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就活(就職活動)(その11)(気軽に「退職代行を使う人」が知らない残酷な現実 「便利」「ずるい」でなく、気になるのは「危うさ」、「次は居酒屋を始めたい」1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」社長が考える「意外なワケ」、「去る社員は追いません」1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」社長が「辞めていく人」に思うこと、訴訟の可能性も…「退職代行」で会社を辞める新入社員が知らないうちに背負っている「大きなリスク」) [社会]

就活(就職活動)については、昨年2月16日に取上げた。今日は、(その11)(気軽に「退職代行を使う人」が知らない残酷な現実 「便利」「ずるい」でなく、気になるのは「危うさ」、「次は居酒屋を始めたい」1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」社長が考える「意外なワケ」、「去る社員は追いません」1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」社長が「辞めていく人」に思うこと、訴訟の可能性も…「退職代行」で会社を辞める新入社員が知らないうちに背負っている「大きなリスク」)である。

先ずは、本年5月17日付け東洋経済オンラインが掲載したコラムニスト・人間関係コンサルタント・テレビ解説者の木村 隆志氏による「気軽に「退職代行を使う人」が知らない残酷な現実 「便利」「ずるい」でなく、気になるのは「危うさ」」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/753498
・『もはや、この時期特有の五月病によるものではなく、社会現象と言っていいかもしれません。ゴールデンウィーク前から現在にかけて退職代行サービスを使う人が続出し、テレビやネットでその詳細が報じられ続けています。 特にテレビでは「連日どこかの番組が扱っている」という状態。朝から夕方までの情報番組に加えて、夜の「報道ステーション」(テレビ朝日系)や「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京系)、さらには地方局やBS局までがこの話題を扱っています』、興味深そうだ。
・『すでに100社以上ある退職代行の活況  「すでに100社以上」と言われる退職代行サービスの中で、最もメディアにピックアップされているのが、ユニークなネーミングの「モームリ」。 利用料が正社員2万2000円(税込)という同サービスは、依頼者に代わって勤務先に退職の意向を連絡するほか、必要な手続きも代行。2名の弁護士が監修し、労働環境改善組合と提携していることもあって、4月だけで過去最多の1397件(うち新卒208人)の依頼があり、連休中や連休明けも数百件単位での問い合わせがあるようです。 退職代行サービスそのものは2010年代後半あたりから何度かSNSやメディアで話題になっていましたが、今回の動きはそれを大きく上回るものと言っていいでしょう。もちろん同サービスの利用者は、まだ一部の人々に過ぎないものの、「退職のスタンダードになっていく」という見方もあります。 現在ネット上の記事やSNSは、退職代行サービスについて「便利」「合理的」「需要がある」などの肯定的な声から、「ずるい」「マナー違反」「ありえない」などの否定的な声まで、さまざまなコメントが飛び交っている状態。しかし、そのどちらでもなく、「危うい」と思わせられるいくつかのポイントがあるのです。) まず退職代行サービスを利用する人の主な退職理由からあげていきましょう。 最も多いと言われているのが、人間関係、仕事内容、待遇の3つ。 人間関係は「上司や同僚と合わない」「ハラスメントを受けた」、仕事内容は「希望の部署ではなかった」「やりたい仕事ではなかった」、待遇は「給与が低かった」「残業が多く休日が少なかった」などの理由が退職代行サービスを利用する理由として語られているほか、悩み相談のコンサルをしている私のもとにも同様の声が届いています。 このように退職理由が「思っていたものと違った」「聞いていたものと違う」という不満にもとづくものだからこそ、勤務先への嫌悪感がある。あるいは、上司に打ち明けて口論になることを避けるために、退職代行サービスを利用するのでしょう。 その他でも、「上司に言いづらい」「辞めさせてもらえない」「説得されるくだりが無駄」なども退職代行サービスを利用する理由。逆に上司や同僚としても、急に辞められることに対するネガティブな感情はあっても、「退職代行サービスを使ってもらうほうが気楽でいい」という人もいるようです。 しかし、入社から日が浅い人は、まだキャリアにつなげられるほどのスキルや経験を得られておらず、「転職のカードが少ない」という状態での就職活動を余儀なくされるのがつらいところ。また、自分が「入りたい」と思うような企業は新卒中心の採用で、「募集があるのは同じように誰かが早々に辞めた企業になりやすい」という現実があります。 “売り手市場”という言葉に惑わされず、自分の市場価値を冷静に見極められているか。退職代行サービスが手軽に使えるものだからこそ、退職の時期を選ぶ判断力や、それに向けた準備力が問われているのです』、「「すでに100社以上」と言われる退職代行サービスの中で、最もメディアにピックアップされているのが、ユニークなネーミングの「モームリ」。 利用料が正社員2万2000円(税込)という同サービスは、依頼者に代わって勤務先に退職の意向を連絡するほか、必要な手続きも代行。2名の弁護士が監修し、労働環境改善組合と提携していることもあって、4月だけで過去最多の1397件(うち新卒208人)の依頼があり、連休中や連休明けも数百件単位での問い合わせがあるようです・・・退職理由が「思っていたものと違った」「聞いていたものと違う」という不満にもとづくものだからこそ、勤務先への嫌悪感がある。あるいは、上司に打ち明けて口論になることを避けるために、退職代行サービスを利用するのでしょう。 その他でも、「上司に言いづらい」「辞めさせてもらえない」「説得されるくだりが無駄」なども退職代行サービスを利用する理由。逆に上司や同僚としても、急に辞められることに対するネガティブな感情はあっても、「退職代行サービスを使ってもらうほうが気楽でいい」という人もいるようです」、なるほど。
・『世間は狭く同業種はつながっている  さらに問題なのは、「就職活動のときに退職代行サービスを利用したことが知られてしまう」というケースがあること。つまり、その後のキャリアに影響を及ぼすかもしれないのです。) これまでの取材経験上、人事担当者たちの中には「退職代行サービスの利用を快く思っていない」という人が少なくありませんでした。時間とお金をかけて採用し、先行投資する形で育成していたのですから、人事担当者がそう思ってしまうのは当然かもしれません。 また、「話を聞く余地なく辞めてしまう」ことを問題視しているうえに、社内で人事担当者の評価が下がったり、叱責されたりという事態が起こりうることも理由の1つでしょう。 「人事担当者には横のつながりがある」のは当事者間では知られた話ですし、特に同業種では「ネガティブな情報として共有されてしまう」というリスクを無視できません。どんなに売り手市場だとしても選ぶ権利は両者にあり、退職代行サービスを使って自分が相手との関係を絶った分、次の相手からも関係を絶たれやすくなってしまうところがあるのです。 企業側としては、退職代行サービスを使って辞める人が増えると、「退職者が増える→人手不足になる→労働環境が悪化する→ますます退職者が増える→ますます人手不足になる→ますます労働環境が悪化する」という悪いループにはまりかねないリスクがあるだけに、警戒されてしまうのは当然なのです。 「ブラック企業なら自業自得」というところもあるでしょうが、はたして本当に企業側だけが悪いのか。いずれにしても、退職のハードルが下がりすぎることは、「働きづらい企業が増え、世の中の活動が停滞してしまう」という危うさと紙一重なのです』、「企業側としては、退職代行サービスを使って辞める人が増えると、「退職者が増える→人手不足になる→労働環境が悪化する→ますます退職者が増える→ますます人手不足になる→ますます労働環境が悪化する」という悪いループにはまりかねないリスクがあるだけに、警戒されてしまうのは当然なのです」、なるほど。
・『LINEの「ブロック」の感覚で使用されている?  退職代行サービスを利用する理由の中で、もう1つ大きいのは、「スパッと辞められる」こと。 「辞意を伝えてから退職までの間、気まずい雰囲気の中で働かなくていい」「退職の挨拶まわりや、お礼のお菓子を買うなどをしなくていい」。自ら「ここまで」と線を引くようにスパッと辞めたい人が多いようなのです。 そもそも「モームリ」への依頼は約9割がLINEで行われ、対面や電話は少ないとのこと。その行動パターンとしては、プライベートで「誰かのLINE IDをブロックする」「LINEグループから退会する」、あるいは、恋人への別れもLINEでする。人間関係リセット症候群にも似た行動パターンと言っていいでしょう。) ふだんこれらの行動パターンを取っている人であれば、退職代行サービスの利用に躊躇がなくて当然かもしれません。ただ、LINEのブロック、退会、別れ、リセットが繰り返しやすく、一度行うとハードルが下がるのと同じように、退職代行サービスの利用もハードルが下がるきらいがあります。 たとえば、まだ迷っている段階なのに、退職代行サービスを使って辞めてしまう。少し納得がいかないことがあるだけで、「退職代行サービスを使おう」と思ってしまう。 やっかいなのは、退職することのハードルが下がり、引いては「『合わない』と感じたものや嫌なものから条件反射的に逃れる」という行動がクセになってしまうこと。その結果、「自分に合う仕事、職場、上司や同僚などが見つからず、スキルも経験も積み上げられないまま、気づけば年齢だけ重ねていた」という事態につながりかねません。 本来、仕事に関しては「お金を稼ぐためには、これくらいはやったほうがいいのかな」「最低限、同僚や取引先に迷惑をかけないようにしよう」などの潜在意識があり、それが生きていく力として必要な耐性を養うことにつながっていきます』、「やっかいなのは、退職することのハードルが下がり、引いては「『合わない』と感じたものや嫌なものから条件反射的に逃れる」という行動がクセになってしまうこと。その結果、「自分に合う仕事、職場、上司や同僚などが見つからず、スキルも経験も積み上げられないまま、気づけば年齢だけ重ねていた」という事態につながりかねません」、なるほど。
・『辞め方によっては損害賠償の請求も  しかし、早期退職を気軽につづけ、耐性が養われない人は、プライベートでも苦労しかねないのが怖いところ。たとえば、家族、友人、恋人との関係性、健康や買い物などにおける耐性にも欠けてしまい、「危機を乗り越えられなかった」という人が少なくないのです。実際、筆者の相談者さんにも、「転職を繰り返し、恋愛・結婚もうまくいかない」という人は数え切れないほどいました。 さらに、一定の耐性がない人は、感情的になりやすくストレスを抱えやすいだけでなく、その状態が続くことで「生きていくことがつらい」「自分には本当の味方がいない」などと落ち込む傾向があるのも苦しいところ。もし大半の人が退職代行サービスを利用する時代になったら、個人は人と向き合えず耐性の足りない人が増え、企業は現場や人事などの課題改善という機会を逃しかねないでしょう。少なくとも、繰り返し退職代行サービスを利用する人は、「別のところで耐性を身につけよう」という意識が必要なのかもしれません。 そしてもう1つ、忘れてはいけないのが、「辞め方によっては企業から損害賠償請求を受ける」というケースもあり得ること。その場合、退職代行サービスがすべて対応してくれるとは限らず、「自分で弁護士を探して依頼した」という話を聞いたことがあります。) もちろん退職代行サービスの利用自体は悪いことではなく、それだけで訴えられることはないでしょう。しかし、必要な引き継ぎなどを行わず、急に投げ出した結果、売り上げを大きく下げてしまった。重要な取引先を失ってしまった。企業や商品のブランドを傷つけてしまった。機密情報を持ち出したまま無断欠勤を続けたなど、実害が出たケースは要注意です。 逆に「退職代行サービスを利用したことで、企業から未払い給与や退職金をもらえなかった」というトラブルも聞いたことがあります。「これらの事態が起きたときに対応できる退職代行サービスなのか」「その場合、労働組合や弁護士のサポートは受けられるのか」は事前に確認しておいたほうがいいでしょう。また、「こじれた結果、しばらく退職できなかった」というケースもまれに起こりうるため、退職代行サービスを利用するとしても、やはり辞め方は大事なのです』、「必要な引き継ぎなどを行わず、急に投げ出した結果、売り上げを大きく下げてしまった。重要な取引先を失ってしまった。企業や商品のブランドを傷つけてしまった。機密情報を持ち出したまま無断欠勤を続けたなど、実害が出たケースは要注意です。 逆に「退職代行サービスを利用したことで、企業から未払い給与や退職金をもらえなかった」というトラブルも聞いたことがあります」、なるほど。
・『辞める側と辞められる側は紙一重  最後に誤解なきよう書いておくと、退職代行サービスそのものに問題があるというわけではありません。むしろ、不適切な労働環境によって心身ともに追い込まれた人が「退職代行サービスで命を救われた」という話をいくつか聞きましたし、その社会的意義は明確です。 さらに、「ブラック企業への注意喚起を促す」「転職のハードルを下げられる」などの意味でも、ポジティブなサービスと言っていいでしょう。厚生労働省の調査では、大卒3年以内の離職率は32.3%(2020年)と「3人に1人は早期退職」する時代であり、今なおジワジワと増えている点も含め、時代に合うサービスであることに疑いの余地はないのです。 それでも退職代行サービスを利用する人に忘れてほしくないのは、「自分が上司や同僚と向き合わずに辞める立場なのか」、それとも「自分が上司や同僚の立場で『なぜ直接言ってくれなかったのか』と驚き、悲しみ、怒る立場になのか」は紙一重であること。組織で勤めていれば当然どちらの立場にもなりますし、もし起業しても誰かを雇用するときは「突然、第三者からの連絡のみで去られてしまう」という苦しみを味わうかもしれません。 そしてもう1つふれておきたいのは、「今、仕事で悩んでいる」「退職代行サービスを使わずに辞めた」という人について。 「今、仕事で悩んでいる」という人は、今回の「退職代行サービスの利用者が急増している」というニュースを聞いて、「自分は頑張れている」「何とか踏み留まっている自分は偉い」と自己肯定感を上げればいいのではないでしょうか。また、「退職代行サービスを使わずに辞めた」という人は、企業と担当者と向き合って対応できたことを自分の誇りにしてもいいでしょう。 退職代行サービスを使う人ばかりにならず、両者のような人が存在することが、社会にとって大事なのです』、「「今、仕事で悩んでいる」という人は、今回の「退職代行サービスの利用者が急増している」というニュースを聞いて、「自分は頑張れている」「何とか踏み留まっている自分は偉い」と自己肯定感を上げればいいのではないでしょうか。また、「退職代行サービスを使わずに辞めた」という人は、企業と担当者と向き合って対応できたことを自分の誇りにしてもいいでしょう。 退職代行サービスを使う人ばかりにならず、両者のような人が存在することが、社会にとって大事なのです」、確かにその通りだ。

次に、6月14日付け現代ビジネスが掲載したライターでブラック企業元社員の佐藤 大輝氏による「「次は居酒屋を始めたい」1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」社長が考える「意外なワケ」」を紹介しよう。
https://gendai.media/articles/-/131808?imp=0
・『いま話題の退職代行、各メディアはこぞって「退職代行を利用する是非」にスポットライトを当てがちだが、私が気になって仕方なかったのは「そもそも、なぜ創業者は退職代行を始めたのか」だった……。これまで1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」を運営する、株式会社アルバトロス代表取締役・谷本慎二氏(35歳)へ話を聞いた(Qは聞き手の質問、Aは谷本氏の回答)。 聞き手:佐藤大輝(ブラック企業を2回訴えたヤバイ人)』、「聞き手」が「ブラック企業を2回訴えたヤバイ人」とは面白そうだ。
・『自分自身が「辞めます」と言いづらかった  Q:まずは、谷本さんのキャリアについて教えてください。 A:神戸学院大学を卒業後、接客サービス業(東証一部上場企業)に新卒入社。店長職として、仕事漬けの毎日を過ごしました。20代後半でエリアマネージャーに昇格し、これまで以上に仕事漬けの生活を送りました。自分の人生はこのままでいいのか……。32歳を迎えた頃、勇気を出して退職。在職中は長期休暇がなかなか取れなかったので、1年ぐらいノンビリ過ごそうと思ったんですけど、マイカーでドライブ中に「モームリ」のアイディアが降ってきたんです。離職から半年後、気が付いたら会社を立ち上げてました。 Q:起業の「経緯」と「想い」について教えてください。 A:僕自身もそうだったのですが、やっぱり会社に対して「辞めます」とは言い辛い。メンタルの強い弱いは人それぞれなので、代行サービスが社会に広まったら便利だろうなって。とはいえドライブ中に「モームリ」というユニークな名前を思い浮かばなければ、たぶん事業を開始していなかったと思います。 Q:思ってたより依頼が来ないなど、創業時に苦労した点はありますか? A:ご依頼の件数など、とくに苦労はしていないんですよね。モームリを立ち上げた初日に、さっそく1件のご依頼をいただいて、初月(稼働日数は約15日)だけで20名ほど退職を確定させました。集客についても、今みたいにモームリの知名度がなかったので、SNSで情報拡散しました。自社の情報をオープンに投稿することで、このサービスを知ってもらえたようです。 Q:退職代行を利用することに対して「社会人として不誠実だ」と感じる方は多いと思うのですが、この点いかがですか? A:僕も退職代行を使わず、直接自分の口で伝えるのがベストだと思います。一方で、この仕事を始めてみて、まだまだ日本社会に「正真正銘のブラック企業」が存続している事実に気が付かされました』、「モームリを立ち上げた初日に、さっそく1件のご依頼をいただいて、初月(稼働日数は約15日)だけで20名ほど退職を確定させました。集客についても、今みたいにモームリの知名度がなかったので、SNSで情報拡散しました。自社の情報をオープンに投稿することで、このサービスを知ってもらえたようです」、なるほど。
・『新事業は「居酒屋の経営」?  Q:10件の依頼があるとしたら、どれくらいの割合でブラック企業が混じってるのですか? A:ブラック企業が1社、ホワイト企業が1社、普通の会社が8社のイメージですかね。仮に支店や営業所はブラックであったとしても、本社自体は普通の対応をしてくださることがほとんどです。 サービス残業の強制や、陰湿なパワハラなど、ヤバイ会社から逃げる一つの手段として、退職代行はアリだと思います。ただし建前ではなく、僕はいつの日か、退職代行が消える社会が来てほしい。ここだけの話、未来を見越して少しづつ、準備を始めてたりします。 Q:新しいビジネスの話ですか?詳しく教えてください。 A:居酒屋の経営をやろうかなって。 A:はい!? A:僕、お酒が好きなんですよ。人生は1回限りですし、興味のあることにドンドン挑戦していきたいなって。実はウチの会社は退職代行だけでなく、コインランドリー事業もやってます。僕個人としては、すぐにでも居酒屋を始めたかったのですが……、大変ありがたいことに、モームリの仕事が絶好調のため、居酒屋に回せる人的余力がない。そこで無人でも始められるコインランドリー事業で、店舗型集客のノウハウについてまずは学ぼうと考えたんです。初期投資額は約1000万円で、黒字化にはもう少し時間がかかりそうです。 Q:今後、退職代行とは関係のない業種を攻めるわけですね。 A:業種は異なりますが、シナジー効果は生まれると考えています。退職代行って胡散臭い業者が多いと思われがちなんです。実店舗がなかったり、看板を出してなかったり……。なので、リアルな店舗が複数あることを知ってもらうことで、ご依頼者様の安心感につながると考えています。 また退職代行業の中でモームリは後発なので、他社のやってないサービスを積極的に展開していきたい。弊社は対面での退職代行相談や、転職支援サービスも行っています。退職から転職まで、すべてをサポートする「退職のコンサルタント」を目指し、最終的には「退職のスペシャリスト」と呼ばれるようになりたいです。 Q:なるほど! A:多角的に事業を展開している背景には、社長として、従業員の生活を守りたい想いもあります。弊社は現在、37名の従業員を抱えているのですが、「ご依頼の電話が急に減って、退職代行の事業が上手くいかなくなったらどうしよう」といったプレッシャーを常に抱えています。だからこそ、まずは足元を固めることを意識しつつ、ベンチャー企業としての「攻めの姿勢」も忘れないでいたいのです。 * * * 谷本氏と筆者は年齢が1つしか変わらないが、話を聞けば聞くほど「人間力」の差に驚かされる……。後編〈「去る社員は追いません」1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」社長が「辞めていく人」に思うこと〉では引き続き、株式会社アルバトロス代表・谷本慎二氏に、自社の社員の退職をどう考えるかなど直撃する』、「32歳を迎えた頃、勇気を出して退職。在職中は長期休暇がなかなか取れなかったので、1年ぐらいノンビリ過ごそうと思ったんですけど、マイカーでドライブ中に「モームリ」のアイディアが降ってきたんです。離職から半年後、気が付いたら会社を立ち上げてました・・・弊社は対面での退職代行相談や、転職支援サービスも行っています。退職から転職まで、すべてをサポートする「退職のコンサルタント」を目指し、最終的には「退職のスペシャリスト」と呼ばれるようになりたいです」、なるほど。

第三に、6月14日付け現代ビジネスが掲載したライターでブラック企業元社員の佐藤 大輝氏による「「去る社員は追いません」1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」社長が「辞めていく人」に思うこと」を紹介しよう。
https://gendai.media/articles/-/131809
・『10年間勤めた上場企業を辞め、退職代行業を始めたと思ったら、今度はコインランドリー事業にも挑戦し、居酒屋を始める計画も……。〈1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」社長が「次は居酒屋を始めたい」と言う意外なワケ〉では、退職代行モームリを運営する、株式会社アルバトロス代表取締役・谷本慎二氏にそのキャリアや事業展開についてインタビューした。本稿では引き続き、日本社会に退職代行旋風を巻き起こした1人である谷本慎二氏に話を聞いていく。 聞き手:佐藤大輝(ブラック企業を2回訴えたヤバイ人)』、興味深そうだ。
・『基本は「すぐに辞めないほうがいい」  Q:依頼者とのやり取りで感動した、あるいは反省したエピソードがあれば教えてください。 A:僕たちが電話した時、誠実な対応をしていただける企業様に巡り合うと、やっぱり感動します。企業様によっては真剣な口調で「今後、うちの会社がより良くなるためにアドバイスをくれないか」と質問いただくケースもありました。 反省エピソードですと起業したての頃、アルバイトの方の退職代行をした際、ご依頼者様の所属する店舗ではなく本社に電話してしまったことがあって……。現場の混乱を生んでしまった反省を生かし、正社員の退職手続きと混同がないよう、以降は徹底してます。 Q:業務を通じて、Z世代の特徴や傾向について感じる点はありますか? A:各メディアは「Z世代はけしからん」みたいに叩く傾向がありますけど、言うほど「今の子たちは弱くも悪くない」という感覚はあります。SNSがこれほど発展したこともあり、昔に比べて「職場環境の比較」は容易になったわけですし、より良い環境を目指していくのは悪いことではないのかなと。 A:たしかに今の子は「辞める勇気」があるとも表現できますよね。その上で、私が新卒入社した時代は「最低3年間は働かないと転職が不利になる」といった価値観がありました。私と谷本さんは同世代ですが、この点どのように感じてますか? 僕も同じで、普通の会社なら、そんなにすぐに辞めないほうがいいと思います。僕は新卒入社した会社で10年間働きましたが、あの時の経験が、間違いなく今の自分を作っています。当時はお酒を飲みながら愚痴ることもありましたが、振り返ってみると、本当に貴重な経験だった。前職には感謝しかありません。 一方で、日本にはたくさんのブラック企業が存在しているのも事実です。その場合はできるだけ早く「逃げる」という決断をしたほうがいい。そのお役に立てればと思いながら、モームリは今日も活動しています』、「普通の会社なら、そんなにすぐに辞めないほうがいいと思います。僕は新卒入社した会社で10年間働きましたが、あの時の経験が、間違いなく今の自分を作っています。当時はお酒を飲みながら愚痴ることもありましたが、振り返ってみると、本当に貴重な経験だった。前職には感謝しかありません」、なるほど。
・『退職代行はメンタルを削られる  Q:ブラック企業から「逃げる」のではなく「戦う」という選択についてはどうお考えですか? A:会社を訴えるのってすごく大変ですよね。お金も時間もエネルギーも必要で、勝てるかどうかもわからない。(今回のインタビュアーの)佐藤さんのように、大企業と長時間裁判を戦えるような人は珍しいはず。僕は「戦う」よりも「逃げる」ほうがいいのかなと考えてます。 Q:退職代行業務をやっていて「これは辛いな」と感じるシーンはありますか? A:企業様から電話をガチャ切りされたり、カスハラみたいな対応をされる時は、やっぱりメンタルを削られますね。 ただ、ご依頼者様の中にも困った人がいて……。例えば料金を支払ってくれなかったり、急に連絡が取れなくなったり、退職が確定した瞬間に態度が変わってしまう方もいるんです。ただし、ほんとに少数ですけどね。ほとんどのご依頼者様からは感謝の言葉を頂いており、僕たちが仕事をする上での「やりがい」になっています。 Q:働く従業員から「モームリ」と言われないために心掛けていることはありますか? A:1万人以上の退職を成功させてきたので、どういう理由で会社を辞めてしまうか、参考にさせていただいている部分はあります。弊社の具体的な取り組みとしては、頑張ってくれた社員にインセンティブを支給したり、これまで以上に快適なオフィスで働いてもらおうと考え、事務所の移転も行いました。看板犬の「コリオ」も、みんなを癒すために日々頑張ってくれています。 Q:直球でお伺いしいますが、貴社の離職率ってどれくらいなんですか? A:アルバイトの方を含め、4人に1人ほどの割合で離職しています。ただ、つい2、3年前までは自分1人だけだったことを考えると、現在の従業員数(37名)には感慨深いものがあります。37名中、約20名が正社員雇用です。バイトから正社員になった社員も多く、今後も増えていくと思います』、「つい2、3年前までは自分1人だけだったことを考えると、現在の従業員数(37名)には感慨深いものがあります。37名中、約20名が正社員雇用です。バイトから正社員になった社員も多く、今後も増えていくと思います」、順調なようだ。
・『「去る者は追わない」ワケ  Q:も し貴社の従業員が退職代行を使った場合はどうされますか? A:去る者は追わずの精神で、引き留めはしません。企業側からすると「お世話になったんだから、せめて最後くらい直接挨拶しに来い」といった考えになりがちですが、本人はお世話になったとは考えていないケースもあるわけです。直接対面で言われた場合も、面談はしますが、引き留めはしません。 ちょっと厳しい言い方になりますけど、その方が労働者にとっても使用者にとっても、絶対に得だと思うんです。仕事を辞めたがっている社員に無理して働いてもらっても、長い目で見た時、お互いのためになりません。もちろん社員に辞めてほしくない想いはあるので、複雑な心境ではあるのですが……。 Q:最後の質問ですが、谷本さんは過去、ご自身のブログのタイトルを「脱サラダメ男の奮闘ブログ」に設定してます。失礼ですが、ダメ男なんですか? A:実はあまり社交的な人間ではなかったりする部分もあるんです。1ヶ月くらい家に引き籠っていたいなって考えたり、お酒も毎日のように飲んでいるので……。 Q:なぜかモルモットを飼い始めたり、小型船舶免許を取得したり……。ご興味が向く方は、谷本さんが恥ずかしがってブログを消してしまう前にご閲覧ください。本日はありがとうございました! *     *     * つづく記事〈訴訟の可能性も…「退職代行」で会社を辞める新入社員が知らないうちに背負っている「大きなリスク」〉では、退職代行のリスクについて見ていこう』、「仕事を辞めたがっている社員に無理して働いてもらっても、長い目で見た時、お互いのためになりません。もちろん社員に辞めてほしくない想いはあるので、複雑な心境ではあるのですが……」、なるほど。

第四に、6月4日付け現代ビジネス「訴訟の可能性も…「退職代行」で会社を辞める新入社員が知らないうちに背負っている「大きなリスク」」を紹介しよう。
https://gendai.media/articles/-/130656?imp=0
・『退職代行という選択肢  「いまは興味のない仕事に就いていると思うかもしれないけど、3年も働けば希望している部署に異動できるだろうから、一緒にがんばろう!」 4月に新卒で中堅システム会社に就職した伊藤康介さん(22歳・仮名)は、上司との面談でそう言われて「絶望」した。 まずは石の上にも三年―当たり前のことのようにも思えるが、いまの若者たちは、その3年をムダな時間としか考えない。たとえ興味のない仕事であっても、とりあえずやってみれば何か得るものがある。そう考えて仕事に邁進してきた日本人の価値観に、大転換が起きているのだ。 伊藤さんの話に戻ろう。伊藤さんは、本来は開発部門での仕事を希望していたが「最初は営業」という慣習のため営業部署に配属された。上司との面談ではひたすら励まされるだけ。「このままここにいてはダメだ……」そう思っていた時に、ネットで見つけた「退職代行」を使うことにしたという。 まだ何の仕事も成し遂げていないのに、「やりたくない」というだけで会社を辞める。昭和生まれの大人からすれば、それだけで小さからぬ違和感を抱くが、令和の新入社員はそれにとどまらない。「退職」という人生の一大事さえ、他人任せにしてしまうのだ。 退職代行とは、本人の代わりに会社に退職の意思を伝え、これまで面倒を見てくれた会社や上司と一切の連絡を断つ、いわば”縁切り請負業者”だ。まるでネットショッピングで買ったものを返品するかのように「やっぱり辞めます」というのは、不義理にも思えるが、いまこの退職代行への依頼件数はうなぎ上りである。 退職代行には、「モームリ」「やめたらええねん」「OITOMA」など、いくつかの業者がある。基本的にはLINEのみでやり取りが完了し、登録から30分もあれば、「退職」できてしまう。 「即日退職OK!」「勤務先情報を入力すれば、すぐに退職通知をします!」―実際に、記者が業者のLINEに登録すると、こんなメッセージが送られてきた。「正社員かどうか」「いつ退職したいのか」「会社からの貸与物はあるか」などの質問に回答し、会社名、所属部署、退職を伝える上司の名前などを記載する。最後にクレジットカードか銀行振込などで、二万数千円の依頼費を払ったら、退職代行業者が会社に電話をかけて退職完了だ。この間、誰かと話すことはない』、「退職代行には、「モームリ」「やめたらええねん」「OITOMA」など、いくつかの業者がある。基本的にはLINEのみでやり取りが完了し、登録から30分もあれば、「退職」できてしまう」、なるほど。
・『上司と話すのは「コスト」  退職代行大手「モームリ」代表の谷本慎二氏はこう語る。 「弊社ではこれまで1万人以上の退職を代行してきました。いままでは月に200〜700人程度の依頼数でしたが、この4月は約1400人と、以前の倍以上に急増しています。さらに、5月に入ってからは五月病もあってか、ゴールデンウィーク明けの段階で1000人を超えました」 もちろん、利用者は前出の伊藤さんのように、「なんとなく辞めたい」という若者だけではない。理不尽な激務・薄給に苦しんでいる人や、病気などのっぴきならない事情を抱えた人もいる。 「たとえばきついノルマや上司からのパワハラに苦しんでいたり、あるいは看護師や介護士などの方で、勤務時間や夜勤が多すぎる、などの理由で辞める方もいらっしゃいます」(谷本氏) だが中には、「辞める理由がはっきりしない人もいるのが実情」だという。 退職代行業者がこれほど盛況となっているのは、上司、つまり昭和世代と、若者たちの間に「絶望的なまでの価値観のズレ」が生じているためだ。 金沢大学教授で『静かに退職する若者たち』(PHP研究所)などの著書がある金間大介氏が言う。 「そもそも今の若者は上司等とのコミュニケーションを『コスト』と捉えています。ましてや、『まずは3年』と言ってきかない上司に『あなたの考えは、私には合っていません』と伝える労力はムダでしかない。 どうせ辞めるのなら、退職を伝える時に発生する説得や説教をあらかじめ回避したほうが、お互い時間を失わなくて済むじゃないか。そういうふうにも考えるのです」』、「「そもそも今の若者は上司等とのコミュニケーションを『コスト』と捉えています。ましてや、『まずは3年』と言ってきかない上司に『あなたの考えは、私には合っていません』と伝える労力はムダでしかない。 どうせ辞めるのなら、退職を伝える時に発生する説得や説教をあらかじめ回避したほうが、お互い時間を失わなくて済むじゃないか。そういうふうにも考えるのです」」、なるほど
・『会社から訴えられることも  かつては、就職とは人生を会社に預けることと同義だった。一生を捧げる代わりに、一生面倒を見てもらう―。ところが、日本が経済大国の座から滑り落ちつつあるいまはそうではない。若者たちは安月給で会社に尽くすことも、上司にへつらうことも、「割に合わないバカバカしい行為」としか思っていない。だからこそ、顔も合わせず退職できる代行業者をこぞって利用しているのだ。 だが彼らは、知らず知らず大きなリスクを背負っていることに気づいていない。佐藤みのり法律事務所代表弁護士の佐藤みのり氏はこう警告する。 「依頼者の退職の意思を会社に通知するだけであれば問題ないのですが、退職日の確定や引き継ぎ、退職金の支払い、残業代、有給の消化など、会社とやり取りが発生する場合は『交渉』にあたります。これを弁護士ではない人がやると『弁護士法第72条』が禁止している『非弁行為』に該当し、2年以下の懲役または300万円以下の罰金となります」 依頼者に罰則はないものの、会社が退職代行業者を非弁行為で訴えた場合、退職通知は無効となることも。そうなると、退職できないまま非弁行為を巡る争いの結果を待つこととなり、いつまでも会社を辞められない。 「さらに、会社貸与のパソコンを家に持ち帰ったままだったり、重要な書類を自宅に保管したりした状態で退職代行を使って退職してしまうと、後に損害賠償請求の対象となり、会社から訴えられる可能性もあります」 いくら時代が変わっても、世の中そんなに甘くはない。お客様気分で会社を「返品」したがる若者に明るい未来が待っているとは思えないのだが』、「「依頼者の退職の意思を会社に通知するだけであれば問題ないのですが、退職日の確定や引き継ぎ、退職金の支払い、残業代、有給の消化など、会社とやり取りが発生する場合は『交渉』にあたります。これを弁護士ではない人がやると『弁護士法第72条』が禁止している『非弁行為』に該当し、2年以下の懲役または300万円以下の罰金となります」、「会社とやり取りが発生する場合は『交渉』にあたります。これを弁護士ではない人がやると『弁護士法第72条』が禁止している『非弁行為』に該当」、「弁護士法」が壁になっているとは初めて知った。
タグ:就活(就職活動) (その11)(気軽に「退職代行を使う人」が知らない残酷な現実 「便利」「ずるい」でなく、気になるのは「危うさ」、「次は居酒屋を始めたい」1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」社長が考える「意外なワケ」、「去る社員は追いません」1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」社長が「辞めていく人」に思うこと、訴訟の可能性も…「退職代行」で会社を辞める新入社員が知らないうちに背負っている「大きなリスク」) 東洋経済オンライン 木村 隆志氏による「気軽に「退職代行を使う人」が知らない残酷な現実 「便利」「ずるい」でなく、気になるのは「危うさ」」 「「すでに100社以上」と言われる退職代行サービスの中で、最もメディアにピックアップされているのが、ユニークなネーミングの「モームリ」。 利用料が正社員2万2000円(税込)という同サービスは、依頼者に代わって勤務先に退職の意向を連絡するほか、必要な手続きも代行。2名の弁護士が監修し、労働環境改善組合と提携していることもあって、4月だけで過去最多の1397件(うち新卒208人)の依頼があり、連休中や連休明けも数百件単位での問い合わせがあるようです・・・ 退職理由が「思っていたものと違った」「聞いていたものと違う」という不満にもとづくものだからこそ、勤務先への嫌悪感がある。あるいは、上司に打ち明けて口論になることを避けるために、退職代行サービスを利用するのでしょう。 その他でも、「上司に言いづらい」「辞めさせてもらえない」「説得されるくだりが無駄」なども退職代行サービスを利用する理由。逆に上司や同僚としても、急に辞められることに対するネガティブな感情はあっても、「退職代行サービスを使ってもらうほうが気楽でいい」という人もいるようです」、なるほど。 「企業側としては、退職代行サービスを使って辞める人が増えると、「退職者が増える→人手不足になる→労働環境が悪化する→ますます退職者が増える→ますます人手不足になる→ますます労働環境が悪化する」という悪いループにはまりかねないリスクがあるだけに、警戒されてしまうのは当然なのです」、なるほど。 「やっかいなのは、退職することのハードルが下がり、引いては「『合わない』と感じたものや嫌なものから条件反射的に逃れる」という行動がクセになってしまうこと。その結果、「自分に合う仕事、職場、上司や同僚などが見つからず、スキルも経験も積み上げられないまま、気づけば年齢だけ重ねていた」という事態につながりかねません」、なるほど。 「必要な引き継ぎなどを行わず、急に投げ出した結果、売り上げを大きく下げてしまった。重要な取引先を失ってしまった。企業や商品のブランドを傷つけてしまった。機密情報を持ち出したまま無断欠勤を続けたなど、実害が出たケースは要注意です。 逆に「退職代行サービスを利用したことで、企業から未払い給与や退職金をもらえなかった」というトラブルも聞いたことがあります」、なるほど。 「「今、仕事で悩んでいる」という人は、今回の「退職代行サービスの利用者が急増している」というニュースを聞いて、「自分は頑張れている」「何とか踏み留まっている自分は偉い」と自己肯定感を上げればいいのではないでしょうか。また、「退職代行サービスを使わずに辞めた」という人は、企業と担当者と向き合って対応できたことを自分の誇りにしてもいいでしょう。 退職代行サービスを使う人ばかりにならず、両者のような人が存在することが、社会にとって大事なのです」、確かにその通りだ。 現代ビジネス 佐藤 大輝氏による「「次は居酒屋を始めたい」1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」社長が考える「意外なワケ」」 「聞き手」が「ブラック企業を2回訴えたヤバイ人」とは面白そうだ。 「モームリを立ち上げた初日に、さっそく1件のご依頼をいただいて、初月(稼働日数は約15日)だけで20名ほど退職を確定させました。集客についても、今みたいにモームリの知名度がなかったので、SNSで情報拡散しました。自社の情報をオープンに投稿することで、このサービスを知ってもらえたようです」、なるほど。 「32歳を迎えた頃、勇気を出して退職。在職中は長期休暇がなかなか取れなかったので、1年ぐらいノンビリ過ごそうと思ったんですけど、マイカーでドライブ中に「モームリ」のアイディアが降ってきたんです。離職から半年後、気が付いたら会社を立ち上げてました・・・弊社は対面での退職代行相談や、転職支援サービスも行っています。退職から転職まで、すべてをサポートする「退職のコンサルタント」を目指し、最終的には「退職のスペシャリスト」と呼ばれるようになりたいです」、なるほど。 佐藤 大輝氏による「「去る社員は追いません」1万人以上の退職を成功させた「退職代行モームリ」社長が「辞めていく人」に思うこと」 「普通の会社なら、そんなにすぐに辞めないほうがいいと思います。僕は新卒入社した会社で10年間働きましたが、あの時の経験が、間違いなく今の自分を作っています。当時はお酒を飲みながら愚痴ることもありましたが、振り返ってみると、本当に貴重な経験だった。前職には感謝しかありません」、なるほど。 「つい2、3年前までは自分1人だけだったことを考えると、現在の従業員数(37名)には感慨深いものがあります。37名中、約20名が正社員雇用です。バイトから正社員になった社員も多く、今後も増えていくと思います」、順調なようだ。 「仕事を辞めたがっている社員に無理して働いてもらっても、長い目で見た時、お互いのためになりません。もちろん社員に辞めてほしくない想いはあるので、複雑な心境ではあるのですが……」、なるほど。 現代ビジネス「訴訟の可能性も…「退職代行」で会社を辞める新入社員が知らないうちに背負っている「大きなリスク」」 「退職代行には、「モームリ」「やめたらええねん」「OITOMA」など、いくつかの業者がある。基本的にはLINEのみでやり取りが完了し、登録から30分もあれば、「退職」できてしまう」、なるほど。 「「そもそも今の若者は上司等とのコミュニケーションを『コスト』と捉えています。ましてや、『まずは3年』と言ってきかない上司に『あなたの考えは、私には合っていません』と伝える労力はムダでしかない。 どうせ辞めるのなら、退職を伝える時に発生する説得や説教をあらかじめ回避したほうが、お互い時間を失わなくて済むじゃないか。そういうふうにも考えるのです」」、なるほど 「「依頼者の退職の意思を会社に通知するだけであれば問題ないのですが、退職日の確定や引き継ぎ、退職金の支払い、残業代、有給の消化など、会社とやり取りが発生する場合は『交渉』にあたります。これを弁護士ではない人がやると『弁護士法第72条』が禁止している『非弁行為』に該当し、2年以下の懲役または300万円以下の罰金となります」、「会社とやり取りが発生する場合は『交渉』にあたります。これを弁護士ではない人がやると『弁護士法第72条』が禁止している『非弁行為』に該当」、「弁護士法」が壁になっているとは初めて知った。
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