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医療問題(その36)(学会が緊急声明!子どもの「急性肝炎」増加の実態 日本で7人 世界12カ国で169人が発症、うつ防止に効く運動とは?発症リスク25%減の結果も 19万人、国民皆歯科健診の導入で「動脈硬化リスク」が下げられるかもしれない理由) [生活]

医療問題については、5月11日に取上げた。今日は、(その36)(学会が緊急声明!子どもの「急性肝炎」増加の実態 日本で7人 世界12カ国で169人が発症、うつ防止に効く運動とは?発症リスク25%減の結果も 19万人、国民皆歯科健診の導入で「動脈硬化リスク」が下げられるかもしれない理由)である。

先ずは、5月14日付け東洋経済オンラインが掲載したフリーライターの鈴木 理香子氏による「学会が緊急声明!子どもの「急性肝炎」増加の実態 日本で7人、世界12カ国で169人が発症」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/589123
・『複数の国で小児の重症急性肝炎が報告され、医療関係者は騒然となっている。 WHO(世界保健機関)は4月22日、ヨーロッパの11カ国とアメリカで、生後1カ月から16歳までの子どもの、少なくとも169人が「原因不明の急性肝炎」を発症し、1人が亡くなったことを報告。5月3日時点では、約320人が報告されている。 日本でも厚生労働省が7人の子ども(16歳以下)が、原因不明の急性肝炎で入院していることを明らかにした(5日5日時点)。 10日に国立感染症研究所が公表した内容によると、7人のうち3人が男性で、4人が女性。5人はすでに退院し、肝移植を受ける必要があったケースや亡くなったケースはないとした』、「日本」は幸い患者数も少なく、重症者も少ないようだ。
・『2団体が緊急の声明を発表  これを受け、13日、日本小児肝臓研究会と日本小児栄養消化器肝臓学会も連名で、「小児の原因不明の急性肝炎について」というタイトルのステートメント(声明)を緊急発表した。 (出所)日本小児肝臓研究会ホームページ、日本小児栄養消化器肝臓学会ホームページ 今回のWHOや国内の報告を、小児の肝臓病に詳しい専門家はどう捉えているのか。 「最初にイギリスで報告された後、ヨーロッパの別の国やアメリカなどから次々と報告が上がってきました。小児の急性肝炎はまれな病気であることを踏まえると、(169人という数字は)多いという印象です」 こう話すのは、今回、ステートメントを発表した日本小児肝臓研究会運営委員長の虫明(むしあけ)聡太郎医師(近畿大学奈良病院小児科教授)だ。20年以上にわたって子どもの肝臓器移植や診療に関わっている。 虫明医師は一方で、国内の報告に関してはこうも語る。 「報告されている7人は、AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)やALT(アラニントランスアミナーゼ)という肝機能をみる検査で、数字が標準値より上がっていて(500 IU/L)、かつA型からE型の肝炎ウイルスの関与が否定されているケース。実は、それだけでは情報が十分ではありません。海外で報告されているケースと同じなのか、しっかりと検証していく必要があります」 これは海外で確認されている169人についても同様で、全員が同じ原因で発症しているのか、注意深く見ていかなければならないという』、まだよく分からないようだ。
・『子どもにみられる急性肝炎の原因は…  肝臓は、さまざまな栄養の代謝にかかわったり、脂溶性の物質を解毒したり、脂肪の分解を助ける胆汁の消化を助けたりする、まさに”肝心かなめの臓器”だ。 その肝臓に何らかのダメージが加わり、炎症が起こった状態が肝炎で、成人では原因はアルコールとウイルスによるものがほとんど。残りは自己免疫疾患や薬の副作用によって起こる。ウイルス性肝炎の多くは、肝炎ウイルス(A型~E型)によるものだ。 一方、子どもにみられる急性肝炎は代謝疾患や自己免疫性が悪化したもの(急性増悪)と、サイトメガロウイルス(注)やEBウイルスなどの感染によるものが半数ほどで、実は、「残りの半数ほどは、原因がわからない急性肝炎」(虫明医師)だという。 今回問題になった重症急性肝炎では、報告された子どもたちは腹痛や下痢、嘔吐、黄疸、肝機能の上昇などの症状を訴えている。だが、今回に限らず、ほかの急性肝炎でも同じ症状が見られるそうだ。 また、報告数の約1割にあたる17人に肝移植が必要だったという。これについても、「小児の急性肝炎の場合は、急に重症化して肝移植が行われることもあります。そのため、今回のケースに限らず、肝移植を想定して、移植の環境が整っている医療機関で診たり、連携を取ったりすることが望まれている」(虫明医師)という。 今回の件で注目されているのは、169人のうち74人にアデノウイルスという病原体が陽性だったという点だろう。国立感染症研究所の報告によると、日本でも7人のうち1人がPCR検査でアデノウイルス陽性と判明している。 アデノウイルスとはいわゆる風邪のウイルスで、のどの痛みや咳、鼻水などの呼吸器症状や胃腸炎のほか、流行性角膜炎という目の感染症を引き起こす。ごくありふれたウイルスだ』、「報告数の約1割にあたる17人に肝移植が必要だった」、しかし、その前では「肝移植を受ける必要があったケースや亡くなったケースはないとした」、サンプルが違うのだろうが、よく分からない話だ。
(注)サイトメガロウイルス:ヘルペスウイルス感染症で、症状が出ないものから、発熱と疲労感が出るもの(伝染性単核球症に似たもの)、また、眼や脳、その他の内臓を侵す重い症状が生じるものまで、症状は多様です(MSDマニュアル家庭版)
・『アデノウイルスとの関連性は  アデノウイルスとの関連性について、虫明医師は次のように話す。 「アデノウイルスはA型などの肝炎ウイルスのように、肝臓に特異的に感染するウイルスではありません。急性肝炎の原因ウイルスをつぶさに調べれば、アデノウイルスによるケースが見つかることもありますが、そこまで強い結びつきはないといえます」 そして、あくまでも推測になると前置きしたうえで、アデノウイルスが肝炎を起こすしくみを次のように話す。 「可能性としては2つ。1つはアデノウイルス自体が肝臓に何らかのダメージを加えて、肝炎が発症したという考え方。もう1つは感染によって生じた免疫的な反応で、免疫細胞が肝臓にダメージを与えてしまうという考え方です。もちろん、今回のケースがどちらかなのか、あるいはまったく別のしくみで起こっているのかは、今のところわかっていません」 繰り返しになるが、そもそも、日本では以前から年間20例ほどの小児の重症の急性肝炎が生じている。その半数が原因不明だ。WHOで報告のあった重症急性肝炎と同じ原因かどうかを調べるためには、詳細な調査や研究を行う必要がある。 そこで、日本小児肝臓研究会と日本小児栄養消化器肝臓学会では、今回問題となっている原因不明の急性肝炎について、疑わしい症例について精査・治療をするべく準備を進めている。 「まずは、ASTやALTだけでなく、重症の急性肝炎でみられるビリルビンの値の上昇や血液凝固能の低下などの検査を行っていきたい。また、地域の小児科医が診察や検査などから急性肝炎の疑いがあるお子さんを診たときに、速やかに子どもの肝臓病に精通した医師に診てもらえるしくみも必要。今回は学会に所属している医師の名簿も作って公表することにしました」(虫明医師)) 日本感染症研究所も、「2021年以降、B型肝炎・C型肝炎の報告数に増加傾向は見られない。それら以外のウイルス性肝炎の症例の報告数はわずかに増えているが、大半が成人であり、その起因ウイルスのほとんどはサイトメガロウイルスや EBウイルスであり、アデノウイルスの報告はない」と記載。またアデノウイルス自体も流行していないとしている』、「日本では以前から年間20例ほどの小児の重症の急性肝炎が生じている。その半数が原因不明だ。WHOで報告のあった重症急性肝炎と同じ原因かどうかを調べるためには、詳細な調査や研究を行う必要がある」、なるほど。
・『新型コロナとの気になる関係  もう1つ、今回の件で指摘されているのが、「新型コロナウイルス対策」との関連だ。日本と欧米で起こっていることが同じであるかわからない今、「あくまでも私見」としたうえで、小児科医として虫明医師は次のように考える。 「この2年あまりの間、子どもたちは以前なら当たり前のように感染していた風邪のウイルスにあまりさらされることなく成育しました。それで自然に身に付くはずの免疫があまりついていないのではと想像されます。 今はどこにでも消毒用のアルコールがあり、誰も彼もがマスクをしている。少しでも熱があれば保育園に預けられない状況です。以前は、幼稚園に上がるころには一通りワクチン接種も済んで、風邪も一通りひいていた。そういうことが経験できなくなったことで、コロナ以外のウイルスが流行したらどうなるんだろうと心配はしていました」 本来得られるはずの獲得免疫が、感染対策の影響で得られにくくなっている。その結果として現れたのが今回の子どもの急性肝炎なのかは、現時点ではわからない。だが、あるウイルスが爆発的に増えれば、何かしらの感染症が広がり、その一部が重症の肝炎につながる可能性は否定できない。 現在、新型コロナ対策で行われている子どものマスク着用について、熱中症の危険性が指摘されていることなどを受け、見直しをすることが検討されている。虫明医師はこう述べる。 「今の社会状況がこうなってしまっている以上、一気に以前の状況に戻すのは不可能ですし、多くの人は受け入れないと思います。ただ、過度な衛生環境を保つことばかりが大事ではありません。今後は、子どもたちの集まる環境とか、学校などでも徐々に感染対策を緩和していく方向に行くしかないと思います」』、「本来得られるはずの獲得免疫が、感染対策の影響で得られにくくなっている。その結果として現れたのが今回の子どもの急性肝炎なのかは、現時点ではわからない。だが、あるウイルスが爆発的に増えれば、何かしらの感染症が広がり、その一部が重症の肝炎につながる可能性は否定できない」、あり得る話だ。

次に、6月5日付けダイヤモンド・オンライン「うつ防止に効く運動とは?発症リスク25%減の結果も、19万人・3年以上の追跡調査」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/304032
・『新たな研究が明かす、うつ病に対する興味深い発見  メンタルヘルスの専門家は何年も前から、気分を高める手段として“エクササイズをやること”を推奨してきました。ですが、定期的なエクササイズには実際にうつ病を防いでくれる可能性があることが、新たな研究による結果で示唆されています。 これは学会誌である、『JAMA サイカイアトリー』に掲載された新しい研究から導き出された推察です。研究者たちはこの研究のために、少なくとも3年間の追跡調査を行い、19万1130人の成人を対象にした15の調査から得られたデータを分析したということ。 そこで研究者たちは、調査に参加した人たちの運動レベルとうつ病になる割合を追跡し、推奨された運動(中程度の激しさのエクササイズを週に150分)を実際にやった人たちと、それができなかった人たちの心理状態を比較しています。 すると、中程度の激しさのエクササイズ(自転車、水泳、早歩きなどが含まれる)を週に最低150分やった人たちは、あまり運動をしなかった人たちに比べ、うつになるリスクが25%低いという結果が示されました。 また、週にやった運動が推奨された量の半分であった人でも、その効果は示されました。その場合の参加者では、うつになるリスクは18%低くなるという計算が出ています。 この発見は、「例え公衆衛生上で推奨しているレベルを下回った分量でも、肉体を動かすことから得られるメンタルヘルス的なメリットは顕著に得られるであろうことを示している」と研究者たちは結論に記した上で、「従って医療関係者は心の健康を向上させるためにも、肉体的な運動をポジティブに奨励すべき」と付け加えています』、「中程度の激しさのエクササイズ(自転車、水泳、早歩きなどが含まれる)を週に最低150分やった人たちは、あまり運動をしなかった人たちに比べ、うつになるリスクが25%低い」、「運動が推奨された量の半分であった人でも、その効果は示されました。その場合の参加者では、うつになるリスクは18%低くなる」、したがって「医療関係者は心の健康を向上させるためにも、肉体的な運動をポジティブに奨励すべき」、なるほど。
・『エクササイズが、どのようなカタチでうつ病防止に役立つのでしょうか? 6人の心理学・医学博士が解説  なぜエクササイズがうつ病防止に役立つ可能性があるのか? この研究では、具体的な分析を行っていません。ですが、専門家たちはいくつかの考察を述べています。 「運動は快感をもたらす化学物質、エルドルフィンを脳内につくり出してくれる」(通常、うつ病の治療はトークセラピーと抗うつ剤を組み合わせて行われるものです。ですが既に、ライフスタイルセラピーとしてエクササイズを取り入れることを推奨している専門家もいます。その一人が、『Finding Peace When Your Heart is in Pieces』の著者で心理学博士のポール・コールマンです。 「エクササイズを行えば、快感をもたらす化学物質のエルドルフィンを脳内につくり出されることが報告されています。うつ病の症状がある人たちは、『自分の行動は、何の役にも立たない』と感じる傾向にあるため、そこから活動的でなくなっていきがちなのです。なので私ちは、エクササイズを“自分は変われる”と言い聞かせるための手段とするようにすすめます。なぜなら、“自分は変われる”という考えを持つことこそが、楽観的な思考へと向上するのに大いに役立つからです」と、コールマン博士は説明します。) 「身体の血流が増すことは脳の成長につながり、さらに変わっていく能力をサポートするはず」(さらにエクササイズを行うことで影響されるのは、エンドルフィンだけではありません。 「運動は気分をつかさどる神経伝達物質のセロトニンや、快感や意欲を与える神経伝達物質のドーパミンにも影響を与える可能性があります」と説明するのは、ニューヨーク・プレスビテリアン・ホスピタルの准教授で、「How Can I Help?」(ポッドキャストのプログラム)のホストを務める医学博士ゲイル・サルツです。 さらに、「エクササイズを行えば、自然と身体の血流が増します。なので脳へ運ばれる酸素量も増え、それが脳の成長につながりるでしょう。そして、変わっていく能力をサポートすることも強く期待できるというわけです」と、サルツ博士は語っています。) 「満足感や達成感がうつ病防止に一役買う」と言う医学博士も…(米国・ラトガーズ大学行動医療ケアの医療部長で医学博士のキース・R・ストーウェルは、「その人の日常の行動」からもその説明がつくと言います。 「何らかの活動に参加することで、人はより生産的な気分となり、ある種の計画性が得られるはずです。それが満足感や達成感へとつながっている点なども、うつ病防止に一役買っていると考えられるでしょう」と、ストーウェル医学博士は説明します。 またエクササイズは、「ジムに入会したり、フィットネスのクラスに参加したり、同じ趣味を持つ人たちとトレーニングメニューについて話し合うなど、社会的なつながりを持つ機会をつくり出してもくれます」と言うのは、ペンシルベニア大学ペレルマン医学部精神科の助教で心理学博士のヒラリー・アモンです。「エクササイズは、ストレス対策としても利用することができるます」と付け加えています。 「週に3時間の運動を行う人はうつになるリスクが17%低くなる」と言う医学博士も…(「エクササイズの習慣がうつ病になるリスクの軽減につながることを示した研究は、ほかにもある」と指摘するのは、『Family Fit: Find Your Balance in Life』の著者で臨床心理学者の資格を持つ医学博士のジョン・メイヤーです。 彼が引き合いに出したのは、「身体を動かさない人に比べると、少なくとも週に3時間のエクササイズを行う人はうつになるリスクは17%低くなる」と2019年に発表されたハーバード大学の研究です。 「私たちの身体は数千年の歳月をかけて、“じっとしている”ようにではなく、“活動的に動き回る”ように進化してきているのです。私たちの身体は、行動するようにつくられているというわけです。そのため私たちの身体には、アロスタティックバランスまたはアロスタティック負荷(=ストレスによる心身の疲弊)と呼ばれるものがあって、動くこと(運動)がそのバランスの維持に役立っているという研究もあります。つまり、心と身体には直接的なつながりがあるわけで、身体のバランスが心と気分のバランスを保ってくれるというわけです」と、メイヤー医学博士は説明してくれました。 
「運動は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬と同じくらい効果的」と言う心理学博士も…(「軽度から中程度のうつ症状の場合、エクササイズが選択的セロトニン再取り込み阻害薬(うつ病治療に使われる一般的な薬)と同じくらい効果的であることを示すデータは、ずっと前からありました」と説明するのは、ニューヨーク大学のランゴーン医療センターの臨床准教授で、ポッドキャストの「Mind in View」で共同ホストを務めている臨床心理学者で心理学博士のテア・ギャラガーです。「脳に与えるエクササイズの影響力には、とてもパワフルなものがあります」とも言います。) 「ウォーキングやランニングの動きのパターンが、気分に良い影響を与える可能性」と言う専門家も…(「どんな運動であっても、気分に大きな影響を与える可能性があります」と言うのは、シカゴのスカイライト・カウンセリング・センターのオーナーで『You Are Not Crazy: Letters from Your Therapist』の著者でもあるセラピスト、デヴィッド・クロウです。 「左右の脚を交互に繰り出すウォーキングやランニングの動きのパターンでさえ、自分の身体をきちんとコントロールできているという気分(わずかとも言える高揚感)に役立っている可能性があります。その逆に、惰性や1カ所に留まっていることは停滞感や行き詰まり感に関与している可能性も否めることはできないでしょう」とのこと。 「うつが進行するリスクを軽減するには、どんな運動でも役に立つ可能性が大いにあります」と、コールマン博士も言っています。そして、「鼓動が激しくなるようなものである必要はありませんが、血流がよくなるものをぜひ」と付け加えています』、「専門家たち・・・の考察」は、いずれももっともらしい印象だ。
・『うつ病を防ぐ運動は、どのような人に役立つのでしょうか?  「うつ病になるリスクを軽減するエクササイズは、すべての人に役立つと言っていいでしょう」と、コールマン博士は言います。「なぜなら、ほとんどの人は『毎日、さまざまなストレスにさらされている』と答えるに違いないからです。 「このことは、すべての年代の人にとって大いに役立つものです」と説明します。とは言え、身体的な制限や健康上の問題がある人もいるでしょう。そのように定期的なエクササイズを行うことが困難は人は、まずはかかりつけ医に相談することをストーウェル医学博士はすすめています。 また、「エクササイズのメニューに関しては、自分にできることをやるようにしていください」と、サルツ博士は推奨しています。 「研究では、1日に10分から15分の早歩きでも有効であることが示されています。それくらいなら、ほとんどの人ができるでしょう。完璧を目指す必要もありません――少しのウォーキングでも何もやらないよりはマシです。『ランニングやエクササイズを1時間やるのなんて無理だから、何もやらない』なんていうのは、可能な限り避けるべきです」とのこと』、「1日に10分から15分の早歩きでも有効であることが示されています。それくらいなら、ほとんどの人ができるでしょう。完璧を目指す必要もありません――少しのウォーキングでも何もやらないよりはマシです」、なるほど。
・『注意点:運動のみが、うつ病の防止や治療を行う唯一の方法ではない  とは言え、「エクササイズを行うことだけが、うつ病の防止や治療を行う唯一の方法であるとみなすべきではありません」と、ギャラガー博士は強調しています。「私がいつも言っているのは、「規則正しい食事」「推奨されている長さの睡眠」そして「エクササイズ」です――これらのすべてが、心の健康の基礎を築いてくれることに関与するということ。ですが心の健康を保つためには、もっとたくさんものが必要になるかもしれません」とも言います』、確かに、「規則正しい食事」「推奨されている長さの睡眠」も「心の健康を保つためには」「必要」だ。
・『うつ病とは、正確には何なのでしょう? うつ病の症状11項  うつ病とは、否定的な考えや感情を持続的に引き起こす精神状態のことであり、「大うつ病性障害」とも言います。「アメリカ国立精神保健研究所(NIMH)」によると、うつ病の人には以下のような症状が出ることがあるとのこと。 ・持続的な悲しみ、不安、あるいは“空虚”感 ・絶望または悲観的な感情​ ・怒りっぽさ、欲求不満、落ち着かなさなどの感情​ ・罪悪感、無気力感、あるいは無力感​ ・趣味や活動への関心や喜びの喪失​ ・活力の減少、倦怠感、あるいは“減退”感​ ・集中、記憶、あるいは決断の困難 ・不眠、早朝覚醒、あるいは寝過ぎ​ ・食欲の変化、あるいは意図しない体重の変化 ​・痛み、頭痛、けいれん、原因不明で治療の効果がない消化不良​ ・自殺未遂、または死や自殺の考え  例えば「全米不安うつ協会(以下、NIMH)」によると、うつの影響を受けている成人アメリカ人は1610万人以上――18歳以上の人口においては全体の約6.7%――にのぼります』、「日本」では4%とやや低いようだ(科学技術振興機構)。
・『では、どんなときに 医者に診てもらえばいいのでしょう。  「もし、自分を傷つけたいと思ったり、自殺することが脳裏に浮かんだりしたときは差し迫った事態となります。その場合は、できるだけ早くケアを求めるべきです」と、ストーウェル医学博士は言っています。 NIMHによると、うつ病と診断されるには(上記の)うつ状態を示す症状の5つが、毎日ほぼ1日中、それが少なくとも2週間続いている場合に下されるというのが、一般的な診断の流れということです。 もし自分がうつ病かと思ったら、医療機関に素早く相談すべきです。一般的な医師であればうつ病の診断が可能ですし、治療を行ったり、場合によったら心理学者や精神科医のようなメンタルヘルスの専門家を紹介してくれるでしょう。 「気分が落ち込んで、あなたの日常生活に影響を及ぼしているようであれば、専門家に相談したくなるはずです。悲しい気分の日は誰にだってありますが、それに覆(おお)いつくされているときは大きな問題で、このような状態は『時が解決してくれる』などとは思えませんので」と、ストーウェル医学博士』、「日本」の場合は、精神科医のなかには患者を薬づけにする悪徳医もいるので、要注意だ。
・『まとめ  「自分がうつに苦しんでいるのかどうか? よくわからないという人は、とにかく声を上げてみることです」と、アモン博士は言います。「自分の気分の変化に気づいていたり、心配しているという場合は、それについて医師と積極的に話し合うのがよいでしょう。自分の心配事を医師に相談するのに、不適切なときなどありません。いつでも相談してください」とのこと。 日本での、悩み相談窓口(電話やSNSでも…) ・よりそいホットライン(24時間対応):TEL 0120-279-338(フリーダイヤル・無料) 岩手県・宮城県・福島県からの場合は TEL 0120-279-226 つなぐ つつむ(フリーダイヤル・無料) ・生きづらびっと:LINE「生きづらびっと」友達登録 ・こころの健康相談統一(対応の曜日・時間は都道府県によって異なります): TEL 0570-064-556 ・厚生労働省が推奨する電話相談窓口総括 ※この翻訳は抄訳です』、「自分の心配事を医師に相談するのに、不適切なときなどありません。いつでも相談してください」、その通りだ。

第三に、6月11日付けダイヤモンド・オンラインが転載したヘルスデーニュース「国民皆歯科健診の導入で「動脈硬化リスク」が下げられるかもしれない理由」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/304574
・『歯が痛いなどの症状の有無にかかわらず定期的に歯科を受診している人は、動脈硬化があまり進行していないというデータが報告された。東北大学大学院歯学研究科加齢歯科学分野の小宮山貴将氏らの研究によるもので、詳細は「Journal of Periodontal Research」に4月6日掲載された。 口の中の健康状態と動脈硬化性疾患リスクとの関連を示した研究報告は少なくない。しかし、定期的な歯科受診と動脈硬化との関連の有無は明らかでない。小宮山氏らは、岩手県花巻市大迫町で行われている地域住民対象疫学研究「大迫研究」のデータを用いてこの点を検討した。 大迫研究は1986年にスタートした循環器疾患に関する長期前向きコホート研究。今回の検討では、55歳以上の大迫研究参加者のうち、歯科関連指標と頸動脈エコー検査の結果がそろっている602人(平均年齢66.0±7.3歳、男性37.7%)を対象とする横断的解析を行った。なお、頸動脈エコー検査で内膜中膜複合体肥厚が1.1mm以上、またはプラークが認められた場合に、「アテローム性動脈硬化の所見あり」と定義した。) 602人中100人(16.6%)が症状の有無にかかわらず定期的に歯科受診しており、その他は症状のある時のみ受診していた。残存歯数が20本以上の人は306人(50.8%)で、動脈硬化の所見が認められたのは117人(19.4%)だった。 動脈硬化所見の有無で比較すると、所見あり群は高齢で、男性や収縮期血圧高値者、降圧薬服用者の割合が高く、肥満者は少なかった。飲酒・喫煙習慣や拡張期血圧、糖尿病、脂質異常症の割合、教育歴は有意差がなかった。 定期的に歯科受診している人の割合は、動脈硬化所見あり群が10.3%、所見なし群は18.1%であり、有意差が認められた(P=0.04)。また、歯周病の有無や重症度、および残存歯数にも有意差が見られた。一方、歯槽骨吸収の程度は、動脈硬化所見の有無で差がなかった。 ロジスティック回帰分析にて、年齢、性別、BMI、現病歴、血圧、喫煙・飲酒習慣、教育歴などを調整後、定期的に歯科受診していないことは、動脈硬化所見ありの独立した関連因子として抽出された〔オッズ比(OR)2.16(95%信頼区間1.03~4.49)〕。 また、米疾病対策センター/米国歯周病学会の定義に基づく重度の歯周病があることも、動脈硬化所見を有することと独立して関連していた〔歯周病なし~軽度歯周病を基準としてOR4.26(1.01~17.5)〕。中等度の歯周病と動脈硬化所見との関連は有意でなかった〔OR2.48(0.61~10.1)〕。 残存歯数に着目すると、10~19本の場合に動脈硬化所見ありとの関連が有意だった〔残存歯数20本以上を基準としてOR1.77(1.004~3.12)〕。残存歯数が1~9本の場合は有意でなかった〔OR0.96(0.52~1.80)〕。 著者らは、本研究が横断研究であり因果関係は不明であること、動脈硬化進行に影響を及ぼし得る身体活動量などの因子を考慮していないことなどを、解釈上の限界点として挙げている。その上で、「歯科を定期的に受診しないこと、および重度の歯周病を有することが、アテローム性動脈硬化(注)の所見を認めることと有意に関連していた。定期的な歯科受診勧奨を、動脈硬化進展抑制のための介入戦略の一つとして考慮すべきではないか」と結論付けている。 なお、残存歯数が10~19本の場合に動脈硬化所見との関連が有意であり、1~9本では非有意であったことの背景として、残存歯数10~19本だった人の92.3%に中等度~重度の歯周病が存在していたことから、「現在の歯周組織の炎症がアテローム性動脈硬化の進展に関与している可能性もある」との考察を加えている』、「定期的に歯科受診している人の割合は、動脈硬化所見あり群が10.3%、所見なし群は18.1%であり、有意差が認められた(P=0.04)。また、歯周病の有無や重症度、および残存歯数にも有意差が見られた」、「定期的」な「歯科受診」が「動脈硬化」のリスクを下げることは確からしいが、そのメカニズムを今後解明してほしいものだ。
(注)アテローム性動脈硬化:太い動脈や中型の動脈の壁の中に主に脂肪で構成されるまだら状の沈着物(アテロームあるいはアテローム性プラーク)が形成され、それにより血流が減少ないし遮断される病気(MSDマニュアル家庭版)。
タグ:「専門家たち・・・の考察」は、いずれももっともらしい印象だ。 「中程度の激しさのエクササイズ(自転車、水泳、早歩きなどが含まれる)を週に最低150分やった人たちは、あまり運動をしなかった人たちに比べ、うつになるリスクが25%低い」、「運動が推奨された量の半分であった人でも、その効果は示されました。その場合の参加者では、うつになるリスクは18%低くなる」、したがって「医療関係者は心の健康を向上させるためにも、肉体的な運動をポジティブに奨励すべき」、なるほど。 ダイヤモンド・オンライン「うつ防止に効く運動とは?発症リスク25%減の結果も、19万人・3年以上の追跡調査」 「本来得られるはずの獲得免疫が、感染対策の影響で得られにくくなっている。その結果として現れたのが今回の子どもの急性肝炎なのかは、現時点ではわからない。だが、あるウイルスが爆発的に増えれば、何かしらの感染症が広がり、その一部が重症の肝炎につながる可能性は否定できない」、あり得る話だ。 「日本では以前から年間20例ほどの小児の重症の急性肝炎が生じている。その半数が原因不明だ。WHOで報告のあった重症急性肝炎と同じ原因かどうかを調べるためには、詳細な調査や研究を行う必要がある」、なるほど。 (注)アテローム性動脈硬化:太い動脈や中型の動脈の壁の中に主に脂肪で構成されるまだら状の沈着物(アテロームあるいはアテローム性プラーク)が形成され、それにより血流が減少ないし遮断される病気(MSDマニュアル家庭版)。 「定期的に歯科受診している人の割合は、動脈硬化所見あり群が10.3%、所見なし群は18.1%であり、有意差が認められた(P=0.04)。また、歯周病の有無や重症度、および残存歯数にも有意差が見られた」、「定期的」な「歯科受診」が「動脈硬化」のリスクを下げることは確からしいが、そのメカニズムを今後解明してほしいものだ。 ヘルスデーニュース「国民皆歯科健診の導入で「動脈硬化リスク」が下げられるかもしれない理由」 ダイヤモンド・オンライン 「自分の心配事を医師に相談するのに、不適切なときなどありません。いつでも相談してください」、その通りだ。 「日本」の場合は、精神科医のなかには患者を薬づけにする悪徳医もいるので、要注意だ。 「日本」では4%とやや低いようだ(科学技術振興機構)。 確かに、「規則正しい食事」「推奨されている長さの睡眠」も「心の健康を保つためには」「必要」だ。 「1日に10分から15分の早歩きでも有効であることが示されています。それくらいなら、ほとんどの人ができるでしょう。完璧を目指す必要もありません――少しのウォーキングでも何もやらないよりはマシです」、なるほど。 (注)サイトメガロウイルス:ヘルペスウイルス感染症で、症状が出ないものから、発熱と疲労感が出るもの(伝染性単核球症に似たもの)、また、眼や脳、その他の内臓を侵す重い症状が生じるものまで、症状は多様です(MSDマニュアル家庭版) 「報告数の約1割にあたる17人に肝移植が必要だった」、しかし、その前では「肝移植を受ける必要があったケースや亡くなったケースはないとした」、サンプルが違うのだろうが、よく分からない話だ。 まだよく分からないようだ。 「日本」は幸い患者数も少なく、重症者も少ないようだ。 鈴木 理香子氏による「学会が緊急声明!子どもの「急性肝炎」増加の実態 日本で7人、世界12カ国で169人が発症」 東洋経済オンライン (その36)(学会が緊急声明!子どもの「急性肝炎」増加の実態 日本で7人 世界12カ国で169人が発症、うつ防止に効く運動とは?発症リスク25%減の結果も 19万人、国民皆歯科健診の導入で「動脈硬化リスク」が下げられるかもしれない理由) 医療問題
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