SSブログ

医療問題(その14)(進行が早く悪性度の高い膵がん 罹患率は漸増中、医者の本音「がんで死ぬのは意外と悪くない」 確かに怖い膵がん けれど怖がりすぎなくていい、医者への「袖の下」、どう思いますか?、「復帰したい」 針治療 整体…執念のリハビリ 医療もリハビリ技術もまだまだ発展途上だ) [社会]

医療問題については、2月11日に取上げたが、今日は、(その14)(進行が早く悪性度の高い膵がん 罹患率は漸増中、医者の本音「がんで死ぬのは意外と悪くない」 確かに怖い膵がん けれど怖がりすぎなくていい、医者への「袖の下」、どう思いますか?、「復帰したい」 針治療 整体…執念のリハビリ 医療もリハビリ技術もまだまだ発展途上だ)である。

先ずは、医師兼マンガ家の近藤 慎太郎氏が2月14日付け日経ビジネスオンラインに寄稿した「進行が早く悪性度の高い膵がん、罹患率は漸増中 星野監督も九重親方も、膵がんで亡くなった」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・本連載ではこれまで肺がんや胃がん、前立腺がん、大腸がんについて解説してきました。これらのがんは、原則的に自治体や健保組合でがん検診が受けられます(前立腺がんについては対応が分かれます)。 より正確に言うと、受けられるがん検診には肺がん、胃がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がん、一部で前立腺がんの計5~6種類があります。
・しかしがんにはもっと多くの種類があります。それなのに、なぜこれらのがんだけ検診があるのでしょうか。 それは、「がん検診をする意味があるから」です。早期発見すれば完治する可能性が高いから、とも言い換えられます。だからこそ、自治体や健保組合は慢性的な財政問題を抱えつつも、その多くを負担してがん検診を実施しているのです。
・では、そのほかのがんは検診する意義がないのかというと、決してそういうわけではありません。しかし、例えば頻度が非常に少ないがんであれば、全員一律で検診を実施することは非効率的でしょう。 もう一つ、検診の導入が難しいがんがあります。それは「進行するのが速くて早期発見・治療が難しい悪性度の高いがん」です。
・そのようながんは1年に1回検査を受けていても手遅れになってしまうこともあるし、大抵は早期発見する妥当な検査(安価で体の負担が少ないもの)がありません。そんな「悪性度の高いがん」は何種類もありますが、中でも「悪性度が高く、患者数も多い」というある意味最も怖いがんは何かといえば、やはり「膵がん」でしょう。
・膵がんで亡くなった有名人には九重親方(元・横綱千代の富士)やスティーブ・ジョブズ、最近では星野仙一・元監督がいます。膵がんは進行がとても早いので、いずれも発病してから亡くなるまでの期間はあまり長くはありません。 膵がんはたとえステージI期(早期ということ)で見つかっても、5年生存率が50%にも達しない、とてもやっかいながんなのです。
・ただし、ここで大事なポイントです。5年生存率は「診断されてから5年後に生存している人の割合」です。つまり発表されている統計は「5年以上前に診断された人」のデータだけで算出されています。 医療は日進月歩で、ここ数年で膵がんの治療法も進歩しています。そのため今、膵がんと診断された場合の5年生存率はもう少し高くなる、ということを心に留めておいてください。
・さて、では膵がんになる人は、どのくらいいるのでしょうか。 男性の場合、膵がんの死亡数は5番目に高くなっています(多い方から順に、肺がん→胃がん→大腸がん→肝臓がん→膵がん)。そして2015年の実際の死亡数は、男女合わせて3万3475人と報告されています(がん情報サービスより)。それなりに多い、ということです。 それも下記の図の通り、ここ最近膵がんの罹患率は漸増傾向にあるのです。
▽膵がんの手術ってこんなに面倒なの!?
・なぜ膵がんの罹患率が増えているのかは明らかではありません。ただいずれにしても、私たちは「非常にやっかいな状況に置かれている」と言っていいでしょう。 ほぼすべてのがんに共通することですが、完治させる前提条件は早期に発見することです。では、膵がんを見つけるにはどんな方法があるでしょうか。
▽膵臓の検査、腹部エコーだけでは“死角”も?
・簡便さから言うと、まずは腹部エコーです。安全性も高いし、肝臓、胆のう、腎臓、脾臓など、ほかの臓器も同時に観察できるため非常に便利です。 ただし、膵臓は人体の背中側に位置しているため、エコーが届かない死角ができてしまいます。また胃腸のガスが多かったり、肥満が高度だったりしてもエコーが届かないことがあります。結局、エコーで膵臓を100%観察することは困難なのです。なお、肥満は様々な病気の原因になるだけではなく、時に検査自体を困難にすることがありますので、どうか留意してください。
・では本気で膵臓の検査をしようと思ったら、どうすればいいでしょうか。 その場合は、造影剤を使ったCT、特殊なMRI(MRCP)、超音波内視鏡(EUS)などが有用です。ただしどれもそれなりに大掛かりな検査なので、あるかないか分からない膵がんのために、健康チェックとして1年に1回きちんと受け続けるという人は少ないでしょう。
・以上のように、膵がんの検査、治療というのは、やってやれないことはないけれども、相当にハードルが高いということが分かります。 では膵がんには打つ手がないのかというと、決してそんなことはありません。一つだけやれることが残っています。 検査と治療が難しければ、あとは「膵がんができないようにする」しかないのです。 つまり膵がんのリスクを上げる因子をできるだけ避ける、ということです。
・今まではっきりと言及してきませんでしたが、実は予防医学には時系列として「一次予防」「二次予防」「三次予防」の3段階があります。このうち三次予防は、病気を発症した人が対象で、重症化の防止、合併症の発症や後遺症を予防することなので、ここでは割愛します。
・一次予防は健康人が対象で、発病そのものを予防することです。例えばタバコやアルコール、肥満、食生活を改善することや、ピロリ菌の除菌など、「リスク因子を避ける」ということです。 二次予防は発病した人が対象で、できるだけ早期に発見し、早期治療することです。画像検査を中心とした、いわゆるがん検診は二次予防に相当します。
・がんを遠ざけるうえで一次予防(リスク因子を避ける)と二次予防(がん検診)は欠かすことのできない両輪です。ただし、がんの種類によっては、どちらかのウエイトが大きくなることがあります。 例えば胃がんの場合、一次予防としてピロリ除菌はとても重要ですが、もし除菌をしなかったとしても、1年に1回胃カメラ検査を受けていれば、胃がんで命を落とすリスクはかなり少なくなります。 逆に、ピロリ除菌をしっかりやったとしても、胃がんのリスクはゼロにならないので、胃カメラは受け続ける方が安全です。結局、胃がんの場合は二次予防、検査を受けることのウエイトが大きいということになります。
・一方で、膵がんのように現状では二次予防が非常に難しいがんは、相対的に一次予防のウエイトが大きく、発がんリスクをできるだけ減らすことが重要になるのです。 では膵がんのリスク因子には何があるのでしょうか。大事なことなので、次回詳しく解説します。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/091200163/012900022/?P=1

次に、上記の続き2月21日付け「医者の本音「がんで死ぬのは意外と悪くない」 確かに怖い膵がん、けれど怖がりすぎなくていい」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・前回に引き続き、膵がんについて解説いたします。 がんを遠ざけるうえで、一次予防(リスク因子を避ける)と二次予防(がん検診)は欠かすことのできない両輪です。 ただし、膵がんのように現状で二次予防が難しいがんは、相対的に一次予防のウエイトが大きくなります。つまり、発がんリスクをできるだけ減らすことが重要なのです。
・では膵がんのリスク因子には何があるかというと、次のようなものが挙げられます。 ①がんの家族歴 ②慢性膵炎 ③肥満 ④糖尿病 ⑤タバコ ⑥アルコール
・アルコールの回(「『適量のアルコールは認知症に良い』はウソ!」)で解説しましたが、②の慢性膵炎は、膵がんのリスクを8~13倍に上昇させます。そして慢性膵炎の原因の半分以上はアルコールです。 つまり①の家族歴を除くと、上記のほぼすべての因子が、生活習慣に関わることになります。これは決して、悪いことではありません。むしろ改善、予防する余地があるということを意味していますから。
・では、それぞれの因子はどれぐらいリスクを上げるのでしょうか。報告によってバラツキはありますが、次のようなデータがあります。  肥満 2.6倍 糖尿病 1.9倍 タバコ 1.7倍 アルコール 1.2倍  肥満、タバコ、アルコールは今までも出てきているので、ここでは糖尿病について少し解説しておきます。
・糖尿病は、インスリンの作用が不十分になることによって、慢性的に血糖値が上昇する疾患です。血糖値が高くなると血管が損傷され、様々な合併症を起こします。心筋梗塞、脳卒中、網膜症(失明のリスク)、腎障害(透析のリスク)、神経障害、EDなどです。血管は全身をくまなくカバーしているので、その分だけ合併症も多岐にわたるのです。
・そして、実は糖尿病にはもう1つ重大な合併症があります。それは、すべてのがんのリスクが平均して1.2倍に上がることです。 「1.2倍」と聞くと、「それだけ?」と思うかもしれません。けれど、あるがん患者数が5000人で済むところが、6000人になってしまうのです。医療の世界では十分に重みのある数字と言えます。
・糖尿病ががんのリスクを上げるということはかなり重要な事実なのですが、残念ながら、医療者の中でもあまり認識されていません。対策の難しい膵がんへの影響力がより強い(リスク1.9倍)ので、十分な注意を払うべきでしょう。 血糖値をコントロールするには、食事の管理と適度な運動が欠かせません。またその結果、肥満(リスク2.6倍)が解消されれば、膵がんの発症リスクをぐっと抑えることもできるでしょう。
▽膵嚢胞(すいのうほう)が見つかったら注意!
・糖尿病が膵がんのリスクを上げる一方で、その逆に膵がんが血糖値を上昇させることもあります。今まで問題なかったのに、新たに糖尿病になった場合や、コントロールできていた糖尿病が急に悪化した場合には、背後に膵がんが隠れている可能性があるのです。不自然な変化が膵がんの早期発見に繋がるケースもあるので、非常に重要なポイントです。
・繰り返しますが、膵がんにおいて、肥満や糖尿病、タバコ、アルコールはコントロールが可能なリスク因子です。さらに残念ながらコントロールはできませんが、実はもう一つ、あまり知られていないリスク因子があります。それが「膵嚢胞(すいのうほう)」です。
・みなさんの中には、今まで腹部エコーやCT検査を受けて、「肝臓や腎臓に嚢胞(のうほう)がある」と言われた人もいるはずです。嚢胞とは、中に液体が入った袋状の病変です(水風船のようなイメージです)。肝臓や腎臓の嚢胞はしょっちゅう見つかるもので、「問題にならない所見」の代表格。医療者も見つければ指摘しますが、基本的に放置で構わないと説明します。
・ただし、「膵臓の嚢胞」は、全く意味合いが違います。膵嚢胞と診断された人は、それがない人に比べて、約3倍も膵がんのリスクが高くなるのです。膵がんは嚢胞の部分にできることもあるし、全く別の場所にできることもある。それなのに、なぜリスクが高くなるのか、仕組みは解明されていませんが、これは統計的に判明していることです。
・この情報も、残念ながら医師の中でもあまり知られていません。肝臓や腎臓の嚢胞と同じ感覚で、「膵嚢胞がありますが問題ありません」と説明しているケースもありえます。もし膵嚢胞があると言われたら、消化器内科(できれば胆膵専門)を受診して、定期的なフォローを受けることをお勧めします。
▽がんで死ぬのは恐ろしいことなのか
・さて、ここまで厄介者の膵がんについて解説してきました。早期発見は難しいので、リスク因子を避けることが何よりも重要ですが、それで必ず予防できるとも限りません。膵がんは、確かに怖い病気です。 けれど、ここで少し立ち止まって考えてみましょう。
・これまで、がんを早期発見・早期治療するための話をしてきましたが、そもそもがんで死ぬということは、そんなに許されないことなのでしょうか。 身も蓋もない言い方をしてしまうと、人間はいつか必ず死にます。しかも、3人に1人ががんで死ぬ時代です。死因はがんに続いて、心疾患や肺炎、脳卒中などと続きますが、結局は何が原因で死ぬのかという違いに過ぎないとも言えます。
・もちろんこれは、個人の死生観によって異なるでしょうが、心筋梗塞や脳卒中によって、「死の恐怖を感じる時間もなくあっという間に死にたい」という人もいれば、「身の回りをきちんと整理し、家族にもお別れを言ってから死にたい」という人もいるはずです。 そして後者を望む人にとっては、ある程度の時間的猶予のあるがんという病気は、最悪の選択肢ではないのかもしれません。加えて、がんの痛みや苦しさも、緩和ケアの発達した現代では、多くの部分をコントロールすることができるようになりました。
・「がんで死ぬのは意外と悪くない」。こう思っている医療者も、実は少なからずいるのです。 もちろん当たり前のことですが、がんに限らず、治る病気は治した方がいい。治すタイミングを逃してしまった場合、やはり「やっぱりきちんと節制すればよかった…」「健診を受けておくべきだった…」「症状をほったらかしにしなければよかった…」といった、「○○しておけば」という後悔で、残りの人生が押しつぶされてしまうかもしれませんから。
・「治りにくい病気」が世の中にたくさんある中で、「治る病気」はきちんとケアして、「やるべきことはやっている」状態にすることが、精神衛生上とても大切になります。 今回の膵がんは治りにくい病気の代表格ですが、それについても一次予防をきちんとし、時々はお腹のエコーを受けて、もし膵嚢胞があれば専門家に相談する。そこまですれば現状では十分合格です。後は自然の流れに身を任せるでも構わないと思います。
・膵がんは怖いというのは、ある意味事実ですが、その情報がひとり歩きしている印象もあります。ことさら膵がんだけに注目して恐れ続けるのも不合理でしょう。 本来、「健康」とは人生を充実させるための手段であって、目的ではないはずです。どう頑張ったところで、人間にとって死は避けられない。健康維持のためになすべきことを淡々と実行すれば、後は毎日、できるだけ楽しく生きることが大切なのではないでしょうか。
▽人生は「贈りもの」(全てマンガ)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/091200163/021900023/?P=1

第三に、総合南東北病院外科医長の中山 祐次郎氏が1月17日付け日経ビジネスオンラインに寄稿した「医者への「袖の下」、どう思いますか? 第22回 患者さんから現金をもらう医者、断る医者」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・こんにちは、福島県郡山市にあります総合南東北病院外科医長の中山祐次郎です。 日経ビジネスオンライン読者の皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。昨年2月から始まったこの連載「一介の外科医、日々是絶筆」は、2月で一周年を迎えます。どうにかクビにならずに済んでいるのは、皆様がお読みくださっているおかげでございます。ありがとうございます。
・さて近況でございます。年末年始を私は福島で過ごしました。結婚して初めての年末年始でして、両家に顔を出さねばなあと思っておりましたところ、どちらにも行かないことに。私、実家は神奈川県なのですが、両親が幼子のいる妹一家の渡米に付き合い米国へ行ったため、実家に帰る理由がなくなったのです。妻の家族は郡山の私の家に遊びに来てくれたため、お義母さんの美味しい雑煮をいただくことができました。
・年末年始はオンコールという自宅待機の当番で、12月30日、31日、1月1日とずっと「いつ緊急手術が来るか」と神経を張っておりました。やっぱり3件ほどは緊急手術になり、こんな具合で手術室へ。病気に休日はありませんからね。
▽晦日、「メス納め」のあとでも緊急手術。みなぎる気合
・年始しばらくして落ち着いたところで、郡山で一番大きな神社に初詣に参りました。これまで毎年鎌倉の八幡様にお参りしていたので、雪の中の初詣なんて初めてで興奮しました。出店のラインナップも、「芋煮」や「田舎汁」など地元色があふれていましたね。
▽ドクターにお金、渡したことありますか?
・では本題です。今回は病院でたまに耳にする、患者さんからの「袖の下(お金)」についてお話ししたいと思います。このお金というのは、保険診療で支払う費用とは別に、医師に直接手渡しする現金や金券のことです。
・本記事に先立って私はYahoo!ニュースにこんな記事を書きました(日経ビジネスオンライン編集部の皆様、すみません)。 「患者さんからの「袖の下」 医師は受け取る?」 この中で私は、4割の医者が「基本的に受け取る」、もう4割が「基本的に受け取らないが断れないときもある」であることを明かしました。つまり8割の医者は受け取った経験があるということになります。さらには弁護士にインタビューし、賄賂罪や脱税といった法的問題がある点について指摘しました。
・日経ビジネスオンライン読者の皆様の世代ですと、ご自身が病気になって入院し、点滴や手術などを受けたことのある方が多いかと思います。あるいは親御さんのご病気で病院に付き添ったことがある方も多いでしょう。 皆様は、治療の前後で医者にお金を渡したことがあるでしょうか
▽ガンガン受け取る医者もいる
・私の経験を少しお話します。私は患者さんからお金を受け取らないと決めているのですが、それでも時々私にお金を渡そうとなさる患者さんがいます。多くは社長さんや大企業の重役などお金がありそうな方で、だいたいが個室に入院されています。そして執刀医であり主治医の私に、退院間際に「先生、これ」と言って、封筒を白衣のポケットにねじ込もうとなさいます。多くの方が、固辞してもなお強引に渡そうとするのです。「本当に困ります」と声をあげて、やっと諦めていただけることが多いですね。
・諦めていただけず、その場ではどうしても「お金じゃないから」と言い渡された封筒の中を確かめると、やっぱり一万円札が数枚入っていてすぐに返しに行くなんてこともありました。 この「患者さんから医師がお金を受け取る」ことについて、皆様はどうお考えでしょうか。いろいろなご意見があると思うのですが、私はやっぱり強い違和感を覚えるのです。そりゃ現金をもらえれば誰だって嬉しいし、イメージほど裕福ではない勤務医の家計は助かるでしょう。私の知る偉い医師や高名な医師の中には、ガンガン受け取る人も多くいます。ある超有名病院では、医者の給料がかなり安くて、「そちらのお金」で収入を補っているという噂もあるほどです。
▽袖の下の2パターン
・ちなみに、お金を渡すタイミングには2パターンあることを説明しておかねばなりません。 一つは、手術や治療前に「どうぞこれでよろしくお願いします」というニュアンスを込めたタイミング。そしてもう一つは、治療が終わり退院間際になり渡すものです。
・前者は、医師に暗黙の「優遇」や「便宜」を求めているようにも取れます。医師側としては、「分かってんだろうな、お金渡してるんだからキッチリやれよ」というメッセージが同じ封筒に入っているような気になります。一方で後者の方は、もう治療は終わっているわけですから「感謝」のお気持ちが込められているのでしょう。 
・この2つを考えると、前者はあまりよろしくないような気がします。なぜなら、お金を受け取ったことで医者が患者さんを差別してしまう可能性があるからです。もちろん多くの医者は否定するでしょうが、病院内でその患者さんに対して極めて大きな裁量権(入院患者さんの生活から治療までほぼ全ての指示は主治医が出します)を持っている限り、意識的にせよ無意識的にせよ影響が皆無とは言い切れません。私は、受け取ってもその裁量権に全く影響を及ばさない自信がないので、受け取りません。
・ところが後者はどうでしょうか。収賄や脱税などの法的問題さえなくなれば、私はそれほど悪いことだとは思わないのです。感謝の気持ちとお金の余裕のある人が、治療した医師に感謝の気持ちとしてお金を渡す。それ自体は自然な行為であろうと思います。まあその後の治療への影響を考えると、前者と同じ要素も少し含むのですが。
▽「金持ち長生き、貧乏早死に」になるおそれ
・しかしここで気になるのが、これが進むと医者は金持ちばかりを向くようになるのではないかという点です。お金のある患者さんに対してだけ医者は丁寧になり、その患者さんの取り合いになるでしょう。こうしてお金のない人はそっぽを向かれることになります。突き詰めると、「金持ち長生き、貧乏早死に」という、まるで米国のような状況になってしまいかねません。言い換えれば、経済格差がどれほど寿命の格差に反映されることを許容するか、ということでしょう。日本では基本的になるべく許容しない方針で医療・福祉政策をしていると思います。
▽この問題提起に対する反応は……
・少し話が大きくなりました。私はこの問題を、どこかのジャーナリストや週刊誌がスッパ抜くよりも先に問題提起したいと考えていました。本件は大人なら誰でも知っているが誰も声高には言わない、暗黙の了解です。しかし医者としては、どうせいつかは「バレる」のですから、だったら先に自分たちでなんとかしちゃいませんか? そう思っております。
・しかし、この話をYahoo!ニュースに書き、かなりの人数の方に読んでいただきましたが、何かが起きたでしょうか。答えは、「無風」でした。誰も、何も言ってきません。この程度では何も変わらないのかもしれません。もしかすると同業者の医師は「やれやれなんでアイツ、いきなりそんな面倒なことを」とお思いかもしれません。
・この「袖の下」の解決法として、私は「医師へお金を渡すのではなく、渡したい人は病院へ寄付する」という提言をしました。病院側はそのお金を医師への給与としてもいいし、半分は病院の収入としてもいい。なんならふるさと納税のように、使途を決めて寄付してもいいですよね(「受付の椅子を新しくして」「空調を良くして」など)。それにはいくつかの法改正などのハードルがありそうですが、十分検討する意義はあると思います。
・読者の皆様はいかがお考えでしょうか。コメント欄にご意見いただければ幸いに存じます。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/011000038/011500025/

第四に、ジャーナリストの財部 誠一氏が2月6日付け日経ビジネスオンラインに寄稿した「「復帰したい」、針治療、整体…執念のリハビリ 医療もリハビリ技術もまだまだ発展途上だ」を紹介しよう(▽は小見出し)。
▽「回復期」に集中的なリハビリで効果を最大化
・最近、初台リハビリテーション病院(東京都渋谷区)のテレビでの露出がやたらに目につくものだから、この連載の中で触れるのも、宣伝臭い感じがしてはばかられるのだが、3年前に実際に入院していた病院だからお許し願いたい。
・初台リハビリテーション病院が優れた病院であることは間違いない。だが完全無欠な病院などあろうはずもなく、リハビリに対する考え方そのものに疑問を感じることも少なくない。初台といえばハードワークが売り物だ。365日、1日も休まず、厳しいリハビリをする。それは脳梗塞による麻痺症状の急速な改善が期待される「回復期」と呼ばれる3カ月間に、集中的にリハビリをすることで、効果を最大限引き出そうと考えているからに他ならない。
・そのためにリハビリスタッフの人数も充実しているし、1人の患者に対して医師や看護師、ケアワーカーなどがチームを組んで対応する見事なシステムを備えてもいる。人にもよるが、1日も早い社会復帰を切望していた私にはハードワーク・オンリーの初台のリハビリはうってつけだった。自主トレも含め、ストイックに全力でリハビリに取り組んだ。
▽「休息」という発想は皆無だった
・当たり前のことだが、1日も休まず、手抜きもせず、ひたすらリハビリをやり続ければ私も疲労困憊してしまう。それを見かねた看護師が「やりすぎだ」とリハビリスタッフに抗議したこともあったし、リハビリの合間にはベッドで横になって休息しろと言われたこともしばしばあった。しかし理学療法士や作業療法士たちには「休息」という発想は皆無だった。限られた時間内にできる限りのことをやることが、自分に与えられたミッションだと信じこんでいるようだった。
・私はそのリハビリのハードさを批判しているわけではない。繰り返すが私にはそれが合っていたし、望んでもいたことだったので、個人的にはありがたかった。しかしハードワークは休息とセットで初めて効果を発揮する。
・この連載でも脳梗塞のリハビリとジムで行う筋トレはまったく異なるとたびたび指摘してきた。血栓ができ司令塔としての機能を失ってしまった脳に、手足を動かすことで刺激を入れ、その機能の復活を図るのがリハビリだ。つまり目的が違うのだ。
・最近は女性の間でも筋トレがちょっとしたブームになっていて、美しいシックスパックの(6つに割れた)腹筋に羨望の視線を送る筋トレ女子もいる。筋トレのやり方に関する情報もネット上には溢れかえっている。もちろん情報の質はピンキリだが「筋トレは毎日やってはいけない」は筋トレの常識である。
・筋肉はトレーニングで強い負荷をかけることと、休息による「回復」のバランスが大切とされる。最近流行語となっている「超回復」とは、筋トレ後に48時間の休息を与えることで筋肉は急速に回復することを指すという。それにどの程度科学的な裏付けがあるのかないのか、私にはわからないが、筋トレは休息とのバランスによって効果を生むことだけは間違いない。
・脳梗塞のリハビリと筋トレはまったく異なるものなのだが、両者には重なり合う部分もある。股関節や腹筋を鍛える作業は筋トレそのものだし、歩行訓練も結果としてふくらはぎや太モモの筋肉を鍛える運動になっている。リハビリをやると脳もかなりの疲労感を覚えるのだが、筋肉痛も起こるし、身体力の消耗も激しい。
▽自分で考え、自分でやるしかない
・だが初台リハビリテーション病院ほどの病院でも、リハビリで消耗した身体や筋肉をどう回復させればいいのかまでの配慮はない。リハビリを連日続けながら、どうやって効果的な「休息」をとればいいのか。 自分で考え、自分でやるしかない。
・入院中という環境の下ではできることにも限度がある。食事や入浴も含め1日のスケジュールが詳細に決められているため、時間的な制約が大きい上に、病院外に自由に出かけることもできない。いかにして効果的な「休息」をとるか。元気にリハビリに臨むためには何ができるか。考え抜いた末に、私はふたつの結論を得た。もちろん入院中だから勝手な行動は許されない。自分が入院しているフロアの責任者である医師に相談した。
・ひとつはニンニク注射など、身体力回復の助けとなる医療的な措置をしてもらえないかという提案だった。じつは私には不整脈対策として「メインテート」という薬が処方されており、これが結果的に血圧を大きく低下させ、疲労感を倍増させていた。 「医学生時代にこの薬を飲んで柔道をやらされたことがありましたが、ものすごい疲労感を経験しましたから、おっしゃることはよく理解できます」とその医師は共感こそしてくれたものの、疲労回復のための特別な措置はこの病院では何もしていないと否定されてしまった。
▽「鍼灸師による施術を許可して欲しい」と提案した
・2つ目の提案は鍼灸師による施術を許可して欲しい、だった。 脳梗塞になってしまって何をいいやがると言われてしまいそうだが、私は常日頃から自分の身体には人一倍気を使ってきた。人間ドックは毎年かかさずに続けて受けてきたし、脳ドックやがんマーカーもやってきた。今振り返ってみると、とんでもないほどオーバーワークだったし、相当ストレスフルな生活を送っていたものの、疲れを引きずらないようにするためにマッサージや鍼灸治療もこまめに通っていた。
・マッサージについては、ヨーロッパで修業しホテルオークラ(東京都港区)で「ゴッドハンド」の名を欲しいままにしていた方に、独立開業された後、約10年間お世話になっていた。しかし、あいにく私が入院中、彼女は出産間際で施術は困難だった。このため、六本木ヒルズ(同)などの中にあるヒルズスパでお世話になり、その後フリーになった鍼灸師の方にお願いしようと考えたが、病院内で鍼灸治療をすることはかなりハードルが高いように思えた。
・果たしてフロアの担当医師が認めてくれるかどうか。 「鍼灸の効果はよく理解しています」 担当医師が予想外の反応を見せた。 「私自身が体験的にその効果を知っています。ただ火を使うお灸は認められませんが、針治療ならいいでしょう」
▽意外なほどあっさりと許可が出た
・意外なほどあっさりと認めてくれたのである。ただし「置き針」と呼ばれる特殊な針は許可できないと言われた。1ミリほどの短い針を小さな絆創膏で身体に貼ったままにしておくのが「置き針」だが、かつてその「置き針」によって看護師が怪我をしたことがあったからという理由だった。
・1週間に1度の針治療は入院生活の潤いだった。 脳梗塞患者への施術も豊富なその鍼灸師は私の状況に応じて、慎重に針治療を行ってくれた。疲労回復のために足裏やふくらはぎにはオイルを使ったマッサージを施してくれた。初台リハビリテーション病院のハードなリハビリに全力で取り組めた背景に、間違いなくこの鍼灸治療による「休息」があった。
・さらに有益だったのはこの鍼灸師からの情報だった。脳梗塞になる以前からお世話になっていたから、脳梗塞の前後で身体がどのように変化したかをその鍼灸師は詳細に把握していた。また1週間に1度来るたびに、身体がどう変化していくのかも詳細に語ってくれたりもしたが、何よりもありがたかったのは、筋肉の拘縮(こうしゅく=収縮し固まって動かしにくくなる状態)に対しては初台のリハビリは無力に等しいという事実に私自身が気づいたことである。
▽針治療にも「回外」を可能にさせる効果はなかった
・代表的な事例をあげよう。健康な人なら手のひらを真上に向けることなど、なんということもなくできる動作だ。ところが脳梗塞で麻痺症状が起こると、このまったくなんてことはない動作ができなくなってしまう。手のひらを外側へ開くことから、この動作は「回外」と呼ばれるが「回外」が出来なくなる理由は手首から肘にかけての筋肉や腱の硬直である。初台のリハビリスタッフも説明はしてくれるものの、なす術を誰ひとりとして持っていなかった。残念ながら針治療にも「回外」を可能にさせる効果はなかった。
・「回外」だけではない。脳梗塞や脳出血を患って麻痺が残ると、手足が自由に動かなくなるばかりか、手足が変形したり、正常なポジションをとることが出来なくなったり、見た目には正常でも可動域が狭くなったりする。しかし初台リハビリテーション病院でも、この領域への対処に関しては、何も出来ないというのが現実だ。リハビリスタッフは筋拘縮の解説はしてくれるが、筋拘縮に対してはお手上げだ。幸い、私の場合は筋拘縮がそれほど強くはなかったが、「回外」はだめだった。右手の手のひらは真下からを真上に向けようとすると親指を180度回転させなければならないが、せいぜい100度くらいしか回らなかった。もちろん作業療法士も「回外」ができるようにと、マッサージのようなことはしてくれたが、焼け石に水だった。
▽「ゴッドハンド」と呼ばれる施術師
・そんなとき、初台リハビリテーション病院に見舞いに来てくれた親戚からある施術師を紹介された。 世の中には「ゴッドハンド」と呼ばれる施術師たちがいる。整体、鍼灸、指圧、マッサージ等々、ジャンルに関わらず、その施術師の手にかかると、長年苦しめられてきた肩痛や腰痛がたちどころに消えてしまうという類の話である。半信半疑ではあったけれど、藁をも掴む気分でもあったから、初台リハビリテーション病院の退院直後に予約を取ってもらった。
・東京都港区の青山にクリニックをかまえる山下たえこ氏は一切宣伝をせず、クリニックにも看板ひとつない。セレブだけを相手に高額な治療費をとるわけではないが、口コミで広がった利用者のなかには、身体の維持管理に執念を持つ著名人も少なくない。そんなこととは露知らず、住所と電話番号だけを頼りに必死の思いでクリニックにたどり着いた。バリアフリーとは縁遠い古いビルには、エレベーターに乗る前に、急な階段が数段あり、病院を退院したばかりの私には、とても登りきれるとは思えなかった。一瞬、このまま帰ってしまおうか思ったが、妻の叱咤と助けで乗り切った。
・山下たえこ氏は強いて言えば「整体師」に分類されるのだろうが、その施術は文字どおり「身体を整える」ものだ。その思想を簡単に要約すれば、カラダの不調が生まれるのは、日常生活で積みあげた“くせ”が原因。それがカラダの深層部で働いている小さな筋肉を過度に緊張させるなどのダメージを与え、カラダにゆがみをもたらし、本来あるべきポジションからずれたまま固定化する。それが肩こりや腰痛といったカラダの不調となって現れるという。そのゆがみを修正し、本来あるべき身体に整えるのだ。
▽激痛に耐える2時間だったが、施術が終わってみると
・初めて山下氏の施術を受けた時のことは忘れられない。 ベッドに仰向けに寝た状態で1時間以上、足首周辺だけほぐしていくのだが、とにかく痛い。入院中にあれほど歩行練習を繰り返し、指先があがるようにと足首を動かしていたにもかかわらず、私の足首はガチガチに固まっていたのである。
・足首の次は右腕の施術に移ったが、これがまた痛い。肩関節などの可動域を力まかせに広げることによる痛みではない。上腕二頭筋や三頭筋のような大きな筋肉ではなく、その奥にある深層部の小さな筋肉が極端に硬くなっていることが実感できた。
・初回の施術は激痛に耐えるだけの2時間であったが、終わってみると、激痛は感動に変わっていた。初台の3カ月間のリハビリでもいっこうに改善しなかった「回外」が、できるようになっているではないか。完全にではなかったものの右手の手のひらが、ほぼ真上に向けられるようになっていた。
・これは奇跡ではない。医師やリハビリの専門家たちは、麻痺による筋肉拘縮は仕方のないもので限界だとする考えに、取りつかれているだけだ。だが山下氏の施術は極めて論理的で、再現性が高い。標準化されたメソッドとして十分に確立されうるものである。「山下メソッド」が理論化され、広く医療界で実証されれば、どれほど多くの患者の救いになるかわからない。私が山下氏の施術を受けるようになってから、もう2年半以上になるが、ついにそれが現実のものになり始めた。
▽「山下メソッド」の理論化と実証の動き
・大阪府羽曳野市の「医療法人はぁとふる 運動器ケア しまだ病院」が山下メソッドを導入し、その理論化に協力し始めたのだ。「運動器」とは身体を自由に動かすために必要な骨や関節、筋肉、神経などを指すが、しまだ病院はプロスポーツ選手から脳卒中患者のリハビリまで、運動器を総合的にケアする大規模な病院グループだ。リハビリスタッフも50人を超えている。理事長の島田永和氏はスポーツ界では有名な整形外科医である。その島田医師の理解と協力のもと、ベテランリハビリスタッフが山下氏の理論と実技を学んでいる。
・もっとも山下メソッドを、医療界の誰でもが簡単に理解できるわけではない。山下氏の技術を医療言語に落とし込まなければ、一般化できない。今まさにその取り組みが本格化している。 また国立がん研究センター 中央病院でも、乳線外科長の木下貴之医師の理解のもと、乳がん手術後のリハビリにも山下氏は関わろうとしている。
・医療もリハビリもまだまだ発展途上である。山下メソッドの理論化と実証が早期に進むことを期待したい。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/051000048/020100010/

第一、二の記事で、 『一次予防は健康人が対象で、発病そのものを予防することです。例えばタバコやアルコール、肥満、食生活を改善することや、ピロリ菌の除菌など、「リスク因子を避ける」ということです』、 『膵がんのリスク・・・①の家族歴を除くと、上記のほぼすべての因子が、生活習慣に関わることになります。これは決して、悪いことではありません。むしろ改善、予防する余地があるということを意味していますから。 では、それぞれの因子はどれぐらいリスクを上げるのでしょうか。報告によってバラツキはありますが、次のようなデータがあります。  肥満 2.6倍 糖尿病 1.9倍 タバコ 1.7倍 アルコール 1.2倍』、ということは、やはり正しい生活習慣を身につけることが肝要なようだ。 『心筋梗塞や脳卒中によって、「死の恐怖を感じる時間もなくあっという間に死にたい」という人もいれば、「身の回りをきちんと整理し、家族にもお別れを言ってから死にたい」という人もいるはずです。 そして後者を望む人にとっては、ある程度の時間的猶予のあるがんという病気は、最悪の選択肢ではないのかもしれません。加えて、がんの痛みや苦しさも、緩和ケアの発達した現代では、多くの部分をコントロールすることができるようになりました。 「がんで死ぬのは意外と悪くない」。こう思っている医療者も、実は少なからずいるのです』、私も後者を望んでいるので、なるほどと納得した。
第三の記事で、 『治療が終わり退院間際になり渡すもの』、は 『収賄や脱税などの法的問題さえなくなれば、私はそれほど悪いことだとは思わないのです』、というのは理解できる。 しかし 、『突き詰めると、「金持ち長生き、貧乏早死に」という、まるで米国のような状況になってしまいかねません。言い換えれば、経済格差がどれほど寿命の格差に反映されることを許容するか、ということでしょう。日本では基本的になるべく許容しない方針で医療・福祉政策をしていると思います』、というのは悩ましい問題だ。 『「袖の下」の解決法として、私は「医師へお金を渡すのではなく、渡したい人は病院へ寄付する」という提言をしました』、というのは確かに良さそうな解決策だ。
第四の記事で、有名な初台リハビリテーション病院でも、 『1日も休まず、手抜きもせず、ひたすらリハビリをやり続ければ私も疲労困憊してしまう。それを見かねた看護師が「やりすぎだ」とリハビリスタッフに抗議したこともあったし、リハビリの合間にはベッドで横になって休息しろと言われたこともしばしばあった。しかし理学療法士や作業療法士たちには「休息」という発想は皆無だった。限られた時間内にできる限りのことをやることが、自分に与えられたミッションだと信じこんでいるようだった』、 『「ゴッドハンド」と呼ばれる施術師・・・初台の3カ月間のリハビリでもいっこうに改善しなかった「回外」が、できるようになっているではないか』、というのには驚いた。 『医療もリハビリもまだまだ発展途上である』、というのは、自分も受ける立場になった時のことを考えると、いささか心配になる。 『山下メソッドの理論化と実証が早期に進むことを期待したい』、のは強く同意する。
タグ:膵がんにおいて、肥満や糖尿病、タバコ、アルコールはコントロールが可能なリスク因子 「医者への「袖の下」、どう思いますか? 第22回 患者さんから現金をもらう医者、断る医者」 中山 祐次郎 「山下メソッド」の理論化と実証の動き 「ゴッドハンド」と呼ばれる施術師 「休息」という発想は皆無だった 日経ビジネスオンライン それぞれの因子はどれぐらいリスクを上げるのでしょうか。報告によってバラツキはありますが、次のようなデータがあります。  肥満 2.6倍 糖尿病 1.9倍 タバコ 1.7倍 アルコール 1.2倍 初台リハビリテーション病院 「「復帰したい」、針治療、整体…執念のリハビリ 医療もリハビリ技術もまだまだ発展途上だ」 財部 誠一 「袖の下」の解決法として、私は「医師へお金を渡すのではなく、渡したい人は病院へ寄付する」という提言をしました 「身の回りをきちんと整理し、家族にもお別れを言ってから死にたい」という人もいるはずです。 そして後者を望む人にとっては、ある程度の時間的猶予のあるがんという病気は、最悪の選択肢ではないのかもしれません 一次予防は健康人が対象で、発病そのものを予防することです。例えばタバコやアルコール、肥満、食生活を改善することや、ピロリ菌の除菌など、「リスク因子を避ける」ということです 膵がんの検査、治療というのは、やってやれないことはないけれども、相当にハードルが高い 進行するのが速くて早期発見・治療が難しい悪性度の高いがん 「進行が早く悪性度の高い膵がん、罹患率は漸増中 星野監督も九重親方も、膵がんで亡くなった」 「金持ち長生き、貧乏早死に」になるおそれ 後者はどうでしょうか。収賄や脱税などの法的問題さえなくなれば、私はそれほど悪いことだとは思わないのです 一つは、手術や治療前に「どうぞこれでよろしくお願いします」というニュアンスを込めたタイミング。そしてもう一つは、治療が終わり退院間際になり渡すものです 医療問題 近藤 慎太郎 (その14)(進行が早く悪性度の高い膵がん 罹患率は漸増中、医者の本音「がんで死ぬのは意外と悪くない」 確かに怖い膵がん けれど怖がりすぎなくていい、医者への「袖の下」、どう思いますか?、「復帰したい」 針治療 整体…執念のリハビリ 医療もリハビリ技術もまだまだ発展途上だ)
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感