健康(その17)(前立腺肥大には「大豆」が効く!? 今日からできる食事術!、背が伸びない中高生に多い「NGな睡眠習慣」の中身 成長ホルモンの分泌に必要なのは「闇の時間」、医師が「減量で食事制限は不要」と断言する根拠 欧米で使用されていた「やせ薬」が消えた理由) [生活]
健康については、9月30日に取上げた。今日は、(その17)(前立腺肥大には「大豆」が効く!? 今日からできる食事術!、背が伸びない中高生に多い「NGな睡眠習慣」の中身 成長ホルモンの分泌に必要なのは「闇の時間」、医師が「減量で食事制限は不要」と断言する根拠 欧米で使用されていた「やせ薬」が消えた理由)である。
先ずは、10月9日付けダイヤモンド・オンラインが掲載した産業医・内科医の森勇磨氏による「前立腺肥大には「大豆」が効く!? 今日からできる食事術!」を紹介しよう。なお、文中の注番号は省略。
https://diamond.jp/articles/-/284328
・『人生100年時代は、健康こそ最大の資産です。 しかし40歳を越えると、がん、糖尿病、腎臓病といった病気を避けては通れません。国立がん研究センターによれば、40~49歳のがん患者数は、30~39歳と比べると3倍以上です(2018年)。もちろん50代、60代と年齢を重ねるにつれ、がん患者数はどんどん増えていきます。 本連載は、毎日の食事から、大病を患ったあとのリハビリまで、病気の「予防」「早期発見」「再発予防」を学ぶものです。著者は、産業医×内科医の森勇磨氏。「予防医学ch/医師監修」の管理人でもあり、動画は「わかりやすい説明で参考になる」「怖いけど面白い」と評判で、チャンネル登録者は27万人を超えています。初の単著『40歳からの予防医学 医者が教える「病気にならない知識と習慣74」』を出版し(9月29日発売)、がん、糖尿病、高血圧、食事、生活習慣、人間ドック、メンタルというさまざまな観点から、病気にならない知識と習慣をあますところなく伝えています』、「チャンネル登録者は27万人を超えています」、大人気のようだ。
・『前立腺肥大には「大豆」が効く!? 今日からできる食事術! 前立腺肥大症は、60歳以上の男性の2人に1人以上がなるといわれています。いわば「老化現象」ともいえる病気で、具体的な症状は次のとおりです。 ・残尿感が消えない ・トイレが近くなり、毎日尿意のせいで夜中起こされてしまう ・尿意はあるのになかなか出ない、または逆に何回もトイレに行ってしまう 前立腺は、尿をためておく膀胱と尿の通り道になる尿道の間の脇にある「栗の実程度の臓器」です。加齢とともに大きくなり、卵レベルの大きさになると膀胱や尿道を刺激し、症状を引き起こします』、私も「前立腺肥大」による「夜間頻尿」に、投薬も効果がなく、悩まされている。
・『激痛を伴う処理をすることも あまりに大きくなるとレーザーや電気メスを使って前立腺を削ることもあります。 放置すると急におしっこが出なくなり、強烈な腹痛が起きることもあり、そのときはおしっこの通り道を作るために、「尿道カテーテル」という管を陰部に入れる処置を行うこともあります(激痛を伴います)。 また、およそ1万3000人のアメリカとヨーロッパのデータを対象にした研究では、「前立腺肥大がひどくなればなるほど勃起不全などの性機能障害のリスクが上昇する」という結果が出ました。排尿以外にも弊害があるのです』、私の場合、まだ「痛み」はないが、やがてそうなる可能性があるというのは恐ろしい。
・『前立腺肥大のしくみと予防法 まずは「大豆製品の摂取」です。豆腐、納豆、きなこ、みそといった大豆を使った食品にはポリフェノールの一種である「イソフラボン」が含まれ、この成分が前立腺肥大の予防効果があるのではないかとされています 前立腺が大きくなる仕組みとして、実は男性ホルモンである「テストステロン」が関係しています。 テストステロンは、前立腺の内部で「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンに変換されます。 このDHTは男性の薄毛に作用し、前立腺を肥大させることもあります。DHTは男性の生殖器を形作る作用もあり、必要なホルモンなのですが、中高年男性にとっては「悪玉男性ホルモン」と呼ばれることもあります。 大豆に含まれるイソフラボンは、このDHTや変換する酵素(5αリダクターゼ)の働きを抑える役割を持っています。 イソフラボンは、「女性ホルモン」のエストロゲンに構造が似ており、エストロゲンの受け皿である「エストロゲン受容体」にはまり込むので、女性ホルモンのような役割を果たします。この作用で男性ホルモンの働きが抑えられるわけです』、「 大豆に含まれるイソフラボンは」、「悪玉男性ホルモン」(DHT」や変換する酵素・・・の働きを抑える役割を持っています」、食事で抑えられるとは有り難い話だが、既に「肥大した患者」には手遅れなのだろうか。
・『注意!「前立腺がんが進行している」には逆効果? しかし「前立腺がんが進行している人」には逆効果の可能性があります。4万3000人の日本人を対象にした研究では、大豆やイソフラボンを多めに摂取していた人は、前立腺がんの死亡リスクが上がったというデータがあります まだマウスによる動物実験の段階ですが、「イソフラボンがエストロゲンのような作用だけでなく、男性ホルモンのような挙動を示すことがある」という結果も出ています。 今後の研究に期待したいところですが、現状は「大豆製品(イソフラボン)の摂取は、前立腺肥大の予防にはよいが、前立腺がんが進行している場合は控えたほうがいい」と覚えておいてください。 イタリアの研究では、穀物と肉類を多く食べていた人は前立腺肥大になりやすく、野菜と豆類を多く食べていた人は前立腺肥大になりにくいというデータがあります 他にも「玉ねぎとニンニクを多く食べていた人には前立腺肥大の発症が少なかった」というデータも存在します 日本人にとって穀物の量を減らすというのは少し難しいかもしれません。しかし野菜を多めに食べ、肉の量を少なくするのは実行可能でしょう。大豆食品をしっかり摂取することに加えて、「野菜多め、肉少なめ」の食生活も心がけておきましょう』、私も現在は「野菜多め、肉少なめ」の食事だが、既に「肥大」してしまったので、遅過ぎるのかも知れない。
・『メタボが悪影響を与えている? また、生活習慣病の予防も欠かせません。世界では「前立腺肥大症は結局メタボリックシンドロームの一種ではないのか?」という概念が提唱されています 高血圧、肥満、糖尿病など、この類の生活習慣病は「交感神経」を刺激します。体をどんどん活性化させ、緊張状態にしてしまうのです。前立腺の筋肉も緊張し、それが前立腺肥大につながっているのではないかという説があります。生活習慣病の改善に定期的な運動も有効です。 人生100年時代は、健康こそ最大の資産です。お金や時間がどれだけあっても、健康でなければ意味がありません。自分の体をこまめにケアしていきましょう。(本原稿は、森勇磨著『40歳からの予防医学 医者が教える「病気にならない知識と習慣74」』を編集・抜粋したものです)(注の【出典】、森勇磨氏の略歴、「総合内科医・産業医が教える「病気にならない全知識」」の紹介はリンク先参照)』、既に「肥大化」している私のようなケースでも、食事療法で進行が止まったり遅くなったりするのだろう。
次に、11月8日付け東洋経済オンラインが掲載した 人工知能研究者、脳科学コメンテイター、感性アナリスト、随筆家の黒川 伊保子氏による「背が伸びない中高生に多い「NGな睡眠習慣」の中身 成長ホルモンの分泌に必要なのは「闇の時間」」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/466371
・『「身長を伸ばしたい」と思っても、大人になってからでは限界があります。特に男子の身長がぐんぐん伸びる「成長スパート」は、中学生になってからが本番です。 『中高生の身長を伸ばす7つの習慣』では、背を伸ばす栄養素や、反対に背が伸びるのを邪魔する食べ物や生活習慣を紹介しています。 本稿では、同書から一部を抜粋してお届けします。 背を伸ばすために必要なのは、「背、伸びなさい」と命令する成長ホルモンと甲状腺ホルモンです。これらを順調に出すために欠かせないのが栄養と睡眠です。今回は睡眠の話をしましょう』、興味深そうだ。
・『成長ホルモン分泌に必要な「闇の時間」 私たちの脳は、昼と夜の繰り返しの中で進化してきました。このため、光と闇のスイッチが脳の中にあるのです。そのスイッチをうまく作動させないと、必要なホルモンが分泌されません。成長ホルモンは、「闇のスイッチ」で分泌が順調になります。夜は、まぶたを閉じて眠る。これが、高身長への第一歩となります。 ホルモンの中枢司令塔である、脳の下垂体や視床下部は、視神経の先端を取り囲むようにして格納されています。視神経に直結しているのです。目(網膜)に光が当たれば、視神経は緊張し、目が暗さの中にあれば、視神経は緊張から緩和されます。この視神経の緊張と緊張緩和が、ホルモンの中枢司令塔に刺激を与えて、そのときにふさわしいホルモンの分泌へと切り替わるのです。 真夜中、目が光の刺激から解放されると、成長ホルモンへ分泌命令が出されます。 つまり、「真夜中、ちゃんと寝ること」。こんなあたりまえの生活習慣が、背を伸ばすための必要条件となります。「寝る子は育つ」は、科学的にも真実なのです。 そもそも、中学生は眠いはず。何時間だって眠れるし、寝ても寝てもまだ眠い。身長が伸びようとしているとき、脳は「まぶたを閉じて、闇のスイッチを入れてほしい」からです。 しかし、現代の生活では、自分を律して死守しないと、この条件がクリアできません。手元に「明るい光を発する画素で構成された画面がクルクル動く」、あまりにもおもしろい道具=スマホがあるのですから。 闇のスイッチが最も入りやすいのは、真夜中てっぺんの4時間(22時~2時)といわれています。受験生ともなれば22時に寝るというわけにはいかないでしょうけれど、22時を過ぎたら電子機器を見ることは最小限に自粛して、0時就寝を目ざしてほしい。せめて、塾のない日にはそうしてほしいと思います。 そして、たまには強化週間を作り、23時就寝を!』、「真夜中、目が光の刺激から解放されると、成長ホルモンへ分泌命令が出されます。 つまり、「真夜中、ちゃんと寝ること」。こんなあたりまえの生活習慣が、背を伸ばすための必要条件となります。「寝る子は育つ」は、科学的にも真実なのです」、「22時を過ぎたら電子機器を見ることは最小限に自粛して、0時就寝を目ざしてほしい」、なるほど。
・『上質な眠りにこだわろう さて、「真夜中、闇のスイッチ」が作動し、分泌命令が出るのは、成長ホルモンだけではありません。上質の眠りをつくり出すメラトニンも、「真夜中、闇のスイッチ」がいちばん効きます。メラトニンは、上質の眠りをつくり出すとともに、脳の進化を助けます。 実は、脳は、眠っている間に進化します。起きている間の経験(勉強した成果や、運動で体が覚えたこと)を脳に定着させ、センスを作り上げるのも、眠っている間なのです。起きている間に脳に叩き込んだことは、眠っている間に定着します。眠りの質が悪ければ、せっかく100回書いた英単語が、するりと脳から抜け落ちてしまう。 眠りの質がよければ、ちらりと見た英単語を覚えておけるのに。眠りの質は、脳の質。身長のみならず、頭のよさも、眠りがつくり出します。眠りをバカにしていると、たいへんなことになります。 22時以降は電子機器を凝視することを控えて、0時にはまぶたを閉じる。これに、人生がかかっていると思って。 また、夜のお風呂習慣(バスタブにつかる)も、メラトニンの分泌を促進することがわかっています。体表面の温度を一気に40度以上に上げると、脳の内部や内臓の温度を必要以上に上げないために(脳や内臓は高温に弱いから)、深部体温が下がります。これがきっかけとなって、神経回路が興奮系から鎮静系へと切り替わります。眠りへと向かいやすくなるわけですね。さらに、「真夜中、闇のスイッチ」は、生殖ホルモンにも関わっています。 真夜中、ゲームやSNSに興じて眠らないと損をすることばかり。それって、人生を懸けてすることかしら?まぁ、たまにはいいけどね。) 朝日が網膜に当たると、セロトニンと呼ばれるホルモンの分泌が促進されます。朝日は、目にとって特別な光です。朝日は東からさしてきます。地球は東に向かって自転しているので、朝日には光のドップラー効果が加わります。 救急車のサイレンは、向かってくるときには高く(ピーポー)、遠ざかっていくときには低く聞こえますね(ヘ~ホ~)。あれと同じ現象が光にも起こっているのです。朝日は緊張度が高く、脳を目覚めさせる大事なスイッチというわけ。セロトニンは、脳内全体の信号を活性化し、さわやかな寝覚めをもたらすとともに、一日中、意欲を下支えし、脳の学習能力を高めます。生きる力の源となるホルモンなのです。 朝寝坊して、朝日を見逃すなんて、本当にもったいない。また、セロトニンは、上質な眠りをつくり出すホルモン・メラトニンの材料にもなります。早起きすれば、夜、自然に眠くなる。「早寝、早起き」とよくいいますが、科学的には「早起き、早寝」でワンセットです』、「朝日は緊張度が高く、脳を目覚めさせる大事なスイッチというわけ。セロトニンは、脳内全体の信号を活性化し、さわやかな寝覚めをもたらすとともに、一日中、意欲を下支えし、脳の学習能力を高めます。生きる力の源となるホルモンなのです」、「科学的には「早起き、早寝」でワンセットです」、「朝日」は本当に大切なようだ。
・『13~17歳の過ごし方が重要 先に述べたように、「背、伸びなさい」と命令する成長ホルモンと甲状腺ホルモンがしっかり効いていてはじめて、背が伸びる可能性を手にします。 これらは胎児のときから成人になるまでふんだんに分泌されますが、特に大人体型の下で最大限に働くのが、男子の場合、13歳から17歳くらいまで。160センチの身長を180センチにまで押し上げるのが、この時期なのです。このタイミングを逃してはいけません。 前に記した2つのホルモンの分泌を促し、上手に背を伸ばすには、 1.上質な眠り 2.脳神経回路への過度のストレスを避ける 3.適度な運動 の3つが不可欠になります。 運動は、物理的に骨端線を刺激し、骨の成長を加速させます。同時に基礎代謝が上がることで、甲状腺ホルモンと相乗作用を起こします。 上質の眠りのためには、0時(真夜中てっぺん)を寝て過ごすこと。脳神経回路への過度のストレスの筆頭は、日没後の、パソコンやスマホの電子画面の視覚刺激です。くよくよ悩むのも、背のために避けてください。 とはいえ、現代の中高生は、ストレスがゼロというわけにはいかないでしょう。受けてしまった脳神経系のストレスを解消するカギが、ビタミンB群です。肉に多く含まれるビタミンB群は、背を伸ばしたい男子の強い味方。と同時に、脳を活性化するので、勉強の強い味方でもあるのです。肉食は、男子の基本ですね。 ただし、せっかくとったビタミンB群も、炭酸飲料やジャンクフードの中の糖質が、その代謝に使うために奪ってしまいます。肉・魚・卵・乳製品をしっかりとること。これは基本ですが、せっかくとった栄養素を捨てないために、糖質過多の間食を避けることも大事な知恵です。当然、骨の材料になる栄養素も、しっかりとらなければなりません』、「最大限に働くのが、男子の場合、13歳から17歳くらいまで」、「肉・魚・卵・乳製品をしっかりとること。これは基本ですが、せっかくとった栄養素を捨てないために、糖質過多の間食を避けることも大事な知恵です。当然、骨の材料になる栄養素も、しっかりとらなければなりません」、自らの場合、孫世代はこれから成長期を迎えるので、参考にしたい。
第三に、11月23日付け東洋経済オンラインが掲載した福島県立医大主任教授、医師の下村 健寿氏による「医師が「減量で食事制限は不要」と断言する根拠 欧米で使用されていた「やせ薬」が消えた理由」を紹介しよう。
・『日本の医学界に絶望し、単身渡英。何のつてもない状態で、世界大学ランキング1位に君臨し続ける英国・オックスフォード大学に研究員として就職。インスリン・糖尿病学の世界的権威であるフランセス・アッシュクロフト教授のもとで、新生児糖尿病の治療法の発見に貢献するなど、在籍8年間で数々の価値ある論文を発表してきた医師で現在、医学部教授も務める下村健寿氏。 その下村氏が長年にわたって取り組んできた、糖尿病や生活習慣病の研究から辿り着いた答えをまとめた一冊『オックスフォード式 最高のやせ方』より一部抜粋、再構成し、お届けします』、興味深そうだ。
・『誰もが誤解しているダイエットのパラドックス 「食べる量を減らせばやせられる」。誰だってご存じのはずです。でも、これがなかなかできません。 そのために自己嫌悪に陥ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?でも落ち込む必要なんて全然ありません。食事制限ができないのは当然のことです。 「食べる」という行為は、私たちが生きるうえで必須の行為。呼吸や心臓の拍動と同じです。意志の力でどうこうできるものではありません。医学的・生理学的観点からも、食欲は我慢できないようにできています』、「医学的・生理学的観点からも、食欲は我慢できないようにできています」、道理で「食欲」「の抑制」で「減量」が上手くいかない訳だ。
・『そもそも、「食欲」とは何でしょうか? まずダイエットを成功させるには食欲の仕組みを知らなければいけません。敵を知らずに戦いを挑んでも失敗してしまいます。 「食欲」とは、「お腹がすいた状態」です。つまり胃の中が空っぽということです。 では、胃が膨れればいいのでしょうか? 試しにお腹がすいているときに水をたくさん飲んでみてください。空腹感が消えましたか? いえ、依然としてお腹はすいていると感じているはずです。 つまり、お腹が物理的に体積として膨れても、空腹感は満たされません。) では、人はどうやって空腹を感じているのでしょうか? 食事をして胃が食べ物で満たされると、胃や小腸からホルモンが分泌されると同時に血糖値が上昇します。 これらの食後に増加するホルモンや糖などの因子が脳に働きかけて、「お腹いっぱい」と感じさせることで、「満腹」の状態を作っています。 逆に言えば、「お腹がすいた」という空腹感も、「何か食べたい」という食欲も、脳が感じているのです。 つまり、食欲をコントロールしているのは脳です。 そして、脳がコントロールする「食欲」は、じつは2種類あります。「恒常性食欲」と「報酬系食欲」のふたつです』、「脳がコントロールする「食欲」は、じつは2種類あります。「恒常性食欲」と「報酬系食欲」のふたつ」、なるほど。
・『人を太らせる元凶「報酬系回路」とは 「恒常性食欲」とは、体の内部の環境を一定の「生きている」という状態に保つための食欲。言い換えるなら「生きていくために食べる」ための食欲です。 たとえば夕食を食べずに翌朝を迎えて、そのまま何も食べずに空腹が続いていたら、翌日のパフォーマンスが落ちてしまいます。つまり、体がいつもの調子「恒常性」を保てなくなるから、パフォーマンスが落ちるのです。 だから、この夕食を食べるときの食欲は「生きるための食欲」、つまり「恒常性食欲」です。 一方で「報酬系食欲」とは、すなわち「快楽を覚える」ための食欲です。お腹がいっぱいなのに、デザートを「食べたい」と思ってしまうのはなぜでしょうか。いわゆる「スイーツは別腹」という現象です。 このスイーツは、仮に食べなかったとしても、翌日のパフォーマンスに響くことはありません。 つまり、これは体の「恒常性」を保つこととはまったく無関係の食欲、すなわち「報酬系食欲」です。ひたすら脳が快感を求めた結果です。極端に言ってしまいますと、麻薬を使った際の快感とまったく同じです。 この「報酬系食欲」こそ人を太らせる元凶です。 そして残念ながら、この快感はコントロールすることが不可能です。 なぜなら、「報酬系」という仕組みは皆さんが思っている以上に動物を支配する力を持っていることが、わかってきたからです。 ある恐ろしい実験があります。 ネズミの脳の報酬系回路に電極を埋め込み、それをネズミが前足で押すことのできるレバーにつなぎます。つまり、ネズミは前足でこのレバーを押すことで、自らの力で報酬系回路を活性化して快感を覚えられるようになります。 するとネズミはすべてを忘れて、レバーを押し続けるようになってしまいました。食事も水もとらずに押し続け、そのまま放っておいたら餓死寸前の状態にまで陥ったのです。 それはネズミだったから、と考える方もいるかもしれません。 しかし同様の現象は人間においても確認されています。 過去一時期、電気刺激によって精神疾患の患者さんを治すという試みが行われたことがあります。ある時、この報酬系回路に電極が置かれてしまったことがあります。 その際、やはり人間でも、ネズミと同じようにすべてを忘れて電気刺激を求めるようになってしまったと報告されています。ひどい場合には、電気刺激のスイッチを押しすぎて、指に潰瘍ができるほどだったそうです。 このように書くと、報酬系回路は恐ろしいものと感じるかもしれません。 しかし、報酬系回路は恐ろしいばかりではありません。 なぜなら、この回路は恋をしたときにも活性化されるからです』、「この「報酬系食欲」こそ人を太らせる元凶です。 そして残念ながら、この快感はコントロールすることが不可能です。 なぜなら、「報酬系」という仕組みは皆さんが思っている以上に動物を支配する力を持っていることが、わかってきたからです」、「報酬系回路は恐ろしいばかりではありません。 なぜなら、この回路は恋をしたときにも活性化される」、いい面も持っているようだ。
・『一時期使用された「やせ薬」が消えた理由 恋とは切なく、つらいものです。 しかし同時に、このうえない幸福感、つまり快感を引き起こします。この幸福感は強烈です。恋の経験がない、という方はいらっしゃらないのではないでしょうか。 そして、この恋をしたときと同じメカニズムが報酬系の食欲では働いています。 おわかりいただけたと思います。意志の力で恋、つまり人を好きになる気持ちを止めることは絶対にできないはずです。 「やせ薬」がないのは、ここに理由があります。 じつは、脳の報酬系に働きかけて食欲を制御する薬は、欧米で一時期使用されたことがあります。 しかし、これらの薬を飲んだ方に「自殺を増やす」という副作用の存在が指摘されました。 これは、この手の食欲を制御する薬に報酬系回路、つまり快感を抑えてしまう作用があったからと考えられています。 食事だけでなく、恋をしたり、何かを楽しいと思ったりする気持ちが抑えられてしまうと、人には生きている喜びがなくなってしまうのです。 食欲を抑えてダイエットに成功しても、「生きているのがイヤ」になったら元も子もありません。ダイエットに挑戦する方は、健康的に痩せることで人生をもっと楽しく過ごしたい、そう思っておられるはずです。 ダイエットで食事を我慢してはいけない理由が、ご理解いただけたと思います。 ぜひ、ご自身の体の仕組みを知っていただいたうえで、コロナ太りを解消するダイエットを実践する際の参考にしていただければ幸いです』、「脳の報酬系に働きかけて食欲を制御する薬は、欧米で一時期使用されたことがあります。 しかし、これらの薬を飲んだ方に「自殺を増やす」という副作用の存在が指摘」、「報酬系回路・・・を抑えてしまう」と、「人には生きている喜びがなくなってしまうのです」、生体のバランスはなかなか難しいものだ。
先ずは、10月9日付けダイヤモンド・オンラインが掲載した産業医・内科医の森勇磨氏による「前立腺肥大には「大豆」が効く!? 今日からできる食事術!」を紹介しよう。なお、文中の注番号は省略。
https://diamond.jp/articles/-/284328
・『人生100年時代は、健康こそ最大の資産です。 しかし40歳を越えると、がん、糖尿病、腎臓病といった病気を避けては通れません。国立がん研究センターによれば、40~49歳のがん患者数は、30~39歳と比べると3倍以上です(2018年)。もちろん50代、60代と年齢を重ねるにつれ、がん患者数はどんどん増えていきます。 本連載は、毎日の食事から、大病を患ったあとのリハビリまで、病気の「予防」「早期発見」「再発予防」を学ぶものです。著者は、産業医×内科医の森勇磨氏。「予防医学ch/医師監修」の管理人でもあり、動画は「わかりやすい説明で参考になる」「怖いけど面白い」と評判で、チャンネル登録者は27万人を超えています。初の単著『40歳からの予防医学 医者が教える「病気にならない知識と習慣74」』を出版し(9月29日発売)、がん、糖尿病、高血圧、食事、生活習慣、人間ドック、メンタルというさまざまな観点から、病気にならない知識と習慣をあますところなく伝えています』、「チャンネル登録者は27万人を超えています」、大人気のようだ。
・『前立腺肥大には「大豆」が効く!? 今日からできる食事術! 前立腺肥大症は、60歳以上の男性の2人に1人以上がなるといわれています。いわば「老化現象」ともいえる病気で、具体的な症状は次のとおりです。 ・残尿感が消えない ・トイレが近くなり、毎日尿意のせいで夜中起こされてしまう ・尿意はあるのになかなか出ない、または逆に何回もトイレに行ってしまう 前立腺は、尿をためておく膀胱と尿の通り道になる尿道の間の脇にある「栗の実程度の臓器」です。加齢とともに大きくなり、卵レベルの大きさになると膀胱や尿道を刺激し、症状を引き起こします』、私も「前立腺肥大」による「夜間頻尿」に、投薬も効果がなく、悩まされている。
・『激痛を伴う処理をすることも あまりに大きくなるとレーザーや電気メスを使って前立腺を削ることもあります。 放置すると急におしっこが出なくなり、強烈な腹痛が起きることもあり、そのときはおしっこの通り道を作るために、「尿道カテーテル」という管を陰部に入れる処置を行うこともあります(激痛を伴います)。 また、およそ1万3000人のアメリカとヨーロッパのデータを対象にした研究では、「前立腺肥大がひどくなればなるほど勃起不全などの性機能障害のリスクが上昇する」という結果が出ました。排尿以外にも弊害があるのです』、私の場合、まだ「痛み」はないが、やがてそうなる可能性があるというのは恐ろしい。
・『前立腺肥大のしくみと予防法 まずは「大豆製品の摂取」です。豆腐、納豆、きなこ、みそといった大豆を使った食品にはポリフェノールの一種である「イソフラボン」が含まれ、この成分が前立腺肥大の予防効果があるのではないかとされています 前立腺が大きくなる仕組みとして、実は男性ホルモンである「テストステロン」が関係しています。 テストステロンは、前立腺の内部で「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンに変換されます。 このDHTは男性の薄毛に作用し、前立腺を肥大させることもあります。DHTは男性の生殖器を形作る作用もあり、必要なホルモンなのですが、中高年男性にとっては「悪玉男性ホルモン」と呼ばれることもあります。 大豆に含まれるイソフラボンは、このDHTや変換する酵素(5αリダクターゼ)の働きを抑える役割を持っています。 イソフラボンは、「女性ホルモン」のエストロゲンに構造が似ており、エストロゲンの受け皿である「エストロゲン受容体」にはまり込むので、女性ホルモンのような役割を果たします。この作用で男性ホルモンの働きが抑えられるわけです』、「 大豆に含まれるイソフラボンは」、「悪玉男性ホルモン」(DHT」や変換する酵素・・・の働きを抑える役割を持っています」、食事で抑えられるとは有り難い話だが、既に「肥大した患者」には手遅れなのだろうか。
・『注意!「前立腺がんが進行している」には逆効果? しかし「前立腺がんが進行している人」には逆効果の可能性があります。4万3000人の日本人を対象にした研究では、大豆やイソフラボンを多めに摂取していた人は、前立腺がんの死亡リスクが上がったというデータがあります まだマウスによる動物実験の段階ですが、「イソフラボンがエストロゲンのような作用だけでなく、男性ホルモンのような挙動を示すことがある」という結果も出ています。 今後の研究に期待したいところですが、現状は「大豆製品(イソフラボン)の摂取は、前立腺肥大の予防にはよいが、前立腺がんが進行している場合は控えたほうがいい」と覚えておいてください。 イタリアの研究では、穀物と肉類を多く食べていた人は前立腺肥大になりやすく、野菜と豆類を多く食べていた人は前立腺肥大になりにくいというデータがあります 他にも「玉ねぎとニンニクを多く食べていた人には前立腺肥大の発症が少なかった」というデータも存在します 日本人にとって穀物の量を減らすというのは少し難しいかもしれません。しかし野菜を多めに食べ、肉の量を少なくするのは実行可能でしょう。大豆食品をしっかり摂取することに加えて、「野菜多め、肉少なめ」の食生活も心がけておきましょう』、私も現在は「野菜多め、肉少なめ」の食事だが、既に「肥大」してしまったので、遅過ぎるのかも知れない。
・『メタボが悪影響を与えている? また、生活習慣病の予防も欠かせません。世界では「前立腺肥大症は結局メタボリックシンドロームの一種ではないのか?」という概念が提唱されています 高血圧、肥満、糖尿病など、この類の生活習慣病は「交感神経」を刺激します。体をどんどん活性化させ、緊張状態にしてしまうのです。前立腺の筋肉も緊張し、それが前立腺肥大につながっているのではないかという説があります。生活習慣病の改善に定期的な運動も有効です。 人生100年時代は、健康こそ最大の資産です。お金や時間がどれだけあっても、健康でなければ意味がありません。自分の体をこまめにケアしていきましょう。(本原稿は、森勇磨著『40歳からの予防医学 医者が教える「病気にならない知識と習慣74」』を編集・抜粋したものです)(注の【出典】、森勇磨氏の略歴、「総合内科医・産業医が教える「病気にならない全知識」」の紹介はリンク先参照)』、既に「肥大化」している私のようなケースでも、食事療法で進行が止まったり遅くなったりするのだろう。
次に、11月8日付け東洋経済オンラインが掲載した 人工知能研究者、脳科学コメンテイター、感性アナリスト、随筆家の黒川 伊保子氏による「背が伸びない中高生に多い「NGな睡眠習慣」の中身 成長ホルモンの分泌に必要なのは「闇の時間」」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/466371
・『「身長を伸ばしたい」と思っても、大人になってからでは限界があります。特に男子の身長がぐんぐん伸びる「成長スパート」は、中学生になってからが本番です。 『中高生の身長を伸ばす7つの習慣』では、背を伸ばす栄養素や、反対に背が伸びるのを邪魔する食べ物や生活習慣を紹介しています。 本稿では、同書から一部を抜粋してお届けします。 背を伸ばすために必要なのは、「背、伸びなさい」と命令する成長ホルモンと甲状腺ホルモンです。これらを順調に出すために欠かせないのが栄養と睡眠です。今回は睡眠の話をしましょう』、興味深そうだ。
・『成長ホルモン分泌に必要な「闇の時間」 私たちの脳は、昼と夜の繰り返しの中で進化してきました。このため、光と闇のスイッチが脳の中にあるのです。そのスイッチをうまく作動させないと、必要なホルモンが分泌されません。成長ホルモンは、「闇のスイッチ」で分泌が順調になります。夜は、まぶたを閉じて眠る。これが、高身長への第一歩となります。 ホルモンの中枢司令塔である、脳の下垂体や視床下部は、視神経の先端を取り囲むようにして格納されています。視神経に直結しているのです。目(網膜)に光が当たれば、視神経は緊張し、目が暗さの中にあれば、視神経は緊張から緩和されます。この視神経の緊張と緊張緩和が、ホルモンの中枢司令塔に刺激を与えて、そのときにふさわしいホルモンの分泌へと切り替わるのです。 真夜中、目が光の刺激から解放されると、成長ホルモンへ分泌命令が出されます。 つまり、「真夜中、ちゃんと寝ること」。こんなあたりまえの生活習慣が、背を伸ばすための必要条件となります。「寝る子は育つ」は、科学的にも真実なのです。 そもそも、中学生は眠いはず。何時間だって眠れるし、寝ても寝てもまだ眠い。身長が伸びようとしているとき、脳は「まぶたを閉じて、闇のスイッチを入れてほしい」からです。 しかし、現代の生活では、自分を律して死守しないと、この条件がクリアできません。手元に「明るい光を発する画素で構成された画面がクルクル動く」、あまりにもおもしろい道具=スマホがあるのですから。 闇のスイッチが最も入りやすいのは、真夜中てっぺんの4時間(22時~2時)といわれています。受験生ともなれば22時に寝るというわけにはいかないでしょうけれど、22時を過ぎたら電子機器を見ることは最小限に自粛して、0時就寝を目ざしてほしい。せめて、塾のない日にはそうしてほしいと思います。 そして、たまには強化週間を作り、23時就寝を!』、「真夜中、目が光の刺激から解放されると、成長ホルモンへ分泌命令が出されます。 つまり、「真夜中、ちゃんと寝ること」。こんなあたりまえの生活習慣が、背を伸ばすための必要条件となります。「寝る子は育つ」は、科学的にも真実なのです」、「22時を過ぎたら電子機器を見ることは最小限に自粛して、0時就寝を目ざしてほしい」、なるほど。
・『上質な眠りにこだわろう さて、「真夜中、闇のスイッチ」が作動し、分泌命令が出るのは、成長ホルモンだけではありません。上質の眠りをつくり出すメラトニンも、「真夜中、闇のスイッチ」がいちばん効きます。メラトニンは、上質の眠りをつくり出すとともに、脳の進化を助けます。 実は、脳は、眠っている間に進化します。起きている間の経験(勉強した成果や、運動で体が覚えたこと)を脳に定着させ、センスを作り上げるのも、眠っている間なのです。起きている間に脳に叩き込んだことは、眠っている間に定着します。眠りの質が悪ければ、せっかく100回書いた英単語が、するりと脳から抜け落ちてしまう。 眠りの質がよければ、ちらりと見た英単語を覚えておけるのに。眠りの質は、脳の質。身長のみならず、頭のよさも、眠りがつくり出します。眠りをバカにしていると、たいへんなことになります。 22時以降は電子機器を凝視することを控えて、0時にはまぶたを閉じる。これに、人生がかかっていると思って。 また、夜のお風呂習慣(バスタブにつかる)も、メラトニンの分泌を促進することがわかっています。体表面の温度を一気に40度以上に上げると、脳の内部や内臓の温度を必要以上に上げないために(脳や内臓は高温に弱いから)、深部体温が下がります。これがきっかけとなって、神経回路が興奮系から鎮静系へと切り替わります。眠りへと向かいやすくなるわけですね。さらに、「真夜中、闇のスイッチ」は、生殖ホルモンにも関わっています。 真夜中、ゲームやSNSに興じて眠らないと損をすることばかり。それって、人生を懸けてすることかしら?まぁ、たまにはいいけどね。) 朝日が網膜に当たると、セロトニンと呼ばれるホルモンの分泌が促進されます。朝日は、目にとって特別な光です。朝日は東からさしてきます。地球は東に向かって自転しているので、朝日には光のドップラー効果が加わります。 救急車のサイレンは、向かってくるときには高く(ピーポー)、遠ざかっていくときには低く聞こえますね(ヘ~ホ~)。あれと同じ現象が光にも起こっているのです。朝日は緊張度が高く、脳を目覚めさせる大事なスイッチというわけ。セロトニンは、脳内全体の信号を活性化し、さわやかな寝覚めをもたらすとともに、一日中、意欲を下支えし、脳の学習能力を高めます。生きる力の源となるホルモンなのです。 朝寝坊して、朝日を見逃すなんて、本当にもったいない。また、セロトニンは、上質な眠りをつくり出すホルモン・メラトニンの材料にもなります。早起きすれば、夜、自然に眠くなる。「早寝、早起き」とよくいいますが、科学的には「早起き、早寝」でワンセットです』、「朝日は緊張度が高く、脳を目覚めさせる大事なスイッチというわけ。セロトニンは、脳内全体の信号を活性化し、さわやかな寝覚めをもたらすとともに、一日中、意欲を下支えし、脳の学習能力を高めます。生きる力の源となるホルモンなのです」、「科学的には「早起き、早寝」でワンセットです」、「朝日」は本当に大切なようだ。
・『13~17歳の過ごし方が重要 先に述べたように、「背、伸びなさい」と命令する成長ホルモンと甲状腺ホルモンがしっかり効いていてはじめて、背が伸びる可能性を手にします。 これらは胎児のときから成人になるまでふんだんに分泌されますが、特に大人体型の下で最大限に働くのが、男子の場合、13歳から17歳くらいまで。160センチの身長を180センチにまで押し上げるのが、この時期なのです。このタイミングを逃してはいけません。 前に記した2つのホルモンの分泌を促し、上手に背を伸ばすには、 1.上質な眠り 2.脳神経回路への過度のストレスを避ける 3.適度な運動 の3つが不可欠になります。 運動は、物理的に骨端線を刺激し、骨の成長を加速させます。同時に基礎代謝が上がることで、甲状腺ホルモンと相乗作用を起こします。 上質の眠りのためには、0時(真夜中てっぺん)を寝て過ごすこと。脳神経回路への過度のストレスの筆頭は、日没後の、パソコンやスマホの電子画面の視覚刺激です。くよくよ悩むのも、背のために避けてください。 とはいえ、現代の中高生は、ストレスがゼロというわけにはいかないでしょう。受けてしまった脳神経系のストレスを解消するカギが、ビタミンB群です。肉に多く含まれるビタミンB群は、背を伸ばしたい男子の強い味方。と同時に、脳を活性化するので、勉強の強い味方でもあるのです。肉食は、男子の基本ですね。 ただし、せっかくとったビタミンB群も、炭酸飲料やジャンクフードの中の糖質が、その代謝に使うために奪ってしまいます。肉・魚・卵・乳製品をしっかりとること。これは基本ですが、せっかくとった栄養素を捨てないために、糖質過多の間食を避けることも大事な知恵です。当然、骨の材料になる栄養素も、しっかりとらなければなりません』、「最大限に働くのが、男子の場合、13歳から17歳くらいまで」、「肉・魚・卵・乳製品をしっかりとること。これは基本ですが、せっかくとった栄養素を捨てないために、糖質過多の間食を避けることも大事な知恵です。当然、骨の材料になる栄養素も、しっかりとらなければなりません」、自らの場合、孫世代はこれから成長期を迎えるので、参考にしたい。
第三に、11月23日付け東洋経済オンラインが掲載した福島県立医大主任教授、医師の下村 健寿氏による「医師が「減量で食事制限は不要」と断言する根拠 欧米で使用されていた「やせ薬」が消えた理由」を紹介しよう。
・『日本の医学界に絶望し、単身渡英。何のつてもない状態で、世界大学ランキング1位に君臨し続ける英国・オックスフォード大学に研究員として就職。インスリン・糖尿病学の世界的権威であるフランセス・アッシュクロフト教授のもとで、新生児糖尿病の治療法の発見に貢献するなど、在籍8年間で数々の価値ある論文を発表してきた医師で現在、医学部教授も務める下村健寿氏。 その下村氏が長年にわたって取り組んできた、糖尿病や生活習慣病の研究から辿り着いた答えをまとめた一冊『オックスフォード式 最高のやせ方』より一部抜粋、再構成し、お届けします』、興味深そうだ。
・『誰もが誤解しているダイエットのパラドックス 「食べる量を減らせばやせられる」。誰だってご存じのはずです。でも、これがなかなかできません。 そのために自己嫌悪に陥ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?でも落ち込む必要なんて全然ありません。食事制限ができないのは当然のことです。 「食べる」という行為は、私たちが生きるうえで必須の行為。呼吸や心臓の拍動と同じです。意志の力でどうこうできるものではありません。医学的・生理学的観点からも、食欲は我慢できないようにできています』、「医学的・生理学的観点からも、食欲は我慢できないようにできています」、道理で「食欲」「の抑制」で「減量」が上手くいかない訳だ。
・『そもそも、「食欲」とは何でしょうか? まずダイエットを成功させるには食欲の仕組みを知らなければいけません。敵を知らずに戦いを挑んでも失敗してしまいます。 「食欲」とは、「お腹がすいた状態」です。つまり胃の中が空っぽということです。 では、胃が膨れればいいのでしょうか? 試しにお腹がすいているときに水をたくさん飲んでみてください。空腹感が消えましたか? いえ、依然としてお腹はすいていると感じているはずです。 つまり、お腹が物理的に体積として膨れても、空腹感は満たされません。) では、人はどうやって空腹を感じているのでしょうか? 食事をして胃が食べ物で満たされると、胃や小腸からホルモンが分泌されると同時に血糖値が上昇します。 これらの食後に増加するホルモンや糖などの因子が脳に働きかけて、「お腹いっぱい」と感じさせることで、「満腹」の状態を作っています。 逆に言えば、「お腹がすいた」という空腹感も、「何か食べたい」という食欲も、脳が感じているのです。 つまり、食欲をコントロールしているのは脳です。 そして、脳がコントロールする「食欲」は、じつは2種類あります。「恒常性食欲」と「報酬系食欲」のふたつです』、「脳がコントロールする「食欲」は、じつは2種類あります。「恒常性食欲」と「報酬系食欲」のふたつ」、なるほど。
・『人を太らせる元凶「報酬系回路」とは 「恒常性食欲」とは、体の内部の環境を一定の「生きている」という状態に保つための食欲。言い換えるなら「生きていくために食べる」ための食欲です。 たとえば夕食を食べずに翌朝を迎えて、そのまま何も食べずに空腹が続いていたら、翌日のパフォーマンスが落ちてしまいます。つまり、体がいつもの調子「恒常性」を保てなくなるから、パフォーマンスが落ちるのです。 だから、この夕食を食べるときの食欲は「生きるための食欲」、つまり「恒常性食欲」です。 一方で「報酬系食欲」とは、すなわち「快楽を覚える」ための食欲です。お腹がいっぱいなのに、デザートを「食べたい」と思ってしまうのはなぜでしょうか。いわゆる「スイーツは別腹」という現象です。 このスイーツは、仮に食べなかったとしても、翌日のパフォーマンスに響くことはありません。 つまり、これは体の「恒常性」を保つこととはまったく無関係の食欲、すなわち「報酬系食欲」です。ひたすら脳が快感を求めた結果です。極端に言ってしまいますと、麻薬を使った際の快感とまったく同じです。 この「報酬系食欲」こそ人を太らせる元凶です。 そして残念ながら、この快感はコントロールすることが不可能です。 なぜなら、「報酬系」という仕組みは皆さんが思っている以上に動物を支配する力を持っていることが、わかってきたからです。 ある恐ろしい実験があります。 ネズミの脳の報酬系回路に電極を埋め込み、それをネズミが前足で押すことのできるレバーにつなぎます。つまり、ネズミは前足でこのレバーを押すことで、自らの力で報酬系回路を活性化して快感を覚えられるようになります。 するとネズミはすべてを忘れて、レバーを押し続けるようになってしまいました。食事も水もとらずに押し続け、そのまま放っておいたら餓死寸前の状態にまで陥ったのです。 それはネズミだったから、と考える方もいるかもしれません。 しかし同様の現象は人間においても確認されています。 過去一時期、電気刺激によって精神疾患の患者さんを治すという試みが行われたことがあります。ある時、この報酬系回路に電極が置かれてしまったことがあります。 その際、やはり人間でも、ネズミと同じようにすべてを忘れて電気刺激を求めるようになってしまったと報告されています。ひどい場合には、電気刺激のスイッチを押しすぎて、指に潰瘍ができるほどだったそうです。 このように書くと、報酬系回路は恐ろしいものと感じるかもしれません。 しかし、報酬系回路は恐ろしいばかりではありません。 なぜなら、この回路は恋をしたときにも活性化されるからです』、「この「報酬系食欲」こそ人を太らせる元凶です。 そして残念ながら、この快感はコントロールすることが不可能です。 なぜなら、「報酬系」という仕組みは皆さんが思っている以上に動物を支配する力を持っていることが、わかってきたからです」、「報酬系回路は恐ろしいばかりではありません。 なぜなら、この回路は恋をしたときにも活性化される」、いい面も持っているようだ。
・『一時期使用された「やせ薬」が消えた理由 恋とは切なく、つらいものです。 しかし同時に、このうえない幸福感、つまり快感を引き起こします。この幸福感は強烈です。恋の経験がない、という方はいらっしゃらないのではないでしょうか。 そして、この恋をしたときと同じメカニズムが報酬系の食欲では働いています。 おわかりいただけたと思います。意志の力で恋、つまり人を好きになる気持ちを止めることは絶対にできないはずです。 「やせ薬」がないのは、ここに理由があります。 じつは、脳の報酬系に働きかけて食欲を制御する薬は、欧米で一時期使用されたことがあります。 しかし、これらの薬を飲んだ方に「自殺を増やす」という副作用の存在が指摘されました。 これは、この手の食欲を制御する薬に報酬系回路、つまり快感を抑えてしまう作用があったからと考えられています。 食事だけでなく、恋をしたり、何かを楽しいと思ったりする気持ちが抑えられてしまうと、人には生きている喜びがなくなってしまうのです。 食欲を抑えてダイエットに成功しても、「生きているのがイヤ」になったら元も子もありません。ダイエットに挑戦する方は、健康的に痩せることで人生をもっと楽しく過ごしたい、そう思っておられるはずです。 ダイエットで食事を我慢してはいけない理由が、ご理解いただけたと思います。 ぜひ、ご自身の体の仕組みを知っていただいたうえで、コロナ太りを解消するダイエットを実践する際の参考にしていただければ幸いです』、「脳の報酬系に働きかけて食欲を制御する薬は、欧米で一時期使用されたことがあります。 しかし、これらの薬を飲んだ方に「自殺を増やす」という副作用の存在が指摘」、「報酬系回路・・・を抑えてしまう」と、「人には生きている喜びがなくなってしまうのです」、生体のバランスはなかなか難しいものだ。
タグ:健康 (その17)(前立腺肥大には「大豆」が効く!? 今日からできる食事術!、背が伸びない中高生に多い「NGな睡眠習慣」の中身 成長ホルモンの分泌に必要なのは「闇の時間」、医師が「減量で食事制限は不要」と断言する根拠 欧米で使用されていた「やせ薬」が消えた理由) ダイヤモンド・オンライン 森勇磨 「前立腺肥大には「大豆」が効く!? 今日からできる食事術!」 「チャンネル登録者は27万人を超えています」、大人気のようだ。 『40歳からの予防医学 医者が教える「病気にならない知識と習慣74」』 私も「前立腺肥大」による「夜間頻尿」に、投薬も効果がなく、悩まされている。 私の場合、まだ「痛み」はないが、やがてそうなる可能性があるというのは恐ろしい。 「 大豆に含まれるイソフラボンは」、「悪玉男性ホルモン」(DHT」や変換する酵素・・・の働きを抑える役割を持っています」、食事で抑えられるとは有り難い話だが、既に「肥大した患者」には手遅れなのだろうか。 私も現在は「野菜多め、肉少なめ」の食事だが、既に「肥大」してしまったので、遅過ぎるのかも知れない。 既に「肥大化」している私のようなケースでも、食事療法で進行が止まったり遅くなったりするのだろう。 東洋経済オンライン 黒川 伊保子 「背が伸びない中高生に多い「NGな睡眠習慣」の中身 成長ホルモンの分泌に必要なのは「闇の時間」」 「真夜中、目が光の刺激から解放されると、成長ホルモンへ分泌命令が出されます。 つまり、「真夜中、ちゃんと寝ること」。こんなあたりまえの生活習慣が、背を伸ばすための必要条件となります。「寝る子は育つ」は、科学的にも真実なのです」、「22時を過ぎたら電子機器を見ることは最小限に自粛して、0時就寝を目ざしてほしい」、なるほど。 「朝日は緊張度が高く、脳を目覚めさせる大事なスイッチというわけ。セロトニンは、脳内全体の信号を活性化し、さわやかな寝覚めをもたらすとともに、一日中、意欲を下支えし、脳の学習能力を高めます。生きる力の源となるホルモンなのです」、「科学的には「早起き、早寝」でワンセットです」、「朝日」は本当に大切なようだ。 「最大限に働くのが、男子の場合、13歳から17歳くらいまで」、「肉・魚・卵・乳製品をしっかりとること。これは基本ですが、せっかくとった栄養素を捨てないために、糖質過多の間食を避けることも大事な知恵です。当然、骨の材料になる栄養素も、しっかりとらなければなりません」、自らの場合、孫世代はこれから成長期を迎えるので、参考にしたい。 下村 健寿 「医師が「減量で食事制限は不要」と断言する根拠 欧米で使用されていた「やせ薬」が消えた理由」 『オックスフォード式 最高のやせ方』 「医学的・生理学的観点からも、食欲は我慢できないようにできています」、道理で「食欲」「の抑制」で「減量」が上手くいかない訳だ。 「脳がコントロールする「食欲」は、じつは2種類あります。「恒常性食欲」と「報酬系食欲」のふたつ」、なるほど。 「この「報酬系食欲」こそ人を太らせる元凶です。 そして残念ながら、この快感はコントロールすることが不可能です。 なぜなら、「報酬系」という仕組みは皆さんが思っている以上に動物を支配する力を持っていることが、わかってきたからです」、「報酬系回路は恐ろしいばかりではありません。 なぜなら、この回路は恋をしたときにも活性化される」、いい面も持っているようだ。 「脳の報酬系に働きかけて食欲を制御する薬は、欧米で一時期使用されたことがあります。 しかし、これらの薬を飲んだ方に「自殺を増やす」という副作用の存在が指摘」、「報酬系回路・・・を抑えてしまう」と、「人には生きている喜びがなくなってしまうのです」、生体のバランスはなかなか難しいものだ。