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健康(その10)(「よく走る人ほど風邪ひきやすい訳」 「免疫力UP」の誘い文句は疑ったほうがいい、「熱中症」で見落とされがちな3つのポイント 水やお茶だけでは「水分補給」には不十分だ、高齢者の脳の若返りに有酸素運動が有効な理由、浅い眠り「レム睡眠」の長さが寿命に影響する?) [生活]

健康については、3月6日に取上げた。今日は、(その10)(「よく走る人ほど風邪ひきやすい訳」 「免疫力UP」の誘い文句は疑ったほうがいい、「熱中症」で見落とされがちな3つのポイント 水やお茶だけでは「水分補給」には不十分だ、高齢者の脳の若返りに有酸素運動が有効な理由、浅い眠り「レム睡眠」の長さが寿命に影響する?)である。

先ずは、5月10日付け東洋経済オンラインが掲載した神戸大学教授(感染症内科)の岩田 健太郎氏による「岩田健太郎「よく走る人ほど風邪ひきやすい訳」 「免疫力UP」の誘い文句は疑ったほうがいい」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/348107
・『なぜよく走る人ほど風邪をひきやすいのか? 日本人が知らない「免疫力の基本」について、2月に横浜港に停泊したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の内情を告発して注目を集めた、神戸大学感染症内科の岩田健太郎教授が解説。新書『新型コロナウイルスの真実』から一部抜粋・再構成してお届けする。  巷では「〇〇を食べたら治った!」みたいな話が出回っているようですが、基本的に取るに足りません。今のところ、新型コロナウイルスに関して「これをやったら治る」とか「予防に効く」ような食品はありません。 何しろ、現在の段階では、堅牢な臨床試験で証明された治療薬が存在しないわけですから、「私はこれ飲んだら大丈夫だった」みたいな納豆とかヨーグルトとか、ホメオパシーのレメディみたいなやつも全部でたらめだと思っていい。 そもそも、一般論として「免疫力アップ」という言葉はだいたいインチキだと思っていいんです。 ステロイドとか免疫抑制剤のように、免疫力を「下げるもの」の候補は世の中にたくさんあります。あとで説明しますが、免疫力を下げる行動もたくさんあります』、医薬品にも広告規制があるのに、「免疫力アップ」などの誇大広告が横行しているのは、下記のような厚労省の規制が緩過ぎるためなのだろう。有力医師のかなりが製薬業界から金をもらっていることもあって、「岩田」氏のような勇気ある告発は貴重だ。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/koukokukisei/index.html
・『そもそも「免疫力」とは何か?  でも、免疫力を総合的に上げる方法って、ないんです。それを理解してもらうために、「そもそも免疫力とは何なのか」についてお話ししましょう。 「免疫力」とは病原体に対抗する力、つまり生体防御反応の強さのことです。これは、強くなれば強くなるほどいいものではなく、むしろ害になります。 例えばアトピー性皮膚炎や喘息、花粉症、関節リウマチなどの症状は「自己免疫疾患」に分類されますが、これらは全部免疫力が高すぎるがゆえに起きた弊害です。 つまり、免疫力ってバランスなので、高すぎても低すぎてもダメなので、「免疫力アップ」を売り物にしている時点で、既に間違いです。 ぼくも学生の頃に、免疫細胞の機能に関する実験をしていましたけど、一般的に免疫力アップを謳う医者がいたら、その人はインチキだと決めつけてほぼ間違いないでしょう。 それではインチキでなく免疫力を上げる方法はないのかというと、一つだけあります(専門家であれば「他にもある」と反論するでしょうが、一般の方が知っておいたほうがいいのは「一つだけ」です)。それはワクチンです。 ワクチンは、特定の病原体に対する免疫力を高めて防御するもので、典型的なものは麻疹のワクチンです。 麻疹は普通の感染防御が全く通用しない、たいへん怖い感染症ですが、ワクチンはすごく効く。だからみんな麻疹に罹らなくて済んでいるんですね。 麻疹のウイルスは新型コロナウイルスなんかよりもはるかに感染力が強いですから、ワクチンがなかったら世界中麻疹だらけになって大変なことになっているわけで、我々が麻疹にならなくて済んでいるのは、ワクチンがあり、ちゃんと接種しているからなんです。 日本の感染症でいえば、日本脳炎も同様です。日本脳炎ウイルスは豚の中に生息していて、夏になると蚊を介して人間に感染します。じつは、豚の体内のウイルスを排除できないので、日本中、ウイルスだらけなんですよ。 でも日本脳炎って、今の日本ではめったに起きないですよね。それは子供の頃にちゃんと日本脳炎ワクチンを打ってるからなんです。 このようにワクチンは、我々は普段自覚はしないですけど、ちゃんと我々の体を守ってくれているんです』、「免疫力ってバランスなので、高すぎても低すぎてもダメなので、「免疫力アップ」を売り物にしている時点で、既に間違いです」、その通りなのだろう。
・『調子が悪い=ただの疲労  「免疫力」は、目に見えないので、自覚できないものです。「お酒を飲み過ぎて肝臓の調子が悪い」とか「食い過ぎて胃の調子が悪い」とかは自覚できるけど、「いま免疫が弱ってる」みたいなことは自覚できない。体の調子が悪いときに「ちょっと免疫が落ちてるな」みたいに言っちゃうこともあるでしょうが、それは免疫とはまた無関係な、ただの疲労のことが多いですね。 それではワクチン以外では免疫は変わらないかというと、一過的に下がることはよくあります。例えばぼくはマラソンをしますが、一般的に、フルマラソンをした後は数週間、免疫が下がるといわれてます。だからフルマラソンの後は風邪をひきやすくなるんですね。 マラソンのような無理をして免疫力が下がることはよくあるんですけど、かといってアップする方法はない。でもあえて言うならば、免疫力をメンテナンスする、正常な状態に維持する方法ならあります。 それは休養、睡眠、適度な運動……「適度」というのは、マラソンみたいな過度な運動じゃなくて普通の運動ですね、そして食事栄養のバランスです。食事も特別なサプリメントとか必要なくて、果物とか野菜に入っているビタミンを摂れば十分です。休養、睡眠、運動、食事……要するに普通にするのが一番なんです。 特別なことをする必要は一切ありません。と言われても「その普通が難しいんだよ!」と思う方も多いですよね。日本の社会の場合、「普通のこと」ができないから、その結果として病気になる人も多い。けれども、残念ですが、睡眠不足を睡眠以外の方法で補うことはできません』、「フルマラソンをした後は数週間、免疫が下がるといわれてます。だからフルマラソンの後は風邪をひきやすくなる」、初めて知った。「免疫力をメンテナンスする、正常な状態に維持する方法ならあります。 それは休養、睡眠、適度な運動」、なるほど。
・『栄養ドリンクもあまり意味がない  睡眠不足が原因で病気になりやすい人は寝るのが一番だし、疲労がたまっている人は休養を取るしかない。疲れているときに栄養ドリンクを飲んでも意味はありません。あれにはビタミン以外にもアルコールとかカフェインとかが入っていて、「疲れてないよ」と錯覚を与える効果があるんです。 なんか元気になった気分になるけど、疲労そのものを取ってるわけではなく、単に自分をごまかしてるだけなんです。昔、よく鉱山とかでヒロポン注射を打って、疲労困憊の人たちを無理やり働かせたわけですけど、やっていることはそれと一緒です。 繰り返しますが、疲れている人は休養、寝不足の人は睡眠、栄養が足りない人は栄養、運動してない人は適度な運動と、普通のことをするしかない。バランスなのです。免疫力はメンテナンスするものであって、アップするものではない、という考え方が大事になってきます』、「栄養ドリンク・・・にはビタミン以外にもアルコールとかカフェインとかが入っていて、「疲れてないよ」と錯覚を与える効果があるんです。 なんか元気になった気分になるけど、疲労そのものを取ってるわけではなく、単に自分をごまかしてるだけなんです』、私は「栄養ドリンク」は飲まないようにしているが、やはり「自分をごまかしてるだけ」、なのに、堂々とテレビCMを流しているとは悪質だ。

次に、8月31日付け東洋経済オンラインが掲載した 医師・産業医の上原 桃子氏による「「熱中症」で見落とされがちな3つのポイント 水やお茶だけでは「水分補給」には不十分だ」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/371085
・『首都圏では連日最高気温30度以上が続き、1週間で1万人以上が熱中症で搬送されるなど酷暑が続いています。 近年は、在宅勤務の増加に伴い、炎天下での運動による熱中症だけでなく、屋内で発症する熱中症が増えてきていることが問題視されています。子どもや高齢者のみならず働く若い世代でも注意が必要です』、夕方のTVニュースで、ある小学校で運動会の練習で多くの生徒が熱中症で救急搬送されたとあったが、こんな暑いなかで運動会の練習とは全く馬鹿な学校だ。これ以前にも同様の例があったのに、同じ過ちを繰り返すとは・・・。
・『熱中症とは?  以前は日射病・熱射病・熱失神・熱痙攣などさまざまな呼び方がありましたが、現在はこれらをまとめて「熱中症」と呼び、その重症度を1~3度の3段階に分けて表しています。 1度:(日射病)「自身で対処できる段階」 めまい、立ち眩み、生あくび、大量発汗、強いのどの渇き 2度:(熱疲労)「医療機関の受診をすすめる段階」 頭痛、嘔吐、倦怠感、軽い意識障害 3度:(熱射病)「入院が必要な段階」 重い意識障害とともに肝臓や腎臓、脳など臓器に影響 ただし、これらはあくまでもガイドラインに沿った分類です。一口に倦怠感といっても「ちょっとだるい」「ぐったりして動けない」というように症状はさまざまで、症状も刻一刻と変わるため、いつ受診するべきかを日常生活で判断するのは大変難しいことです。 すると元気に歩いてきて「なんとなくだるい」とおっしゃるような不要な救急受診が起こる一方、命に関わる症状にもかかわらず受診しないケースも出てしまい、医療機関側でこれをすべてケアするのは非常に困難です。 したがって、「まず熱中症にならないよう自分自身で予防する」ことが重要です。熱中症の予防には3つのポイントがあります。それは「水分補給」「暑い環境からの回避」「冷却」です。 熱中症では汗などで水分とともに塩分が失われるため、0.1~0.2%の食塩水、つまり1Lの水に対して1~2g(およそひとつまみ)の食塩が含まれるものがよいとされています。水やお茶だけでは「水分」は補給できても塩分を含まないためうまく身体に吸収されません。 最適な飲みものは経口補水液(いわゆる「OS-1」)であり、これには医療用の輸液に近い成分が含まれています。最近では高齢者でも安心して飲めるよう、誤嚥のしにくいゼリータイプのものも市販されているようです。こちらももちろん同様の効果があります。 市販のスポーツドリンクも塩分が含まれるため熱中症予防に効果的ですが、経口補水液に比べて塩分が少なく、糖分が多いことに注意する必要があります。飲みすぎは「ペットボトル症候群」と呼ばれるような、血糖値が上がるためにのどが渇き、またスポーツドリンクを飲むという悪循環に陥る可能性があります。 経口補水液の味が苦手な方は、スポーツドリンクに頼りすぎることなく、梅干しやお味噌汁、塩飴と一緒に水やお茶を摂取することで水分と塩分を同時に補うようにしましょう。 逆に水分補給として不適切なものは、コーヒーなどカフェインを含むもの、そしてお酒です。嗜好品としておいしく飲むのはいいことですが、カフェインやアルコールには利尿作用があるため、水分補給という意味ではむしろ脱水になってしまうのです。 飲み物を飲むタイミングは「のどが渇く前に、こまめに」が基本です。とくに寝起きやお風呂上りには身体が脱水状態になっているため、コップ1杯の飲料を必ず飲むようにしましょう。1日の目安となる水分量は約1.2Lです』、「ペットボトル症候群」まであるとは初めて知った。
・『暑い環境からの回避と冷却の方法  熱中症は、身体の外への熱放出がうまくできず体温が著しく上昇した状態をいいますが、これには温度・湿度・風速・太陽からの日射が関係します。見落とされがちなのは湿度で、湿度が高いと汗が蒸発せず熱がこもってしまいます。湿度の高い日は、たとえ曇りでも水分補給を十分行うようにしましょう。 室内の環境を適切に涼しく整えることも、熱中症予防には非常に重要です。室内ではやはりエアコンが素早く効果的です。温度調節はもちろん、除湿機能で湿度を下げて風量調節で適度な風を送ることも可能です。 ここで毎年問題視されているのは「エアコン嫌い」の方が多くいることです。熱中症で搬送された人の8割がエアコンをつけていないという報道もありました。にもかかわらず使用しない方が案外多いという印象です。 理由はさまざまですが、風が身体に当たるのが不快であれば風向き調節で吹き出し口を上方向にする、ブランケットを羽織ることで対策になります。電気代が気になる場合は、カーテンなどで外からの熱を遮断する、サーキュレーター(空気を循環させるもの)を併用することで冷房効率を上げることができます。 また、加齢に伴って体温調節機能が低下するため暑さを感じにくく、エアコンなどの必要性を感じなくなってしまう方も多くいらっしゃいます。温度計や湿度計を設置することで、視覚的に目標の温度・湿度をわかりやすくして温度調節をするとよいでしょう。 それでも室内が暑くつらい日は、保冷剤などをタオルに包んで首・わきの下・足の付け根といった太い血管が通る場所を中心に冷やしましょう。冷えた血液が全身に回りやすくなり、たいへん効果的です。 熱中症予防の3つのポイントを押さえ、残暑の季節も健康に乗り切っていきましょう』、私も「エアコン嫌い」なので、大いに気を付けたい。

第三に、5月31日付けダイヤモンド・オンラインがヘルスデーニュースを転載した「高齢者の脳の若返りに有酸素運動が有効な理由」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/238846
・『有酸素運動が高齢者の脳を若返らせる?  たとえ長い間、座ってばかりいる生活を送っていた高齢の人でも、有酸素運動を半年間行うことで、思考力や記憶力は向上する可能性があるとする研究結果を、カルガリー大学医学部(カナダ)のMarc Poulin氏らが報告した。有酸素運動により脳への血流が増大し、加齢による影響にも対抗できるのだという。Poulin氏は「どんな人でも、加齢とともに頭脳や身体は衰えるものだ。しかし、年をとってからでも運動を始めることは、脳にとても大きなベネフィットをもたらす可能性がある」と述べている。この研究論文は「Neurology」5月13日オンライン版に掲載された。 この研究は、記憶障害や心疾患の既往がない成人206人(平均年齢66歳)を対象にしたもの。Poulin氏らは、思考力と記憶力に関する試験を研究の開始時と終了後に実施して、対象者の認知機能を評価したほか、経頭蓋超音波検査で脳の血流速度を測定した。対象者は、週3回の監督つき運動プログラムを6カ月間行った。運動量は、1日平均20分から始めて、1日平均40分以上まで徐々に増やしていった。さらに、対象者は週に1回、自分自身で運動するようにとの指示を受けていた』、私も1日1万歩をしているので、「思考力や記憶力は向上する可能性がある」とは嬉しいニュースだ。
・『言語流暢性の領域では5歳の若返りに相当する効果も  その結果、運動プログラム終了時点で、対象者の実行機能に5.7%の改善が認められた。実行機能には、集中する、計画する、指示を思い出す、並行作業を行うなどに関する能力が含まれる。また、情報処理速度の指標である言語流暢性は2.4%向上していた。Poulin氏は「この言語流暢性の改善は、5歳の若返りに相当するものだ」と述べている。 さらに、試験終了後の脳への血流は、試験開始前と比べて平均2.8%増大しており、通常、加齢とともに低下する思考力の改善に関連していた。Poulin氏は「われわれの研究から、活発な運動を6カ月間続けることで、脳への血流が増大し、言語能力のほか、記憶力や頭脳明晰さも向上する可能性が示された」とした上で、「年齢的には、正常な老化により低下していくはずのこうした能力が、逆に向上したという事実は非常に興味深い」と述べている。 Poulin氏は「有酸素運動が全身の血流改善に寄与することは分かっていたが、今回の研究で、脳内の、特に言語流暢性や実行機能に関わる領域への血流も改善する可能性のあることが分かった。この知見は、アルツハイマー病をはじめとする、認知症や脳疾患のリスクがある高齢者には特に重要だと思われる」との見方を示している。(HealthDay News 2020年5月15日)』、「この言語流暢性の改善は、5歳の若返りに相当するものだ」、1日1万歩への意欲がますます高まった。

第四に、7月18日付けダイヤモンド・オンラインがヘルスデーニュースを転載した「浅い眠り「レム睡眠」の長さが寿命に影響する?」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/243488
・『「レム睡眠」の長さは寿命に影響する?  健康を保つには深い眠りが欠かせないとされるが、浅い眠りであっても、短すぎると健康に影響するようだ。米スタンフォード大学のEileen Leary氏らの研究から、浅い眠りの「レム睡眠」の時間が短すぎると寿命が短縮する可能性があることが分かった。研究結果の詳細は「JAMA Neurology」7月6日オンライン版に掲載された。 レム睡眠とは、眠っていても眼球が動いている浅い眠りの状態で、急速眼球運動(Rapid Eye Movement)の頭文字をとって「REM(レム)」と呼ばれる状態の睡眠のこと。レム睡眠中には夢をよく見るとされ、この間に身体の疲労回復を図っていると考えられている。 Leary氏らは今回、平均年齢76.3歳の男性2,675人を中央値で12.1年追跡したデータと、別の研究に参加した成人男女1,386人(男性54.3%、平均年齢51.5歳)を中央値で20.8年追跡したデータを分析し、レム睡眠の長さと死亡リスクとの関連について調べた。 その結果、総睡眠時間に占めるレム睡眠の割合が低いことが、心血管疾患などによる死亡リスクだけでなく、あらゆる原因による早期死亡リスクの上昇と関連することが明らかになった。高齢男性のコホートのデータからは、総睡眠時間に占めるレム睡眠の割合が5%減るごとに、心血管疾患による死亡率、および全死亡率がいずれも13%上昇することが示された。また、このような関連は、より年齢が若い男女のコホートでも同様に認められた。 Leary氏は、「数多くの研究で、睡眠不足は健康に重大な影響を及ぼすことが報告されている。ところが、いまだに睡眠を軽視し、十分な睡眠を取ろうとしない人も少なくない」と指摘。その上で、「忙しくペースの速い生活を送る中で、睡眠は時間の無駄だと感じてしまうこともあるかもしれない。しかし、今回の研究から、独立した2つの集団でレム睡眠の時間が短いと死亡率が上昇する可能性が示された」と説明している。 また、Leary氏は、「レム睡眠は信頼性の高い死亡の予測因子だと考えられる。レム睡眠を保つためのアプローチは、治療の効果にも影響を及ぼし、死亡リスクの低下につながる可能性がある。そのようなアプローチは、特に、レム睡眠の比率が睡眠時間全体の15%にも満たない成人の死亡リスク低減にとって有望だと思われる」と述べている。 ただし、Leary氏は、この研究は、レム睡眠が短いことと早期死亡リスク上昇の因果関係を証明したものではないとし、「今回の研究結果のみに基づいてレム睡眠の時間を延ばすことを推奨するのは時期尚早だ」と断っている。 付随論評の著者の一人で、米フロリダ大学神経学准教授のMichael Jaffee氏は、「これまでの研究は総睡眠時間に着目したものがほとんどで、睡眠時間は長すぎても短すぎても早期死亡リスクの上昇と関連するとされていた。しかし、今回のLeary氏らの研究からは、総睡眠時間だけでなく、レム睡眠を含めて、さまざまな段階の睡眠時間のバランスを取ることも重要である可能性が示された」とこの研究の意義を強調する。 今回の結果を踏まえJaffee氏は、医師に対し、患者が閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)などの、レム睡眠に影響を与える疾患を有しているかどうかを確認するよう求めている。また、「一部の処方薬は、レム睡眠を減らすように作用することも知っておくべきだ」としている。さらに、一般の人々に対しては、「睡眠に問題を抱えていたり、ひどいいびきに悩んだりしている人は、かかりつけ医に相談してほしい」と助言している。(HealthDay News 2020年7月7日)』、「これまでの研究は・・・睡眠時間は長すぎても短すぎても早期死亡リスクの上昇と関連するとされていた。しかし、今回のLeary氏らの研究からは、総睡眠時間だけでなく、レム睡眠を含めて、さまざまな段階の睡眠時間のバランスを取ることも重要である可能性が示された」、深い睡眠のノンレム睡眠については、どんな研究成果が出てくるのだろう。楽しみだ。
タグ:ノンレム睡眠 今回のLeary氏らの研究からは、総睡眠時間だけでなく、レム睡眠を含めて、さまざまな段階の睡眠時間のバランスを取ることも重要である可能性が示された これまでの研究は総睡眠時間に着目したものがほとんどで、睡眠時間は長すぎても短すぎても早期死亡リスクの上昇と関連するとされていた レム睡眠中には夢をよく見るとされ、この間に身体の疲労回復を図っていると考えられている 「レム睡眠」の長さは寿命に影響する? 「浅い眠り「レム睡眠」の長さが寿命に影響する?」 言語流暢性の領域では5歳の若返りに相当する効果も 思考力や記憶力は向上する可能性がある 有酸素運動が高齢者の脳を若返らせる? 「高齢者の脳の若返りに有酸素運動が有効な理由」 ヘルスデーニュース ダイヤモンド・オンライン 「エアコン嫌い」 暑い環境からの回避と冷却の方法 飲みすぎは「ペットボトル症候群」と呼ばれるような、血糖値が上がるためにのどが渇き、またスポーツドリンクを飲むという悪循環に陥る可能性があります 熱中症とは? 「「熱中症」で見落とされがちな3つのポイント 水やお茶だけでは「水分補給」には不十分だ」 上原 桃子 堂々とテレビCMを流しているとは悪質だ ビタミン以外にもアルコールとかカフェインとかが入っていて、「疲れてないよ」と錯覚を与える効果があるんです。 なんか元気になった気分になるけど、疲労そのものを取ってるわけではなく、単に自分をごまかしてるだけなんです 栄養ドリンクもあまり意味がない 免疫力をメンテナンスする、正常な状態に維持する方法ならあります。 それは休養、睡眠、適度な運動 フルマラソンをした後は数週間、免疫が下がるといわれてます。だからフルマラソンの後は風邪をひきやすくなる 調子が悪い=ただの疲労 免疫力ってバランスなので、高すぎても低すぎてもダメなので、「免疫力アップ」を売り物にしている時点で、既に間違いです そもそも「免疫力」とは何か? 医薬品にも広告規制があるのに、「免疫力アップ」などの誇大広告が横行しているのは、下記のような厚労省の規制が緩過ぎるためなのだろう 『新型コロナウイルスの真実』 「ダイヤモンド・プリンセス号」の内情を告発して注目 「岩田健太郎「よく走る人ほど風邪ひきやすい訳」 「免疫力UP」の誘い文句は疑ったほうがいい」 岩田 健太郎 東洋経済オンライン (その10)(「よく走る人ほど風邪ひきやすい訳」 「免疫力UP」の誘い文句は疑ったほうがいい、「熱中症」で見落とされがちな3つのポイント 水やお茶だけでは「水分補給」には不十分だ、高齢者の脳の若返りに有酸素運動が有効な理由、浅い眠り「レム睡眠」の長さが寿命に影響する?) 健康
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