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リニア新幹線(その8)(「リニア開業を引き延ばしてもいいことは何もない」静岡市長がそう語る理由、激論 リニア新幹線#4:リニア新幹線、完成したら乗りたい?池上彰が「名古屋までならNO」と答えるワケ、「リニア妨害」川勝知事が議会で激ヅメ…過去に否定した“解決策”を今さら主張する自己矛盾、地下深くの工事「本当に安全か」 調布陥没事故 広がる余波 リニア計画のJR東海 説明会開催へ) [産業動向]

リニア新幹線については、昨年4月29日に取上げた。今日は、(その8)(「リニア開業を引き延ばしてもいいことは何もない」静岡市長がそう語る理由、激論 リニア新幹線#4:リニア新幹線、完成したら乗りたい?池上彰が「名古屋までならNO」と答えるワケ、「リニア妨害」川勝知事が議会で激ヅメ…過去に否定した“解決策”を今さら主張する自己矛盾、地下深くの工事「本当に安全か」 調布陥没事故 広がる余波 リニア計画のJR東海 説明会開催へ)である。

先ずは、昨年12月24日付けダイヤモンド・オンラインが掲載したジャーナリストの池上 彰氏とライター・編集者の梶原麻衣子氏による「「リニア開業を引き延ばしてもいいことは何もない」静岡市長がそう語る理由」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/336395
・『静岡工区の着工のめどが立たず、2027年開業が危ぶまれているリニア中央新幹線だが、静岡市長は「リニア開業を引き延ばしてもいいことは何もない」という。#1、#2に続き、ジャーナリストの池上彰氏が、静岡県・川勝知事の元側近で現在静岡市長を務める難波喬司氏と対談した』、興味深そうだ。
・『大きな活断層とフォッサマグナ  池上 リニアを巡る問題には、静岡で問われている川の水の問題や、残土置き場の問題以外の危険性を指摘する声もあります。例えば駿台予備学校の名物物理学講師で全共闘世代の山本義隆氏は、南アルプスは造山活動の激しい山岳で、直下には中央構造線と糸魚川―静岡構造線という2つの大きな活断層が走っているため、地震のリスクを懸念しています。また、活火山が多く、地震や地滑りが起こりやすいフォッサマグナも通っています』、「南アルプスは造山活動の激しい山岳で、直下には中央構造線と糸魚川―静岡構造線という2つの大きな活断層が走っているため、地震のリスクを懸念しています。また、活火山が多く、地震や地滑りが起こりやすいフォッサマグナも通っています」、リスク要因が揃ってご丁寧なことだ。
・『「フォッサマグナ」とは  新潟県から伊豆半島にかけて南北に横断する地下6000メートル以上もの溝に堆積物が積み重なった地帯。この地帯では南北に活火山が列をなし、多くの断層が走っている。フォッサマグナを境にして地質が分断されている。 難波 確かに問題の指摘としては理解できます。大井川上流の一番の問題は地層が立っていること。通常の平野は古い地層の上に新しい地層が乗っかっているので、トンネルを掘るにしても均質な層を掘り進んでいけばいいし、地震が来ても均質な層の中で揺れる分には影響が少ない。 しかし大井川上流地域では地層が横ではなく縦に立っている状態なので、それを串刺しする形のトンネル内での揺れ方が部分ごとに違ってくるという点があります』、「大井川上流地域では地層が横ではなく縦に立っている状態なので、それを串刺しする形のトンネル内での揺れ方が部分ごとに違ってくるという点があります」、なるほど。
・『科学でも分からないことは多い  難波 それは事実ですが、この危険性について考えるべき立場にあるのは、第一に事業者であるJR東海です。当然、JR東海側はトンネルの技術者も抱えていますし、リスクに関しても勘案しているはず。克服できると判断したから事業として進めているのでしょう。 もちろん、甘く見てはいけないと思いますし、実際に想定や考慮の度合いが甘い点については指摘してきました。さまざまなリスクを考慮して決めた事業そのものについて、静岡市長が事業全体について「危ないからやめるべきだ」「反対だ」と言えるものではないと思っています。 池上 JR東海としてはさまざまなリスクがあっても、技術的に回避できると思っているからこそ、やると決めたんだろうと。そう解釈しているということですね。 難波 そもそも皆さん、科学には正解があるという前提で話をされていますが、実際には分からないことも多いんです。リスクはもちろん考慮した上で対策を講じなければなりませんが、実際に地震が来たときにどうなるかというのは、事前のリスク管理とは別の問題です』、「科学には・・・分からないことも多いんです」というのはその通りだが、現実の生活では、経験的、科学的に問題ないと判断された上で、やっているが、リニアのトンネルなどの技術は、科学で安全性を確かめる必要がある。
・『真冬に標高1500メートルの非常口に置き去りにされた人はどうするのか  池上 リスクということでいえば、仮にトンネル内で停車してしまったときの避難経路についても問題を指摘されています。例えば地上では南アルプスの高い位置に当たる、その真下のトンネル内で事故が起きたら、乗客はどうするのか。 千石(せんごく)と西俣(にしまた)に非常口が設置される予定ですが、千石非常口は標高1340メートル、地表からの深さは約260メートルで、非常口までの長さは約3キロメートルに及びます。西俣非常口も標高1535メートルで、地表からの深さは約320メートル、非常口までの長さは約3.5キロメートルもある。もし真冬に事故が起きたら、標高1300~1500メートルの高さに脱出しても、今度は凍えてしまいます。 (南アルプストンネルの断面図 はリンク先参照) 難波 しかも出たところで誰もいませんから、もしそういう事故が起きれば静岡市の防災ヘリが救助に向かうことになるでしょう。しかし「真冬に非常口から出てきて標高1300~1500メートルの所に置き去りにされた人はどうするのか」は静岡市が考えるべき問題ではありません。 池上 それもJR東海が考えるべき問題であるということですね。川勝知事はこうしたさまざまなリスクを考慮した上で反対しているのか、それとも別の理由によってルート変更を主張しているのか、このあたりはいかがですか。 難波 反対に至るまでにはさまざまな要素や理由があったと思います。そもそもの川勝知事の持論は、鉄道と空港の連携を図ることでした。リニアは松本側を通る長野ルートを走ることで松本空港との連携を取り、東海道新幹線は静岡の新幹線の新駅と静岡空港とで連携を取る。交通体系としてはこれがベストだという考えはお持ちだったと思います。 池上 それが受け入れられないからリニアに反対だ、と?』、「真冬に非常口から出てきて標高1300~1500メートルの所に置き去りにされた人はどうするのか」について、「JR東海」はどう考えているのだろう。
・『静岡県はメリットがない状況で環境に対するリスクだけ背負わされる  難波 そうではありません。交通体系とリニアへの反対はまったく別の論点です。あくまでも静岡の自然体系、水の問題で影響が出る以上は静岡を通らないルートにしてほしいと。長野ルートの方が明らかに自然環境に対するリスクが少ないのだから、そちらを通られたらどうですかと。 池上 ではJR東海は自然への影響を軽く見ていたということなのかな。まさかそれを理由に、ここまで反対するとは思わなかった、と。 難波 JR東海が環境アセスに対する意識が低かったのは事実だと思います。だから今、(国土交通省の有識者会議で)1年5カ月かけて生物多様性に関する調査をしたでしょう。専門家を入れて、改めてこれだけの月日をかけてやっと、というのが事実です。 大井川の水問題にしても1年8カ月、専門家で議論して、ようやく先進坑貫通までの約10カ月間も含めた全量戻しも決まり、「影響なし」と結論を出しました。だからその点に関しては決して静岡県が難癖を付けて着工を遅らせているのではなく、最初に出してきたJRのアセスの詰めが甘かったということなんです。 池上 東京や神奈川、山梨県などは駅もできるので、早くリニアに開業してほしい。JR東海としても国が事業を認め、社会的な要請を受けているから「そうはいってもそれほど反対はしないだろう」とばかりに甘く見ていた面はありそうです。 難波 そうですね。私はよく講演などでリスクコミュニケーションについて話します。リスクコミュニケーションとは起こり得るリスクを関係者と情報共有し、相互理解を深めるためのコミュニケーションを図ることですね。難しいのは、リスクの受け取り方は立場によって変わることです。 例えば放射線の問題でいえば、誘致してもいないのに原発立地に選ばれたら、「事故が起きたら放射能が怖い」となりますよね。そのときのリスクはものすごく大きく感じられます。 しかし一方で、飛行機に乗る際に受けるX線検査の放射線について、健康リスクを問題視する人は少ない。なぜなら、飛行機に乗ることは自分で選択しているからです。つまり、受動側か能動側かで、リスクの受け取り方が違うのです。 そのため、「環境に対する影響がある」という同じ問題についても、進んでリニアを開通しようと考えている人にとっては、環境に対するリスクは少なく感じられるし、実際にリスクを大きく見ない。 しかし自分たちでリニアの通り道になることを選んだわけではない静岡県民からしてみれば、環境への影響リスクは大きなものになるんです。静岡にはリニアは止まらないわけですから、端的に言えばメリットがない状況で、環境に対するリスクだけは「受け入れろ」と言われているに等しいわけです。 だから川勝知事がリスクについて指摘し、それを静岡県民が支持しているのも当然のことで、何も難癖を付けているわけではないんです。 池上 もし長野ルートを通っていれば長野にも駅ができ、長野県民にもメリットがある。特に伊那は現状では東京まで片道4時間かかりますから、それが30分に短縮できるなら、多少の影響があってももろ手を挙げて大歓迎するでしょうね。それでいうと、静岡県はメリット・デメリットであまりにも釣り合いが取れていない、と。 難波 はい。10月に入ってようやく、静岡にもこれだけの経済効果が出るという試算が出ましたが、当初はこういう話も出てきませんでしたから。しかもあくまでも国交省の試算であって、JRによるものではない。停車本数の増加分も経済効果も、具体的な数字は一切出してきていません。 池上 ということは、JRは初期の段階で静岡とのリスクコミュニケーションに失敗したということですか。 難波 初期の失敗はそこにあったと思います。 池上 リニアが通ってもメリットを感じられない静岡県民にしてみれば、リスクばかり背負わされることになる。大事な自分たちの財産である南アルプスの自然が軽視されている、と。川勝知事はそうした県民心理をうまくつかんだともいえそうです』、「JRは初期の段階で静岡とのリスクコミュニケーションに失敗したということですか・・・リニアが通ってもメリットを感じられない静岡県民にしてみれば、リスクばかり背負わされることになる。大事な自分たちの財産である南アルプスの自然が軽視されている、と。川勝知事はそうした県民心理をうまくつかんだともいえそうです」、なるほど。
・『開業が3年遅れれば1兆円の損失  難波 ただ、静岡県としても、これ以上引き延ばしてもいいことは何もないんです。私がよく申し上げるのは、リニアは1日10億円、1年で3650億円の利益が出る事業です。7兆円、9兆円という予算をかけるということは、そのくらいの利益を出さないと採算が取れない。ということは、開業が3年遅れれば1兆円の損失になるということです。1兆円の損失を出すくらいなら、長野ルートを取っていた方がよかったでしょう。結果論ではありますが。 池上 川勝知事はどう思っているか分かりませんが、さすがに今更ルート変更はできないでしょう。 難波 今更変えられませんから、懸案を解決し、一日も早く進めるしかないと思います。「リニアは国も関わっている、1日10億円の事業」であることを頭に入れて、解決に協力する。 私が国交省にいた時に羽田空港の第4滑走路(D滑走路)の事業に携わったのですが、あの便益はだいたい1日3億円でした。だから職員に、漁業補償の交渉をする際にも、「1年早く済めば、1000億円の社会的便益が出るんだから頑張ろう」と職員にハッパをかけていました。 池上 第4滑走路には私もかなりの恩恵を受けております。 難波 ありがとうございます……って私がお礼を言うのも変なのですが(笑)。だからやはりリニアも、科学的根拠と社会的合意形成がクリアできたら、あとは賛否は別にして、「1日10億円の事業である」ということも前提に対応していく必要があると思います』、「リニアも、科学的根拠と社会的合意形成がクリアできたら、あとは賛否は別にして、「1日10億円の事業である」ということも前提に対応していく必要があると思います」、役人らしい1つの考え方ではある。

次に、この続きを、昨年12月25日付けダイヤモンド・オンラインが掲載したジャーナリストの池上 彰氏とライター・編集者の梶原麻衣子氏による「激論 リニア新幹線#4:リニア新幹線、完成したら乗りたい?池上彰が「名古屋までならNO」と答えるワケ」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/336404
・『リニア中央新幹線の工事着工を認めない川勝平太静岡県知事の強固な反対姿勢が注目されているが、そもそもリニア中央新幹線のメリットとデメリットとは。気になる安全面も含めてジャーナリストの池上彰氏が徹底解説する』、興味深そうだ。
・『リニアのメリットとデメリットが多数ある  静岡リニア中央新幹線問題は、川勝平太静岡県知事の強固な反対姿勢が注目を集め、地元紙のみならず多くのメディアで取り上げられています。「静岡を通過することを許さない」とばかりにさまざまな論点で反対を述べる川勝知事に対する批判的な論調もある一方で、「そもそもリニア中央新幹線のメリットとデメリットとはどのようなものなのか」を改めて知りたいという声もあるのではないでしょうか。 そこで、利用者としての立場からリニア中央新幹線をどう考えるべきか、7つの論点から見ていきましょう。 まずは「所要時間」。現在、東京―名古屋間は新幹線「こだま」であれば約2時間40分、新幹線「のぞみ」であれば所要時間は約1時間40分。これがリニアであれば品川―名古屋間でなんと40分で到着します。しかも想定では、料金は新幹線と比べて700円程度の上乗せだと発表されています。安価な追加料金で所要時間が1時間も短縮されるとなれば、特にビジネス利用者にとっては大きな価値があるといえそうです。 何より、品川まで40分となれば、名古屋から東京へ毎朝通勤することも可能になります。そうしたリニア後の需要を見込んでか、現在、名古屋駅周辺は大規模な再開発が進んでおり、高層マンションも林立しています。 さらに東京―新大阪間では現在、最短でも新幹線で2時間30分近くかかるところ、リニアでは67分と見込まれています。1時間半も短縮できるのであれば、使いたいという人も多いはずです。 日頃、新幹線を利用している方は最近如実に感じられるところではないかと思うのですが、コロナ禍明けの現在、新幹線の指定席予約がかなり取りづらくなっている現状があります。というのも、新幹線はこれまでの観光利用、ビジネス利用に加え、インバウンドによる外国人観光客の利用も爆発的に増えているからです。 こうした状況を考えれば、リニアは新幹線利用者の溢れた分を受け入れる輸送手段になり得ます。リニアは「輸送量」で見れば間違いなくプラスです』、「リニアは「輸送量」で見れば間違いなくプラスです」、その通りだ。ただ、料金収入面ではどうなるのだろうか。
・『列車運行中なら乗客を巻き込んで大惨事になっていたかもしれない  ほとんどの区間で地下を走るリニアは、車窓から見える景色を楽しむ機会はほとんどありませんし、所要時間もかなり短いため、旅には向きません。そこで早く現地につくことを優先するビジネス利用者と、旅情を楽しみたい観光客とでリニアと新幹線の使い分けが進むかもしれません。 今、「ほとんどの区間で地下を走る」と述べたように、リニアは286キロメートルの区間のうち、約8割が地下を通ることになります。そのため、リニアは一般的な新幹線に比べて台風や大雨、大雪などの「自然災害」に強いといわれています。近年では台風だけでなく線状降水帯発生の予測段階で翌日の運休などが発表される例も多くなってきた新幹線の代替輸送手段としても、リニアが期待されている面はあります。 一方では少子高齢化、人口減少によって将来的に利用者が減少するのではないかと指摘する声もありますが、現在の利用者増の傾向はまだまだ続きそうですから、利用者の増減現象が逆転する日はもう少し先になりそうです。 ではリニアは「安全性」が高いのか。もちろん高い安全性を確保するための工夫がさまざまなされていますが、何事もゼロリスクはあり得ません。これはリニアに限らず新幹線でも同様です。そこで運行会社は、地震の揺れで最初に出る地震波P波を感知した段階でブレーキをかける仕組みを使っています。その名も「ユレダス」という名称です。 2004年の中越地震の際には、上越新幹線が脱線事故を起こしました。この時にもユレダスを導入していましたが、この地震を契機にJR東日本では地震計同士をネットワークで通信させて、いち早く捉えた地震計の情報を他の変電所に伝えられるようになり、東日本大震災の時に役立ちました。JR東海は現在では独自に開発したテラス(東海道新幹線早期地震警報システム)を導入しています。 ほとんどの場所で地下を走るリニアは地震にも強いといわれています。しかし問題は、リニア開通が予定されている路線上には幾つもの活断層が存在している点です。 断層」とは:長い年月をかけて地下の岩盤に力が加わり、それが限界に達したとき、ある面を境として岩盤が急速に動いてずれることで地震が起こる。この岩盤のずれを断層という。中でも活断層はこの数十万年の間に、おおむね千年から数万年の間隔で繰り返し活動し、今後も再び活動すると考えられている断層を指す。 (地震の発生の仕組みはリンク先参照) 予定路線上には、次の7つの活断層の存在が指摘されています。 (1)曽根丘陵断層帯 (2)糸魚川―静岡構造線断層帯 南部区間 (3)伊那谷断層帯 主部 (4)清内路峠断層帯 (5)木曽山脈西縁断層帯 主部 (6)阿寺断層帯 主部の南部 (7)笠寺断層  この周辺は「30年以内に確実に発生する」と予測されている南海トラフ地震の影響を受ける地帯でもあり、仮にリニアができてから大地震が発生すれば、人的被害を含む大きな損害を免れないのでは、といわれているのです。 実際、これまでにも鉄道路線が活断層で切断された事例があります。北伊豆断層系・丹那(たんな)断層が1930年に引き起こした北伊豆地震(M7.3)の際には、東海道本線の丹那トンネルの掘削工事が行われていました。地震によって東西方向のトンネルが、断層運動によって掘削の先端面が2メートルほどズレてしまい、その分の穴を掘り直したのです。もし、地震が工事中ではなく列車運行中に起きていれば、乗客を巻き込んだ大惨事になっていたかもしれません』、「北伊豆地震(M7.3)」が「工事中」に起きたのは幸いだった。
・『開通までの車両開発のノウハウや運用が生かせる  リニア計画を進めているJR東海は「活断層が心配」との声に対し「地質調査済みである」とした上で「全ての活断層を回避することは現実的ではない」と回答しています。 しかし仮に車両が地下を走っている際に地震が発生すれば、地上まで避難しなければなりません。南アルプスを貫通する地下トンネル内で地震が発生しリニアを急停止させた場合、乗客が避難するには地上の避難口まで標高差300メートル前後登らなければならず、かなり大変です。日本は地震大国であるだけに対策も進んでいますが、一方で常にリスクを抱えていることも考慮すべきでしょう。 リニア新幹線はJR東海という民間企業が国から3兆円もの財政投融資を受けた肝いりプロジェクトですが、一方で国家戦略の一つでもあります。東京・名古屋・大阪を短時間で結ぶ交通網の整備によって、地方経済の活性化や、日本の国際競争強化を見込んでのことです。税金から貸し出された3兆円は30年間も元本返済を猶予することになっています。 これだけのプロジェクトですから、開通までの車両開発のノウハウや運用が蓄積されることで、それ自体が価値を持つようにもなります。例えば「海外へのリニアの輸出」。現在、米国ではニューヨーク―ワシントン間の新幹線構想があり、日本も参画を狙っています。2023年2月には、JR東海が開発主体の米国企業と組んでニューヨークでリニア建設促進PRイベントを開催しました。 さらに私自身も部分的に試験運転として開通している山梨県のリニア実験区で試乗したり、工事現場を取材したりしましたが、トンネル掘削にしても、今回のリニア開通に合わせたさまざまな掘削機械や掘削技術が開発されています。こうしたノウハウも、他国や他の事業で生かせる可能性があります。 このように、リニア開通にはメリットとデメリットが多数あります。では、リニアが開通したら、私・池上彰はリニアを利用するか。答えは「名古屋までならNO」です。一番の理由は、仮に名古屋まで行くにしても40分ではゆっくり駅弁を食べる時間がないことです。名古屋に行くまでに新書を1冊読むという習慣もあるのですが、これまた乗車時間40分では難しい。大阪までの1時間であれば、乗るかもしれません。 つまり、鉄道会社が提示する「時短」という最大のメリットが、私にとっては(少なくとも名古屋までの間は)メリットではないのです。 さて、皆さんはリニアに乗りますか?』、私はトンネルが嫌いなので、大阪まででも「リニア」には乗りたくない。「南アルプスを貫通する地下トンネル内で地震が発生しリニアを急停止させた場合、乗客が避難するには地上の避難口まで標高差300メートル前後登らなければならず、かなり大変です」、死ねと宣告されるに等しい責め苦だ。

第三に、昨年12月27日付けダイヤモンド・オンラインが掲載したイトモス研究所所長の小倉健一氏による「「リニア妨害」川勝知事が議会で激ヅメ…過去に否定した“解決策”を今さら主張する自己矛盾」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/336561
・『リニア中央新幹線の着工を認めない川勝平太静岡県知事の出した解決策が、波紋を呼んでいる。かつて本人が否定していた「部分開業」案だったためだ。静岡県議会では川勝知事が激ヅメされるシーンも目立ってきたという』、興味深そうだ。
・『「仮定だらけの飛躍した結論」県議会で川勝知事への厳しい糾弾  その言い草はまるで「『飛行機が墜落するかもしれないから乗るな』と言っているような議論にしか聞こえない」と議会からも厳しい指摘を受けるようになった、リニア工事着工を妨害し続ける川勝平太静岡県知事。圧勝した静岡県知事選挙から2年半が過ぎて、だんだんと包囲網が狭まっているようだ。 12月7日に行われた静岡県議会で、「リニアトンネル工事による国の有識者会議と県の専門部会との意見対立が続いておりますが、県の専門部会は川勝知事の意向をくんだ学者やコンサルもおり、その会議たるや、仮定だらけの飛躍した結論で、極論すれば、まるで『交通事故で死ぬかもしれないから車に乗るな』『飛行機が墜落するかもしれないから乗るな』と言っているような議論にしか聞こえてきません。工事をやらせないように遅らせようとするネガティブな議論しかしてないように思われます」と川勝知事を糾弾したのは、桜井勝郎県議(無所属)だ』、手厳しい批判だ。
・『過半数を超える自民党が県知事選では負け続けるのは奇妙  川勝平太静岡県知事は、これまでに何度も失言や暴言を繰り返してきたにもかかわらず、現在4期目を迎えている。この事実は静岡県の政治環境の特異性を示している。県議会の議席は本来68席だが、現在は1人の欠員があるため、実際には67人の議員がいる。自由民主党(会派名は自民改革会議)は41議席を持ち、半数を大きく超えている。一方で、川勝知事を支持する「ふじのくに県民クラブ」は17議席、公明党は5議席、無所属が4議席となっている。 このように自民党が静岡県議会で大きな力を持っているにもかかわらず、県知事選では連続して敗北していることが、静岡県の政治状況の特異さを示している。県議会において自民党がここまで圧倒的な勢力を保持しているのに、県知事選や国政選挙では同じ傾向が得られないのは、奇妙である』、確かに不思議だ。
・『“県議会のドン“が不在で会派はバラバラの状態  地方レベルの選挙では自民党が圧倒的優位に立つが、より大きな規模の選挙では異なる結果が出るのは、地域住民の投票行動の違いや、候補者の資質、政治的なイメージなど、さまざまな要因が絡み合っているからだろうが、自分以外の選挙や、県議会での意思決定で、一つにまとまれないのは静岡自民党の体質かもしれない。 静岡県議会が川勝氏を知事職からいまだに引きずり下ろすことができない状況の中で、2025年6月に予定されている次の静岡知事選に、自民党から強力な対抗馬が出るのかどうかが問題となっているが、静岡県選出の自民党国会議員の存在感はない。 比例復活で当選した塩谷立衆議院議員(安倍派・座長)は、2017年の前々回の知事選で細野豪志衆議院議員(当時民進党、現在自民党)の立候補の意思を黙殺し、2021年の知事選では1年前から準備したにもかかわらず有力候補を立てられずに大敗を喫した。さらに、最近の安倍派の裏金問題で、当面の間、表舞台に立つことはできないだろう。 塩谷氏以外にも、静岡県には、上川陽子外相や城内実自民党静岡県支部連合会会長などがいるが、彼らは国政において外交分野の経験が多く、川勝知事への対抗に積極的な動きを見せていない。彼らには県内の重要な問題に対する熱意が不足しているように見える。 先日、採決された川勝知事への不信任決議案は、地方自治法第178条の規定により、議員数の3分の2以上が出席し、その4分の3以上の賛成が必要だが、1票足らず否決された。自民党職員の一人はこう解説する。 「川勝知事を支持する『ふじのくに県民クラブ』会派の議員たちが、もし1人でも反対に回っていれば、不信任決議が可決された。しかし、これを実現できるような寝技を得意とする自民党の議員がいなかった。静岡県は東部、中部、西部と地域ごとに異なる気質を持っており、自民党の県議団にもそれぞれの地域から声の大きい議員がいる。しかし、全体をまとめ上げることができるような強力なリーダー、いわゆる“県議会のドン“が不在で、結果として会派はバラバラの状態にある。議会は県政に絶大な力を持つにもかかわらず、川勝知事の好き勝手を許してきたのは議会の責任だ。現在、世論は川勝知事に大きな反発を示しているのだから、議会がもっとアグレッシブに行動すべきだ」』、「先日、採決された川勝知事への不信任決議案は・・・その4分の3以上の賛成が必要だが、1票足らず否決された」、僅差だったようだ。
・『「なめられてるんだよ、完全に!」 県議会と知事の緊張関係  とはいえ、川勝知事に吹く風向きは随分変わってきたようだ。文化事業「東アジア文化都市」の発展的継承センターの建設に関して、川勝平太静岡県知事は議会の承認を得る前に、「東アジア文化都市を継承する拠点を三島市に作りたい。土地を物色していて、『詰めの段階』に入っている」と発言し、独断で三島市に拠点を造る計画を進めていることを発表した。 これに対して、県議会のある議員が「訂正させろ!もうちょっと闘う姿勢を見せないとだめ!なめられてるんだよ、完全に!訂正させなきゃだめ!」と強く反発するなどした結果、県議会は川勝知事に発言の訂正を求める決議案を全会一致で可決した。この状況に慌てた川勝知事は、自身の発言を謝罪し、計画を白紙に戻すと表明した。この一連の出来事は、現在の県議会と知事との間の緊張関係を浮き彫りにしている』、「現在の県議会と知事との間」はかなり悪化したようだ。
・『川勝知事の解決策「部分開業」案は本人が過去に否定していた  川勝知事が議会で激ヅメされるシーンも目立ってきた。10月10日の記者会見で川勝知事は「私がJRの意思決定者であれば解決策を出せる自信はある」と話した。静岡県に10年で1600億円を超える経済効果があることがわかっているリニアの開業を、川勝知事がただ妨害し時間を引き延ばしているのは、なぜなのか。関係者は一様に疑問に思っていたものの、地元で川勝知事を応援する静岡新聞を中心に、それについて聞くことを避けてきた。 しかし、12月12日の県議会では、中田次城議員(自民)が「解決策とは一体何なのか?」と質問した。川勝知事は「JR東海との対話を速やかに進めるために、意思決定者である丹羽(俊介)社長には強いリーダーシップを持って取り組んでほしいとの思いを述べたものである」といつものようにはぐらかしたものの、中田議員は「ルート変更を意識して言ったのか?」と再度詰め寄ると「ルート変更は念頭にない」と否定した。 そして、重ねて「解決策」とは何なのかについて質問を受けた結果、「現行ルートを前提にした上で、できるところから、つまり開通できる状況になった部分から開通させることが営業実績となり、解決策となると考えている」などと発言した。 ゴールポストを動かし続けてきた川勝知事が、議会に激ヅメされて、この場で表明させられた「解決策」とはなんと「部分開業」だったということだ。「部分開業」が静岡工区の問題解決に一体どうつながるというのか。しかも、この部分開業案は、川勝知事自身が過去に実現が難しいものとして、すでに主張を取り下げたものだ。この答弁を聞いた誰もが耳を疑ったことだろう。 つまり、一連の質疑を通して、川勝知事には解決策などなく、とにかく建設を止めろと言っているだけであることがハッキリしてしまった』、「一連の質疑を通して、川勝知事には解決策などなく、とにかく建設を止めろと言っているだけであることがハッキリしてしまった」、これは大変だ。
・『解決策がないのにリニア推進を表明することの矛盾  川勝知事は、表向き「リニア中央新幹線の工事着工を推進する」と言いながら、実際には工事を徹底的に妨害する戦略を取っていた。しかし、議会によるこの鋭い質問を受けて、その発言が単なるうそであることが明らかになった。このように二枚舌を使って事実をごまかし続ける知事に対しては、メディアも議会に負けないよう、川勝知事の発言に対してしっかりと追及する必要がある。 静岡県知事の定例記者会見の模様はYouTubeで公開されているが、川勝知事が質問に直接答えず、関係のない自説を延々と続けることが多い。多くの場合、メディア側は2回の問い詰めで諦めてしまうことが多いが、記者たちは細かく質問を詰めていくべきだ。不信任案の決議を恐れる川勝知事は、議員の質問には真摯(しんし)に答えざるを得ない状況にある。メディアだって、その気になれば、川勝知事の本音の答弁を引き出すことが可能だろう。 川勝知事には「解決策がない」ことが明らかになった今、明らかにしておくべきは「解決策がない(川勝知事にとってリニア計画を止めるしか道はない)のに、リニア推進を表明することの矛盾」を答えさせることだ。どんなにはぐらかしを弄(ろう)しても、詰め将棋を一手、一手打っていくような徹底した追及がここでは必要だ。 この矛盾を認めさせることで、この2017年に始まった川勝知事の一連のリニア妨害が、ただの嫌がらせ、ムダだったことが判明する。そうなれば、この間の県政停滞の責任を取らせるべきであり、不信任決議案提出の、大きな、大きな大義となり得よう。 知事任期満了を待つと、川勝知事の対抗馬が与野党間で乱立して、川勝知事の再選に有利に働く可能性が高い。任期途中で突然の知事選へと持ち込むことで一対一の対決ができるかもしれない。そうなれば、勝てる可能性はグンと増すだろう』、「知事任期満了を待つと、川勝知事の対抗馬が与野党間で乱立して、川勝知事の再選に有利に働く可能性が高い。任期途中で突然の知事選へと持ち込むことで一対一の対決ができるかもしれない。そうなれば、勝てる可能性はグンと増すだろう」、面白い展開になってきた。

第四に、やや古い記事だが、2021年6月3日付け東京新聞「地下深くの工事「本当に安全か」 調布陥没事故、広がる余波 リニア計画のJR東海、説明会開催へ」を紹介しよう。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/108239
・『東京都調布市の東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネルルート上で陥没や空洞が発生した問題を受け、JR東海が8日に、リニア中央新幹線の工事に関する住民説明会を品川区で開くことが分かった。外環道と同様に深さ40メートル超の大深度地下をシールドマシンで掘る工事のため、沿線住民の不安を解消する狙い。参加予定の住民は「真摯な説明を」と求めている。(梅野光春)』、「大深度地下」の安全性に疑問を投げかけた事故だ。
・『◆都内・川崎・名古屋で大深度地下トンネル  リニアの工事では、品川―名古屋の286キロのうち、都内と川崎市の33キロと名古屋市などの17キロの大深度地下にトンネルを掘る。大深度なら地権者から工事の同意を得る必要はなく、事業者は手続きを省ける。 JR東海は2018年の住民説明会で「シールドトンネルの施工は40メートル以上深い所に計画しており、騒音・振動の影響はほとんどない」としていた。だが昨年10月以降、調布市の外環道工事現場で陥没や空洞が見つかり、東日本高速道路が工事との因果関係を認めて謝罪。リニア沿線からも不安の声が上がった。 【関連記事】調布陥没は「特殊地盤と施工ミス原因」 有識者委が見解 このためJR東海は、品川、大田、世田谷の3区を通るトンネル9・2キロの沿線住民に、施工上の安全対策を説明する』、「東日本高速道路が工事との因果関係を認めて謝罪。リニア沿線からも不安の声が上がった」、「東日本高速道路」で問題が出たのであれば、「リニア」「「シールドトンネル」でも問題が出る可能性がある。
・『◆「外環道での陥没知り、いっそう不安」 大田区の真保雅一さん(65)は自宅直下をリニアが通る予定で「外環道での陥没や空洞を知り、いっそうリニア工事に不安を感じる。JR東海が外環道の件を十分に分析したうえで、本当に安全・安心と言えるのか、納得のいく説明を聞きたい」と話す。 会場はJR大井町駅近くのきゅりあん(品川区東大井5)で先着500人まで。問い合わせは、平日午前9時~午後5時にJR東海中央新幹線東京工事事務所=電03(6847)3701=へ。 【関連記事】<社説>調布陥没の波紋 リニア工事は大丈夫か 
・『◆外環道訴訟では原告「国の主張は破綻」 東京外環道の練馬―世田谷区のトンネル建設を巡り、国による大深度地下の使用認可の無効確認を求めて住民らが起こした訴訟の口頭弁論が2日、東京地裁(鎌野真敬裁判長)であった。原告側は調布市の住宅地での陥没や空洞問題に言及し、「人身の被害が生じかねない危険な工事だ」と主張した。 口頭弁論後に内容を振り返るなどした原告団の集会=2日、東京都千代田区で 口頭弁論後に内容を振り返るなどした原告団の集会=2日、東京都千代田区で この日の弁論で原告側は、陥没などが起きた調布市での事前のボーリング調査について「国は『調査は十分だ』と主張してきたが、陥没や空洞が発生した事実により、その主張は粉砕され破綻した」と指摘。大深度の掘削を認可した国の判断の違法性を、改めて強調した。【関連記事】外環道、トンネル掘削工事を2年凍結 調布の陥没問題で一部区間』、「「国は『調査は十分だ』と主張してきたが、陥没や空洞が発生した事実により、その主張は粉砕され破綻した」と指摘」、恐らくその後問題ないとのニュースがあったのに、それを取り漏らした可能性がある。土木工学上でも「大深度地下」の特性がこれまでのものとは全く異なったものになる可能性がある。 
タグ:梶原麻衣子氏による「「リニア開業を引き延ばしてもいいことは何もない」静岡市長がそう語る理由」 池上 彰氏 ダイヤモンド・オンライン (その8)(「リニア開業を引き延ばしてもいいことは何もない」静岡市長がそう語る理由、激論 リニア新幹線#4:リニア新幹線、完成したら乗りたい?池上彰が「名古屋までならNO」と答えるワケ、「リニア妨害」川勝知事が議会で激ヅメ…過去に否定した“解決策”を今さら主張する自己矛盾、地下深くの工事「本当に安全か」 調布陥没事故 広がる余波 リニア計画のJR東海 説明会開催へ) リニア新幹線 「南アルプスは造山活動の激しい山岳で、直下には中央構造線と糸魚川―静岡構造線という2つの大きな活断層が走っているため、地震のリスクを懸念しています。また、活火山が多く、地震や地滑りが起こりやすいフォッサマグナも通っています」、リスク要因が揃ってご丁寧なことだ。 「大井川上流地域では地層が横ではなく縦に立っている状態なので、それを串刺しする形のトンネル内での揺れ方が部分ごとに違ってくるという点があります」、なるほど。 「科学には・・・分からないことも多いんです」というのはその通りだが、現実の生活では、経験的、科学的に問題ないと判断された上で、やっているが、リニアのトンネルなどの技術は、科学で安全性を確かめる必要がある。 「真冬に非常口から出てきて標高1300~1500メートルの所に置き去りにされた人はどうするのか」について、「JR東海」はどう考えているのだろう。 「JRは初期の段階で静岡とのリスクコミュニケーションに失敗したということですか・・・リニアが通ってもメリットを感じられない静岡県民にしてみれば、リスクばかり背負わされることになる。大事な自分たちの財産である南アルプスの自然が軽視されている、と。川勝知事はそうした県民心理をうまくつかんだともいえそうです」、なるほど。 「リニアも、科学的根拠と社会的合意形成がクリアできたら、あとは賛否は別にして、「1日10億円の事業である」ということも前提に対応していく必要があると思います」、役人らしい1つの考え方ではある。 梶原麻衣子氏による「激論 リニア新幹線#4:リニア新幹線、完成したら乗りたい?池上彰が「名古屋までならNO」と答えるワケ」 「リニアは「輸送量」で見れば間違いなくプラスです」、その通りだ。ただ、料金収入面ではどうなるのだろうか。 「北伊豆地震(M7.3)」が「工事中」に起きたのは幸いだった。 私はトンネルが嫌いなので、大阪まででも「リニア」には乗りたくない。「南アルプスを貫通する地下トンネル内で地震が発生しリニアを急停止させた場合、乗客が避難するには地上の避難口まで標高差300メートル前後登らなければならず、かなり大変です」、死ねと宣告されるに等しい責め苦だ。 小倉健一氏による「「リニア妨害」川勝知事が議会で激ヅメ…過去に否定した“解決策”を今さら主張する自己矛盾」 極論すれば、まるで『交通事故で死ぬかもしれないから車に乗るな』『飛行機が墜落するかもしれないから乗るな』と言っているような議論にしか聞こえてきません。工事をやらせないように遅らせようとするネガティブな議論しかしてないように思われます」と川勝知事を糾弾したのは、桜井勝郎県議(無所属)だ』、手厳しい批判だ。 県議会において自民党がここまで圧倒的な勢力を保持しているのに、県知事選や国政選挙では同じ傾向が得られないのは、奇妙である』、確かに不思議だ 「先日、採決された川勝知事への不信任決議案は・・・その4分の3以上の賛成が必要だが、1票足らず否決された」、僅差だったようだ。 「現在の県議会と知事との間」はかなり悪化したようだ。 「一連の質疑を通して、川勝知事には解決策などなく、とにかく建設を止めろと言っているだけであることがハッキリしてしまった」、これは大変だ。 「知事任期満了を待つと、川勝知事の対抗馬が与野党間で乱立して、川勝知事の再選に有利に働く可能性が高い。任期途中で突然の知事選へと持ち込むことで一対一の対決ができるかもしれない。そうなれば、勝てる可能性はグンと増すだろう」、面白い展開になってきた。 東京新聞「地下深くの工事「本当に安全か」 調布陥没事故、広がる余波 リニア計画のJR東海、説明会開催へ」 東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネルルート上で陥没や空洞が発生 「大深度地下」の安全性に疑問を投げかけた事故だ。 「東日本高速道路が工事との因果関係を認めて謝罪。リニア沿線からも不安の声が上がった」、「東日本高速道路」で問題が出たのであれば、「リニア」「「シールドトンネル」でも問題が出る可能性がある。 「「国は『調査は十分だ』と主張してきたが、陥没や空洞が発生した事実により、その主張は粉砕され破綻した」と指摘」、恐らくその後問題ないとのニュースがあったのに、それを取り漏らした可能性がある。土木工学上でも「大深度地下」の特性がこれまでのものとは全く異なったものになる可能性がある。
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