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就活(就職活動)(その10)(コンサルの就職人気バブル崩壊はいつ?「最悪シナリオ」を現役コンサルが予測、就活でガクチカを聞くのはもういい加減やめよう 「学生時代に力を入れたこと」に囚われる人々の呪縛・・・「学生時代に力を入れたこと」、「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社 外資コンサルや商社が上位、右肩上がりの業種は) [社会]

就活(就職活動)については、昨年3月12日に取上げた。今日は、(その10)(コンサルの就職人気バブル崩壊はいつ?「最悪シナリオ」を現役コンサルが予測、就活でガクチカを聞くのはもういい加減やめよう 「学生時代に力を入れたこと」に囚われる人々の呪縛・・・「学生時代に力を入れたこと」、「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社 外資コンサルや商社が上位、右肩上がりの業種は)である。

先ずは、昨年6月3日付けダイヤモンド・オンラインが掲載した百年コンサルティング代表の鈴木貴博氏による「コンサルの就職人気バブル崩壊はいつ?「最悪シナリオ」を現役コンサルが予測」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/304127
・『コンサル就職、人気絶好調! 本当に大丈夫?  大学1年生の冬にコロナ禍が始まって、2年生、3年生と、リモート授業で学生生活を過ごした大学四年生の就職面接が6月1日から解禁されました。これは例年のことですが、現時点で65%の学生は内定をもらっているという報道があります。 「このコロナ禍で、学生はどのようなキャリアを志向したのか?」と思い調べてみると、3月時点での「23年卒東大・京大就活人気ランキング」では、これも例年のことでもあるのですが人気企業トップ10のうち5社をコンサルティング会社が占めていました。 コンサルに関心が高い読者のために、今回は現役コンサルタントとしての立場から、以下の3つの疑問に答えてみたいと思います。 (1)コロナ禍の今、コンサル業界は大丈夫なのか?(2)コンサル業界に就職することでどのようなスキルが身に付くのか? (3)コンサルバブルがこの先、はじけることはないのか? それでは、順に見ていきましょう』、興味深そうだ。
・『リーマンショックは「コンサル切り」で大波乱 コロナショックでは…?  (1)コロナ禍の今、コンサル業界は大丈夫なのか? 就活学生がどこまで理解しているかはわかりませんが、一般的にコンサルティング業界では、大不況の当初ではものすごい「冬の時代」が一気にやってきます。リーマンショックを例に挙げた上で、コロナショックとの違いをその後で語ってみます。 リーマンショック当時、コンサルにとってのクライアントである大企業の各社で、売り上げが急激にしぼみました。どの大手企業でも緊急避難的に「削れる経費をできるだけ削る」という動きが出てきて、派遣切りだけでなく「コンサル切り」が起きました。新卒の内定切りにまで踏み込んだ大企業も出てきたぐらいですから、これは仕方がないでしょう。 結果として、コンサルティングファーム内でも稼働率が下がり、コンサルの社内失業が広がります。クライアントに日頃提言しているリストラ策は、当然のようにコンサルの社内にも適用されます。 不況に強い業界や、諸事情で継続されるプロジェクトにコンサルのリソースを集中する一方で、余剰コンサルタントにはやんわりと退出が促されるわけです。 そして、コンサル業界は過去に経験しなかった求職難に直面します。コンサルタントの転職は難関を極めました。私もこの時期に友人の転職相談に乗ったのですが、とにかくまともな大企業の求人がなく、かといって有望ベンチャーも幹部人材を雇う余力がないわけで、転職相談にはかなり難儀した記憶を持っています。 では、今回のコロナ禍はどうでしょうか。実は、リーマンショックの際に大企業が急速にコンサル案件を切り過ぎて失敗した記憶から、今回はやや状況が違ったようです。 リーマンショック勃発時、多くの企業はIT案件をストップさせました。しかし、その間に世の中の事情も変わり、コンサル側のメンバーも入れ替わり、結局再開できないという大失敗を経験した企業も少なからずありました。 一方で、コロナ禍では生き残り策としてデジタルトランスフォーメーションが絶対的に必要だったこともあり、ITコンサル業界に関してはリーマンショックと比較すればコロナ禍は生き残りやすかったという話を聞いています。 今は、アフターコロナに向けていろいろと企業も新たに取り組みたいことが出始めている状況です。なので、来年の春にコンサル会社に入社するというのはタイミング的には悪くないと私は思います』、「コロナ禍では生き残り策としてデジタルトランスフォーメーションが絶対的に必要だったこともあり、ITコンサル業界に関してはリーマンショックと比較すればコロナ禍は生き残りやすかったという話を聞いています。 今は、アフターコロナに向けていろいろと企業も新たに取り組みたいことが出始めている状況です。なので、来年の春にコンサル会社に入社するというのはタイミング的には悪くないと私は思います」、なるほど。
・『令和のキャリア形成は「転職が当たり前」コンサル経験者との相性抜群  (2)コンサル業界に就職することでどのようなスキルが身に付くのか? 学生のコンサル人気の理由の一番目にくるのは、「転職スキルが身に付くこと」です。 ランキング上位のコンサル以外の5社である三井物産、三菱商事、三菱地所、ソニーグループ、富士フイルムは、たとえ今のような時代であっても本人が望めば生涯勤務することが可能な大企業です。一方でコンサル業界の場合、10年後に自分がそのままコンサルとして在籍しているかどうかはわからない。非常に流動性が高い業界です。 今でもよく覚えているのですが、1985年に当時学生だった私が最初に入社したコンサルティングファームでは、エントリーシートに「将来の希望職種」という記入欄がありました。 別に、コンサル会社は応募する学生の将来の希望職種を知りたいわけではありません。要するに、暗に「長居する会社じゃないんだよ」と応募時点でくぎを刺していたわけです。 20代、30代で少しずつ転職を経験しながらキャリア形成をしていくのが当たり前の令和の時代では、就職することでスキルが身に付くことは重要な魅力です。コンサル以外でいえば、総合商社もソニーグループも、同様の魅力があります。 企業としては正念場を迎えている楽天グループが人気ランキング上位に来るのも、学生にとってはスキルが身に付く職場という理由でしょう。 この前提に立つと、コンサル会社に入社して身に付く最大のスキルは「ビジネスの世界の構造が理解できる」ことでしょう。  私が30代になった頃、コンサル会社に、同世代で大企業に就職した仲間が次々と中途入社してきました。彼らと話をしてみると、コンサル会社に転職したきっかけは、社会人最初の10年で得られる知識に差を感じたことが大きかったようです 。 「企業が成長するためには投資することが必要」「勝つためには製品サービスに優位性が必要」「コスト競争では規模と生産性が重要」「高収益のためには、川上川下の取引先との力関係が重要」 コンサルから見れば、上記はすべてのビジネスに共通する構造です。 この構造に基づいて企業は商品開発をしたり、ITを導入したり、営業活動をしたり、新ビジネスに取り組んだりします。しかし、大学を出て大企業に入社して最初にこういった具体的な活動から社会人を始めると「なぜ、なんのためにやっているのか?」を俯瞰して理解するまでに時間がかかるものです。 一方で、コンサルから社会人を始める弱点は、ビジネスの細部やリアリティーの部分がおろそかになりがちなことです。このあたりは、どちらを先に学ぶかということでしょう。 多くの場合、先にコンサルから始めると転職する際にまったくの異業種であってもその業界の構造を理解するのが早く、結果として転職後にその業界の細部を学んでいく中で活躍の場を見つけていきやすいようです』、「大学を出て大企業に入社して最初にこういった具体的な活動から社会人を始めると「なぜ、なんのためにやっているのか?」を俯瞰して理解するまでに時間がかかるものです。 一方で、コンサルから社会人を始める弱点は、ビジネスの細部やリアリティーの部分がおろそかになりがち」、「多くの場合、先にコンサルから始めると転職する際にまったくの異業種であってもその業界の構造を理解するのが早く、結果として転職後にその業界の細部を学んでいく中で活躍の場を見つけていきやすいようです」、やはり「先にコンサルから始める」方を推しているようだ。
・『(3)コンサルバブルがこの先、はじけることはないのか?  この質問は、コンサル業界にとっては永遠のテーマです。今のところコンサル業界は、「自分たちが積み上げてきたノウハウが時代遅れになって無用の存在になる」という事態を経験したことがありません。 もちろん、コンサル個々人の持つスキルは時代とともに時代遅れになるものです。それでも、会社としてみれば強いのです。新しい前提が出てきて、新しい競争原理の中で新しいビジネス競争が始まった場合も、多くのクライアントを抱えるコンサルティングファームのほうが一企業よりも早くノウハウをためることができます。 言い換えると、今まではコンサル業界がノウハウ面でクライアントに後れを取ることは少なかったといえます。 そしてコンサルにはもうひとつ、「外部の人間だから言いやすい、外圧として企業を変えやすい」という強みもあります。この点は今後、時代が変わったとしても強みは変わらないでしょう』、「新しい前提が出てきて、新しい競争原理の中で新しいビジネス競争が始まった場合も、多くのクライアントを抱えるコンサルティングファームのほうが一企業よりも早くノウハウをためることができます」、「コンサルにはもうひとつ、「外部の人間だから言いやすい、外圧として企業を変えやすい」という強みもあります」、「コンサル」らしい売り込みだ。
・『20年後に本格化するかもしれないコンサル「最悪シナリオ」とは  しかし、実はノウハウという点でいえば、これから先の20年間で前提条件が変わる日が来るかもしれません。) 「そんなに儲かるやり方を知っているんだったら、なぜ自分でやらないの?」という笑い話がコンサル業界にもあります。 この質問に対する伝統的でストレートな答えは、「だって、それをやる設備は持っていないから」というものです。 もし、コンサルが新しいノウハウで石油化学業界で大儲けする方法を知っていたとしても、自分でそのノウハウを使うことはできません。それよりも石油化学業界の大企業にそのやり方をささやいたほうが、よほどお金を稼ぐことができます。 ところが、まったく新規の世界で新たに少額資本で早い者勝ちで勝てる時代が来たら、そのときはコンサルをやるよりも自分でやったほうが儲かるようになります。今、それに相当する業界がYouTuberですし、近未来でいえばメタバースがそうなるかもしれません。 コンサルの就職人気バブル崩壊はいつ?「最悪シナリオ」を現役コンサルが予測 さらに言えば、そういった新しい世界を作るプラットフォーム企業としてのGAFAM(グーグル、アマゾン、メタ=旧フェイスブック、アップル、マイクロソフト)がコンサルを経営参謀として雇うかどうかは疑問です。 もちろん、彼らが人手不足から手足としてコンサル会社をプロジェクト内で雇うことはあるでしょう。 しかし、戦略を彼らが作り、ノウハウも彼らが最もため込んでいて、コンサルがアドバイスできるルールすらプラットフォーマーのルール変更ですぐに陳腐化するような時代にはコンサルの活躍余地は小さくなります。 これが今、世界で徐々に起きつつあることで、世界は巨大なプラットフォーマーがビジネスのルールを作り、その下で、無数の小資本の個人が知恵とスピードで巨額の利益を得られるようになる時代が本格的に来るかもしれません。 そのような時代がもし世の中の大半を占めるという時代が到来するとしたら、そのときはコンサルではない何か別の企業に就職したほうが、その後のキャリア形成にプラスになるかもしれません。 幸いにしてまだその時代にはなっていない。しばらくはコンサル業界は安泰だというのが私の見通しです。内定をもらっている学生の皆さん、安心してください。 さて、世の中の未来が読みづらい時代です。これからの経済復活の道筋を書いた『日本経済復活の書』が6月16日に発売されます。こちらもぜひお読みください』、「世界は巨大なプラットフォーマーがビジネスのルールを作り、その下で、無数の小資本の個人が知恵とスピードで巨額の利益を得られるようになる時代が本格的に来るかもしれません。 そのような時代がもし世の中の大半を占めるという時代が到来するとしたら、そのときはコンサルではない何か別の企業に就職したほうが、その後のキャリア形成にプラスになるかもしれません」、そんな「時代」が本当に来るのだろうか。

次に、6月21日付け東洋経済オンラインが掲載した千葉商科大学 准教授・働き方評論家の常見 陽平氏による「就活でガクチカを聞くのはもういい加減やめよう 「学生時代に力を入れたこと」に囚われる人々の呪縛・・・「学生時代に力を入れたこと」」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/596673
・『「ガクチカに悩む就活生たち」  新型コロナウイルスショック以降、このような報道をよく目にする。「ガクチカ」とは就活の選考でよく質問される「学生時代に力を入れたこと」の略だ。感染症対策のために、大学生活の自由度が制限される中、就活で自分をアピールするガクチカがなく、就活生が困っているという問題である。 ガクチカ問題は、全国紙各紙でも報じられた。関連した記事は一通りチェックしたが、パターンはほぼ一緒で、戸惑う学生の声を中心にし、企業の人事や、大学のキャリアセンターの試行錯誤が伝えられる。このような報道が就活生の不安をさらに高める』、「ガクチカ」とは初めて知った。しかも筆者の「常見」氏が広めたようだ。
・『「ガクチカの父」として猛反省していること  このガクチカについて、私は複雑な想いを抱いている。実は、この言葉を日本で初めて書籍に掲載したのはどうやら、私なのだ。2010年のことだった。私は「意識高い系」をタイトルにした本を初めて世に出した者でもある。ゆえに、若者を苦しめる言葉を広げた者として悪者扱いされることもある。ともに、私が生み出した言葉ではなく、広めた言葉なのだが。 正直なところ、とばっちり、流れ弾だなとも思いつつも、とはいえ反省すべき点もある。それは、このガクチカという言葉が就活生、企業、大学関係者などに誤解を与えつつ広まってしまったことにより、混乱を招いている。これは、問題だ。 あたかも、ガクチカとして自信をもって語れることがなければ内定が取れないのではないかと就活生を焦らせたのではないか。ガクチカ=「わたしがなしとげたさいこうのせいこうたいけん」なのだと、誤解させてしまったのではないか(つまり、“すごい体験”でなければアピールできないと思わせてしまったのではないか)。 企業の面接官も、わかっていない人に限って、派手なガクチカを過大に評価してしまう。しかも、その流れにより、大学もエントリーシートの添削などで学生の体験を誇張してしまう。さらには、大学側が就活でアピールできるような機会まで用意してしまう……。) もともと、ガクチカは本人の価値観、行動特性、思考回路、学ぶ姿勢、勝ちパターンなどを読み解くための「手段」だった。「世界一周」「サークル立ち上げ」「学園祭の模擬店で大成功」などという話を期待しているわけではない。目立たなくても地道な取り組みが評価されることもある。しかし、ガクチカが学生、企業双方で過度に「目的化」してしまったのが、現代の就活なのである』、「もともと、ガクチカは本人の価値観、行動特性、思考回路、学ぶ姿勢、勝ちパターンなどを読み解くための「手段」だった」、「目立たなくても地道な取り組みが評価されることもある」、「しかし、ガクチカが学生、企業双方で過度に「目的化」してしまったのが、現代の就活なのである」、当初の「定義」とは大きく外れた使い方を放置してきた責任は重い。
・『学生にガクチカを問うのは、コロナ前から酷だった  もっとも、学生がガクチカに困りだしたのは、新型コロナウイルスショックのせいなのだろうか?よくある「新型コロナウイルスショックの影響で、大学生活が2019年までよりも制限され、ガクチカで学生が困っている」という言説は、本当だろうか?疑ってかからなくてはならない。 私の主張を先に書こう。ガクチカに困ると言われたこの世代は、過去最高に内定率が高い。また、ガクチカはコロナ前から悩みの種だったのだ。 就職情報会社各社が発表した、2022年6月時点での内定率は過去最高だ。たとえば、リクルート就職みらい研究所が発表している就職プロセス調査によると、6月1日時点の内定率は73.1%となっており、前年同時期比4.6ポイントアップ、6月選考解禁となった2017年卒以降最も高くなった。 これはモニター調査であり、実態よりも高くなりがちではある。就職情報会社各社の渉外担当者が大学に対して「実際はこんなに高くありません」と言うほどだ。また、最終的な数字を見なければ結果の先食いにもなる。ガクチカに自信がある学生が先に内定しているともみることもできるだろう。とはいえ、ガクチカに困っているはずの学生たちに、これだけ内定が出ている点に注目するべきだろう。 学生は新型コロナウイルスショック前からガクチカに悩んでいた。無理もない。今の学生はお金も時間もない。奨学金やアルバイトに依存しなければ、大学生活が回らない。自宅から通わざるを得ず、遠距離通学する学生もいる。筆者は千葉県市川市の大学に勤務しているが、茨城県や、千葉県の房総半島から通う学生もおり、通学時間が片道2時間以上かかる学生もいる。よく若者の○○ばなれというが、その原因はお金と時間の若者離れだ。) ゆえに、就活で跋扈するのが普段のアルバイト体験を劇的に語ろうとする学生たちだ。面接では「居酒屋でのアルバイトで、コミュニケーション能力を磨きました。笑顔を心がけ、お客様にもいつも、笑顔で帰ってもらいました。この力を営業の仕事で活かしたいと思います」という学生がよく出現する。面接官からすると「またか」とウンザリするような、お決まりの自己PRだ。お客さんが笑顔で帰ったのは生ビールが美味しかったからではないかと言いたくなる。就活ノウハウでは「だから、アルバイトネタは、差別化できないから話すな」というものが伝授される。 この問題はこじれている。アドバイスするとしたら、元面接官視点では、「もっと工夫してアピールしろ」と言いたくなる。同じ居酒屋バイトでも、チームワークや売り上げアップなどアピールできるポイントはあるだろう。大学教員視点では、勉強の話をしてほしいと悲しんだりする。 ただ、学生の状況を考えると、激しく同情する。学生生活において、時間もお金も余裕がない。アルバイトをしなければ学生生活が回らない。居酒屋でのアルバイトは人手不足で彼ら彼女たちを求めている。モチベーションアップ施策にも手厚く取り組んでいる。飲食店でのアルバイトは、彼ら彼女なりに、精一杯努力した、「学生時代に力を入れたこと」なのだ。 「コミュニケーション能力」を「アピールさせている」のは誰なのか?経団連が毎年、発表している新卒採用で重視する点として、「コミュニケーション能力」が十数年にわたり、1位となっている。 「居酒屋でアルバイトし、コミュニケーション能力を身につけた」という「量産型就活生」が、納得のいく内定に至ることができるのかどうかという問題はさておき、彼ら彼女たちはそう言わざるを得ないし、大人たちにそう言わされているのだと解釈したい。これも彼ら彼女たちなりの精一杯の「ガクチカ」なのだ』、「学生生活において、時間もお金も余裕がない。アルバイトをしなければ学生生活が回らない。居酒屋でのアルバイトは人手不足で彼ら彼女たちを求めている。モチベーションアップ施策にも手厚く取り組んでいる。飲食店でのアルバイトは、彼ら彼女なりに、精一杯努力した、「学生時代に力を入れたこと」なのだ」、その通りだ。
・『供給されるガクチカ、誇張、装飾されるガクチカ  学生たちがエントリーシートに書いてきた「ガクチカ」をそのまま信用していいのか。ここでも立ち止まって考えたい。「ガクチカ」は本当に学生が書いたものなのか。この「ガクチカ」は、学生が自ら頑張ったものだろうか?大学が用意した機会に乗っただけではないか。) そのガクチカが問われる場といえば、エントリーシートだ。すでに想像がついた人もいることだろう。そう、このエントリーシートもまた必ずしも、学生が自ら一人で書ききったものとは限らない。キャリアセンターなどで、教職員が添削をしている。話題の棚卸し、意味づけ、表現の工夫などは、大学教職員のアドバイスのもと、学生はエントリーシートを書き上げる。もちろん本人がみずからは気づかない良さを引き出している面はあると思う。ただ、「盛り」「盛られ」のエントリーシート、ガクチカが製造されるのも現実である。 大学が用意したプログラムが、ガクチカのネタに使われることもある。大学は企業や地域と連携した取り組みなどを行っている。よく、新聞の教育面を読むと、各大学のユニークな取り組みが紹介される。これらは学生が自ら発案したものではない。もちろん、学生に何から何までゼロから立ち上げることを期待するのは酷だと言えよう。ただ、いかにも「私はこんなユニークな取り組みをした」という「ガクチカ」は実は、大学や教員がお膳立てした可能性があることを指摘しておきたい。 一方で私自身は大学教員だ。だからといって保身に走るわけではないが、これらの取り組みにも意味がある。別に大学は「ガクチカ」のためだけに、これらの企業や地域と連携したプログラム、ユニークなプロジェクトを立ち上げているわけではない。あくまで学びの機会である』、「「盛り」「盛られ」のエントリーシート、ガクチカが製造されるのも現実である。 大学が用意したプログラムが、ガクチカのネタに使われることもある。大学は企業や地域と連携した取り組みなどを行っている。よく、新聞の教育面を読むと、各大学のユニークな取り組みが紹介される。これらは学生が自ら発案したものではない。」、やむを得ないだろう。
・『学生たちは機会があれば、よく学び、成長する  文部科学省もアクティブ・ラーニングやPBL(Project Based Learning ※PはProblemとすることもある〕を推奨している。これらのユニークプログラムは、文科省の意向や産業界や地域の要請を受けたものでもある。お金も時間もない大学生に、何か貴重な体験をしてもらいたいという想いもある。 私自身、このような企業や地域とコラボしたプログラムを担当しているが、学生たちはよく学び、成長する。所詮、単位取得のためにやらされたことだとしても、それが学生にとっての成長、変化の機会になればよいと私は考えている。そもそも、お金も時間もない中、このような機会でも作らなければ、大学生活はますます単位取得と、アルバイトと就活で終わってしまう。 私も学生から相談を受けエントリーシートを添削することがある。あくまで言葉づかいの間違いを直したり、学生の考えを整理したり、彼ら彼女たちが体験したことについて、解釈する視点を提供するためのものだ。最終的には、学生に仕上げてもらう。このやり取りは、添削というよりも、面談に近い。エントリーシートというものを媒介に、何を大切にして大学生活をおくってきたのか、棚卸しと意味づけを行うやり取りだ。) ここからは私自身の意見を交えて展開したい。「ガクチカ」というものに事実上、大学も侵食されていることについて警鐘を乱打したい。大学は何のためのものなのか』、「私自身、このような企業や地域とコラボしたプログラムを担当しているが、学生たちはよく学び、成長する。所詮、単位取得のためにやらされたことだとしても、それが学生にとっての成長、変化の機会になればよいと私は考えている。そもそも、お金も時間もない中、このような機会でも作らなければ、大学生活はますます単位取得と、アルバイトと就活で終わってしまう」、その通りだ。
・『若者に旧来の若者らしさを求めるな  この手の話をするたびに「いや、大学は自分でやりたいことを探す場所だろう」「ガクチカとして誇れるものがないのは自己責任」などという話が飛び出したりする。中には「俺は、苦学生だったが、アルバイトで学費をすべて払い、サークルの立ち上げまでして、充実した大学生活をおくったぞ」などという、マウンティング、ドヤリングが始まったりする。さらには「どうせ学生は、遊んでばかり」というような学生批判まで始まったりする。 いい加減にしてほしい。どれも現実離れしている意見である。構造的に、時間もお金もないことが課題となる中、それを強いることは脅迫でしかない。自分の体験の一般化は、持論であって、理論ではない。さらに、自分の時代の、しかもドラマや漫画などで妄想が拡大され美化された大学生活を前提に語られても意味はない。 これは言わば、妄想ともいえる「若者らしさ」の押し付けでしかない。自分たちが思い描く若者像を、過剰なまでに期待していないか。 そもそも、ガクチカなるものを今の大学生に期待することがいかにエゴであるか、確認しておきたい。大人たちには学生が、自分たちが理想とする学生生活を送れるように応援する気持ちを持ってもらいたいものだ。学生像を押し付けてはいけない。 企業の面接官には、学生1人ひとりをしっかり見てもらいたい。コロナ時代の彼ら彼女たちは不安な生活を乗り切った。よく勉強した。これこそが、ガクチカではないか。「学生時代に力を入れたこと」としてのガクチカを期待するよりも、「学生生活に力を入れられる」ような環境をつくらねばならない。これはガクチカなる言葉を広めた者としての懺悔と自己批判と提言である』、「企業の面接官には、学生1人ひとりをしっかり見てもらいたい。コロナ時代の彼ら彼女たちは不安な生活を乗り切った。よく勉強した。これこそが、ガクチカではないか。「学生時代に力を入れたこと」としてのガクチカを期待するよりも、「学生生活に力を入れられる」ような環境をつくらねばならない。これはガクチカなる言葉を広めた者としての懺悔と自己批判と提言である」、その通りなのだろう。

第三に、本年2月4日付け東洋経済オンラインが掲載した学通信 情報調査部部長の井沢 秀 氏による「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社 外資コンサルや商社が上位、右肩上がりの業種は」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/650168
・『大学選びに際して、就職状況に対する関心は相変わらず高い。実就職率(就職者数÷《卒業者数-大学院進学者数》×100で算出)に注目すると、コロナ禍におけるオンラインを活用した就職スタイルの変化や、観光、航空など採用が止まった業種があったことなどから、2020年以降、各大学の就職率は下降気味だったが、2022年卒の大学の平均実就職率は、前年を0.8ポイント上回る86.0%となった。 景気は不透明でも人手不足の企業は多く、大学生の売り手市場が続く中、受験生やその保護者の関心は、「どのような企業に就職できるのか」。 多くの受験生や保護者が望む就職先は将来が見通せる有名企業だが、そのハードルは高い。リクルートワークス研究所によると、2022年卒の学生に対する全体の求人倍率1.5倍に対し、従業員規模5000人以上の大企業に限定すると0.41倍に急減する。 こうした狭き門の有名企業への就職は、「どのくらいの難易度の大学に行けば叶うのか」知りたいところ。そこで、有名企業はどのようなレベルの大学から入社しているのかを知るための指標として入社難易度を算出した』、「2022年卒の学生に対する全体の求人倍率1.5倍に対し、従業員規模5000人以上の大企業に限定すると0.41倍に急減する。 こうした狭き門の有名企業への就職は、「どのくらいの難易度の大学に行けば叶うのか」知りたいところ」、その通りだ。
・『「入社難易度」の算出方法  入社難易度は、駿台予備学校の協力を得て模試の難易度を用い、大学通信が各大学に有名企業427社への就職者数をアンケート調査している結果とあわせて算出した。427社は、日経平均株価指数の採用銘柄や会社規模、知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選定している。 算出にあたって、まず2022年の各大学・学部の難易度を、医学部と歯学部を除いて平均した値を大学個別の難易度として定めた。最高は東京大学の70.0で、以下、国際教養大学67.7、京都大学66.5、国際基督教大学65.0、早稲田大学64.8、慶應義塾大学64.7などが並ぶ。 この大学の難易度を基に、各企業の入社難易度を算出した。例えば、東京大から5人、国際基督教大から3人、早稲田大から10人の採用があったA社の入社難易度は、次のような式で求められる。(東京大×5人+国際基督教大×3人+早稲田大×10人)÷(5人+3人+10人)=66.7となる。この入社難易度を就職判明者10人以上の企業に絞ってランキングしたのが「入社が難しい有名企業ランキング」となる。同率で順位が異なるのは、小数点第2位以下の差による。 企業別の表を見ていこう。1位は外資系コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン。採用判明者51人中、東大卒が40人と圧倒的に多い。かつては官僚やメガバンクなどに向いていた東大生の視線が外資コンサルに移っている。東京大以外の採用大学は、慶應義塾大(5人)、京都大(3人)など5大学。マッキンゼーの就職偏差値は東京大とほぼ同じ68.9。最難関大に合格できる地頭がないと、入社が叶わない企業ということだ。 2位も外資系コンサルのボストンコンサルティンググループ。マッキンゼーほど採用大学に偏りはなく、東京大(6人)、京都大(5人)、慶應義塾大(3人)、東京工業大学と早稲田大(各2人)など7大学から採用している』、「かつては官僚やメガバンクなどに向いていた東大生の視線が外資コンサルに移っている」、なるほど。
・『外資コンサルが難関大生から人気のワケ  外資コンサルが難関大生から人気が高いのは、高い給与水準とともに、自らの成長とやりがいを重視する学生が満足できる環境が整っていることにある。外資コンサルをステップとしてさらに高みを目指そうともくろむ学生も多い。 上位2社以外にも、デロイト トーマツ コンサルティングが14位、PwCコンサルティングが19位、にランクイン。国内コンサルでは、アビームコンサルティングが24位に入っている。 外資コンサル最大手のアクセンチュアは、採用数が多いこともあり53位と順位が抑えられている。それでも、東京大からの就職者数は同大から最多の53人で、京都大からの26人は同大で3番目に就職者が多い企業になる。私立大では、慶應義塾大が同大最多の88人で早稲田大もNTTデータと並んで最多タイとなる87人が就職している。 コンサルは、近年、大学生の人気が上がってきたことから、調査対象に加えたのは2021年。そのため、2020年度の順位は「‐」となっている。ちなみに、42位のアマゾンジャパン、45位の日本取引所グループは2022年から調査対象となっているため、2020年と2021年が「‐」となっている。) 商社も難関大生の人気が高い企業だが、コンサルを調査対象に加えたことから相対的にランクダウン。三菱商事が3位、住友商事が4位にランクインしている。三菱商事はコンサル調査前の2020年は1位だった。それでも5大商社の入社難易度が高いことに変わりはなく、三井物産が7位、伊藤忠商事が12位、丸紅が26位にランクイン。2022年に5大商社に1人でも就職者がいた大学は、アンケート回答557大学中、40大学にすぎない。特に東京大、一橋大学、京都大、慶應義塾大、早稲田大といった国立と私立の最難関大からの採用が多く、これらの大学からの採用者数は5大商社全体の6割以上を占めている。 ランキング5位には、前年の20位から大きく順位を上げた富士フイルムが入った。写真分野の技術を生かして、医療機器、製薬などのメディカル系や、化粧品などのヘルスケアに大きく業務転換したことから、難関大の理系学生や大学院生を中心に人気が上がっている。 仕事に対するやりがいを求める難関大の学生からは、大都市圏で再開発事業を進める不動産の人気も高く、6位に三菱地所がランクイン。三井不動産(9位)や東京建物(18位)なども上位に入っている。 銀行では、日本政策投資銀行が8位。政府系金融機関の安定性と、日本経済の成長を支援する仕事のやりがいから、難関大生の人気が高い。ちなみにメガバンクで最上位は三菱UFJ銀行で52位。 10位は世界最大の消費材メーカーのP&Gジャパン。難関大生が就職先に求める条件である、入社後の成長とワークライフバランスの良さを高いレベルで実現している外資系企業として人気が高い』、「外資コンサルが難関大生から人気が高いのは、高い給与水準とともに、自らの成長とやりがいを重視する学生が満足できる環境が整っていることにある。外資コンサルをステップとしてさらに高みを目指そうともくろむ学生も多い」、「2022年に5大商社に1人でも就職者がいた大学は、アンケート回答557大学中、40大学にすぎない。特に東京大、一橋大学、京都大、慶應義塾大、早稲田大といった国立と私立の最難関大からの採用が多く、これらの大学からの採用者数は5大商社全体の6割以上を占めている」、「銀行では、日本政策投資銀行が8位。政府系金融機関の安定性と、日本経済の成長を支援する仕事のやりがいから、難関大生の人気が高い。ちなみにメガバンクで最上位は三菱UFJ銀行で52位」、昔は「日本政策投資銀行」は、官僚うの天下り先なので、大学卒業生の地位は低かった。「メガバンクで最上位は三菱UFJ銀行で52位」、ここまで落ちたかと、驚かされた。
・『業種別で入社難易度が右肩上がりの「出版」  「業種別・入社難易度ランキング」を見ると、1位が広告で2位が放送、3位が不動産。難関大生の人気が高い業種のうえ、採用数が少ないことから難易度が高く、順位は異なるが2021年と同じ顔ぶれとなっている。 ランキングが右肩上がりなのは4位の出版。紙媒体が苦戦し出版不況と言われる中で入社難易度が上がっているのは、電子書籍や映像、Webメディアなど多彩なコンテンツを展開することで、難関大生の注目を集めていることにある。出版では、講談社(13位)、KADOKAWA(17位)、集英社(33位)などがランクインしている。 このあとは入社が難しい有名企業のランキング(1~50位) 同(51~100位) 同(101~150位) 同(151~200位)』、「ランキングが右肩上がりなのは4位の出版。紙媒体が苦戦し出版不況と言われる中で入社難易度が上がっているのは、電子書籍や映像、Webメディアなど多彩なコンテンツを展開することで、難関大生の注目を集めていることにある」、なるほど昔とはずいぶん変わったようだ。
タグ:「世界は巨大なプラットフォーマーがビジネスのルールを作り、その下で、無数の小資本の個人が知恵とスピードで巨額の利益を得られるようになる時代が本格的に来るかもしれません。 そのような時代がもし世の中の大半を占めるという時代が到来するとしたら、そのときはコンサルではない何か別の企業に就職したほうが、その後のキャリア形成にプラスになるかもしれません」、そんな「時代」が本当に来るのだろうか。 「新しい前提が出てきて、新しい競争原理の中で新しいビジネス競争が始まった場合も、多くのクライアントを抱えるコンサルティングファームのほうが一企業よりも早くノウハウをためることができます」、「コンサルにはもうひとつ、「外部の人間だから言いやすい、外圧として企業を変えやすい」という強みもあります」、「コンサル」らしい売り込みだ。 「大学を出て大企業に入社して最初にこういった具体的な活動から社会人を始めると「なぜ、なんのためにやっているのか?」を俯瞰して理解するまでに時間がかかるものです。 一方で、コンサルから社会人を始める弱点は、ビジネスの細部やリアリティーの部分がおろそかになりがち」、「多くの場合、先にコンサルから始めると転職する際にまったくの異業種であってもその業界の構造を理解するのが早く、結果として転職後にその業界の細部を学んでいく中で活躍の場を見つけていきやすいようです」、やはり「先にコンサルから始める」方を推しているよう 「コロナ禍では生き残り策としてデジタルトランスフォーメーションが絶対的に必要だったこともあり、ITコンサル業界に関してはリーマンショックと比較すればコロナ禍は生き残りやすかったという話を聞いています。 今は、アフターコロナに向けていろいろと企業も新たに取り組みたいことが出始めている状況です。なので、来年の春にコンサル会社に入社するというのはタイミング的には悪くないと私は思います」、なるほど。 (その10)(コンサルの就職人気バブル崩壊はいつ?「最悪シナリオ」を現役コンサルが予測、就活でガクチカを聞くのはもういい加減やめよう 「学生時代に力を入れたこと」に囚われる人々の呪縛・・・「学生時代に力を入れたこと」、「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社 外資コンサルや商社が上位、右肩上がりの業種は) 就活(就職活動) 東洋経済オンライン 常見 陽平氏による「就活でガクチカを聞くのはもういい加減やめよう 「学生時代に力を入れたこと」に囚われる人々の呪縛・・・「学生時代に力を入れたこと」」 「ガクチカ」とは初めて知った。しかも筆者の「常見」氏が広めたようだ。 「もともと、ガクチカは本人の価値観、行動特性、思考回路、学ぶ姿勢、勝ちパターンなどを読み解くための「手段」だった」、「目立たなくても地道な取り組みが評価されることもある」、「しかし、ガクチカが学生、企業双方で過度に「目的化」してしまったのが、現代の就活なのである」、当初の「定義」とは大きく外れた使い方を放置してきた責任は重い。 「学生生活において、時間もお金も余裕がない。アルバイトをしなければ学生生活が回らない。居酒屋でのアルバイトは人手不足で彼ら彼女たちを求めている。モチベーションアップ施策にも手厚く取り組んでいる。飲食店でのアルバイトは、彼ら彼女なりに、精一杯努力した、「学生時代に力を入れたこと」なのだ」、その通りだ。 「「盛り」「盛られ」のエントリーシート、ガクチカが製造されるのも現実である。 大学が用意したプログラムが、ガクチカのネタに使われることもある。大学は企業や地域と連携した取り組みなどを行っている。よく、新聞の教育面を読むと、各大学のユニークな取り組みが紹介される。これらは学生が自ら発案したものではない。」、やむを得ないだろう。 「私自身、このような企業や地域とコラボしたプログラムを担当しているが、学生たちはよく学び、成長する。所詮、単位取得のためにやらされたことだとしても、それが学生にとっての成長、変化の機会になればよいと私は考えている。そもそも、お金も時間もない中、このような機会でも作らなければ、大学生活はますます単位取得と、アルバイトと就活で終わってしまう」、その通りだ。 「企業の面接官には、学生1人ひとりをしっかり見てもらいたい。コロナ時代の彼ら彼女たちは不安な生活を乗り切った。よく勉強した。これこそが、ガクチカではないか。「学生時代に力を入れたこと」としてのガクチカを期待するよりも、「学生生活に力を入れられる」ような環境をつくらねばならない。これはガクチカなる言葉を広めた者としての懺悔と自己批判と提言である」、その通りなのだろう。 井沢 秀 氏による「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社 外資コンサルや商社が上位、右肩上がりの業種は」 「2022年卒の学生に対する全体の求人倍率1.5倍に対し、従業員規模5000人以上の大企業に限定すると0.41倍に急減する。 こうした狭き門の有名企業への就職は、「どのくらいの難易度の大学に行けば叶うのか」知りたいところ」、その通りだ。 「かつては官僚やメガバンクなどに向いていた東大生の視線が外資コンサルに移っている」、なるほど。 「外資コンサルが難関大生から人気が高いのは、高い給与水準とともに、自らの成長とやりがいを重視する学生が満足できる環境が整っていることにある。外資コンサルをステップとしてさらに高みを目指そうともくろむ学生も多い」、「2022年に5大商社に1人でも就職者がいた大学は、アンケート回答557大学中、40大学にすぎない。特に東京大、一橋大学、京都大、慶應義塾大、早稲田大といった国立と私立の最難関大からの採用が多く、これらの大学からの採用者数は5大商社全体の6割以上を占めている」、 「銀行では、日本政策投資銀行が8位。政府系金融機関の安定性と、日本経済の成長を支援する仕事のやりがいから、難関大生の人気が高い。ちなみにメガバンクで最上位は三菱UFJ銀行で52位」、昔は「日本政策投資銀行」は、官僚うの天下り先なので、大学卒業生の地位は低かった。「メガバンクで最上位は三菱UFJ銀行で52位」、ここまで落ちたかと、驚かされた。 「ランキングが右肩上がりなのは4位の出版。紙媒体が苦戦し出版不況と言われる中で入社難易度が上がっているのは、電子書籍や映像、Webメディアなど多彩なコンテンツを展開することで、難関大生の注目を集めていることにある」、なるほど昔とはずいぶん変わったようだ。
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