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自殺(その1)(絶望の国 日本は世界一「若者自殺者」を量産している、若者に自殺を考えさせる多くの原因は「いじめ」 「不登校」経験も強く関連 そのとき相談する相手は誰?、若者の死因1位が「自殺」の日本 なぜそんなに生きるのが「辛い」のか) [社会]

今日は、自殺(その1)(絶望の国 日本は世界一「若者自殺者」を量産している、若者に自殺を考えさせる多くの原因は「いじめ」 「不登校」経験も強く関連 そのとき相談する相手は誰?、若者の死因1位が「自殺」の日本 なぜそんなに生きるのが「辛い」のか)を取上げよう。

先ずは、やや古いが、全貌を分かり易く解説したものとして、教育社会学者の舞田 敏彦氏が2016年1月12日付けPRESIDENT Onlineに掲載した「絶望の国 日本は世界一「若者自殺者」を量産している」を紹介しよう。
https://president.jp/articles/-/17058
・『「失われた20年」で若者の自殺が増加  年明け早々物騒な話ですが、日本は自殺大国といわれます。2012年の自殺率(人口10万人あたりの自殺者数)は23.1で、172カ国で9位です。社会的な統制が強い旧共産圏の国々ほどではないにせよ、先進国の中ではダントツです。 私は、社会病理学を専攻しています。 簡単にいうと、社会の健全度(逆にいうと病気度)を診断しようという学問です。人間の場合、病気かどうかを判断する指標として体温や血糖値などがありますが、社会の健康診断の指標としては、犯罪率や自殺率などがよく使われます。 犯罪率は警察の取り締まりの姿勢によって大きく左右されますので、私は、後者の自殺率がよいと考えています。自殺の原因は個々人で多様ですが、国民のうち自殺者がどれほどいるかという「自殺率」は、まぎれもなく社会の問題を反映しています。 エミール・デュルケムが名著『自殺論』において、自殺率を指標として、19世紀のヨーロッパ社会の病理をえぐり出したことはよく知られています。 さて日本の自殺率ですが、冒頭で述べたように国際的に高い水準にあります。しかし時系列でみると、2003年の25.5をピークとして減少傾向にあり、2014年では19.5まで下がっています(厚労省『人口動態統計』)。近年の自殺防止施策の効果もあるでしょう。 このように国民全体の自殺率は低下しているのですが、年齢層別にみると、これとは反対に上昇しているグループがあります。 それは若年層です。 15~24歳の自殺率は、90年代以降ずっと上がり続けています。しかもそれは、日本の特徴のようです。図1をご覧ください。 日本の若者の自殺率は、この20年間でトップにのしあがっています。欧米諸国は減少傾向にあるのに対し、日本はその逆だからです。お隣の韓国も、似たような傾向を呈しています。「失われた20年」の困難は、若年層に凝縮されてきたといってもよいでしょう』、少子化に悩む日本で「若者の自殺率」の高さは確かに深刻な大問題だ。
・『50代の自殺者は景気回復の影響で減少  大学生の就職失敗自殺、雇用の非正規化、果ては若者を使いつぶすブラック企業の増殖など、上記のデータを解釈する材料は数多くあります。 ちなみに2014年の20代の自殺原因上位3位は、うつ病、統合失調症、仕事疲れ、となっています(警察庁『2014年中における自殺の状況』)。いずれも、将来展望閉塞や過重労働の蔓延といった社会状況と無関係ではないと思われます。 それは多かれ少なかれ他の年齢層も同じですが、今世紀になって自殺率が上がっているのは若年層だけです。この点を可視化してみましょう。図2は、各年齢の自殺率を折れ線でつないだ、自殺率の年齢曲線です。1999年と2014年のカーブが描かれています。 前世紀の末では、50代の自殺率がべらぼうに高い水準にありました。 97年から98年にかけてわが国の経済状況は急激に悪化し(98年問題)、年間の自殺者が3万人に達したのですが、その多くがリストラの憂き目に遭った中高年男性でした。近年では景気回復もあってか、この山が低くなっています。高齢者の自殺率が減少しているのは、この層に重点を置いた自殺防止施策の効果だと思います。 しかし、現在は若者の自殺だけは増えています。 今後は、自殺防止対策の重点を若年層にシフトする必要があります。雇用機会の拡充をはじめとした自立支援がメインとなるでしょうが、若者の場合、それとは違った視点も求められます。 想像がつくと思いますが、自殺率は失業率と非常に強く相関しています。過去半世紀の時系列データでみると、40~50代男性の自殺率は、失業率と+0.9を超える相関関係にあります。 ところが若年層では、「これから先、生活が悪くなっていく」という意識の割合(希望閉塞率)のほうが、自殺率と強く関連しているのです(拙稿「性別・年齢層別にみた自殺率と生活不安指標の関連」『武蔵野大学政治経済学部紀要』2009年)』、「若者」では「希望閉塞率」が「自殺率と強く関連」、とは興味深い指摘だ。
・『「希望」がなければ、自殺はもっと増える  若者は先行きを展望して生きる存在ですが、それが開けていないことは、大きな苦悩の源泉となるでしょう。このような事実を踏まえるなら、彼らが希望を持てる社会を構築することが重要となります。 凍てつく冬の時期ですが、あと3カ月もすれば桜が咲き、各地で入社式が行われます。そこに出席する新入社員は、さぞ希望に満ち溢れることでしょう。 しかし、そうでない若者もいます(不幸にして就職活動に失敗した者、既卒の非正規雇用者など)。まさに「希望格差」です。自殺に傾きやすいのは、後者であることは言うまでもありません。この層が「やり直し」を図れるようにするのも、重要なことです。 少子高齢化による人材不足もあり、新卒だけでなく第二新卒にも目を向ける企業が増えていると聞きます。新卒だろうが、既卒だろうが、われわれのようなロスジェネだろうが、同じ人間。何も違うところはありません。22歳で全てが決まる「新卒至上主義」のような慣行は、まずもって是正していただきたいものです。 今後、自殺防止対策を打ち出すに際しては、「希望」がキーワードとなるでしょう。2016年が始まりましたが、若者にとって展望が開けた年になることを願います』、「新卒至上主義」は薄らいだようだが、「若者」の自殺は減ってはいないようだ。

次に、昨年3月29日付けで日本財団が掲載した「若者に自殺を考えさせる多くの原因は「いじめ」、「不登校」経験も強く関連。そのとき相談する相手は誰?」を紹介しよう。
https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2019/28707
・『この記事のPOINT!  +日本の若者の4人に1人が自殺念慮を抱え、10人に1人が自殺未遂を経験したことがある +自殺念慮や自殺未遂の原因の多くは「いじめ」、また「不登校」経験も強く関連 +困難に直面した若者に必要なのは、彼らの声にじっくり耳を傾ける姿勢  日本に暮らす18〜22歳の若者のうち、4人に1人が自殺を本気で考えたことがあり、10人に1人が自殺未遂を経験したことがある。そして、その原因の半数が学校問題を占め、さらにその半数は「いじめ」が原因であることが日本財団の調査により判明した。 未来を担う若者たちによる悲しい決断を止めるため、私たちにできることは何だろうか。調査結果をもとに現状をひもとき、解決の糸口を探りたい』、「4人に1人が自殺を本気で考えたことがあり、10人に1人が自殺未遂を経験したことがある。そして、その原因の半数が学校問題を占め、さらにその半数は「いじめ」が原因」、やはり「いじめ」は深刻な問題のようだ。
・『回答した30%の若者が本気で自殺を考えたことがある  日本における若者の死因で最も多いのが自殺ということをご存じだろうか。2018年には1年間で2万598人、1日にすると平均56人が自ら命を絶っている。これは、先進7カ国の中で突出して高く、若者の死因の1位が自殺であるのは日本のみ。この現状を受け、国は2016年に自殺対策基本法を大きく改正し、47都道府県と各市区町村による「自殺対策計画づくり」が義務化された。 そうした背景から、日本財団は長野県および東京都江戸川区と協力し、2016年より「日本財団いのちを支える自殺対策プロジェクト」を開始。自殺に追い込まれてしまう人を減らすための「自殺対策実践モデル」を構築し、実施している。今回は、このプロジェクトの一環として行っている「自殺意識調査」の2018年度における結果を「若者」の回答に絞ってご紹介したい。 まずは18〜22歳の若年層における「自殺念慮(本気で自殺したいと考えたことがあること)」と「自殺未遂(自殺未遂経験があること)」の状況から見ていこう。 男女平均で30%の人が「自殺念慮」を持ったことがあり、11%が「自殺未遂」の経験があると答えている。ただし男女別で結果を見ると、いずれも女性の方が多い。 彼ら、彼女らはなぜ、自殺念慮を持つに至ったのだろうか。その原因を複数回答および自由記述で回答してもらった結果、最も多かったのが「学校問題(48%)」と約半数近くの人が答えた。他には「家庭問題(33%)」「健康問題(24%)」が多く見受けられる。また男女別で結果を見ると、女性の方が12%多く「家庭問題」を原因として挙げている。 自殺未遂の原因を探ると、上位3つは自殺念慮と同様であった。ただし、女性に絞った場合は「家庭問題」が「学校問題」をわずかに上回った。 48%の若者が苦しんでいる「学校問題」とは、具体的に何を指しているのだろうか。自由記述で回答してもらったところ、49%が「いじめ」における他者からの身体的・精神的被害を原因としていた。自殺念慮を持ち、自殺未遂を経験している4人に1人が答えていることから、若者にとって「いじめ」問題は非常に深刻と言える。 続いて32%の若者が挙げる「家庭問題」においては、配偶者や両親、子ども、親戚などの親族や元親族など、 家庭に関わる人間関係の不和が原因であると65%が感じていた。若年層の5人に1人に対し自殺念慮や自殺未遂の影響を与えている。 若者にとって深刻な「いじめ」や「家庭不和」が、それだけの理由で自殺念慮や自殺未遂の原因となり得るのかを調べるため、複数の問題を挙げていた人を対象に「いじめ」「家庭不和」と他の問題との複合率を調査した。すると、「いじめ」に関しては複合率よりも単体率が高く22%となった。「いじめ」が若者に大きな影響を与えることが分かる。一方で「家庭不和」の単体率は7%にとどまり、「いじめ」との複合率が12%と最も高かったことも見逃せない。家族や親族との問題を抱えた若者は、学校での「いじめ」問題も同時に抱えているケースが多いと考えられる。) ▽自殺念慮・自殺未遂に強く関連しているのは「不登校経験」(若者にとって学校問題が自殺念慮や自殺未遂の原因の多くにつながることが分かった。そこで今度は、学校関連の出来事と自殺念慮や自殺未遂の関連性を掘り下げてみたい。 1年以内に限らず自殺念慮経験と、学校関連の出来事の関係を見てみよう。前述の通り、自殺念慮経験者は男女平均で30%だった。しかし「学業不振者」に絞れば49%、「学校での人間関係の不和経験者」においては51%と、それぞれ約半数もの若者が自殺念慮を持った経験がある。 さらに「いじめ経験者」の場合は58%、「不登校経験者」にいたっては68%もの若者が自殺を本気で考えたことがあるという。直近の経験のみならず、過去の学校関連のネガティブな経験が自殺念慮と深く結びついていることが分かる。 また自殺未遂の経験も、同様に学校関連のネガティブな経験との関連性が見受けられる。全体の数字で見れば自殺未遂経験者は11%にとどまっているが、「学業不振者」や「人間関係の不和経験者」に絞るとおよそ2倍の22%が自殺未遂を経験している。「いじめ経験者」は24%、「不登校経験者」は31%と、学校問題によってその数字は格段に上がる。 次に1年以上前に起きた学校関連のネガティブな経験と、同じく1年以上前に経験した自殺念慮や自殺未遂の関連性を確認する。すると、「不登校」の経験が自殺念慮、自殺未遂に多大な影響を及ぼすことが分かった。 「不登校」経験者は、経験したことがない若者に比べ、3.3倍の若者が本気で自殺を考えたことがあり、同様に2.5倍の若者が自殺未遂を経験している。 また、未経験者に比べて「いじめ」は2.2倍、「人間関係の不和」は1.5倍の若者が自殺念慮を抱え、自殺未遂に関しては「いじめ」が1.6倍、「人間関係不和」が1.9倍の若者が経験している。 以上のことから、学校関連のネガティブな経験と自殺念慮、自殺未遂の関連性は高く、中でも「不登校」による影響が大きく関係する。ただ、「不登校」そのものが必ずしも原因とは言い切れない。不登校になる背景には「いじめ」や「人間関係の不和」があることも考えられる。 とはいえ、不登校状態や不登校経験が、自殺念慮や未遂に対し高いリスクを背負っていることが分かった。そのような状況にある若者に対して適切な見守りや配慮を行うことで、最悪の結果を回避できる可能性も見えた。 また「転校」をした場合の自殺念慮、自殺未遂のリスクが低減していることにも注目したい。不登校状態の場合は無理に1つの学校に通わせるのではなく、別の学校もしくはそれに代わる居場所を提供するといった解決方法も有効と言えるだろう』、「不登校状態や不登校経験が、自殺念慮や未遂に対し高いリスクを背負っている」、「不登校状態の場合は無理に1つの学校に通わせるのではなく、別の学校もしくはそれに代わる居場所を提供するといった解決方法も有効」、その通りだろう。
・『追いつめられた若者が頼りたいのは、身近で大切な人たち  では実際に困難に直面した際、若者たちは誰に相談しているのだろう。男性は「両親や祖父母」、「学校(時代)の友人」、「恋人」、「カウンセラー・相談員」、「学校(時代)の先生」と続き、女性は「両親や祖父母」、「学校(時代)の友人」、「恋人」、「カウンセラー・相談員」、「学校以外の友人」と続いた。 「不特定多数がみれるサイト」と「会員制サイト」については、「不特定多数がみられるサイト」の相談率の方が高く、なおかつ10 代・20 代、特に女性の特徴的な相談先と言える。しかし、相談率自体は0〜4%であり、「学校(時代)の友人」、「恋人」、「学校(時代)の先生」、「カウンセラー・相談員」に比べるとかなり低かった』、「「不特定多数がみられるサイト」の相談率の方が高く、なおかつ10 代・20 代、特に女性の特徴的な相談先」、相談ではなく自殺を幇助する悪質なSNSの毒牙に若い女性がかかる事件も相次いでいる。
・『今後、若者の自殺対策に必要な取り組みとは?  これらの現状を踏まえ、日本財団では官民連携での協力体制を作り、若者を主とする自殺対策を検討している。その内容について、日本財団国内事業開発チームの児玉渚(こだま・なぎさ)さんにお話を伺った。 「東京都江戸川区では、『SOSの出し方教育』に力を入れています。恥ずかしいことじゃないから、辛くなったら誰かに相談してほしいと、子どもたちに伝える取り組みです」 具体的には、区立小中学校全校の子どもたちにはお守り型の「相談先一覧表」を配布。手渡す際に「相談先に迷ったら私に言ってね」と配布者が声を掛けることで、子どもたちが困難に直面した際に相談しやすい地域づくりに注力している。 また、長野県では県内の市町村長を対象に、自殺対策の必要性をアピールするキャラバンを開催した。 「自殺は鬱(うつ)が原因といったイメージが強いことが理由で、福祉分野が対応すべきだと思われることも多いんです。けれど自殺は、貧困や家庭環境のトラブルなど、社会全体で取り組むべき課題が要因にあることも多々あります」 自殺問題は、当事者意識を持って包括的に解決しなくてはならない。それを県のリーダーに理解してもらうことで、県全体で取り組みやすい環境をつくることが狙いであったと言う。 そんな活動を手掛ける児玉さんに、今後若者の自殺対策に必要な取り組みについて聞いたところ、「自殺未遂に関して言えば、まず傷ついた心身の治療を継続的に行える仕組みです。これまでの調査で分かったことの1つが、若年層に限らず、一度自殺未遂を経験している方はそれを繰り返している場合が多いということです。例えば薬物の過剰摂取で病院へ搬送されたとします。その際治療は施しても、自殺の原因までは対処されないため、自殺未遂を繰り返してしまうのです」と言う。 自殺まで追い込まれてしまう人のほとんどが、複数の原因を抱えているという。仕事に疲れて転職した先がブラック企業で、さらに借金を抱えてしまい…というように、さまざまな事柄が重なり、人は追い込まれるそうだ。 「そこで必要なのが、心身のサポートのノウハウを持ち合わせている訪問看護師などといった支援職の協力です。自殺未遂者の元へ通いながら、身体的なケアに加え、自殺を考える原因への対応を続けることで、自殺未遂の再発は防止できるかもしれません」 また調査の結果、自殺念慮のある若者が考える相談相手の大半が、身近な人物であったことも対策のヒントになったそうだ。 「友人や家族、恋人に『リストカットしてしまった』と相談された時、どのように接すれば良いのか分からない方も多いと思います。そこで、電話やチャットを活用して『相談を受ける側』へノウハウを伝授するサポート体制を構築できたらと思っています。学校問題に悩む若年層から相談を受けることの多い、先生などの支援職の方にも役立つはずです」 さらに「いじめ」や「不登校」を経験した若者がやり直せる社会をつくることも重要だと児玉さんは語る。 「学校へ行くことが苦痛になった子どもたちに、別の方法で社会と関われるセカンドチャンスを提供する。そんな居場所があれば、きっと多くの子どもの支えになると思うんです」 とは言え、最も必要なのはやはり周りにいる大人たちのサポートだ。 「悩みを相談されたら、とにかく共感して話を聞いてあげてください。一般常識を押し付けたり、助言をしたりするのではなく、じっくり声に耳を傾けること。自殺を考えるほど追い込まれている若者にとって、自分を分かってくれる存在がいると思えること、それが大きな支えになるのです」〈日本財団第3回自殺意識調査概要〉は紹介省略)』、「『相談を受ける側』へノウハウを伝授するサポート体制を構築できたらと思っています」、確かに重要なカギとなりそうだ。様々な自殺防止の試みが、広がることを期待したい。

第三に、ドイツ在住フリーライターの雨宮 紫苑氏が8月10日付け現代ビジネスに掲載した「若者の死因1位が「自殺」の日本、なぜそんなに生きるのが「辛い」のか ドイツからその「辛い」について考えてみた」を紹介しよう。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66433
・『日本では10歳~39歳までの死因1位は「自殺」(厚生労働省自殺白書H30年度版)であり、世界で比較してももロシア・韓国とともに「若者の死因自殺率」が高い(厚生労働省「諸外国における自殺の現状」)。 日本ではそんなに生きるのが「つらい」と感じてしまうのだろうか。それはなぜだろうか。 22歳まで日本に生まれ育ち、ドイツにわたった雨宮紫苑さんが自身の体験を踏まえて検証する』、興味深そうだ。
・『なんでそんなに「つらい」のか  ここ最近のトレンドなんだろうか。どうにも、「生きづらい」という言葉を見かけることが多い。「生きづらさを感じる人にエールを贈る」「生きづらい人のサポートをしたい」「生きづらさに負けずにがんばろう」……。 いたるところで気軽に使われている「生きづらい」という言葉は、改めて考えるとなかなか衝撃的だ。仕事がつらいとか人間関係がつらいとかそういうレベルを通り越して、「生きる」のが「辛い」のだから。 実際のデータでも、悲しいことに「生きづらさ」を抱える人の多さがうかがえる。たとえば厚生労働省の統計によると、15~39歳の各年代の死因第1位が自殺だ。 内閣府の『我が国と諸外国の若者の意識に関する調査』では、自分の将来のことについて心配している日本人は78.1%で、心配していない人は21.8%。ちなみにドイツは56.1%と43.9%、アメリカは63.4%と36.6%、スウェーデンは49.1%と50.9%。 『世界幸福度ランキング』では、156か国中日本は58番目。また、以前書いた記事でも紹介したとおり、自分の容姿への満足度は22ヵ国中最下位だ。 こういう統計を見ると、国民性もあるとはいえ、たしかに「人生楽しくてしょうがない!」「充実してる!」「自分が好き!」と迷わず言える人はかぎられているのだろうと思う。 では、いったいなにがそんなに日本人を生きづらくしているんだろう? それはたぶん、「こうすべき」という固定概念だ』、どういうことだろう。
・『日本に生まれ育った私が初めてドイツへ  大学2年生の夏休み、わたしははじめてドイツを訪れた。現地の大学が提供する1ヶ月のサマーコースに参加するためだ。 それまでわたしは、日本人両親のもとに生まれ、日本で育ち、日本語を母語とする日本人としか関わったことがなかった。わたし自身も日本生まれ日本育ちだ。そんなわたしが、ドイツ滞在の1ヵ月間で、世界中からやってきたいろいろな人と出会うこととなる。 就職回避のために片っ端から奨学金を申し込んで各国を留学ハシゴしているオーストラリア人。 5ヵ国語話せる中国人。 留学はカモフラージュで将来の出稼ぎ準備で来たルーマニア人。 留学中でも週末は実家に帰って恋人と会うフランス人。 家賃と生活費が安いドイツに留学するかたちをとって、大好きなスイス旅行に行きまくり授業にまったく来ないアメリカ人 テストに遅刻するのがイヤだから、大学の駐車場で車内泊をしたというチェコ人もいた。出身国を紹介する授業で「チェコのお酒をもってきました」と振舞ったお酒のアルコール度数は、なんと40%! 何気なく飲んだわたしは酔っ払って早退することに……。 そうそう、日本語がとても上手なブルガリア人女性とも仲良くなった。舌ピアス、葉巻を咥え、腕にはがっつりタトゥー。日本だったら絶対に関わらなかったであろうタイプだけど、なぜか気があったのだ。ブルガリアでは誕生日の人がまわりの人にプレゼントをする文化らしく、彼女の誕生日に手作りクッキーをもらった』、「ブルガリアでは誕生日の人がまわりの人にプレゼントをする」、面白い習慣の国もあったものだ。
・『世界は広かった!  年齢も、母語も、文化も、宗教観も、なにもかもがちがう人たち。そんな人たちと出会ったことで、わたしのなかの「こうあるべき」は、たった1ヵ月でことごとく崩れ去った。 なーんだ、大卒でそのまま就職しなくても死にはしないじゃん。海外でも住んでみりゃどうにかなるじゃん。年齢や偏差値なんて日本を出たらだれも気にしないじゃん。いろんな人がいて当然! そう思うようになったのだ。 サマーコースに参加する前のわたしは、「高校を卒業していい大学に行き、大手企業に就職し、結婚して子どもを産む」という未来を漠然と思い描いていた。 でも、世界は広い。そういう生き方だっていいけど、そうじゃない生き方だっていい。どうやって生きていくかは、自分で選ぶもの。大学2年生のわたしは、そんなことすら知らなかった。 日本にはわりと明確な人生の規定路線があって、気がづいたら「多数派」という流れるプールのなかでみんなと一緒に流されていくことが多い。 受験生なら塾に行って勉強しましょう。大学生は早いうちから就活をしましょう。新卒入社したらできるだけ3年は勤めましょう。わたしのようなアラサーの女性は、「結婚」「出産」という使命を果たすことを期待されることも少なくない。 そうやって「当然」を刷り込まれていくうちに、いつのまにかそれ以外の選択肢を削り取られてしまうのだ。まるで、ほかの選択肢なんて存在していないかのように』、殆どの日本の若者は、「「当然」を刷り込まれていくうちに、いつのまにかそれ以外の選択肢を削り取られてしまうのだ」、その通りなのだろう。
・『押し付けるの、やめませんか  日本は年功序列がいまだ根強く、学校生活から年齢による上下関係を叩き込まれる。そんななかでは、「一度勤めて大学に入りなおす」「40歳で転職、ゼロからキャリアをスタート」ということはむずかしい。 でも問題は、そういった制度的なことだけでなく、自分のなかの「こうあったほうがいい」を他人に対して「こうすべき」と押し付ける人が多いことだと思う。 たとえば学校の黒髪強制。「30代なのにミニスカートを履くなんてみっともない」と他人のファッションに口を出したり、「結婚したなら旦那さんにおいしい料理つくらないとかわいそうでしょ」と首を突っ込んだりするのもそうだ。 自分は多数派に所属するごくふつうの人間だから、自分の価値観は正しい。そう信じて疑わず、平気な顔で他人に「こうすべき」と言ってくる人が多すぎる! 「多様な価値観を認めます」というスタンスの人も、このご時勢だいぶ増えてきてはいる。でも、自分のなかの規格から外れた人をどう扱っていいかわからず持て余すことはあるだろう。 「60歳で東大合格」という見出しを見ればみんな「すごい!」と誉めそやすが、実際同じゼミにいる60歳の学生に声をかける人は少数ではないだろうか。小学生不登校youtuberを応援したとしても、採用面接で「ずっと不登校で動画を上げていました」と言われたら採用をしぶる人が大半じゃないだろうか。現実なんてそんなものだ。 「こうあるべき」論が強いから、そこからはみ出た人は異物として扱われ、浮いてしまう。だから少数派は、いつだって生きづらさを抱えることになる』、これは日本社会の強い同調圧力と言い換えることも出来、その通りだと思う。
・『「異端者」は「裏切者」じゃない  じゃあ多数派に所属すれば万々歳かというと、そうでもないのもまた問題だ。多数派に所属しているからって、仲間と手を繋いで仲良しこよし、というわけではない。「この場で自分は異物じゃないか?」と常に不安が付きまとう。 お互いを牽制しあって「異端者はいないか?」と目を光らせていることも結構ある。多数派という枠から飛び出すときは、よっぽどうまくやらないと「裏切り者」かのように言われがちだ。 だから、多数派からこぼれてしまわないよう、できるだけ目立たず平凡に生きようと、自分の自由を自分で縛らざるをえない。 というのも、ドイツで暮らすようになってから、「こうだったらいいのになぁ」と口だけで言う日本人がとても多いことに気がついたのだ。「もう少し若ければ」「お金があったら」「家事を手伝う夫と結婚していれば」「5キロやせていれば」「いい大学を出ていれば」……。 ドイツに移住後、「いいなー。わたしも海外住みたい!」となんどもなんども言われた。でも、「住めば?」というと「わたしには無理だよ」と言う。「フリーランスとして働けば楽しいだろうなぁ」と言う人に「じゃあ独立すれば?」と言えば、これまた「現実的には無理だけどね」と返される。 その気になれば実現しそうな理想ですら、「いやいや無理だよ~」「そこまで本気じゃないし(笑)」と諦めて、笑いながら「いいなぁ」と言い続ける。多数派への忖度に慣れすぎていて、自分の可能性を信じられない思考回路になっているみたいだ。 諦めることがあまりにも当然だから、「なんであいつは能天気に夢を追いかけているんだ」「そんなの失敗するに決まってるからやめておけ」と他人の可能性も奪いたくなるのかもしれない。自分だって諦めたんだから、お前も諦めろ、と。 だから多数派も少数派も、みんな息苦しい』、「息苦し」さをここまで具体的に掘り下げたのは、さすがだ。
・『他人と比較して「つらい」なんてナンセンス  ありきたりな着地点ではあるけど、やっぱり「こうあるべき」を減らすことが大切だと思う。というか、「こうありたい」ならともかく、「こうあるべき」なんてだいたいの場合が個人の好みや希望、気のせいでしかない。 世の中には、大学を中退して起業した人、20代半ばから大学に入り直した人、40歳で単身海外移住に挑戦した人がいる。もっと広い世界を見てみれば、自分の固定概念が幻想だとも気づけるのだ。 もちろん法律やら公衆道徳やらは気にしなければならないし、生まれ育った環境によって選択肢も変わるだろう。それでも未来はもっと柔軟に選べるものだと思うし、そうであってほしい。 青臭いかもしれないけど、20歳までまともに海外に行ったことがなく、出版社やメディア関係で働いたこともないわたしが、ドイツで文章を書いて生活できているのだ。ちょっと外に目を向ければ、自由に楽しくやってる人だって案外いるし、テレビで取り上げられるような「オモシロイ人生を送っている人」にあなたがなっちゃえばいい。 「生きづらい」が出発点の社会なんてまっぴらごめんだ。「こうすべき」とお互いの首を絞めてないで、「こういうのもありだよね」「こうなりたいな」という気持ちが尊重されるようになってほしいと思う』、強く同意したい。
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