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認知症(その2)(中高年に多い「前頭側頭型認知症」 発症が疑われる“10の行動”とは、「1人を楽しめる人」は認知症が進まない深い理由 65歳以降の夫婦関係は「つかず離れず」が理想、「脳のゴミ」を洗い流す睡眠が認知症予防する訳 睡眠障害と認知症の関係とは?医師が徹底解説) [生活]

認知症については、本年5月5日に取上げた。今日は、(その2)(中高年に多い「前頭側頭型認知症」 発症が疑われる“10の行動”とは、「1人を楽しめる人」は認知症が進まない深い理由 65歳以降の夫婦関係は「つかず離れず」が理想、「脳のゴミ」を洗い流す睡眠が認知症予防する訳 睡眠障害と認知症の関係とは?医師が徹底解説)である。

先ずは、5月9日付けダイヤモンド・オンライン「中高年に多い「前頭側頭型認知症」、発症が疑われる“10の行動”とは」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/321449
・『「ダイ・ハード」「アルマゲドン」などの作品で知られる米俳優、ブルース・ウィリスが「前頭側頭型認知症」を公表した。40代、50代の働き盛りの中年が発症することも多いという「前頭側頭型認知症」。一体どのような病なのか。認知症専門医の長谷川嘉哉医師に話を聞いた』、「40代、50代の働き盛りの中年が発症することも多い」のであれば、深刻だ。
・『異常行動があっても認知症診断が難しい理由  先日68歳の誕生日を迎えたばかりのブルース・ウィリス。2022年に失語症のため俳優引退を発表し、惜しまれつつ表舞台を去ったハリウッドの名俳優だ。そして約1年後、ブルースの家族によって公表されたのが、「前頭側頭型認知症」の発症だった。聞き慣れない病名だが、どのような認知症なのか。 「前頭側頭型認知症は、非常に診断が難しい認知症です。異常行動により家族や周囲の方を困らせている人に対して、専門医としてあらゆる検査を駆使しても、はっきりしないこともあります」 そう話すのは、認知症専門医の長谷川嘉哉医師だ。前頭側頭型認知症の発症年齢の平均は50代。65歳未満で発症することが多い若年性認知症の一種だ。言語・感情をコントロールする脳の前頭葉や側頭葉が萎縮することで、理性的な振る舞いや言動ができなくなってしまうのだという。) 「前頭側頭型認知症の特徴は人格変化です。急に怒りっぽくなる、他人を思いやる気持ちがなくなり善悪の判断が曖昧になる、といった症状が顕著に出ます。ただ初期の段階では記憶障害や認知機能の異常などはあまり見られず、本人も病気の自覚がなかなか持てないため、認知症と診断するには時間がかかることも多いのです」 以下は長谷川医師による、前頭側頭型認知症のチェックリストだ。 ・状況に合わない行動…場所や状況に不適切な悪ふざけ、身勝手な行動をする ・意欲減退…引きこもり、何もしないなどの状態が続く ・無関心…周囲の出来事に無関心、身だしなみに気を使わない ・逸脱行為…万引などの軽犯罪に当たる行為をしても、それについて説明や反省ができない ・繰り返し行動…散歩や食事、入浴などを決まった時間に行う、やめさせると怒る ・食べ物へのこだわり…毎日同じものしか食べない。際限なく食べる場合も ・言葉の繰り返し…同じ言葉の繰り返しや、他人の言葉をオウム返ししたりする ・好みの変化…食などの好みが大きく変わる。酒やたばこを大量にとるなど ・発語の障害…無口、語彙(ごい)が少なくなる。品物の名前や使い方がわからない ・短期記憶の維持…最近の出来事など短期記憶は保たれる。日時も間違わない 上記に三つ以上あてはまる場合、前頭側頭型認知症の疑いがあるという。 「たとえば食事などに異常なこだわりを持ち始めます。同じメニューを毎日食べたり、味付けが極端になったり、それを周囲の人に注意されても聞く耳を持ちません。機嫌もコロコロ変わります。ニコニコしていたと思ったら怒ったり、声を荒らげたり、また理屈に合わないことを口走り、行動するようになります。このような症状が続くので、前頭側頭型認知症は家族や周囲との人間関係の崩壊を招くことも少なくありません」 ブルース・ウィリスの家族はSNSで「残念ながら、コミュニケーションの難しさは、ブルースが直面している病気の症状の一つに過ぎません」とつづっている。とはいえ、いくら行動面での異常があっても、認知機能に大きな変化がみられなければ、認知症と診断することは難しいのだ。) 「兆候があっても経過観察をしないことには、なかなか判断できないのが、前頭側頭型認知症の厄介な点。また人格変化が進行すると、周囲に迷惑をかけるだけでなく、医療機関への受診のハードルも上がっていく。若年で発症した患者は体力がありあまっているため、施設への入所も難しい。家族もどう対応すればいいのかわからず、悲観しているケースも多いのです」』、「「前頭側頭型認知症は、非常に診断が難しい認知症です。異常行動により家族や周囲の方を困らせている人に対して、専門医としてあらゆる検査を駆使しても、はっきりしないこともあります」・・・前頭側頭型認知症の発症年齢の平均は50代。65歳未満で発症することが多い若年性認知症の一種だ。言語・感情をコントロールする脳の前頭葉や側頭葉が萎縮することで、理性的な振る舞いや言動ができなくなってしまうのだという」、恐ろしい病気だ。
・『反社会的な逸脱行為の有無が前頭側頭型認知症の見極めポイント  そんな「前頭側頭型認知症」の大きなポイントは「反社会的な逸脱行為」だ。 「反社会的な逸脱行為というのは、たとえば万引をする、痴漢行為、信号無視、部屋を片付けられず家がゴミ屋敷化する……といった行動です。前頭側頭型認知症は、理性や感情のコントロールができなくなるので、暴力や反社会的行動をちゅうちょなく行えるようになってしまうのです」 こうした症状は、実は医師の間でもいまだに認知が広まっておらず、この病気が理解されにくい一つの要因となっているという。 「前頭側頭型認知症患者は、周囲を無視したりばかにしたりと、自己中心的な行動をとることが多く見られます。そのため病院でも診察拒否や不真面目な態度で、医師とけんかになるケースもあります。また治療法については特徴的な症状に対して、抗精神病薬を処方する対症療法のみで、進行を遅らせる薬はありません。ハッキリとした予防策もなく、原因も解明されていないのです」 日本の認知症患者は600万人以上と推計され、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると予測されている。もし身近に万引や窃盗、ゴミ屋敷化や信号無視など問題行動が表れるようになった人がいたら、「認知症」の可能性も考えたほうがいいだろう』、「「前頭側頭型認知症患者は、周囲を無視したりばかにしたりと、自己中心的な行動をとることが多く見られます。そのため病院でも診察拒否や不真面目な態度で、医師とけんかになるケースもあります。また治療法については特徴的な症状に対して、抗精神病薬を処方する対症療法のみで、進行を遅らせる薬はありません。ハッキリとした予防策もなく、原因も解明されていないのです・・・2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると予測されている」、「周囲を無視したりばかにしたりと、自己中心的な行動をとることが多く見られます。そのため病院でも診察拒否や不真面目な態度で、医師とけんかになるケースもあります」、本当に深刻だが、これという打開策もないようだ。

次に、5月29日付け東洋経済オンラインが掲載した精神科医の和田 秀樹氏による「「1人を楽しめる人」は認知症が進まない深い理由 65歳以降の夫婦関係は「つかず離れず」が理想」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/700681
・『65歳以下の人がうつ病になる割合はおよそ3%。それが定年を迎える65歳以降になると5%に急増するといわれています。老後への不安やストレス、加齢とともに幸せホルモン・セロトニンが分泌されにくくなること、感情をコントロールする前頭葉が萎縮することなどがその原因です。 しかし人生100年時代では、65歳はまだ後半が始まったばかり。いわば人生の黄金期です。 ベストセラー『80歳の壁』の和田秀樹さんが、不安やストレスのもとを消し去り、心を若く機嫌よく保つことで、うつや認知症を寄せつけないための《50の「気づき」》を提言する新刊『65歳から始める 和田式 心の若がえり』より、一部を紹介します』、「65歳以下の人がうつ病になる割合はおよそ3%。それが定年を迎える65歳以降になると5%に急増するといわれています。老後への不安やストレス、加齢とともに幸せホルモン・セロトニンが分泌されにくくなること、感情をコントロールする前頭葉が萎縮することなどがその原因です」、なるほど。
・『夫婦の関係を一度リセットする  ◎ストレスを抱えながら付き合い続けるのは人生のムダ うつ病など心の病の原因は、およそ4割が対人関係にあるとされています。老人性うつを防ぐ、あるいは改善していくには、対人関係を見直していく必要があります。そういう意味で、現役をリタイアしたあとは、わずらわしい人間関係を解消するのに、最適な時期です。 ところが、定年退職したのちも、現役時代の人間関係を変えられない人がいます。 上司と部下の関係は、会社を離れればもう終わりです。それなのに、元上司に気を遣うようなことを今も続けていませんか。こちらが元部下という態度を続けていると、相手は永遠に「元上司」という態度でやってきます。これは相当なストレスです。 ですから、ストレスを感じる人とは、ダラダラと付き合い続けないようにしましょう。「この人とはもう十分」と思ったら縁を切れるのも、自由に生きられる65歳以上の特権。一緒にいると居心地よく、楽しい人との付き合いを大事にしたほうがよいです。 もう1つ、65歳以降になったら見直したほうがよいのが、「夫婦関係」です。) 理解する必要があるのは、男女の体の仕組みです。男性は加齢とともに男性ホルモンの分泌が減り、活動意欲も停滞します。一方、女性は閉経後から男性ホルモンの分泌が増えて、活動意欲も社交性も高まっていきます。 ところが、現在の高年世代の男性は、家事をあまりせず、妻任せにしている人が目立ちます。妻は社交性が増していてどんどん外に出て行きたいのに、「家のこともせずに、出かけてばかりいる」と夫に恨みごとをいわれ続ければ、「いい加減、別の人生を歩みたい」と思うようになって当然です。 人生100年時代といわれる現代です。「残りの人生も、この人の面倒を見ながら生きていくのか」と思えば、「離婚」の2文字が頭に浮かびます。しかし、リタイア後は妻とゆっくり過ごそうと思っていた夫は、「裏切られた」との思いに陥るでしょう。 ▽ガマンの毎日は人生の無駄遣い(お互いを理解し合えていない状態で夫婦関係を続けても、幸せな晩年が過ごせるでしょうか。家という場所が、ストレスの原因になったときの精神的負担は計り知れません。何より、我慢しながら毎日を過ごすのは、人生のムダ遣いです。 ◎「つかず離れず婚」が心を健康にする(熟年離婚や卒婚は、よく考えてみると、起こるべくして起こる現象といえます。 そもそも一夫一妻制は、人間の自然な本能に沿った制度ではなく、人類が社会化するにつれて、さまざまなルールとともに生まれた制度です。子孫を残し、子育てをしていくという本能を、高度化した人間社会に定着させるために、一夫一妻制が合理的であっただけのことです。 それも人生50年の時代であれば、問題は起こりませんでした。しかし、寿命が大幅に延びたうえに、価値観が多様化した現在、人生100年を添い遂げるべきとする従来の婚姻制度には、明らかに無理があります。 それならば、子育てが終わってからの夫婦関係は、もっと自由でよいのではないでしょうか。 現役をリタイアする65歳からは、夫婦関係を一度リセットするよい機会です。お互いに精神的に自立し、第二の人生を歩んでいく関係性を新たに築いていくチャンスです。どちらかが介護の必要な体になってからでは、リセットは難しくなります。 離婚の道を選ぶにしても、憎み合って別れるのでないのならば、ときどき会って食事をするといった、よき友人のような関係を築き直すこともできます。 夫婦関係を続ける場合には家事の分担はもちろんのこと、お互いに相手を束縛することなく自由に生きていくことが、心の健康にとって大切です。 それぞれ好きなものを食べ、好きなところへ出かけ、好きな仲間と交際し、ときには一緒に外食を楽しむ――。そんな「つかず離れず婚」こそが、65歳以降のよき夫婦のあり方ではないでしょうか。 ◎一人暮らしは認知症を予防する最高の方法(人生を楽しむうえで、高年者の思考を邪魔するのが、「孤独」への恐れです。高年になると、「一人ぼっちにはなりたくない」「孤独死したらどうしよう」という発想が強くなります。これも予期不安が起こす恐れです。 現在、一人暮らしの65歳以上の高年者は、日本では670万人を超えています(少年、青年、中年を経て緩やかに移行していった先にあるという意味で、ここでは65歳以上の人々を高齢者ではなく「高年者」と呼びます)。単身の高年者が大きな事件・事故などを起こすと、高年者の孤立や孤独の問題がメディアで大きく取り上げられます。しかし、実際には、独居の高年者全員が孤独感に苛まれているわけではありません。) 一人暮らしで誰にも看取られず、何日も経ってから発見される、という「孤独死」を恐れる人も多いでしょう。しかし、よくよく考えてみれば、数日経ってから発見されるということは、死ぬ直前まで元気だった可能性が高いわけです。 今は、要介護認定を受けた高年者であれば、ほぼ例外なく、なんらかの福祉サービスとつながっています。日常的な支援が行われているので、体調が悪ければすぐに病院に連れて行かれて、孤独死はなかなかできないのです。 孤独死したということは、自殺などのケースを除き、理想の生き方とされる「ピンピンコロリ」が実現できたということ。直前まで寝たきりにもならず、元気に生き、眠るように最期を迎えるという、なかなかできない死に方ができたわけです』、「上司と部下の関係は、会社を離れればもう終わりです。それなのに、元上司に気を遣うようなことを今も続けていませんか。こちらが元部下という態度を続けていると、相手は永遠に「元上司」という態度でやってきます。これは相当なストレスです。 ですから、ストレスを感じる人とは、ダラダラと付き合い続けないようにしましょう。「この人とはもう十分」と思ったら縁を切れるのも、自由に生きられる65歳以上の特権。一緒にいると居心地よく、楽しい人との付き合いを大事にしたほうがよいです」、「「つかず離れず婚」が心を健康にする・・・子育てが終わってからの夫婦関係は、もっと自由でよいのではないでしょうか。 現役をリタイアする65歳からは、夫婦関係を一度リセットするよい機会です。お互いに精神的に自立し、第二の人生を歩んでいく関係性を新たに築いていくチャンスです。どちらかが介護の必要な体になってからでは、リセットは難しくなります」、なるほど。
・『一人暮らしの人ほど認知症は進まない  皆さんは「認知症になりたくない」とおっしゃいますが、一人暮らしは認知症予防の最高の方法です。私は、一人暮らしを続けている認知症の患者さんもおおぜい診ていますが、独居の人ほど、認知症の症状は進みにくいと思っています。 一人暮らしをしていれば、日々の生活で頭をフル回転させながら過ごすことになります。必要に迫られて買い物に行って、毎日、料理を作り、食事をして、皿を洗う。ゴミを出しに行き、洗濯をし、掃除をする。このように、家の中にはやることがたくさんあります。そのすべてが、心身、そして脳によい刺激を与えてくれます』、「「一人暮らしの人ほど認知症は進まない・・・一人暮らしをしていれば、日々の生活で頭をフル回転させながら過ごすことになります。必要に迫られて買い物に行って、毎日、料理を作り、食事をして、皿を洗う。ゴミを出しに行き、洗濯をし、掃除をする。このように、家の中にはやることがたくさんあります。そのすべてが、心身、そして脳によい刺激を与えてくれます」、なるほど。
・『孤独の楽しみ方を少しずつ覚えよう  「認知症になると1人で生活できなくなるのでは」と思う人も多いのですが、不思議なことに、認知症になると、生きるための防御反応が高まります。そのため、「自分で買い物に行って、食事を作らなければ死ぬ」と脳がよく認識しているのか、意欲がなくても買い物には行くし、おなかが空いたら料理を作ります。 「計算ができなくなるから、買い物もできなくなるだろう」と不安になる人もいますが、これもいらぬ心配です。認知症になると、自分の身を守るために、より安全に振る舞おうとする傾向が強くなるからです。 計算が間違っていたら恥ずかしいし、店員からとがめられるのも怖いため、お店ではとりあえず、お札を出すようになります。なんでもお札で買い物するようになるので、財布が小銭だらけになります。それでも、上手に買い物をしている証です。 私は、一人暮らしを無理にお勧めしているわけではありません。家族と一緒にいることが幸せな人もいれば、1人が好きな人もいます。配偶者と死別して1人になる人もいます。「みんな違って、みんないい」のです。 ただし、老人ホームなどへの入居を決めない限り、高年になれば子どもは巣立ち、親や配偶者と死別し、独居になる可能性は高まります。 孤独への不安感が強い人は、孤独の楽しみ方を少しずつ覚えておくとよいのではないでしょうか。予期不安にかられてビクビクするくらいなら、予行演習しておきましょう。 一人旅をする、ウィークリーマンションで1週間暮らしてみるなど、不安に思っていることが、実際にどの程度のものかを体験してみると、「1人でもけっこう楽しめるし、大したことはないな」とわかるはずです。 実践こそが予期不安を解消し、心の余裕を増やす最良の方法といえます』、「認知症になると、生きるための防御反応が高まります。そのため、「自分で買い物に行って、食事を作らなければ死ぬ」と脳がよく認識しているのか、意欲がなくても買い物には行くし、おなかが空いたら料理を作ります」、なるほど。「孤独への不安感が強い人は、孤独の楽しみ方を少しずつ覚えておくとよいのではないでしょうか。予期不安にかられてビクビクするくらいなら、予行演習しておきましょう。 一人旅をする、ウィークリーマンションで1週間暮らしてみるなど、不安に思っていることが、実際にどの程度のものかを体験してみると、「1人でもけっこう楽しめるし、大したことはないな」とわかるはずです」、「予行演習」とはいいアイデアだ。

第三に、10月7日付け東洋経済オンラインが掲載した 日本認知症学会専門医・指導医 おくむらメモリークリニック理事長の奥村 歩氏による「「脳のゴミ」を洗い流す睡眠が認知症予防する訳 睡眠障害と認知症の関係とは?医師が徹底解説」を紹介しよう。
・『日本では認知症患者が増える中で、認知症は睡眠障害と密接な関係がある、と指摘されています。日本認知症学会専門医・指導医 おくむらメモリークリニック理事長の、奥村歩氏の新著『スマホ脳・脳過労からあなたを救う 脳のゴミを洗い流す「熟睡習慣」』を一部抜粋・再構成し、認知症の原因と、予防につながる質の高い睡眠について解説します』、興味ふかそうだ。
・『認知症と睡眠障害の関係 「日本人は世界ワーストレベルで睡眠時間が短い」  日本人の平均睡眠時間は7時間22分。加盟国など平均と比べると1時間3分も、短いのです(OECD2・2018データより)。 さらに認知症と睡眠障害の密接な関係は、以前から指摘されています。 人口1000人当たりの認知症患者数について、OECD諸国とその他主要国計44カ国の2021年の実績と2050年の予測値を示したデータによると、その数はOECD平均で15.7人。それに比べて日本は最多ダントツの26.7人です。さらに2050年の予測値では、OECD平均29.4人に対して日本は44.7人と、ますます認知症患者が増えると考えられています。 これまでにも認知症患者増加に対する警告はありました。 エビデンスに基づいた第1報は、2012年、朝田隆先生の研究チームによる調査報告を厚生労働省が発表したデータです。) 日本の認知症患者数が約462万人。認知症予備軍のMCIもほぼ同数の約400万人。そして、2025年の認知症患者数は約700万人を超えると予測されています。高齢者65歳以上で5人に1人というものすごい数です。 認知症になるかどうかの運命の分かれ道は、「この65歳の壁をいかにうまく乗り越えることができるかにある」とも言えるでしょう。 これらのデータからもわかるように、日本は世界ワーストレベルの睡眠負債国であり、その結果、認知症大国になっているのです。 また、最近のデータでは認知症患者の睡眠障害の有病率は50~80%と報告されている一方で、不眠症やうつ病が、認知症の大きな危険因子になっていることも指摘されています。まさに、睡眠障害と認知症との関係は、「鶏が先か?卵が先か?」。日本人は睡眠時間が極端に短いのですが、実はそれ以上に、熟睡できていない人が多いことのほうが問題なのです』、「日本は世界ワーストレベルの睡眠負債国であり、その結果、認知症大国になっているのです。 また、最近のデータでは認知症患者の睡眠障害の有病率は50~80%と報告されている一方で、不眠症やうつ病が、認知症の大きな危険因子になっていることも指摘されています」、「睡眠負債国」の是正が急務だ。
・『アルツハイマー病の元凶は赤ちゃんでも発生する!  認知症とは、脳に問題が生じて、生活に支障が出る状態のこと。一つの病名ではありません。その原因となる病気は100種類以上(!)あります。 最も多いのは、脳にアミロイドβと呼ばれるゴミ(老廃物)がたまるアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)。統計ではすべての認知症の70%も占めると言われています。このアルツハイマー型認知症は、睡眠負債との因果関係がとても深いのです!この脳のゴミ(老人斑)は、高齢者だけに発生するものではありません。最近の研究で、赤ちゃんでも子どもでもアミロイドβは発生することがわかっています。しかし、赤ちゃんや子どもの脳にゴミはたまりません。なぜなら、若いうちは脳のゴミを掃除する機能がしっかりしているからです。 一方、高齢になってゴミ掃除が思うようにできなくなるとアミロイドβは脳のいたるところで凝集化(フィブリル)し、次第に“認知症予備軍”と言われるMCIの状態になっていきます。) 現在では、アミロイドPETという検査で生体脳のアミロイドβを可視化することができます。このような技術の進歩で、私たちの脳には、何歳くらいからアミロイドβがたまり始めるのかが正確にわかるようになりました。 研究では、アミロイドβは40歳からたまり始めることがわかっています。この時期は、睡眠負債を自覚する時期と重なっていて、また心身ともに疲れが蓄積してくる時期なのです。 つまり、この世代になると発生するゴミの量にゴミ掃除が追いつけなくなって、じわじわとアミロイドβがたまり始めるのです』、「認知症とは、脳に問題が生じて、生活に支障が出る状態のこと。一つの病名ではありません。その原因となる病気は100種類以上(!)あります。 最も多いのは、脳にアミロイドβと呼ばれるゴミ(老廃物)がたまるアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)」、なるほど。
・『脳のゴミ掃除の仕組み  「脳は神秘のベールに包まれている」と言われます。 一般的には、「脳が人体の臓器の中でも特に仕組みが複雑で、いまだ十分に解明されていない」という感覚的なイメージ表現として使われますが、医療の実際では「神秘のベール」はイメージではなく、現実的に物理的に、まさに脳は神秘のベールに包まれているのです。 そのベールとは、「脳脊髄液」と呼ばれる透明の液体です。 私は脳神経外科手術をする際、患者さんやご家族に、以下のような例え話をします。 「脳は頭蓋骨の中で、脳脊髄液と呼ばれる無色透明な液体に包み込まれています。その状態は、例えばスーパーで売っている“水の入った密閉パックの中の豆腐”を思い浮かべていただくといいでしょう。密閉パックが頭蓋骨で、豆腐が脳です。脳は頭蓋骨の中でパック内の豆腐と同じように、水に満たされているのです」 この例え話は、実はかなり的確に脳の構造を表しています。 もし誤って豆腐のパックを落としても豆腐がつぶれないように、パックの中の水がクッションの役割を果たしています。同様に私たちの脳は、堅く分厚い頭蓋骨とともに、しなやかな脳脊髄液によって、頭部の衝撃から脳を護っています。 ただし、脳脊髄液と豆腐パックの水には、大きな違いがあります。豆腐パックの水は一度パッキングされたらそのままなのに対して、脳脊髄液は、周期的に、たえず入れ替わっているのです。) 脳脊髄液は、脳室(脳の深部にある部屋)と呼ばれる場所で1日に約500?作り出され、深部から脳表に循環して脳脊髄全体を覆い尽くし、そして古くなった脳脊髄液は、脳表の静脈へと排出されます。 日々、排出される脳脊髄液の量は、作り出される500?と同じ。つまりつねに同じ量が脳内に存在するものの、脳脊髄液自体は1日に約4回程度(500÷120≒4)入れ替わっていることになります。 このように、ダイナミックに活動する脳脊髄液は、以前から栄養物質の輸送や老廃物の排出など、脳の新陳代謝に重要な役割を果たしていると考えられてきました。そして近年、認知症に関連するアミロイドβの排出にも、この脳脊髄液が大きな働きをしていることが発見されました。 脳のゴミは、この脳脊髄液によって「水洗い」されていたのです。 人の体内の老廃物は血液やリンパ液によって体外へ排出されますが、脳にはリンパ管が存在しないため、従来は、脳に老廃物を排出するリンパ系はないと考えられてきました。 ところが、最近になって、脳にも身体のリンパ系と同じような働きをして、老廃物を排出させるユニークな仕組みがあることが発見されたのです。 それが、2012年にロチェスター大学のネーデルガード氏らが発見したグリンファティックシステム(Glymphatic System)です』、「ダイナミックに活動する脳脊髄液は、以前から栄養物質の輸送や老廃物の排出など、脳の新陳代謝に重要な役割を果たしていると考えられてきました。そして近年、認知症に関連するアミロイドβの排出にも、この脳脊髄液が大きな働きをしていることが発見されました。 脳のゴミは、この脳脊髄液によって「水洗い」されていたのです」、なるほど。
・『脳脊髄液がアミロイドβを水洗いする仕組み  グリンファティックシステムは以下にあるように、睡眠と認知症が密接につながっていることを証明することになりました。 脳表を循環する脳脊髄液は、動脈の血管周囲腔に沿って脳内に流入します。そして脳脊髄液は、血管周囲に密着している神経膠細胞(グリア)の水門(アクアポリン4)から脳内に流入して、脳脊髄液=グリンファティック液となります。この液は、図の「[→]」のように、静脈側の血管周囲腔の方向に流れます。(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください) 「グリンファティックシステムで睡眠中にアミロイドβを水洗いする」というのは、質の良い睡眠が十分にとれていることが条件です』、「「グリンファティックシステムで睡眠中にアミロイドβを水洗いする」というのは、質の良い睡眠が十分にとれていることが条件です」、やはり「質の良い睡眠」がカギのようだ。
・『脳のゴミ掃除には、「上質な睡眠」が絶対条件  このことを証明する2019年10月に『サイエンス』誌で発表されたボストン大学の研究を見てみましょう。 研究対象は人間。実験は生理的な睡眠を再現するため、夜中の0時から行われ、被検者に脳波計をつけてMRIの中で眠ってもらったのです。つまり、睡眠の状態を脳波でチェックしつつ、同時に脳血流量や脳脊髄液の動態も測定したわけです。 その結果は「人が熟睡(ノンレム睡眠)するときに、ノルアドレナリンに連動する神経細胞の活動が減少し、脳の血流は停滞する。逆に脳脊髄液の流れが活発になる」というものでした。 つまり、「熟睡中にはグリアがアクアポリン4から脳脊髄液を積極的に取り込み、脳内組織は空間を拡大させ、組織抵抗を減少させ、アミロイドβの解毒の場を拡大する」ことが示唆されたのです。 スマホ脳・脳過労からあなたを救う 脳のゴミを洗い流す「熟睡習慣」 そして、老廃物を含んだグリンファティック液は、静脈側の神経膠細胞の足突起のアクアポリン4から、髄液腔に脱出します。この脳内の流れの過程で、アミロイドβは水洗いされて脳外に排出されます』、「スマホ脳・脳過労からあなたを救う 脳のゴミを洗い流す「熟睡習慣」 そして、老廃物を含んだグリンファティック液は、静脈側の神経膠細胞の足突起のアクアポリン4から、髄液腔に脱出します。この脳内の流れの過程で、アミロイドβは水洗いされて脳外に排出されます」、「アミロイドβは水洗いされて脳外に排出されます」、そうなってほしいものだ。
タグ:「日本は世界ワーストレベルの睡眠負債国であり、その結果、認知症大国になっているのです。 また、最近のデータでは認知症患者の睡眠障害の有病率は50~80%と報告されている一方で、不眠症やうつ病が、認知症の大きな危険因子になっていることも指摘されています」、「睡眠負債国」の是正が急務だ。 奥村 歩氏による「「脳のゴミ」を洗い流す睡眠が認知症予防する訳 睡眠障害と認知症の関係とは?医師が徹底解説」 一人旅をする、ウィークリーマンションで1週間暮らしてみるなど、不安に思っていることが、実際にどの程度のものかを体験してみると、「1人でもけっこう楽しめるし、大したことはないな」とわかるはずです」、「予行演習」とはいいアイデアだ。 「認知症になると、生きるための防御反応が高まります。そのため、「自分で買い物に行って、食事を作らなければ死ぬ」と脳がよく認識しているのか、意欲がなくても買い物には行くし、おなかが空いたら料理を作ります」、なるほど。「孤独への不安感が強い人は、孤独の楽しみ方を少しずつ覚えておくとよいのではないでしょうか。予期不安にかられてビクビクするくらいなら、予行演習しておきましょう。 「「一人暮らしの人ほど認知症は進まない・・・一人暮らしをしていれば、日々の生活で頭をフル回転させながら過ごすことになります。必要に迫られて買い物に行って、毎日、料理を作り、食事をして、皿を洗う。ゴミを出しに行き、洗濯をし、掃除をする。このように、家の中にはやることがたくさんあります。そのすべてが、心身、そして脳によい刺激を与えてくれます」、なるほど。 「「つかず離れず婚」が心を健康にする・・・子育てが終わってからの夫婦関係は、もっと自由でよいのではないでしょうか。 現役をリタイアする65歳からは、夫婦関係を一度リセットするよい機会です。お互いに精神的に自立し、第二の人生を歩んでいく関係性を新たに築いていくチャンスです。どちらかが介護の必要な体になってからでは、リセットは難しくなります」、なるほど。 「上司と部下の関係は、会社を離れればもう終わりです。それなのに、元上司に気を遣うようなことを今も続けていませんか。こちらが元部下という態度を続けていると、相手は永遠に「元上司」という態度でやってきます。これは相当なストレスです。 ですから、ストレスを感じる人とは、ダラダラと付き合い続けないようにしましょう。「この人とはもう十分」と思ったら縁を切れるのも、自由に生きられる65歳以上の特権。一緒にいると居心地よく、楽しい人との付き合いを大事にしたほうがよいです」、 「65歳以下の人がうつ病になる割合はおよそ3%。それが定年を迎える65歳以降になると5%に急増するといわれています。老後への不安やストレス、加齢とともに幸せホルモン・セロトニンが分泌されにくくなること、感情をコントロールする前頭葉が萎縮することなどがその原因です」、なるほど。 『80歳の壁』の和田秀樹 和田 秀樹氏による「「1人を楽しめる人」は認知症が進まない深い理由 65歳以降の夫婦関係は「つかず離れず」が理想」 東洋経済オンライン 「周囲を無視したりばかにしたりと、自己中心的な行動をとることが多く見られます。そのため病院でも診察拒否や不真面目な態度で、医師とけんかになるケースもあります」、本当に深刻だが、これという打開策もないようだ。 「「前頭側頭型認知症患者は、周囲を無視したりばかにしたりと、自己中心的な行動をとることが多く見られます。そのため病院でも診察拒否や不真面目な態度で、医師とけんかになるケースもあります。また治療法については特徴的な症状に対して、抗精神病薬を処方する対症療法のみで、進行を遅らせる薬はありません。ハッキリとした予防策もなく、原因も解明されていないのです・・・2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると予測されている」、 「「前頭側頭型認知症は、非常に診断が難しい認知症です。異常行動により家族や周囲の方を困らせている人に対して、専門医としてあらゆる検査を駆使しても、はっきりしないこともあります」・・・前頭側頭型認知症の発症年齢の平均は50代。65歳未満で発症することが多い若年性認知症の一種だ。言語・感情をコントロールする脳の前頭葉や側頭葉が萎縮することで、理性的な振る舞いや言動ができなくなってしまうのだという」、恐ろしい病気だ。 「40代、50代の働き盛りの中年が発症することも多い」のであれば、深刻だ。 ダイヤモンド・オンライン「中高年に多い「前頭側頭型認知症」、発症が疑われる“10の行動”とは」 「認知症とは、脳に問題が生じて、生活に支障が出る状態のこと。一つの病名ではありません。その原因となる病気は100種類以上(!)あります。 最も多いのは、脳にアミロイドβと呼ばれるゴミ(老廃物)がたまるアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)」、なるほど。 「スマホ脳・脳過労からあなたを救う 脳のゴミを洗い流す「熟睡習慣」 そして、老廃物を含んだグリンファティック液は、静脈側の神経膠細胞の足突起のアクアポリン4から、髄液腔に脱出します。この脳内の流れの過程で、アミロイドβは水洗いされて脳外に排出されます」、「アミロイドβは水洗いされて脳外に排出されます」、そうなってほしいものだ。 「「グリンファティックシステムで睡眠中にアミロイドβを水洗いする」というのは、質の良い睡眠が十分にとれていることが条件です」、やはり「質の良い睡眠」がカギのようだ。 「ダイナミックに活動する脳脊髄液は、以前から栄養物質の輸送や老廃物の排出など、脳の新陳代謝に重要な役割を果たしていると考えられてきました。そして近年、認知症に関連するアミロイドβの排出にも、この脳脊髄液が大きな働きをしていることが発見されました。 脳のゴミは、この脳脊髄液によって「水洗い」されていたのです」、なるほど。
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