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ロシア(その3)(元外交官が語る ロシアが西ヨーロッパから「アジア」だと見做される理由、ロシア・プーチン政権の威信は失墜 ナゴルノ・カラバフでアルメニア降伏) [世界情勢]

ロシアについては、2018年7月28日に取上げた。久しぶりの今日は、(その3)(元外交官が語る ロシアが西ヨーロッパから「アジア」だと見做される理由、ロシア・プーチン政権の威信は失墜 ナゴルノ・カラバフでアルメニア降伏)である。なお、ウクライナ問題は別途、取上げている。

先ずは、昨年2月12日付けダイヤモンド・オンラインが掲載した著述家・芸術文化観光専門職大学教授の山中俊之氏による「元外交官が語る、ロシアが西ヨーロッパから「アジア」だと見做される理由」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/295482
・『「人種・民族に関する問題は根深い…」。コロナ禍で起こった人種差別反対デモを見てそう感じた人が多かっただろう。差別や戦争、政治、経済など、実は世界で起こっている問題の”根っこ”には民族問題があることが多い。芸術や文化にも”民族”を扱ったものは非常に多く、もはやビジネスパーソンの必須教養と言ってもいいだろう。本連載では、世界96カ国で学んだ元外交官・山中俊之氏による著書、『ビジネスエリートの必須教養「世界の民族」超入門』(ダイヤモンド社)の内容から、多様性・SDGs時代の世界の常識をお伝えしていく』、興味深そうだ。
・『リーダーシップがある人材はロシアで活躍できない?  アメリカで行われた、ある国際会議に参加した時のことです。リーダーシップの専門家が集まるなかで、ロシア人参加者と雑談する機会があり、私は尋ねてみました。 「ロシアにおけるリーダーシップは、アメリカと違うのでしょうか?」 すると、彼は「ロシアは政治が専制的なところがあるので、『私はリーダーシップを取ります』という発言は良しとされませんよ。出すぎる釘は大統領に打たれる」。 笑みを浮かべた顔つきからして、明らかに冗談まじりの発言でしたが、私は「意外と本音なのかもしれない」と思いました。 アメリカは自主性を重んじる国で、「リーダーであれ」という教育は小学校からなされます。多くのヨーロッパも然りで、「古代ギリシャの時代から我々は自由を尊重してきた。市民の意見によって政治的決断をしてきた」という自負があります。 市民には奴隷や階級が低い人は含まれていないので異論はあるところですが、「民主的な我々に比べてアジアは専制的だ」というのがヨーロッパに一定数見られる意見で、その場合のアジアにはロシアも含まれていることがあります。 「中東、ペルシャ、中国、ロシアなど東は専制国家だ」という考え方は西ヨーロッパの東に対する偏見だと思いつつ、また例外は多数あるものの、うなずける部分もあります。 なぜなら、専制にはグラデーションがあります。「独裁者による絶対的な支配」という専制にはみんなノーといいますが、国のトップが責任を持って物事を決定する、やや緩やかな支配であれば、案外受け入れられています。 常に責任を持って自分の意見をいい、時には対立しても納得がいくまで話しあい、人に指示されて行動するより我が道をいく――これはリーダーシップを取る上で欠かせない姿勢ですが、「そんなの大変すぎる。しんどくて無理」という人たちもいるのは、日本の組織でも見られる現象ではないでしょうか。 「いちいち考えて意見をいったり、議論して対立したりするより、リーダーが決めたことに従うほうがいい」と考える。カリスマ的リーダーに引っ張られ、できれば褒められながら頑張りたい……。東にはそんな傾向が自然にあると感じられます。それが西ヨーロッパ人の目には、「専制的」と映るのかもしれません。 さらにロシアについていえば、絶対的に強いリーダーを求める歴史的な傾向があります。領主が農民を所有する農奴制やそれに近い仕組みは、封建社会の時代には世界中にありましたが、ロシアでは19世紀まで続きました。 農奴は領主の所有物であり、移動も結婚も領主の許可なくしては行えず、長い間奴隷のように売買された記録もあります。農民による反乱は何度もありましたが、鎮圧されるたびに締めつけは過酷になっていきました。 自由を奪われ、従うことに慣れ、自立を諦めた時、人は何を望むでしょう? 支配者に全部お任せして、「どうか暮らしを良くしてください。困ったら面倒を見てください」と願うようになるというわけです。それならリーダーは、強ければ強いほど「頼り甲斐があって良い」となります(全員ではないでしょうが)。 現在のロシアは14の国と陸地で国境を接しています。巨大な国土と多くの国々と接する国境線の存在は、他国との安全保障上の問題が生じやすくなります。北極海に面していますが、氷が多く自由な航海が長くできませんでした。 長い国境線と北極海に囲まれているこの閉塞感がロシアの対外的な恐怖感につながり、対外的に強いリーダーを求める要因になっていると私は考えています。 第一次世界大戦後ロシア革命が起こり、ロマノフ朝は終わりを迎えます。知識層と市民が手を携えて立ち上がった点は多くの国が民主化した流れと同じですが、ロシアの場合、革命の後は世界で初めての共産主義国家ソビエトになります。 レーニン率いるソビエトは、「兵士と労働者のための国家」のはずでしたが、実際は共産党が権力を持ち、秘密警察が跋扈する、厳しい統制が強いられた一党独裁でした。 皇帝から共産党政府へと支配者が変わっただけで、「人々には自由がない」という構造は変わらなかったのですから、個人のリーダーシップなど育みようがなかったのかもしれません。 中国にしてもロシアにしても、それぞれの国の専門家の意見などを総合すると、大きすぎる国はまとめることが難しく、ある程度強権的にせざるを得ない部分もあるのだと思います。 「大きい国=国土が広く人口が多い国」とすれば、専制的でないインドやアメリカも大きな国なので一概にはいえませんが、インドは多民族ながら文化として融和的な傾向があります。 また、アメリカは建国の経緯からして独立心旺盛なので、農奴として生きるしかなかったロシア人とは文化的・歴史的な背景が異なります。 プーチン大統領の絶大な権力を見れば、現在のロシアもまた専制的であるといわざるを得ませんが、政府の汚職やプーチン政権を批判するアレクセイ・ナワリヌイのような若い政治家も登場しています。 毒殺されかかっても収監されても怯まず、「プーチンは国民を奴隷にしている裸の王様だ」と主張するナワリヌイに続く人物も、今後出てくるかもしれません。 そうした人々によって、これからのロシアは転換期を迎える可能性もあります』、「「プーチンは国民を奴隷にしている裸の王様だ」と主張するナワリヌイに続く人物も、今後出てくるかもしれません。 そうした人々によって、これからのロシアは転換期を迎える可能性もあります」、なるほど。
・『なぜいま、「民族」を学ぶべきなのか?  ダイバーシティが重要」「世界の多様な価値観を理解すべき」……。このような声を聞くことが最近増えましたが、ダイバーシティやその前提となる多様な文化・価値観を理解するためには、民族について知っていることが重要です。 しかしながら、世界96カ国を巡り、様々な国や民族の人たちと仕事をしてきた私からすると、日本人の民族への理解――いわば「民族偏差値」は、世界最低レベルだと思います。 日本人は単一民族ではないものの、限りなく単一民族的です。みんな似ているし、争いはあまりないし、言葉もそう違わず、結婚・就職の差別も世界的に見ればとても少ない。 ただし、多様性がないから無知になり、発想が貧しくなります。多様であることが新たな文化を育み、イノベーションのもとになるのです』、「日本人の民族への理解――いわば「民族偏差値」は、世界最低レベルだと思います。 日本人は単一民族ではないものの、限りなく単一民族的です。みんな似ているし、争いはあまりないし、言葉もそう違わず、結婚・就職の差別も世界的に見ればとても少ない。 ただし、多様性がないから無知になり、発想が貧しくなります。多様であることが新たな文化を育み、イノベーションのもとになるのです」、「日本人の民族への理解――いわば「民族偏差値」は、世界最低レベル」、なので。意図的に勉強して理解を深めるべきだ。

次に、本年9月24日付けJBPressが掲載した著作家の宇山 卓栄氏による「ロシア・プーチン政権の威信は失墜、ナゴルノ・カラバフでアルメニア降伏」を紹介しよう。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/77090
・『9月19日から20日にかけて、アゼルバイジャンは隣国アルメニアとの係争地ナゴルノ・カラバフで軍事作戦を展開し、アルメニア人勢力を降伏させました。今回の軍事作戦はウクライナ戦争の動きとも連動しており、アルメニアを支援してきたロシアの威信失墜にもつながります。プーチン政権にとっては外交上の痛手となるわけですが、今回はこのナゴルノ・カラバフ紛争や、アゼルバイジャンとアルメニアについて歴史を振り返りながら解説します』、興味深そうだ。
・『これまで2回の紛争が発生  これまで、アゼルバイジャンとアルメニアの間で、2回のナゴルノ・カラバフ紛争が起こっています。 1922年以降、両国はソ連に編入されていましたが、1991年、ソ連の解体によって、独立します。しかし、それまで、ソ連の存在によって抑えられていた両国の民族対立が表面化し、アルメニアとアゼルバイジャンの間で、ナゴルノ・カラバフ地域の帰属問題が発生します。 軍事的な衝突が起き、第1次ナゴルノ・カラバフ紛争となります。この紛争では、アルメニアが優勢のまま、周辺地域を含めて実効支配します。もともと、ナゴルノ・カラバフ地域では、アルメニア人が多数派を占めていました。 2020年、両国の間で紛争が再燃し、第2次ナゴルノ・カラバフ紛争が起こります。双方が相手国を空爆し、多くの犠牲者が出ました。ナゴルノ・カラバフ地域はアゼルバイジャンに奪い返されました。アルメニアは停戦に合意しています。 それまでの十数年、アゼルバイジャンはバクー油田などを持つ産油国として、急激に経済成長を遂げました。アゼルバイジャンは豊かな財政で軍備を増強するなど、アルメニアに大きな差を付けます。 一方、アルメニアでは、2018年、民主化で自由主義的な政権が誕生し、新政権は従来の親ロシア路線を修正し、欧米に接近しました。アルメニアとロシアの不和を見越したアゼルバイジャンがトルコの支援を得て、強硬路線に踏み切り、第2次ナゴルノ・カラバフ紛争に勝利したのです。 2020年の第2次ナゴルノ・カラバフ紛争で、既に、アゼルバイジャンの優勢と同地域の実効支配が固まっていましたが、その後も同地域のアルメニア人武装勢力は抵抗を続けていました。 それが今回、アゼルバイジャンは最終的にアルメニア人武装勢力の排除に成功したのです』、「それまで、ソ連の存在によって抑えられていた両国の民族対立が表面化し、アルメニアとアゼルバイジャンの間で、ナゴルノ・カラバフ地域の帰属問題が発生します。 軍事的な衝突が起き、第1次ナゴルノ・カラバフ紛争となります。この紛争では、アルメニアが優勢のまま、周辺地域を含めて実効支配します・・・それまでの十数年、アゼルバイジャンはバクー油田などを持つ産油国として、急激に経済成長を遂げました。アゼルバイジャンは豊かな財政で軍備を増強するなど、アルメニアに大きな差を付けます。 一方、アルメニアでは、2018年、民主化で自由主義的な政権が誕生し、新政権は従来の親ロシア路線を修正し、欧米に接近しました・・・2020年、両国の間で紛争が再燃し、第2次ナゴルノ・カラバフ紛争が起こります。双方が相手国を空爆し、多くの犠牲者が出ました。ナゴルノ・カラバフ地域はアゼルバイジャンに奪い返されました・・・今回、アゼルバイジャンは最終的にアルメニア人武装勢力の排除に成功したのです」、歴史的な流れが一応理解できた。
・『ウクライナ戦争で訪れた軍事作戦の好機  ウクライナ戦争に忙殺されるロシアには、ナゴルノ・カラバフに介入する余裕はないことは明らかであり、アゼルバイジャンにとっては、今が電撃的な軍事作戦を展開する好機だったのです。 メディアでは、「ロシアの平和維持部隊の提案を受けて、アルメニア人武装勢力が停戦を決めた」ということが報道されていますが、実際には、ロシアがさじを投げた格好です。 ウクライナ戦争はナゴルノ・カラバフ紛争の最終決着という、思わぬ副産物を生んだのです。同地域におけるロシアの影響力もまた、完全に排除されたと言えます』、「実際には、ロシアがさじを投げた格好です。 ウクライナ戦争はナゴルノ・カラバフ紛争の最終決着という、思わぬ副産物を生んだのです。同地域におけるロシアの影響力もまた、完全に排除されたと言えます」、なるほど。
・『民族系統はどうなっているのか  「コーカサス三国」という言い方がありますが、これはコーカサス山脈の南部のジョージア(旧名グルジア)、そして、アルメニアとアゼルバイジャンの3つの国を指します。 コーカサス三国は旧ソ連から独立した共和国です。コーカサス山脈の北側地域はロシア連邦領となっています。コーカサス地方はコーカサス山脈周辺の国や地域一帯のエリアで、黒海とカスピ海の間に挟まれたアジアとヨーロッパを結ぶ回廊を成す地域です。 北にロシア、南にトルコとイランが隣接しています。「コーカサス」は「カフカス」とも発音されます。ヨーロッパ、アジア、中東の結節点であり、地球上で最も多様な民族が集まる「人種のるつぼ」として、様々な民族の混血が存在しています。 コーカサス三国の人々はロシア白人に近いのでしょうか、それとも、トルコ人やイラン人に近いのでしょうか。 はっきりしているのはアゼルバイジャン人です。アゼルバイジャン人の多くはトルコ人です。「アゼルバイジャン・トルコ人」と呼ばれることもあり、カスピ海を挟んで対岸のトルクメニスタン人とほとんど同じです。) ただし、かつてロシア領(帝政時代)、ソ連領だったこともあるため、ロシア人とも混血しています。容貌は中央アジア人とほとんど同じです。 言語であるアゼルバイジャン語はトルコ語に属し、トルコ共和国語やトルクメニスタン語(トルクメン語)に近似しています。主な宗教はイスラム教です』、「コーカサス三国の人々」のうち、「アゼルバイジャン人の多くはトルコ人です・・・かつてロシア領(帝政時代)、ソ連領だったこともあるため、ロシア人とも混血しています。容貌は中央アジア人とほとんど同じです。 言語であるアゼルバイジャン語はトルコ語に属し・・・主な宗教はイスラム教です」、なるほど。
・『「多重多層民族」であるアルメニア人  一方、アルメニア人はコーカサス人、トルコ人、ロシア人、イラン人などの容貌の全ての要素を含みます。アルメニア人がどの民族に最も近いかを言うのは困難です。アルメニア人は「コーカサス三国」の民族の中で、最も混血が複雑多様化している民族です。各民族の行き交う十字路にあって、様々な民族の血を複合的に取り込んだ「多重多層民族」であり、それだけに、美しい容貌を持つ人が多いとされます。 アルメニア語はインド・ヨーロッパ語族に属します。アルメニア文字はギリシア文字から創案され、ペルシア語の影響も強く受けています。彼らの言語もまた、ヨーロッパ語に近いのか、ペルシア語に近いのかを言うのは困難です。 主な宗教はキリスト教(アルメニア正教)です。かつて、アルメニア人がロシア人と連携して、アゼルバイジャンに対抗していたのは同じキリスト教正教を奉じているからです。一方、イスラムのアゼルバイジャンはロシアとの関係は良好ではありません。 アルメニア人は自らの国家を持ちませんでした。セルジューク朝やオスマン帝国のトルコ人に支配されたり、イラン人に支配されたり、ロシア帝国に支配されたり、その時代における強者に従属し続けました。従属を嫌ったアルメニア人は故郷を離れ、世界中に離散します。こうしたことから、ユダヤ人のディアスポラ(離散)にたとえられることもあります。 世界各地のアルメニア人はアルメニア正教会を中核とした連帯意識を強く持ちながら、交易を活発に行い、富を蓄えました。アルメニアは301年、世界で最初にキリスト教を国教としています』、「アルメニア人はコーカサス人、トルコ人、ロシア人、イラン人などの容貌の全ての要素を含みます。アルメニア人がどの民族に最も近いかを言うのは困難です。アルメニア人は「コーカサス三国」の民族の中で、最も混血が複雑多様化している民族です。各民族の行き交う十字路にあって、様々な民族の血を複合的に取り込んだ「多重多層民族」であり、それだけに、美しい容貌を持つ人が多いとされます。 アルメニア語はインド・ヨーロッパ語族に属します。アルメニア文字はギリシア文字から創案され、ペルシア語の影響も強く受けています・・・主な宗教はキリスト教(アルメニア正教)です・・・アルメニア人は自らの国家を持ちませんでした。セルジューク朝やオスマン帝国のトルコ人に支配されたり、イラン人に支配されたり、ロシア帝国に支配されたり、その時代における強者に従属し続けました。従属を嫌ったアルメニア人は故郷を離れ、世界中に離散します。こうしたことから、ユダヤ人のディアスポラ(離散)にたとえられることもあります。 世界各地のアルメニア人はアルメニア正教会を中核とした連帯意識を強く持ちながら、交易を活発に行い、富を蓄えました。アルメニアは301年、世界で最初にキリスト教を国教としています』、なるほど。
・『コーカサス地域でトルコが優位に  第1次世界大戦がはじまると、オスマン帝国は領土内の多数のアルメニア人をロシアに協力する敵性民族として、迫害します。1915年、アルメニア人虐殺がはじまります。 現在、アルメニア政府はこの事件を、民族根絶を狙った「ジェノサイド(集団虐殺)」であると主張し、その犠牲者は150万人以上になるとしています。研究機関によっては、数十万人ともされており、はっきりとした犠牲者の数はわかっていません。この事件を巡って、今日でも、アルメニアとトルコとの間で、論争が続いています。 こうした背景からも、トルコはアルメニアと敵対し、アゼルバイジャンを支援しています。19世紀、コーカサス地域の支配権を巡り、ロシア帝国とオスマン帝国が対立してきましたが、今日、この地域への影響力では、ロシアに対するトルコの優位が定まったと言えます』、「第1次世界大戦がはじまると、オスマン帝国は領土内の多数のアルメニア人をロシアに協力する敵性民族として、迫害します。1915年、アルメニア人虐殺がはじまります。 現在、アルメニア政府はこの事件を、民族根絶を狙った「ジェノサイド(集団虐殺)」であると主張し、その犠牲者は150万人以上になるとしています。研究機関によっては、数十万人ともされており、はっきりとした犠牲者の数はわかっていません。この事件を巡って、今日でも、アルメニアとトルコとの間で、論争が続いています。 こうした背景からも、トルコはアルメニアと敵対し、アゼルバイジャンを支援しています。19世紀、コーカサス地域の支配権を巡り、ロシア帝国とオスマン帝国が対立してきましたが、今日、この地域への影響力では、ロシアに対するトルコの優位が定まったと言えます」、「コーカサス三国」の複雑な歴史の一端が理解できた。
タグ:世界各地のアルメニア人はアルメニア正教会を中核とした連帯意識を強く持ちながら、交易を活発に行い、富を蓄えました。アルメニアは301年、世界で最初にキリスト教を国教としています』、なるほど。 ロシア この事件を巡って、今日でも、アルメニアとトルコとの間で、論争が続いています。 こうした背景からも、トルコはアルメニアと敵対し、アゼルバイジャンを支援しています。19世紀、コーカサス地域の支配権を巡り、ロシア帝国とオスマン帝国が対立してきましたが、今日、この地域への影響力では、ロシアに対するトルコの優位が定まったと言えます」、「コーカサス三国」の複雑な歴史の一端が理解できた。 「第1次世界大戦がはじまると、オスマン帝国は領土内の多数のアルメニア人をロシアに協力する敵性民族として、迫害します。1915年、アルメニア人虐殺がはじまります。 現在、アルメニア政府はこの事件を、民族根絶を狙った「ジェノサイド(集団虐殺)」であると主張し、その犠牲者は150万人以上になるとしています。研究機関によっては、数十万人ともされており、はっきりとした犠牲者の数はわかっていません。 ダイヤモンド・オンライン (その3)(元外交官が語る ロシアが西ヨーロッパから「アジア」だと見做される理由、ロシア・プーチン政権の威信は失墜 ナゴルノ・カラバフでアルメニア降伏) 「「プーチンは国民を奴隷にしている裸の王様だ」と主張するナワリヌイに続く人物も、今後出てくるかもしれません。 そうした人々によって、これからのロシアは転換期を迎える可能性もあります」、なるほど。 山中俊之氏による著書、『ビジネスエリートの必須教養「世界の民族」超入門』(ダイヤモンド社) 山中俊之氏による「元外交官が語る、ロシアが西ヨーロッパから「アジア」だと見做される理由」 「それまで、ソ連の存在によって抑えられていた両国の民族対立が表面化し、アルメニアとアゼルバイジャンの間で、ナゴルノ・カラバフ地域の帰属問題が発生します。 軍事的な衝突が起き、第1次ナゴルノ・カラバフ紛争となります。この紛争では、アルメニアが優勢のまま、周辺地域を含めて実効支配します・・・ 宇山 卓栄氏による「ロシア・プーチン政権の威信は失墜、ナゴルノ・カラバフでアルメニア降伏」 JBPRESS 「日本人の民族への理解――いわば「民族偏差値」は、世界最低レベル」、なので。意図的に勉強して理解を深めるべきだ。 「日本人の民族への理解――いわば「民族偏差値」は、世界最低レベルだと思います。 日本人は単一民族ではないものの、限りなく単一民族的です。みんな似ているし、争いはあまりないし、言葉もそう違わず、結婚・就職の差別も世界的に見ればとても少ない。 ただし、多様性がないから無知になり、発想が貧しくなります。多様であることが新たな文化を育み、イノベーションのもとになるのです」、 「コーカサス三国の人々」のうち、「アゼルバイジャン人の多くはトルコ人です・・・かつてロシア領(帝政時代)、ソ連領だったこともあるため、ロシア人とも混血しています。容貌は中央アジア人とほとんど同じです。 言語であるアゼルバイジャン語はトルコ語に属し・・・主な宗教はイスラム教です」、なるほど。 「実際には、ロシアがさじを投げた格好です。 ウクライナ戦争はナゴルノ・カラバフ紛争の最終決着という、思わぬ副産物を生んだのです。同地域におけるロシアの影響力もまた、完全に排除されたと言えます」、なるほど。 ・・・2020年、両国の間で紛争が再燃し、第2次ナゴルノ・カラバフ紛争が起こります。双方が相手国を空爆し、多くの犠牲者が出ました。ナゴルノ・カラバフ地域はアゼルバイジャンに奪い返されました・・・今回、アゼルバイジャンは最終的にアルメニア人武装勢力の排除に成功したのです」、歴史的な流れが一応理解できた。 それまでの十数年、アゼルバイジャンはバクー油田などを持つ産油国として、急激に経済成長を遂げました。アゼルバイジャンは豊かな財政で軍備を増強するなど、アルメニアに大きな差を付けます。 一方、アルメニアでは、2018年、民主化で自由主義的な政権が誕生し、新政権は従来の親ロシア路線を修正し、欧米に接近しました アルメニア語はインド・ヨーロッパ語族に属します。アルメニア文字はギリシア文字から創案され、ペルシア語の影響も強く受けています・・・主な宗教はキリスト教(アルメニア正教)です・・・アルメニア人は自らの国家を持ちませんでした。セルジューク朝やオスマン帝国のトルコ人に支配されたり、イラン人に支配されたり、ロシア帝国に支配されたり、その時代における強者に従属し続けました。従属を嫌ったアルメニア人は故郷を離れ、世界中に離散します。こうしたことから、ユダヤ人のディアスポラ(離散)にたとえられることもあります。 「アルメニア人はコーカサス人、トルコ人、ロシア人、イラン人などの容貌の全ての要素を含みます。アルメニア人がどの民族に最も近いかを言うのは困難です。アルメニア人は「コーカサス三国」の民族の中で、最も混血が複雑多様化している民族です。各民族の行き交う十字路にあって、様々な民族の血を複合的に取り込んだ「多重多層民族」であり、それだけに、美しい容貌を持つ人が多いとされます。
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