認知症(その4)(「アルツハイマーは4割が誤診だった?」...認知症薬が利かなくてもこれまで原因や対策が分からなかった「ヤバすぎる理由」、「甲状腺機能低下症」「てんかん」...認知症と誤診されやすい病気の「特徴的な症状」と「正確な検査方法」、日本人に「認知症がぶっちぎりで多い」のはナゼなのか? 最新脳科学でわかった 黒幕とされる「ある脳内物質」の名前、日本で認知症が「ぶっちぎりで多い」のは「遺伝のせい」なのか…?日本人が「ストレス中毒でボケる」悲しすぎる理由) [生活]
認知症については、本年6月10日に取上げた。今日は、(その4)(「アルツハイマーは4割が誤診だった?」...認知症薬が利かなくてもこれまで原因や対策が分からなかった「ヤバすぎる理由」、「甲状腺機能低下症」「てんかん」...認知症と誤診されやすい病気の「特徴的な症状」と「正確な検査方法」、日本人に「認知症がぶっちぎりで多い」のはナゼなのか? 最新脳科学でわかった 黒幕とされる「ある脳内物質」の名前、日本で認知症が「ぶっちぎりで多い」のは「遺伝のせい」なのか…?日本人が「ストレス中毒でボケる」悲しすぎる理由)である。
先ずは、本年7月25日付け現代ビジネス「「アルツハイマーは4割が誤診だった?」...認知症薬が利かなくてもこれまで原因や対策が分からなかった「ヤバすぎる理由」を紹介しよう。
https://gendai.media/articles/-/134222
・『人が認知症になるかどうかは、体質や遺伝といった「運命」で決まると思われてきた。だが最新医学の知見によれば、決してそれだけではない。日々の積み重ねが健やかな脳を作るのだ。 1章記事『日本人に「認知症がぶっちぎりで多い」のはナゼなのか? 最新脳科学でわかった、黒幕とされる「ある脳内物質」の名前』、2章記事『「AB型で右利き」の人は認知症になりやすい! 最新研究でわかった「驚きの理由」』、3章記事『87歳の医師が「認知症にならないために実践する」毎日の生活ルーチンがヤバすぎる…!』より続く』、いずれも興味深そうだ。
・『最新の治療薬が効かない ここまで認知症の原因やその予防法について見てきた。しかし、いざ認知症になってしまったら、その先はもう医師による治療や薬に頼るほかない。 認知症治療は日々、進歩を遂げている。その象徴と言えるのが、アルツハイマー病の治療薬であるレカネマブの登場だ。 もちろん、これまでもアリセプトやメマンチンなどアルツハイマー病の薬はあった。とはいえ、これらは病気によって減少する脳の神経細胞の働きを助ける薬で、症状を緩和させる対症療法的なものだった。 一方でレカネマブはアルツハイマー病の原因物質の1つと考えられている「アミロイドβ」に直接働きかける。 ところが、このレカネマブをはじめとした抗アミロイドβ抗体薬の治験をめぐって重大な事実が判明した。新潟大学脳研究所助教の春日健作氏が説明する。 「治療効果を示さない患者が多数出ました。なんとその原因の一つは、アルツハイマー病と診断されて集められた治験者の2割程度が、実際にはアルツハイマー病ではなかったからなんです」 誤診のせいで、正確な薬効を測ることができなかったというのだ』、「アルツハイマー病と診断されて集められた治験者の2割程度が、実際にはアルツハイマー病ではなかったから」、「アルツハイマー病との診断」がそんなに頼りないものとは驚きだ。
・『4割が誤診? こうした事態から、研究者たちの間では認知症をより正確に診断する方法が模索され始めた。そこで昨年春、春日氏らの研究グループは、認知症患者から検査目的で採取した脳脊髄液を解析した。 その結果、日常診療でアルツハイマー病と診断された患者のなんと4割が誤診、つまりアルツハイマー病ではない可能性が明らかになったのだ。衝撃的な数字だが、なぜこのような結果となったのか。春日氏が語る。 「アルツハイマー病は『脳の病気』なので、本当は脳を解剖しなければ、正確にアルツハイマー病なのかそうでないかは診断できません。しかし、生前に脳を解剖することはできない。これまでの診断は医師の力量に頼るところが大きかったゆえに誤診もたくさんあったということなんです」 そもそも「認知症」は病名ではない。認知機能が失われ、かつ日常生活に支障が生じている「状態」の総称である。 そして、その原因となる疾患は70以上に及び、専門医でも見極めは容易ではないのだ。メモリークリニックお茶の水院長の朝田隆氏が説明する。 「認知症は、実は非常に歴史の浅い疾患です。私が医師になった当時の健康寿命は60代後半くらいで、『ボケる』前に亡くなる人が多かったので、医師としてあまり認知症について勉強・研究する必要がなかった。高齢化が進み、該当する症状を持つ人が増えたことで、医師たちも認知症を認識するようになりました。そのため、本当の意味での専門医が少ないのです」』、「日常診療でアルツハイマー病と診断された患者のなんと4割が誤診、つまりアルツハイマー病ではない可能性が明らかになった・・・そもそも「認知症」は病名ではない。認知機能が失われ、かつ日常生活に支障が生じている「状態」の総称である。 そして、その原因となる疾患は70以上に及び、専門医でも見極めは容易ではないのだ」、なるほど。
・『薬が効いているのか確かめない 認知症を最初に診るのが大抵、町医者であることも誤診が多発する原因の1つだ。くどうちあき脳神経外科クリニック院長の工藤千秋氏が語る。 「認知症の原因の約3分の2がアルツハイマー病だと言われています。そのため大半の医師は、物忘れやうつ状態など認知症のような症状が見られる患者が診察に来た場合、アルツハイマー病を疑い、とりあえずアリセプトなどの認知症治療薬を処方します。 そこまでならまだいい。問題なのは3、4ヵ月経過を見て、処方した薬が効いているかどうかを確かめないことです。効果がなければ、他の疾患かもしれないと見方を変えなければいけない。 ところが、なかには認識を改めず、薬を出し続けている医師もいます。当院にも5年も効かない薬を処方され続けた患者さんが来院されたことがあります。認知症は3年スパンで進行していきますから、もう初期の状態をとっくに通り過ぎてしまっていました」 同じ認知症でも原因疾患が異なれば、治療法も異なる。誤診によって効きもしない薬をずっと処方され続け、無駄な医療費を払い続けた挙げ句、改善するどころか悪化させてしまうこともありうるのだ。 「週刊現代」2024年7月20・27日合併号より 後編記事『「甲状腺機能低下症」「てんかん」...認知症と誤診されやすい病気の「特徴的な症状」と「正確な検査方法」』へつづく』、「「認知症の原因の約3分の2がアルツハイマー病だと言われています。そのため大半の医師は、物忘れやうつ状態など認知症のような症状が見られる患者が診察に来た場合、アルツハイマー病を疑い、とりあえずアリセプトなどの認知症治療薬を処方します・・・問題なのは3、4ヵ月経過を見て、処方した薬が効いているかどうかを確かめないことです。効果がなければ、他の疾患かもしれないと見方を変えなければいけない。 ところが、なかには認識を改めず、薬を出し続けている医師もいます・・・同じ認知症でも原因疾患が異なれば、治療法も異なる。誤診によって効きもしない薬をずっと処方され続け、無駄な医療費を払い続けた挙げ句、改善するどころか悪化させてしまうこともありうるのだ」、いい加減な「医師」にかかると悲劇だ。
次に、7月25日付け現代ビジネス「「甲状腺機能低下症」「てんかん」...認知症と誤診されやすい病気の「特徴的な症状」と「正確な検査方法」」を紹介しよう。
https://gendai.media/articles/-/134223
・『人が認知症になるかどうかは、体質や遺伝といった「運命」で決まると思われてきた。だが最新医学の知見によれば、決してそれだけではない。日々の積み重ねが健やかな脳を作るのだ。 前編記事『「アルツハイマーは4割が誤診だった?」...認知症薬が利かなくてもこれまで原因や対策が分からなかった「ヤバすぎる理由」』より続く。 ▽実は甲状腺の病気だった(前出の春日氏は、認知症の原因疾患は大きく3つに分類されるという。①脳の神経細胞がゆっくりと死んでゆく「神経変性疾患」。アルツハイマー型やレビー小体型、前頭側頭型がこれにあたる。②脳の血管の病気が原因である「脳血管性認知症」。脳梗塞や脳出血によって起こる。③「その他の原因」。甲状腺機能の低下やビタミンB不足などによって起こる。 認知症は一般的に「治らない病気」だと思われている。しかし、それは脳自体が変性してしまう①の場合のこと。②、③については治る可能性もあるのだ。ゆえに診断を誤ると、治療のチャンスを逃してしまう場合もある。 埼玉森林病院院長の磯野浩氏が実際にあったケースを紹介する。 『認知症が進んでいるようなので診てほしい』と、ある母娘が受診に来ました。母親は長年ひとり暮らしをしていて、数年前から徐々に進行する物忘れに加え、誰もいないはずの2階に人が住んでいると訴えてきたため、近隣のメンタルクリニックを受診したところ、『認知症』と診断された。それで投薬治療を続けたのですが、症状は悪化する一方。そこで私のところに来たということでした。 私は一目見て、『これはアルツハイマー病などではなさそうだ』と気づきました。66歳と聞いていたのに、私の目には90代に映ったからです。毛髪は広範囲に抜け落ち、全身がむくんでいます。これは老化ではなく、病気によるものと判断し、血液検査をしました。すると、『甲状腺機能低下症』であることが判明したのです。これは適切な治療で改善が見込める病気です。この母親も、治療で目覚ましい回復を遂げました。とはいえ、もっと早く気づいていれば、早期に回復したはずです」) ▽てんかんやADHDを認知症と誤診(前出の工藤氏は、てんかんが誤診に繋がりがちだと言う。てんかんは子供の病気と勘違いしている人も多いが、60歳以降にも増える病気だ。 「高齢者のてんかんは、子供が起こすような『痙攣発作』と症状が異なり分かりづらい。突然ぼーっとして、呼びかけても反応がなく、口をもごもごさせている。数秒経ってから意識が戻る。実はこれはてんかんの発作なのです。医学的には『複雑部分発作』と言います。 しかし、こうした所見を知らない医師が物忘れだけに気づき、認知症の診断をくだし、薬を処方してしまうのです」 またADHD(発達障害の一種)も認知症と間違われやすい病気だ。前出の朝田氏が語る。 「ADHDの方でも、学校生活や社会人生活を通じて症状が落ち着きます。ところが50歳を超え、脳の機能が衰えてくると、再び症状が出てきてしまう。周囲は『いよいよボケたか……』と勘違いし、病院へ連れて行かれ、誤診に繋がるのです」 心配な症状が出たので向かった、あるいは家族に連れて行かれた病院で「認知症」と誤診されてはたまったものでない。) ▽正確な検査をしなければ断定できない(逆に認知症がまったく別の病気と誤診される場合もある。典型的なのがうつ病だ。朝田氏が続けて説明する。 「レビー小体型認知症では、初期にうつ症状が出やすいので、老人性うつと誤診されることが多いのです」 とある認知症専門医は匿名を条件に、メンタルクリニックの対応に苦言を呈する。 「一部のメンタルクリニックには、なんでもうつ病にしたがる医師がいます。本来、認知症が疑われる患者が来たら、MRIを撮ったり、脳血流検査をしたり、正確な検査をしなければ断定できないはずなのに、『うつ病だから』と間違った治療を施してしまう。 高齢者に処方されることの多い抗うつ剤に、パキシル、ルボックスなどのSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)がありますが、これらを飲み続けることで認知症が悪化したり、複雑化したりすることもあります」』、「「一部のメンタルクリニックには、なんでもうつ病にしたがる医師がいます。本来、認知症が疑われる患者が来たら、MRIを撮ったり、脳血流検査をしたり、正確な検査をしなければ断定できないはずなのに、『うつ病だから』と間違った治療を施してしまう。 高齢者に処方されることの多い抗うつ剤に、パキシル、ルボックスなどのSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)がありますが、これらを飲み続けることで認知症が悪化したり、複雑化したりすることもあります」、恐ろしいことだ。
・『最新の検査方法 こうした誤診を避けるためにはどうしたらよいか。朝田氏は認知症専門医へ早期の受診を勧める。 「たとえば日本老年精神医学会と日本認知症学会、この2つの学会が『認知症専門医の集まり』です。ホームページに医師の名前と医療機関名が掲載されていますから、調べてみてください」 認知症の中でもっとも多いアルツハイマー病では、さまざまな検査法の開発が進んでいる。前出の春日氏が説明する。 「最近ではアルツハイマー病の原因物質を可視化する『PET検査』が使われています。原因物質といわれる『アミロイドβ』や『タウ』といったたんぱく質が、脳にどれだけたまっているかを確認できます。 また脳脊髄液や血液でアルツハイマー病を診断できる『バイオマーカー検査』も研究されています。これらの検査により、高精度で脳内の変化を捉えられるようになりました。 これらの検査は現状、一部のみが保険適用で、受けられる医療機関も限られていますが、できる限り設備や診察環境が整った病院を探すのが良いでしょう」 認知症にならないための暮らし方を日頃から心掛け、いざなってしまったら、適切な病院で診断を受ける。真の意味で「認知症にならない」ためにはこの2つが重要なのだ。 「週刊現代」2024年7月20・27日合併号より 1章のはじめから読む『日本人に「認知症がぶっちぎりで多い」のはナゼなのか? 最新脳科学でわかった、黒幕とされる「ある脳内物質」の名前』へつづく』、「「最近ではアルツハイマー病の原因物質を可視化する『PET検査』が使われています。原因物質といわれる『アミロイドβ』や『タウ』といったたんぱく質が、脳にどれだけたまっているかを確認できます。 また脳脊髄液や血液でアルツハイマー病を診断できる『バイオマーカー検査』も研究されています。これらの検査により、高精度で脳内の変化を捉えられるようになりました。 これらの検査は現状、一部のみが保険適用で、受けられる医療機関も限られていますが、できる限り設備や診察環境が整った病院を探すのが良いでしょう」」なるほど。
第三に、7月25日付け現代ビジネス「日本人に「認知症がぶっちぎりで多い」のはナゼなのか? 最新脳科学でわかった、黒幕とされる「ある脳内物質」の名前」を紹介しよう。
https://gendai.media/articles/-/134102
・『人が認知症になるかどうかは、体質や遺伝といった「運命」で決まると思われてきた。だが最新医学の知見によれば、決してそれだけではない。日々の積み重ねが健やかな脳を作るのだ』、興味深そうだ。
・『認知症は「不機嫌」から始まる なんだかイライラすることが多くなった。スーパーやコンビニのレジで、少し焦ってしまうことがある。睡眠時間が短くなり、眠りが浅くなった—。最近そんなふうに感じているなら、あなたの脳で、認知症のリスクが急速に高まっているサインかもしれない。 「日本人はほかの国の人と比べて、悲観的になりやすくストレスを溜めやすい傾向があります。じつは近年、ストレスを感じやすい人ほど、認知症を引き起こす脳内の老廃物『アミロイドβ』が増えやすいことがわかってきているのです」 こう語るのは、オーストラリア・シドニー大学の脳・精神センターで認知症を研究しているファン・ユンテ氏だ。 日本人のうち認知症患者が占める割合は、1000人あたり23・3人と、じつは世界で最も多い。先進国(OECD加盟国)の平均は1000人あたり14・8人。いくら日本が高齢化大国とはいえ、あまりに多すぎると思わないだろうか。 その隠れた理由として、研究者たちが注目しているのが「ストレスと認知症の関係」なのだ。なかでも、ストレスと密接なかかわりをもつ「ある脳内物質」が、黒幕と目されている。 「脳のほぼ中心にある、視床下部というところから分泌されるオレキシンです。オレキシンは別名『ストレスホルモン』とも呼ばれ、ストレスを感じたり、夜にしっかり眠れなかったりすると増えることが知られています。 このオレキシンは不眠症の患者などで特に多いことが分かっていましたが、私たちの研究によると、アルツハイマー型認知症の患者の脳内でも増えていると判明したのです」(ファン氏)』、「日本人のうち認知症患者が占める割合は、1000人あたり23・3人と、じつは世界で最も多い。先進国(OECD加盟国)の平均は1000人あたり14・8人・・・オレキシンは別名『ストレスホルモン』とも呼ばれ、ストレスを感じたり、夜にしっかり眠れなかったりすると増えることが知られています。 このオレキシンは不眠症の患者などで特に多いことが分かっていましたが、私たちの研究によると、アルツハイマー型認知症の患者の脳内でも増えていると判明したのです」、なるほど。
・『全ての原因は「脳内物質」にあり 日本人は韓国人と並んで、世界でも最も「ストレスを感じている」という人が多いとの調査がある。加えて、睡眠時間を見ると、OECD平均が8時間25分なのに対し、日本人は7時間22分で加盟国最短となっている。 つまりは、こういうことだ。日本人は世界一ストレスを感じやすく、世界一寝不足で、そして世界一ボケやすい国民である——そして、これらの原因はすべて、オレキシンのせいかもしれない。 オレキシンは当初、脳内の「食欲中枢」で見つかったため、食欲を制御する物質と考えられていた。ところが、のちに食欲だけでなく、ストレスや睡眠をコントロールする働きも持ちあわせていることが分かった。おくむらメモリークリニック理事長の奥村歩氏が言う。 「オレキシンは、ひとことで言うと『脳を覚醒させる物質』です。かつて私たち人間は、クマやヘビといった外敵と遭遇したとき、脳を目覚めさせ、筋肉や内臓を活性化させて戦闘モードに入っていました。そのスイッチこそオレキシンなのです。 この働きは今も生きていて、仕事や作業をして集中力を働かせると、脳内でオレキシンが分泌される。そのときに、副産物としてアミロイドβも増えてしまうのです」 「週刊現代」2024年7月20・27日合併号より さらに、日本人にはこのメカニズムが働きやすくなる「やむにやまれぬ事情」もある。その詳細を後編【日本で認知症が「ぶっちぎりで多い」のは「遺伝のせい」なのか…?日本人が「ストレス中毒でボケる」悲しすぎる理由】で解説しよう。) ▽「ストレス認知症」にならないための10カ条(リンク先参照)』、「「オレキシンは、ひとことで言うと『脳を覚醒させる物質』です。かつて私たち人間は、クマやヘビといった外敵と遭遇したとき、脳を目覚めさせ、筋肉や内臓を活性化させて戦闘モードに入っていました。そのスイッチこそオレキシンなのです。 この働きは今も生きていて、仕事や作業をして集中力を働かせると、脳内でオレキシンが分泌される。そのときに、副産物としてアミロイドβも増えてしまうのです」、なるほど。
第四に、7月25日付け現代ビジネス「日本で認知症が「ぶっちぎりで多い」のは「遺伝のせい」なのか…?日本人が「ストレス中毒でボケる」悲しすぎる理由」を紹介しよう。
https://gendai.media/articles/-/134104
・『人が認知症になるかどうかは、体質や遺伝といった「運命」で決まると思われてきた。だが最新医学の知見によれば、決してそれだけではない。日々の積み重ねが健やかな脳を作るのだ』、興味深そうだ。
・『認知症は「不機嫌」から始まる なんだかイライラすることが多くなった。スーパーやコンビニのレジで、少し焦ってしまうことがある。睡眠時間が短くなり、眠りが浅くなった—。最近そんなふうに感じているなら、あなたの脳で、認知症のリスクが急速に高まっているサインかもしれない。 「日本人はほかの国の人と比べて、悲観的になりやすくストレスを溜めやすい傾向があります。じつは近年、ストレスを感じやすい人ほど、認知症を引き起こす脳内の老廃物『アミロイドβ』が増えやすいことがわかってきているのです」 こう語るのは、オーストラリア・シドニー大学の脳・精神センターで認知症を研究しているファン・ユンテ氏だ。 日本人のうち認知症患者が占める割合は、1000人あたり23・3人と、じつは世界で最も多い。先進国(OECD加盟国)の平均は1000人あたり14・8人。いくら日本が高齢化大国とはいえ、あまりに多すぎると思わないだろうか。 その隠れた理由として、研究者たちが注目しているのが「ストレスと認知症の関係」なのだ。なかでも、ストレスと密接なかかわりをもつ「ある脳内物質」が、黒幕と目されている。 「脳のほぼ中心にある、視床下部というところから分泌されるオレキシンです。オレキシンは別名『ストレスホルモン』とも呼ばれ、ストレスを感じたり、夜にしっかり眠れなかったりすると増えることが知られています。 このオレキシンは不眠症の患者などで特に多いことが分かっていましたが、私たちの研究によると、アルツハイマー型認知症の患者の脳内でも増えていると判明したのです」(ファン氏)』、「日本人のうち認知症患者が占める割合は、1000人あたり23・3人と、じつは世界で最も多い・・・その隠れた理由として、研究者たちが注目しているのが「ストレスと認知症の関係」なのだ。なかでも、ストレスと密接なかかわりをもつ「ある脳内物質」が、黒幕と目されている。 「脳のほぼ中心にある、視床下部というところから分泌されるオレキシンです。オレキシンは別名『ストレスホルモン』とも呼ばれ、ストレスを感じたり、夜にしっかり眠れなかったりすると増えることが知られています。 このオレキシンは不眠症の患者などで特に多いことが分かっていましたが、私たちの研究によると、アルツハイマー型認知症の患者の脳内でも増えていると判明したのです」、なるほど。
・『全ての原因は「脳内物質」にあり 日本人は韓国人と並んで、世界でも最も「ストレスを感じている」という人が多いとの調査がある。加えて、睡眠時間を見ると、OECD平均が8時間25分なのに対し、日本人は7時間22分で加盟国最短となっている。 つまりは、こういうことだ。日本人は世界一ストレスを感じやすく、世界一寝不足で、そして世界一ボケやすい国民である——そして、これらの原因はすべて、オレキシンのせいかもしれない。 オレキシンは当初、脳内の「食欲中枢」で見つかったため、食欲を制御する物質と考えられていた。ところが、のちに食欲だけでなく、ストレスや睡眠をコントロールする働きも持ちあわせていることが分かった。おくむらメモリークリニック理事長の奥村歩氏が言う。 「オレキシンは、ひとことで言うと『脳を覚醒させる物質』です。かつて私たち人間は、クマやヘビといった外敵と遭遇したとき、脳を目覚めさせ、筋肉や内臓を活性化させて戦闘モードに入っていました。そのスイッチこそオレキシンなのです。 この働きは今も生きていて、仕事や作業をして集中力を働かせると、脳内でオレキシンが分泌される。そのときに、副産物としてアミロイドβも増えてしまうのです」 「週刊現代」2024年7月20・27日合併号より さらに、日本人にはこのメカニズムが働きやすくなる「やむにやまれぬ事情」もある。その詳細を後編【日本で認知症が「ぶっちぎりで多い」のは「遺伝のせい」なのか…?日本人が「ストレス中毒でボケる」悲しすぎる理由】で解説しよう。 『「ストレス認知症」にならないための10カ条(リンク先参照)』、「「オレキシンは、ひとことで言うと『脳を覚醒させる物質』です。かつて私たち人間は、クマやヘビといった外敵と遭遇したとき、脳を目覚めさせ、筋肉や内臓を活性化させて戦闘モードに入っていました。そのスイッチこそオレキシンなのです。 この働きは今も生きていて、仕事や作業をして集中力を働かせると、脳内でオレキシンが分泌される。そのときに、副産物としてアミロイドβも増えてしまうのです』、「副産物」を増やさない程度で、「オレキシン」を「分泌させる」ような裏ワザを身につけたいものだが、製薬会社や医学会が目を皿のようにして探し回っているのだろう。回答は専門家に任せるのが賢明なようだ。
先ずは、本年7月25日付け現代ビジネス「「アルツハイマーは4割が誤診だった?」...認知症薬が利かなくてもこれまで原因や対策が分からなかった「ヤバすぎる理由」を紹介しよう。
https://gendai.media/articles/-/134222
・『人が認知症になるかどうかは、体質や遺伝といった「運命」で決まると思われてきた。だが最新医学の知見によれば、決してそれだけではない。日々の積み重ねが健やかな脳を作るのだ。 1章記事『日本人に「認知症がぶっちぎりで多い」のはナゼなのか? 最新脳科学でわかった、黒幕とされる「ある脳内物質」の名前』、2章記事『「AB型で右利き」の人は認知症になりやすい! 最新研究でわかった「驚きの理由」』、3章記事『87歳の医師が「認知症にならないために実践する」毎日の生活ルーチンがヤバすぎる…!』より続く』、いずれも興味深そうだ。
・『最新の治療薬が効かない ここまで認知症の原因やその予防法について見てきた。しかし、いざ認知症になってしまったら、その先はもう医師による治療や薬に頼るほかない。 認知症治療は日々、進歩を遂げている。その象徴と言えるのが、アルツハイマー病の治療薬であるレカネマブの登場だ。 もちろん、これまでもアリセプトやメマンチンなどアルツハイマー病の薬はあった。とはいえ、これらは病気によって減少する脳の神経細胞の働きを助ける薬で、症状を緩和させる対症療法的なものだった。 一方でレカネマブはアルツハイマー病の原因物質の1つと考えられている「アミロイドβ」に直接働きかける。 ところが、このレカネマブをはじめとした抗アミロイドβ抗体薬の治験をめぐって重大な事実が判明した。新潟大学脳研究所助教の春日健作氏が説明する。 「治療効果を示さない患者が多数出ました。なんとその原因の一つは、アルツハイマー病と診断されて集められた治験者の2割程度が、実際にはアルツハイマー病ではなかったからなんです」 誤診のせいで、正確な薬効を測ることができなかったというのだ』、「アルツハイマー病と診断されて集められた治験者の2割程度が、実際にはアルツハイマー病ではなかったから」、「アルツハイマー病との診断」がそんなに頼りないものとは驚きだ。
・『4割が誤診? こうした事態から、研究者たちの間では認知症をより正確に診断する方法が模索され始めた。そこで昨年春、春日氏らの研究グループは、認知症患者から検査目的で採取した脳脊髄液を解析した。 その結果、日常診療でアルツハイマー病と診断された患者のなんと4割が誤診、つまりアルツハイマー病ではない可能性が明らかになったのだ。衝撃的な数字だが、なぜこのような結果となったのか。春日氏が語る。 「アルツハイマー病は『脳の病気』なので、本当は脳を解剖しなければ、正確にアルツハイマー病なのかそうでないかは診断できません。しかし、生前に脳を解剖することはできない。これまでの診断は医師の力量に頼るところが大きかったゆえに誤診もたくさんあったということなんです」 そもそも「認知症」は病名ではない。認知機能が失われ、かつ日常生活に支障が生じている「状態」の総称である。 そして、その原因となる疾患は70以上に及び、専門医でも見極めは容易ではないのだ。メモリークリニックお茶の水院長の朝田隆氏が説明する。 「認知症は、実は非常に歴史の浅い疾患です。私が医師になった当時の健康寿命は60代後半くらいで、『ボケる』前に亡くなる人が多かったので、医師としてあまり認知症について勉強・研究する必要がなかった。高齢化が進み、該当する症状を持つ人が増えたことで、医師たちも認知症を認識するようになりました。そのため、本当の意味での専門医が少ないのです」』、「日常診療でアルツハイマー病と診断された患者のなんと4割が誤診、つまりアルツハイマー病ではない可能性が明らかになった・・・そもそも「認知症」は病名ではない。認知機能が失われ、かつ日常生活に支障が生じている「状態」の総称である。 そして、その原因となる疾患は70以上に及び、専門医でも見極めは容易ではないのだ」、なるほど。
・『薬が効いているのか確かめない 認知症を最初に診るのが大抵、町医者であることも誤診が多発する原因の1つだ。くどうちあき脳神経外科クリニック院長の工藤千秋氏が語る。 「認知症の原因の約3分の2がアルツハイマー病だと言われています。そのため大半の医師は、物忘れやうつ状態など認知症のような症状が見られる患者が診察に来た場合、アルツハイマー病を疑い、とりあえずアリセプトなどの認知症治療薬を処方します。 そこまでならまだいい。問題なのは3、4ヵ月経過を見て、処方した薬が効いているかどうかを確かめないことです。効果がなければ、他の疾患かもしれないと見方を変えなければいけない。 ところが、なかには認識を改めず、薬を出し続けている医師もいます。当院にも5年も効かない薬を処方され続けた患者さんが来院されたことがあります。認知症は3年スパンで進行していきますから、もう初期の状態をとっくに通り過ぎてしまっていました」 同じ認知症でも原因疾患が異なれば、治療法も異なる。誤診によって効きもしない薬をずっと処方され続け、無駄な医療費を払い続けた挙げ句、改善するどころか悪化させてしまうこともありうるのだ。 「週刊現代」2024年7月20・27日合併号より 後編記事『「甲状腺機能低下症」「てんかん」...認知症と誤診されやすい病気の「特徴的な症状」と「正確な検査方法」』へつづく』、「「認知症の原因の約3分の2がアルツハイマー病だと言われています。そのため大半の医師は、物忘れやうつ状態など認知症のような症状が見られる患者が診察に来た場合、アルツハイマー病を疑い、とりあえずアリセプトなどの認知症治療薬を処方します・・・問題なのは3、4ヵ月経過を見て、処方した薬が効いているかどうかを確かめないことです。効果がなければ、他の疾患かもしれないと見方を変えなければいけない。 ところが、なかには認識を改めず、薬を出し続けている医師もいます・・・同じ認知症でも原因疾患が異なれば、治療法も異なる。誤診によって効きもしない薬をずっと処方され続け、無駄な医療費を払い続けた挙げ句、改善するどころか悪化させてしまうこともありうるのだ」、いい加減な「医師」にかかると悲劇だ。
次に、7月25日付け現代ビジネス「「甲状腺機能低下症」「てんかん」...認知症と誤診されやすい病気の「特徴的な症状」と「正確な検査方法」」を紹介しよう。
https://gendai.media/articles/-/134223
・『人が認知症になるかどうかは、体質や遺伝といった「運命」で決まると思われてきた。だが最新医学の知見によれば、決してそれだけではない。日々の積み重ねが健やかな脳を作るのだ。 前編記事『「アルツハイマーは4割が誤診だった?」...認知症薬が利かなくてもこれまで原因や対策が分からなかった「ヤバすぎる理由」』より続く。 ▽実は甲状腺の病気だった(前出の春日氏は、認知症の原因疾患は大きく3つに分類されるという。①脳の神経細胞がゆっくりと死んでゆく「神経変性疾患」。アルツハイマー型やレビー小体型、前頭側頭型がこれにあたる。②脳の血管の病気が原因である「脳血管性認知症」。脳梗塞や脳出血によって起こる。③「その他の原因」。甲状腺機能の低下やビタミンB不足などによって起こる。 認知症は一般的に「治らない病気」だと思われている。しかし、それは脳自体が変性してしまう①の場合のこと。②、③については治る可能性もあるのだ。ゆえに診断を誤ると、治療のチャンスを逃してしまう場合もある。 埼玉森林病院院長の磯野浩氏が実際にあったケースを紹介する。 『認知症が進んでいるようなので診てほしい』と、ある母娘が受診に来ました。母親は長年ひとり暮らしをしていて、数年前から徐々に進行する物忘れに加え、誰もいないはずの2階に人が住んでいると訴えてきたため、近隣のメンタルクリニックを受診したところ、『認知症』と診断された。それで投薬治療を続けたのですが、症状は悪化する一方。そこで私のところに来たということでした。 私は一目見て、『これはアルツハイマー病などではなさそうだ』と気づきました。66歳と聞いていたのに、私の目には90代に映ったからです。毛髪は広範囲に抜け落ち、全身がむくんでいます。これは老化ではなく、病気によるものと判断し、血液検査をしました。すると、『甲状腺機能低下症』であることが判明したのです。これは適切な治療で改善が見込める病気です。この母親も、治療で目覚ましい回復を遂げました。とはいえ、もっと早く気づいていれば、早期に回復したはずです」) ▽てんかんやADHDを認知症と誤診(前出の工藤氏は、てんかんが誤診に繋がりがちだと言う。てんかんは子供の病気と勘違いしている人も多いが、60歳以降にも増える病気だ。 「高齢者のてんかんは、子供が起こすような『痙攣発作』と症状が異なり分かりづらい。突然ぼーっとして、呼びかけても反応がなく、口をもごもごさせている。数秒経ってから意識が戻る。実はこれはてんかんの発作なのです。医学的には『複雑部分発作』と言います。 しかし、こうした所見を知らない医師が物忘れだけに気づき、認知症の診断をくだし、薬を処方してしまうのです」 またADHD(発達障害の一種)も認知症と間違われやすい病気だ。前出の朝田氏が語る。 「ADHDの方でも、学校生活や社会人生活を通じて症状が落ち着きます。ところが50歳を超え、脳の機能が衰えてくると、再び症状が出てきてしまう。周囲は『いよいよボケたか……』と勘違いし、病院へ連れて行かれ、誤診に繋がるのです」 心配な症状が出たので向かった、あるいは家族に連れて行かれた病院で「認知症」と誤診されてはたまったものでない。) ▽正確な検査をしなければ断定できない(逆に認知症がまったく別の病気と誤診される場合もある。典型的なのがうつ病だ。朝田氏が続けて説明する。 「レビー小体型認知症では、初期にうつ症状が出やすいので、老人性うつと誤診されることが多いのです」 とある認知症専門医は匿名を条件に、メンタルクリニックの対応に苦言を呈する。 「一部のメンタルクリニックには、なんでもうつ病にしたがる医師がいます。本来、認知症が疑われる患者が来たら、MRIを撮ったり、脳血流検査をしたり、正確な検査をしなければ断定できないはずなのに、『うつ病だから』と間違った治療を施してしまう。 高齢者に処方されることの多い抗うつ剤に、パキシル、ルボックスなどのSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)がありますが、これらを飲み続けることで認知症が悪化したり、複雑化したりすることもあります」』、「「一部のメンタルクリニックには、なんでもうつ病にしたがる医師がいます。本来、認知症が疑われる患者が来たら、MRIを撮ったり、脳血流検査をしたり、正確な検査をしなければ断定できないはずなのに、『うつ病だから』と間違った治療を施してしまう。 高齢者に処方されることの多い抗うつ剤に、パキシル、ルボックスなどのSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)がありますが、これらを飲み続けることで認知症が悪化したり、複雑化したりすることもあります」、恐ろしいことだ。
・『最新の検査方法 こうした誤診を避けるためにはどうしたらよいか。朝田氏は認知症専門医へ早期の受診を勧める。 「たとえば日本老年精神医学会と日本認知症学会、この2つの学会が『認知症専門医の集まり』です。ホームページに医師の名前と医療機関名が掲載されていますから、調べてみてください」 認知症の中でもっとも多いアルツハイマー病では、さまざまな検査法の開発が進んでいる。前出の春日氏が説明する。 「最近ではアルツハイマー病の原因物質を可視化する『PET検査』が使われています。原因物質といわれる『アミロイドβ』や『タウ』といったたんぱく質が、脳にどれだけたまっているかを確認できます。 また脳脊髄液や血液でアルツハイマー病を診断できる『バイオマーカー検査』も研究されています。これらの検査により、高精度で脳内の変化を捉えられるようになりました。 これらの検査は現状、一部のみが保険適用で、受けられる医療機関も限られていますが、できる限り設備や診察環境が整った病院を探すのが良いでしょう」 認知症にならないための暮らし方を日頃から心掛け、いざなってしまったら、適切な病院で診断を受ける。真の意味で「認知症にならない」ためにはこの2つが重要なのだ。 「週刊現代」2024年7月20・27日合併号より 1章のはじめから読む『日本人に「認知症がぶっちぎりで多い」のはナゼなのか? 最新脳科学でわかった、黒幕とされる「ある脳内物質」の名前』へつづく』、「「最近ではアルツハイマー病の原因物質を可視化する『PET検査』が使われています。原因物質といわれる『アミロイドβ』や『タウ』といったたんぱく質が、脳にどれだけたまっているかを確認できます。 また脳脊髄液や血液でアルツハイマー病を診断できる『バイオマーカー検査』も研究されています。これらの検査により、高精度で脳内の変化を捉えられるようになりました。 これらの検査は現状、一部のみが保険適用で、受けられる医療機関も限られていますが、できる限り設備や診察環境が整った病院を探すのが良いでしょう」」なるほど。
第三に、7月25日付け現代ビジネス「日本人に「認知症がぶっちぎりで多い」のはナゼなのか? 最新脳科学でわかった、黒幕とされる「ある脳内物質」の名前」を紹介しよう。
https://gendai.media/articles/-/134102
・『人が認知症になるかどうかは、体質や遺伝といった「運命」で決まると思われてきた。だが最新医学の知見によれば、決してそれだけではない。日々の積み重ねが健やかな脳を作るのだ』、興味深そうだ。
・『認知症は「不機嫌」から始まる なんだかイライラすることが多くなった。スーパーやコンビニのレジで、少し焦ってしまうことがある。睡眠時間が短くなり、眠りが浅くなった—。最近そんなふうに感じているなら、あなたの脳で、認知症のリスクが急速に高まっているサインかもしれない。 「日本人はほかの国の人と比べて、悲観的になりやすくストレスを溜めやすい傾向があります。じつは近年、ストレスを感じやすい人ほど、認知症を引き起こす脳内の老廃物『アミロイドβ』が増えやすいことがわかってきているのです」 こう語るのは、オーストラリア・シドニー大学の脳・精神センターで認知症を研究しているファン・ユンテ氏だ。 日本人のうち認知症患者が占める割合は、1000人あたり23・3人と、じつは世界で最も多い。先進国(OECD加盟国)の平均は1000人あたり14・8人。いくら日本が高齢化大国とはいえ、あまりに多すぎると思わないだろうか。 その隠れた理由として、研究者たちが注目しているのが「ストレスと認知症の関係」なのだ。なかでも、ストレスと密接なかかわりをもつ「ある脳内物質」が、黒幕と目されている。 「脳のほぼ中心にある、視床下部というところから分泌されるオレキシンです。オレキシンは別名『ストレスホルモン』とも呼ばれ、ストレスを感じたり、夜にしっかり眠れなかったりすると増えることが知られています。 このオレキシンは不眠症の患者などで特に多いことが分かっていましたが、私たちの研究によると、アルツハイマー型認知症の患者の脳内でも増えていると判明したのです」(ファン氏)』、「日本人のうち認知症患者が占める割合は、1000人あたり23・3人と、じつは世界で最も多い。先進国(OECD加盟国)の平均は1000人あたり14・8人・・・オレキシンは別名『ストレスホルモン』とも呼ばれ、ストレスを感じたり、夜にしっかり眠れなかったりすると増えることが知られています。 このオレキシンは不眠症の患者などで特に多いことが分かっていましたが、私たちの研究によると、アルツハイマー型認知症の患者の脳内でも増えていると判明したのです」、なるほど。
・『全ての原因は「脳内物質」にあり 日本人は韓国人と並んで、世界でも最も「ストレスを感じている」という人が多いとの調査がある。加えて、睡眠時間を見ると、OECD平均が8時間25分なのに対し、日本人は7時間22分で加盟国最短となっている。 つまりは、こういうことだ。日本人は世界一ストレスを感じやすく、世界一寝不足で、そして世界一ボケやすい国民である——そして、これらの原因はすべて、オレキシンのせいかもしれない。 オレキシンは当初、脳内の「食欲中枢」で見つかったため、食欲を制御する物質と考えられていた。ところが、のちに食欲だけでなく、ストレスや睡眠をコントロールする働きも持ちあわせていることが分かった。おくむらメモリークリニック理事長の奥村歩氏が言う。 「オレキシンは、ひとことで言うと『脳を覚醒させる物質』です。かつて私たち人間は、クマやヘビといった外敵と遭遇したとき、脳を目覚めさせ、筋肉や内臓を活性化させて戦闘モードに入っていました。そのスイッチこそオレキシンなのです。 この働きは今も生きていて、仕事や作業をして集中力を働かせると、脳内でオレキシンが分泌される。そのときに、副産物としてアミロイドβも増えてしまうのです」 「週刊現代」2024年7月20・27日合併号より さらに、日本人にはこのメカニズムが働きやすくなる「やむにやまれぬ事情」もある。その詳細を後編【日本で認知症が「ぶっちぎりで多い」のは「遺伝のせい」なのか…?日本人が「ストレス中毒でボケる」悲しすぎる理由】で解説しよう。) ▽「ストレス認知症」にならないための10カ条(リンク先参照)』、「「オレキシンは、ひとことで言うと『脳を覚醒させる物質』です。かつて私たち人間は、クマやヘビといった外敵と遭遇したとき、脳を目覚めさせ、筋肉や内臓を活性化させて戦闘モードに入っていました。そのスイッチこそオレキシンなのです。 この働きは今も生きていて、仕事や作業をして集中力を働かせると、脳内でオレキシンが分泌される。そのときに、副産物としてアミロイドβも増えてしまうのです」、なるほど。
第四に、7月25日付け現代ビジネス「日本で認知症が「ぶっちぎりで多い」のは「遺伝のせい」なのか…?日本人が「ストレス中毒でボケる」悲しすぎる理由」を紹介しよう。
https://gendai.media/articles/-/134104
・『人が認知症になるかどうかは、体質や遺伝といった「運命」で決まると思われてきた。だが最新医学の知見によれば、決してそれだけではない。日々の積み重ねが健やかな脳を作るのだ』、興味深そうだ。
・『認知症は「不機嫌」から始まる なんだかイライラすることが多くなった。スーパーやコンビニのレジで、少し焦ってしまうことがある。睡眠時間が短くなり、眠りが浅くなった—。最近そんなふうに感じているなら、あなたの脳で、認知症のリスクが急速に高まっているサインかもしれない。 「日本人はほかの国の人と比べて、悲観的になりやすくストレスを溜めやすい傾向があります。じつは近年、ストレスを感じやすい人ほど、認知症を引き起こす脳内の老廃物『アミロイドβ』が増えやすいことがわかってきているのです」 こう語るのは、オーストラリア・シドニー大学の脳・精神センターで認知症を研究しているファン・ユンテ氏だ。 日本人のうち認知症患者が占める割合は、1000人あたり23・3人と、じつは世界で最も多い。先進国(OECD加盟国)の平均は1000人あたり14・8人。いくら日本が高齢化大国とはいえ、あまりに多すぎると思わないだろうか。 その隠れた理由として、研究者たちが注目しているのが「ストレスと認知症の関係」なのだ。なかでも、ストレスと密接なかかわりをもつ「ある脳内物質」が、黒幕と目されている。 「脳のほぼ中心にある、視床下部というところから分泌されるオレキシンです。オレキシンは別名『ストレスホルモン』とも呼ばれ、ストレスを感じたり、夜にしっかり眠れなかったりすると増えることが知られています。 このオレキシンは不眠症の患者などで特に多いことが分かっていましたが、私たちの研究によると、アルツハイマー型認知症の患者の脳内でも増えていると判明したのです」(ファン氏)』、「日本人のうち認知症患者が占める割合は、1000人あたり23・3人と、じつは世界で最も多い・・・その隠れた理由として、研究者たちが注目しているのが「ストレスと認知症の関係」なのだ。なかでも、ストレスと密接なかかわりをもつ「ある脳内物質」が、黒幕と目されている。 「脳のほぼ中心にある、視床下部というところから分泌されるオレキシンです。オレキシンは別名『ストレスホルモン』とも呼ばれ、ストレスを感じたり、夜にしっかり眠れなかったりすると増えることが知られています。 このオレキシンは不眠症の患者などで特に多いことが分かっていましたが、私たちの研究によると、アルツハイマー型認知症の患者の脳内でも増えていると判明したのです」、なるほど。
・『全ての原因は「脳内物質」にあり 日本人は韓国人と並んで、世界でも最も「ストレスを感じている」という人が多いとの調査がある。加えて、睡眠時間を見ると、OECD平均が8時間25分なのに対し、日本人は7時間22分で加盟国最短となっている。 つまりは、こういうことだ。日本人は世界一ストレスを感じやすく、世界一寝不足で、そして世界一ボケやすい国民である——そして、これらの原因はすべて、オレキシンのせいかもしれない。 オレキシンは当初、脳内の「食欲中枢」で見つかったため、食欲を制御する物質と考えられていた。ところが、のちに食欲だけでなく、ストレスや睡眠をコントロールする働きも持ちあわせていることが分かった。おくむらメモリークリニック理事長の奥村歩氏が言う。 「オレキシンは、ひとことで言うと『脳を覚醒させる物質』です。かつて私たち人間は、クマやヘビといった外敵と遭遇したとき、脳を目覚めさせ、筋肉や内臓を活性化させて戦闘モードに入っていました。そのスイッチこそオレキシンなのです。 この働きは今も生きていて、仕事や作業をして集中力を働かせると、脳内でオレキシンが分泌される。そのときに、副産物としてアミロイドβも増えてしまうのです」 「週刊現代」2024年7月20・27日合併号より さらに、日本人にはこのメカニズムが働きやすくなる「やむにやまれぬ事情」もある。その詳細を後編【日本で認知症が「ぶっちぎりで多い」のは「遺伝のせい」なのか…?日本人が「ストレス中毒でボケる」悲しすぎる理由】で解説しよう。 『「ストレス認知症」にならないための10カ条(リンク先参照)』、「「オレキシンは、ひとことで言うと『脳を覚醒させる物質』です。かつて私たち人間は、クマやヘビといった外敵と遭遇したとき、脳を目覚めさせ、筋肉や内臓を活性化させて戦闘モードに入っていました。そのスイッチこそオレキシンなのです。 この働きは今も生きていて、仕事や作業をして集中力を働かせると、脳内でオレキシンが分泌される。そのときに、副産物としてアミロイドβも増えてしまうのです』、「副産物」を増やさない程度で、「オレキシン」を「分泌させる」ような裏ワザを身につけたいものだが、製薬会社や医学会が目を皿のようにして探し回っているのだろう。回答は専門家に任せるのが賢明なようだ。
タグ:認知症 (その4)(「アルツハイマーは4割が誤診だった?」...認知症薬が利かなくてもこれまで原因や対策が分からなかった「ヤバすぎる理由」、「甲状腺機能低下症」「てんかん」...認知症と誤診されやすい病気の「特徴的な症状」と「正確な検査方法」、日本人に「認知症がぶっちぎりで多い」のはナゼなのか? 最新脳科学でわかった 黒幕とされる「ある脳内物質」の名前、日本で認知症が「ぶっちぎりで多い」のは「遺伝のせい」なのか…?日本人が「ストレス中毒でボケる」悲しすぎる理由) 現代ビジネス「「アルツハイマーは4割が誤診だった?」...認知症薬が利かなくてもこれまで原因や対策が分からなかった「ヤバすぎる理由」 いずれも興味深そうだ。 「アルツハイマー病と診断されて集められた治験者の2割程度が、実際にはアルツハイマー病ではなかったから」、「アルツハイマー病との診断」がそんなに頼りないものとは驚きだ。 「日常診療でアルツハイマー病と診断された患者のなんと4割が誤診、つまりアルツハイマー病ではない可能性が明らかになった・・・そもそも「認知症」は病名ではない。認知機能が失われ、かつ日常生活に支障が生じている「状態」の総称である。 そして、その原因となる疾患は70以上に及び、専門医でも見極めは容易ではないのだ」、なるほど。 「「認知症の原因の約3分の2がアルツハイマー病だと言われています。そのため大半の医師は、物忘れやうつ状態など認知症のような症状が見られる患者が診察に来た場合、アルツハイマー病を疑い、とりあえずアリセプトなどの認知症治療薬を処方します・・・問題なのは3、4ヵ月経過を見て、処方した薬が効いているかどうかを確かめないことです。効果がなければ、他の疾患かもしれないと見方を変えなければいけない。 ところが、なかには認識を改めず、薬を出し続けている医師もいます・・・ 同じ認知症でも原因疾患が異なれば、治療法も異なる。誤診によって効きもしない薬をずっと処方され続け、無駄な医療費を払い続けた挙げ句、改善するどころか悪化させてしまうこともありうるのだ」、いい加減な「医師」にかかると悲劇だ。 現代ビジネス「「甲状腺機能低下症」「てんかん」...認知症と誤診されやすい病気の「特徴的な症状」と「正確な検査方法」」 「「一部のメンタルクリニックには、なんでもうつ病にしたがる医師がいます。本来、認知症が疑われる患者が来たら、MRIを撮ったり、脳血流検査をしたり、正確な検査をしなければ断定できないはずなのに、『うつ病だから』と間違った治療を施してしまう。 高齢者に処方されることの多い抗うつ剤に、パキシル、ルボックスなどのSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)がありますが、これらを飲み続けることで認知症が悪化したり、複雑化したりすることもあります」、恐ろしいことだ。 「「最近ではアルツハイマー病の原因物質を可視化する『PET検査』が使われています。原因物質といわれる『アミロイドβ』や『タウ』といったたんぱく質が、脳にどれだけたまっているかを確認できます。 また脳脊髄液や血液でアルツハイマー病を診断できる『バイオマーカー検査』も研究されています。これらの検査により、高精度で脳内の変化を捉えられるようになりました。 これらの検査は現状、一部のみが保険適用で、受けられる医療機関も限られていますが、できる限り設備や診察環境が整った病院を探すのが良いでしょう」」なるほど。 現代ビジネス「日本人に「認知症がぶっちぎりで多い」のはナゼなのか? 最新脳科学でわかった、黒幕とされる「ある脳内物質」の名前」 「日本人のうち認知症患者が占める割合は、1000人あたり23・3人と、じつは世界で最も多い。先進国(OECD加盟国)の平均は1000人あたり14・8人・・・オレキシンは別名『ストレスホルモン』とも呼ばれ、ストレスを感じたり、夜にしっかり眠れなかったりすると増えることが知られています。 このオレキシンは不眠症の患者などで特に多いことが分かっていましたが、私たちの研究によると、アルツハイマー型認知症の患者の脳内でも増えていると判明したのです」、なるほど。 「「オレキシンは、ひとことで言うと『脳を覚醒させる物質』です。かつて私たち人間は、クマやヘビといった外敵と遭遇したとき、脳を目覚めさせ、筋肉や内臓を活性化させて戦闘モードに入っていました。そのスイッチこそオレキシンなのです。 この働きは今も生きていて、仕事や作業をして集中力を働かせると、脳内でオレキシンが分泌される。そのときに、副産物としてアミロイドβも増えてしまうのです」、なるほど。 現代ビジネス「日本で認知症が「ぶっちぎりで多い」のは「遺伝のせい」なのか…?日本人が「ストレス中毒でボケる」悲しすぎる理由」 「日本人のうち認知症患者が占める割合は、1000人あたり23・3人と、じつは世界で最も多い・・・その隠れた理由として、研究者たちが注目しているのが「ストレスと認知症の関係」なのだ。なかでも、ストレスと密接なかかわりをもつ「ある脳内物質」が、黒幕と目されている。 「脳のほぼ中心にある、視床下部というところから分泌されるオレキシンです。オレキシンは別名『ストレスホルモン』とも呼ばれ、ストレスを感じたり、夜にしっかり眠れなかったりすると増えることが知られています。 このオレキシンは不眠症の患者などで特に多いことが分かっていましたが、私たちの研究によると、アルツハイマー型認知症の患者の脳内でも増えていると判明したのです」、なるほど。 「「オレキシンは、ひとことで言うと『脳を覚醒させる物質』です。かつて私たち人間は、クマやヘビといった外敵と遭遇したとき、脳を目覚めさせ、筋肉や内臓を活性化させて戦闘モードに入っていました。そのスイッチこそオレキシンなのです。 この働きは今も生きていて、仕事や作業をして集中力を働かせると、脳内でオレキシンが分泌される。そのときに、副産物としてアミロイドβも増えてしまうのです』、 「副産物」を増やさない程度で、「オレキシン」を「分泌させる」ような裏ワザを身につけたいものだが、製薬会社や医学会が目を皿のようにして探し回っているのだろう。回答は専門家に任せるのが賢明なようだ。