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パンデミック(新型肺炎感染急拡大)(その2)(新型肺炎174人の集団感染「クルーズ船3700人隔離は正しかったのか」、コロナウイルス「日本政府のヤバい危機管理」を世界はこう報じている ダイヤモンド・プリンセス号は大丈夫か、【新型コロナ】クルーズ船“乗組員”の扱いを批判する米メディア 外国人対策の失敗) [社会]

パンデミック(感染症流行)については、2月9日に取上げたばかりだが、今日は、(その2)(新型肺炎174人の集団感染「クルーズ船3700人隔離は正しかったのか」、コロナウイルス「日本政府のヤバい危機管理」を世界はこう報じている ダイヤモンド・プリンセス号は大丈夫か、【新型コロナ】クルーズ船“乗組員”の扱いを批判する米メディア 外国人対策の失敗)である。

先ずは、2月13日付け文春オンラインで「新型肺炎174人の集団感染「クルーズ船3700人隔離は正しかったのか」――医師の見解は?」を紹介しよう。なお、インタビューに応じたのは、医療ガバナンス研究所理事長の上 昌広氏である。
https://bunshun.jp/articles/-/33856
・『クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の検疫が世界の注目を集めている。 ニューヨーク・タイムズは2月10日の”Evening Briefing”のトップで「少なくとも20人のアメリカ人が横浜港に停泊中のクルーズ船の中で停留されている」と報じた。 この件について、同紙は2月5日以降、4本の記事を配信している。 関心を寄せるのは米国だけではない。筆者のもとには韓国や香港のメディアから取材があった。 海外メディアが関心を寄せるのは、ダイヤモンド・プリンセス号に自国民が乗っているからだ。乗客2,666人のうち、1,385人は日本以外の55の国と地域の住民だ。韓国の記者は「14人の韓国人が乗船しており、国内の関心は高い」と言っている』、日本政府のお粗末極まる対応ぶりは、まさに世界の笑いものだ。
・『検査した492人のうち174人が感染  彼らの関心は乗船者の健康だ。2月12日現在、174人の感染が判明している。検査した492人の35%を占める。 当初、船内には2,666人の乗客と1,045人の乗務員がいた。そのうち13%しか検査できていないことになる。専門家からは全員の検査をすべきという意見が出ているが、菅義偉官房長官は、10日の記者会見で「(全員の検査をすることは)現状では厳しいものがある」とコメントしている。後述するように、検査体制の整備が遅れているためだ。 私は一連の議論を聞いて、暗澹たる気持ちになった。現在、船内では新型コロナウイルスの集団感染が拡大し、インフルエンザの感染者もでている。ところが、日本では水際対策が最優先され、乗員の健康が軽視されている。 今回の集団感染で注目すべきは、乗客の多くが年配の人であることだ。私が調べた範囲で、ダイヤモンド・プリンセス号の搭乗者の年齢は公表されていないが、クルーズ船については幾つかの先行研究が存在する。海事プレス社の「乗船客(ボイジャーアンケート)結果」によると、乗船者の86%が50歳代以上だった。19%は70歳代以上だ。この世代は多くが持病をもち、ちょっとしたストレスで体調を崩す』、確かに高齢者には要注意だろう。
・『「まるで監獄にいるようだ」  2月7日にはアメリカ国籍の83歳の女性が体調不良を訴えて、救急搬送された。持病の心不全が悪化したという。ダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に入港し、4日目のことだ。 停留中の乗客は感染拡大予防のため、行動を制限される。2月6日の朝日新聞の記事には、76歳の男性が「ずっと部屋の中で妻とテレビを見ている。一歩も出られない」とコメントしている。 英国人デビッド・アベルさんとサリー・アベルさん夫妻は英メディアのインタビューに答え、「船室の外に出られない。マスクをした乗務員が食事を持ってきて再び回収して行く。まるで監獄にいるようだ」と話している。 船内は医療体制も脆弱だ。フォーカス台湾は2月10日の記事で、乗客の台湾人男性のインタビューを紹介している。同乗している80代の父親に咳などの呼吸器症状が出現したが、船医は発熱がないのを理由にウイルス検査を実施せず、風邪薬を与えただけだった。服用後の身体の状態に対して尋ねられることもないという。さらに、男性の父親は不眠も深刻で、睡眠薬をまもなく使い切ってしまう状況らしい。 知人の看護師である山中弓子氏は、船内の状況を報じたテレビ報道を見て、「船内の様子を見ていると、感染させるプラントみたいになってる。食事もラップをかけずにオープンワゴンに乗せてキッチンから各居室へ配られていたし」とメッセージを送ってきた。 乗務員はベストを尽くしているだろうが、感染対策の専門家ではない。看護師から見れば、危険な行為が横行しているのだろう。これでは感染拡大は防げない』、「船内の様子を見ていると、感染させるプラントみたいになってる」、こんなことは厚労省も事前に分かっていた筈だが・・・。
・『部屋にこもるストレスで「体重・血圧・血糖値・中性脂肪が上昇」  高齢者が、このような状況に置かれると容易に健康を害する。我々の経験をご紹介しよう。 我々は東日本大震災以降、福島県浜通りで診療を続け、地元住民の定期的な健康診断をサポートしている。 2011年5月21、22日に飯舘村の村民を対象に健康診断を行った。564人が前年も健診を受けていたが、前年と比較し、体重・血圧・血糖値・中性脂肪濃度は有意に上昇していた。さらに12%がPHQ-9スコアで10点以上で、大うつ病の基準を満たした。 被曝を恐れ、約2ヶ月間、自宅に籠もっていた被災者の健康状態は急速に悪化していた。この地域では、原発事故後、脳卒中や肺炎が激増している。 武漢でも新型コロナウイルス感染で亡くなったのは、持病を抱える高齢者たちだった。長期間、自宅に籠もる生活のストレスにより、持病が悪化したことが影響していると考えている。 このような状況はダイヤモンド・プリンセス号の乗船者と全く同じだ。彼らが置かれた状況が如何に危険かお分かり頂けるだろう』、「部屋にこもるストレスで「体重・血圧・血糖値・中性脂肪が上昇」、とは恐ろしいことだ。特に、窓がない船室はまさに監房だろう。
・『健康な若年者なら船内に閉じ込めてよいのか?  国際社会の批判を受けて、政府は持病がある人や高齢者などを下船させる方向で調整を進めているようだ。関係者の発言としてメディアが報じている。遅きに失した対応だし、健康な若年者なら船中に閉じ込めていいというなら、厚労省は今回の経験から何も学んでいないと言わざるを得ない。 ニューヨーク・タイムズは「(クルーズ船は)中国以外で最も感染者が多い場所」であり、停留を続けることが感染を拡大させると指摘している。今こそ、検疫の在り方をゼロベースで見直すべきだ。 検疫は検疫法に基づく行為だ。検疫法には以下のように記されている。 「検疫所長は外国で検疫法第2条1号・2号に掲げる感染症が発生し、その病原体が国内に侵入し、国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認めるときには、検疫法第2条1号・2号に掲げる感染症の病原体に感染したおそれのある者を停留し、また、検疫官に感染したおそれのある者を停留させることができる(検疫法第14条1項2号)」 検疫の目的は海外の感染症を日本に流入させるのを防ぐことで、命令を下すのは検疫所長だ。 日本で検疫が実施されるようになったのは、幕末の開国からだ。ペストやコレラなどが何度も流行した。1879年7月には「海港虎列剌病伝染予防規則」(のちに「検疫停船規則」と変更)が施行された。この規則は、戦後に検疫法に引き継がれ現在に至る(※このあたりにご興味がある方は、市川智生氏(横浜国立大学国際社会科学研究科)のレポートがお奨めだhttps://www.spf.org/opri/newsletter/172_2.html>)』、「検疫」はかつては意味があったのだろうが、もはや前時代の遺物だ。
・『「明治以来変わらない」方法は妥当なのか?  感染のおそれがあるものを水際で停留させるという検疫の方法は明治以来変わらないが、当時と現在では社会状況は大きく変わった。例えば、海外旅行をする人の数は激増した。2018年度の訪日外国人数は3,119万人、出国日本人は1,895万人だ。 訪日外国人でもっとも多いのは中国人だ。2018年は838万人が来日した。2014年の241万人から248%増加している。 多くは航空機を使う。上海から羽田・成田空港までの所要時間は3時間30分、関西国際空港までは2時間30分、福岡空港なら1時間40分だ。クルーズ船を利用した場合でも、横浜から上海には2泊3日で到着する。那覇・上海間なら約40時間だ。 感染症には潜伏期間がある。新型コロナウイルスは平均5.2日だ。最長24日間という報告もある。潜伏期間は無症状だから、検疫は素通りする。ダイヤモンド・プリンセス号のように感染者が確認されれば、乗員乗客は長期間にわたり、停留されることになるが、もしいなければ素通りだ。これでは潜伏期の患者を見落とし、何の意味もない』、「潜伏期間は無症状だから、検疫は素通りする」、「水際」作戦など全く無意味だ。
・『新型インフルでは113人の感染を見落とし、入国を許した  このことは2009年の新型インフルエンザの流行で実証されている。この時、厚労省は4月29日から検疫を開始した。メキシコからの流入を警戒したため、検疫の最前線に立ったのは成田空港だった。 成田空港では、5月末までの空港検疫で8人の感染を確認した。ところが、これは氷山の一角だった。 我々の研究グループは、東京大学医科学研究所の井元清哉教授たちと協力し、その14倍にあたる113人の感染を見落とし、入国を許したという研究結果を発表した。 飛行機だろうが、船舶だろうが、潜伏期がある以上、状況は同じだ。大航海時代なら兎も角、現代の検疫には限界がある。 社会状況が変われば、検疫の在り方も変わらねばならない。この点を知りたい方は海事代理士関家一樹氏の文章をお奨めする(http://medg.jp/mt/?p=9419)。 関家氏によると、国際社会は検疫と人権尊重・健康の維持の両立に苦心しているそうだ。2007年に発効した国際保健規則においては、32条で「参加諸国は旅行者をその尊厳、人権及び基本的自由を尊重して扱い、且つ、かかる措置に伴う不快感や苦痛を最小限に抑えなければならない」として過剰な検疫に対しての警告を示している』、「ダイヤモンド・プリンセス号」の船客・乗組員に対する措置は、「国際保健規則」に明らかに反するものだ。
・『イタリアでは「12時間後に乗客は解放されている」  今回の新型コロナウイルスの流行においては、地中海のクルーズ船「コスタ・スメラルダ」(総トン数18万5,010トン)で、乗客に発症が確認され6,000人強の乗客乗員が一時足止めされるという事件が発生している。 イタリア政府の対応は日本とは全く違った。2名の感染者について処置をした後、12時間で乗客は解放された。 なぜ、イタリアと日本はこんなに違うのだろう。私は経験の差だと思う。 検疫を意味するquarantineは、イタリア語のヴェネツィア方言quarantenaおよびquaranta giorni (40日間の意)を語源とする。 1347年の黒死病(ペスト)大流行以来、疫病がオリエントから来た船より広がることに気づいたヴェネツィア共和国が、船内に感染者がいないことを確認するため、疫病の潜伏期間に等しい40日間、疑わしい船をヴェネツィアやラグーサ港外に強制的に停泊させたことに始まるらしい。 クルーズ船は、英船舶会社P&Oが1844年にサウサンプトン発着の地中海クルーズを開始したのに始まる。大手海運会社の閑散期の経営対策として、19世紀から20世紀にかけて発達した。 アガサ・クリスティーの『海上の悲劇』は地中海クルーズ船を舞台とし、名探偵ポワロが殺人事件を解決する。 かくの如く、クルーズ船は西欧で発達した文化だ。これまでにも麻疹、レジオネラ菌、赤痢、髄膜炎菌、さらにノロウイルスなどの集団感染を繰り返し経験し、試行錯誤を繰り返してきた。特にイタリアからは複数の医学論文が発表されている。経験の蓄積において日本とは彼我の差がある』、その通りだ。
・『ダイヤモンド・プリンセス号の検疫は史上最大  関家氏が注目するのは、長い船舶検疫の歴史の中で、ダイヤモンド・プリンセス号の検疫は史上最大のものであることだ。ダイヤモンド・プリンセス号は総トン数11万5,875トン、戦艦大和(総トン数6万5000トン)の2倍だ。 総トン数が10万トンを超えるクルーズ船の登場は、2000年代以降のロイヤル・カリビアン社のカリブ海クルーズの成功を受けて始まった。巨大クルーズ船の検疫については、これまでほとんど経験がない。 そして経験に乏しい日本は、従来と同じ方法で検疫を強行してしまった。その結果が、歴史に残る集団船内感染だ。一方、イタリアは柔軟に対応し、旅行客の健康を守った。2月12日現在、イタリアでの新型コロナウイルスの流行は確認されていない』、「経験に乏しい日本は、従来と同じ方法で検疫を強行してしまった。その結果が、歴史に残る集団船内感染だ」、安部政権の責任は国際的にも重大だ。
・『新型インフル感染者1人が鉄道に乗ると、5日で700人に  今回の検疫の問題は、これだけではない。私は、そもそも必要がなかったのではないかと考えている。 それは、水際対策に意味があるのは、国内で感染が広まっていない場合に限られるからだ。もし、すでに国内で流行していたら、水際対策は意味がない。ダイヤモンド・プリンセス号船内で感染が急拡大したように、満員電車による通勤・通学が常態化している日本では、新型コロナウイルスが一気に拡がるからだ。 国立感染症研究所感染症情報センターの研究者たちは、2008年に鉄道を介した新型インフルエンザの拡散をシミュレーションしている。 首都圏の鉄道に1人の新型インフルエンザ感染者が乗れば、5日目に700人、10日目には12万人に拡大すると予想している。こうなると水際対策など何の意味もない』、「国立感染症研究所感染症情報センター」の「シミュレーション」は全く生かされなかったようだ。
・『1月に日本を旅行したタイ人夫婦が感染していた  では、日本に新型コロナウイルスは入っていたのだろうか。状況証拠は真っ黒だ。 12月の中旬には中国武漢でヒト・ヒト感染が起こっていたことが確認されている。日本で水際対策が強化されたのは1月中旬だから、約1ヶ月間、無防備な状態であったことになる。感染者が入国していた可能性は高い。 2月4日、タイ保健省は、1月下旬に日本を旅行した夫婦が新型コロナウイルスに感染していたと報告した。日本滞在中に体調が悪くなったらしい。この夫婦の存在から日本国内で新型コロナウイルスが流行していることが懸念される。極めて重要な情報だが、日本ではほとんど報じられなかった。 様々な状況を考慮すれば、日本国内で新型コロナウイルスの流行が始まっていると考えるのが妥当だ。 厚労省も流石に検疫に意味のないことはわかっているようだ。厚労省関係者は「中国に対して渡航・入国禁止等の厳しい措置をとれない政府、与党に対する批判から目をそらす役割で隔離や消毒をパフォーマンスしているようにも思われます」という。これではクルーズ船内で感染した人たちは堪らない』、「政府、与党に対する批判から目をそらす役割で隔離や消毒をパフォーマンスしているようにも思われます」、何たることだ。
・『では、厚労省がすべきこととは?  では、厚労省は何をすべきだろうか。それは中国への渡航歴や濃厚接触に関わらず、希望者すべてにウイルス検査を受ける機会を提供することだ。正確に診断することができれば、効果が期待されるエイズ治療薬などを服用することができる。 厚労省が最優先すべきは、検査体制の整備だ。既にウイルス検査のシステムは、スイスの製薬企業ロシュや米疾病予防管理センター(CDC)が確立し、海外にも導出している。その気になれば、すぐに国内に導入できる。 ところが、安倍政権は国立感染症研究所で検査体制が整備されるのを待つと表明している。 国立感染症研究所は厚生労働省が所管する研究所だ。本務は研究であり、大量の臨床サンプルを処理することではない。そもそも、国立感染症研究所にそんなキャパシティはなく、ダイヤモンド・プリンセス号の乗船者約3,000人の検査を求められた菅官房長官が「現状では厳しいものがある」と答えざるをえなかったのも当然だ』、安部政権が「国立感染症研究所」にこだわるのは何故なのだろう。
・『民間の検査会社は「毎日20万件以上の検査を受託している」  大量のサンプルを検査するのは、本来、民間の検査会社の仕事だ。国内受託検査事業の大手であるエスアールエルは、毎日20万件以上の検査を全国の医療機関から受託している。 RT-PCR法を用いたウイルスの遺伝子検査は肝炎ウイルスやHIVなどで臨床応用されており、ありふれた技術だ。厚労省が新型コロナウイルスの遺伝子検査を保険承認すれば、数日で検査の体制を立ち上げるだろう。なぜ、厚労省が民間に委託しないか理解に苦しむ。 私は厚労省と国立感染症研究所の内輪の都合が優先されていると考えている。 今回の新型コロナウイルスの流行では、検査だけでなく、治療薬やワクチンの開発も国立感染症研究所が担当するそうだ。巨額の税金が研究開発費として投じられるだろう。 長期的な視野に立つ基礎研究ならともかく、早急な臨床応用が求められる創薬や検査の開発は、メガファーマや検査会社の仕事だ。「研究所」では彼らと競争できない。なぜ、安倍政権は、民間に競争させず、国立の研究機関に独占的に業務を委託したか、「国民の命より、官僚の都合を優先した」と言われても仕方ないのではないか。 私は、新型コロナウイルス対策の迷走の責任は厚生労働省にあると考えている。多くの官僚は真面目に業務に励んでいる。ただ、その方向性が間違っており、利権も絡む』、「国民の命より、官僚の都合を優先した」のでは、政治主導は掛け声倒れだ。
・『「停留は正しかったのか」検証を  ダイヤモンド・プリンセス号に停留を命じているのは横浜検疫所長だ。現在、その任にあるのは医系技官の北澤潤氏だ。検疫所長は、感染者の人権を制限する絶大な権限を有する。権限は責任を伴う。ところが、北澤氏が停留の必要性について公に説明したことはない。 記者会見に応じるのは加藤勝信厚労大臣や厚労官僚たちだ。日本銀行の政策を財務大臣が説明するようなものだが、このことを問題視する人はいない。 こんな状況では誰もが無責任になる。ダイヤモンド・プリンセス号の検疫失敗は、医学の歴史に残る事件だ。世界に大きく報じられ、日本のイメージを悪化させた。東京五輪の開催にもマイナスの影響を与えただろう。 ダイヤモンド・プリンセス号の検疫は人類が経験したことがない大仕事だ。ところが、厚労省は、十分な情報を収集せず、大した覚悟もないまま停留を指示してしまった。今回の泥沼の事態は当然の帰結だ。今後、このような悲劇を繰り返さないためには、騒動が一段落した段階で、冷静に検証する必要がある』、「検疫所長」の責任というより、厚労省の責任だろう。第三者機関による「検証」が必要だろうが、安部政権は逃げ回るのだろう。

次に、在米ジャーナリストの飯塚 真紀子氏が2月18日付け現代ビジネスに掲載した「コロナウイルス「日本政府のヤバい危機管理」を世界はこう報じている ダイヤモンド・プリンセス号は大丈夫か」を紹介しよう。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70480
・『ダメな対応のお手本  「ダイヤモンド・プリンセス号は、今や、浮かぶミニ武漢だ」(ニューヨーク・タイムズ紙) 「クルーズ船は、世界で最も新型肺炎感染率が高い」(タイム誌) 「日本の港は、第2の感染の中心になっている」(ABCニュース) 今、アメリカのメディアは、こんな見出しで、ダイヤモンド・プリンセス号の感染の惨状を報じている。 日本政府にはいったい危機管理能力があるのだろうか? アメリカのメディアはそんな疑問を抱いているに違いない。彼らの報道からは、日本政府に対する不信感がありありと伝わってくる。 実際、彼らのいらだちに満ちた報道がアメリカの関係当局に影響を与えたのだろう、米国務省は「ダイヤモンド・プリンセス」号から米国人とその家族をチャーター機で米国に退避させた。この動きは、アメリカが日本の危機管理能力を信じていないことを証明している。なお、カナダ、香港、オーストラリア、韓国、台湾も自国民を退避させるべくチャーター機を派遣する予定だ。 日本政府の危機管理能力に対する不信感は、まずもって、政府が「説明をしない」ことに向けられている。象徴的なのは「隔離されたクルーズ船の乗客たちはたくさんの質問を抱えている。日本政府はほとんど答えていない」と題されたニューヨーク・タイムズ紙の記事だ。日本政府は乗客に多くの情報を与えていないというのだ。 この記事はまた、船内にWi-Fiはあるものの、スムーズにアクセスできるとは限らず、アクセスできても、口を固く閉ざしている日本政府の窮状がわかるだけだと皮肉っている。 「説明不足」への批判を基調としつつ、同紙は、さらに非難を展開する。ダイヤモンドプリンセス号の件に関して、日本政府の公衆衛生危機に対する対処法を「公衆衛生の危機対応で『こうしてはいけません』という教科書の見本のような対応」と痛烈に批判したのだ。 さらに同紙は、日本政府が定期的に時宜にかなった記者会見を開くことをせず、そのかわりに不可解な情報を小出しにしている状況も問題を大きくしていると述べている。問題に対処している官僚も、どう対処していいのかわからない状況だというのだ』、「ニューヨーク・タイムズ紙」が「日本政府の公衆衛生危機に対する対処法を「公衆衛生の危機対応で『こうしてはいけません』という教科書の見本のような対応」と痛烈に批判」、極めて的確な批判だ。担当していた内閣府の若手官僚が自殺したのも、板挟みになったストレスが原因なのだろう。「日本政府が定期的に時宜にかなった記者会見を開くことをせず、そのかわりに不可解な情報を小出しにしている状況も問題を大きくしている」、その通りだ。
・『なぜ検査をしないのか  2月15日、加藤勝信厚生労働相は、ようやく、乗客全員にウイルス検査を受けてもらう方針を発表したが、これも、米メディアからの大きな批判があったからだろう。日本政府の公衆衛生危機対応について、米メディアは、乗客のごく一部しか新型肺炎ウイルスの検査を受けておらず、日本政府が乗客全員に対する検査に乗り出さないことを問題視していたからだ。 例えば、ニューヨーク・タイムズ紙は、船内にいる人々の最大の疑問は「なぜ、日本政府は乗船している全員のウイルス検査をしないのか?」ということだと指摘し、「全員を検査することは実効的ではない」という日本政府の主張が、乗客たちの懐疑心を煽っていると訴えていた。 また、乗客に十分な説明をしない日本政府のコミュニケーション能力のなさが、船内に隔離する以外の対処法があるはずだという疑念を乗客の間に生み出したと分析していた。 乗客のウイルス検査という点では、同紙は、ダイヤモンド・プリンセス号と香港に入港したワールド・ドリーム号を比較している。香港当局は1月24日、広東省で下船したワールド・ドリーム号の乗客が新型ウイルスに感染していたという報告を受け、乗船していた1800人全員のウイルス検査を行っていたからだ』、「ワールド・ドリーム号」には香港当局が、「乗船していた1800人全員のウイルス検査を行っていた」、初めて知ったが、これを大きく報道しない日本のマスコミは政府を「忖度」し過ぎだ。
・『乗客から上がる声  乗客からの悲鳴も、各種のメディアで伝えられている。ニューヨーク・タイムズ紙によると、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客の間からは、ロジスティックに問題があるなら、日本政府は海外に応援を求めるべきだという声が上がったという。オーストラリア人の乗客は「我々の国が力を貸して、全員の検査をするよう支援した方がいいよ」と主張した。 ダイヤモンド・プリンセス号の中では、SNSを通して、自国に助けを求める声も多々あがっていた。 マイクロソフトネットワークニュースによると、あるイギリス人の乗客は、フェイスブックのビデオを通して、乗船している約80名のイギリス人を助けてほしいとヴァージン・アトランティック航空オーナーのリチャード・ブランソン氏に訴えたという。 「あなたやあなたの家族が同じ状況に巻き込まれたら、どうしますか? あなたの持っている小さな飛行機に乗船しているイギリス人を乗せるのにどれだけお金がかかるでしょう? フライト・アテンダントはいりません。パッケージ食品だけあればいいから」 ワシントンポスト紙には、惨状を訴える乗客の投稿記事が掲載されている。「インシュリンを注文したが1週間経っても来ないので、フロリダ州にいる医師の友人に連絡して送ってもらった。検温も、隔離された初日には行われたが、その後検温されることがなく、5日目になってやっと体温計が配布された」) また同紙には、感染していない健康な乗客が強制隔離により感染のリスクに晒されている状況を、夏の東京オリンピックに照らし合わせている乗客の発言も紹介されている。 「誰が、混雑している日本のスタジアムで応援したり、スタジアムに選手を送ったりするリスクを取るだろうか?」』、大人しい日本人乗客と違って、外国人乗客がSNSなどで不満を発信するのは当然だろう。
・『乗組員たちの窮状  日本政府の対応にフラストレーションを感じているのは乗客だけではない。乗組員たちも苦しんでいると米メディアは伝えている。CNNでは、ムンバイ出身の乗組員の女性が窮状を訴えた。 「食欲がないし、発熱が続いています。みな感染の恐怖に怯え、ピリピリしています。乗客は隔離されていますが、乗組員は相部屋で隔離されていません。乗組員全員を検査し、感染者とは接触させないようにしてほしい。船内では誰が感染しているかわからないし、どれだけ急速に感染が拡大しているかもわからない状況です。ここは安全ではないのです」 ダイヤモンド・プリンセス号には132人のインド人乗組員が乗船しているが、彼らも、フェイスブックのビデオを通じてインド政府に助けを求めた。「ウイルスが広がる前に、船から我々を降ろして下さい」 ところで、乗組員たちに対しては、感染予防のトレーニングも十分に行われなかったようだ。彼らにはマスク、グローブ、ハンド・サニタイザー(消毒薬)や体温計が与えられ、体温を測定して、熱がある場合は報告するように言われたが、隔離が開始された後は、新たなガイダンスは与えられなかったという。 乗客のほうも、乗組員が自分の客室に来ることについて、不安を感じているという。彼らは防護服を着てはいるものの、その対策は十分ではなく、自分たちに感染させるのではないか――そんな恐れを感じているというだ』、「乗組員」たちの「不安」も相当なものだろう。
・『専門家からの批判  タイム誌は先日、3711人の乗客中6%も感染していると報じたが、2月16日時点での感染者数は355人。わずか数日の間に、感染率は9.6%に上昇したことになる。10人に1人という感染状況になるのも時間の問題。中国での感染率をはるかに凌ぐ、世界一の感染率だ。 感染率がここまで高まったのは、船が隔離され閉鎖環境にあるからだと指摘されている。専門家たちも閉鎖環境の恐ろしさを警告している。 「閉鎖環境である船は伝染病が拡大するのに完璧な場所です」(ハーバード大学免疫学教授エリック・ルビン氏) また、同じ閉鎖環境でも、船は乗船時間が長いため、飛行機や電車以上に感染が進むという。 「機内ではヒトからヒトへの感染は1回しか起きないかもしれないが、船内ではヒトヒト感染が次々に続いていく。現在も感染が起きているかもしれない」(香港大学インフルエンザ感染専門家フイリン・エン氏) つまり、日本政府が乗客を下船させない「隔離政策」を取ったことが批判されているのだ。 中国よりひどい感染地となってしまったダイヤモンド・プリンセス号。その責任は基本的に、日本政府の「対応の遅さ」にもあると論じられている傾向にある。それは、海外からのプレッシャーを受けて初めて重たい腰を上げるような、ひどい対応だ。 対応が遅くなってしまうのは、日本政府が新型肺炎対策においてバラバラな姿勢でまとまりがないからかもしれない、という指摘もなされている。ニューヨーク・タイムズ紙も「たとえ検査ができても、乗船者全員を検査すべきだという満場一致の合意に達することが日本政府にはできない」と諦観の色を滲ませていた』、「中国での感染率をはるかに凌ぐ、世界一の感染率だ」、「「閉鎖環境である船は伝染病が拡大するのに完璧な場所です」、「その責任は基本的に、日本政府の「対応の遅さ」にもあると論じられている」、どうやら「日本政府」のミスは致命的なようだ。
・『シンガポールで見たもの  ここまで海外のメディアが日本の対応をどう報じているかを見てきたが、私個人が経験したことに照らしても、日本では徹底した感染予防策が取られているとは思えない。 先週シンガポールを訪ねたのだが、同地での感染予防の徹底ぶりに驚かされた。シンガポールのある銀行で感染者が現れたのだが、それがわかった途端、そこの銀行員は全員退避を命じられ、銀行は完全に閉鎖された。日本ではタクシーの運転手や新幹線で移動したという会社員の感染が発覚したが、そのことで勤め先が閉鎖されたという話は耳にしないし、おそらく今後も閉鎖されることはないだろう。 またシンガポールでは、日本でしきりに推奨されている手洗いに加えて、1日2回体温測定することも推奨されている。この体温測定を習慣化するという考えは広く行き渡っており、筆者の友人が勤務する日本企業では、今、従業員に在宅勤務させている状態だが、自宅でも従業員に毎日2回体温測定させ、37.5度以上ある場合は会社に報告するよう促しているという。 市中のホテルやショッピングモールにも、熱がある人はスタッフに申し出るよう促す掲示板が掲げられ、観光地やレストランの入り口でも検温を行っている。スクールバスに乗り込む児童に対しても検温が開始された。シンガポールでは「37.5度以上の人々はお断り」という方針が徹底しているのである。 テレビをつければ、ニュースが、感染者の名前こそ入れないものの、感染者が勤務する企業名や居住地区まで入れて、感染者情報を詳しく報じている。感染者のプライバシーよりも健康や人命を重視していることがわかる。 ウイルスの検査件数も毎日1000件を超えていると報道されていた。日本政府は2月18日からやっと1日1000件の検査に入る予定だという。シンガポール政府なら、ダイヤモンド・プリンセス号の乗船者のウイルス検査を現時点ではすでに終えているに違いない。 徹底した感染予防策を敷いているシンガポール。しかし、そんなシンガポールでさえ感染者数は着実に増加しているのである。いわんや日本をや、である。 シンガポールは、中国とは関わりがない感染経路が不明な国内感染者が増加しているため、警戒レベルを上から2番目のオレンジに引き上げたが、日本でも感染経路が不明な感染が始まっている。船内での感染さえ食い止められなかった日本政府に、国内での感染拡大を抑える能力があるのだろうか?』、「シンガポールのある銀行で感染者が現れた」、「それがわかった途端、そこの銀行員は全員退避を命じられ、銀行は完全に閉鎖された」、との徹底ぶりには驚かされた。日本なら金融庁から休業の認可を取るなど手続き的にも簡単ではない。さすが政府の力が強い「シンガポール」だ。

第三に、2月17日付けデイリー新潮「【新型コロナ】クルーズ船“乗組員”の扱いを批判する米メディア 外国人対策の失敗」を紹介しよう。
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/02171132/?all=1&page=1
・『内閣支持率に影響?  政府関係者が、次のように明かす。「豪華客船『ダイヤモンド・プリンセス』号の検疫問題に関し、かなりの海外メディアが『日本の対応はおかしい』と、厳しい論調で報じています。これに安倍晋三首相(65)は神経を尖らせているそうです」――。 2月17日、午前10時現在、YAHOO!ニュースのトピックスで、ダイヤモンド・プリンセス号に関する最新の状況を伝えているのは、朝日新聞デジタルの記事「クルーズ船の米国人40人が感染『帰国せず日本で入院』」だ。 記事は《16日深夜、乗船していた米国人の一部がチャーター機で帰国するため下船した》とし、《米国立衛生研究所(NIH)の幹部は、同船を「(感染の)ホットスポット」と表現、乗船していた米国人の約40人が感染していたことを明らかにした》と報じている。(註:デイリー新潮の表記法に合わせた、以下同)。 16日は日曜だったが、この日のトピックスは各国がチャーター機を日本に派遣するとの記事が目立った。 「香港政府もチャーター機派遣、クルーズ船の330人帰還へ」(読売新聞オンライン)、「カナダもチャーター機派遣、乗船の255人帰国へ…14日以上隔離」(同)、「クルーズ船のアメリカ人帰国用に自衛隊がバス用意」(テレ朝news)という具合だ。 このダイヤモンド・プリンセス号に関しては7日、産経新聞が「『浮かぶ監獄』海外メディアがクルーズ船乗客の発信を紹介」と報じている。 「監獄」という表現が強い印象に残るが、記事によると《「豪華なクルーズじゃない。まるで『浮かぶ監獄』だ」。仏国際ニュース専門テレビ局フランス24などは6日、乗客の英国人男性がSNSで発信した言葉を紹介した》ものだという。 監獄と形容されるほど苛酷な環境だとすれば、外国人観光客が相次いで“脱獄”を望むのも当然かもしれない。 そして日本政府の対応といえば、時事通信が15日に配信した「クルーズ船から米国民退避 チャーター機、16日に日本着」には、次のような記述がある。 《ドイツ・ミュンヘンを訪問中の茂木敏充外相は15日午前(日本時間同日午後)、ポンペオ米国務長官と協議し(略)米国人以外の外国人についても、各国がチャーター機などを独自に手配すれば、早期下船に協力する方針を示した》 “隔離して船内で封じ込め”から“国外退去”へと、日本政府は方針を大転換した。その原因の1つとして――「安倍首相が気にしている」という――海外メディアの報道が挙げられるようだ。欧米の報道に詳しいジャーナリストが言う。 「ニューヨーク・タイムズの電子版は2月10日、“Cruise Ship’s Coronavirus Outbreak Leaves Crew Nowhere to Hide”との記事を報じました。『コロナウイルスが大流行、船内に避難場所のない乗組員たち』という意味ですが、文中には“the Diamond Princess is now a floating, mini-version of Wuhan, China”との一文があります。直訳すれば『ダイヤモンド・プリンセス号は今や、海に浮かぶ小型版の中国・武漢市』です。かなり痛烈な表現で、安倍さんが嫌がるのも当然でしょう」』、『浮かぶ監獄』との「仏国際ニュース専門テレビ局」の表現は言い得て妙だ。外国報道を「安倍首相が気にしている」ので、「“隔離して船内で封じ込め”から“国外退去”へと、日本政府は方針を大転換」、情けないことだ。
・『米メディアの意外な着目点  記事の内容は意外にも「船、内におけるアメリカ人乗客の健康状態」といった自国民の動静ではなかった。焦点が当てられたのは「乗組員の健康状態」だったのだ。 「ニューヨーク・タイムズは乗組員の取材協力を得て、『1000人以上の乗組員は密集した空間で作業に従事。簡単なビッフェスタイルの食事を食堂で共にし、バスルームは4人でシェア』と生々しい描写で伝えました。自分たちの食事と入浴の方法や、乗客に食事を運んだりゴミを処理したりという仕事が、乗組員同士の感染リスクも高めている。彼らも危険な状況だと理解していても、いかんともし難いようなのです」(同・ジャーナリスト) この記事にはワシントン大学の教授も登場、「日本政府の検疫は外部への感染を防ぐことはできても、船内での感染は防げない」と警告した。さらに「乗組員はマスクや消毒薬を手渡されているが、専門の訓練は受けていない」という。 ライバル紙とされるワシントン・ポストは2月11日、「‘Dream job’ turns into ‘nightmare’: Virus fears grow among Diamond Princess crew(“夢の仕事”は“悪夢”に:ダイヤモンド・プリンセス号の乗組員にウイルスの不安が拡大)」との記事を掲載した。 「やはり乗組員における感染の危険について、かなり長文の記事を掲載しました。更にアメリカの国防総省が運営する星条旗新聞(「スターズ&ストライプス」)も、この記事を転載しています。それにしても、ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストと言えば、世界的な知名度を誇るアメリカの高級紙です。両紙が共に日本政府、つまり安倍政権の隔離方針における欠陥を指摘したことは、安部首相にとっては相当なプレッシャーになったのではないでしょうか」(同・ジャーナリスト) 更にCNN(電子版)も2月13日、「Worker on board Diamond Princess says crew are at greater risk of coronavirus(ダイヤモンド・プリンセス号の乗組員は「私たちはコロナウイルスのより大きなリスクに直面」と証言)」と報じた。 「CNNはダイヤモンド・プリンセス号の乗組員と、携帯電話のテレビ電話で行ったインタビューを報じました。24歳の女性は顔を出し、実名を名乗った上で『船室を共有している同僚が、2日前から頭痛、咳、発熱を訴えたため、自分も仕事を中止し、船室で待機するよう指示された』と経緯を振り返り、『私たちは恐怖と緊張を感じています』と打ち明けました。さらに彼女は『船内で仕事に従事するのは嫌ではない』としながらも、『ただし、同僚に感染させない“安全な職場環境”を保証してくれることだけは絶対に求めたい』と訴えました」(同・ジャーナリスト) CNNは橋本岳・厚生労働副大臣[自民党・岡山4区](46)のインタビューも放送している。ちなみに橋本副大臣の父親は首相を務めた橋本龍太郎(1937~2006)だ。 「CNNの質問に対し、橋本副大臣は『乗客と異なり個室を持たない乗組員が存在し、現在も仕事に従事していることは把握しています』と説明した上で、『我々は乗組員も乗客も平等に対処するようにしています』と理解を求めました」(同・ジャーナリスト)』、「米メディア」が「焦点が当てられたのは「乗組員の健康状態」」、さすがいいジャーナリストらしい着眼点だ。
・『安倍政権が「外国人対策」を読み間違えた理由とは?  図らずも母国で“有名人”になってしまった乗客もいる。イギリスのBBCは2月16日、「Coronavirus: Couple quarantined on cruise ship criticise UK government(【コロナウイルス】クルーズ船に隔離された夫婦、イギリス政府を批判」と報じた。 「夫のデイヴィッド・アベルさんというイギリス人は、船内待機が始まった頃からSNSで発信を続け、今やちょっとした有名人です。『自分は熱心な保守党員だが、もうボリス・ジョンソン首相(55)のことは信じられない』、『ヴァージン・アトランティック航空のリチャード・ブランソン会長(69)に航空機を送ってもらいたい』といった発言はイギリス国内でも大きく報道されました」(同・ジャーナリスト) 日本人に想像しにくいのが、宗教的な問題だ。イスラエルの新聞「ザ・タイムス・オブ・イスラエル」は2月13日、「Japan refuses to release Israelis on coronavirus ship(日本政府はウイルス感染の船からイスラエル人の下船を拒否)」と報じた。 「見出しは日本に批判的ですが、実際の記事はそこまでではありませんでした。船内には15人のイスラエル人乗客が身動きの取れない状態になっており、一刻も早く下船したいと訴えているそうです。一方、イスラエル外務省は日本の立場に理解を示しているものの、乗客の医薬品と、ユダヤ教徒が食べていいとされる『コーシャ食品』を入手できるよう働きかけている、といった内容でした」(同・ジャーナリスト) 「武漢に閉じ込められた邦人を救出するため、日本政府はチャーター機を飛ばしました。帰国のニュースに、安堵した日本人も少なくないでしょう。ダイヤモンド・プリンセス号の現状は、これと逆です。日本人の乗客なら横浜港にいるという安心感を得るかもしれませんが、外国人の乗客にとっては武漢に閉じ込められている感覚と変わりません。当然ながら母国のメディアは、日本政府に批判的になります。武漢からチャーター便を飛ばした経験を持ちながら、外国人乗客の下船にまで思いが至らなかった安倍政権は、想像力が欠如していたと批判されても仕方ないでしょう」 イギリス人のアベル氏のように、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客や乗組員の中には、SNSで積極的な発言を行う者が少なくない。これも安倍政権に悪影響を与えたようだ。 「外国人の中には今回、SNSで実名を表明し、堂々と自分の考えを主張する方も少なくありませんでした。日本人もツイッターなどに状況を投稿した人はいましたが、実名による政府批判となると皆無と言っていいでしょう。やはり国民性の違いと言わざるを得ず、ここにも安倍政権が判断を間違えた可能性があると思います」(政治担当記者) 共同通信は2月16日、「内閣支持率8ポイント急落41% 桜の会対応批判、共同調査」と報じた。安倍政権の方針転換で今後、続々と外国人乗客が日本を離れていく。とはいえ、ダイヤモンド・プリンセス号にとどまらざるを得ない乗客は今も多い。彼らに対するメディアの詳報は続く』、「武漢からチャーター便を飛ばした経験を持ちながら、外国人乗客の下船にまで思いが至らなかった安倍政権は、想像力が欠如していたと批判されても仕方ないでしょう」、その通りだ。「内閣支持率」の急落は、「桜の会対応批判」が主因なのだろうが、「クルーズ船」への余りに場当たり的な対応、も批判の1要因ではあるのだろう。
タグ:シミュレーション パンデミック 国立感染症研究所感染症情報センター 現代ビジネス デイリー新潮 文春オンライン 上 昌広 (感染症流行) (その2)(新型肺炎174人の集団感染「クルーズ船3700人隔離は正しかったのか」、コロナウイルス「日本政府のヤバい危機管理」を世界はこう報じている ダイヤモンド・プリンセス号は大丈夫か、【新型コロナ】クルーズ船“乗組員”の扱いを批判する米メディア 外国人対策の失敗) 「新型肺炎174人の集団感染「クルーズ船3700人隔離は正しかったのか」――医師の見解は?」 検査した492人のうち174人が感染 「まるで監獄にいるようだ」 船内の様子を見ていると、感染させるプラントみたいになってる 部屋にこもるストレスで「体重・血圧・血糖値・中性脂肪が上昇」 健康な若年者なら船内に閉じ込めてよいのか? (クルーズ船は)中国以外で最も感染者が多い場所 検疫の目的は海外の感染症を日本に流入させるのを防ぐこと 「明治以来変わらない」方法は妥当なのか? 潜伏期間は無症状だから、検疫は素通りする 「水際」作戦など全く無意味だ 新型インフルでは113人の感染を見落とし、入国を許した 国際保健規則 過剰な検疫に対しての警告を示している イタリアでは「12時間後に乗客は解放されている 地中海のクルーズ船「コスタ・スメラルダ」 なぜ、イタリアと日本はこんなに違うのだろう。私は経験の差だと思う 経験の蓄積において日本とは彼我の差がある ダイヤモンド・プリンセス号の検疫は史上最大 経験に乏しい日本は、従来と同じ方法で検疫を強行してしまった。その結果が、歴史に残る集団船内感染だ 新型インフル感染者1人が鉄道に乗ると、5日で700人に 1月に日本を旅行したタイ人夫婦が感染していた 政府、与党に対する批判から目をそらす役割で隔離や消毒をパフォーマンスしているようにも思われます では、厚労省がすべきこととは? 民間の検査会社は「毎日20万件以上の検査を受託している 国民の命より、官僚の都合を優先した 「停留は正しかったのか」検証を 飯塚 真紀子 「コロナウイルス「日本政府のヤバい危機管理」を世界はこう報じている ダイヤモンド・プリンセス号は大丈夫か」 ダメな対応のお手本 米国務省は「ダイヤモンド・プリンセス」号から米国人とその家族をチャーター機で米国に退避させた。この動きは、アメリカが日本の危機管理能力を信じていないことを証明 「公衆衛生の危機対応で『こうしてはいけません』という教科書の見本のような対応」 なぜ検査をしないのか ワールド・ドリーム号 乗船していた1800人全員のウイルス検査を行っていた 乗客から上がる声 乗組員たちの窮状 中国での感染率をはるかに凌ぐ、世界一の感染率だ 「閉鎖環境である船は伝染病が拡大するのに完璧な場所です」 「その責任は基本的に、日本政府の「対応の遅さ」にもあると論じられている」 「【新型コロナ】クルーズ船“乗組員”の扱いを批判する米メディア 外国人対策の失敗」 内閣支持率に影響? 「豪華なクルーズじゃない。まるで『浮かぶ監獄』だ」 安倍首相が気にしている “隔離して船内で封じ込め”から“国外退去”へと、日本政府は方針を大転換 米メディアの意外な着目点 「乗組員の健康状態」 安倍政権が「外国人対策」を読み間違えた理由とは? 外国人の乗客にとっては武漢に閉じ込められている感覚と変わりません。当然ながら母国のメディアは、日本政府に批判的になります 武漢からチャーター便を飛ばした経験を持ちながら、外国人乗客の下船にまで思いが至らなかった安倍政権は、想像力が欠如していたと批判されても仕方ない 「内閣支持率」の急落
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