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日本の政治情勢(その62)(杉並区長選で野党共闘まさか勝利 岸田自民が恐れる“ノブテルの呪い”と参院選敗北の予兆、河野太郎デジタル相が予算委で「所管外」12連発の異常 その後ツイッターで言い訳の姑息、岸田首相の長男は「コネ採用」 安倍元首相の甥は「家系図自慢」…日本の政治家が残念な存在になった根本原因 普通の人の感覚がわからない「世襲政治家」の限界) [国内政治]

日本の政治情勢については、昨年6月5日に取上げた。今日は、(その62)(杉並区長選で野党共闘まさか勝利 岸田自民が恐れる“ノブテルの呪い”と参院選敗北の予兆、河野太郎デジタル相が予算委で「所管外」12連発の異常 その後ツイッターで言い訳の姑息、岸田首相の長男は「コネ採用」 安倍元首相の甥は「家系図自慢」…日本の政治家が残念な存在になった根本原因 普通の人の感覚がわからない「世襲政治家」の限界)である。

先ずは、昨年6月21日付け日刊ゲンダイ「杉並区長選で野党共闘まさか勝利 岸田自民が恐れる“ノブテルの呪い”と参院選敗北の予兆」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/307069
・『まさかの結果だ。20日開票された東京都杉並区の区長選挙。自公がバックアップした現職の田中良氏(61=当選3回)が、野党統一候補の岸本聡子氏(47)に約190票差で敗れたのだ。 杉並区といえば、有権者に嫌われ、昨年の衆院選で落選した石原伸晃・自民党元幹事長の地盤。田中区長と伸晃氏は蜜月関係だけに、「敗因はノブテルの呪いか」なんて声も上がっている。想定外の結果に、岸田首相の周辺は、国民の怒りのマグマがたまっているのではないか、と疑念を強めている。 今回、立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党が推薦し、初当選した岸本氏は、オランダの政策研究NGOの研究員。田中区政が進めた駅前再開発などについて「いったん立ち止まって、住民とともに考える」と訴えてきた。 フリーランスライターの畠山理仁氏は、「岸本氏は有権者の声に耳を傾け、選挙中に政策をバージョンアップさせるなど、従来の野党の戦い方とは全く別物だった」とみる。 「昨年、衆院選で伸晃氏を破った立憲の吉田晴美衆院議員が連日、応援に入ると、徐々に追い上げムードが高まっていった。最終的に蓮舫参院議員や枝野前代表ら大物が応援に入るなど、国政選挙並みの力の入れようでした。れいわ新選組の山本太郎代表も駆けつけ、勢いは十分だった」(野党関係者) 一方、田中陣営は、自民党の国会議員が応援に入ったが、杉並区議会の自民会派が「親田中派」と「反田中派」に分裂し、足並みが揃わなかったという。 自民党は、現職区長が無名の野党候補に負けただけでなく、区長選と一緒に行われた区議補選で票を減らしたことも不安材料とみているという。自民新人が当選したものの、前回2018年の区議補選の時に獲得した4万3000票から、1万6000票も減らしている』、「現職の田中良氏・・・が、野党統一候補の岸本聡子氏(47)に約190票差で敗れた」、杉並区はもともと革新系が強いが、自民党の現職を破るとは大したものだ。ただ、「一緒に行われた区議補選で票を減らした」とはいえ、「自民新人が当選した」のは残念だ。
・『国民の怒りは“沸点”間近  実際、区長選と補選は、物価高や生活苦を一向に解消できない政権与党に対する世論が反映された可能性がある。 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。 「物価高で国民の生活は苦しくなっているのに、『検討する』としか言わない岸田首相への怒りが募るのは当然です。世論調査でも内閣支持率は下がり、政府の物価高対策を『評価しない』という声が大きくなっています。今回の区長選の結果は、これまで声を上げなかった国民の怒りがジワジワと高まっていることを示している可能性があります。参院選に向けて、自民党はこの流れが続くのを恐れているに違いありません」 昨年の衆院選では、自民党の“象徴”的存在だった伸晃氏がまさかの落選を喫し、自民党に衝撃が走った。この参院選では予想外の事態が起きるかもしれない』、「物価高で国民の生活は苦しくなっているのに、『検討する』としか言わない岸田首相への怒りが」「参院選」で示されてほしいものだ。

次に、本年2/15日刊ゲンダイ「河野太郎デジタル相が予算委で「所管外」12連発の異常 その後ツイッターで言い訳の姑息」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/318758
・『「所管外」──。壊れたレコードのように繰り返すこと12回。13日の衆院予算委員会で河野デジタル担当相が見せた態度は、「ブロック太郎」の異名に恥じない不誠実ぶりだった。 河野氏は予算委で、安倍内閣で務めた外相時代の日ロ交渉や原発政策の立場などについて問われたが、ことごとく「所管外だ」としてスルー。安倍元首相が回顧録で明かしている「河野談話」の取り扱いに関するエピソードについて、事実関係を確認されても「所管外」で押し通した。 外相時代、記者の質問に対して「次の質問どうぞ」と連発して炎上してもなお、反省している気配はない。 さすがに自民党内からも批判が噴出。梶山幹事長代行は14日の会見で「あくまで一般論だが、国会の審議で、閣僚は野党からの質問に丁寧に真摯に答弁すべきだ」と苦言を呈した』、「自民党内からも批判が噴出。梶山幹事長代行は」「苦言を呈した」、全く誠実さを欠き、思い上がった態度だ。
・『ツイッターでも言い訳  閣僚の立場を盾にダンマリを決め込む河野氏だが、野党時代を忘れたのか。民主党政権を相手に、厳しい質問を投げかけたものである。) 例えば、2011年11月の衆院決算行政監視委員会。河野氏は独立行政法人「原子力安全基盤機構」(当時)の人事について、経産省政務官を追及。「政治家としてどうお考えかと聞いております」などと、再三にわたり「政治家として」の答弁を求めた。 12年8月の同委員会では、原発関連事業の天下り問題を取り上げ、「こういう指摘をされたときに『所管外だ』ということを答える原子力委員会及び事務局のいいかげんさというのが事故の引き金を引いた遠因の一つになっているんだと思います」と厳しく批判。「所管外」を連発する今の河野氏からは想像もできない口ぶりだ。 河野氏は自身のツイッターに〈閣僚は所管外のことに答弁できない〉などと言い訳したが、別にそんな決まりはない。 実際、高市経済安保相は9日の衆院予算委で、同性婚の法制化について認識を問われた際、「私個人の考え方をここで述べるのは不適切かもしれない」と前置きしつつ、自説を開陳。何かしら答えようとする高市氏が若干マシに見えるほど、国会を小バカにしたような河野氏の態度が異常なのだ』、本来は野党が事前に備えて勉強しておいて、「委員会」で追及すべきだ。言われ離しとは情けない限りだ。
・『「ポスト岸田」に色気も、評判イマイチ  「ポスト岸田」を意識してなのか、河野氏は最近、若手を引き連れて飲み会を繰り返しているという。しかし、「自分から呼びかけておいて、1次会でサッと帰ってしまう」(自民党関係者)というから、評判はイマイチ。 国会答弁も酒席も「所管外」なのか』、「自分から呼びかけておいて、1次会でサッと帰ってしまう」、ドライ過ぎる対応で、これでは「若手」の「評判はイマイチ」なのは当然だ。

第三に、2月23日付けPRESIDENT Onlineが掲載したジャーナリストの鮫島 浩氏による「岸田首相の長男は「コネ採用」、安倍元首相の甥は「家系図自慢」…日本の政治家が残念な存在になった根本原因 普通の人の感覚がわからない「世襲政治家」の限界」を紹介しよう。
https://president.jp/articles/-/66751
・『なぜ日本の政治家は魅力がないのか。政治ジャーナリストの鮫島浩さんは「親の選挙区を子が引き継ぐ『世襲政治家』が増え、庶民感覚からズレた政治家が増えている。そうした政治家の身勝手な振る舞いに、有権者はあきれている」という――』、その通りで、興味深そうだ。
・『大炎上した「華麗なる政治家一族」の家系図  岸信介元首相は曽祖父、佐藤栄作元首相は曽祖叔父、安倍晋太郎元外相は祖父、安倍晋三元首相は伯父――。 父親の岸信夫・前防衛相を受け継いで4月の衆院山口2区補選への出馬を表明した岸信千世氏(31)。華麗なる政治家一族の御曹司は初っ端から、ご自慢の「家系」でつまずいた。公式サイトに岸家・安倍家の「家系図」を掲載したところ世襲への批判がネット上で噴出し、「家系図削除」に追い込まれたのだ。 公式サイトのドメインも父親のサイトを引き継いでいたことまで発覚して「地盤(選挙区)、看板(名前)、鞄(資金)ばかりか掲示板(サイト)まで受け継ぐ丸抱え世襲政治家」のイメージを自ら撒き散らしてしまったのである。 家系図とともに掲載したプロフィールも不評だった。慶應義塾大学商学部→フジテレビ→防衛大臣秘書官。フジテレビ入社は安倍政権下の2014年。安倍首相(当時)とフジテレビの日枝久会長は親密な関係だったため、当時も「コネ入社では?」と臆測を呼んだ。テレビ業界で政治家の子女を探すのはさほど難しくはない。 テレビ局から政界入りする世襲議員も少なくない。小渕恵三元首相の娘である小渕優子元経産相はTBS出身、石原慎太郎元東京都知事の息子である石原伸晃元環境相は日本テレビ出身、鈴木宗男元北海道開発庁長官の娘である鈴木貴子衆院議員(自民)、片山虎之助元総務相の息子である片山大介参院議員(維新)、山岡賢次元国家公安委員長の息子である山岡達丸衆院議員(立憲民主)はいずれもNHK出身だ。フジテレビから政界入りをめざす岸信千世氏は世襲政治家の「王道」といえるだろう』、普通の日本人の感覚であれば、妬みを買うような「家系図」はこっそりと隠すべきものだ。それを堂々と、「公式サイトに岸家・安倍家の「家系図」を掲載」したので、「世襲への批判がネット上で噴出し、「家系図削除」に追い込まれた」、「慶應義塾大学商学部→フジテレビ→防衛大臣秘書官」の「プロフィールも不評だった」、のはいずれも当然だ。
・『2人は自民党の愚かな世襲政治のシンボルになった  家系図を掲載したタイミングも悪かった。折しも政界では岸田文雄首相が長男翔太郎氏を31歳で首相秘書官(政務)に抜擢し、「縁故人事」「公私混同」と批判を浴びていた。 その後、翔太郎氏がフジテレビの女性記者に官邸の内部情報をリークしたという疑惑報道が続き、年明けには翔太郎氏が父親の欧米5カ国訪問に同行してパリやロンドンで公用車に乗って観光地や高級デパートを巡っていたことが週刊誌報道で発覚。世襲政治に対する世論の怒りが過熱したところで、岸信千世氏の家系図問題が後を追うように勃発したのである。 「翔太郎氏の脇が甘いのは、縁故人事への批判が高まっている最中にパリやロンドンで観光地巡りをしてしまったこと。ふつうなら『今は狙われているから揚げ足をとられないよう十分に気を付けよう』と考えるでしょう。同世代の信千世氏も同じ。世襲批判が高まっている最中に家系図を得意げに掲げてしまう。世間の目に対する感覚があまりに鈍い」(自民党議員秘書) ふたりは1991年生まれ、慶大卒の政治名門4世。ともに31歳で「政界デビュー」を飾り、いきなりずっこけた。自民党の愚かな世襲政治のシンボルになってしまったのである』、「「翔太郎氏の脇が甘いのは、縁故人事への批判が高まっている最中にパリやロンドンで観光地巡りをしてしまったこと。ふつうなら『今は狙われているから揚げ足をとられないよう十分に気を付けよう』と考えるでしょう』、本当に脇が甘いが、それを許している岸田首相には失望した。「ふたりは1991年生まれ、慶大卒の政治名門4世。ともに31歳で「政界デビュー」を飾り、いきなりずっこけた。自民党の愚かな世襲政治のシンボルになってしまった」、その通りだ。
・『歴代首相は、菅氏をのぞいて世襲ばかり…  小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎、岸田文雄。今世紀に入って首相に就任した自民党の6人のうち、菅義偉氏をのぞく5氏はいずれも世襲議員だ。 その菅氏も総務相時代、バンドマンで無職の長男を大臣秘書官に起用して総務官僚に近づかせた。長男はその後、総務省が所管する衛星放送業界に転じて総務官僚を高額接待していたことが発覚している。 自民党を巣食う縁故体質は今に始まったことではない。岸田内閣の重要閣僚である林芳正外相も、鈴木俊一財務相も、加藤勝信厚生労働相も、松本剛明総務相も、浜田靖一防衛相も、世襲である。自民党はまさに「世襲大国」といってよい。 ポスト岸田候補で一番人気の河野太郎デジタル担当相も世襲である。祖父・河野一郎氏はタカ派で知られ、1955年の自民党結党に参画。大派閥・河野派を率いて首相を目指したが67歳で急死した。 父・河野洋平氏は逆にハト派で、若くして自民党を離党して新自由クラブを結成。自民党復帰後は宏池会(現岸田派)に加わり、宮沢内閣の官房長官として慰安婦の強制性を認めて謝罪する「河野談話」を発表した。野党・自民党の総裁に就任したものの、首相になることはできなかった』、「今世紀に入って首相に就任した自民党の6人のうち、菅義偉氏をのぞく5氏はいずれも世襲議員だ」、改めて「世襲」問題の深刻さを痛感させられた。
・『なぜ庶民感覚の分からない政治家が増え続けるのか  父よりも祖父に近いタカ派と言われる河野太郎氏が自民党総裁選に出馬した2021年、84歳の洋平氏は父親として居ても立ってもおられず、参院のドンと言われた青木幹雄元官房長官の事務所を訪れ息子の支持拡大に協力を求めた。 政治信条よりも河野家3代の悲願である「首相の座」への執着をのぞかせたのである。政治家一族にとって「政治は家業」であることを印象づけたのだ。 世襲でも実力があれば問題はない、むしろ世襲のほうが選挙に追われることなく政策に集中できる、強引な資金集めの必要もなくクリーンだ……そのような世襲擁護論は政界に根強い。業界団体や支持者にとっても、地盤、看板、鞄を生まれながらに備え、選挙に強い世襲政治家の存在は利益になる。政権与党であり続ける自民党議員であればなおさらだ。こうした硬直的な関係性が、世襲政治家が増え続ける根本的な原因だろう。 もちろん世襲を全否定する必要はないかもしれない。しかし3世4世となると庶民感覚からかけ離れた所作が目立ってくる。これは民主政治のシステムを蝕む大問題だ。 岸田首相がパリ・ロンドンで公用車に乗って観光地巡りした息子を「首相秘書官としての公務」としてかばう一方、官邸記者団へのオフレコ取材で差別発言をした経産省出身の首相秘書官を即刻更迭した「ダブルスタンダード」に衝撃を受けた人は少なくないだろう。 露骨な「身内びいき」を目の当たりにして首相を支える官邸チームの士気は大きく低下したに違いない。世襲によるモラルハザードは岸田政権下でも着実に進んでいる』、「露骨な「身内びいき」を目の当たりにして首相を支える官邸チームの士気は大きく低下したに違いない。世襲によるモラルハザードは岸田政権下でも着実に進んでいる」、その通りだ。
・『岸田首相にマイノリティーの苦しみは分からない  岸田首相は「(同性婚を認めると)社会が変わってしまう」と発言して批判を浴びると、今度は衆院予算委員会で「私自身、ニューヨークでの小学校時代にマイノリティーとして過ごした経験がある」と発言し、少数者に理解のある首相を演出してみせた。 岸田首相は小学1~3年生時代、エリート通産官僚の父親(のちに衆院議員)の海外赴任に帯同してニューヨーク市のパブリックスクールに通学している。この際に日本人というマイノリティーとして差別を体験したことをアピールしたかったようだ。 しかしこの国会答弁を伝えるテレビ報道には、蝶ネクタイをして白人の子どもたちと一緒に集合写真に収まるニューヨーク時代の岸田少年が映し出されていた。この写真には「岸田文雄事務所提供」のクレジットがある。 首相のアピールを下支えする効果を期待して提供したのかもしれないが、海外赴任が極めて珍しい時代の政治名門一家の御曹司にしかみえない。マイノリティーの苦しみに共感できる政治家なのかという疑問さえ浮かんでしまう。はっきりいって逆効果だった。少年時代のニューヨーク暮らしが大衆にどう受け止められるかという感性が欠如しているとしか思えない』、「首相のアピールを下支えする効果を期待して提供したのかもしれないが、海外赴任が極めて珍しい時代の政治名門一家の御曹司にしかみえない。マイノリティーの苦しみに共感できる政治家なのかという疑問さえ浮かんでしまう。はっきりいって逆効果だった。少年時代のニューヨーク暮らしが大衆にどう受け止められるかという感性が欠如しているとしか思えない」、その通りだ。
・『「世襲政治」に野党の追及が甘いワケ  岸田首相は就任当初、アベノミクスで拡大した貧富の格差を是正する分配政策を進める「新しい資本主義」を打ち出したが、いつのまにか「分配」よりも「投資」の重要性を説くようになった。 昨年暮れからは米国から敵基地攻撃能力を持つトマホークを大量購入して防衛力を抜本強化することに「歴史的役割」を見いだし、その財源を確保するための増税を掲げている。当初の「新しい資本主義」は口先だけだったのか。岸田父子の言動は「世襲政治家に庶民の気持ちは理解できない」という主張に説得力を与えているように見える。 世襲政治家は代々続く強力な選挙地盤だけでなく、政治団体を受け継ぐことで相続税を逃れて政治資金を引き継ぐこともできると指摘される。「親の七光」で政界入りが相次ぐ世襲政治で活力を失った自民党を激しく攻め立てて取って代わるのが野党第一党の役割なのだが、どうも立憲民主党の腰が定まらない。 1996年に誕生した民主党は当初、小選挙区・二大政党制の下で政権交代を目指し、自民党の世襲政治を厳しく攻撃した。この背景には、エリート官僚や弁護士、松下政経塾出身の政治家志望者たちが衆院小選挙区から出馬するため、世襲を中心に選挙区が埋まっている自民党ではなく、候補者が足りない民主党を選択したという事情がある』、「「親の七光」で政界入りが相次ぐ世襲政治で活力を失った自民党を激しく攻め立てて取って代わるのが野党第一党の役割なのだが、どうも立憲民主党の腰が定まらない」、「エリート官僚や弁護士、松下政経塾出身の政治家志望者たちが衆院小選挙区から出馬するため、世襲を中心に選挙区が埋まっている自民党ではなく、候補者が足りない民主党を選択した」、なるほど。
・『決別を公約にして政権交代を果たしたが…  前原誠司、枝野幸男、野田佳彦、細野豪志の各氏ら民主党ホープをはじめ非世襲の若手議員たちは自らの庶民性をアピールし、自民党の世襲政治と対比させた。菅直人氏の長男源太郎氏が2003年と05年の衆院選で父親の選挙区のある東京ではなく岡山1区から出馬したのは、世襲に厳しい党内世論を踏まえたものだった。 民主党は親と同じ選挙区から出馬することを禁じて世襲政治と決別する姿勢を鮮明にし、2009年に政権を奪取したのである。 この原則が崩れたのは、立憲民主党が旗揚げした2017年以降である。同党の羽田雄一郎参院議員の死去に伴う21年4月の参院長野補選に、立憲は弟の羽田次郎氏を公認して当選させた。枝野代表は「世襲だからと機械的に否定するのは硬直的だ」と明言。衆院北海道3区の荒井聡元国家戦略相の後継に長男を擁立する際には「荒井氏のご子息であることとは別に個人としてさまざまな実績がある」と強調した』、「民主党は親と同じ選挙区から出馬することを禁じて世襲政治と決別する姿勢を鮮明にした」、「この原則が崩れたのは、立憲民主党が旗揚げした2017年以降である」、もう自民党と同じ土俵になってしまったとは残念だ。
・『既得権益を擁護する守旧派になった証し  野党から世襲批判が聞こえなくなったのは、かつて民主党の若手論客として頭角を現した議員の多くが50~60代のベテランとなり、自分の子息らへの世襲を内心で考え始めたことが要因ではないかと私はみている。) 立憲民主党が世襲批判から容認へ転じたことは、党を率いる幹部たちが与党経験を経て、政治キャリアを蓄積するなかで、「政権打倒をめざす挑戦者」から「既得権益を擁護する守旧派」へ変節したことを象徴する事象ではなかろうか。「身を切る改革」を掲げる新興勢力の維新に野党第一党の座を脅かされているのも、新陳代謝の進まない立憲民主党の実情を有権者に見透かされているからだろう。 立憲民主党はなぜ、岸田首相の衆院広島1区を受け継ぐことが確実視されている翔太郎氏や、山口2区補選に出馬する岸信千世氏に対して痛烈な「世襲批判」を浴びせないのだろうか。これほど世論に響く自民党批判の材料はない。 自分たちがいずれ実行するかもしれない「世襲」へのブーメランを恐れて批判を手控えているとしたら、有権者への背信行為にほかならない。立憲民主党の政権批判が迫力を欠くのは当然だ』、「自分たちがいずれ実行するかもしれない「世襲」へのブーメランを恐れて批判を手控えているとしたら、有権者への背信行為にほかならない。立憲民主党の政権批判が迫力を欠くのは当然だ」、情けないが、その通りだ。
・『世襲論争が「ポスト岸田」を左右する  自民党を長年支配してきた最大派閥・平成研究会(旧経世会)支配を壊した小泉政権時代(2001~06年)にポスト小泉レースを競った「麻垣康三」(麻生太郎、谷垣禎一、福田康夫、安倍晋三の4氏)はいずれも世襲議員だった。 約20年の時が流れ、政治家3世の岸田首相の後継には、同じく3世の河野氏のほか、茂木敏充幹事長や萩生田光一政調会長、首相再登板をめざす菅氏ら非世襲議員の名も上がっている。 岸信千世氏が衆院山口2区補選に出馬する一方、安倍元首相の死去に伴う山口4区補選への出馬を妻昭恵氏が固辞して安倍家の地盤継承が途切れたことも、相反する政治事象として興味深い。 岸田翔太郎氏や岸信千世氏への風当たりの強さは、日本政界の世襲全盛期の終焉しゅうえんを意味しているのか、それとも一過性の現象なのか。世襲論争の行方はポスト岸田レースの行方にも影響を与えることだろう』、「岸田翔太郎氏や岸信千世氏への風当たりの強さは、日本政界の世襲全盛期の終焉しゅうえんを意味している」とは思えない。やはり「一過性の現象」なのではなかろうか。
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