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天皇陛下ご夫妻のパラオ訪問と安倍首相の「歴史修正主義」 [国内政治]

天皇陛下ご夫妻が今日、太平洋戦争の激戦地、パラオに出発される際に、「悲しい歴史 決して忘れぬ」と述べられたようだ。天皇陛下の歴史に対する姿勢を在日の政治学者ジェフリー・キングストン教授は、1月24日付けの東洋経済オンラインで、「歴史修正主義はアジアの分裂をもたらす」で安倍首相の姿勢を厳しく批判している。詳細は、下記のリンクの通りだが、私が特に衝撃を受けたポイントを絞って箇条書き風に列挙しよう。

・『安倍首相は2006~07年の首相就任中に、愛国心教育を推進する法律「改正教育基本法」を制定した。この法律は、他のアジア諸国と日本が共有してきた過去の歴史観に変化をもたらし、日本の若者に国家に対する誇りを育もうというものだった
・『2014年の初めには、文部科学省が教科書出版社に対し、議論の分かれる歴史問題については政府の見解または最高裁判所の判例に倣うよう促すガイドラインを発表した。また、同年末には在ニューヨーク日本領事館を通じて、日本政府が不正確だと考える慰安婦に関する教科書の記述を修正するようマグロウヒルに要求した。マグロウヒルはこの要求を拒絶し、根拠を提示して、同社の記述には、それを裏付ける学術的なコンセンサスが得られており、日本政府が教科書の内容について要求すべきではないと主張した』
・『米国の4つの街に慰安婦像を設置するきっかけをつくったのは、朝日新聞ではなく、安倍首相にほかならない。これらの慰安婦像の建設を呼びかけた朝鮮系アメリカ人は、慰安婦の動員に関して物議を醸した安倍首相の2007年の声明に反応
・『米国の議会調査局は、予想外の安倍首相の談話に関する報告書を発表し、安倍首相が村山談話から大きく逸脱するならば、未解決の歴史問題をめぐってアジア地域に敵意を呼び起こす恐れがあることを強調した』
http://toyokeizai.net/articles/-/58704

以上はほんの一部だが、まさに驚きの事実・解釈のオンパレードである。慰安婦像がソウルに作られたのが2011年12月、アメリカのグレンデールに作られたのは2013年7月なので、確かに「安倍首相の2007年の声明に反応」というのもうなずける。2番目の教科書検定問題は、昨日の日経新聞の「尖閣・竹島、全教科書に 中学社会科 政府の意向色濃く」につながるものだが、この問題は後日に改めて取り上げたい。歴史修正主義については、私も中国にだけは言われなくないとの思いもあるが、「自虐史観」からの脱却の影の面をもっと直視すべきであろう。


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やっさん

慰安婦像建設は安倍発言が引き金を引いたっとは皮肉だね。
by やっさん (2015-04-10 14:05) 

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