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認知症(その3)(認知症の親を追い詰める「記憶の確認クイズ」 大切なのはいち早く「答え」を明かすこと、認知症「一歩手前」の特徴と予防のためにできる事 そのもの忘れは「病的な健忘」か「加齢現象」か) [生活]

認知症については、本年4月12日に取上げた。今日は、(その3)(認知症の親を追い詰める「記憶の確認クイズ」 大切なのはいち早く「答え」を明かすこと、認知症「一歩手前」の特徴と予防のためにできる事 そのもの忘れは「病的な健忘」か「加齢現象」か)である。

先ずは、本年3月8日付け東洋経済オンラインが掲載した理学療法士の川畑 智氏による「認知症の親を追い詰める「記憶の確認クイズ」 大切なのはいち早く「答え」を明かすこと」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/736202
・『認知症の家族に対して、ついやってしまいがちなのが「これわかる?」という質問。でも、これは本人の自尊心を傷つける行為なのだと、理学療法士の川畑智さんは言います。不要なクイズで試したり、頭から否定したり、思考停止してしまうような「スピーチロック」を投げかけたり……。認知症の人についやってしまいがちなNG行為とその対策法を、川畑さんの著作『ボケ、のち晴れ認知症の人とうまいこと生きるコツ』より、一部抜粋・再編集してお届けいたします』、興味深そうだ。
・『その「クイズ」が自尊心を失わせる  認知症の方のご家族に、「絶対にやめてください」とお願いしていることがあります。 それは、「記憶の確認クイズ」を出してしまうこと。 「今日は何月何日か言える?」 「今どこにいるのか、わかる?」 「孫も連れてきたよ。名前なんだったっけ?前も来たでしょう?」 施設に面会に来られるご家族でも、このように質問を畳みかけるケースが少なくありません。) 認知症がどれだけ進んでいるのか確かめたくて、つい聞いてしまう気持ちはよくわかりますが、認知症になっても、人格やプライドは当然残っています。 試されるようなクイズは、苦痛でしかありません。 ましてや、答えられなかったら自信を失いますし、ご家族も「前より悪くなった」とショックを受けます。 お互いが、曇りを通り越して「大雨」になってしまうような質問を、あえてする必要はありませんよね』、「試されるようなクイズは、苦痛でしかありません。 ましてや、答えられなかったら自信を失いますし、ご家族も「前より悪くなった」とショックを受けます。 お互いが、曇りを通り越して「大雨」になってしまうような質問を、あえてする必要はありませんよね」、その通りだ。
・『クイズの答えを先に出すことで、安心につながる  大切なのはクイズではなく、いち早く自分から名乗って答えを明かすこと。 「○○よ」と名乗ることで、脳の記憶の部分と顔が一致し、「おお、○○か」とわかってもらえます。 場所のことが苦手ならば、「ここは〇〇だよ」と教えてあげましょう。 私たちだって、電車に乗って寝過ごすと、今どこの駅付近なのかわからなくなるときがありますよね。 そして、次の駅のアナウンスが流れると、ホッとするわけです。 これと同じで、先に情報を与えてあげることで、本人は安心します。) 認知症の方に対しては、不要なクイズを出すよりも、むしろ先に答えを教えてあげるような形でコミュニケーションを進めてください』、「先に情報を与えてあげることで、本人は安心します」、なるほど。
・『アドバイスの失敗と、そこから見えた光  78歳の高田さんは中等度の認知症で、「いつ」がわからなくなっています。 今日の予定も忘れてしまうので、近所に暮らす息子さんのお嫁さんが、毎朝電話でその日の予定を確認してくれていました。 しかし、やっぱり「記憶の確認クイズ」を出してしまいます。 「お義母さん、今日の予定わかる?」「ほら忘れてる。昨日も言ったでしょ?」 そして「今朝も義母に電話で予定を聞いたけど、まったく覚えていないのよ」と私に、なんの悪気もなく言ってくるのです。 私は、お嫁さんの頑張りを認めたうえで、「もし毎日お義母さんの家に立ち寄れるなら、明日の予定を書いて置き手紙をしませんか」と提案しました。 しかし、この提案は失敗でした。 せっかく置き手紙をしても、高田さんはその手紙をなくしてしまうといいます。 箱の中に入れたり、バッグやズボンのポケットに入れてわからなくなったり。 お嫁さんは、「もうこんなに苦労して書いても意味がない!私だけ頑張っていて、バカみたい。家に行くのもいやになる」と言い出す雨模様。) 結果的に的外れな提案となったことをお嫁さんに謝罪しながらも、このとき、解決に向けた一筋の光が差していました。 「なるほど。大切な置き手紙だから、なくさないようにしまっておかなきゃという心理か。高田さんは、本当にまじめな人なんだな」』、「「もし毎日お義母さんの家に立ち寄れるなら、明日の予定を書いて置き手紙をしませんか」と提案しました。 しかし、この提案は失敗でした。 せっかく置き手紙をしても、高田さんはその手紙をなくしてしまうといいます」、なるほど。
・『ホワイトボード1枚で「晴れ」はつくれる  その反省から、次に、しまうことのできないホワイトボードを買って渡したら、これが大当たり! 高田さんの家の電話の横に置いてもらい、お嫁さんが毎朝、電話で伝える予定を、自分で書いてもらいます。 毎朝、昨日の予定を消して新たに書き記すわけですから、そこに書いてあることは、すなわち「今日の予定」だと高田さんにもわかります。 また、「○○さんと会う約束だったよね」「みんな待っているから行ってね」という具合に心を揺さぶるメッセージを添えてもらったのも、効果的でした。 こうして高田さんの問題は、ホワイトボード1枚で解決することができました。 高田さんは、お嫁さんの手紙をなくしたのではなく、大切にしまっていたのです。 どこにしまったか、そのこと自体は忘れてしまったのですが、お嫁さんの気持ちだけは、しっかり届いていました。) 「失敗は成功の母」と言いますが、曇りのち晴れ、雨ときどき晴れのつもりでいてください。 失敗を繰り返しながらも、少しずつ解決に向かっていきます。 考えること、試してみることをやめないことですね。 (画像:『ボケ、のち晴れ認知症の人とうまいこと生きるコツ』より/マンガ・中川いさみ)』、「しまうことのできないホワイトボードを買って渡したら、これが大当たり!、確かにそうだろう。
・『 認知症の人を思考停止させる「スピーチロック」  「ダメだって」 「違うって」 「無理だって」 「だからそうじゃないって!」 ) 認知症の介護のときに、つい言ってしまうこんな言葉。 こうした否定言葉は、「否定された」「拒絶された」という負の感情が生まれて、本人の動きにロックをかけてしまうため、介護の現場では「スピーチロック」、もしくは「言葉の拘束」と呼ばれています。 喜怒哀楽のバランスは「4:1:2:3」 あるお坊さんの説法で「喜怒哀楽の4:1:2:3のバランス」という話を聞きました。 喜びが4つ、怒りが1つ、哀しみが2つ、楽しみが3つ。これが人生のバランス。 もっと言えば、今日一日が、このバランスで成り立っていれば十分だよ、という意味です。 私は仏教徒ではありませんが、なるほどと思います。 認知症の人は、記憶は苦手になっていますが、感情は豊かに残っています。 否定ばかりされてしまうと、怒りと哀しみが1や2では済まないわけです。 その結果、「この人はいやな人だ」「すぐに怒る」という意識が刷り込まれ、心の「ブラックリスト」に載ってしまうと、なにを提案してもうまくいきません。) お茶をお出ししても、ひと口も飲みません。 リハビリにも行きませんし、トイレにも行きません。つまり、「あなたとするのはいや」ということですね。 つい私たちは、それを「介護拒否」と言ってしまいますが、そうさせたのは認知症なのか、関係性のせいなのかと考えると、後者であることが多いのです』、「「ダメだって」 「違うって」 「無理だって」 「だからそうじゃないって!」 ) 認知症の介護のときに、つい言ってしまうこんな言葉。 こうした否定言葉は、「否定された」「拒絶された」という負の感情が生まれて、本人の動きにロックをかけてしまうため、介護の現場では「スピーチロック」、もしくは「言葉の拘束」と呼ばれています・・・「喜怒哀楽の4:1:2:3のバランス」という話を聞きました。 喜びが4つ、怒りが1つ、哀しみが2つ、楽しみが3つ。これが人生のバランス。 もっと言えば、今日一日が、このバランスで成り立っていれば十分だよ、という意味です」、なるほど。
・『「あえて失敗させる」ことでフリーズ回避  スピーチロックを防ぐためには、頭ごなしに否定しないことです。 また、危険のない小さな失敗だったら、「あえて失敗させる」というのも手です。 たとえば、認知症の方の中には、フォーク1本と箸1本でご飯を食べようとする人もいます。 当然、うまく食べられません。 そんなときには、「うまく食べられない」という経験をあえてさせてあげてから、箸2本で食べる姿を目の前で見せてあげると、「そうすればいいのか」となります。 中には、靴とサンダルを片方ずつ履いてしまう人もいます。 でも、その場では言いません。 玄関から出たときに指摘するのですが、そのときの言葉は、「間違ってますよ」ではなく「あれ?○○さん、足が痛いんですか?」です。 「いや痛くないよ」「なんだぁ、足が痛いのかと思いました。片方、サンダルですよ」というやりとりで「あ、本当だ(笑)」という「晴れ」に流れが変わります。 ただ……毎回これをやっていると、家族は大変。 先回りして、履いてほしい靴だけを出して失敗を防いだほうが楽ですし、そこに罪悪感は持たないでください。) 失敗させたり、先回りしたり。 その両方を使い分ければよいと思います』、「スピーチロックを防ぐためには、頭ごなしに否定しないことです。 また、危険のない小さな失敗だったら、「あえて失敗させる」というのも手です」、なるほど。
・『スピーチロックの「置きかえリスト」  スピーチロックは、「否定的な言葉」以外にもたくさんあります。 たとえば、つい言ってしまいがちな「ちょっと待ってて」。 言われたほうにすれば、「どれくらい待っていればいいの?」となって、動きがとれなくなってしまうことがあります。 また、「待ってて」には、命令のような強さがあります。 結果として、自分から行動しようという意欲を失わせたり、被害妄想につながったりして、症状が悪化してしまうことも。 スピーチロックになりかねない言葉は、できるだけ置き換えていきましょう。 「ちょっと待ってて」ではなく、「〇〇を済ませちゃうから、あと5分くらい待っててもらっていい?」。 5分という数字を手で表しながら、視覚的に覚えやすく伝えます。 こうして、待つ理由と時間を説明し、視覚的な記憶を強化した状態でお願いする形をとることで、安心感と信頼感が生まれます。 「スピーチロック」の言い換え表 (画像:『ボケ、のち晴れ認知症の人とうまいこと生きるコツ』より)』、「スピーチロックは・・・結果として、自分から行動しようという意欲を失わせたり、被害妄想につながったりして、症状が悪化してしまうことも。 スピーチロックになりかねない言葉は、できるだけ置き換えていきましょう」確か医その通りだ。

次に、6月2日付け東洋経済オンラインが掲載した東洋経済オンライン医療取材チーム : 記者・ライターによる「認知症「一歩手前」の特徴と予防のためにできる事 そのもの忘れは「病的な健忘」か「加齢現象」か」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/754032
・『30~40代を過ぎると、とっさに人や物の名前が出てこなくなって「あの人」とか「あれあれ」などという指示語が増えたり、忘れ物が多くなったり、自身の両親が認知症になったりして、もしかして自分も……などと不安に思うことがあるかもしれない。 では、どうしたら認知症を予防したり、発症の時期を遅らせたりできるのか。東京都健康長寿医療センターの副院長で、脳神経内科部長の岩田淳さんに話を聞いた』、興味深そうだ。
・『認知症もさまざまなタイプがある  日本における認知症高齢者数は、2012年には約460万人(高齢者人口の約15%)であり、2025年には約700万人(高齢者人口の約20%)になると推定されている。つまり、高齢者の5人に1人が認知症ということになる。 認知症とひとくちにいっても、タイプはさまざまだ。 中枢神経変性疾患のアルツハイマー病やレビー小体型認知症のほか、脳炎や甲状腺機能低下症などの病気、脳挫傷などのけがによる認知症、脳炎などの感染による認知症もある。) このうち最も多いのはアルツハイマー病で、認知症全体の半数以上を占める。次いで多いのが血管性認知症、レビー小体型認知症だ。 現在、アルツハイマー病などの中枢神経変性疾患では、認知症になる一歩手前を「軽度認知障害」と呼んでいる。軽度認知障害は、MCI(Mild Cognitive Impairment)ともいい、認知症と健常な状態の中間のグレーゾーンを指す。 認知症ではないが、記憶力が低下し、順序立てて物事を考えたり、新しいことを覚えたり、テキパキと行動するのが苦手になるといった状態」だと岩田さんは説明する』、「日本における認知症高齢者数は、2012年には約460万人(高齢者人口の約15%)であり、2025年には約700万人(高齢者人口の約20%)になると推定・・・中枢神経変性疾患のアルツハイマー病やレビー小体型認知症のほか、脳炎や甲状腺機能低下症などの病気、脳挫傷などのけがによる認知症、脳炎などの感染による認知症もある。 このうち最も多いのはアルツハイマー病で、認知症全体の半数以上を占める。次いで多いのが血管性認知症、レビー小体型認知症だ・・・アルツハイマー病などの中枢神経変性疾患では、認知症になる一歩手前を「軽度認知障害」と呼んでいる。軽度認知障害は、MCI(Mild Cognitive Impairment)ともいい、認知症と健常な状態の中間のグレーゾーンを指す。 認知症ではないが、記憶力が低下し、順序立てて物事を考えたり、新しいことを覚えたり、テキパキと行動するのが苦手になるといった状態」」、なるほど。
・『つい見逃す「もの忘れ」に注意  MCIの状態にある高齢者は、推定約400万人。認知症と違って、記憶力や注意力の低下は見られるものの、日常生活に支障をきたすほどではないため、本人も家族もつい見逃してしまうこともあるから、注意が必要だ。 下記にMCIが心配になる例を挙げた(※外部配信先では表を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。) 「患者さんご自身やご家族から特によくお聞きするのは、同じ話を何度もしているのに話したこと自体を忘れてしまう、新しく買ったテレビなどの機器の操作がなかなか覚えられない、といった話です」(岩田さん) MCIは、記憶障害の有無で大きく2つに分けられる。 記憶障害がある場合は「健忘型」といい、アルツハイマー病や血管性認知症になる確率が高いとされている。そして記憶障害のない場合を「非健忘型」といい、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症になりやすいそうだ。 MCIになった場合、早めに治療や対策を行ったほうがいい。なぜなら認知症へと進んでしまうリスクが高いからだ。 「認知症は、脳の神経細胞が減少して萎縮した状態です。萎縮した脳を元に戻すことはできませんから、早期の段階で見つけて、適切な治療や対策を行うことが大切になります」と岩田さん。 一方で、MCIになったからといって、必ずしもすぐに認知症へと進むとは限らず、「適切に対処すれば元に戻ることさえある」と、岩田さんは言う。実際、MCIになると1年で約5〜15%が認知症になるものの、約16〜41%は年相応のレベルに回復し、残りはMCIのレベルにとどまるとされている』、「MCIは、記憶障害の有無で大きく2つに分けられる。 記憶障害がある場合は「健忘型」といい、アルツハイマー病や血管性認知症になる確率が高いとされている。そして記憶障害のない場合を「非健忘型」といい、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症になりやすいそうだ。 MCIになった場合、早めに治療や対策を行ったほうがいい。なぜなら認知症へと進んでしまうリスクが高いからだ」、なるほど。
・『糖尿病は認知症リスクが高い  では、認知症へと進行しないために、自分自身でできることはあるのだろうか。岩田さんは「まずは、認知症に深く関わっているとされる生活習慣病を予防・治療・改善することです」と答える。 「高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常症などの生活習慣病は、MCIおよび認知症になるリスクを高めます。普段から生活に注意して、こうした生活習慣病にならないことがMCIや認知症の予防につながります」」(岩田さん) すでに生活習慣病になっている場合も、きちんと治療して病気をコントロールすることが大切だ。 特に糖尿病は、認知症になるリスクを大きく上げることがわかっている。九州大学の研究によると、糖尿病の人はそうでない人に比べ、認知症にかかるリスクが2〜4倍になるという。) これは糖尿病によって動脈硬化が進み、血管性認知症にかかりやすくなるだけでなく、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβの排出も阻害されることで、アルツハイマー病にもかかりやすくなるためだ。 また、いったん認知症になってからも高血糖状態が続くと、認知症が早く進行するおそれがある。治療の副作用により重度の低血糖になっても認知症のリスクが高まるため、適度な血糖コントロールが肝要だ。 「よく言われていることですが、普段からバランスのよい食事を心がける、しっかり睡眠をとる、規則正しい生活を送る、毎日30分程度の運動を続ける、などが大切です。つまり“健康にいいとされている生活を送る”ということにつきます」(岩田さん) 生活習慣病との関連ほど強くはないものの、趣味を持つ、多くの人に会って話をする、脳トレで頭を使うといったことも、認知症のリスクを下げることにつながるそうだ。 一方、テレビやウェブなどで宣伝している、イチョウ葉エキス、オメガ3脂肪酸、ビタミンEやセレンなどの「記憶力をよくする」という触れ込みのサプリメント類は、「認知症を防ぐという効果は証明されていないので、摂る必要はありません」と岩田さん』、「「高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常症などの生活習慣病は、MCIおよび認知症になるリスクを高めます・・・糖尿病の人はそうでない人に比べ、認知症にかかるリスクが2〜4倍になるという。) これは糖尿病によって動脈硬化が進み、血管性認知症にかかりやすくなるだけでなく、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβの排出も阻害されることで、アルツハイマー病にもかかりやすくなるためだ」、「糖尿病」が「認知症」のリスクを大きく高めるとは恐ろしいことだ。
・『「病的なもの忘れ」の特徴  そもそも、病的なもの忘れと、そうではないもの忘れはどう違うのか。岩田さんは次のように解説する。 例えば、たまにしか見ないタレントの名前などの固有名詞が出てこないのは、問題となるようなもの忘れではない。一方、バナナなどの一般名詞や、親しい人の名前が出てこない場合は少し問題とのこと。 また、お酒を飲んでいて同じ話を何度もするのはよくあるが、そうではないときに同じ話を繰り返すとなると心配したほうがいいようだ。 ほかにも、予定や約束をど忘れてしまうことは誰にでもある。しかし、予定や約束があったこと自体を忘れていたり、指摘されても思い出せないなら問題だ。 さらに、その年に起きた大きな事件や事故についてうろ覚えなのは普通だが、今年でいえば、能登半島の地震のことをまったく知らないとしたらおかしいということになる。 では、自身や家族がMCIかもしれないと思ったらどうしたらいいか』、私は幸いまだそれほど問題はないようだ。
・『もしかしたら?と思ったときの受診先  「まずは脳神経内科、もの忘れ外来、精神科などを受診してください。可能なら、最初は同居人やご家族と一緒に受診を。本人以外の視点が加わることで普段の様子が正確にわかり、診断や治療に役立ちます」(岩田さん) 診療では、問診で認知機能の低下があるかどうかを確認する。受診した本人は記憶力が著しく低下していると思っていても、ご家族の話を聞くとそうでもないという場合もある。 こうした問診のほか、認知機能検査や心理テスト、血液検査、頭部CTなどの画像検査などでMCIと診断されたら、治療へと進むことになる。 「まず、生活習慣病が未治療であればその治療をしますし、病気のコントロールができていない場合は、投薬治療などでしっかりコントロールしてもらいます。さらに生活の改善、運動、認知トレーニングなどを行っていきます。またアルツハイマー病では、新しい薬物療法も選択肢の1つです」(岩田さん) (関連記事:薬代は年間300万、アルツハイマー「新薬」の値打ち)』、「可能なら、最初は同居人やご家族と一緒に受診を。本人以外の視点が加わることで普段の様子が正確にわかり、診断や治療に役立ちます」、家族と一緒に受診するのは、ものものし過ぎると思ったが、「本人以外の視点が加わることで普段の様子が正確にわかり、診断や治療に役立ちます」、というメリットもあるようだ。
タグ:東洋経済オンライン 認知症 (その3)(認知症の親を追い詰める「記憶の確認クイズ」 大切なのはいち早く「答え」を明かすこと、認知症「一歩手前」の特徴と予防のためにできる事 そのもの忘れは「病的な健忘」か「加齢現象」か) 川畑 智氏による「認知症の親を追い詰める「記憶の確認クイズ」 大切なのはいち早く「答え」を明かすこと」 川畑さんの著作『ボケ、のち晴れ認知症の人とうまいこと生きるコツ』 「試されるようなクイズは、苦痛でしかありません。 ましてや、答えられなかったら自信を失いますし、ご家族も「前より悪くなった」とショックを受けます。 お互いが、曇りを通り越して「大雨」になってしまうような質問を、あえてする必要はありませんよね」、その通りだ。 「先に情報を与えてあげることで、本人は安心します」、なるほど。 「「もし毎日お義母さんの家に立ち寄れるなら、明日の予定を書いて置き手紙をしませんか」と提案しました。 しかし、この提案は失敗でした。 せっかく置き手紙をしても、高田さんはその手紙をなくしてしまうといいます」、なるほど。 「しまうことのできないホワイトボードを買って渡したら、これが大当たり!、確かにそうだろう。 「「ダメだって」 「違うって」 「無理だって」 「だからそうじゃないって!」 ) 認知症の介護のときに、つい言ってしまうこんな言葉。 こうした否定言葉は、「否定された」「拒絶された」という負の感情が生まれて、本人の動きにロックをかけてしまうため、介護の現場では「スピーチロック」、もしくは「言葉の拘束」と呼ばれています・・・ 「喜怒哀楽の4:1:2:3のバランス」という話を聞きました。 喜びが4つ、怒りが1つ、哀しみが2つ、楽しみが3つ。これが人生のバランス。 もっと言えば、今日一日が、このバランスで成り立っていれば十分だよ、という意味です」、なるほど。 「スピーチロックを防ぐためには、頭ごなしに否定しないことです。 また、危険のない小さな失敗だったら、「あえて失敗させる」というのも手です」、なるほど。 「スピーチロックは・・・結果として、自分から行動しようという意欲を失わせたり、被害妄想につながったりして、症状が悪化してしまうことも。 スピーチロックになりかねない言葉は、できるだけ置き換えていきましょう」確か医その通りだ。 東洋経済オンライン医療取材チーム : 記者・ライターによる「認知症「一歩手前」の特徴と予防のためにできる事 そのもの忘れは「病的な健忘」か「加齢現象」か」 「日本における認知症高齢者数は、2012年には約460万人(高齢者人口の約15%)であり、2025年には約700万人(高齢者人口の約20%)になると推定・・・中枢神経変性疾患のアルツハイマー病やレビー小体型認知症のほか、脳炎や甲状腺機能低下症などの病気、脳挫傷などのけがによる認知症、脳炎などの感染による認知症もある。 このうち最も多いのはアルツハイマー病で、認知症全体の半数以上を占める。次いで多いのが血管性認知症、レビー小体型認知症だ・・・アルツハイマー病などの中枢神経変性疾患では、認知症になる一歩手前を「軽度認知障害」と呼んでいる。軽度認知障害は、MCI(Mild Cognitive Impairment)ともいい、認知症と健常な状態の中間のグレーゾーンを指す。 認知症ではないが、記憶力が低下し、順序立てて物事を考えたり、新しいことを覚えたり、テキパキと行動するのが苦手になるといった状態」」、なるほど。 「MCIは、記憶障害の有無で大きく2つに分けられる。 記憶障害がある場合は「健忘型」といい、アルツハイマー病や血管性認知症になる確率が高いとされている。そして記憶障害のない場合を「非健忘型」といい、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症になりやすいそうだ。 MCIになった場合、早めに治療や対策を行ったほうがいい。なぜなら認知症へと進んでしまうリスクが高いからだ」、なるほど。 「「高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常症などの生活習慣病は、MCIおよび認知症になるリスクを高めます・・・糖尿病の人はそうでない人に比べ、認知症にかかるリスクが2〜4倍になるという。) これは糖尿病によって動脈硬化が進み、血管性認知症にかかりやすくなるだけでなく、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβの排出も阻害されることで、アルツハイマー病にもかかりやすくなるためだ」、 「糖尿病」が「認知症」のリスクを大きく高めるとは恐ろしいことだ。 私は幸いまだそれほど問題はないようだ。 「可能なら、最初は同居人やご家族と一緒に受診を。本人以外の視点が加わることで普段の様子が正確にわかり、診断や治療に役立ちます」、家族と一緒に受診するのは、ものものし過ぎると思ったが、「本人以外の視点が加わることで普段の様子が正確にわかり、診断や治療に役立ちます」、というメリットもあるようだ。
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