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維新の会(その8)(「維新」の本質を見続けてきた私が 無所属で新潟県知事選に出馬して やっとわかったこと《米山隆一・話題の手記 衝撃の最終回》 連載「維新戦記」最終回、“恫喝音声”入手「ほんま次ないで」 維新・女性府議が吉村知事SPからのハラスメント被害を党に申告、大阪維新いよいよ逆回転…万博に続きカジノも「間に合わない」懸念はズサンな計画だから、野党の顔となった日本維新の会が 令和版「昭和維新」を目指しかねない不安) [国内政治]

維新の会については、本年5月1日に取上げた。今日は、(その8)(「維新」の本質を見続けてきた私が 無所属で新潟県知事選に出馬して やっとわかったこと《米山隆一・話題の手記 衝撃の最終回》 連載「維新戦記」最終回、“恫喝音声”入手「ほんま次ないで」 維新・女性府議が吉村知事SPからのハラスメント被害を党に申告、大阪維新いよいよ逆回転…万博に続きカジノも「間に合わない」懸念はズサンな計画だから、野党の顔となった日本維新の会が 令和版「昭和維新」を目指しかねない不安)である。第四の記事は必読である。

先ずは、5月17日付け現代ビジネスが掲載した衆議院議員・前新潟県知事の米山 隆一氏による「「維新」の本質を見続けてきた私が、無所属で新潟県知事選に出馬して、やっとわかったこと《米山隆一・話題の手記 衝撃の最終回》 連載「維新戦記」最終回」を紹介しよう。
https://gendai.media/articles/-/110325?imp=0
・『衆議院議員・米山隆一氏は、新潟県知事を務める前の2012年から2015年にかけて、日本維新の会に所属し、衆参選挙を戦った。その後、維新の一部が合流した民進党からではなく、無所属として新潟県知事選に出馬、当選。彼がみた「維新」の本質を、秘話とともに詳細に明かす。衝撃の手記、衝撃の最終回をお届けしよう』、興味深そうだ。
・『私が維新の手法を取り入れて成功したケース  今年4月投開票の統一地方選が終わり、維新の伸長が目立っています。維新は地方議員がそれまでの469人から7割増え、非改選を含め774人となりました。維新分裂騒動後、2016年の私の地方選挙(新潟県知事選挙)では、私自身も維新の手法を取り入れて成功したところもあり、他の野党は、維新の選挙戦術に学ぶべきものがあると私は思います。 これまでの連載で書いてきた通り、私は維新時代のとんでもないトラブルを、候補者として、そして弁護士として、さまざまな立場から見てきました。 私は2016年夏の新潟県知事選に、所属していた民進党を離党して無所属として立候補しました。事情は後述しますが、その際に維新の人のなかに、こう行って応援に来てくれた人がいました。 「あのとき、ただひとり正面から橋下徹氏と闘ってくれたから、その恩返しに来た。誰も橋下氏に言い返さず、まるで私たちが悪いかのように言われているなかで、毅然として反論してくれたことは本当にありがたかった」 わかる人には心が通じると思った瞬間でした。 維新にいた私が選挙の落選を繰り返した挙げ句、最後は無所属となって新潟県知事選に当選したのか、その過程を記すことで、この連載の最後としたいと思います』、「あのとき、ただひとり正面から橋下徹氏と闘ってくれたから、その恩返しに来た。誰も橋下氏に言い返さず、まるで私たちが悪いかのように言われているなかで、毅然として反論してくれたことは本当にありがたかった」、「橋下徹氏」の独裁の歪も大きく、「米山氏」は果敢に対抗していたことを買われたようだ。
・『2016年、参院選から始まった  2016年3月18日、夏の参議院議員選挙の統一候補が決まったことを、私は新聞記事で知りました。民進党と生活の党の話し合いにより、森ゆうこ氏に決まり、立候補を表明していた菊田真紀子議員が参議院選挙へのくら替えを断念したのです。 私はもともと維新の参議院新潟選挙区支部長として、参院への立候補を予定していました。菊田真紀子衆議院議員が参議院にくら替えするということで衆議院に回ったのです。しかし今度は、生活の党の森ゆうこさんが参議院の候補となり、菊田議員は再度衆議院に戻るという。「けっきょく政治は何処に行っても複雑怪奇」との思いを禁じ得ませんでした。 4月26日には、共産党や連合を含む県内の野党各党・各団体が集まり、共産党も独自候補を下げ、森ゆうこ氏が野党統一候補となることが決定しました。今は「野党共闘」といえば、何かとぎくしゃくしているものですが、当時は、共闘の機運は確実に高まっていました。 6月に入ると、参議院選挙も見据えた演説会が始まります。そこで私は初めて森ゆうこさん、山本太郎さんと一つの会場で演説することになりました。 山本太郎さんに対する私の感想は、今となっては非常に失礼ながら、「真っ当なんだ」と私のブログに記しました。人間まずは付き合ってみるものです。 参議院選挙が始まると、衆議院候補内定者である新潟5区総支部長であった私は、森氏選挙にかかりきりになり、森氏が5区に入る日程では、一日街宣車で同行することも何度かありました。 森氏の街宣はまさに「職人芸」で、良く練られた2~3分程度の演説を、辻立ちで次々とやっていくものでした。スタッフのウグイスの方々にも指示が行き届いており、一人一人が張りのある声で、場面に応じた適切な街宣をしていました。 非常に失礼ながら、私の感想は「お見それしました」という印象でした(ただし、2022年の参議院選挙においては、SNSの普及もあって森氏の「街宣職人芸」は効を奏しませんでした。時代についていくことは、つくづく難しいものだと思います)。 2016年7月10日に投開票日を迎えた参議院選挙は、事前の出口調査では完全に「拮抗」でした。私は選対の一員として新潟の森氏の選対事務所に詰めていましたが、深夜近くになっても情勢は判明しないまま、時が過ぎました。それが11時過ぎになって、開票速報で自民党の中原八一候補の票数が森ゆうこ候補の票数を上回りだし、事務所には沈痛な空気が流れました。 私は、新潟5区事務所での責任者でもあり、地元の事務所から「12時前には解散したい」との連絡を受け、重い気持ちで森氏の選対事務所を後にし、長岡市に向かいました。 ところがその車中で見ていた開票速報で、最後になって突如森ゆうこさんの票が伸び、最終的に2239票と言う僅差で勝利が決まりました。 相手の自民党、中原八一さんは、当時絶大な支持を得ていた安倍晋三元首相の応援演説も受けて、総力を挙げて選挙活動をしていましたが、「微力でも力を合わせれば勝てる」と思える瞬間でした』、野党共闘の珍しい成功例だ。
・『泉田知事の立候補の撤回  参議院選挙が終わると、県内政治の次の焦点は10月の知事選挙に移りました。 4期目を迎える泉田裕彦知事は、もともと自民党と民主党の一部が押すという形で当選。その後は、相乗りがなし崩し的に続いていましたが、3期目になると、議会と軋みが生じていました。 そして、知事選に意欲をにおわせていた森民夫長岡市長(当時)が立候補を表明。自民党の県議の一部が支持を打ち出しました。これに対し民進党は、異論はあったものの、4期目への立候補の意思を表明していた泉田知事を支持する方向で固まりつつあったのです。 ところが8月30日、泉田知事は、日本海側の海上航路の充実をとぶち上げた「日本海横断航路問題」について、地元紙・新潟日報が憶測記事を掲載し続けているとして、「このままでは十分に訴えを県民の皆様にお届けすることは難しい」として、突如立候補の撤回を表明しました。 私はこのニュースを、東京から新潟に戻る新幹線の中で、新潟県連からかかってきた電話で知りました。そしてこの事態への対応を協議する緊急会議がただちに開催されました』、「日本海横断航路問題」で「泉田知事」が立候補を取り止めた理由はよく理解できなかった。
・『「もうあなたしかいないから」  支援しようとしていた候補がいなくなった以上、何とか独自の知事候補を探さなければいけません。しかし民進党の会議では、その場にいる国会議員や県会議員を含む様々な候補が浮かんでは消え、まったく決まる気配はありませんでした。 私は、自分だって立候補できるのではと内心思っていたものの、現実的には「新参者」であり、それまで一度も当選した経験がありません。自分が候補に選ばれることはないだろうと思いつつ、「サッカーで誰もが自分でシュートしたくないから、ゴール前でボールを回している」と末席で会議を見守っていました。 9月14日、自民党新潟県連が、当時ただ一人立候補を表明していた森民夫氏の推薦を決定します。すると民進党新潟県連では知事選への対立候補擁立に対する諦めムードが漂い、9月17日には「自主投票」とすることが決まりました。 ところがその決定の翌日、私の携帯に、7月に参議院議員となったばかりの森氏から電話があって、こう言われました。 「あなた、出てもいいと思っているんだって? もうあなたしかいないから、野党統一候補で出てくれる? 民進以外の県内の野党は全部まとめたから」 あまりの展開の速さに、率直に言って驚きました。しかし同時に、すでに国政選挙に4回落選するなかで、次こそ最後のチャンスだと思っていました。それが国政から県知事選挙となるのは大転換ではありますが、そうも変わらないだろうとも思いました。 「ありがとうございます。光栄です。2〜3日考えさせてください」と森氏に答えた私は、ただちに自費で世論調査を依頼しました。 世論調査の結果は「自民党の推す森民夫候補40%、野党の推す候補35%」というものでした。数字は森候補にリードを許すビハインドでしたが、私は、こう思いました。 「私の名前が出ていない時点で、この数字は悪くない。いや、今まで闘ってきた4回の選挙のどれよりもいい。もちろん自民党は強大だが、これから私の名前が出て世論を喚起すれば、5%は逆転可能だ。仮に負けても、死に場所として悪くないじゃないか」 私は、1回目の立候補の後からずっと私を支え続けてくれていた後援会長に、世論調査の結果とともに立候補の意思を伝えました。後援会長はこう言ってくれました。 「いや、森さんも自民党も強いよ。正直、俺は反対だ。でも君が決めたんなら、応援する。ただの応援じゃない。全力で応援する。頑張りなさい」 私は本当にありがたい思いで、「ありがとうございます。全力で頑張ります」と答えました』、「自費で世論調査を依頼しました」、凄い行動力だ。
・『「米山さん、ダメですよ」  その後私が立候補の意思を民進党新潟県連に伝えたところ、大反対でした。9月23日、私は新潟県連代表の黒岩宇洋衆議院議員(当時)と、大渕健幹事長に新潟市内のホテルに呼び出されました。 二人を前にして私は「私は民進党員であり、民進党に支援して欲しいと思っています。しかしそれがかなわないとしても、自主投票なのですから、自由かと思います。立候補をお認め下さい」と言いました。 これに対して県連からはこう言われました。 「いや、米山さん、ダメですよ、ダメ。自主投票と決めたんだから、立候補しちゃダメです。どうしても立候補するというならこの場で貴方を羽交い絞めにしなければならなくなります」 私はそのこの話をきいて、「ここには、合理的理由はない。ただただ、ダメなんだ。これは議論をしても無駄だ」と思いました。 「わかりました。それでは今ここで離党します。離党した以上、立候補は国民の権利であり、私の自由です。短いあいだですが、お世話になりました」と言った私は、用意していた離党届を出しました。 私はホテルを出たその足で他の野党が用意していた記者会見場に向かい、立候補の記者会見を行いました。 その夜私はTwitterで《捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ我が身をぞ越後の川に賽と擲つ》と投稿しました』、「県連からはこう言われました。 「いや、米山さん、ダメですよ、ダメ。自主投票と決めたんだから、立候補しちゃダメです・・・これは議論をしても無駄だ」と思いました。 「わかりました。それでは今ここで離党します。離党した以上、立候補は国民の権利であり、私の自由です。短いあいだですが、お世話になりました」と言った私は、用意していた離党届を出しました」、なるほど。
・『5回の選挙で初めての勝利  立候補を表明して最初の街頭演説は、寂しいものでした。動員していなかったから当然ですが、聴衆の誰もいない道路脇で私たちは演説を始めました。 しかし驚くことに、日々応援してくれる人が増えていったのです。選挙の感触は、やっていればわかります。特に新潟のような大都市では、行きかう車から手を振ってくれる人の数で、体感的支持率が分かります。私は日を追うごとに手を振ってくれる人が増え、手ごたえを感じながら、選挙戦を進めました。 選挙中盤になって「横一線の接戦」が報じられると、民進党からも、続々と「自主的応援」をしてくれる方々が集まってきました。そのなかには、議員だけでなく、まだ当選していない「支部長」の人もいました。私は候補者として広い新潟県内を駆け回っていたのでその一人一人に会えてはいないのですが、冒頭に書いたように維新時代の仲間からも応援がありました。 そして10月16日の投開票日、52万8455票を獲得し、46万5044票だった森民夫氏に破りました。5回の選挙で初めての、勝利でした。 2017年4月23日、新潟県知事となった私は、拉致問題の今年中の全被害者の救出を求める国民大集会に出席し、「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」の代表代行として挨拶しました。 帰り際に、やはり出席していた松浪健太衆議院議員(当時)から「おお、米山さん、よかったな。自民党から維新に誘って責任あるな、と思っていたんだよ。維新の皆も喜んでるよ。」と声を掛けられました。私は松浪議員の心遣いに感謝しながら、維新との因縁を思いました。 その松浪健太氏は、2017年10月の総選挙で落選し、2019年4月の統一地方選で大阪府議会議員に転じます。2023年4月23日の高槻市長選挙に出馬して落選し、《この度は結果を出せず、申し訳ありません。僕自身は20年の政治家人生で、最も充実した選挙戦を戦わせて頂き、「我が政治家人生に一片の悔いなし」との心境です。》というツイートをしています。 その後2018年4月27日、私は自らのスキャンダルで新潟県知事を辞することになりました。2020年5月10日には、作家の室井佑月氏と結婚し、2021年10月31日の衆議院選挙に立候補して因縁の泉田裕彦氏、森民夫氏と相まみえ、当選して政界に復帰しました。 人間万事塞翁が馬です』、「「横一線の接戦」が報じられると、民進党からも、続々と「自主的応援」をしてくれる方々が集まってきました。そのなかには、議員だけでなく、まだ当選していない「支部長」の人もいました」、「投開票日、52万8455票を獲得し、46万5044票だった森民夫氏に破りました。5回の選挙で初めての、勝利でした」、「その後2018年4月27日、私は自らのスキャンダルで新潟県知事を辞することになりました。2020年5月10日には、作家の室井佑月氏と結婚し、2021年10月31日の衆議院選挙に立候補して因縁の泉田裕彦氏、森民夫氏と相まみえ、当選して政界に復帰しました」、「政界に復帰」とは大したものだ。

次に、6月14日付け文春オンライン「“恫喝音声”入手「ほんま次ないで」 維新・女性府議が吉村知事SPからのハラスメント被害を党に申告」を紹介しよう。
https://bunshun.jp/articles/-/63576
・『吉村洋文大阪府知事ら歴代党幹部のSP役を務めてきた日本維新の会交野市支部の高石康幹事長(54)から、繰り返し威圧的な言動を受けたとして、大阪維新の会の女性府議が党のハラスメント調査に対し、被害を申告していることが、「週刊文春」の取材でわかった。また、高石氏が過去に女性府議らに対し、高圧的に「死ねばもろともでやる気あんのか」「ほんま次ないで」などと発言する音声データも入手した』、興味深そうだ。
・『美好かほる府議が高石氏からのハラスメント被害を申告  190センチ超で、スキンヘッドという風貌の高石氏。維新関係者の間では「入道さん」と呼ばれる有名人だ。 「もともとは、維新の創設者である橋下徹氏の後援会の青年部部長だった古参党員です。吉村氏や松井一郎前市長のSP役として警護も担当してきました。街頭での威圧行為が問題視され、関西写真記者協会が抗議した過去もあります」(維新担当記者) 大阪維新の会は現在、「週刊文春」5月18日発売号や5月25日発売号などで報じた笹川理前府議団代表(除名処分)による女性議員へのセクハラ問題を受け、全所属議員を対象にしたハラスメント被害の調査を実施している。その過程で、高石氏からのハラスメント被害を申告したのが、美好かほる府議(52)だ。医療機器販売会社の社長などを経て、現在2期目。交野市支部の支部長でもある』、「190センチ超で、スキンヘッド」であれば、「古参党員です。吉村氏や松井一郎前市長のSP役として警護も担当」、「高石氏からのハラスメント被害を申告」、というのも頷ける。
・『恫喝や暴言など、計9項目にわたる被害を訴えていた  「週刊文春」は、美好氏が大阪維新の会のハラスメント調査に対し、6月2日付で提出した〈ハラスメント申告について〉と題した文書を入手。そこでは〈私が支部長を務めている交野支部における高石幹事長(交野支部役員)のハラスメント事案に該当もしくは準ずる行為について、以下、ご報告いたします〉として、高石氏の行為を列挙している。 例えば、〈支部会議での暴力的言動〉については、以下のように記している。) 〈月一回、支部役員により支部会議が行われているが、暴力的言動が多い。交野市議会議員3名を含む交野支部役員はその暴力的言動に委縮(ママ)。190cmを超える身長と威圧的言動に、私も、体格的に劣る女性であるため時に恐怖を感じる。具体的には、(1)意見を聞かず一方的に主張する、(2)怒鳴る、(3)机を叩く、(4)支部役員を「お前」呼ばわりするなど。直近では、今年、5月20日の支部会議において、(1)(2)(3)(4)があり、(3)については、当該会議に出席していた顧問の中司参議院議員(ママ=中司宏氏は衆院議員)に注意を受けた。なお、当該会議は公的な場所である交野青年の家で行っていたので、会議室の外にいた支部会議後の政務報告会参加者(維新党員)及び隣室を使用していた一般市民の方数名(別の党の交野市市議会議員もその中にいた)が聞こえてきた当該言動に驚いたとの報告があった。一般市民の方に、この暴力的言動が話題になり始めた〉(下線ママ) 他にも、〈維新公認で現役市議会議員を恫喝〉〈統一地方選挙の集会時等における暴言〉など計9項目にわたってハラスメント被害を訴えていた』、「会議室の外にいた支部会議後の政務報告会参加者(維新党員)及び隣室を使用していた一般市民の方数名(別の党の交野市市議会議員もその中にいた)が聞こえてきた当該言動に驚いたとの報告があった」、「「隣室を使用していた一般市民の方数名」が驚く」。とはよほどの大声で叱りつけたのだろう。
・『橋下氏や松井氏の名前を出し、自らの影響力を誇示する場面も  また、「週刊文春」は、高石氏が交野市支部の会議で美好氏らに高圧的な発言を重ねる音声を入手した。日時は2020年6月15日。高石氏は次期衆院選に向けた支部の準備が不十分だとして、冒頭から次のようにダメ出しを始めた。 「美好、あんのか? 死ねばもろともでやる気あんのか。返事してくれよ。ないんならないでええさ。ないんやろ? しょせん他人事やろ? ちゃうのん?」 府議や市議らを前に、約40分間ほぼ一人で喋り続けた高石氏。橋下氏や松井氏の名前を出し、自らの影響力を誇示する場面もあった』、「橋下氏や松井氏の名前を出し、自らの影響力を誇示する場面もあった」、こういう人物は権威にすがりがちだ。
・『「次偉そうなこと言うたら、ほんま次ないで」  「あの橋下徹でも、俺が怒り狂っているとき、『高石さん、ちゃんと話するから待ってや』みたいに言うから、もの言われへん。松井一郎でもそうや」  そのうえで、以下のように述べていた。 「わかってるけ、美好。次偉そうなこと言うたら、ほんま次ないで」 美好氏に対し、自身に反抗的な態度を取った場合、次の府議選における公認など、今後の政治生命に影響しかねないという意味にも受け取れる発言をしたのだ。 交野支部関係者が言う。 「こうしたハラスメント的言動は以前から繰り返されてきました。他の市議に『アイツの公認でんようにしてやった』『お前絶対潰すからな』などと言うこともあった。高石氏は、吉村氏らと直接やり取りでき、維新幹部と太いパイプを持ち、その影響力は侮れない。誰も何も言えないのです」、「維新幹部と太いパイプを持ち、その影響力は侮れない。誰も何も言えないのです」、なるほど。
・『高石氏に事実確認の取材をすると…  美好氏に高石氏からのハラスメント被害などについて直撃すると、「事実です」と認め、こう語った。 「高石さんは『資質がない』『活動してない』と何度も言うが、府議団の役員や駅立ち、府政報告会も定期的にやっており、個人攻撃、人格否定にしか思えません」 一方、高石氏は約60分にわたって、事実確認などの取材に応じた(Qは聞き手の質問、Aは高石氏の回答)。 Q:今年5月20日の件。 A:「ポスターの話で揉めて、『それやったら俺がお前に金払うたるわ』という感じで財布を机にバーンと叩きつけた。すぐパワハラって言うから『パワハラ、パワハラって言うなら、訴えてみたらどう?』と。カッとなったので美好府議に申し訳なかったとお詫びはした」 「私の一言で、公認が出ないとか、そんなアホな組織ではない」 Q:美好氏に「次はない」とも? A:「美好もほかの議員たちも活動しないので。僕は維新の志を広めたいので、叱咤激励の中で言うかもしれないけど。ただ、幹事長名でコイツは公認出さないようにと文書出したりとか、そういうのはないんで。ただ、だいぶ前から、正直今でも思いますけど、それは公でいいんですけど、(美好氏は)支部長としての資質はないんじゃないかと。『長』としてのねっていうのがあって」 Q:他の市議にも「お前潰す」と。 A:「活動してますとかいうのが、嘘ついたりとかもあったんで、お前ええ加減にせえよと言ったこともあるし。おいコラお前と、怒って言うこともあります」 Q:橋下氏、松井氏、吉村氏との個人的な関係がある。公認権含め、影響力が大きいと市議らが捉えているというが? A:「ないですね。周りの人がどう思ってるか知らんですよ。けど、私の一言で、公認が出ないとか、そんなアホな組織ではないと思うし。たとえば、冗談でね、『お前、そんなんアホばっかりしとったら次ないぞ』とかね、会話の中ではいうかもしれないけど。叱咤激励の一つですわね」) 「それこそ、僕へのハラスメントやと思います」 Q:恫喝やモラハラでは? A:「それこそ、僕へのハラスメントやと思います。身体が大きいから乱暴やと言われる。恫喝って受け止められたら直さなというのはもちろんわかっているけど、こっちの言い分としては怒るには理由があるやんかと」 Q:交野支部のことを思って? A:「(維新を)立ち上げ前から見ているんで。こいつ死ぬんじゃないかという活動している(議員もいた)。忙しさ的にね。なので、なんでできないかなって。足らんなぁと歯がゆく思っています。高石、お前反省するところないの? と言われたら、そりゃ人間やからいっぱいありますわ。それは自分でもわかってます。それの一個は、言い方キツイってこと。それはね、僕はね、何十年も言われているんで」』、「Q:恫喝やモラハラでは? A:「それこそ、僕へのハラスメントやと思います。身体が大きいから乱暴やと言われる。恫喝って受け止められたら直さなというのはもちろんわかっているけど、こっちの言い分としては怒るには理由があるやんかと」、居直りもいいところだ。
・『大阪維新の会からの見解は、期日までに得られず  Q:吉村知事も市議時代から? A:「はい、知ってます。知ってます。彼は(市議時代の)活動は言い方あれやけど、おろそかな部分あるんやけど、例えば駅立ちとかね。あんまりしないですわ。やけども、政策的に勉強とか、それを周りの人に意見を聞きに回ったりとかっていうのはすごいしているので。支部でも『駅立ちがすべてじゃないよ』と。維新の党勢拡大とか議員としての資質を高める活動ならなんでもいいと」 大阪維新の会に、高石氏による美好氏へのハラスメントについて見解を求めたが、期日までに回答はなかった。 大阪維新の会を率いる吉村氏はハラスメント根絶を掲げ、今回、党所属議員のハラスメント調査に乗り出した。そうした中、自身のSP担当でもあった高石氏によるハラスメント被害の申告についてどのように対応するのか、注目される。大阪維新の会は6月中旬をめどに被害の申告件数について公表するとしている。 6月14日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および6月15日(木)発売の「週刊文春」では、高石氏による威圧的な言動の数々や、高石氏が怒号をあげた5月20日の交野市支部総会の様子などについても報じている。また、「週刊文春 電子版」では、2020年6月の交野市支部会議での高石氏の“恫喝発言”を収めた音声データを公開している』、「大阪維新の会に、高石氏による美好氏へのハラスメントについて見解を求めたが、期日までに回答はなかった。 大阪維新の会を率いる吉村氏はハラスメント根絶を掲げ、今回、党所属議員のハラスメント調査に乗り出した。そうした中、自身のSP担当でもあった高石氏によるハラスメント被害の申告についてどのように対応するのか、注目される」、確かに「対応」をしっかり監視してゆく必要がある。

第三に、7月20日付け日刊ゲンダイ「大阪維新いよいよ逆回転…万博に続きカジノも「間に合わない」懸念はズサンな計画だから」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/326261
・『大阪維新の会のイケイケぶりもいよいよ逆回転か──。 大阪のカジノを含む統合型リゾートの開業が、予定していた「2029年秋~冬ごろ」に間に合わないと、大阪府の吉村知事が18日に言明した一件だ。大阪では、2025年4月からの万博をめぐっても、海外パビリオンの建設が開幕に間に合わない恐れが出てきて、関係者が大慌てというドタバタになっている。 カジノも万博も、今年4月に退任した松井一郎前大阪市長が府知事だった時代からの維新の肝いり事業。大阪湾の人工島「夢洲」を整備して、まず万博、その後にカジノというのが維新の描く“成長戦略”だが、どうにも雲行きが怪しくなってきた。 吉村知事はカジノの開業が遅れる理由について、「国の認定に1年かかったので、開業時期をどうするのかについて再協議が必要になっている」と指摘した。昨秋にも政府に整備計画が認定されると見込んでいたのが、今年4月に遅れたことが原因だというのだが、ジャーナリストの横田一氏はこう言う。 「認定が遅れたのは、夢洲が軟弱地盤で液状化リスクがあることが審査で問題になったからで、土壌対策を講じるよう求める条件付きの認定です。つまり、維新のズサンな計画が今の事態を招いている。大阪府市の責任ですよ」) 「カジノに税金は一切使わない」と松井前市長が豪語していたのに、土壌汚染などの対策費で約790億円もの公金を投入することになった。軟弱地盤対策でさらに費用が膨らみかねない。 国、府市、財界で3分の1ずつ負担する万博の建設費についても、既に当初予算の1250億円から1850億円に上振れしているのに、パビリオンの建設遅れでさらに膨らむ恐れも出ている。 “昭和”の色濃いカジノと万博を成長戦略にしたことが、ハナから間違いだった』、「カジノ」の「認定が遅れたのは、夢洲が軟弱地盤で液状化リスクがあることが審査で問題になったからで、土壌対策を講じるよう求める条件付きの認定です。つまり、維新のズサンな計画が今の事態を招いている。大阪府市の責任ですよ」、「万博」もすっかり政府主導に切り替わった。「“昭和”の色濃いカジノと万博を成長戦略にしたことが、ハナから間違いだった」、その通りだ。

第四に、9月24日付けダイヤモンド・オンラインが掲載した元週刊文春・月刊文芸春秋編集長の木俣正剛氏による「野党の顔となった日本維新の会が、令和版「昭和維新」を目指しかねない不安」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/329458
・『大阪と仲が良くない京都で維新議員が誕生した驚き  私は京都人です。1980年から横浜市に住んでいるので、横浜暮らしのほうが長いのですが、いまだに高校野球は京都の高校を応援します。そんな京都人がびっくりしたのが、京都で日本維新の会の国会議員が誕生したことでした。 正直、京都人と大阪人は仲がいいとはいえません。京都人は大阪人を庶民的だと思い、大阪人は京都人をお高くとまっていると考えています。だから、「大阪ナショナリズム」ともいうべき大阪維新の流れを組む日本維新の会の国会議員が京都で誕生するとは、夢にも思っていませんでした。 そして、同時にこうも思いました。京都で当選するなら、日本維新の会は東京も制覇するかもしれない。つまり、政権政党になりうるかもしれないと。 私は大阪維新という政党ができたとき、ちょっと面白いなと思っていました。関西人は東京嫌いです。京都で共産党が強いのも、「反東京=反自民」という心情があるからだと思います。またドイツでは、同じキリスト教系の保守政党でも、キリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟というように、仲の悪いプロイセン地域とバイエルン地域で別の二つの政党が生まれ、連合して政権運営をしていたことがありました。あんな風に地域政党の連合体になったほうが、自民党の中央集権的体質が変わる、そんな風に考えたからです。 しかし、大阪維新はともかく、日本の維新を唱えるには、彼らの政策は新味もなく、ただ過激な言葉が並んでいるにすぎないように見えます。 私には彼らが掲げる「維新」という言葉が、日本を西欧の植民地化から救い、徹底的な封建制度の廃止と近代化への道をつくった「明治維新」を目指すものなのか、大陸侵略で行き詰まったあとの愛国主義(ヘイト)に凝り固まった「昭和維新」を目指しているのか、わからなくなってきました。 確かに明治維新には、市民革命などではなく、薩摩や長州など、関ヶ原の合戦に敗れた雄藩による江戸幕府の打倒、武力革命という側面がありました。関西・大阪という地域で、かつての藩主に近い知事や市長中心の政党が東京から政権を奪取するなら、新しい日本をつくる、明治維新に近い「革命」ということになります。 しかし、明治維新との整合性は、これくらいしか見つからないのです。一方、昭和維新との整合性はどうでしょうか。昭和維新といってもピンとこない読者も多いでしょう。日本が満州事変から日中戦争へと大陸に引きずり込まれ、経済は疲弊し、政党政治が混乱している時期、陸軍や海軍の一部の「改革派」が唱えたのが「昭和維新」でした。) その中心は軍部の若手であり、何度もクーデター計画を企画し、とうとう5・15事件や2・26事件を引き起したのですが、彼らが口ずさんだ歌が『昭和維新の歌』でした。当事者たちが、政策的には独裁的な政治と統制経済、つまりはファシズムに近い政治に憧れていたことは否めません』、「京都人がびっくりしたのが、京都で日本維新の会の国会議員が誕生したことでした。 正直、京都人と大阪人は仲がいいとはいえません。京都人は大阪人を庶民的だと思い、大阪人は京都人をお高くとまっていると考えています。だから、「大阪ナショナリズム」ともいうべき大阪維新の流れを組む日本維新の会の国会議員が京都で誕生するとは、夢にも思っていませんでした。 そして、同時にこうも思いました。京都で当選するなら、日本維新の会は東京も制覇するかもしれない。つまり、政権政党になりうるかもしれないと」、私も「京都人」ではないが驚いた口だ。「陸軍や海軍の一部の「改革派」が唱えたのが「昭和維新」でした。 その中心は軍部の若手であり、何度もクーデター計画を企画し、とうとう5・15事件や2・26事件を引き起したのですが、彼らが口ずさんだ歌が『昭和維新の歌』でした。当事者たちが、政策的には独裁的な政治と統制経済、つまりはファシズムに近い政治に憧れていたことは否めません」、維新の会も「昭和維新」に近そうだ。
・『維新の会に感じるのは 明治維新ではなく「昭和維新」  日本維新の会を見ていると、この「昭和維新」の空気を感じてしまうのです。それは、かつての党首・橋下徹氏の従軍慰安婦肯定論のような、わかなりやすいタカ派議論からだけではありません。 以下は、政治学者のローレンス・ブリット氏が「ファシズムの14の特徴」について列挙したものです。 1)強大で執拗な国家主義の宣伝 2)人権の重要性の蔑視 3)団結のための敵/スケープゴートづくり 4)軍隊の優位性/熱烈な軍国主義 5)性差別の蔓延 6)マスメディアの統制 7)国家の治安への執着 8)宗教と支配層エリートの癒着 9)企業権力の保護 10)労働者の力の抑圧もしくは排除 11)知性と芸術の軽視と抑圧 12)犯罪取り締まりと刑罰への執着 13)縁故主義と汚職の蔓延 14)不正選挙  1番目の「執拗な国家主義の宣伝」については、読者の皆さんも、彼らの演説やSNSを参照すればわかると思います。2番目の「人権の重要性の蔑視」に関しても、これでも議員かという低レベルな言動が目立ちます。以下は、これまでメディアで報じられた維新関係者の不祥事です。 【梅村みずほ・参議院議員】入管施設で亡くなったスリランカ人女性をめぐり、「ハンスト(ハンガーストライキ)によって亡くなったのかもしれない」と発言し、「人権感覚を疑う」と炎上。6カ月の党員資格停止処分。 【丸山穂高・元衆議院議員】北方領土で「戦争で島を取り返す」などと発言。酒席で「おっぱい! おっぱい! おれは女の胸をもみたい」といった発言もあり、除名処分に。 【笹川理・大阪府議(元府議団代表)】同じ維新の女性市議にパワハラやストーカー行為をしていたと判明。一時は厳重注意だったが、その後に性的関係を迫るLINEも発覚し、最終的に除名処分に。 【藤間隆太・飯塚市議】福岡県飯塚市議会で市の男女共同参画に関する啓発を巡り、無所属の女性議員を名指しし、「セーラー服を着て、PR動画を投稿すれば再生数を稼げる」と述べた。藤間氏は市議会でただ一人の維新議員で、取材に対して「失言だった。注意したい」と謝罪』、「維新関係者の不祥事」をみると、「人権の重要性の蔑視」に関しても、これでも議員かという低レベルな言動が目立ちます」、その通りだ。
・『現代表までセクハラ発言 垣間見えるファシズムの特徴  3番目の「団結のための敵/スケープゴートづくり」については、何度も繰り返した大阪都構想選挙がよくわかる例です。 5番目の「性差別の蔓延」については 人権感覚を疑う失言をした議員たちの例を見れば、同じだということもわかります。大体、現在の代表の馬場伸幸氏自身がセクハラ発言をしています。京都タワー前(京都市下京区)の街頭演説で、参院選比例代表に擁立予定の新人女性の名前を間違えた際、「あまりにかわいいので間違えた」と発言しました。 また石井章参院議員は、栃木県日光市で開かれた女性候補の事務所開きで「顔で選んでくれれば1番を取る」と容姿に関する発言をし、厳重注意を受けていたにも関わらず、その後、茨城県牛久市の街頭演説で、参院選茨城選挙区に同党から出馬を予定する新人女性を紹介する際に「あまり顔のことを言うとたたかれるから言えない」と居直る始末。男女差が世界の中でもひどいといわれる日本で、その改革に挑む政党の幹部の発言とは思えない有様です。 6番目の「マスメディアの統制」は、橋下徹氏や吉村洋文・大阪府知事の、会見は開くものの質問にはほとんど答えないか、はぐらかす様子を見ればよくわかります。 すでに14の項目の6番目まで、4番目の「軍隊の優位性」を除けば、すべてファシズムの特徴に合致しています。) 8番目以降については、まだ政権に就いたことがないので判断できない点もありますが、10番目の「労働者の抑圧」については、大阪府による保健所のリストラが激し過ぎたため、コロナ禍で犠牲者を増やす原因なったことが思い起こされます。そして11番目の「知性と芸術の軽視」については、文楽への補助金の廃止などが当てはまります。 まるでブリット氏は、日本維新の会を見て「ファシズムの14の特徴」を挙げたとしか思えません』、「まるでブリット氏は、日本維新の会を見て「ファシズムの14の特徴」を挙げたとしか思えません」、とは言い得て妙だ。
・『金銭に関する不正も呆れた言動の背景とは  そして、この政党に多いのが金銭に関する不正です。これについても、メディアで報じられた維新関係者の不祥事を挙げてみましょう。 【中条きよし・参議院議員】年金保険料の一部313万円を未納。 【上西小百合・元衆議院議員】政治資金にまつわる疑惑。国会を病欠したはずが、居酒屋で3軒はしご酒をしており、除名処分に。 【下地幹郎・衆院議員】カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業の汚職事件を巡り、贈賄の疑いが持たれている中国企業側から現金100万円を受領したことを認めたものの、辞職せず。 【光本圭佑・元尼崎市議】会派の同意を得ずに政活費250万円を引き出し、購入したパソコンなどの納品書を偽造。本人は幹事長を務めるが、250万円の支出について議会事務局が会派に確認したところ、大半の議員は知らなかった。 【松尾翔太・元吹田市議】会派の口座から政務活動費を13回引き出し、同額を入金する処理を3間繰り返していた。 【池下卓・衆院議員】地元の大阪府高槻市議だった男性2人を市議の任期中に公設秘書として採用。2人が兼職していた期間はそれぞれ約4カ月~約1年半で、いずれも税金が原資の秘書給与と議員報酬を二重で受け取っていた。うち1人は2022年中に総額約2000万円の報酬を得ていた。 とにかく公募で急拡大を目指したため、政策立案や勉強より「見た目」を重視した候補者選びが先行していることが、不祥事続発の大きな要因の1つでしょう。しかし、ここで挙げたのは、報じられた問題議員の3分の1程度に過ぎません。あまりにセコい、馬鹿馬鹿しい失言と不正で、これでも議員になれるのかと考えざるをえないほどです。 極めつけは、殺人未遂犯が公設秘書になっていたことでしょう。前出の梅村参院議員の公設第一秘書となっていた人物が、過去が発覚して一度は辞職したものの、党職員として復活就職しているという事実が報じられました。 いやはや、すごい倫理観です。考えてみれば、私は編集局長時代、松井一郎氏の裏口入学疑惑を報じましたが、彼はその記事の正誤については応えずじまい。ただ、文春がいまだに告訴されていないことは事実です。 「ホワイト」に見える吉村洋文氏も、かつて弁護士時代、消費者金融武富士のビジネスを記事にした記者に対して総額2億円の損害賠償を訴える「スラップ訴訟」に参加していたと報じられたことを、忘れてはいけません。巨額の報酬を得たこのスラップ訴訟については、弁護士会から厳しい追及の声が上がりました。 また、元祖維新の橋下徹氏は、弁護士時代、『週刊現代』の連載で、田中真紀子氏の長女の離婚記事の仮処分差し止め(簡単にいうと、発禁)を「当然」であると発言していました。 政治家になってからは、この考えを撤回していますが、橋下・吉村両氏はマスコミを威圧することに対して抵抗感がない人物であることにも注目しておくべきでしょう』、「「ホワイト」に見える吉村洋文氏も、かつて弁護士時代、消費者金融武富士のビジネスを記事にした記者に対して総額2億円の損害賠償を訴える「スラップ訴訟」に参加していたと報じられたことを、忘れてはいけません。巨額の報酬を得たこのスラップ訴訟については、弁護士会から厳しい追及の声が上がりました。 また、元祖維新の橋下徹氏は、弁護士時代、『週刊現代』の連載で、田中真紀子氏の長女の離婚記事の仮処分差し止め(簡単にいうと、発禁)を「当然」であると発言していました。 政治家になってからは、この考えを撤回していますが、橋下・吉村両氏はマスコミを威圧することに対して抵抗感がない人物であることにも注目しておくべきでしょう」、なるほど。
・『不祥事が報道されても支持率が上がり続ける懸念  それにしても、なぜこれだけ不祥事が報道されるのに、維新は支持率が上がり、党勢が拡大しているのでしょうか。多くの国民が「維新」「改革」「公務員の削減」といったイメージ先行のスローガンに魅せられているか、自民党のひどさに呆れて「第二自民党」としての期待をかけているからだと思われます。 しかし、維新の会は第二自民党ではありません。自民党はかなり独裁的にはなりましたが、いまだに代議制民主主義の枠の中にある保守政党であり、ファシズム政党、つまりは独裁を肯定するような政党ではないからです。私自身、自民党から一度は政権を剥奪すべきだと考えていますが、その替わりを維新が務められるとは思えないのです。 日本維新の会の勢力拡大が、令和版の「昭和維新」に繋がりかねない不安を感じているのは、私だけでしょうか』、ジャニーズ問題でマスコミが沈黙したことで事実上の共犯と批判されているが、「維新の会」でも同様だ。「維新の会は第二自民党ではありません。自民党はかなり独裁的にはなりましたが、いまだに代議制民主主義の枠の中にある保守政党であり、ファシズム政党、つまりは独裁を肯定するような政党ではないからです・・・日本維新の会の勢力拡大が、令和版の「昭和維新」に繋がりかねない不安を感じているのは、私だけでしょうか」、同感である。
タグ:維新の会 (その8)(「維新」の本質を見続けてきた私が 無所属で新潟県知事選に出馬して やっとわかったこと《米山隆一・話題の手記 衝撃の最終回》 連載「維新戦記」最終回、“恫喝音声”入手「ほんま次ないで」 維新・女性府議が吉村知事SPからのハラスメント被害を党に申告、大阪維新いよいよ逆回転…万博に続きカジノも「間に合わない」懸念はズサンな計画だから、野党の顔となった日本維新の会が 令和版「昭和維新」を目指しかねない不安) 現代ビジネス 米山 隆一氏による「「維新」の本質を見続けてきた私が、無所属で新潟県知事選に出馬して、やっとわかったこと《米山隆一・話題の手記 衝撃の最終回》 連載「維新戦記」最終回」 「あのとき、ただひとり正面から橋下徹氏と闘ってくれたから、その恩返しに来た。誰も橋下氏に言い返さず、まるで私たちが悪いかのように言われているなかで、毅然として反論してくれたことは本当にありがたかった」、「橋下徹氏」の独裁の歪も大きく、「米山氏」は果敢に対抗していたことを買われたようだ。 野党共闘の珍しい成功例だ。 「日本海横断航路問題」で「泉田知事」が立候補を取り止めた理由はよく理解できなかった。 「自費で世論調査を依頼しました」、凄い行動力だ。 「県連からはこう言われました。 「いや、米山さん、ダメですよ、ダメ。自主投票と決めたんだから、立候補しちゃダメです・・・これは議論をしても無駄だ」と思いました。 「わかりました。それでは今ここで離党します。離党した以上、立候補は国民の権利であり、私の自由です。短いあいだですが、お世話になりました」と言った私は、用意していた離党届を出しました」、なるほど。 「「横一線の接戦」が報じられると、民進党からも、続々と「自主的応援」をしてくれる方々が集まってきました。そのなかには、議員だけでなく、まだ当選していない「支部長」の人もいました」、「投開票日、52万8455票を獲得し、46万5044票だった森民夫氏に破りました。5回の選挙で初めての、勝利でした」、 「その後2018年4月27日、私は自らのスキャンダルで新潟県知事を辞することになりました。2020年5月10日には、作家の室井佑月氏と結婚し、2021年10月31日の衆議院選挙に立候補して因縁の泉田裕彦氏、森民夫氏と相まみえ、当選して政界に復帰しました」、「政界に復帰」とは大したものだ。 文春オンライン「“恫喝音声”入手「ほんま次ないで」 維新・女性府議が吉村知事SPからのハラスメント被害を党に申告」 「190センチ超で、スキンヘッド」であれば、「古参党員です。吉村氏や松井一郎前市長のSP役として警護も担当」、「高石氏からのハラスメント被害を申告」、というのも頷ける。 「会議室の外にいた支部会議後の政務報告会参加者(維新党員)及び隣室を使用していた一般市民の方数名(別の党の交野市市議会議員もその中にいた)が聞こえてきた当該言動に驚いたとの報告があった」、「「隣室を使用していた一般市民の方数名」が驚く」。とはよほどの大声で叱りつけたのだろう。 「橋下氏や松井氏の名前を出し、自らの影響力を誇示する場面もあった」、こういう人物は権威にすがりがちだ。 『お前絶対潰すからな』などと言うこともあった。高石氏は、吉村氏らと直接やり取りでき、維新幹部と太いパイプを持ち、その影響力は侮れない。誰も何も言えないのです」、「維新幹部と太いパイプを持ち、その影響力は侮れない。誰も何も言えないのです」、なるほど。 「Q:恫喝やモラハラでは? A:「それこそ、僕へのハラスメントやと思います。身体が大きいから乱暴やと言われる。恫喝って受け止められたら直さなというのはもちろんわかっているけど、こっちの言い分としては怒るには理由があるやんかと」、居直りもいいところだ。 「大阪維新の会に、高石氏による美好氏へのハラスメントについて見解を求めたが、期日までに回答はなかった。 大阪維新の会を率いる吉村氏はハラスメント根絶を掲げ、今回、党所属議員のハラスメント調査に乗り出した。そうした中、自身のSP担当でもあった高石氏によるハラスメント被害の申告についてどのように対応するのか、注目される」、確かに「対応」をしっかり監視してゆく必要がある。 日刊ゲンダイ「大阪維新いよいよ逆回転…万博に続きカジノも「間に合わない」懸念はズサンな計画だから」 「カジノ」の「認定が遅れたのは、夢洲が軟弱地盤で液状化リスクがあることが審査で問題になったからで、土壌対策を講じるよう求める条件付きの認定です。つまり、維新のズサンな計画が今の事態を招いている。大阪府市の責任ですよ」、 「万博」もすっかり政府主導に切り替わった。「“昭和”の色濃いカジノと万博を成長戦略にしたことが、ハナから間違いだった」、その通りだ。 ダイヤモンド・オンライン 木俣正剛氏による「野党の顔となった日本維新の会が、令和版「昭和維新」を目指しかねない不安」 「京都人がびっくりしたのが、京都で日本維新の会の国会議員が誕生したことでした。 正直、京都人と大阪人は仲がいいとはいえません。京都人は大阪人を庶民的だと思い、大阪人は京都人をお高くとまっていると考えています。だから、「大阪ナショナリズム」ともいうべき大阪維新の流れを組む日本維新の会の国会議員が京都で誕生するとは、夢にも思っていませんでした。 そして、同時にこうも思いました。京都で当選するなら、日本維新の会は東京も制覇するかもしれない。つまり、政権政党になりうるかもしれないと」、私も「京都人」ではないが驚いた口だ。「陸軍や海軍の一部の「改革派」が唱えたのが「昭和維新」でした。 その中心は軍部の若手であり、何度もクーデター計画を企画し、とうとう5・15事件や2・26事件を引き起したのですが、彼らが口ずさんだ歌が『昭和維新の歌』でした。当事者たちが、政策的には独裁的な政治と統制経済、つまりはファシズムに近い政治に憧れていたことは否めません」、維新の会も「昭和維新」に近そうだ。 「維新関係者の不祥事」をみると、「人権の重要性の蔑視」に関しても、これでも議員かという低レベルな言動が目立ちます」、その通りだ。 「まるでブリット氏は、日本維新の会を見て「ファシズムの14の特徴」を挙げたとしか思えません」、とは言い得て妙だ。 「「ホワイト」に見える吉村洋文氏も、かつて弁護士時代、消費者金融武富士のビジネスを記事にした記者に対して総額2億円の損害賠償を訴える「スラップ訴訟」に参加していたと報じられたことを、忘れてはいけません。巨額の報酬を得たこのスラップ訴訟については、弁護士会から厳しい追及の声が上がりました。 また、元祖維新の橋下徹氏は、弁護士時代、『週刊現代』の連載で、田中真紀子氏の長女の離婚記事の仮処分差し止め(簡単にいうと、発禁)を「当然」であると発言していました。 政治家になってからは、この考えを撤回していますが、橋下・吉村両氏はマスコミを威圧することに対して抵抗感がない人物であることにも注目しておくべきでしょう」、なるほど。 ジャニーズ問題でマスコミが沈黙したことで事実上の共犯と批判されているが、「維新の会」でも同様だ。「維新の会は第二自民党ではありません。自民党はかなり独裁的にはなりましたが、いまだに代議制民主主義の枠の中にある保守政党であり、ファシズム政党、つまりは独裁を肯定するような政党ではないからです・・・日本維新の会の勢力拡大が、令和版の「昭和維新」に繋がりかねない不安を感じているのは、私だけでしょうか」、同感である。
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