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健康(その23)(労働者の6割が健康診断「異常あり」の深刻な事態 しかも「要再検査を放置している人」が約半数も、急に倒れて救急搬送→集中治療室へ…「健康診断オールA」の人を突然襲う重篤な病気 脳梗塞 不整脈 がんのちょっとした兆候を見逃しがち、認知症と「歯磨き」の意外な関係 35歳以上が絶対やるべき習慣とは) [生活]

健康については、9月7日に取上げたばかりだ。今日は、(その23)(労働者の6割が健康診断「異常あり」の深刻な事態 しかも「要再検査を放置している人」が約半数も、急に倒れて救急搬送?集中治療室へ…「健康診断オールA」の人を突然襲う重篤な病気 脳梗塞 不整脈 がんのちょっとした兆候を見逃しがち、認知症と「歯磨き」の意外な関係 35歳以上が絶対やるべき習慣とは)である。

先ずは、9月13日付け東洋経済オンラインが掲載したえむでぶ倶楽部ニュース編集部 記者の君塚 靖氏と 汲田 玲未衣氏による「労働者の6割が健康診断「異常あり」の深刻な事態 しかも「要再検査を放置している人」が約半数も」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/616297
・『健康診断を受けた人のなかで有所見者の占める割合“有所見率”が、今、6割に急接近している。 有所見者とは健診で医師が判定した「異常なし」「要経過観察」「要再検査」「要精密検査」「要治療」のうち、「異常なし」以外の人をいう』、
・『上昇傾向が続く有所見率  有所見率は、厚生労働省がまとめた定期健康診断実施結果でわかる。定期健康診断実施結果は、50人以上が常勤している事業所が実施する定期健康診断、いわゆる“職場の健診”の有所見率などを集計したもの。労働安全衛生法第66条に基づき、事業者は労働者に対して医師による健康診断を実施しなければならない、労働者は事業者が実施する健診を受けなくてはならないとしている。 結果を見ると、2021年は58.7%。1997年までは3割台だったが、2008年に5割を超え、それ以降、上昇傾向を続けている(下の図)。 有所見率の上昇傾向は、加齢に伴い、高血圧症、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病の予備軍が増えていることが要因と考えられる。 社会医療法人若竹会が運営するつくばセントラル病院(茨城県牛久市)健診センター長の神谷英樹医師は、「就業人口の年齢分布は若年者が減少し、高齢者が増加しているので、定期健康診断での有所見率の上昇は高齢者が増加した影響を受けていると考えられる」と話す。そのうえで、「年齢や年代ごとの有所見率の推移を検討する必要があるが、生活習慣病が増加している可能性もある」とコメントする。) なお、定期健康診断結果報告は健診の実施者数と有所見者数を報告することになっているが、性別、年齢を記載するようになっていないため、年齢別の有所見率や年齢調整した有所見率を算出することはできない。 一方で、こんな意見もある。 厚労省のがん検診に関する検討会などで構成員を務めている医師で、公益財団法人福井県健康管理協会(福井市)の松田一夫副理事長・がん検診事業部長は、「有所見率の年次推移は意味があるのかもしれない。ただし、労働安全衛生法に基づく職場の健診の有所見率は、判定する医師のばらつきが大きいと思う」と指摘する』、「定期健康診断結果報告は健診の実施者数と有所見者数を報告することになっているが、性別、年齢を記載するようになっていないため、年齢別の有所見率や年齢調整した有所見率を算出することはできない」、何故、あとから統計処理に必要な項目を記載させないのだろうか。厚労省の新たなお粗末だ。
・『3人に1人が血中脂質の異常  検査項目別の有所見率では、血中脂質が33.0%と最も高く、次いで血圧が17.8%、肝機能が16.6%だった 。 遺伝的な要素や体質だけでなく、食習慣、運動不足、肥満などが影響しているとみられる検査項目が有所見率の上位となり、それぞれ上昇している。こちらについて前出の神谷氏は、「血圧や脂質、血糖、肝機能、心電図で有所見率が徐々に増加しているので、生活習慣病やその予備軍が増加していることが読み取れる。これも、先ほど指摘したように、受診者の年齢の影響を受けるので、単純に、『生活習慣病が増加した』と結論づけることはできない」という。 貧血も徐々に増加しているが、その理由はよくわからないという。そのうえで、「定期健康診断で貧血を認める方の多くは閉経前女性なので、受診者の女性比率の上昇、つまり就業人口に占める女性の割合が増えている可能性がある」と考察する。 かつて地域産業保健センターからの委嘱で複数企業の産業医をしていた千葉大学予防医学センター(千葉市)の坂部貢特任教授は、職場の健診で血圧測定する受診者からよく聞く言葉として、「健診で測定すると血圧は高くなるが、自宅でリラックスして測るとこれほど高くならない」という言葉を挙げ、これには意外なリスクが潜んでいると指摘する。 医療環境下で血圧が高くなる、いわゆる「白衣高血圧」の人は、早朝高血圧や夜間高血圧が生じているケースもあり、常に血圧レベルの高い人と同じように、脳卒中などを発症するリスクを抱えているというのだ。 貧血については、現行はヘモグロビンの数値が中心になっていて、鉄分やフェリチンなどが足りなくなる、いわゆる“隠れ貧血”を見つけ出せていないケースがあることにも注意が必要だという。健診内容全体について、前出の松田氏は「健診項目で最も意味があると世界的に認められているのは、肥満度と血圧、および血糖値のみ」と指摘。また、「職場の健診では、空腹時ではなく午後(食後)にも行われていると思うので、とりわけ、血中脂質や血糖値の判定には疑問が残る」とし、こうアドバイスする。 「(健診は)空腹時に限り、この3つの項目に絞って、医師の判定ではなく、BMI(Body Mass Index:体格指数)、2回実施する血圧測定の平均値、内服薬の有無、空腹時血糖値、あるいは過去1~2カ月間の血糖値を示すHbA1c値のみで比較することで、意味があるかもしれない。医師の判断だけでなく、数値で判断したほうがいいだろう」) 定期健康診断実施結果では、業種別の有所見率もわかる。 最も高かったのは「石炭鉱業」で88.9%。次いで「土石採取」(78.3%)、「道路旅客」(74.9%)となった一方で、最も低いのが48.1%の「鉄道等」で、「他の運輸」(51.3%)、「輸送機械」(52.3%)の順番だ(下の図)。 業種別の有所見率(リンク先参照) これについて坂部氏は、過去の産業医の経験も踏まえ、「当時はほぼ同年代で比較すると、IT関連企業の研究職の有所見率は低い傾向、トラックなど運輸、物流関係の有所見率は高い傾向だった」と指摘する。 建設業の「土木工事」の有所見率は70.9%、「建築工事」は61.9%と、上位3位には入っていないが、高い水準だ。 等潤病院(東京都足立区)などを運営する社会医療法人社団慈生会の伊藤雅史理事長は、医師として外来診療や手術をするかたわら、同院に併設する健診センター等潤で、健診受診者の判定もしている。 「当院のある地域の特性で建設業に従事する人を多く診ているが、有所見で要再検査などと判定するケースは少なくない。建設業は力仕事のストレスを発散するためか、酒を飲み過ぎたり塩分を取り過ぎたりするなど、食生活を起点にした生活習慣病の予備軍が散見される」と話す』、「「白衣高血圧」の人は、早朝高血圧や夜間高血圧が生じているケースもあり、常に血圧レベルの高い人と同じように、脳卒中などを発症するリスクを抱えている」、「白衣高血圧」は初めて知ったが、あり得る話だ。
・『受けっぱなしにしない現場の工夫も  有所見者が自主的に医療機関に行くのが望ましいが、職場などから再検査や治療を受けるようよう促されても、働き盛りの世代は忙しいことを理由に健康管理を後回しにするので、病気を早期発見できなかったり、治療のタイミングを逃したりしてしまう。 有所見となった人が実際にどの程度、再検査や治療を受けたかといったデータの最新のものは見当たらず、厚労省がまとめた2012年「労働者健康状況調査」にまでさかのぼらなくてはならない。 この調査によると定期健康診断で「所見ありと通知された人」を100.0%とすると、「要再検査または要治療の指摘があった人」が75.0%、そのうち「再検査または治療を受けた人」が48.3%、「再検査または治療を受けなかった人」が26.7%だった。) 有所見と判定された人が周りに言われるのではなく、自分の意思で後日、再検査や治療のために医療機関を受診することが望ましいが、前出の伊藤氏は、「例えば、(事業所が実施する定期健康診断にある聴力検査で)聴力に異常があったとしても日常生活に大きな支障を来さないため、医療機関を受診しようという発想にまではいたらないのだろう」と話す。
前出の坂部氏も、「再検査を受けなければ、最初の健診自体の意味がなくなることを真剣に考えなくてはいけない」と強調する。もちろん、職場で有所見の人が再検査を受けることが自然になるような雰囲気の醸成も必要だ。 そんななか、山香病院(大分県杵築市)は健診後に医療機関を受診する「二次検診」の受診率向上に向けた試行的な取り組みをしている。 同院健診センターで健診を受け、生活習慣病(血圧、血糖、脂質)および、がん(肺、胃、大腸、子宮、乳)の項目で要精密検査対象となった人で、健診後3カ月が経過しても二次検診を受けていない人に対しては、従来、郵送の書面を通じて医療機関を受けるよう促す“受診勧奨”をしていたが、2016年から、これまでの3カ月後に加えて、6カ月後にも受診勧奨をはじめた。その効果を、同院健診センター保健師の平早水陽子さんらが調査した。 その結果、2014年に48.4%、2015年に56.0%だった二次検診受診率が、2016年には63.7%に上昇。細かくみると、2016年の受診率は、がんが74.1%だったが、生活習慣病は51.8%にとどまっている。年代別でみると、生活習慣病の受診率は高齢者に比べ若年層で低かった。 この調査では二次検診ついて、そもそも受診しなかった理由も聞いている。その中で最も多いのが、「自覚症状がない」、その後に「前回、受診したが問題なかった」「時間がない」「忘れていた」「自分のことを考える余裕がない」――などと続く。 生活習慣病などでは特に、若年の働く世代は生活全般に余裕がないことなども相まって、自分の健康や未病(発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態)に対して意識を向けにくいことが浮き彫りになった』、「若年の働く世代」にとって、「生活習慣病」の予防が如何に重要かを、健保組合などが徹底的に周知させる努力も必要だ。
・『コロナ禍の受診控えも懸念材料に  健診結果で有所見となっても、新型コロナの感染拡大による受診控えによって再検査や治療を受けていないケースも想定される。コロナ禍は患者や健診受診者の行動に少なからず影響を与えている。 最近の事例としては、特定健診の実施状況が挙げられる。 特定健診とは、生活習慣病の予防のために40~74歳の人を対象とするメタボリックシンドローム(内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさり心臓病や脳卒中などになりやすい病態)に着目した健診だ。メタボ健診とも呼ばれる。 厚労省が発表した2020年度の特定健診の実施状況によると、コロナ禍の受診控えと見られる動きがあった。同年度の特定健診実施率は53.4%となり、2019年度に比べて2.2ポイント低下した。 健診後の受診控えによって、早期発見・治療がしにくい環境になることにも留意する必要がありそうだ』、健保組合などが「健診後の受診控えによって、早期発見・治療がしにくい環境になること」を周知徹底する必要もありそうだ。

次に、9月19日付けPRESIDENT Onlineが掲載した産業医・精神科医の井上 智介氏による「急に倒れて救急搬送→集中治療室へ…「健康診断オールA」の人を突然襲う重篤な病気 脳梗塞、不整脈、がんのちょっとした兆候を見逃しがち」を紹介しよう。
https://president.jp/articles/-/61458
・『秋は健康診断の季節だ。産業医の井上智介さんは「“健診でオールA=全く病気がない状態”と思い込んでいる人は本当に多いが、これは大きな誤解。健診でひっかからなくても、心臓や脳の重篤な病気になる可能性はあり、場合によっては急に倒れて救急車で運ばれることもある」という――』、興味深そうだ。
・『健康診断は万能ではない  私は産業医として、担当している企業の従業員の方の健康診断のチェックを行っています。 会社の一般健診は、高血圧や糖尿病、中性脂肪、コレステロールなど脂質異常症に関わる数値、つまり生活習慣病のチェックが主になります。生活習慣病は、悪化すると、心筋梗塞や脳卒中などにつながりますから、こうした検査を定期的に行うことは重要です。 でも、「健診でひっかからなかったから、自分は何も病気がないんだ」という勘違いをしている人が本当に多い。それは大間違いです。 「突然倒れて救急車で運ばれ、緊急手術を受け入院することになった」という人の中にも、「健康診断ではオールAだった」という人は少なくありません。「健診でオールAだったから」と油断して、体の不調に気付いても無視し続け、深刻な状況に陥る人はたくさんいるのです』、「「健診でオールAだったから」と油断して、体の不調に気付いても無視し続け、深刻な状況に陥る人はたくさんいる」、これは大変だ。
・『締めつけるような胸の痛みには注意  健診結果の誤解や過信が、特に深刻な病気につながりやすいのが、心臓や脳の疾患です。 残念ながら、心臓や脳の異常の中には、健診で見つけることが難しいものもたくさんあります。だからこそ、少しでも不調を感じたら、すぐに病院に行く必要があるのですが、「健診でオールAだったから、まさかそんな大変な病気の予兆とは思わなかった」と放置してしまい、倒れて救急車で運ばれ集中治療室……といった例が後を絶ちません。 では、どんな不調に気を付ければよいのでしょうか。 たとえば心臓なら「胸を締めつけられるような痛み」です。 これは、刺すような痛みではなく、胸にとんでもなく重いものがのしかかったかのように、締め付けられるように感じます。「ゾウが乗っているような痛み」と言われることもあります。こうした痛みがある場合、狭心症や心筋梗塞などの可能性があります。 心筋梗塞など、心臓の血管が詰まったときには、一般的に、胸の真ん中にこうした締めつけられるような痛みが出ることが多いですが、左肩や歯、みぞおちなどに痛みが出てくることも珍しくありません。 こうした胸の苦しさがあったら、絶対に見逃してはいけません。できるだけ早く、循環器内科を受診しましょう。たとえ30秒くらいですぐに解消されてたとしても、安心しないでください。すぐに救急車を呼んでください。心臓の血管が詰まりかけていたらカテーテルの治療をしなければいけないので、クリニックでの対応は難しく、施設の整った大きな病院に行くことになるでしょう』、「胸の真ん中にこうした締めつけられるような痛みが出ることが多いですが、左肩や歯、みぞおちなどに痛みが出てくることも珍しくありません。 こうした胸の苦しさがあったら、絶対に見逃してはいけません。できるだけ早く、循環器内科を受診しましょう。 たとえ30秒くらいですぐに解消されてたとしても、安心しないでください。すぐに救急車を呼んでください」、なるほど。
・『頭痛や麻痺は、脳出血や脳梗塞の可能性も  健診では直接的に脳の検査をすることがありません。 ちなみに「脳卒中」というのは病名ではなく、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血の3つまとめた1つのカテゴリーを意味します。 よくある、注意したい症状は頭痛です。ただ、頭痛といっても、今までにないような種類の痛みがあらわれます。とくに、くも膜下出血ではじわじわ締めつけられる痛さではなく、急に人生最大の痛みがあらわれます。このような、これまでに経験したことがないような頭痛があった場合は、躊躇せずに救急車を呼んで病院に行ってください。 脳梗塞や脳出血の場合は、頭痛はあまりなく、最初は麻痺まひが目立ちます。体の右側だけ、または左側だけが動きにくくなったり、ろれつが回らずしゃべりにくくなったりという症状は危険信号です。1分間くらい短時間だけ起きて、そのままおさまることもありますが、脳内の血管が詰まりかけている可能性が高いので、これも救急車です。すぐに脳神経外科を受診してください』、「これまでに経験したことがないような頭痛があった場合は、躊躇せずに救急車を呼んで病院に行ってください」、「脳梗塞や脳出血の場合は、頭痛はあまりなく、最初は麻痺まひが目立ちます。体の右側だけ、または左側だけが動きにくくなったり、ろれつが回らずしゃべりにくくなったりという症状は危険信号です・・・これも救急車です。すぐに脳神経外科を受診してください」、なるほど。
・『心電図でキャッチできない不整脈もある  健診では心電図を取ることも多いのですが、これも過信は禁物です。 心臓の疾患でやっかいなのが、心房細動、いわゆる不整脈の一種です。これは、心臓を動かす電気信号の乱れで起こるもので、心臓の上にある心房が小刻みに震えることで、脈拍が乱れて不整脈が起きます。 高血圧や糖尿病などの生活習慣病があると発生しやすくなりますが、生活習慣病がない人でもなる可能性があります。動悸どうきや息切れ、疲れやすいなどの症状があることもありますが、自覚症状がない場合もあり厄介です。 この不整脈があると、心臓の中に血栓、つまり血の塊ができやすくなります。そして、できた血栓が脳に運ばれ、脳の血管に詰まって脳梗塞になる可能性が高まります。 心電図は、心臓の活動の様子を調べるものなので、不整脈があればわかりそうなものなのですが、必ずしもそうではありません。この心房細動は、24時間ずっと出ている人もいれば、発作性心房細動といって一時的にしか出ない人もいるからです。健康診断の心電図検査は、1分ほどの短時間の心臓の動きを見るだけなので、たまたまそのタイミングで異常をとらえなければ「問題なし」という結果になってしまうのです』、「24時間」ホルター心電計であれば、小さな心電計で「24時間」簡単に計測できる。私も装着したことがある。
・『「がんがない」わけではない  がんも、健診でひっかからなかったからといって、安心はできません。定期健診はだいたい1年に一度ですから、たまたまその時に見つからなかっただけ、ということもあるからです。 そもそも会社の定期検診は、法律で決められた最低限の項目しかやっていないことも多く、胃や大腸の検査が入っていない可能性があります。胃がんならバリウムや胃カメラを使った検査、大腸がんなら便潜血(便に血が混じっていないか)の検査が必要です。 胸部のレントゲン検査も多くの人が受けていると思います。「『問題なし』だったから、肺がんではないということだろう」と思いたい気持ちはよくわかりますが、これも残念ながらそうとは言えません。 もともと肺のレントゲンは、結核という疾患の有無を確認する目的で始まった検査です。今は精度が上がり、肺がんが見つかることもありますが、それはかなりラッキーなケース。そもそも胸部のレントゲンだけで肺のすみずみを見ることは不可能で、肺がんがあってもレントゲンに写っていないということは、よくあります。がんを調べるためには、やはりがん検診が必要なのです』、「胸部のレントゲンだけで肺のすみずみを見ることは不可能で、肺がんがあってもレントゲンに写っていないということは、よくあります。がんを調べるためには、やはりがん検診が必要」、当然だ。
・『リスクを下げる生活を心掛けて  こういった疾患は、発症するまでわからないところがありますが、だからこそ、わずかな不調でも無視せず、病院で診察を受けることが重要です。 人間は「正常化バイアス」の影響を受けやすく、異常があったとしても、「きっと大丈夫だ」「問題ないはずだ」と信じようとしてしまいます。 でも、健診でオールAだったからといって「まったく心配する必要はない」「多少の不調は無視しても大丈夫」というお墨付きをもらったことにはなりません。体の不調を感じたら、とにかく早く病院に行ってください。決してオールAを、「忙しいから後回しにしよう」という言い訳に使わないでほしいと思います。 特に40代、50代の女性は、さまざまな体の不調を「多分更年期のせいだろう」と放置してしまうことがあります。更年期障害の症状は幅広く、動悸や目まい、頭痛、しびれなど、重篤な心疾患や脳疾患の症状と似たものもあります。検査して何もなければそれでいいのですから、早めに受診することをお勧めします。 また、もちろん普段から、血圧を下げる、糖尿病の治療をする、コレステロールを下げるといった、発症リスクを下げる生活を心掛けてください』、「検査して何もなければそれでいいのですから、早めに受診することをお勧めします。 また、もちろん普段から、血圧を下げる、糖尿病の治療をする、コレステロールを下げるといった、発症リスクを下げる生活を心掛けてください」、やはり「発症リスクを下げる生活」が基本だろう。

第三に、9月20日付けダイヤモンド・オンライン「認知症と「歯磨き」の意外な関係、35歳以上が絶対やるべき習慣とは」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/308554
・『経済協力開発機構(OECD)の2017年の調査によれば、日本は先進国35カ国中、認知症患者の発生率が最も高い国である。2050年には認知症患者が1000万人を超えるともいわれる認知症大国の日本。有効な予防策はあるのか。認知症専門医の長谷川嘉哉医師に聞いた』、「認知症と「歯磨き」の意外な関係」とは興味深そうだ。
・『認知症患者の口の中はまるでゴミ屋敷  まずは、この脳寿命チェックリストをやってみてほしい。 □ 35歳以上である □ 朝起きたときに、口の中がネバネバする □ 口臭がある □ 歯磨きに5分以上の時間をかけない □ 歯磨きをするとき、歯間ブラシやデンタルフロスを使わない □ 歯を磨くと出血することがある □ 抜けたままにしている歯、治療をせず放置している歯がある □ 1年以上、歯科を受診していない 「1つでも当てはまった方は、脳の老化が始まっている可能性があります。なぜなら脳の老化に拍車をかけるのが、脳の運動野と感覚野の3分の1とつながっている口や歯の状態なのです」 こう話すのは『認知症専門医が教える!脳の老化を止めたければ歯を守りなさい!』(かんき出版)の著者で、これまで20万人以上の認知症患者を診察してきた長谷川嘉哉医師だ。長谷川医師によると「35歳」という年齢が、ひとつのターニングポイントになるという。) 「実は35歳を過ぎたころから、認知症の原因物質がたまりやすくなります。原因物質というのは、歯周病菌のこと。35歳を過ぎたタイミングでこれまで行ってきた『歯磨き』を変えなければ、認知症の発症リスクが一気に高くなることが研究で明らかになっているのです」 そもそも長谷川医師が認知症と歯の関係に気づいたのは、多くの患者を診るなかで、ひとつの共通点にたどり着いたからだった。 「認知症患者さんの口の中はビックリするくらい汚れていることが多く、ほとんど歯が残っていません。ケアをしている歯科衛生士さんによると、まるでゴミ屋敷だというのです。実際、残っている歯の数と認知症発症率の相関関係を裏付けるデータも存在します。東北大大学院の研究グループが、70歳以上の高齢者を対象に行った調査によると、『脳が健康な人』の歯は平均14.9本でしたが、『認知症疑いあり』の人は9.4本でした。つまり残っている歯が少ない人ほど、認知症になりやすいことが明らかになったのです」 昔からいわれる「歯がない人はボケやすい」は、科学的に見ても正しかったということになる。そして、大人が歯を失う原因の第1位は、「むし歯」ではなく、前述した「歯周病」なのだという。 「歯磨きが不十分で、口内に食べカスや細菌がたまっていくと口内が炎症を起こし、歯周病が進行します。そのまま放っておくと、歯を支える土台の骨が溶けてグラグラになり、最終的に歯が抜けてしまうのです」 歯を失えば、脳に送られる血流や刺激が減り、脳の老化は加速する。このように「脳の老化」に大きな影響があると考えられる口の中だが、日本ではいまだに歯の重要性が軽視されていると長谷川医師は危惧する。 「海外と違い、日本では『高齢になったら歯は残っていないもの』と考えられています。しかし、アメリカやスウェーデンなど口腔衛生先進国は違います。特に痛みや問題がなくても定期的に歯科に通い、口内の状態が悪くならないよう予防に努めています。2012年の厚生労働省国民健康白書統計では80歳以上で残っている平均の歯の数が、日本9.8本に対してスウェーデンはなんと20本。こうした日頃の意識の違いが、老後使える歯の差として表れているのです」』、「歯を失えば、脳に送られる血流や刺激が減り、脳の老化は加速する」、「アメリカやスウェーデンなど口腔衛生先進国は違います。特に痛みや問題がなくても定期的に歯科に通い、口内の状態が悪くならないよう予防に努めています。2012年の厚生労働省国民健康白書統計では80歳以上で残っている平均の歯の数が、日本9.8本に対してスウェーデンはなんと20本。こうした日頃の意識の違いが、老後使える歯の差として表れている」、日本も「口腔衛生」にもっと力を入れるべきだ。
・『歯周病予防のために 1日4回歯磨きを推奨  歯の状態は健康寿命に密接に関わっている。さらに歯周病は、認知症だけではなく、さまざまな全身疾患リスクにも大きく関わっているという。 「誤嚥(ごえん)性肺炎、糖尿病、動脈硬化、脳梗塞や心筋梗塞などの全身疾患リスクにも、歯周病菌は関係しています。これらのリスクを下げて健康寿命を延ばすためには、歯のケアによって脳を刺激し、原因物質である歯周病菌を予防、改善することが必要です」 実際、長谷川医師のクリニックでは歯のケアを一度行っただけで、認知症患者の症状が改善した例もあるという。 「たとえば、84歳の女性患者Aさんは、食欲や意欲が低下していて、一日中ボーッと座っていることが増えていました。けれどたった1度の歯のケアを受けただけで食欲が改善。徐々に意欲も向上して、『あれがしたい、これがしたい』とご自分の望みを口にするようになったのです。歯のケアをすることで、認知症状を緩和・改善できたことは、専門医である私にとって大きな驚きでした」 大脳の支配領域の3分の1を占める口を歯のケアで刺激したことで脳が活性化し、ヤル気や記憶力を高めることにつながったのではないかと長谷川医師は言う。ただし、自分は1日3回歯磨きをしているから大丈夫だな、と安心するのはまだ早い。 「実は加齢によって口内環境は変わり、歯周病菌が増えやすくなることが判明しています。歯周病の発症率は35歳前後から一気に上がり、40代になるころには約8割もの人が歯周病になる。これが今まで通りのケアではダメ、と私がお話しする理由。歯周病は、ごく軽い炎症から始まるので痛みも自覚もないまま進行し、気づいたころには歯茎も歯根もぼろぼろになります。35歳からは、根本的に歯のケアを変える必要があるのです」 そこで、長谷川医師が推奨するのが、『1日4回歯磨き』だ。 「まずは起床時、最も口内が汚い朝の歯磨きですね。就寝中は唾液が減少し、細菌が繁殖しやすいので、起きたときって便10gと同じだけの細菌が口の中にある状態なんですよ。そう思うと、朝起きてすぐ恋人とキス…なんて汚くて考えられないですよね(笑)。起床時すぐに1回磨いて、あとは毎食後に1回。磨く時間は10分以上が理想的ですが、最低でも5分かけて磨く。忙しくてムリという方は、就寝前だけは15分間しっかり磨くことを意識しましょう。また、日本では歯医者は不具合が出てから行くところ、という意識が根づいていますが、特に問題を感じていなくても3カ月に1回は検診に行き、歯垢や歯石をクリーニングで取ることも大切です」 アンチエイジングのために食生活や運動習慣を見直すことは当たり前になって来たが、それと並行して歯のケアも真剣に考えないといけないようだ』、「84歳の女性患者Aさんは、食欲や意欲が低下していて、一日中ボーッと座っていることが増えていました。けれどたった1度の歯のケアを受けただけで食欲が改善。徐々に意欲も向上して、『あれがしたい、これがしたい』とご自分の望みを口にするようになったのです。歯のケアをすることで、認知症状を緩和・改善できたことは、専門医である私にとって大きな驚きでした」、「大脳の支配領域の3分の1を占める口を歯のケアで刺激したことで脳が活性化し、ヤル気や記憶力を高めることにつながったのではないか」、「口」が「大脳の支配領域の3分の1を占める」、とは初めて知った。「歯のケアをすることで、認知症状を緩和・改善できた」というのも、確かにあり得る話だ。私も3カ月ごとに歯のクリーニングとチェックを受けているが、「認知症」予防効果もあるのであれば、今後も絶対続けよう。
タグ:健保組合などが「健診後の受診控えによって、早期発見・治療がしにくい環境になること」を周知徹底する必要もありそうだ。 「認知症と「歯磨き」の意外な関係」とは興味深そうだ。 「大脳の支配領域の3分の1を占める口を歯のケアで刺激したことで脳が活性化し、ヤル気や記憶力を高めることにつながったのではないか」、「口」が「大脳の支配領域の3分の1を占める」、とは初めて知った。「歯のケアをすることで、認知症状を緩和・改善できた」というのも、確かにあり得る話だ。私も3カ月ごとに歯のクリーニングとチェックを受けているが、「認知症」予防効果もあるのであれば、今後も絶対続けよう。 「84歳の女性患者Aさんは、食欲や意欲が低下していて、一日中ボーッと座っていることが増えていました。けれどたった1度の歯のケアを受けただけで食欲が改善。徐々に意欲も向上して、『あれがしたい、これがしたい』とご自分の望みを口にするようになったのです。歯のケアをすることで、認知症状を緩和・改善できたことは、専門医である私にとって大きな驚きでした」、 「歯を失えば、脳に送られる血流や刺激が減り、脳の老化は加速する」、「アメリカやスウェーデンなど口腔衛生先進国は違います。特に痛みや問題がなくても定期的に歯科に通い、口内の状態が悪くならないよう予防に努めています。2012年の厚生労働省国民健康白書統計では80歳以上で残っている平均の歯の数が、日本9.8本に対してスウェーデンはなんと20本。こうした日頃の意識の違いが、老後使える歯の差として表れている」、日本も「口腔衛生」にもっと力を入れるべきだ。 ダイヤモンド・オンライン「認知症と「歯磨き」の意外な関係、35歳以上が絶対やるべき習慣とは」 「検査して何もなければそれでいいのですから、早めに受診することをお勧めします。 また、もちろん普段から、血圧を下げる、糖尿病の治療をする、コレステロールを下げるといった、発症リスクを下げる生活を心掛けてください」、やはり「発症リスクを下げる生活」が基本だろう。 「胸部のレントゲンだけで肺のすみずみを見ることは不可能で、肺がんがあってもレントゲンに写っていないということは、よくあります。がんを調べるためには、やはりがん検診が必要」、当然だ。 「24時間」ホルター心電計であれば、小さな心電計で「24時間」簡単に計測できる。私も装着したことがある。 「これまでに経験したことがないような頭痛があった場合は、躊躇せずに救急車を呼んで病院に行ってください」、「脳梗塞や脳出血の場合は、頭痛はあまりなく、最初は麻痺まひが目立ちます。体の右側だけ、または左側だけが動きにくくなったり、ろれつが回らずしゃべりにくくなったりという症状は危険信号です・・・これも救急車です。すぐに脳神経外科を受診してください」、なるほど。 「胸の真ん中にこうした締めつけられるような痛みが出ることが多いですが、左肩や歯、みぞおちなどに痛みが出てくることも珍しくありません。 こうした胸の苦しさがあったら、絶対に見逃してはいけません。できるだけ早く、循環器内科を受診しましょう。 たとえ30秒くらいですぐに解消されてたとしても、安心しないでください。すぐに救急車を呼んでください」、なるほど。 「「健診でオールAだったから」と油断して、体の不調に気付いても無視し続け、深刻な状況に陥る人はたくさんいる」、これは大変だ。 井上 智介氏による「急に倒れて救急搬送→集中治療室へ…「健康診断オールA」の人を突然襲う重篤な病気 脳梗塞、不整脈、がんのちょっとした兆候を見逃しがち」 PRESIDENT ONLINE 「若年の働く世代」にとって、「生活習慣病」の予防が如何に重要かを、健保組合などが徹底的に周知させる努力も必要だ。 「「白衣高血圧」の人は、早朝高血圧や夜間高血圧が生じているケースもあり、常に血圧レベルの高い人と同じように、脳卒中などを発症するリスクを抱えている」、「白衣高血圧」は初めて知ったが、あり得る話だ。 「定期健康診断結果報告は健診の実施者数と有所見者数を報告することになっているが、性別、年齢を記載するようになっていないため、年齢別の有所見率や年齢調整した有所見率を算出することはできない」、何故、あとから統計処理に必要な項目を記載させないのだろうか。厚労省の新たなお粗末だ。 君塚 靖氏と 汲田 玲未衣氏による「労働者の6割が健康診断「異常あり」の深刻な事態 しかも「要再検査を放置している人」が約半数も」 東洋経済オンライン (その23)(労働者の6割が健康診断「異常あり」の深刻な事態 しかも「要再検査を放置している人」が約半数も、急に倒れて救急搬送→集中治療室へ…「健康診断オールA」の人を突然襲う重篤な病気 脳梗塞 不整脈 がんのちょっとした兆候を見逃しがち、認知症と「歯磨き」の意外な関係 35歳以上が絶対やるべき習慣とは) 健康
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