯な』と。そのときに初めて、オレオレ詐欺で稼いだお金だと知りました。 以来、“出し子”の送迎役として呼ばれるようになったのですが、約束の時間に遅れたときに『お前のせいで口座が凍結した。300万円を補塡しろ』と脅されて……強盗を指示されたんです」』、「約束の時間に遅れたときに『お前のせいで口座が凍結した。300万円を補塡しろ』と脅されて」、明らかに言いがかりだが、「300万円を補塡しろ」とは悪乗りが過ぎる。
・『家族と婚約者の名前を出し脅してきた 仮釈氏は強盗致傷罪で現行犯逮捕。下された判決は重かった。 「逮捕2日後にその先輩が面会に来て、『手のひらを返すような態度を取ったらわかるな?』と、家族と婚約者の名前を出して脅してきた。それで単独犯だと証言したので4年の実刑判決が下りました」』、「家族と婚約者の名前を出し脅してきた」のでは、黙るしかないようだ。
・『追い詰められていて正常な判断ができなかった 一方、福田大輔さん(仮名・30歳)は借金で首が回らなくなり、闇バイトに手を出したクチだ。 「ツイッターで募集していた高額の怪しい案件だったので、説明を聞いた段階で受け子だと思いましたが、追い詰められていて正常な判断ができなかった。やめたいと言ったこともありますが、『お前の親がどうなるか考えてみろ』と言われて、抜けられなかった。 結局、逮捕・起訴されて実刑をくらいましたが、刑務所でも性加害、虫を食わせるなどのイジメが横行していて地獄だった……」』、「刑務所でも性加害、虫を食わせるなどのイジメが横行していて地獄だった」とは酷い話だ。
・『服役中の息子に代わり、両親が毎月被害弁済 罪を犯すことで苦しむのは当人だけではない。20代の息子が“受け子”に堕ち、最終的に収監された経緯を語ってくれたのは、伊藤妙子さん(仮名・60歳)だ。 「『起業したい』と語っていた息子は、SNSで見かけた『一撃で月収100万円』という誘い文句に惹かれ、起業の資金を稼ぐために“転職”したようです。入社して業務内容が怪しいことに勘づいても、バレなければ大丈夫だろうと甘く考えた。 『自己都合で退職する場合には違約金を支払う』と書かれた契約書にサインしていたこともあって、逮捕されるまで抜けられなかったのです。結局、息子が関与した詐欺の被害額は2000万円にも及んだため、今は服役中の息子に代わって、夫と私が毎月少しずつ被害弁済を続けています」』、「今は服役中の息子に代わって、夫と私が毎月少しずつ被害弁済を続けています」、親には返済義務はないが、自主的に返済しているのだろう。
・『『逮捕はされない』というウソを信じ加担する若者も このように闇バイトを通じて、犯罪に手を染めてしまう若者は増え続けている。仮釈氏が話す。 「ルフィ事件以降、過去に闇バイトで詐欺に関わってしまった人から、私のもとに多数の相談が寄せられるようになりました。『弁護士がついている』『逮捕はされない』というウソを真に受けて犯罪に加担する若者も多い。YouTuberが面白半分で闇バイトを取り上げている弊害も大きい」 闇バイトの闇は文字どおり深い』、「『弁護士がついている』『逮捕はされない』というウソを真に受けて犯罪に加担する若者も多い」、こんな見えすいたウソに乗せられるとはお粗末だが、これが現実なのだろう。
・『元かけ子が明かす「詐欺師が敬遠する」ターゲットの特徴 詐欺から身を守るために必要な備えとは?広域強盗事件ルフィ一味の“かけ子”として活動した人物を取材した犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は次のように話す。 「名簿をもとに電話をかけまくって言葉巧みにカネを引っ張ろうとするかけ子は、①留守番電話、②防犯アナウンスが流れる電話、③同居家族に電話を代わる家庭は、敬遠すると話していました。 “上”からも留守電に繋がったり、『この通話は迷惑電話防止のために録音されます』というアナウンスが流れたら、すぐに切れと指示されているというのです。 防犯アナウンス機能がついている電話は1万円程度で購入できますから、ご両親にプレゼントすれば振り込め詐欺に引っかかる確率は劇的に下がるでしょう」』、「名簿をもとに電話をかけまくって言葉巧みにカネを引っ張ろうとするかけ子は、①留守番電話、②防犯アナウンスが流れる電話、③同居家族に電話を代わる家庭は、敬遠すると話していました・・・防犯アナウンス機能がついている電話は1万円程度で購入できます」、「振り込め詐欺」予防には有効だ。
・『「甘い話には罠がある」と常に自制心を 一方で、サポート詐欺の対策は少々難しいとも。 「怪しいサイトを閲覧しないのが一番の防御策ですが、最近では還付金のお知らせを装ったメールで怪しいリンクを踏ませて、『ウイルスに感染した』と警告文を発するページに誘導されるケースも多い。 本物の国税庁も還付金の処理状況などについてメールで知らせることがあるため、類似のメールだろうと思ってリンクを踏んでしまう人がいるんです。詐欺被害撲滅のためには、国税庁からのお知らせは郵送に限るなどの対策が必要と考えています」 仮想通貨詐欺やFX詐欺などについては、「甘い話には罠がある」と常に自制心を働かせるほかなし。近年の投資系詐欺は勧誘者に多額の紹介ボーナスを用意するマルチの仕組みを取り入れたものが多く、知人・友人経由で詐欺案件に投資してしまうケースも少ない。 すべてが詐欺とは言い切れないが……少なくとも儲けのカラクリが理解できない案件には手を出すべきでない』、「少なくとも儲けのカラクリが理解できない案件には手を出すべきでない」、その通りだ。
・『詐欺系闇バイト図鑑 詐欺手口・口座名義貸し 報酬:一口座5万円前後 銀行口座を開設して通帳・カードを提供する闇バイトは一口座当たり5万円以上で、困窮する主婦が手を染めるケースも。近年は仮想通貨取引所の口座名義貸しの闇バイトも増えている ・かけ子 報酬:1週間で数十万円? 電話をかけて言葉巧みにカネを振り込み、ないし届けるよう説得する役。近年は海外の”コールセンター”にかけ子を缶詰めにするパターンが多く、1~2週間のかけ子バイトで数十万円 ・運び屋 報酬:一回数万~10万円 現金をハンドキャリーで海外に運ぶ場合の報酬は往復渡航費+10万円程度。フィリピン-日本を定期的に行き来するビジネスマンなどが、疑われにくいため運び屋として好まれるとか ・受け子・出し子 報酬:回収額の3~10%など 騙した被害者から現金を受け取るのが受け子で、騙し取ったカネをATMから引き出すのが出し子。面が割れやすく、かけ子よりも逮捕されるリスクが高いため回収額が大きいほど報酬UP 【犯罪ジャーナリスト・小川泰平氏】元神奈川県警刑事。国際捜査課などで活躍し、’09年からジャーナリストに。YouTube「小川泰平の事件考察室」で事件情報や犯罪への備えなどについて発信中 【更生系YouTuber・仮釈三郎氏】脅されて強盗事件を起こした元受刑者。「仮釈放更生日記」で情報発信中。 現在は元受刑者の就労支援活動にも乗り出している 取材・文/SPA!詐欺被害対策班』、「受け子・出し子 報酬:回収額の3~10%など 騙した被害者から現金を受け取るのが受け子で、騙し取ったカネをATMから引き出すのが出し子。面が割れやすく、かけ子よりも逮捕されるリスクが高いため回収額が大きいほど報酬UP」、「出し子。面が割れやすく、かけ子よりも逮捕されるリスクが高い」、その通りだろう。
次に、昨年12月8日付け集英社オンライン「〈広域強盗団の“お嬢様”に実刑判決〉名士の家庭で育った元ミスキャン美大生はなぜ“詐欺グループ”に堕ちたのか…逮捕後に共犯者との子どもを出産、ボランティア中も服役へ…法廷でみせた素顔とは」を紹介しよう。
https://shueisha.online/articles/-/180787?page=1
・『フィリピンの入国管理局ビクータン収容所に収監中だった男たちが指示役となり、日本国内の実行犯たちに指示・指令を出していたとされる一連の連続強盗事件。露木康浩警察庁長官は2月の記者会見で、渡辺優樹被告(39)ら主要メンバーが関わった事件の被害総額は60億円にも上るとも明かしている。この組織犯罪の末端にいたのは『闇バイト』に応募してきた若者たちだった』、「末端にいたのは『闇バイト』に応募してきた若者たち」、なるほど。
・『身につけるバッグやアクセサリーなどがどんどん高価になって 2018年に大学のミスコンにも出場した経験があり、今回の一連の報道においても、一部ではその美貌に注目が集まっていた熊井ひとみ被告(26)に窃盗罪で実刑判決が下された。 東京地裁は12月7日、高齢者2人を騙し、現金約410万円を引き出したとして、熊井被告に懲役2年の実刑判決を言い渡した。司法担当記者が解説する。 「熊井被告はフィリピンで詐欺の電話をする『かけ子』として、組織の犯罪行為に加担していました。今年5月の強制送還時には、共犯者で恋人の藤田海里被告(24)との子どもを妊娠しており、警視庁に逮捕されるもすぐに保釈されて出産。在宅で捜査を受けて裁判にも自宅から通って臨んでいました。一連の罪を認め、現在は老人ホームでのボランティアをしているという熊井被告の弁護側は、子育てもあることから実刑判決を回避しようとしましたが、叶いませんでした。判決が確定したら生後間もない子どもと離れ、刑務所で服役することになります」 安易な気持ちで闇バイトに応募し、刑務所行きとなった熊井被告の人生について振り返る。 熊井被告は東京都三鷹市出身。祖父は県議会議員を長年勤めるなどした名士で家庭環境には恵まれていた。地元の小中学校を卒業し、千代田区の高校に進学。高校卒業後は2年間の浪人を経て多摩美術大学に進学した。 「各大学の1年生が参加するフレッシュキャンパスコンテストに出場し、ファイナリストまで進みました。当時流行していた配信アプリでのライバー活動で投げ銭をもらったり、フォトスタジオでモデルの仕事をしたりと、その容姿をいかして少なくない金額を稼いでいた。友人らによると、ミスコン出場後から身につけるバッグやアクセサリーなどがどんどん高価になって垢抜けていったといいます」(前述の司法担当記者) だが、一見、華やかに見えた生活は長くは続かず、転落のきっかけとなったのもこのミスコンだった。熊井被告はここで知り合った知人から“海外の短期アルバイト”に誘われた。これが闇バイトで熊井被告の人生を大きく変えることになる。「電話をかける仕事」と言われて「大丈夫なやつ?」と確認したが、知人から「父親の事業の関係」と答えられ、渡航を決断したという。) フィリピンの入国管理局ビクータン収容所に収監中だった男たちが指示役となり、日本国内の実行犯たちに指示・指令を出していたとされる一連の連続強盗事件。露木康浩警察庁長官は2月の記者会見で、渡辺優樹被告(39)ら主要メンバーが関わった事件の被害総額は60億円にも上るとも明かしている。この組織犯罪の末端にいたのは『闇バイト』に応募してきた若者たちだった』、「「熊井被告はフィリピンで詐欺の電話をする『かけ子』として、組織の犯罪行為に加担していました。今年5月の強制送還時には、共犯者で恋人の藤田海里被告(24)との子どもを妊娠しており、警視庁に逮捕されるもすぐに保釈されて出産。在宅で捜査を受けて裁判にも自宅から通って臨んでいました。一連の罪を認め、現在は老人ホームでのボランティアをしているという熊井被告の弁護側は、子育てもあることから実刑判決を回避しようとしましたが、叶いませんでした。判決が確定したら生後間もない子どもと離れ、刑務所で服役することになります」・・・東京都三鷹市出身。祖父は県議会議員を長年勤めるなどした名士で家庭環境には恵まれていた・・・高校卒業後は2年間の浪人を経て多摩美術大学に進学した。 「各大学の1年生が参加するフレッシュキャンパスコンテストに出場し、ファイナリストまで進みました・・・転落のきっかけとなったのもこのミスコンだった。熊井被告はここで知り合った知人から“海外の短期アルバイト”に誘われた。これが闇バイトで熊井被告の人生を大きく変えることになる。「電話をかける仕事」と言われて「大丈夫なやつ?」と確認したが、知人から「父親の事業の関係」と答えられ、渡航を決断したという「渡辺優樹被告(39)ら主要メンバーが関わった事件の被害総額は60億円にも上るとも明かしている。この組織犯罪の末端にいたのは『闇バイト』に応募してきた若者たちだった」、なるほど。
・『逃げようとしたメンバーはタバコの火を押しつけられ… 2019年10月22日に、熊井被告はフィリピンに渡航した。到着した翌朝、“詐欺マニュアル”を渡されて、この短期アルバイトが闇バイトの「かけ子」だとわかったという熊井被告。しかし、これまでの法廷での熊井被告の証言などによると、組織全体の“ボス”である渡辺被告らに脅迫され、やらざるを得ない状況にあったという。 「実家の住所を知っている、自分たちは日本の警察ともつながっているから、脱走して被害届を出しても取り消されると言われ、逃げようとしたメンバーがタバコの火を押しつけられたり、ビール瓶で殴られたりする動画も見せられた。ボスである渡辺被告から直接脅された人はまわりにいなかったが、恐怖だった」(法廷での熊井被告の証言要旨) また、法廷では組織の詳細も判明した。 「各メンバーの役割はチームリーダーのもと、『1線』『2線』『3線』と分担されていて、熊井被告はA箱というチームで一番下っ端がやる1線を担当していました。警察官などを語り、高齢者がどの金融機関のキャッシュカードを持っているかといった基礎情報を聞き出す担当です。まずは口座が不正に残高照会されているなどと高齢者をひとまず騙す。うまく騙せたら2線に引き継ぎます。2線は財務局職員などを語り、さらに踏み込んだ話を持ちかける。そして3線が日本にいる共犯者に具体的な犯行の指示をします」(前述の司法担当記者) このような1線の犯行を担った熊井被告は冒頭のように2件の窃盗罪で起訴されていた。 起訴状によると、熊井被告は他の共犯者らとともに、2019年11月13日、渋谷区在住のAさん(当時65)から350万円以上をだまし盗っていた。 「Aさんのもとに警察官などを名乗る人間から、『Aさん名義の口座が不正に残高照会されているので、口座が悪用されていないか調べるため、キャッシュカードを封筒に入れて保管する必要がある。財務局職員が訪問する』などと電話があった。その日のうちに財務局職員になりすました日本国内にいた共犯者の男が自宅を訪問し、キャッシュカードが5枚入った封筒をAさんが目を離した隙に、別の封筒とすり替えた。そしてその日のうちに、男は口座から計350万9000円を引き出したんです。さらにこの男は同じ手口で同日、足立区のBさん(当時76)からも63万3000円を盗んでいた。2人あわせて414万2000円です」(同) このような犯罪に加担していた熊井被告ら末端の取り分はというと……。 「取り分は1線などの末端は5%。この2件は熊井被告が直接担当したわけではありませんが、合わせて400万円以上の被害額なので、5%でも担当者の取り分は20万円以上になります。こういった犯罪行為を熊井被告は日本から遠く離れたフィリピンで繰り返していた」(同)) フィリピンの入国管理局ビクータン収容所に収監中だった男たちが指示役となり、日本国内の実行犯たちに指示・指令を出していたとされる一連の連続強盗事件。露木康浩警察庁長官は2月の記者会見で、渡辺優樹被告(39)ら主要メンバーが関わった事件の被害総額は60億円にも上るとも明かしている。この組織犯罪の末端にいたのは『闇バイト』に応募してきた若者たちだった』、「主要メンバーが関わった事件の被害総額は60億円にも上る」とは凄い多額だ。
・『詐欺メンバーとセブ島に旅行に行ったり、食事を楽しんだりしていた 今年11月から行われていた裁判で「詐欺とわかりながら脅されて逃げられなかった」と情状に訴えた熊井被告。しかし、検察側は熊井被告をかわいそうな闇バイトの末端とは捉えずに、自主的に詐欺行為に加担していた側面を強調した。 「まさにAさんとBさんが騙された2019年11月13日に、詐欺拠点がフィリピン当局に摘発され30人以上が連行されています。このときはうまく逃れた熊井被告でしたが、現地で知り合い、交際していた藤田被告とともに、フィリピン国内を転々としながら、かけ子を続けていたんです。本当に逃げようと思えば、監視もなかったのだから逃げられたのではないかと指摘された熊井被告は唯一、証言を拒んでいます」 組織の摘発後にもかけ子を続けていた上、詐欺メンバーとセブ島に旅行に行ったり、食事を楽しんだりしていたと検察は指摘。「脅されて辞められなかった」という熊井被告の主張について「被告人が本件組織から脱退し得ないほどに切迫した状況にあったなどとは到底認められない」と検察は切り捨てていた。 さらに検察は「本件は高齢の被害者らが懸命に貯蓄した老後の資金を奪い、将来に対する不安等、精神的苦痛をも与えたものであり結果は重大。動機は高額な報酬を得る点にあったと認められ、その私利的かつ身勝手な動機に酌量の余地はない」と指摘し、懲役4年を求刑した。そして地裁は2年としたものの実刑判決を言い渡したのだ。 「熊井被告はボランティアを続けながら、Aさんにも被害弁済をしていくと誓っていました。そして藤田被告と結婚して子育てをする未来を描いている。一方の藤田被告も、Aさんへの弁済を誓っています。ずっと留置施設におり子どもの姿をいまだ見られていない藤田被告ですが、罪を償ってから熊井被告と入籍し、子育てをしていきたいと希望しています」 12月7日には藤田被告にも懲役2年の実刑判決がくだった。安易な闇バイトへの参加は、2人の生まれたばかりの子どもにもつらく大きな枷を強いることとなった』、「「熊井被告はボランティアを続けながら、Aさんにも被害弁済をしていくと誓っていました。そして藤田被告と結婚して子育てをする未来を描いている。一方の藤田被告も、Aさんへの弁済を誓っています。ずっと留置施設におり子どもの姿をいまだ見られていない藤田被告ですが、罪を償ってから熊井被告と入籍し、子育てをしていきたいと希望しています・・・藤田被告にも懲役2年の実刑判決がくだった。安易な闇バイトへの参加は、2人の生まれたばかりの子どもにもつらく大きな枷を強いることとなった」、「熊井」「藤田」被告とも「懲役2年」で更生してくれることを期待したい。
第三に、本年4月19日付けダイヤモンド・オンライン「高校中退しキャバ嬢→闇バイト…「名家のお嬢様」がナミと呼ばれるまで【ルフィ事件】」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/342193
・『被害総額60億円と言われている広域特殊詐欺事件、通称「ルフィ」事件。実行犯のひとりで、漫画『ONE PIECE』になぞらえて「ナミ」と揶揄された寺島春奈容疑者は、いったいどのような人生をなぞって犯罪者になったのか。実行犯たちの素顔に迫ったルポルタージュ『「ルフィ」の子どもたち』(扶桑社新書)より一部を抜粋・編集し、“名家のお嬢様” がいかにして転落したのかについて明らかにする。(全2回/2回目)』、興味深そうだ。
・『高校を中退後に キャバクラ勤務の噂も 寺島の小中学校時代の同級生に当たることで、すぐに「タバコ」の裏付けが取れた。地元の青年となった同級生は少し興奮気味に話した。 「1番覚えているのは、モテたことかな。やっぱり昔から可愛かったですから、男子には人気ありましたよ。小学校のときはおしとやかなイメージもあったけど、中学になると活発で、ソフトテニス部に入るとますます人気が出た感じですね。高校は別の学校だから、よくわからないですけど、高校に入ると悪い連中とつるむようになって、退学したと聞いてました」 悪い連中とはどんな人間だったのだろうか。 「このへんは田舎だから“本当の悪さ”をするわけではないですよ。夜中にコンビニでたむろしたり、禁止されているカラオケに行ってタバコ吸ったり、原付で2人乗りしたり。そんな程度でも田舎じゃ『ワル』と見られます。制服のスカートを短くしたり、派手な格好をするだけでもね。なぜそんなことをしたかって?自分がいる環境が息苦しかったんじゃないですか。寺島の家は教師一家で、名家だと周りから見られているのは寺島も感じていたと思います。実際、寺島のきょうだいもみんな優秀でした。ただ寺島にはそう振る舞うことができなかった、それだけじゃないですか」 シンプルな答えではあったが、納得できた。 「高校を中退したあと、寺島が権堂(=長野市随一の繁華街)でキャバ嬢をしてるって噂が流れたんですよ。まだ18にもなっていない年だから、お姉ちゃんの身分証を使って働いてるとかって話題になって。そっとしておいてあげればいいのにな、って思ってましたけど……」 周辺を取材していると、生育環境の良さを感じた。都会育ちの筆者にとっては、自然や、地域のつながりというものに憧れを抱くことがある。ただ、土地の人にとってはその濃密さに辟易することもある。ただでさえ寺島家は「名家」の名を轟かせていた。取材中も「寺島春奈」という個人名よりも「寺島さんちの子」と捉えている住民のなんと多かったことか。しかし、寺島はそんな地元を悪く言わなかった。別の女性の同級生は寺島に好意的だった。 「20歳のときに同窓会をしたんですけど、東京からわざわざ参加してましたよ。その時に東京ではやりの”ギャル”の格好をしていて浮いてたけど。たしかにこのへんじゃ、高校中退には『ワル』のレッテル貼られるけど、堂々としていましたよ。楽しそうにお酒を飲んで、久しぶりの地元を満喫している感じでした。同級生ですから、会って話せばすぐに昔の春奈に戻ってましたね」』、「寺島の家は教師一家で、名家だと周りから見られているのは寺島も感じていたと思います。実際、寺島のきょうだいもみんな優秀でした。ただ寺島にはそう振る舞うことができなかった・・・高校を中退したあと、寺島が権堂でキャバ嬢をしてるって噂が流れたんですよ・・・20歳のときに同窓会をしたんですけど、東京からわざわざ参加してましたよ・・・楽しそうにお酒を飲んで、久しぶりの地元を満喫している感じでした」、「同窓会・・・東京からわざわざ参加」、この時点ではワルではなかったのだろう。
・『「良家のお嬢様はもう演じない」 しかし、その時、彼女は自分たちの知る寺島とは違う一面を目の当たりにしていた。 「結構お酒を飲んだ後だったんですけど、彼氏と同棲しているとか、そんな話になったんですよ。『よくそんな生活、親に反対されないね』って聞いたら、『周りの目を気にするのはもうとっくにやめてるから』ってキッパリ言ったんですよね。だから“地元用”の格好をしてこなかったのかな、と妙に納得しましたね。いい子、良家のお嬢様はもう演じないと。私からしたら、春奈が遠くに行っちゃったようで寂しかったですけど、そういう生き方も決して悪くないな、って思ったのを覚えています」 良家のレッテル。それをかなぐり捨てるように、寺島は自分の道を突き進んでいく。 それ以降、寺島は地元から消えた。そのかわり、目撃されたのは東京・六本木だった。六本木の交差点で寺島とばったり出くわした同級生がいた。その時寺島は「今、ここでキャバ嬢をやってるの」と胸を張ったという。 残念ながら取材班は、寺島が在籍していたキャバクラ店にたどり着くことはできなかった。しかし、週刊誌には以下の記事があった。 「働いてたときは髪も明るくて、盛ってたからね。勤務態度はたまに当欠(当日欠勤)するくらいで真面目なほうだった。トークもうまくて人気はあったほう。彼氏なのかわからないけど、男にお金を貢いだりで借金があったと聞いてる。ある日、突然、連絡もなく辞めたんだけど、噂では別の店に行ったとか。まぁこの業界では珍しくもない話だけど、やはり昔からお金が最優先だったんだろう」(週刊ポスト 2023年5月5・日合併号) 長野を出た寺島は、自由に、気の向くままに生きていたのだろう。そんな寺島はフィリピンでのリゾートバイトだとだまされ、ルフィたちのところに流れ着いたとされる。) 夜の街の人脈がフィリピンに向かわせたのだろうが、その経緯も詳細も現在のところ明らかになっていない。寺島が日本への送還以来、事件に関して一貫して黙秘を続けていることに起因している。おそらく、一連の事件の判例からしても「かけ子」をしていた寺島の実刑は免れないだろう。 「ナミ」を“応援”するネット掲示板には、罪を認めて反省の態度を示し、情状酌量を得れば減刑されるのでないか、という意見が散見される。現在の司法が反省を促す場ではなく、過去の判例から単純に刑期を当てはめるだけの「作業」となっている以上、それも言下に否定はできないと感じるが、何より寺島は黙秘を貫いているがために、保釈すら認められていない。 ただ、「黙秘」という選択に、周囲の目を気にすることなく、自分の選択した道を信じて進む寺島の“意地”というものが垣間見えないか。すでに日本で逮捕状が発布され、フィリピンにも手配書が回っていた2023年2月末、寺島はフィリピンの入管施設をビザ延長のため自ら訪れ、そこでそのまま拘束された。その時すでに「ルフィ」ら幹部は日本へ強制送還され、グループは瓦解していた。そこで、入管職員から「Can you speak English?」と問われ、ほとんど返答できなかった。 カネを稼ぐ手段もなく、英語も理解できなかったのだ。それでもフィリピンでの生活を続けようという意地はあった。寺島は27歳になっていた』、「寺島は黙秘を貫いているがために、保釈すら認められていない」、情状酌量は期待できないので実刑判決を受け、刑務所で更生を図るほかなさそうだ。
先ずは、昨年4月15日付け日刊SPA!「「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされて…」詐欺の元加害者たちが明かす“闇バイト”の末路」を紹介しよう。
https://nikkan-spa.jp/1965433
・『2023年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。社会問題から1年を振り返る「ニュース」部門、第6位の記事はこちら!(集計期間は2023年1月~10月まで。初公開2023年4月29日 記事は取材時の状況。ご注意ください) 広域強盗事件に関与した容疑者が次々と逮捕されるなか、異なる詐欺被害が広がり続けている。「ルフィ」に警察がかかりきりなのをいいことに詐欺師が跋扈しているのだ。水面下で被害者を増やし続ける新たな詐欺の実態を探った』、興味深そうだ。
・『詐欺の元加害者たちが語る「闇バイト」の末路 「一度、共犯関係になったら簡単に抜け出すことはできないんです」 そう話すのは、知らぬ間に特殊詐欺に関与し、最終的に強盗事件を起こしてしまった仮釈三郎氏(36歳)だ。現在は“元受刑者”としての経験を生かして闇バイトに警鐘を鳴らすかたわら、犯罪心理カウンセラーとしても活動している。 「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされたのが最初でした。5軒回っただけで数万円を渡されて、『これで共犯な』と。そのときに初めて、オレオレ詐欺で稼いだお金だと知りました。 以来、“出し子”の送迎役として呼ばれるようになったのですが、約束の時間に遅れたときに『お前のせいで口座が凍結した。300万円を補塡しろ』と脅されて……強盗を指示されたんです」』、「約束の時間に遅れたときに『お前のせいで口座が凍結した。300万円を補塡しろ』と脅されて」、明らかに言いがかりだが、「300万円を補塡しろ」とは悪乗りが過ぎる。
・『家族と婚約者の名前を出し脅してきた 仮釈氏は強盗致傷罪で現行犯逮捕。下された判決は重かった。 「逮捕2日後にその先輩が面会に来て、『手のひらを返すような態度を取ったらわかるな?』と、家族と婚約者の名前を出して脅してきた。それで単独犯だと証言したので4年の実刑判決が下りました」』、「家族と婚約者の名前を出し脅してきた」のでは、黙るしかないようだ。
・『追い詰められていて正常な判断ができなかった 一方、福田大輔さん(仮名・30歳)は借金で首が回らなくなり、闇バイトに手を出したクチだ。 「ツイッターで募集していた高額の怪しい案件だったので、説明を聞いた段階で受け子だと思いましたが、追い詰められていて正常な判断ができなかった。やめたいと言ったこともありますが、『お前の親がどうなるか考えてみろ』と言われて、抜けられなかった。 結局、逮捕・起訴されて実刑をくらいましたが、刑務所でも性加害、虫を食わせるなどのイジメが横行していて地獄だった……」』、「刑務所でも性加害、虫を食わせるなどのイジメが横行していて地獄だった」とは酷い話だ。
・『服役中の息子に代わり、両親が毎月被害弁済 罪を犯すことで苦しむのは当人だけではない。20代の息子が“受け子”に堕ち、最終的に収監された経緯を語ってくれたのは、伊藤妙子さん(仮名・60歳)だ。 「『起業したい』と語っていた息子は、SNSで見かけた『一撃で月収100万円』という誘い文句に惹かれ、起業の資金を稼ぐために“転職”したようです。入社して業務内容が怪しいことに勘づいても、バレなければ大丈夫だろうと甘く考えた。 『自己都合で退職する場合には違約金を支払う』と書かれた契約書にサインしていたこともあって、逮捕されるまで抜けられなかったのです。結局、息子が関与した詐欺の被害額は2000万円にも及んだため、今は服役中の息子に代わって、夫と私が毎月少しずつ被害弁済を続けています」』、「今は服役中の息子に代わって、夫と私が毎月少しずつ被害弁済を続けています」、親には返済義務はないが、自主的に返済しているのだろう。
・『『逮捕はされない』というウソを信じ加担する若者も このように闇バイトを通じて、犯罪に手を染めてしまう若者は増え続けている。仮釈氏が話す。 「ルフィ事件以降、過去に闇バイトで詐欺に関わってしまった人から、私のもとに多数の相談が寄せられるようになりました。『弁護士がついている』『逮捕はされない』というウソを真に受けて犯罪に加担する若者も多い。YouTuberが面白半分で闇バイトを取り上げている弊害も大きい」 闇バイトの闇は文字どおり深い』、「『弁護士がついている』『逮捕はされない』というウソを真に受けて犯罪に加担する若者も多い」、こんな見えすいたウソに乗せられるとはお粗末だが、これが現実なのだろう。
・『元かけ子が明かす「詐欺師が敬遠する」ターゲットの特徴 詐欺から身を守るために必要な備えとは?広域強盗事件ルフィ一味の“かけ子”として活動した人物を取材した犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は次のように話す。 「名簿をもとに電話をかけまくって言葉巧みにカネを引っ張ろうとするかけ子は、①留守番電話、②防犯アナウンスが流れる電話、③同居家族に電話を代わる家庭は、敬遠すると話していました。 “上”からも留守電に繋がったり、『この通話は迷惑電話防止のために録音されます』というアナウンスが流れたら、すぐに切れと指示されているというのです。 防犯アナウンス機能がついている電話は1万円程度で購入できますから、ご両親にプレゼントすれば振り込め詐欺に引っかかる確率は劇的に下がるでしょう」』、「名簿をもとに電話をかけまくって言葉巧みにカネを引っ張ろうとするかけ子は、①留守番電話、②防犯アナウンスが流れる電話、③同居家族に電話を代わる家庭は、敬遠すると話していました・・・防犯アナウンス機能がついている電話は1万円程度で購入できます」、「振り込め詐欺」予防には有効だ。
・『「甘い話には罠がある」と常に自制心を 一方で、サポート詐欺の対策は少々難しいとも。 「怪しいサイトを閲覧しないのが一番の防御策ですが、最近では還付金のお知らせを装ったメールで怪しいリンクを踏ませて、『ウイルスに感染した』と警告文を発するページに誘導されるケースも多い。 本物の国税庁も還付金の処理状況などについてメールで知らせることがあるため、類似のメールだろうと思ってリンクを踏んでしまう人がいるんです。詐欺被害撲滅のためには、国税庁からのお知らせは郵送に限るなどの対策が必要と考えています」 仮想通貨詐欺やFX詐欺などについては、「甘い話には罠がある」と常に自制心を働かせるほかなし。近年の投資系詐欺は勧誘者に多額の紹介ボーナスを用意するマルチの仕組みを取り入れたものが多く、知人・友人経由で詐欺案件に投資してしまうケースも少ない。 すべてが詐欺とは言い切れないが……少なくとも儲けのカラクリが理解できない案件には手を出すべきでない』、「少なくとも儲けのカラクリが理解できない案件には手を出すべきでない」、その通りだ。
・『詐欺系闇バイト図鑑 詐欺手口・口座名義貸し 報酬:一口座5万円前後 銀行口座を開設して通帳・カードを提供する闇バイトは一口座当たり5万円以上で、困窮する主婦が手を染めるケースも。近年は仮想通貨取引所の口座名義貸しの闇バイトも増えている ・かけ子 報酬:1週間で数十万円? 電話をかけて言葉巧みにカネを振り込み、ないし届けるよう説得する役。近年は海外の”コールセンター”にかけ子を缶詰めにするパターンが多く、1~2週間のかけ子バイトで数十万円 ・運び屋 報酬:一回数万~10万円 現金をハンドキャリーで海外に運ぶ場合の報酬は往復渡航費+10万円程度。フィリピン-日本を定期的に行き来するビジネスマンなどが、疑われにくいため運び屋として好まれるとか ・受け子・出し子 報酬:回収額の3~10%など 騙した被害者から現金を受け取るのが受け子で、騙し取ったカネをATMから引き出すのが出し子。面が割れやすく、かけ子よりも逮捕されるリスクが高いため回収額が大きいほど報酬UP 【犯罪ジャーナリスト・小川泰平氏】元神奈川県警刑事。国際捜査課などで活躍し、’09年からジャーナリストに。YouTube「小川泰平の事件考察室」で事件情報や犯罪への備えなどについて発信中 【更生系YouTuber・仮釈三郎氏】脅されて強盗事件を起こした元受刑者。「仮釈放更生日記」で情報発信中。 現在は元受刑者の就労支援活動にも乗り出している 取材・文/SPA!詐欺被害対策班』、「受け子・出し子 報酬:回収額の3~10%など 騙した被害者から現金を受け取るのが受け子で、騙し取ったカネをATMから引き出すのが出し子。面が割れやすく、かけ子よりも逮捕されるリスクが高いため回収額が大きいほど報酬UP」、「出し子。面が割れやすく、かけ子よりも逮捕されるリスクが高い」、その通りだろう。
次に、昨年12月8日付け集英社オンライン「〈広域強盗団の“お嬢様”に実刑判決〉名士の家庭で育った元ミスキャン美大生はなぜ“詐欺グループ”に堕ちたのか…逮捕後に共犯者との子どもを出産、ボランティア中も服役へ…法廷でみせた素顔とは」を紹介しよう。
https://shueisha.online/articles/-/180787?page=1
・『フィリピンの入国管理局ビクータン収容所に収監中だった男たちが指示役となり、日本国内の実行犯たちに指示・指令を出していたとされる一連の連続強盗事件。露木康浩警察庁長官は2月の記者会見で、渡辺優樹被告(39)ら主要メンバーが関わった事件の被害総額は60億円にも上るとも明かしている。この組織犯罪の末端にいたのは『闇バイト』に応募してきた若者たちだった』、「末端にいたのは『闇バイト』に応募してきた若者たち」、なるほど。
・『身につけるバッグやアクセサリーなどがどんどん高価になって 2018年に大学のミスコンにも出場した経験があり、今回の一連の報道においても、一部ではその美貌に注目が集まっていた熊井ひとみ被告(26)に窃盗罪で実刑判決が下された。 東京地裁は12月7日、高齢者2人を騙し、現金約410万円を引き出したとして、熊井被告に懲役2年の実刑判決を言い渡した。司法担当記者が解説する。 「熊井被告はフィリピンで詐欺の電話をする『かけ子』として、組織の犯罪行為に加担していました。今年5月の強制送還時には、共犯者で恋人の藤田海里被告(24)との子どもを妊娠しており、警視庁に逮捕されるもすぐに保釈されて出産。在宅で捜査を受けて裁判にも自宅から通って臨んでいました。一連の罪を認め、現在は老人ホームでのボランティアをしているという熊井被告の弁護側は、子育てもあることから実刑判決を回避しようとしましたが、叶いませんでした。判決が確定したら生後間もない子どもと離れ、刑務所で服役することになります」 安易な気持ちで闇バイトに応募し、刑務所行きとなった熊井被告の人生について振り返る。 熊井被告は東京都三鷹市出身。祖父は県議会議員を長年勤めるなどした名士で家庭環境には恵まれていた。地元の小中学校を卒業し、千代田区の高校に進学。高校卒業後は2年間の浪人を経て多摩美術大学に進学した。 「各大学の1年生が参加するフレッシュキャンパスコンテストに出場し、ファイナリストまで進みました。当時流行していた配信アプリでのライバー活動で投げ銭をもらったり、フォトスタジオでモデルの仕事をしたりと、その容姿をいかして少なくない金額を稼いでいた。友人らによると、ミスコン出場後から身につけるバッグやアクセサリーなどがどんどん高価になって垢抜けていったといいます」(前述の司法担当記者) だが、一見、華やかに見えた生活は長くは続かず、転落のきっかけとなったのもこのミスコンだった。熊井被告はここで知り合った知人から“海外の短期アルバイト”に誘われた。これが闇バイトで熊井被告の人生を大きく変えることになる。「電話をかける仕事」と言われて「大丈夫なやつ?」と確認したが、知人から「父親の事業の関係」と答えられ、渡航を決断したという。) フィリピンの入国管理局ビクータン収容所に収監中だった男たちが指示役となり、日本国内の実行犯たちに指示・指令を出していたとされる一連の連続強盗事件。露木康浩警察庁長官は2月の記者会見で、渡辺優樹被告(39)ら主要メンバーが関わった事件の被害総額は60億円にも上るとも明かしている。この組織犯罪の末端にいたのは『闇バイト』に応募してきた若者たちだった』、「「熊井被告はフィリピンで詐欺の電話をする『かけ子』として、組織の犯罪行為に加担していました。今年5月の強制送還時には、共犯者で恋人の藤田海里被告(24)との子どもを妊娠しており、警視庁に逮捕されるもすぐに保釈されて出産。在宅で捜査を受けて裁判にも自宅から通って臨んでいました。一連の罪を認め、現在は老人ホームでのボランティアをしているという熊井被告の弁護側は、子育てもあることから実刑判決を回避しようとしましたが、叶いませんでした。判決が確定したら生後間もない子どもと離れ、刑務所で服役することになります」・・・東京都三鷹市出身。祖父は県議会議員を長年勤めるなどした名士で家庭環境には恵まれていた・・・高校卒業後は2年間の浪人を経て多摩美術大学に進学した。 「各大学の1年生が参加するフレッシュキャンパスコンテストに出場し、ファイナリストまで進みました・・・転落のきっかけとなったのもこのミスコンだった。熊井被告はここで知り合った知人から“海外の短期アルバイト”に誘われた。これが闇バイトで熊井被告の人生を大きく変えることになる。「電話をかける仕事」と言われて「大丈夫なやつ?」と確認したが、知人から「父親の事業の関係」と答えられ、渡航を決断したという「渡辺優樹被告(39)ら主要メンバーが関わった事件の被害総額は60億円にも上るとも明かしている。この組織犯罪の末端にいたのは『闇バイト』に応募してきた若者たちだった」、なるほど。
・『逃げようとしたメンバーはタバコの火を押しつけられ… 2019年10月22日に、熊井被告はフィリピンに渡航した。到着した翌朝、“詐欺マニュアル”を渡されて、この短期アルバイトが闇バイトの「かけ子」だとわかったという熊井被告。しかし、これまでの法廷での熊井被告の証言などによると、組織全体の“ボス”である渡辺被告らに脅迫され、やらざるを得ない状況にあったという。 「実家の住所を知っている、自分たちは日本の警察ともつながっているから、脱走して被害届を出しても取り消されると言われ、逃げようとしたメンバーがタバコの火を押しつけられたり、ビール瓶で殴られたりする動画も見せられた。ボスである渡辺被告から直接脅された人はまわりにいなかったが、恐怖だった」(法廷での熊井被告の証言要旨) また、法廷では組織の詳細も判明した。 「各メンバーの役割はチームリーダーのもと、『1線』『2線』『3線』と分担されていて、熊井被告はA箱というチームで一番下っ端がやる1線を担当していました。警察官などを語り、高齢者がどの金融機関のキャッシュカードを持っているかといった基礎情報を聞き出す担当です。まずは口座が不正に残高照会されているなどと高齢者をひとまず騙す。うまく騙せたら2線に引き継ぎます。2線は財務局職員などを語り、さらに踏み込んだ話を持ちかける。そして3線が日本にいる共犯者に具体的な犯行の指示をします」(前述の司法担当記者) このような1線の犯行を担った熊井被告は冒頭のように2件の窃盗罪で起訴されていた。 起訴状によると、熊井被告は他の共犯者らとともに、2019年11月13日、渋谷区在住のAさん(当時65)から350万円以上をだまし盗っていた。 「Aさんのもとに警察官などを名乗る人間から、『Aさん名義の口座が不正に残高照会されているので、口座が悪用されていないか調べるため、キャッシュカードを封筒に入れて保管する必要がある。財務局職員が訪問する』などと電話があった。その日のうちに財務局職員になりすました日本国内にいた共犯者の男が自宅を訪問し、キャッシュカードが5枚入った封筒をAさんが目を離した隙に、別の封筒とすり替えた。そしてその日のうちに、男は口座から計350万9000円を引き出したんです。さらにこの男は同じ手口で同日、足立区のBさん(当時76)からも63万3000円を盗んでいた。2人あわせて414万2000円です」(同) このような犯罪に加担していた熊井被告ら末端の取り分はというと……。 「取り分は1線などの末端は5%。この2件は熊井被告が直接担当したわけではありませんが、合わせて400万円以上の被害額なので、5%でも担当者の取り分は20万円以上になります。こういった犯罪行為を熊井被告は日本から遠く離れたフィリピンで繰り返していた」(同)) フィリピンの入国管理局ビクータン収容所に収監中だった男たちが指示役となり、日本国内の実行犯たちに指示・指令を出していたとされる一連の連続強盗事件。露木康浩警察庁長官は2月の記者会見で、渡辺優樹被告(39)ら主要メンバーが関わった事件の被害総額は60億円にも上るとも明かしている。この組織犯罪の末端にいたのは『闇バイト』に応募してきた若者たちだった』、「主要メンバーが関わった事件の被害総額は60億円にも上る」とは凄い多額だ。
・『詐欺メンバーとセブ島に旅行に行ったり、食事を楽しんだりしていた 今年11月から行われていた裁判で「詐欺とわかりながら脅されて逃げられなかった」と情状に訴えた熊井被告。しかし、検察側は熊井被告をかわいそうな闇バイトの末端とは捉えずに、自主的に詐欺行為に加担していた側面を強調した。 「まさにAさんとBさんが騙された2019年11月13日に、詐欺拠点がフィリピン当局に摘発され30人以上が連行されています。このときはうまく逃れた熊井被告でしたが、現地で知り合い、交際していた藤田被告とともに、フィリピン国内を転々としながら、かけ子を続けていたんです。本当に逃げようと思えば、監視もなかったのだから逃げられたのではないかと指摘された熊井被告は唯一、証言を拒んでいます」 組織の摘発後にもかけ子を続けていた上、詐欺メンバーとセブ島に旅行に行ったり、食事を楽しんだりしていたと検察は指摘。「脅されて辞められなかった」という熊井被告の主張について「被告人が本件組織から脱退し得ないほどに切迫した状況にあったなどとは到底認められない」と検察は切り捨てていた。 さらに検察は「本件は高齢の被害者らが懸命に貯蓄した老後の資金を奪い、将来に対する不安等、精神的苦痛をも与えたものであり結果は重大。動機は高額な報酬を得る点にあったと認められ、その私利的かつ身勝手な動機に酌量の余地はない」と指摘し、懲役4年を求刑した。そして地裁は2年としたものの実刑判決を言い渡したのだ。 「熊井被告はボランティアを続けながら、Aさんにも被害弁済をしていくと誓っていました。そして藤田被告と結婚して子育てをする未来を描いている。一方の藤田被告も、Aさんへの弁済を誓っています。ずっと留置施設におり子どもの姿をいまだ見られていない藤田被告ですが、罪を償ってから熊井被告と入籍し、子育てをしていきたいと希望しています」 12月7日には藤田被告にも懲役2年の実刑判決がくだった。安易な闇バイトへの参加は、2人の生まれたばかりの子どもにもつらく大きな枷を強いることとなった』、「「熊井被告はボランティアを続けながら、Aさんにも被害弁済をしていくと誓っていました。そして藤田被告と結婚して子育てをする未来を描いている。一方の藤田被告も、Aさんへの弁済を誓っています。ずっと留置施設におり子どもの姿をいまだ見られていない藤田被告ですが、罪を償ってから熊井被告と入籍し、子育てをしていきたいと希望しています・・・藤田被告にも懲役2年の実刑判決がくだった。安易な闇バイトへの参加は、2人の生まれたばかりの子どもにもつらく大きな枷を強いることとなった」、「熊井」「藤田」被告とも「懲役2年」で更生してくれることを期待したい。
第三に、本年4月19日付けダイヤモンド・オンライン「高校中退しキャバ嬢→闇バイト…「名家のお嬢様」がナミと呼ばれるまで【ルフィ事件】」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/342193
・『被害総額60億円と言われている広域特殊詐欺事件、通称「ルフィ」事件。実行犯のひとりで、漫画『ONE PIECE』になぞらえて「ナミ」と揶揄された寺島春奈容疑者は、いったいどのような人生をなぞって犯罪者になったのか。実行犯たちの素顔に迫ったルポルタージュ『「ルフィ」の子どもたち』(扶桑社新書)より一部を抜粋・編集し、“名家のお嬢様” がいかにして転落したのかについて明らかにする。(全2回/2回目)』、興味深そうだ。
・『高校を中退後に キャバクラ勤務の噂も 寺島の小中学校時代の同級生に当たることで、すぐに「タバコ」の裏付けが取れた。地元の青年となった同級生は少し興奮気味に話した。 「1番覚えているのは、モテたことかな。やっぱり昔から可愛かったですから、男子には人気ありましたよ。小学校のときはおしとやかなイメージもあったけど、中学になると活発で、ソフトテニス部に入るとますます人気が出た感じですね。高校は別の学校だから、よくわからないですけど、高校に入ると悪い連中とつるむようになって、退学したと聞いてました」 悪い連中とはどんな人間だったのだろうか。 「このへんは田舎だから“本当の悪さ”をするわけではないですよ。夜中にコンビニでたむろしたり、禁止されているカラオケに行ってタバコ吸ったり、原付で2人乗りしたり。そんな程度でも田舎じゃ『ワル』と見られます。制服のスカートを短くしたり、派手な格好をするだけでもね。なぜそんなことをしたかって?自分がいる環境が息苦しかったんじゃないですか。寺島の家は教師一家で、名家だと周りから見られているのは寺島も感じていたと思います。実際、寺島のきょうだいもみんな優秀でした。ただ寺島にはそう振る舞うことができなかった、それだけじゃないですか」 シンプルな答えではあったが、納得できた。 「高校を中退したあと、寺島が権堂(=長野市随一の繁華街)でキャバ嬢をしてるって噂が流れたんですよ。まだ18にもなっていない年だから、お姉ちゃんの身分証を使って働いてるとかって話題になって。そっとしておいてあげればいいのにな、って思ってましたけど……」 周辺を取材していると、生育環境の良さを感じた。都会育ちの筆者にとっては、自然や、地域のつながりというものに憧れを抱くことがある。ただ、土地の人にとってはその濃密さに辟易することもある。ただでさえ寺島家は「名家」の名を轟かせていた。取材中も「寺島春奈」という個人名よりも「寺島さんちの子」と捉えている住民のなんと多かったことか。しかし、寺島はそんな地元を悪く言わなかった。別の女性の同級生は寺島に好意的だった。 「20歳のときに同窓会をしたんですけど、東京からわざわざ参加してましたよ。その時に東京ではやりの”ギャル”の格好をしていて浮いてたけど。たしかにこのへんじゃ、高校中退には『ワル』のレッテル貼られるけど、堂々としていましたよ。楽しそうにお酒を飲んで、久しぶりの地元を満喫している感じでした。同級生ですから、会って話せばすぐに昔の春奈に戻ってましたね」』、「寺島の家は教師一家で、名家だと周りから見られているのは寺島も感じていたと思います。実際、寺島のきょうだいもみんな優秀でした。ただ寺島にはそう振る舞うことができなかった・・・高校を中退したあと、寺島が権堂でキャバ嬢をしてるって噂が流れたんですよ・・・20歳のときに同窓会をしたんですけど、東京からわざわざ参加してましたよ・・・楽しそうにお酒を飲んで、久しぶりの地元を満喫している感じでした」、「同窓会・・・東京からわざわざ参加」、この時点ではワルではなかったのだろう。
・『「良家のお嬢様はもう演じない」 しかし、その時、彼女は自分たちの知る寺島とは違う一面を目の当たりにしていた。 「結構お酒を飲んだ後だったんですけど、彼氏と同棲しているとか、そんな話になったんですよ。『よくそんな生活、親に反対されないね』って聞いたら、『周りの目を気にするのはもうとっくにやめてるから』ってキッパリ言ったんですよね。だから“地元用”の格好をしてこなかったのかな、と妙に納得しましたね。いい子、良家のお嬢様はもう演じないと。私からしたら、春奈が遠くに行っちゃったようで寂しかったですけど、そういう生き方も決して悪くないな、って思ったのを覚えています」 良家のレッテル。それをかなぐり捨てるように、寺島は自分の道を突き進んでいく。 それ以降、寺島は地元から消えた。そのかわり、目撃されたのは東京・六本木だった。六本木の交差点で寺島とばったり出くわした同級生がいた。その時寺島は「今、ここでキャバ嬢をやってるの」と胸を張ったという。 残念ながら取材班は、寺島が在籍していたキャバクラ店にたどり着くことはできなかった。しかし、週刊誌には以下の記事があった。 「働いてたときは髪も明るくて、盛ってたからね。勤務態度はたまに当欠(当日欠勤)するくらいで真面目なほうだった。トークもうまくて人気はあったほう。彼氏なのかわからないけど、男にお金を貢いだりで借金があったと聞いてる。ある日、突然、連絡もなく辞めたんだけど、噂では別の店に行ったとか。まぁこの業界では珍しくもない話だけど、やはり昔からお金が最優先だったんだろう」(週刊ポスト 2023年5月5・日合併号) 長野を出た寺島は、自由に、気の向くままに生きていたのだろう。そんな寺島はフィリピンでのリゾートバイトだとだまされ、ルフィたちのところに流れ着いたとされる。) 夜の街の人脈がフィリピンに向かわせたのだろうが、その経緯も詳細も現在のところ明らかになっていない。寺島が日本への送還以来、事件に関して一貫して黙秘を続けていることに起因している。おそらく、一連の事件の判例からしても「かけ子」をしていた寺島の実刑は免れないだろう。 「ナミ」を“応援”するネット掲示板には、罪を認めて反省の態度を示し、情状酌量を得れば減刑されるのでないか、という意見が散見される。現在の司法が反省を促す場ではなく、過去の判例から単純に刑期を当てはめるだけの「作業」となっている以上、それも言下に否定はできないと感じるが、何より寺島は黙秘を貫いているがために、保釈すら認められていない。 ただ、「黙秘」という選択に、周囲の目を気にすることなく、自分の選択した道を信じて進む寺島の“意地”というものが垣間見えないか。すでに日本で逮捕状が発布され、フィリピンにも手配書が回っていた2023年2月末、寺島はフィリピンの入管施設をビザ延長のため自ら訪れ、そこでそのまま拘束された。その時すでに「ルフィ」ら幹部は日本へ強制送還され、グループは瓦解していた。そこで、入管職員から「Can you speak English?」と問われ、ほとんど返答できなかった。 カネを稼ぐ手段もなく、英語も理解できなかったのだ。それでもフィリピンでの生活を続けようという意地はあった。寺島は27歳になっていた』、「寺島は黙秘を貫いているがために、保釈すら認められていない」、情状酌量は期待できないので実刑判決を受け、刑務所で更生を図るほかなさそうだ。
タグ:「主要メンバーが関わった事件の被害総額は60億円にも上る」とは凄い多額だ。 「寺島は黙秘を貫いているがために、保釈すら認められていない」、情状酌量は期待できないので実刑判決を受け、刑務所で更生を図るほかなさそうだ。 「同窓会・・・東京からわざわざ参加」、この時点ではワルではなかったのだろう。 「寺島の家は教師一家で、名家だと周りから見られているのは寺島も感じていたと思います。実際、寺島のきょうだいもみんな優秀でした。ただ寺島にはそう振る舞うことができなかった・・・高校を中退したあと、寺島が権堂でキャバ嬢をしてるって噂が流れたんですよ・・・20歳のときに同窓会をしたんですけど、東京からわざわざ参加してましたよ・・・楽しそうにお酒を飲んで、久しぶりの地元を満喫している感じでした」、 ルポルタージュ『「ルフィ」の子どもたち』(扶桑社新書) ダイヤモンド・オンライン「高校中退しキャバ嬢→闇バイト…「名家のお嬢様」がナミと呼ばれるまで【ルフィ事件】」 してくれることを期待したい。 「「熊井被告はボランティアを続けながら、Aさんにも被害弁済をしていくと誓っていました。そして藤田被告と結婚して子育てをする未来を描いている。一方の藤田被告も、Aさんへの弁済を誓っています。ずっと留置施設におり子どもの姿をいまだ見られていない藤田被告ですが、罪を償ってから熊井被告と入籍し、子育てをしていきたいと希望しています・・・藤田被告にも懲役2年の実刑判決がくだった。安易な闇バイトへの参加は、2人の生まれたばかりの子どもにもつらく大きな枷を強いることとなった」、「熊井」「藤田」被告とも「懲役2年」で更生 「電話をかける仕事」と言われて「大丈夫なやつ?」と確認したが、知人から「父親の事業の関係」と答えられ、渡航を決断したという「渡辺優樹被告(39)ら主要メンバーが関わった事件の被害総額は60億円にも上るとも明かしている。この組織犯罪の末端にいたのは『闇バイト』に応募してきた若者たちだった」、なるほど。 ・・東京都三鷹市出身。祖父は県議会議員を長年勤めるなどした名士で家庭環境には恵まれていた・・・高校卒業後は2年間の浪人を経て多摩美術大学に進学した。 「各大学の1年生が参加するフレッシュキャンパスコンテストに出場し、ファイナリストまで進みました・・・転落のきっかけとなったのもこのミスコンだった。熊井被告はここで知り合った知人から“海外の短期アルバイト”に誘われた。これが闇バイトで熊井被告の人生を大きく変えることになる。 「「熊井被告はフィリピンで詐欺の電話をする『かけ子』として、組織の犯罪行為に加担していました。今年5月の強制送還時には、共犯者で恋人の藤田海里被告(24)との子どもを妊娠しており、警視庁に逮捕されるもすぐに保釈されて出産。在宅で捜査を受けて裁判にも自宅から通って臨んでいました。一連の罪を認め、現在は老人ホームでのボランティアをしているという熊井被告の弁護側は、子育てもあることから実刑判決を回避しようとしましたが、叶いませんでした。判決が確定したら生後間もない子どもと離れ、刑務所で服役することになります」・ 「末端にいたのは『闇バイト』に応募してきた若者たち」、なるほど。 集英社オンライン「〈広域強盗団の“お嬢様”に実刑判決〉名士の家庭で育った元ミスキャン美大生はなぜ“詐欺グループ”に堕ちたのか…逮捕後に共犯者との子どもを出産、ボランティア中も服役へ…法廷でみせた素顔とは」 「受け子・出し子 報酬:回収額の3~10%など 騙した被害者から現金を受け取るのが受け子で、騙し取ったカネをATMから引き出すのが出し子。面が割れやすく、かけ子よりも逮捕されるリスクが高いため回収額が大きいほど報酬UP」、「出し子。面が割れやすく、かけ子よりも逮捕されるリスクが高い」、その通りだろう。 「名簿をもとに電話をかけまくって言葉巧みにカネを引っ張ろうとするかけ子は、①留守番電話、②防犯アナウンスが流れる電話、③同居家族に電話を代わる家庭は、敬遠すると話していました・・・防犯アナウンス機能がついている電話は1万円程度で購入できます」、「振り込め詐欺」予防には有効だ。 「『弁護士がついている』『逮捕はされない』というウソを真に受けて犯罪に加担する若者も多い」、こんな見えすいたウソに乗せられるとはお粗末だが、これが現実なのだろう。 詐欺系闇バイト図鑑 「少なくとも儲けのカラクリが理解できない案件には手を出すべきでない」、その通りだ。 「今は服役中の息子に代わって、夫と私が毎月少しずつ被害弁済を続けています」、親には返済義務はないが、自主的に返済しているのだろう。 「刑務所でも性加害、虫を食わせるなどのイジメが横行していて地獄だった」とは酷い話だ。 「家族と婚約者の名前を出し脅してきた」のでは、黙るしかないようだ。 「約束の時間に遅れたときに『お前のせいで口座が凍結した。300万円を補塡しろ』と脅されて」、明らかに言いがかりだが、「300万円を補塡しろ」とは悪乗りが過ぎる。 日刊SPA!「「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされて…」詐欺の元加害者たちが明かす“闇バイト”の末路」 (その2)(「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされて…」詐欺の元加害者たちが明かす“闇バイト”の末路、〈広域強盗団の“お嬢様”に実刑判決〉名士の家庭で育った元ミスキャン美大生はなぜ“詐欺グループ”に堕ちたのか…逮捕後に共犯者との子どもを出産、ボランティア中も服役へ…法廷でみせた素顔とは、高校中退しキャバ嬢→闇バイト…「名家のお嬢様」がナミと呼ばれるまで【ルフィ事件】) 広域強盗事件
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