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ソフトバンクの経営(その17)(「私の人生の汚点だ」孫正義氏が大失敗!WeWork破綻で語った「最大の敗因」とは?、SBの呪縛から解放?「アーム」がもてはやされる訳 独自の設計思想を持つ半導体会社の成長戦略) [企業経営]

しばらくこのブログを更新してなかったが、久しぶりに更新したい。それはソフトバンクの経営(その17)(「私の人生の汚点だ」孫正義氏が大失敗!WeWork破綻で語った「最大の敗因」とは?、SBの呪縛から解放?「アーム」がもてはやされる訳 独自の設計思想を持つ半導体会社の成長戦略)である。

先ずは、2023年11月10日付けダイヤモンド・オンラインが掲載した百年コンサルティング代表の鈴木貴博氏による「「私の人生の汚点だ」孫正義氏が大失敗!WeWork破綻で語った「最大の敗因」とは?」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/332063
・『11月6日、シェアオフィス大手のWeWorkが経営破綻しました。ソフトバンクグループの孫正義社長が「私の人生の汚点」とまで語った同社への出資ですが、「最大の敗因」は一体どこにあるのでしょうか?
・「私の人生の汚点だ」( 孫正義氏“大失敗”の理由とは?(11月6日、ソフトバンクグループのビジョンファンドが出資するシェアオフィス大手のWeWorkが、連邦破産法第11条の適用を申請しました。ちなみに日本のWeWorkはアメリカの状況とは異なり事業は順調で、このままサービスを継続するということです。 今回の破綻劇で、最盛期には時価総額7兆円を誇った巨大ベンチャー企業が、その価値を失うこととなります。すでにソフトバンクグループは段階的に減損処理を進めてはいますが、これまでつぎ込んだ160億ドルの資金が灰燼(かいじん)に帰す結果となったわけです。 さて、WeWorkへの出資についてはソフトバンクグループの孫正義社長自身が「私の人生の汚点だ」と述べるほどの大失敗だったわけですが、同時に孫社長はその失敗の原因について「ほれこんでしまった」ことだと語っています。 いったい、彼は何に「ほれこんでしまった」のでしょうか?) 孫社長がほれこんでしまったのはアダム・ニューマン元CEOのスピーチだった(孫社長がほれこんだと言うのはWeWorkの共同創業者だったアダム・ニューマン元CEOのことです。ベンチャー起業家としても飛び抜けて魅力的で、2019年に経営者の座を追われるまでは時代の寵児(ちょうじ)だった人物でした。 アダム・ニューマン氏が率いていた頃のWeWorkの事業コンセプトは「We(われわれ)」にありました。フリーランサーやスタートアップ経営者たちがシェアオフィスでひとりで働くのではなく、「We」として働くためのプラットフォームとなる場の提供でした。だから単なるシェアオフィスの会社ではないと熱弁されていたのです。 WeWorkのオフィスは大都市の一等地にあり、オフィスである以上にそこに集うスタートアップ経営者や個人投資家、著名なフリーランサーや老練な会計士、リタイアした大企業の元役員など、人と人とのつながりがはるかに大きな価値を生む場だと定義されていました。 その象徴的なサービスが、WeWorkのオフィスではビールが飲み放題だったことです。わざわざ外部の飲食店に行かなくても、WeWorkに行けば人と出会え、カジュアルに事業の相談ができることで、WeWorkはスタートアップ起業家たちがビジネスを推進するコミュニティーになると考えられていたのです。 コンセプト的には今考えても「アリかもしれない」と思える話なのですが、絶頂期のアダム・ニューマン氏のスピーチを聞くと、アリどころかそこに存在するリアルにしか思えない話でした。その意味で、投資に失敗した孫正義社長の忸怩(じくじ)たる思いは私も理解できます。 さて、今回の記事ではWeWork破綻を期に、ベンチャー起業家としてのアダム・ニューマン氏の資質をもう一度考えてみたいと思います。 実は、彼の言動を分析していくうちに、全ビジネスパーソンが持つと得する「ある能力」が浮き彫りになったのです』、どんな能力なのだろう。
・『「ロマンを語れるかどうか」  ビジネスの創出の成否が分かれる  その能力とは、「ロマンを語れる力」です。 優れたベンチャー起業家には、アダム・ニューマン氏のように理想を一般の人々にもわかる言葉で伝える能力があることは間違いなく重要です。自分が作り上げようとしているそれまでになかった新しい世界がどのようなものなのか、それを伝える力がなければ当然のことながら顧客も生まれませんし、投資家も投資をしないでしょう。 ただのシェアオフィスを始めたいとだけしか語れなければ、事業を始める資金は銀行に頭を下げて融資してもらうしかなく、融資してもらえる金額は、自分が提供できる担保の範囲内でしか得られないでしょう。 アダム・ニューマン氏は、WeWorkをシェアオフィスではないと周囲に理解させる能力があったからこそ、あれだけの巨額の資金を調達することができたわけです。 アダム・ニューマン氏に比肩するスタートアップ起業家について、評論家としてお気に入りのエピソードを紹介させていただくと、大豆ミートのベンチャーであるインポッシブルフーズのコンセプトには同様の夢があります。 他の多くの大豆ミートのベンチャーは、健康に良くて、環境にもエコな代替食品として大豆ミートを売り出そうとしています。 一方で、インポッシブルフーズが掲げるコンセプトは地球温暖化の阻止です。日本では温暖化といえばCO2が主な対象なのですが、世界全体ではメタンや一酸化窒素のような農業や酪農に起因する温室効果ガスの削減も重要です。 CO2を削減するためには長期的にガソリン車をなくしていく必要があるのですが、同様にメタンや一酸化窒素を削減するためには、実は牛肉をなくす必要があります。でも、普通に考えたらそんなことは不可能です。 しかしインポッシブルフーズによれば、その問題をシンプルに解決できる方法が一つあります。それが、大豆ミートが牛肉よりもおいしくなることです。インポッシブルフーズは牛肉のおいしさを研究して、ジャンクな大豆ミートを作り出しました。脂分が多く、塩分も多い、健康に良くない大豆ミートです。そのうえで牛肉のようにおいしくするためにはヘモグロビンがカギになることを発見し、人工ヘモグロビンの開発に成功しました。 ブラインドテストで子どもたちにハンバーガーを食べさせると、インポッシブルフーズのバーガーが一番おいしいと子どもたちが答えるところまで到達して、あとはコストが大幅に下がれば、人類が脱メタンに踏み出せるところまできたというのがインポッシブルフーズの主張です。 この話を聞くたびに、私はロマンのある話だと感心させられるのです』、「牛肉のおいしさを研究して、ジャンクな大豆ミートを作り出しました。脂分が多く、塩分も多い、健康に良くない大豆ミートです。そのうえで牛肉のようにおいしくするためにはヘモグロビンがカギになることを発見し、人工ヘモグロビンの開発に成功しました」、なるほど。
・『ベンチャー起業には「算術の資質」も重要  優れたベンチャー起業家の理想はこのように魅力的なのですが、実はそれだけではベンチャー起業は成功できないのが現実です。ベンチャー起業に必要なもので、WeWorkを創業したアダム・ニューマン氏に決定的に欠けていた資質が算術です。 WeWorkが本当にフリーランサーやベンチャー創業者たちのコミュニティーとして機能するのであれば、それはWeWorkの事業収益に反映されるはずです。しかし、IPO(新規株式公開)を目指していたWeWorkの開示資料が示していたことは、WeWorkのビジネスは結局のところ、シェアオフィスの家賃収入にしか立脚できていなかったということでした。 逆に言えば、シェアオフィスとしてのビジネス収入しかないのであれば、一等地に高額の不動産を借りてそこで無料でアルコールを提供していれば、赤字はどんどん膨らみます。日本以外のWeWorkの事業に起きていたことは、結局のところそういうことでした。 アダム・ニューマン氏がWeWorkを追い出された一つの理由が、出資された資金をもとに高額なプライベートジェットを購入したことでした。 そのプライベートジェットの中のオフィスでビジネス会議をすることで、確かに有力な投資家はプライベートジェットに乗り込んでくれました。アダム・ニューマン氏が生きる世界は「We」に満ちていたのです。しかし、そのことはアダム・ニューマン氏の価値を高めることにはなっても、WeWorkの収益を高めることにはならなかったのです』、「アダム・ニューマン氏がWeWorkを追い出された一つの理由が、出資された資金をもとに高額なプライベートジェットを購入したことでした。 そのプライベートジェットの中のオフィスでビジネス会議をすることで、確かに有力な投資家はプライベートジェットに乗り込んでくれました。アダム・ニューマン氏が生きる世界は「We」に満ちていたのです。しかし、そのことはアダム・ニューマン氏の価値を高めることにはなっても、WeWorkの収益を高めることにはならなかったのです」、あり得る話だ。
・『「算術の資質」は必須ではなくチームで補完できるもの  ただ、そういったことを理由にアダム・ニューマン氏を批判するのは、ひょっとするとお門違いかもしれません。 たとえばアップルの元CEOのスティーブ・ジョブズ氏だって、算術が合わないことを理由に、かつてアップルを追放されたことがあります。テスラの創業者のイーロン・マスク氏は、天才ベンチャー創業者として世界最高の栄誉を受けていますが、2017年に資金枯渇の危機を乗り越えられていなければ、今ごろ同様の批判を受ける立場だったかもしれません。 一般に、理想を語る力が天才的な経営者は、算術の面では弱いものです。スティーブ・ジョブズ氏はその弱みを補うためにプロ経営者のジョン・スカリー氏を招へいし、結果として彼に追い出されることになったというのが最初の失敗でした。 WeWorkの場合、ソフトバンクグループの側近たちは何度も孫正義社長に算術が合わないことを進言したそうです。実態はそのとおりだったのですが、スティーブ・ジョブズ氏が去った後のアップル同様に、WeWorkはアダム・ニューマン氏に出ていってもらった後も、収益構造が変わることはありませんでした。 そして、WeWorkの一件では特筆すべきことが一つあります。それは、アダム・ニューマン氏は今回の破綻劇からその立場を離れ、すでに新しい不動産スタートアップを立ち上げていて、そこでも新たなベンチャー投資家から巨額の投資を受け入れているという事実です。 結局のところ今回の破綻劇から学ぶべきことは、算術は理想を語る創業者に必須の資質ではなく、むしろそれなりのチームを組むことで後から作るべきものなのだということかもしれません。 あれだけの巨額な破綻をしても、また新しい資金を調達できるというアダム・ニューマン氏の資質のほうが、ベンチャー経営者としては唯一無二の財産に見えてしまう。そう感じさせることこそが、今回の破綻劇のもう一つの重要な側面なのです』、「結局のところ今回の破綻劇から学ぶべきことは、算術は理想を語る創業者に必須の資質ではなく、むしろそれなりのチームを組むことで後から作るべきものなのだということかもしれません」、その通りなのだろう。

次に、2023年11月21日付け東洋経済オンラインが掲載した国際技術ジャーナリストの津田 建二 氏による「SBの呪縛から解放?「アーム」がもてはやされる訳 独自の設計思想を持つ半導体会社の成長戦略」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/715753
・『予想を下回る売り上げ見通しに株価急落――。 2016年のソフトバンクによる巨額買収後、昨年AI向け半導体の騎手、NVIDA(エヌビディア)への売却が頓挫し、今年9月にアメリカのナスダック市場に上場したイギリスの半導体設計会社アーム。 上場後初となる2023年7月〜9月期の決算で収益は好調だったが、10〜12月期の売り上げ見通しが市場予測を下回り、株式市場には不安が漂った。背景にあるのはスマートフォン市場の停滞感だ。 それでもアームが半導体市場の成長企業の1つであることに変わりはない。2022年度の売上高は26.79億ドルしかない同社の時価総額は、今や20倍近い503.3億ドルに上っている。世界の半導体メーカートップ10の売り上げが各社1.5兆円をはるかに凌ぐ中、4000億円程度しかないアームがなぜこれほどまでにもてはやされるのか。そして、AI時代におけるアームの「勝ち方」を考える』、興味深そうだ。
・『ソフトバンクに振り回されてきた  アームは、単なる半導体設計会社ではない。半導体集積回路(IC)の中の一部のCPUや、AIの開発に適しているGPU(画像処理装置)のIPコア(半導体の再利用可能な回路コンポーネントの設計情報)をライセンス販売する会社であり、顧客にはそれを利用する半導体メーカーが多い。 スマートフォンのモバイルプロセッサーを設計するクアルコムやアップル、グーグル、エヌビディアなどに加え、日本のスーパーコンピュータである「富岳」のCPUにも使われている。)  半導体界における実力派のアームだが、これまでの動向を見ていると、孫正義氏率いるソフトバンクに買収されて以来、同社に振り回されているというよりほかない。今回、株式上場に踏み切ったのも、2022年初めに起きたエヌビディアとの統合失敗がきっかけとなった。 そもそも、アームのIPコアはどの半導体メーカーにも販売できるというオープンなビジネスモデルだ。ところが、エヌビディアという半導体メーカーにアームの組織が取り込まれてしまえば、ほかの半導体メーカーはアームから購入しにくくなる。購入する半導体メーカーの次世代チップの仕様が漏れてしまう恐れがあるからだ。 実際、クアルコムやメディアテックなど多くの半導体メーカーがエヌビディアの買収に反対していた。幸い、アメリカ司法当局の独占禁止法の恐れがあるという判断で、買収が許可されなかった。 ソフトバンクは自社が出資する他企業の損失を穴埋めする目的で時価総額の高いアームを売却しようと考え、同じく同社が出資するエヌビディアへの売却を模索したもののうまくいかず、ならばキャピタルゲインで、と上場したわけである』、「ソフトバンクは自社が出資する他企業の損失を穴埋めする目的で時価総額の高いアームを売却しようと考え、同じく同社が出資するエヌビディアへの売却を模索したもののうまくいかず、ならばキャピタルゲインで、と上場したわけである」、なるほど。
・『中国事業をめぐって両社に「隙間風  もっともそれ以前から、ソフトバンクとアームには隙間風が吹いていた。ソフトバンクがアームを買収した当時は、アームの経営陣は喜んでいた。それまで上場企業として、株主から短期的な利益の追求ばかり迫られていたからだ。孫氏は長期的な研究開発に理解を示し、短期的な利益は考える必要はないと述べ、アームのエンジニアたちも買収を歓迎していた。 ところが、2020年6月に中国のアームチャイナを巡って両社に亀裂が入る。イギリスのアーム本社が、アームチャイナCEOを利益相反の開示を怠るなどの不適切な行為をめぐって取締役会で解任を決議したが、これに対しアームチャイナはすべての業務は中国の法律に基づくものであり、通常通り業務を続けると反論した。)  実は、ソフトバンクは2018年にアームチャイナの株式の51%を中国政府系ファンドなどに売却。アームの出資分は49%に減っており、実質的な経営権は中国側に移っており、アームはアームチャイナに対して経営上何も言えなくなっていたのである。 依然ソフトバンクが大株主であるものの、上場企業として再出発を果たしたアームはこれからどう成長していくのか。まずはこれまでの戦略を振り返って考えてみたい』、「ソフトバンクは2018年にアームチャイナの株式の51%を中国政府系ファンドなどに売却。アームの出資分は49%に減っており、実質的な経営権は中国側に移っており、アームはアームチャイナに対して経営上何も言えなくなっていたのである」、「ソフトバンク」は飛んでもないことをしたものだ。
・『強みはアームならではの「設計思想」  アームのCPUコアの最大の特長は、低消費電力である。モバイル市場を狙っていたため、創業当初から性能はそこそこでかまわないから消費電力を徹底して下げよう、という設計思想であった。それでも基本は32ビットアーキテクチャーとした。 1990年代の初めに創業者のロビン・サクスビー卿が来日した際、筆者がアームIPコアの特長を尋ねても、高性能・低消費電力としか言わなかった。当時、日立製作所のSHマイコンとは何がどう違うのかを尋ねてもそれしか言わない。正直言って「胡散臭いイギリスのビジネスマン」という印象だった。 しかし、当初からモバイル機器の電池を長持ちさせるためアームのIPコアの低消費電力は歓迎され、ゲーム機や携帯電話に採用された。携帯電話がスマホに移行し、性能向上の必要性に迫られても、アームでは消費電力の低減は最優先で設計された。 その後は、低消費電力を維持しながら性能を追求。32ビットから高性能版は64ビットへと移行しながらも低消費電力化は続いている。 スマホに使われるモバイルプロセッサーのCPUコアには「Cortex-A」シリーズ、制御命令の多いマイコン向けには「Cortex-M」シリーズ、リアルタイム動作を狙った「Cortex-R」シリーズなどがある。さらに新しい高性能なコア「Cortex-X」としてシリーズも追加している。 アームはさらに、GPUコアも独自に開発、「Mali」という製品名で提供している。10年以上前から提供してきたが、最近は、よりリアルなビジュアル体験ができる高性能版「Immortalis」シリーズも追加。 さらにGPUの積和演算(2つの掛け算を次々に足していく計算で、AIで用いられるニューラルネットワークのモデルに合う)を強化してメモリーを集積したAIプロセッサーコアも開発するなど、幅広い用途に対応する製品を開発している』、。
・『スマホ以外の分野にも乗り出す  同社はIPコアを使って半導体ICを設計できるようにしているだけではない。そのICを使った、コンピュータなり、スマートフォンなりのシステム全体から見た技術も熟知している。 代表的例、「bigLiTTLEアーキテクチャー」だ。これは性能を優先するCPUコア(コア1)と、消費電力を優先するCPUコア(コア2)を集積し、演算能力が欲しい場合はコア1を優先させ、演算が必要ない場合にはコア2を優先することを可能にする。この方法は、他のプロセッサーメーカーも採用しており、CPUの消費電力を下げる主要技術となりつつある。 セキュリティーについても強みを持つ。安全ではないデータ(ブラウザで閲覧している時など)はセキュアではない部屋に、安全なデータ(重要メールを送るときなど)はカギのかかる認証が必要な部屋にデータを保存する、という技術や、たとえデータが盗まれても読めないようにしておく暗号化処理、攻撃されたことを可視化する技術などを開発している。 「低消費電力」にこだわってきたアームはこれまでスマホ市場を席巻してきたが、これからはさらにコンピューティングや自動車市場で存在感を示していくだろう。PCといえば、インテルの牙城だが、ついにここへも切り込んでいくことになるわけだ。11月になり、クアルコムがアームのCPUを搭載した新型プロセッサー「Snapdragon X Elite」をパソコン向けにリリースした。 さらに今後は、AI機能を強化していくことが見込まれる。具体的には、AI専用のプロセッサーを強化していくことになるだろう。 一口にAIチップと言ってもその種類はさまざまだ。大量に学習しなければならないGPT-3やGPT-4などの生成AIには大量の積和演算回路とメモリーが必要となるのに対して、PCやスマホ、ウェアラブルデバイスなどで使う場合には消費電力の低い、ほど良い規模のAIチップが望ましい。) 今後、AIがさらにさまざまなデバイスなどに活用されていく中で、高価なオールマイティーのチップではなく、ある特定の業務に適している専用のチップの需要が増えていくことは間違いない。そして、アームはそこへ商機を見出すだろう。それぞれの用途ごとに最適なサイズが必要なため、用途ごとにファミリー化していくことが見込まれる』、「今後、AIがさらにさまざまなデバイスなどに活用されていく中で、高価なオールマイティーのチップではなく、ある特定の業務に適している専用のチップの需要が増えていくことは間違いない。そして、アームはそこへ商機を見出すだろう。それぞれの用途ごとに最適なサイズが必要なため、用途ごとにファミリー化していくことが見込まれる」、なるほど。
・『強力なライバルも台頭している  アーム最大の悩みの種は対抗馬として登場したオープンでフリーなCPUコアである「RISC-V(リスクファイブ)」であろう。 アームのCPUコアはライセンス料がかかる上に、量産することになればロイヤルティー料金も発生する。しかしRISC-Vは教育を目的として米カリフォルニア大学バークレー校のデビッド・パターソン教授、カーステ・アサノビッチ教授らのグループが開発した誰でも使えるオープンなCPUコアである。 もっともアームのCPUコアとは違い、命令数が47個しかなく、そのまま使うには性能・機能面で大きく劣る。このため自らアームのコア並みに機能を追加し実用に耐えうるように加工しなければならない。 こうした中、アームと競合できるCPUコアに完成させたサイファイブ社やアンデステクノロジー社などが誕生。これらのスタートアップもアームと同様、ライセンス料を求めるがアームほど高くなく、アームのライバルになりうる。 ただ、アームの強みはCPUに載せるミドルウエアやアプリケーションなどのソフトウエアのエコシステムだ。1000社からなるアームのエコシステムは極めて強力。RISC-Vのエコシステムはまだ数十社しか参加していないため、この点ではまだ弱いが、今後、特定用途向けのAIチップで競争が激化することは間違いない』、「アームと競合できるCPUコアに完成させたサイファイブ社やアンデステクノロジー社などが誕生。これらのスタートアップもアームと同様、ライセンス料を求めるがアームほど高くなく、アームのライバルになりうる。 ただ、アームの強みはCPUに載せるミドルウエアやアプリケーションなどのソフトウエアのエコシステムだ。1000社からなるアームのエコシステムは極めて強力。RISC-Vのエコシステムはまだ数十社しか参加していないため、この点ではまだ弱いが、今後、特定用途向けのAIチップで競争が激化することは間違いない」、今後の「競争激化」のなかで、「アーム」が如何に競争力を発揮してゆくか、大いに注目される。

タグ:「アームと競合できるCPUコアに完成させたサイファイブ社やアンデステクノロジー社などが誕生。これらのスタートアップもアームと同様、ライセンス料を求めるがアームほど高くなく、アームのライバルになりうる。 ただ、アームの強みはCPUに載せるミドルウエアやアプリケーションなどのソフトウエアのエコシステムだ。1000社からなるアームのエコシステムは極めて強力。RISC-Vのエコシステムはまだ数十社しか参加していないため、この点ではまだ弱いが、今後、特定用途向けのAIチップで競争が激化することは間違いない」、今後の 「今後、AIがさらにさまざまなデバイスなどに活用されていく中で、高価なオールマイティーのチップではなく、ある特定の業務に適している専用のチップの需要が増えていくことは間違いない。そして、アームはそこへ商機を見出すだろう。それぞれの用途ごとに最適なサイズが必要なため、用途ごとにファミリー化していくことが見込まれる」、なるほど。 「ソフトバンクは2018年にアームチャイナの株式の51%を中国政府系ファンドなどに売却。アームの出資分は49%に減っており、実質的な経営権は中国側に移っており、アームはアームチャイナに対して経営上何も言えなくなっていたのである」、「ソフトバンク」は飛んでもないことをしたものだ。 「ソフトバンクは自社が出資する他企業の損失を穴埋めする目的で時価総額の高いアームを売却しようと考え、同じく同社が出資するエヌビディアへの売却を模索したもののうまくいかず、ならばキャピタルゲインで、と上場したわけである」、なるほど。 津田 建二 氏による「SBの呪縛から解放?「アーム」がもてはやされる訳 独自の設計思想を持つ半導体会社の成長戦略」 東洋経済オンライン 「結局のところ今回の破綻劇から学ぶべきことは、算術は理想を語る創業者に必須の資質ではなく、むしろそれなりのチームを組むことで後から作るべきものなのだということかもしれません」、その通りなのだろう 「アダム・ニューマン氏がWeWorkを追い出された一つの理由が、出資された資金をもとに高額なプライベートジェットを購入したことでした。 そのプライベートジェットの中のオフィスでビジネス会議をすることで、確かに有力な投資家はプライベートジェットに乗り込んでくれました。アダム・ニューマン氏が生きる世界は「We」に満ちていたのです。しかし、そのことはアダム・ニューマン氏の価値を高めることにはなっても、WeWorkの収益を高めることにはならなかったのです」、あり得る話だ。 「牛肉のおいしさを研究して、ジャンクな大豆ミートを作り出しました。脂分が多く、塩分も多い、健康に良くない大豆ミートです。そのうえで牛肉のようにおいしくするためにはヘモグロビンがカギになることを発見し、人工ヘモグロビンの開発に成功しました」、なるほど。 インポッシブルフーズは牛肉のおいしさを研究して、ジャンクな大豆ミートを作り出しました。脂分が多く、塩分も多い、健康に良くない大豆ミートです。 優れたベンチャー起業家には、アダム・ニューマン氏のように理想を一般の人々にもわかる言葉で伝える能力があることは間違いなく重要です WeWorkのオフィスではビールが飲み放題だった これまでつぎ込んだ160億ドルの資金が灰燼(かいじん)に帰す結果 シェアオフィス大手のWeWorkが、連邦破産法第11条の適用を申請 ダイヤモンド・オンラインが掲載した百年コンサルティング代表の鈴木貴博氏による「「私の人生の汚点だ」孫正義氏が大失敗!WeWork破綻で語った「最大の敗因」とは?」
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