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携帯・スマホ(その7)(「スマホの見すぎ」が招く世にも恐ろしい3大弊害 集中力低下 うつ 肥満などデメリットは深刻、「かわいい子にはスマホを持たせよ」脳科学者・中野信子さんがそんな極論を主張するワケ ずっとスマホと無縁ではいられない、財務基盤悪化が顕著 格付け会社が示した懸念 楽天 銀行上場の巨額調達で挑む携帯「背水の陣」) [産業動向]

携帯・スマホについては、7月7日に取上げた。今日は、(その7)(「スマホの見すぎ」が招く世にも恐ろしい3大弊害 集中力低下 うつ 肥満などデメリットは深刻、「かわいい子にはスマホを持たせよ」脳科学者・中野信子さんがそんな極論を主張するワケ ずっとスマホと無縁ではいられない、財務基盤悪化が顕著 格付け会社が示した懸念 楽天 銀行上場の巨額調達で挑む携帯「背水の陣」)である。

先ずは、7月5日付け東洋経済オンラインが掲載した成蹊大学客員教授/ITジャーナリストの高橋 暁子氏による「「スマホの見すぎ」が招く世にも恐ろしい3大弊害 集中力低下、うつ、肥満などデメリットは深刻」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/434481
・『「スマホ脳」と聞いてドキッとした人は多いのではないか。多くの人が長時間利用している自覚があるうえ、「何となく良くない」ことを感じているためではないだろうか。スマホの長時間利用には確かに弊害がある。今回は、長時間利用で起きる3つの副作用と対策までを解説していく』、興味深そうだ。
・『リスクその1:集中力や能力の低下  「スマホを持たせたら、YouTubeにはまってしまって。やめろと言ってもやめないし、休みの日は一日中見ている。宿題も後回しでまったく勉強しないし、学校についていけるか心配」と、小学生の子どもを持つ40代女性は眉をひそめる。 仙台市が令和元年に小学3〜4年生14465名を対象に行った調査によると、小学3〜4年生のスマホ保有率は63.3%に及ぶ。 スマホを持っていない、もしくは持っているがまったく使わない、使用を1日1時間未満に抑えている子どもたちの多くは、平均点より高い成績を収めた。 一方、1時間以上使用している子どもたちの成績は、平均点より低い傾向が見られた。「1時間以上使用している子どもが勉強していないとか、睡眠時間が足りていないだけでは」と考えたくなるが、1時間以上使用している子どもは長時間勉強して睡眠時間を確保していても、やはり平均点より低い傾向が見られたという。 それまで小学5年生〜中学3年生を対象として同様の調査を行った結果よりも、小学3〜4年生を対象とした今回の調査では、この傾向は顕著だったという。少なくとも小学校低・中学年において、長時間のスマホ使用は学力に悪影響を及ぼすと言えそうだ。 では、なぜスマホの長時間利用は成績低下につながるのだろうか。 「勉強すると自室にこもったはずが、実はまったく勉強をしていなかった。スマホを自室に持ち込んだせいで、SNSのやり取りをしたりで忙しく、まったく集中できていなかったようだ。おかげで成績がガタ落ちで、スマホを取り上げることになった」 ある中学生の保護者に聞いた話だが、これは珍しいことではない。 「ゲーム依存」は、2018年にWHOによって病理と認定された。ゲーム依存症患者は、アルコール中毒、ギャンブル中毒患者と脳の状態が酷似した状態となっている。また、SNSにおける「いいね」は、つくかどうかわからないため、ついた時にはドーパミンが放出され、中毒性の高さが指摘されている。 ゲームやSNSだけでなく、スマホの存在自体で集中力が削がれることもわかっている。米テキサス大学の心理学者エイドリアン・ウォード氏は、800人の被験者に対して問題を解かせる実験を行っている。参加者はスマホを机の上に下向きに置くか、ポケットやバッグの中に置くか、別の部屋に置くように無作為に指示された。そのうえで、数学の問題を解いたり、無作為な文字列を記憶させたり、複数の画像からパターンを見いださせたりさせた。 その結果、別の部屋に置いた者は、机の上に置いた者よりずっと高い点数となり、ポケットやバッグに入れた者よりもわずかに高い点数となった。スマホがオン・オフどちらであろうと関係なく、途中で通知があったわけでもない。つまり、スマホが目の前にあるだけで気が散り、集中力や認知能力が下がるということを意味しているのだ。 スマホがあることで、われわれは認知能力に統計的に有意なマイナスの影響を受ける。それは睡眠不足と同程度になるという。先に紹介したように子どもの成績低下などにつながるだけでなく、大人も仕事の集中力や能力低下につながる可能性が高い』、「少なくとも小学校低・中学年において、長時間のスマホ使用は学力に悪影響を及ぼす」、「スマホがあることで、われわれは認知能力に統計的に有意なマイナスの影響を受ける・・・子どもの成績低下などにつながるだけでなく、大人も仕事の集中力や能力低下につながる可能性が高い」、「スマホがある」だけで影響を受けるとは人間は誘惑に弱いようだ。
・『リスクその2:視力低下  「子どもの視力が一気に下がってしまい、眼鏡をかけることになりそう。最近スマホばかり見ていたからかと後悔している」 小学生の子どもを持つある30代主婦は、子どもの視力が低下したことを気に病む。 令和元年度学校保健統計(令和2年3月)によると、裸眼視力1.0 未満の児童生徒は、小学校、中学校、高等学校で過去最多となっており、子どもたちの視力の低下傾向は続いている。 ロート製薬の「コロナ禍における子どもの目の調査」(2020年10月)によると、新型コロナウイルス感染症の流行前の2020年1月頃と比較し、視力が悪くなっていると診断を受けたり、感じるとの回答は、約5人に一人(18.6%)に上った。 小学生以上の子どもを持つ方に限ると、約4人に一人(24.4%)が視力が悪くなっていると診断を受けたり、感じると回答している。 さらに、2020年1月頃と比較し、「動画配信サービス等を見る時間が増えた(31.4%)」、「家にいる時間が増えた(30.1%)」など、デジタル機器接触時間が長くなったという回答は55.2%に上る。なお学年が上がるにつれこの傾向は顕著になり、小学生以上の子どもを持つ人は60.8%が長くなったと回答している。 デジタル機器接触時間の長さと視力低下への感じ方には、相関関係があると考えられるのだ。 近視は、「近業」と呼ばれる30センチ以内の近い距離のものを見る時間が長くなると進行すると言われる。つまり、スマホやゲームなどのデジタル機器の利用が長すぎることは影響すると考えられる。 対策として、米眼科学会は「20-20-20」ルールを推奨している。20分間継続して近くを見たあとは、20フィート、つまりおよそ6メートル以上離れたものを20秒間眺めるというルールだ。意識して遠くを見る習慣づけをすることで、視力低下の促進が防げる可能性があるという』、「米眼科学会は「20-20-20」ルールを推奨している。20分間継続して近くを見たあとは、20フィート、つまりおよそ6メートル以上離れたものを20秒間眺めるというルール」、なかなかいいルールだ。
・『リスクその3:睡眠障害やうつなど心身の不調  スマホのブルーライトは、目に刺激が強く、眼精疲労や頭痛などの症状を引き起こすと言われている。長時間のパソコン作業などによって目が疲れる原因ともなっている。 ブルーライトは太陽光にも含まれ、メラトニン分泌を大幅に抑えるものだ。夜にこの光を浴びるとメラトニンが十分に分泌されず、睡眠障害に陥ることがわかっている。睡眠の質が落ちると、食欲をつかさどるホルモンの分泌に影響を及ぼし、肥満を促進したり、生活習慣病のリスクが高まるという指摘もある。 医学誌『JAMA Pediatrics』に掲載された、カナダの高校生を対象とした「スクリーンタイムと青少年のうつの関連性」(2019年7月)によると、SNS・テレビ・ネットサーフィンを問わず、スクリーンタイムが1時間伸びるごとに、孤独感、寂しさ、絶望感といったうつ状態のレベルが高まるという。 つまり、スマホの長時間利用が、睡眠障害や肥満、生活習慣病、うつなどの心身の不調につながる可能性があるというわけだ。 言うまでもなく、スマホは非常に便利な端末であり、利用しないということは現実的ではない。これまで多くの医師に取材してきたが、「スマホやタブレットを使ってはいけない」という医師はいなかった。どの医師も「長時間利用しすぎると悪影響が出る可能性があるが、時間を制限して利用するなら問題はない」と言っていた。 そもそもスマホは、長く頻繁に利用したくなる誘惑にあふれている。SNSやゲームアプリには、通知、人間関係、時間での体力回復、毎日のログインボーナスなど、頻繁に利用したくなるような、利用を習慣化するような仕組みが多数ある。そのようなアプリにとっては長く頻繁に利用してもらうことがビジネスにつながるためだ』、「スマホの長時間利用が、睡眠障害や肥満、生活習慣病、うつなどの心身の不調につながる可能性がある」、しかし、「SNSやゲームアプリには、通知、人間関係、時間での体力回復、毎日のログインボーナスなど、頻繁に利用したくなるような、利用を習慣化するような仕組みが多数ある」ので厄介だ。
・『長時間利用を抑える「3つの対策法」  ご紹介したような副作用を考えると、スマホの利用時間はコントロールするべきだろう。 スマホの利用時間をコントロールするためには、iOS端末ならスクリーンタイム機能、Android端末ならデジタルウェルビーイング機能を使えば可能である。自分の利用時間の長さを確認し、アプリごとや一日の利用時間、利用しない時間帯などを設定するとコントロールしやすくなるはずだ。 そのほか、そもそも使うアプリを整理したり、通知をオフにしたり、バイブレーションをオフにすることでも、利用を抑えられるだろう。目覚まし時計代わりに使う人は多いので、目覚まし時計を手に入れて枕元にスマホを置かないようにするというのも良い方法だ。 子どもの場合、スマホ以外に夢中になれること、やることがあるとスマホから離れられるはずだ。習い事や部活動、塾など、場を変えたり夢中になれることがあるといい。保護者がスマホを預かったり、スマホを置いて外出する機会を設けたりしてもいいだろう。この機会に利用時間をうまくコントロールし、使いこなしていただければ幸いだ』、「子どもの場合、スマホ以外に夢中になれること、やることがあるとスマホから離れられるはずだ。習い事や部活動、塾など、場を変えたり夢中になれることがあるといい」、その通りだろう。

次に、7月22日付けPRESIDENT Onlineが掲載した脳科学者・医学博士・認知科学者の中野 信子氏による「「かわいい子にはスマホを持たせよ」脳科学者・中野信子さんがそんな極論を主張するワケ ずっとスマホと無縁ではいられない」を紹介しよう。
https://president.jp/articles/-/47701
・『スマートフォンを子どもに持たせてもいいのだろうか。脳科学者の中野信子さんは「『スマホは悪の機器』という意見に、親が振り回されないことが大切だ。取り上げるのではなく、持たせて上手な使い方を教えたほうがいい」という。セブン‐イレブン限定書籍『脳を整える 感情に振り回されない生き方』からお届けする――。 ※本稿は、中野信子『脳を整える 感情に振り回されない生き方』(プレジデント社)の一部を再編集したものです』、第一の記事とは若干異なる観点で、興味深そうだ。
・『「家族は仲良くあるべき」の“副作用”  人間関係における思い込みのひとつに、「家族は仲良くあるべき」というものがあります。 確かに家族の仲がいい状態でいると、社会生活を送るうえでなにかと都合がいいうえ、いろいろな助けを得られるので有利に働くことはたくさんあると思います。 でも、だからといって、家族は仲良くあるべきだと決めつける必要はまったくありません。「家族仲」は本来、誰に評価されるものでもなく、そもそも血縁関係の有無は仲の良さとは関係ありません。個々人がそれぞれの立ち位置で、いちばん心地よく過ごせるかたちを選べばいいのではないかとわたしは思います。 さらにいえば、家族という近い関係だからこそ、感情はもつれます。2016年に摘発された殺人事件(未遂を含む)のうち、半分以上の55%が親族間で起きているという警察庁の調査結果も、その傾向を裏づけています。 それを思うと、無理して「家族は仲良くあるべき」と自分を追い詰めるのではなく、「わたしは親のことが嫌いなんだ」「娘がとても苦手だ」と冷静に事実を受け止めたほうが、余裕が生まれるでしょう。 「家族だから嫌いになることもある」と、ときには考えてみることも必要でしょう。そう考えられると、本来、囚われる必要のない罪悪感などから、心が解放されると思います』、「2016年に摘発された殺人事件・・・のうち、半分以上の55%が親族間で起きている」、「親族間」の「殺人」がこんなに多いというのは初めて知った。
・『過度な期待がコロナ離婚やトラブルを生む  近しい人間関係においては、お互いに脳のなかで脳内物質オキシトシンの濃度が高まり、「仲間意識」が強くなっている状態にあると考えられます。 オキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、相手に親近感を持たせたり、愛着を感じさせたりする働きを持っています。同じ空間にずっと一緒にいることで、オキシトシンの濃度はさらに高まります。 ただ、お互いが信頼し合い絆を育むことはいいことですが、同時にお互いに期待する面も大きくなります。 家族なら、育児や家事のサポート、収入面での協力、親の介護など、ひとりの力では大変なことがたくさんあるでしょう。そのため、必然的に自分以外の家族に期待してしまいます。そうして自分が与えた愛情にふさわしい(ときにそれ以上の)“見返り”を求めるようになるのです。 このとき、想像以上に見返りが少なかったり、期待外れだったりすると、反動で相手を責めたり束縛したり、攻撃したりするといった行動に出ることがあります。 コロナ禍では、夫婦が同じ場所で一緒にいる時間が増えたことで、相手の嫌な部分とまともに向き合うことになり、離婚やトラブルなどが増える現象も生じました。「自分だけ楽をしてずるい」「期待していたのに」といった気持ちになるのが、理由のひとつと考えられます。 こうした現象も、オキシトシンによって高まった期待が裏切られた反動として現れたと考えることができるかもしれません』、「家族なら、育児や家事のサポート、収入面での協力、親の介護など、ひとりの力では大変なことがたくさんあるでしょう。そのため、必然的に自分以外の家族に期待してしまいます・・・このとき、想像以上に見返りが少なかったり、期待外れだったりすると、反動で相手を責めたり束縛したり、攻撃したりするといった行動に出ることがあります」、これにも「オキシトシン」が影響している可能性がありそうだ。
・『“振り回されない”子どもとの上手な付き合い方  近しい関係という観点から見たとき、子どもの教育について悩んでいる人も多いと思います。それこそあまり勉強せず、嫌なことはまったくやりたがらない子どもだと、「手がかかっていつも振り回されているな……」と感じるかもしれません。 前提として、小学校や中学校で学ぶ勉強は、子どもにとって楽しいことではないかもしれません。しかし、この時期に養うのは「学ぶ力の土台」であり、その後に本人が楽しいことを見つけたときに、自分ひとりで学んでいけるようにするための基礎となるものです。 そのため、たとえ嫌いな勉強でも、取り組ませる意義は大きいとわたしは考えます。「苦手なことを好きになる力を身につけられたら、それは生涯あなたの宝物になるよ!」と伝えるなど、嫌なことにも取り組ませる工夫をしてほしいと思います。 そうしてある程度基礎的な学びを終えたあとは、今度は逆に、好きなことに没頭できる環境を整えてあげたいですね。 このとき、子どもが感じる「嫌なこと」が役に立ちます。嫌なことを、子どもがきちんと「これは嫌い」「やっぱりやりたくない」と安心していえる環境をつくってあげることで、子どもはより自分が好きなことに集中して取り組めるはずです。 そうして、進みたいと思う道へ、自分の力で向かっていけるようになるでしょう』、「子どもが感じる「嫌なこと」が役に立ちます。嫌なことを、子どもがきちんと「これは嫌い」「やっぱりやりたくない」と安心していえる環境をつくってあげること」、これはそんなに簡単なことではない。
・『かわいい子にはスマホを持たせよ  子どもの育て方についてのよくある悩みが、「スマホ問題」です。スマホを子どもに持たせるべきかどうか、様々な意見があります。 わたし自身は、スマホは社会の基本ツールであり、子どもでもデジタルデバイスに積極的に触れることは必要だと考えています。スマホを使うことで多様な情報やアイデア、先端技術に関する知識などを得ることができ、デジタル社会を生きるための力を養えます。 これからの時代を生きる子どもたちからむやみにスマホを取り上げて、果たして親は子どもたちの将来に責任を負えるのでしょうか? 確かにスマホには中毒性があり、注意を分散させてしまったり必要以上にハマってしまったりと、勉強の妨げにもなります。寝る前の使用で睡眠の質が低下することもわかっています。これはデジタル社会特有のリスクでしょう。 だからこそ、親が「上手な使い方」を身をもって教え、実際にやらせてみる必要があるのです。スマホを使うにも知性が必要です。親自身がその中毒性のとりこになり、使い方が下手であれば、それがそのまま子どもにも踏襲されてしまうでしょう。 ここでお伝えしたいのは、子どもたちが新しいものに触れられる機会を奪ってしまうことの是非を考えてみてほしいということです。スマホを悪の機器のようにみなす意見に振り回されずに、子どもがスマホとうまくつきあっていけるように、親が一緒になってしっかり教えていける環境をつくっていきましょう』、「確かにスマホには中毒性があり、注意を分散させてしまったり必要以上にハマってしまったりと、勉強の妨げにもなります・・・親が「上手な使い方」を身をもって教え、実際にやらせてみる必要がある」、なるほど。
・『大人こそ注意したい「スマホ脳」  わたしたちは、ふだんなにげなくスマホで知りたい情報を検索し、ものごとを幅広く理解しているように思いがちですが、実はまったく違います。 例えば、おもな検索エンジンの検索結果は、過去の自分の表示履歴や検索履歴によって最適化されて表示されます。つまりそれの意味するところは、気づかないうちに自分が好むような、似た情報ばかりに触れているということ。 すると、それらが正確な情報ならまだしも、間違った情報に振り回されたり、極端な考え方に影響を受けたりします。たとえ正しい情報だとしても、反対意見などが得られないため思考がどんどん偏っていき、狭い世界へと追い詰められていくのです。 このような、自分にとって都合のいい意見ばかりを求め、反対意見や客観的なデータを無視するようになる傾向のことを「確証バイアス」といいます。 本来、自分とは異なる多様な人々の価値観に触れられるインターネットという場が、スマホの使い方ひとつで、狭い考え方を助長する場へと変わってしまうのです』、「おもな検索エンジンの検索結果は、過去の自分の表示履歴や検索履歴によって最適化されて表示されます。つまりそれの意味するところは、気づかないうちに自分が好むような、似た情報ばかりに触れているということ」、「確証バイアス」によって、「スマホの使い方ひとつで、狭い考え方を助長する場へと変わってしまう」、恐ろしいことだ。
・『「いいね!」の数に意味はない  特定の人たちとゆるくつながれるSNSの世界はとくに注意が必要です。 多くの人がSNSを気軽に使っていますが、自分のSNS上で起きている「ふつう」の状態は、その集団だけの「ふつう」である場合がたくさんあるからです。 これはつまり、異なる集団のSNSでは、自分たちとはまったく違う情報や考え方が「ふつう」とされているということを意味します。こうして集団間でのコミュニケーションが難しくなっていき、やがて互いを攻撃し合ったり、炎上したりする現象が頻繁に起きてしまうわけです。 その意味では、SNS上の友だち(フォロワー)の数や「いいね!」の数が多くても、たいした意味がないことが理解できるでしょう。 それは単に、同質的な集団のなかで意見を評価し合っているだけであり、その思考や判断はゆがみがちで、ものごとの本質を見誤りやすくさせます。 これはあたりまえのことですが、SNS上の友だち数などで、あなたの人生の充実度は測れないのです』、「SNS上の友だち数などで、あなたの人生の充実度は測れない」、なんとなく一安心だ。

第三に、10月7日付け東洋経済Plus「財務基盤悪化が顕著、格付け会社が示した懸念 楽天、銀行上場の巨額調達で挑む携帯「背水の陣」」を紹介しよう。
https://premium.toyokeizai.net/articles/-/28390?utm_campaign=EDtkprem_2110&utm_content=460490&utm_medium=article&utm_source=edTKO#contd
・『すべては楽天モバイルへの「巨額投資」のために――。楽天グループが銀行の上場を目指す背景には、財務状況悪化で引き下げとなったS&Pグローバル・レーティングの「格付け」改善への狙いもある。 まさに”背水の陣”といえる状況だ。楽天グループは9月30日、子会社である楽天銀行の株式上場の準備に入ったと発表した。実現すれば楽天グループとして初めての子会社上場となる。上場後も連結子会社とする予定だ。 複数の証券アナリストは、楽天銀行の純資産が約1900億円であることに鑑み、上場時の時価総額は数千億円規模になるとみている。この巨額資金の行き先は明白だ。通信子会社の楽天モバイルである。 楽天の三木谷浩史社長は今年2月の決算説明会で、当初は約6000億円と見込んでいた通信事業における4G基地局の設備投資額が3~4割増え、1兆円に迫る見通しを示した。 さらにシティグループ証券の鶴尾充伸アナリストは、4Gの「プラチナバンド」(つながりやすい700~900メガヘルツの周波数帯)の再配分や5G周波数帯の追加割り当てが実現すれば、約5000億円の追加投資が必要になる可能性が高いと試算する』、「4G基地局の設備投資額が・・・1兆円に迫る」、「プラチナバンド」関連で「約5000億円の追加投資」、合計すれば、相当巨額な投資だ。
・『格付け会社が財務悪化を懸念  今年6月末時点の携帯電話事業の設備投資実績は6000億円強。つまり今後の投資には1兆円近くの資金が必要になる。だが楽天の有利子負債はこの数年で急増しており、通信参入発表前の2016年末に14.8%だった自己資本比率が、20年末には4.9%まで低下している。 楽天モバイルは2020年4月のサービス開始後に1年無料キャンペーンを実施したうえ、基地局の償却費やKDDIへのローミング費用が負担となり、同年に前年比約3倍となる2269億円の赤字を計上。今年も1~6月ですでに1972億円の赤字となっている。 こうした財務状況の悪化を懸念したのが、アメリカの格付け会社S&Pグローバル・レーティングだ。同社は今年7月、楽天の長期発行体格付けを投資適格の「トリプルBマイナス」から、投機的とされる「ダブルBプラス」に1段階引き下げたと発表。今後の見通しについても、引き下げの可能性がある「ネガティブ」とした。 S&Pは、通信事業での巨額赤字が続く中、「本業からのキャッシュフローによる債務返済能力が非常に弱い」と判断。同社の試算によれば、キャッシュフローと投資のバランスを示すフリーオペレーティング・キャッシュフロー(営業キャッシュフローから設備投資額を差し引いた額)は、金融事業を除くと2021年12月期は約6200億円の赤字、2022年12月期は約4200億円の赤字となる見通しだ。 楽天は今年3月に日本郵政などを引受先とする第三者割当増資などによる約2400億円の資金調達を発表。さらに4月には総額約3200億円の永久劣後債を発行した。S&Pは楽天の格下げの前提として、今年はこれらの資金調達で財務負荷を一定程度緩和できるものの、来年は有利子負債による調達が主体となり、財務基盤が大きく悪化するとした。 これを受け楽天側は決算資料で「有利子負債に依存しない資金調達を最優先」する姿勢を強調。そこから金融事業、中でも楽天銀行の上場につながったというわけだ』、「楽天の長期発行体格付け」が「ダブルBプラス」になったことで、「楽天銀行」の上場に踏み切ったようだ。
・『「100%子会社主義を緩めていく」  三木谷社長は2月の決算説明会で金融事業の上場をにおわせる発言をしていた。社名を「楽天グループ」に変更した理由の説明で、「楽天銀行やクレジットカード、証券は他社に比べると成長スピードも収益性も圧倒的だが、必ずしも株価に正確に反映されているとはいえない。今までは親会社が集約して資金調達をしてきたが、今後はさまざまな成長に向けて100%子会社主義を緩めていく」と話した。 上場させる子会社として楽天銀行を選んだ理由について、シティグループ証券の鶴尾氏は、「(最大の金融事業である)クレカ事業は通信など他事業と密接に連携しており、公開企業になることは戦略上好ましくない。その点、銀行は金融庁の厳格な規制下でもともと高い透明性が求められている。上場しても競争力はそがれず、親子上場による利益相反の懸念も小さい」と分析する。 楽天銀行は2001年に開業したイーバンク銀行が源流で、2009年に楽天が連結子会社化。グループのEC(ネット通販)モールである楽天市場での決済や楽天証券での金融取引などの需要を取り込み、直近の口座数はネット銀行として最多の1123万に達した。 楽天は上場先を東京証券取引所を想定。事業規模に鑑みれば、中でも最上位の市場区分「プライム」になるとみられる。楽天は楽天銀行の連結を維持するが、プライム市場は外部株主の保有比率を35%以上と定めているため、一定規模の売り出しが発生する。そうなれば、銀行上場による楽天の調達額は少なくとも1000億円を超えるとみられる公算が大きい。 今回の発表を受けS&Pは、「銀行子会社の上場を含む資金調達を実現し、フリーオペレーティング・キャッシュフローの赤字埋め合わせに充当できれば、信用力に一定のプラスになる」とコメントした』、「今回の発表を受けS&P」の「コメント」は「楽天」には救いだろう。
・『人口カバー率の目標達成は遅延  通信事業について三木谷社長は「2023年までに単月黒字化」を目指すとしている。6月末時点で累計契約申込数は442万で、「おおむね想定通り」(三木谷氏)という。直近では2台目需要の新規契約だけでなく、他社からのMNP(モバイルナンバーポータビリティ)による乗り換えも増えてきた。 ただ、当初「今年夏」をメドとしていた通信ネットワークの人口カバー率96%の達成は、半導体不足の影響による基地局建設の遅れを受け、「年内」に後ろ倒しとなった。人口カバー率を上げれば、四半期で数百億円規模とみられるKDDIへのローミング費用の支払いが減る。「来年3月頃から大幅に削減される計画だ」(三木谷氏)。 一方で、「(通信事業の)黒字化時期を前倒しすることができる(要因になる)かもしれない」と三木谷氏が期待するのが、仮想化通信ネットワークの海外輸出だ。今年8月にはドイツのMVNO(仮想携帯通信事業者)大手の1&1から受注を獲得。一部報道によれば今後10年間で3000億円規模の収入を得られるという。 実は楽天は、銀行の上場準備開始と同時に、この通信インフラの外販事業を「楽天シンフォニー」として法人化することを発表している。発表の中では、グローバル展開を加速させるため、「戦略的パートナーとのビジネス上のパートナーシップに加え、資本等の受け入れの検討も進める」とし、さらなる資金調達手段を確保したことを示した。 突然にもみえた楽天銀行の上場準備発表は、莫大な投資と財務基盤の悪化を考えれば必然だったといえる。手を尽くして資金を集め、「絶対に失敗できない事業」になった楽天モバイル。その前途には希望が見えつつも、まだ越えるべき壁が待っていそうだ』、「仮想化通信ネットワークの海外輸出」で「今後10年間で3000億円規模の収入を得られる」、そんなに優位性があるのか、この記事だけでは判断できない。もう少し様子を見る必要がありそうだ。
タグ:携帯・スマホ その7)(「スマホの見すぎ」が招く世にも恐ろしい3大弊害 集中力低下 うつ 肥満などデメリットは深刻、「かわいい子にはスマホを持たせよ」脳科学者・中野信子さんがそんな極論を主張するワケ ずっとスマホと無縁ではいられない、財務基盤悪化が顕著 格付け会社が示した懸念 楽天 銀行上場の巨額調達で挑む携帯「背水の陣」) 東洋経済オンライン 高橋 暁子 「「スマホの見すぎ」が招く世にも恐ろしい3大弊害 集中力低下、うつ、肥満などデメリットは深刻」 リスクその1:集中力や能力の低下 「少なくとも小学校低・中学年において、長時間のスマホ使用は学力に悪影響を及ぼす」、「スマホがあることで、われわれは認知能力に統計的に有意なマイナスの影響を受ける・・・子どもの成績低下などにつながるだけでなく、大人も仕事の集中力や能力低下につながる可能性が高い」、「スマホがある」だけで影響を受けるとは人間は誘惑に弱いようだ。 リスクその2:視力低下 「米眼科学会は「20-20-20」ルールを推奨している。20分間継続して近くを見たあとは、20フィート、つまりおよそ6メートル以上離れたものを20秒間眺めるというルール」、なかなかいいルールだ。 リスクその3:睡眠障害やうつなど心身の不調 「スマホの長時間利用が、睡眠障害や肥満、生活習慣病、うつなどの心身の不調につながる可能性がある」、しかし、「SNSやゲームアプリには、通知、人間関係、時間での体力回復、毎日のログインボーナスなど、頻繁に利用したくなるような、利用を習慣化するような仕組みが多数ある」ので厄介だ。 長時間利用を抑える「3つの対策法」 「子どもの場合、スマホ以外に夢中になれること、やることがあるとスマホから離れられるはずだ。習い事や部活動、塾など、場を変えたり夢中になれることがあるといい」、その通りだろう。 PRESIDENT ONLINE 中野 信子 「「かわいい子にはスマホを持たせよ」脳科学者・中野信子さんがそんな極論を主張するワケ ずっとスマホと無縁ではいられない」 第一の記事とは若干異なる観点で、興味深そうだ。 「2016年に摘発された殺人事件・・・のうち、半分以上の55%が親族間で起きている」、「親族間」の「殺人」がこんなに多いというのは初めて知った。 「家族なら、育児や家事のサポート、収入面での協力、親の介護など、ひとりの力では大変なことがたくさんあるでしょう。そのため、必然的に自分以外の家族に期待してしまいます・・・このとき、想像以上に見返りが少なかったり、期待外れだったりすると、反動で相手を責めたり束縛したり、攻撃したりするといった行動に出ることがあります」、これにも「オキシトシン」が影響している可能性がありそうだ。 「子どもが感じる「嫌なこと」が役に立ちます。嫌なことを、子どもがきちんと「これは嫌い」「やっぱりやりたくない」と安心していえる環境をつくってあげること」、これはそんなに簡単なことではない。 「確かにスマホには中毒性があり、注意を分散させてしまったり必要以上にハマってしまったりと、勉強の妨げにもなります・・・親が「上手な使い方」を身をもって教え、実際にやらせてみる必要がある」、なるほど。 「おもな検索エンジンの検索結果は、過去の自分の表示履歴や検索履歴によって最適化されて表示されます。つまりそれの意味するところは、気づかないうちに自分が好むような、似た情報ばかりに触れているということ」、「確証バイアス」によって、「スマホの使い方ひとつで、狭い考え方を助長する場へと変わってしまう」、恐ろしいことだ。 「SNS上の友だち数などで、あなたの人生の充実度は測れない」、なんとなく一安心だ。 東洋経済Plus 「財務基盤悪化が顕著、格付け会社が示した懸念 楽天、銀行上場の巨額調達で挑む携帯「背水の陣」」 「4G基地局の設備投資額が・・・1兆円に迫る」、「プラチナバンド」関連で「約5000億円の追加投資」、合計すれば、相当巨額な投資だ。 「楽天の長期発行体格付け」が「ダブルBプラス」になったことで、「楽天銀行」の上場に踏み切ったようだ。 「今回の発表を受けS&P」の「コメント」は「楽天」には救いだろう。 「仮想化通信ネットワークの海外輸出」で「今後10年間で3000億円規模の収入を得られる」、そんなに優位性があるのか、この記事だけでは判断できない。もう少し様子を見る必要がありそうだ。
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