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恋愛・結婚(その6)(「卒婚」したい人は既婚者の3割!実際に踏み切った7%の夫婦の事情とは、浜田雅功・小川菜摘夫妻は「卒婚」?別居でも離婚でもない新しい夫婦の形、生涯現役!英国高齢者たちの自由な「恋愛事情」 高齢者は恋愛をしないなんて誰が決めた?) [社会]

恋愛・結婚については、昨年3月15日に取上げた。今日は、(その6)(「卒婚」したい人は既婚者の3割!実際に踏み切った7%の夫婦の事情とは、浜田雅功・小川菜摘夫妻は「卒婚」?別居でも離婚でもない新しい夫婦の形、生涯現役!英国高齢者たちの自由な「恋愛事情」 高齢者は恋愛をしないなんて誰が決めた?)である。

先ずは、昨年4月15日付けダイヤモンド・オンライン「「卒婚」したい人は既婚者の3割!実際に踏み切った7%の夫婦の事情とは」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/300355
・『離婚はしないものの、夫婦関係をリセットし、夫・妻がそれぞれの人生を自由に生きる“卒婚”。実際に卒婚願望を持つ夫婦の事情について、国内最大級の既婚者マッチングサービス「既婚者クラブ」の副管理人で、夫婦事情に詳しいあいこ氏に聞いた』、興味深そうだ。
・『卒婚したい人は既婚者の約3割  「卒婚」といえば、加山雄三や清水アキラ夫妻といった芸能人の「卒婚宣言」で度々注目集めるワードだが、そもそもどのような概念なのか。 「卒婚の概念はまだ曖昧な面もあるのですが、大まかには、夫婦関係を継続するか迷ったとき、離婚はしないものの、婚姻関係を“卒業”し、互いのプライベートに干渉しない夫婦の形と言えるでしょう。卒婚のルールは夫婦それぞれが決めるもので、生活スタイルや家計の事情などにより、さまざまです」 既婚者合コンなどのイベントを企画する「e-venz」は昨年10月、全国の30~59歳の既婚男女1000人を対象に行った「卒婚」に関するアンケート結果を発表した。その調査結果(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000059676.html)によれば、既婚男女の約3割が「卒婚してみたい」と回答したという。ただし、実際に卒婚している人は7%にとどまっている。) 卒婚後、同居し続ける夫婦もいれば、別居する夫婦もある。同居の場合は、相手をただの同居人として扱うことになり、パートナーの行動に口出しをしたり、甘えたりすることもなくなるという。家計も、妻が扶養に入ったまま、夫と妻それぞれが経済的に自立するなど、夫婦によって事情は異なる。 「パートナー以外との性交渉を許すかも、夫婦それぞれの判断によります。世間的には、結婚したまま他の人と性交渉すると不倫だと断罪されがちですが、法的には、既婚者がパートナー以外と性的関係を持っても、刑法違反ではありません。もちろん、私的な裁判は起こりえますが、そもそも“相手に干渉しない”卒婚では、お互いが納得ずくなら問題ナシというケースが珍しくありません」 「夫が風俗に行くのが浮気に当たるか」については、夫婦によって見解が異なるだろう。それと同じく、卒婚時にパートナー以外との性交渉を許すかどうかも、夫婦によって異なるようだ。 「なかには、離婚の一つ前の段階として、卒婚を選択される夫婦もいます。たとえば、一度別居して物理的な距離が離れたものの、互いの関係が改善されなかった夫婦が、精神的に距離を置く“卒婚”を選択する。こうして、夫婦が互いの関わり方を見つめ直す機会になるのが卒婚なのです」』、「「卒婚の概念はまだ曖昧な面もあるのですが、大まかには、夫婦関係を継続するか迷ったとき、離婚はしないものの、婚姻関係を“卒業”し、互いのプライベートに干渉しない夫婦の形と言えるでしょう。卒婚のルールは夫婦それぞれが決めるもので、生活スタイルや家計の事情などにより、さまざまです」、「全国の30~59歳の既婚男女1000人を対象に行った「卒婚」に関するアンケート」では、「既婚男女の約3割が「卒婚してみたい」と回答」、「ただし、実際に卒婚している人は7%にとどまっている」、なるほど。
・『卒婚に踏み切るのは50代夫婦が最も多い  どのような理由で、卒婚に踏み切るケースが多いのだろうか。 「卒婚願望を持つのは、子どもが独り立ちした50代が最も多く、実行しているのもその年代がほとんどです。数十年連れ添うと、パートナーに家族としての情はあっても、性的魅力を感じられなくなるのは仕方ないこと。これが卒婚の理由となる事例が多いです」 さらに、卒婚願望を持つ人の考え方には男女差がある、とあいこ氏は続ける。 「女性の場合、デートで褒められるなどして、精神的な承認欲求を満たしたい人が多いです。結婚後、性的対象として見られる機会が減ったことで、『独身時代のようにもう一度ドキドキしたい』という願いがあります。一方、男性は、『妻に文句を言われずに遊びたい』と、自分の性的欲求のために卒婚を選ぶ傾向です。特に妻に本当の性癖を伝えられない男性が多いです」 ほかにも、「相手が不倫した」「もう一度自分の人生を充実させたい」など、夫婦が卒婚を選ぶ背景はさまざま。いずれの事情にも共通するのは、「今のままではお互いが満たされない」という現実だ。 「一度卒婚を試すと、それぞれの生活に潤いが生まれ、ずっと卒婚のままでいいと考える人は多いです」』、「卒婚願望を持つのは、子どもが独り立ちした50代が最も多く、実行しているのもその年代がほとんどです。数十年連れ添うと、パートナーに家族としての情はあっても、性的魅力を感じられなくなるのは仕方ないこと。これが卒婚の理由となる事例が多いです」、「「女性の場合、デートで褒められるなどして、精神的な承認欲求を満たしたい人が多いです。結婚後、性的対象として見られる機会が減ったことで、『独身時代のようにもう一度ドキドキしたい』という願いがあります。一方、男性は、『妻に文句を言われずに遊びたい』と、自分の性的欲求のために卒婚を選ぶ傾向です。特に妻に本当の性癖を伝えられない男性が多いです」、「卒婚願望」の男女の違いはさもありなんだ。
・『卒婚願望を抱えつつも実行できない事情  ここまでの話を聞くと、夫婦が互いの意思を尊重する“卒婚”は、前向きな選択に思われる。だが、前述の「e-venz」のデータによれば、卒婚願望を抱えつつも実行していない人は多い。その理由は何か。 「単純に、卒婚は夫妻双方の合意がないとできないからです。自分が卒婚したくても、パートナーが同じ気持ちとは限りません。それに、そもそも卒婚の概念が明確に定義されていない現段階では、『卒婚したい』と提案しても『何言ってんの?』と返されることも少なくありません」 加えて、そもそも「卒婚」の文字が頭をよぎっても、その覚悟が本物かどうか判断できず、実行できない人もいる。ちょっとしたけんかのたびに「卒婚したい」と感じても、また一緒に過ごせば相手を好きになってしまうこともある。浮気などの決定的な要因があれば別だが、小さな不満の積み重ねで卒婚を決断できる人は少ないそうだ。 「現実的には、金銭的なハードルもあります。卒婚は離婚とは異なり、法的な婚姻関係は続くため、パートナーや夫婦間の子どもに対して、最低限の扶養の責任は残る。男性が卒婚して他の人と付き合うためには、妻や子を養いつつ、デート代もかさむことになり、金銭的な負担も大きいです」 それに、卒婚したからといって、必ずしも良い結果を得られるとも限らない。 「卒婚後、いざ妻が彼氏をつくると『どんな男だ』と問い詰めてしまう人もいます。お互いを束縛しないと決めた関係とはいえ、一度愛した相手の恋愛事情が気になるのは必然でしょう。こうしたトラブルが積み重なり、関係がより悪化、最終的に離婚に至る可能性もあります」 このほか、夫婦が合意した上で新しい恋人を見つけようとしても、「既婚者には手を出せない」と、相手にされないことも多いそうだ。 「世間では卒婚に対する認知度はまだ低く、今後マジョリティーになるのも難しい概念です。とはいえ、卒婚は本来、『互いの欲望を満たし合えない』と悩む夫婦が現状を打破し、お互い一度きりの人生をより良いものにするための考え方。お互いのことを思い合い、卒婚がベストな選択だと考える人もいるんです」 本記事は不倫を助長・推奨するものでは決してない。だが、夫婦関係のあり方が多様化する中、相手の幸せを尊重するために“卒婚”を選ぶ人も増えていくのかもしれない』、「「現実的には、金銭的なハードルもあります。卒婚は離婚とは異なり、法的な婚姻関係は続くため、パートナーや夫婦間の子どもに対して、最低限の扶養の責任は残る。男性が卒婚して他の人と付き合うためには、妻や子を養いつつ、デート代もかさむことになり、金銭的な負担も大きいです」、確かに「金銭的な負担も大きい」のは大きな障害だろう。「夫婦関係のあり方が多様化する中、相手の幸せを尊重するために“卒婚”を選ぶ人も増えていくのかもしれない」、その通りだ。

次に、本年3月13日付けダイヤモンド・オンラインが掲載した夫婦問題研究家の岡野あつこ氏による「浜田雅功・小川菜摘夫妻は「卒婚」?別居でも離婚でもない新しい夫婦の形」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/319110
・『長年連れ添ったパートナーと離婚する「熟年離婚」が増えています。うまくいかなくなった原因や経過は人それぞれですが、夫婦問題の専門家である筆者は「離婚の前に卒婚という選択肢もある」といいます。離婚に踏み切る前に、卒婚を考えたほうがいいのはどんな夫婦なのか、チェックポイントをまとめました』、第一の記事をより具体的に見たものだが、「離婚の前に卒婚という選択肢もある」というのは分かり易い。
・『連れ添って20年以上、熟年離婚の相談が増えている  長年連れ添ったパートナーと別れを決める、熟年離婚の相談が増えています。たとえば、厚生労働省が発表しているデータでも、同居期間が20年以上の熟年夫婦の離婚は、昭和60(1985)年には約2万件だったのに比べ、令和の時代に入ると約4万件とほぼ倍増していることが分かります。 同居期間別にみた離婚件数の年次推移  紫色の部分が同居期間20年以上の夫婦の離婚件数。昭和60(1985)年には2万434件だったが、令和元(2019)年以降は4万396件、3万8981件、3万8968件となっている 出典:厚生労働省「令和4年度 離婚に関する統計の概況」 その一方で、ここ数年で増えているのが「卒婚」です。卒婚とは、夫婦が離婚をせずに、お互いに自立し、相手を尊重しながらそれぞれの生活をする夫婦関係のこと。「正式に離婚はしたくない。でも、自由に暮らしたい」という願いがかなう夫婦生活として注目を集めています。 たとえば、「卒婚なのでは?」と噂になっていたのが、別居が報じられていたダウンタウンの浜田雅功さん(59歳)とタレントの小川菜摘さん(60歳)のご夫婦です。成城の自宅と都内のマンションにそれぞれ帰宅していたことが報道されていましたが、その後、別居報道を否定していました』、「卒婚とは、夫婦が離婚をせずに、お互いに自立し、相手を尊重しながらそれぞれの生活をする夫婦関係のこと。「正式に離婚はしたくない。でも、自由に暮らしたい」という願いがかなう夫婦生活として注目を集めています」、第一の記事とは微妙に違うが、より分かり易い印象だ。
・『卒婚のメリットは大きく二つ  卒婚には大きなメリットが二つあります。一つは、「相続面での不安が少ない」という点です。夫婦関係から卒業するとはいっても、法律上は婚姻関係が継続しているのが卒婚。たとえ夫が亡くなっても、妻として夫が残したお金などをしっかり受け取れるので安心です。子どもへの相続も同様です。 もう一つのメリットは、「信頼感が高まる」という点です。卒婚はあくまでも相手との信頼関係の上に成り立つもの。だとすれば、「こんなに自由にさせてもらって、お互いを認め合える関係が築けるなんて、とてもありがたいことだな」というように、パートナーに対してより信頼感や感謝の気持ちが高まるようになるのです。 「離婚はしないに越したことはない」という信条を持っている私が、夫婦問題の相談の現場でも離婚より卒婚をおすすめするケースがあるのは、熟年夫婦がお互いに相手に対しイライラと嫌悪感を募らせているよりは、結婚生活から解放される卒婚を選択するほうが、精神的に安定する人も少なくないからです。 一見いいことばかりのような卒婚ですが、落とし穴もあります。たとえば、こんなケースもありました』、「「離婚はしないに越したことはない」という信条を持っている私が、夫婦問題の相談の現場でも離婚より卒婚をおすすめするケースがあるのは、熟年夫婦がお互いに相手に対しイライラと嫌悪感を募らせているよりは、結婚生活から解放される卒婚を選択するほうが、精神的に安定する人も少なくないからです」、なるほど。
・『円満夫婦が迎えた、卒婚の残念すぎる末路  「ウチは理想的な卒婚の関係だと信じて疑いませんでした。それなのに、まさかこんなことになるとは思ってもみなかった」と動揺するのはK子さん(56歳・主婦)。26年前に2歳年下の夫と結婚。2人の子どもが独立してからは、夫と愛犬と都内のマンションに暮らしています。 K子さんの夫は、化粧品を扱う会社の経営者です。 「結婚当初から仕事熱心で付き合いも多く、家事や育児は私に任せきりでした。勤めていた会社から独立、開業してからはさらに忙しくなる一方。そのおかげもあって、私たち家族はお金で苦労したことはありませんでした」 K子さんの夫は、若い頃から浮気の話が絶えなかったといいます。 「初めのうちは私もいちいち怒ったり、実家を巻き込んで大騒ぎしたりしていたのですが、結婚生活が長くなるにつれ『お金を稼いで、元気でいてくれるなら仕方ないか……』と諦めるようになっていました」 やがて子どもたちが独立してからは、夫は都内のマンションで、K子さんは自宅で、それぞれ生活する卒婚状態が自然な形になっていたとのこと。「子どもたちが帰ってくる休日や、親戚関係の用事があるときは自宅に帰ってくる程度。気づけばお互いの近況報告すらしなくなっていました。でも、それはそれで私も楽だったんですけどね」とK子さんは振り返ります。 ところが、安定した卒婚状態に快適さを感じていたのはK子さんだけで、夫のほうはまるで違っていたことが判明する、ある事件が起こったのです。 「ある日、珍しく平日の夕方に夫が帰宅したかと思ったら、開口一番『もうお前とはやっていけない。すまないが、別れてほしい』と離婚を切り出されたんです。今までさんざん夫の浮気は経験しましたが、あんなに真剣な調子で離婚を迫られたのは初めてだったのでビックリしました」 いったい何があったのか? 後日私が夫にヒアリングをしたところ、こんな本音を聞かされたのです。 「実は好きな人がいるんです。いつもメイクやおしゃれをしてきれいでいることを心がけている40代の女性です。一緒に仕事をしているうちに、彼女の聡明さにもどんどん引かれて深い関係になってしまって……。この年になって、こんなに誰かを好きになるとは思わなかった。これまで家庭を守り、自分を支えてきてくれた妻には申し訳ないと思うけれど、残りの人生は彼女と一緒に過ごしたいんです」 夫が新しい恋人との将来を夢見て熱く語る一方、浮気相手の存在を知ったK子さんは現在、「絶対に離婚はしません。夫が自分だけ幸せになるのは許せない」と徹底抗戦の姿勢を見せています』、「夫が新しい恋人との将来を夢見て熱く語る一方、浮気相手の存在を知ったK子さんは現在、「絶対に離婚はしません。夫が自分だけ幸せになるのは許せない」と徹底抗戦の姿勢を見せています」、「徹底抗戦」で解決する問題ではないと思うが・・・。
・『うまくいく卒婚には、夫婦間コミュニケーションが必須  このように、離婚はせずに自由に暮らす卒婚にも、メリットだけではなくデメリットもあります。家庭から解放され、羽を伸ばして好き勝手に暮らしているうちに、パートナー以外の人を本気で好きになってしまったり、もっと大事な人ができてしまったりする場合もある、ということです。 それを防ぐためには、卒婚の関係であっても「定期的に連絡を取り合い、こまめに近況報告をする」「相手を思いやる気持ちは、きちんと言葉で伝え合う」ということを欠かしてはいけません。 同居生活を続ける場合でも、卒婚で離れて暮らす場合でも、結婚生活において変わらず大切にしたいのは「お互いを認め合い、思いやれる関係で添い遂げるパートナーシップを目指す」ということなのです。 ちなみに、私が夫婦問題の相談を受けている中で、「離婚するより卒婚という選択肢も考えてみては?」とうながすパターンが3つあります。具体的には、次の通りです』、「同居生活を続ける場合でも、卒婚で離れて暮らす場合でも、結婚生活において変わらず大切にしたいのは「お互いを認め合い、思いやれる関係で添い遂げるパートナーシップを目指す」ということなのです」、なるほど。
・『■離婚に踏み切る前に、卒婚を考えたほうがいいパターン 1. 「離婚をしたら自分が損する」なら離婚より卒婚 2. 「まだ相手に愛情や尊敬の気持ちが残っている」なら離婚より卒婚 3. 「これまで苦楽を共にしてきた同志愛が残っている」なら離婚より卒婚 私の経験上、「もうダメかもしれない」と追い詰められて離婚を考えることになっても、8割は修復の可能性があります。最終的に離婚という決断をする前に、修復のために“打つべき手”はいくつも存在するということです』、「私の経験上、「もうダメかもしれない」と追い詰められて離婚を考えることになっても、8割は修復の可能性があります。最終的に離婚という決断をする前に、修復のために“打つべき手”はいくつも存在するということです」、「修復の可能性が」「8割は」「あります」、そんなに高いことに驚かされた。

第三に、本年3月5日付け東洋経済オンラインが掲載した在英ジャーナリストの小林 恭子氏による「生涯現役!英国高齢者たちの自由な「恋愛事情」 高齢者は恋愛をしないなんて誰が決めた?」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/656075
・『高齢者向け性産業を題材にした映画『茶飲友達』が、注目を集めている。「高齢者」と「恋愛」、まして「性」までは頭の中で結びつきにくいと思われてきたが、実は誰かとつながりたいという思いは若者だけの特権ではなかった。筆者が住むイギリスでは中高年ばかりか「後期高齢者」とされる年代になっても恋愛の現役である人が少なくない』、「イギリスでは中高年ばかりか「後期高齢者」とされる年代になっても恋愛の現役である人が少なくない」、うらやましい限りだ。
・『深紅のバラの前に立つ男性たち  2月14日のバレンタイン・デー。日本では女性が男性に愛を告白する日だが、イギリスではその逆だ。男性たちがガールフレンドや妻など、女性に向かって感謝と愛情を表現する。欠かせないのはカードと花だ。 14日当日、スーパーの店先には深紅のバラの花束が入ったバケツが所狭しと並ぶ。子供を肩車に乗せた父親、建設作業着姿の男性、スーツ姿の会社員、高校生など、さまざまな身なりと年齢の男性たちが花束をバケツから引き抜いていく。 女性たちに人気があるイタリアのスパークリングワイン、プロセコのボトルやチョコレートの箱を抱えながら、自動精算機で買い物を済ます。自宅で女性にカードやバラを渡す光景を想像すると、ほほえましい思いがする。この日、男たちは堂々と愛を告白し、ロマンティックな言葉を吐いてもよいのである。 しかし、考えてみると、年齢にかかわらず互いに愛情を表現する行為は、イギリスでは日常の一部だ。朝起きたときや外に出かける前に家族同士でほっぺたに、あるいは口元にキスをしたり、抱擁(ハグ)したりする習慣がある。友人・知人同士でも、相手を励ましたいとき、特別な感情を共有したいときにハグするのも至極普通の行為である。) 愛情表現の機会が頻繁にあるイギリスでは、筆者が見聞きしただけでも、年齢層や結婚相手あるいはパートナーがいる・いないにかかわらず恋愛関係に至る人が実に多い。10年ほど前のこと。家人の母エリザベス(当時93歳)は2回の結婚で夫と死別し、イングランド南部の海岸保養地チチェスターにある高齢者用施設に住んでいた。個室にいるときも口紅を塗り、首には真珠のネックレス。かくしゃくとした老婦人だった。 美形ではなかったものの、なぜか男性たちが寄ってくる。元実業家の男性入所者と腕を組んで施設内の食堂に向かうのが日課だった。まもなくして、同伴男性が急死する。エリザベスはしばらく落ち込んでいたが、高齢化でより手厚いケアが必要となったため、介護施設に居を移した』、「年齢にかかわらず互いに愛情を表現する行為は、イギリスでは日常の一部だ。朝起きたときや外に出かける前に家族同士でほっぺたに、あるいは口元にキスをしたり、抱擁(ハグ)したりする習慣がある。友人・知人同士でも、相手を励ましたいとき、特別な感情を共有したいときにハグするのも至極普通の行為である。 愛情表現の機会が頻繁にあるイギリスでは、筆者が見聞きしただけでも、年齢層や結婚相手あるいはパートナーがいる・いないにかかわらず恋愛関係に至る人が実に多い」、「愛情表現の機会が頻繁にある」、とは実にうらやましい。
・『ベッドの脇には大量のラブレターが  ある日、新しい施設のエリザベスの部屋を訪ねてみると、ベッドの脇のテーブルの上に手紙が積まれていた。前の施設にいた時に知り合った男性、愛称「コン」が送ったものだった。「私がいなくなって、寂しくて仕方ないっていうの」。コンは当時、85歳。「私のこと、親切で礼儀正しくて、素晴らしい女性だって書いてある」。 ファンレターのようなものだと筆者は理解し、特別な印象を持たなかったが、それから数カ月後、コンが引っ越してきたことを知り、非常に驚いた。高齢者用あるいは介護施設に入所するには、相当の手持ち資金が必要となるため、住んでいる家を売る人も多い。高齢者の家族の財政面、および精神的支援も欠かせない。入所は一家の一大事なのだ。 従って、コンが引っ越すということは、家族や関係者の了解を得るために、相当の努力、頑固さ、そしてエリザベスに対する愛情をコンが示したことを意味する。 「追ってくるなんて、ストーカーみたい。それでいいの?」そう聞くと、エリザベスは「別に、かまわない」。特に「コンが好きだから」とは言わず、嬉しそうにもしていなかった。「来たいというから、仕方ないわね」。今から思うと、「君は素晴らしい、君のことは大好きだ」と言われることに喜びを感じていたのかもしれない。 93歳のエリザベスを追って引っ越しまでしたコンは、移動から1年後、ガンで亡くなった。エリザベスはその10年後、同じ施設で眠るようにして亡くなった』、「93歳のエリザベスを追って引っ越しまでしたコンは、移動から1年後、ガンで亡くなった。エリザベスはその10年後、同じ施設で眠るようにして亡くなった」、「「来たいというから、仕方ないわね」。今から思うと、「君は素晴らしい、君のことは大好きだ」と言われることに喜びを感じていたのかもしれない」、「コン」「エリザベス」ともに幸せな老後を送ったことになる。
・『夫のいる同級生から連絡  友人のチャールズは50代半ばだ。ある日、かつて大学の同級生同士だったジェーンから電話をもらったという。「いすの脚が壊れちゃった。大工仕事が得意だったわよね。ちょっと来て、見てみてくれない?」大学卒業後も同級生同士数人で時々集まっていたので、突然の電話にも驚かず、チャールズはジェーン宅に向かった。 チャールズは卒業直後に結婚したが離婚し、再婚。電話がかかってきたとき、営業職の妻は出張中だった。ジェーンは夫と死別後、石油会社コンサルタントの男性と知り合い、夫が残した広い邸宅に一緒に住んでいた。 ジェーンの家でいすを直し、同居のボーイフレンドと3人で夕食を共にした。その晩、チャールズはジェーン宅の予備の部屋で眠った。翌朝、チャールズは寝室のドアを軽くノックする音で目覚めた。「おはよう。私よ。お茶を持ってきたの。入ってもいい?」。 イギリスでは毎朝、ミルクを入れた紅茶を飲むのが習慣になっている。夫婦の場合、夫あるいは妻が相手のためにお茶を入れてベッドに持ってくるのも定番だ。) チャールズが承諾すると、お茶のカップを乗せたトレイを持って、ジェーンが入ってきた。チャールズはベッド上で体を半分起こし、自分のカップをもらってお茶をすすった。ジェーンも自分のカップからお茶を飲む。しばらく他愛のない会話が続いた。 「ちょっと中に入ってもいいかしら、寒いの」。ジェーンはそう言って、チャールズのベッドに手をかけた。「ダメ」というわけにもいかず、体をずらしてスペースを作ったチャールズ。2人はしばらく黙ってベッドの中にいた。「温かくなったわ」。ジェーンはそう言ってベッドから出て、寝室を後にした。 チャールズは当時を思い出し、こういう。「あの時、ジェーンは何を望んでいたんだろう?」「あなたに触ってもらいたかったんだよ」。筆者はこう返したが、チャールズは納得がいかない様子だった。「彼女のボーイフレンドが家にいるんだよ。何もできるわけないじゃないか。第一、恋愛感情がない」。 この時、筆者は、イギリスでは性的誘惑をかけるには相手や自分にパートナーがいるかどうかも、また年齢も関係ないことを実感したのである』、「チャールズは当時を思い出し、こういう。「あの時、ジェーンは何を望んでいたんだろう?」「あなたに触ってもらいたかったんだよ」。筆者はこう返したが、チャールズは納得がいかない様子だった」、「筆者は、イギリスでは性的誘惑をかけるには相手や自分にパートナーがいるかどうかも、また年齢も関係ないことを実感した」、確かに「イギリス」では不倫は余りにも一般的なので、問題にする声はあまり聞かない。
・『70代でもアクティブな男女は少なくない  イギリスでも、「高齢者の性」をタブー視する雰囲気があるが、年を取っても性行為を楽しむ人がいるのは事実だ。高齢者支援の慈善組織「Age UK」がマンチェスター大学社会科学研究所に依頼した調査(対象者:50代から90代前半の約7000人、2016年発表)によると、「70代以上の男性の54%、女性の31%が現在も性的行為の経験がある」と答えている。 「Age UK」は、性行為を「人生の重要な一部である」と位置付ける。「健全な性生活は心、血圧、ストレスの低下に良い影響を及ぼす。免疫力を上げる可能性もある」。 高齢者に向けて、いくつかアドバイスもしている。「性感染症にかからないように注意する」「加齢によって体の状態が変化するので、女性であれば保湿クリームを使う、男性であれば医師に相談して処方箋を出してもらう」。 性的衝動が低下する場合、「これが片方あるいは両者に失望感や拒絶感を抱かせることになりかねないので、両者がリラックスできるよう、ワインを共に楽しんだり、抱擁するなどを試す」など』、「健全な性生活は心、血圧、ストレスの低下に良い影響を及ぼす。免疫力を上げる可能性もある」、「免疫力を上げる」は、確かにその可能性は否定できないが、言い過ぎのような気もする。
・『一流紙もタブーを破り始めた  イギリスでも高齢化が進む中、高級紙「タイムズ」を含む複数の新聞が「高齢者がいかに性行為を楽しむか」をテーマにした記事を掲載するようになった。 「知的で格好いい女性」として人気がある、放送ジャーナリスト&コラムニストのマリエラ・フロストラップ(60歳)は、中高年の女性の健康問題に焦点を当てるサイト「トップ・サンテ」の最新号に登場し、女性は性行為を予定表の中に書き込むべき、と発言して、波紋を広げた。「セックスのことをまるで仕事のようにドライに扱っていいの?」という疑問である。 しかし、フロストラップの言い分はこうだ。「パートナーとのスキンシップはついつい後回しになってしまう」「でも私にとってはとても重要。親友以上の存在になれるし、パートナーとの関係を維持できる」。年を取ると若い時のような衝動がなくなる時がある。「あふれる情熱からではなく、もっと違う、深い理由である親密さのために性行為をするようになる」。 企業に勤める人であれば退職を考える年齢に達したフロストラップがセックスは日常生活の一部であり、自分はこんな風に位置づけをしているのだと公に発言すること自体が、「高齢者は恋愛をしない・性行為など無縁」という神話を砕く役目を果たしているのは間違いない』、日本でも「「高齢者は恋愛をしない・性行為など無縁」という神話を砕く」ような動きが出てきてほしいものだ。
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