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オーストリア(その1)(原点は「ナチスの純血思想」...オーストリアで自由党が第1党に 今や「極右」は欧州政治の主流に、オーストリア総選挙で「ナチス礼賛」の自由党が第1党 背景にコロナ禍で政府の規制より「個人の自由」を擁護、オーストリア総選挙で「ナチス礼賛」の自由党が第1党、背景にコロナ禍で政府の規制より「個人の自由」を擁護)

更新の休みが続いたが、10月1H付けNewsweek日本版が掲載した在英ジャーナリストの木村正人氏による「原点は「ナチスの純血思想」...オーストリアで自由党が第1党に 今や「極右」は欧州政治の主流に」を紹介しよう。
https://www.newsweekjapan.jp/kimura/2024/10/1-2.php
・『<オーストリアの国民議会選挙で、移民に対する国民の不安を煽ってきた「極右政党」自由党が戦後初めて第1党に躍進した> [ロンドン発]9月29日投票が行われたオーストリア国民議会(下院)選で極右政党の自由党が初めて第1党に躍進した。過半数に届かず、2位の中道右派・国民党が連立に応じるかが焦点。親露の自由党は隣国ハンガリーと緊密に連携しており、ウクライナ支援への影響も懸念される』、フランスと同様に右派の進出が顕著だ。
・『定数183議席、投票率78%  開票結果は自由党56議席(得票率28.8%、25議席増)、カール・ネーハマー首相の国民党52議席(同26.3%、19議席減)、中道左派・社会民主党41議席(同21.1%、1議席増)、NEOSは18議席(同9.2%、3議席増)、緑の党16議席(同8.3%、10議席減)の順だ。 オーストリアで極右政党が第二次大戦後、第1党になるのは初。自由党のヘルベルト・キクル党首は「今日、私たちは新しい時代の扉を開いた。今こそオーストリアの歴史に新たな章を共に書き加える時だ」と勝利宣言した。国民党が社会民主党との連立を模索する道も残されている』、「オーストリアで極右政党が第二次大戦後、第1党になるのは初」、なるほど。
・『移民激増で民族の危機意識が高まったオーストリア  自由党は激増する移民への不安、高インフレ、ウクライナ支援の是非、コロナ対策に対する国民の不満を煽って支持を広げた。連立与党の国民党と緑の党は惨敗した。オーストリアの人口の27%は本人または片方の親が外国生まれといった移民背景を持ち、民族の危機意識が高まる。 近年、特にシリアやアフガニスタンの紛争から逃れてきた難民からの大量の難民申請があり、移民政策に関する国民の議論が沸騰。反イスラムの自由党は難民申請の保留、却下者の国外追放、国境警備の強化、強制送還で移民を規制する「要塞オーストリア」計画を唱える。 ウクライナ戦争で欧州連合(EU)は対露制裁を厳格化したが、オーストリアは現在もガス輸入量の83~98%をロシアに依存する。しかもオーストリアの公益企業は2040年まで続くロシア企業ガスプロムとの契約によりロシアから大量の天然ガスを購入しなければならない』、「反イスラムの自由党は難民申請の保留、却下者の国外追放、国境警備の強化、強制送還で移民を規制する「要塞オーストリア」計画を唱える」、なるほど。
・『戦後オーストリアは「ドイツの一掃」に努める  国内でEU政策への反発が強まる中、自由党はロシア産天然ガスの価格は手頃なためエネルギーミックスの一部として残すべきだと主張。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に近いハンガリーのオルバン・ビクトル首相と歩調を合わせてきた。 戦後オーストリアがナチスやドイツの影の一掃に努める中、自由党は1956年、元ナチス党員や汎ゲルマン主義者を中心に結党された。反移民、欧州懐疑主義、ナチス時代の政策を称賛する故イェルク・ハイダー党首(任期86~2000年)の下で党勢を広げた。 2000年に自由党が国民党との連立で政権入りした際には国際的非難が巻き起こり、EU諸国が一時的に外交制裁を発動した。17年にも国民党主導で連立政権を樹立している。主に裏方を務めてきたキクル氏はハイダー氏のようなカリスマ性に欠けるが、その毒舌ぶりで人気を集める』、「戦後オーストリアがナチスやドイツの影の一掃に努める中、自由党は1956年、元ナチス党員や汎ゲルマン主義者を中心に結党された。反移民、欧州懐疑主義、ナチス時代の政策を称賛する故イェルク・ハイダー党首(任期86~2000年)の下で党勢を広げた」、なるほど。
・『ナチスの過去を美化する自由党のキクル党首  アレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領を「老いぼれのミイラ」と罵倒。ナチスがオーストリアを併合した後、アドルフ・ヒトラーが「ドイツ帝国への復帰」を宣言した歴史的なウィーンのバルコニーを選挙運動ビデオで紹介し、ナチスの過去を美化していると批判された。 キクル氏は自らをヒトラーが名乗っていた「フォルクスカンツラー(人民宰相)」と呼ぶ。「要塞オーストリア」計画は、同化に失敗したとみなされる中東・アフリカの非欧州系移民を大量追放・強制送還する「再移住」の派生形と言える。 「再移住」の原点はナチスの純血思想。自由党の主張は多文化主義が国家のアイデンティティー、文化、社会的一体性を脅かすという極右思想と連動する。自由党が得票率25.4%で初めて全国トップになった6月の欧州議会選では多くのEU加盟国で極右政党が躍進した。 極右は間違いなく欧州政治の主流の一つになった』、「「再移住」の原点はナチスの純血思想。自由党の主張は多文化主義が国家のアイデンティティー、文化、社会的一体性を脅かすという極右思想と連動する。自由党が得票率25.4%で初めて全国トップになった6月の欧州議会選では多くのEU加盟国で極右政党が躍進した。 極右は間違いなく欧州政治の主流の一つになった」、なるほど。

次に、10月1日付けNewsweek日本版「オーストリア総選挙で「ナチス礼賛」の自由党が第1党、背景にコロナ禍で政府の規制より「個人の自由」を擁護」を紹介しよう。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/10/518700.php
・『<欧州を席巻する極右勢力は今や「体制側」の存在だ。最近もドイツ東部やオランダで極右が躍進しており、オーストリアもその流れに加わった形。欧州の右傾化が新たな次元に>  <欧州を席巻する極右勢力は今や「体制側」の存在だ。最近もドイツ東部やオランダで極右が躍進しており、オーストリアもその流れに加わった形。欧州の右傾化が新たな次元に> 欧州を席巻する右傾化の波が9月29日、さらに加速した。オーストリアの総選挙で極右政党「自由党」が初めて第1党に躍り出たのだ。 イタリアやスロバキア、クロアチア、ハンガリーなど多くのEU加盟国で反自由主義かつ権威主義的な主張を掲げる極右政党が既存の政治体制を揺さぶっている。最近もドイツ東部やオランダで極右が躍進しており、オーストリアもその流れに加わった形だ。 自らをナチスの表現である「人民宰相」と呼ぶヘルベルト・キクル党首率いる自由党は29%の票を獲得。一方、中道右派の与党・国民党は26.5%に下落し、野党・社会民主党も21%にとどまった。 ただし、自由党も単独政権を樹立できるほどの議席数には届いていない。複数の中道政党が手を組み、小政党とも連携すれば、政権に必要な過半数を取れる可能性もある。 それでも、自由党は今や同国政界の中心的な存在だ。キクルは選挙期間中に「オーストリアの要塞化」を約束。移民の流入を阻止し、外国ルーツの市民の「再移住」(つまり国外追放)を推進し、教育制度を一新し、公共メディアを中立化させると訴えた。 自由党の躍進はコロナ禍のおかげでもある。自由党は当時、政府の規制より個人の自由を擁護する唯一の存在だった。コロナ関連の陰謀論も、非合理的な主張を展開する自由党の追い風となった。さらに政府自身も、4度の全土ロックダウンや違反者への厳罰を強行して不興を買った。 自由党は欧州極右の歴史の中でも特異な立場にある。2000年に国民党との連立政権に加わると、冷戦時代から続く保守と社会民主主義の二大政党制が崩壊。欧州で極右が普通の存在として受け入れられる契機となった。 当時、同党のカリスマ党首イェルク・ハイダーが首相に就任する可能性もあった。この前代未聞の事態を受け、EU諸国は同国に制裁を科した。民主主義を脅かす政党を容認すれば、各国で類似勢力が台頭すると懸念したのだ』、「同党のカリスマ党首イェルク・ハイダーが首相に就任する可能性もあった。この前代未聞の事態を受け、EU諸国は同国に制裁を科した。民主主義を脅かす政党を容認すれば、各国で類似勢力が台頭すると懸念したのだ」、なるほど。
・『平均的な人が極右に投票  実際、その懸念は現実のものとなった。自由党が17年に再び政権に返り咲いたときには、もはやEUからの反発は起きなかった。 ただし、この国民党との連立政権は2年足らずで崩壊した。自由党党首のハインツクリスティアン・シュトラッヘ副首相がイビサ島(スペイン)の貸別荘の一室で、ロシア人女性に利益供与を約束する姿が隠し撮りされたためだ。 過激さを増した自由党が政権を担う可能性が欧州で容認されている現状は、新たな時代の兆候だ。大規模な抗議運動も制裁を求める声もない。 加えて、自由党の躍進は「無能な陰謀論者のポピュリストは、いざ政権に加われば、斬新な公約を政策に落とし込めずに信用を失う」という言説も打ち砕いた。シュトラッヘの醜聞でもつぶれなかった自由党は、今や無敵の存在だ。) オーストリアの右傾化と欧州全体への影響は表層的ではない。この選挙結果を「抗議票」や漠然とした政治批判と見なすべきではない。キクルは極右の中の極右であり、人々の醜悪な本能を刺激する。彼の勝利は、欧州の極右勢力が1990年代から描き続けてきたシナリオに新たな1ページを書き加えた。 ウィーンの研究機関、オーストリア・レジスタンス資料センターのアンドレアス・クラネビッター所長は、「この数十年で、今ほど国民の間で人種差別主義や反ユダヤ主義が高まり、外国人を嫌悪し、移民に敵意を抱く人が増えている時はない」と述べる。 クラネビッターによれば、自由党はこの傾向に拍車をかけ、「人民宰相」や「民族共同体」といったナチス的な用語を党綱領に再び採用している。「これらは右派の過激派の間で通じている隠語で、新しい支持者にも容認する人や無関心な人が増えている。そこには女性や専門職、大卒者、若者も含まれる」 ドイツのレーゲンスブルク大学のオーストリア歴史学者であるウルフ・ブルンバウアーも、自由党支持者は抗議票を投じたわけではないと考えている。 「今日、自由党はエスタブリッシュメントの政党だ。オーストリア国民は、自由党が人種差別主義的で権威主義的であり、キクルが憎悪に満ちた親ロシアで反移民であることを十分理解している。彼らに投票する人の大半はイデオロギー的な信念からだ。オーストリア社会の平均的な人をほぼ反映している」』、「「今日、自由党はエスタブリッシュメントの政党だ。オーストリア国民は、自由党が人種差別主義的で権威主義的であり、キクルが憎悪に満ちた親ロシアで反移民であることを十分理解している。彼らに投票する人の大半はイデオロギー的な信念からだ。オーストリア社会の平均的な人をほぼ反映している」、恐ろしいことだ。
・『コロナの制限がきっかけ  自由党の台頭は、オーストリアの伝統的な保守政党である国民党を変貌させた。社会世論の変化の結果にせよ、自由党がそれを利用することに成功した結果にせよ、国民党は自由党に対抗していないどころか、移民に関する同党の姿勢を受け入れている。 国民党党首のカール・ネーハマー首相は今年に入り、難民申請者に対して国内居住の最初の5年間は社会給付の支給を拒否するなど、保守派の有権者に向けたポピュリスト的政策を相次ぎ打ち出した。 「われわれが望むのは、働けない人のための社会福祉制度であり、働きたくない人のための制度ではない」とネーハマーは移民を批判して述べた。 同国の保守系日刊紙プレッセは、移民問題に関する国民党の政策は「自由党とほぼ区別がつかない」とし、「そうした政策の支持者は皆、以前から自由党に投票している」と指摘した。国民党が今回失った得票率の11ポイントは、大部分が自由党に流れた。 パンデミックが自由党の再浮上に重要な役割を果たしたとの指摘もある。オーストリアが21年後半にワクチン接種を義務化すると、キクルは「今日からオーストリアは独裁国家だ」とぶち上げた。自由党の支持率は30%前後に上昇し、同党はスキャンダルによる低迷から脱した。) スイス紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングは、オーストリアの抑圧的なコロナ政策について「その施策の多くがワクチン接種者と未接種者を区別した。そのため国に差別されていると感じた人々の間に深い憤りが生じた。その感情は、厳しい制限の記憶よりもはるかに長く人々の心に残っている」と論じた。 2000年と同様、自由党はいま再びヨーロッパの極右の主唱者の仲間入りをし、かつて信頼を失った極右政党が政治文化全体を覆し、傷つけることが可能であることを証明した。この教えは、中欧の他の親ロシア派のポピュリストに刻まれるだろう』、「自由党はいま再びヨーロッパの極右の主唱者の仲間入りをし、かつて信頼を失った極右政党が政治文化全体を覆し、傷つけることが可能であることを証明した。この教えは、中欧の他の親ロシア派のポピュリストに刻まれるだろう」、その通りのようだ。

第三に、10月10日付けNewsweek日本版が掲載したベルリン在住ジャーナリストのポール・ホッケノス氏による「オーストリア総選挙で「ナチス礼賛」の自由党が第1党、背景にコロナ禍で政府の規制より「個人の自由」を擁護」を紹介しよう。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/10/518700.php
・『<欧州を席巻する極右勢力は今や「体制側」の存在だ。最近もドイツ東部やオランダで極右が躍進しており、オーストリアもその流れに加わった形。欧州の右傾化が新たな次元に> 欧州を席巻する右傾化の波が9月29日、さらに加速した。オーストリアの総選挙で極右政党「自由党」が初めて第1党に躍り出たのだ。 イタリアやスロバキア、クロアチア、ハンガリーなど多くのEU加盟国で反自由主義かつ権威主義的な主張を掲げる極右政党が既存の政治体制を揺さぶっている。最近もドイツ東部やオランダで極右が躍進しており、オーストリアもその流れに加わった形だ。 自らをナチスの表現である「人民宰相」と呼ぶヘルベルト・キクル党首率いる自由党は29%の票を獲得。一方、中道右派の与党・国民党は26.5%に下落し、野党・社会民主党も21%にとどまった。 ただし、自由党も単独政権を樹立できるほどの議席数には届いていない。複数の中道政党が手を組み、小政党とも連携すれば、政権に必要な過半数を取れる可能性もある。 それでも、自由党は今や同国政界の中心的な存在だ。キクルは選挙期間中に「オーストリアの要塞化」を約束。移民の流入を阻止し、外国ルーツの市民の「再移住」(つまり国外追放)を推進し、教育制度を一新し、公共メディアを中立化させると訴えた。 自由党の躍進はコロナ禍のおかげでもある。自由党は当時、政府の規制より個人の自由を擁護する唯一の存在だった。コロナ関連の陰謀論も、非合理的な主張を展開する自由党の追い風となった。さらに政府自身も、4度の全土ロックダウンや違反者への厳罰を強行して不興を買った。 自由党は欧州極右の歴史の中でも特異な立場にある。2000年に国民党との連立政権に加わると、冷戦時代から続く保守と社会民主主義の二大政党制が崩壊。欧州で極右が普通の存在として受け入れられる契機となった。  当時、同党のカリスマ党首イェルク・ハイダーが首相に就任する可能性もあった。この前代未聞の事態を受け、EU諸国は同国に制裁を科した。民主主義を脅かす政党を容認すれば、各国で類似勢力が台頭すると懸念したのだ』、「当時、同党のカリスマ党首イェルク・ハイダーが首相に就任する可能性もあった。この前代未聞の事態を受け、EU諸国は同国に制裁を科した。民主主義を脅かす政党を容認すれば、各国で類似勢力が台頭すると懸念したのだ」、制裁は利かなかったようだ。
・『平均的な人が極右に投票  実際、その懸念は現実のものとなった。自由党が17年に再び政権に返り咲いたときには、もはやEUからの反発は起きなかった。 ただし、この国民党との連立政権は2年足らずで崩壊した。自由党党首のハインツクリスティアン・シュトラッヘ副首相がイビサ島(スペイン)の貸別荘の一室で、ロシア人女性に利益供与を約束する姿が隠し撮りされたためだ。  過激さを増した自由党が政権を担う可能性が欧州で容認されている現状は、新たな時代の兆候だ。大規模な抗議運動も制裁を求める声もない。 加えて、自由党の躍進は「無能な陰謀論者のポピュリストは、いざ政権に加われば、斬新な公約を政策に落とし込めずに信用を失う」という言説も打ち砕いた。シュトラッヘの醜聞でもつぶれなかった自由党は、今や無敵の存在だ。 オーストリアの右傾化と欧州全体への影響は表層的ではない。この選挙結果を「抗議票」や漠然とした政治批判と見なすべきではない。キクルは極右の中の極右であり、人々の醜悪な本能を刺激する。彼の勝利は、欧州の極右勢力が1990年代から描き続けてきたシナリオに新たな1ページを書き加えた。 ウィーンの研究機関、オーストリア・レジスタンス資料センターのアンドレアス・クラネビッター所長は、「この数十年で、今ほど国民の間で人種差別主義や反ユダヤ主義が高まり、外国人を嫌悪し、移民に敵意を抱く人が増えている時はない」と述べる。 クラネビッターによれば、自由党はこの傾向に拍車をかけ、「人民宰相」や「民族共同体」といったナチス的な用語を党綱領に再び採用している。「これらは右派の過激派の間で通じている隠語で、新しい支持者にも容認する人や無関心な人が増えている。そこには女性や専門職、大卒者、若者も含まれる」 ドイツのレーゲンスブルク大学のオーストリア歴史学者であるウルフ・ブルンバウアーも、自由党支持者は抗議票を投じたわけではないと考えている。 「今日、自由党はエスタブリッシュメントの政党だ。オーストリア国民は、自由党が人種差別主義的で権威主義的であり、キクルが憎悪に満ちた親ロシアで反移民であることを十分理解している。彼らに投票する人の大半はイデオロギー的な信念からだ。オーストリア社会の平均的な人をほぼ反映している」』、「今日、自由党はエスタブリッシュメントの政党だ。オーストリア国民は、自由党が人種差別主義的で権威主義的であり、キクルが憎悪に満ちた親ロシアで反移民であることを十分理解している。彼らに投票する人の大半はイデオロギー的な信念からだ。オーストリア社会の平均的な人をほぼ反映している」、「今日、自由党はエスタブリッシュメントの政党だ」、恐ろしいことだ。
・『コロナの制限がきっかけ  自由党の台頭は、オーストリアの伝統的な保守政党である国民党を変貌させた。社会世論の変化の結果にせよ、自由党がそれを利用することに成功した結果にせよ、国民党は自由党に対抗していないどころか、移民に関する同党の姿勢を受け入れている。 国民党党首のカール・ネーハマー首相は今年に入り、難民申請者に対して国内居住の最初の5年間は社会給付の支給を拒否するなど、保守派の有権者に向けたポピュリスト的政策を相次ぎ打ち出した。 「われわれが望むのは、働けない人のための社会福祉制度であり、働きたくない人のための制度ではない」とネーハマーは移民を批判して述べた。) 同国の保守系日刊紙プレッセは、移民問題に関する国民党の政策は「自由党とほぼ区別がつかない」とし、「そうした政策の支持者は皆、以前から自由党に投票している」と指摘した。国民党が今回失った得票率の11ポイントは、大部分が自由党に流れた。 パンデミックが自由党の再浮上に重要な役割を果たしたとの指摘もある。オーストリアが21年後半にワクチン接種を義務化すると、キクルは「今日からオーストリアは独裁国家だ」とぶち上げた。自由党の支持率は30%前後に上昇し、同党はスキャンダルによる低迷から脱した。 スイス紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングは、オーストリアの抑圧的なコロナ政策について「その施策の多くがワクチン接種者と未接種者を区別した。そのため国に差別されていると感じた人々の間に深い憤りが生じた。その感情は、厳しい制限の記憶よりもはるかに長く人々の心に残っている」と論じた。 2000年と同様、自由党はいま再びヨーロッパの極右の主唱者の仲間入りをし、かつて信頼を失った極右政党が政治文化全体を覆し、傷つけることが可能であることを証明した。この教えは、中欧の他の親ロシア派のポピュリストに刻まれるだろう』、「オーストリアの抑圧的なコロナ政策について「その施策の多くがワクチン接種者と未接種者を区別した。そのため国に差別されていると感じた人々の間に深い憤りが生じた。その感情は、厳しい制限の記憶よりもはるかに長く人々の心に残っている」と論じた」、「ワクチン接種問題」が「自由党」への支持につながっているとは、驚かされた。 
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