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日本・ロシア関係(その6)北方領土4(北方領土が「第二次大戦でロシア領になった」というロシアの主張は大間違い、裏交渉も暴露され…ロシア人も哀れむ安倍政権“土下座”外交、会談のたび経済支援…安倍首相が陥ったプーチン“無間地獄”、プーチン激怒 安倍演説「打倒ロシア」号令短歌を引用の愚) [外交]

日本・ロシア関係については、昨年12月21日に取上げた。今日は、(その6)北方領土4(北方領土が「第二次大戦でロシア領になった」というロシアの主張は大間違い、裏交渉も暴露され…ロシア人も哀れむ安倍政権“土下座”外交、会談のたび経済支援…安倍首相が陥ったプーチン“無間地獄”、プーチン激怒 安倍演説「打倒ロシア」号令短歌を引用の愚)である。

先ずは、在米作家の冷泉彰彦氏が1月14日付けNewsweek日本版に寄稿した「北方領土が「第二次大戦でロシア領になった」というロシアの主張は大間違い」を紹介しよう。
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2019/01/post-1057_1.php
・『日ロ交渉でロシアは、第二次大戦の結果として北方領土がロシア領になったと認めさせたいようだが、その理屈には根拠がない  領土問題の前進と、平和条約締結を目指した日本とロシアの交渉において、歴史認識の問題があらためて取り上げられています。ロシアが「第二次大戦の結果として南千島はロシアのものになった」ということを「日本に同意させたい」と躍起になっているからです。 この点については、毅然として反論すべきです。何故ならば、このロシアの論法は二重三重に間違っているからです』、その根拠を知りたいところだ。
・『まず、日本は第二次大戦を戦いました。これは動かし難い事実です。ですが、ロシアは違います。第二次大戦を戦ったのはソビエト社会主義共和国連邦でした。マルクス・レーニン主義を口実とした独裁政権であり、民主主義を否定するということから、現在のロシア連邦共和国とは似ても似つかぬ別の国でした。 もちろん、ソ連の崩壊に伴って、昔のソ連を構成していたロシア共和国が現在のロシアに変わっているわけですし、領土や住民については継続性があります。ですが、国のかたちとしては全く別です。確かに最近のロシアは、ソ連時代の国歌を採用したり(歌詞は変わっていますが)、昔アメリカと冷戦を戦ったソ連時代へのノスタルジーを感じる動きがあるのは事実です。 ですが、ロシアとソ連は別の国です。特に日本との関係ということであれば、ロシアは親日国家ですが、ソ連は冷戦のために日本とは軍事的に敵対していたわけですから全く別です。ですから、ソ連が第二次大戦で大きな被害を受けたからと言って、その代償として北方領土を占領したということまで、現在のロシアがそのまま継承する筋合いはないのです』、ロシアとソ連が「国のかたちとしては全く別」だから、「現在のロシアがそのまま継承する筋合いはない」というのには、いささか違和感を感じる。
・『仮に百歩譲って、ロシアが第二次大戦におけるソビエト連邦の被害と、その代償を要求する権利を有しているとしても、そもそも第二次大戦を通じて日本とソ連は戦火を交えてはいません。日ソ間には日ソ中立条約があり、独ソ戦が始まってからも、日独の同盟関係から日本がソ連と交戦するということはありませんでした。 それどころか、1945年の戦争末期には日本政府の一部はソ連の仲介による連合国との和平ができないか、真剣に交渉をしていたぐらいです。もちろん、その一方でスターリンのソ連は、ヤルタ協定などで対日宣戦を他の連合国に根回ししていたわけですが、その事実は日本としては認識していませんでした。 この点については、北欧で諜報活動をしていた小野寺信(まこと)陸軍少将が独自の情報網で察知して東京に警告を送っていたのですが、東京の政府は「ソ連の仲介による和平」に賭けてしまっていて、小野寺情報を無視してしまったというミスはありました。ですが、少なくとも日ソ中立条約について、一方の当事者である日本は1946年まで有効と信じていたという事実は重たいと思います。 いずれにしても、日ソ中立条約があり和平の仲介を依頼していた以上は、第二次大戦における日ソは友好国でこそあれ、互いに交戦国ではありませんでした。ですから、日本としては、独ソ戦の被害に対する懲罰として領土割譲要求をされても、受け入れる根拠はないのです。 それどころか、1945年の8月15日に日本がポツダム宣言を受諾し(連合国側への通告は14日)、陸海軍の無条件降伏を行った、つまり日本としては第二次大戦が終わったと認識した後で、ソ連は南樺太と千島の占領という軍事作戦を敢行しました。(満州方面では8月9日より戦闘開始)これは日本側からみれば、第二次大戦の一部とはみなせない、一方的なものであったと言えます』、小野寺氏の警告を無視して「和平の仲介を依頼」というのは、日本の馬鹿さを物語るものだ。「ソ連は、ヤルタ協定などで対日宣戦を他の連合国に根回ししていた」とあるが、対日戦の早期終結を目指したアメリカ側の要請に応じたとの説も有力だ。「日本側からみれば、第二次大戦の一部とはみなせない、一方的なものであったと言えます」というのはその通りだが、ソ連側からみれば、対日戦も第二次大戦の一部となるので、立場により見方が逆転するようだ。
・『その後、1956年には鳩山一郎内閣において、河野一郎農林大臣(現在の河野太郎外相の祖父)が対ソ交渉を行い、日ソ共同宣言に合意して日ソの国交が回復しています。この日ソ共同宣言では「戦争状態の終結」が合意されていますが、日本としては、この戦争状態の終結というのが「第二次大戦」だということは認めていません。あくまで日ソ中立条約が有効であるにも関わらず一方的に行われた戦闘行為であり、それによって発生した対立という考え方を取っています』、共同宣言上で明確に記載されていない以上、それはあくまで日本側の解釈に過ぎず、ロシア側には通用しないだろう。
・『このように、ロシアの言う「第二次大戦の結果として南千島がロシアのものになった」というストーリーは、二重三重に根拠が崩れていますし、日本としてそのような主張は一度も認めたことはありません。 では、プーチン政権は「大変な悪意を込めて」こうした主張をしているのかというと、それも違うと思います。あくまで交渉のカード、言葉のゲームとして持ち出しているのであって、むしろ堂々と否定することで対等の舌戦、論理戦に持ち込めばいいのではないかと思われます』、「舌戦、論理戦」は大いにやるべきだが、残念ながらどうみても日本側に「勝ち目」はなさそうだ。

次に、1月15日付け日刊ゲンダイ「裏交渉も暴露され…ロシア人も哀れむ安倍政権“土下座”外交」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/245483
・『「平和条約問題に関する協議を開始する」――。ロシアのラブロフ外相がこう宣言し、14日河野外相との間で、北方領土問題を含めた平和条約締結交渉の協議がスタートした。 ラブロフ外相は冒頭から「合意を歪曲したり一方的な発言をしない」と牽制モードだったが、それ以上に驚いたのは、外相会談の前にロシア側が国営テレビで、「日本側が共同記者会見を拒否した」と暴露し、批判したことだ。日本政府は否定しているが、どちらが真実だとしても、こうした裏交渉は、外交の場では明らかにしないのが礼儀じゃないのか。 来週22日に安倍首相が訪ロしてプーチン大統領と首脳会談が行われるというのに、ロシア側の態度は硬化の一途だ。先週は、「北方領土のロシア住民に日本への帰属が変わることを理解してもらう」とした安倍発言を問題視し、日本の駐ロシア大使を呼びつけて抗議までした。そして今度は公の電波で「共同会見を拒否」と日本に赤っ恥までかかせたのである』、まだ返還されてもいない段階での安倍発言は、どうみても「フライング」で、事態をこじらせるだけだろう。こんな暴言を許した官邸スタッフのセンスのなさには驚くほかない。しかし、日本側が「共同会見を拒否」したとは、よほど自信がないのだろうか。
・『忠誠心を試されている  「完全に主導権を握られてしまいました。ロシアはやりたい放題です。中国や北朝鮮だけでなく、韓国とも関係が悪化している日本の足元を見ている。どこまでロシアに付いてくるのか、忠誠心を見せるのか試している。『大使を呼び出し抗議しても、反応することなく、外相も首相も訪ロしてくる。まだまだ大丈夫』というところでしょう」(筑波大教授・中村逸郎氏=ロシア政治) ここへきてロシアでは北方領土問題に関する報道が増えているという。旧ソ連時代から人気の大衆紙「モスコフスキー・コムソモーレツ」は10日、日本についてこんな皮肉を記事にした。〈プーチン大統領は安倍首相の大好物をテーブルに置いて、安倍首相が食べようとしたところ、さっと持ち去った。ただ持ち去るだけではなく、氷水をぶっかけて持ち去った〉 「記事を読んだロシア人の友人から、『プーチン大統領のやり方はあまりにひどい』と連絡をもらいました。今の安倍首相はロシア人から見ても哀れな姿だということ。過去にロシアの報道で、日本を批判する記事はありましたが、同情されることはなかった。ここまでバカにするとは、主権を持った国に対する態度ではありませんよ」(中村逸郎氏) それでも安倍首相はプーチン大統領にへりくだるのか。それで北方領土は帰ってくるのか』、二島返還すら怪しくなっているのに、ここまで馬鹿にされても「へりくだる」だけとは、先ずは「外交の」安倍の名前を返上すべきだろう。

第三に、1月26日付け日刊ゲンダイ「会談のたび経済支援…安倍首相が陥ったプーチン“無間地獄”」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246209
・『「日ロ平和条約締結に全力を尽くす」と息巻いて25回目の日ロ首脳会談に向かった安倍首相は24日、手ぶらで帰国した。それでも大手メディアは「北方領土問題を含む平和条約締結交渉の加速で一致」などと持ち上げているが、安倍首相が「招かれざる客」だったことは明らかだ。やはりと言うべきか、今回もカネをせびられている。 安倍首相は民間企業トップらを同行する計画だったが、ロシア側が拒否。 会談後の共同記者発表で安倍首相が「6月にウラジーミルをG20サミットにお招きします」などと発言し、プーチン大統領との緊密関係をアピールした瞬間、ラブロフ外相は呆れたようなしかめっ面。記者発表を終えた安倍首相とプーチンが握手を交わしたシーンでは、日本側が拍手で盛り上げようとしたにもかかわらず、ロシア側は棒立ちだった。 筑波大教授の中村逸郎氏(ロシア政治)は言う。「ロシア側の姿勢を象徴していたのが、ラブロフ外相の表情です。〈本気で言っているのか? まだ事態を楽観視しているのか?〉と言わんばかりでした。ロシア側は2014年のクリミア併合に端を発した対ロ経済制裁に同調しながら、ロシアの言うがままに経済支援に応じる支離滅裂な対応に不信感を強めている。昨年9月にプーチン大統領が〈前提なしの平和条約締結〉を持ち出したのは、さらなる経済協力を引き出す口実に過ぎず、1島たりとも北方領土を返還する考えはありません。それなのに、ノコノコやって来る安倍首相に半ばゲンナリで、来るからには相応の手土産を持ってこいというスタンスなのです」』、日ロ首脳会談についての大手メディア報道は、まるで大本営発表以外の何物でもない。ラブロフ外相があきれたのも頷ける。きっと、「底抜けの馬鹿者」と思われたのだろう。
・『貿易額の引き上げをのまされる  安倍首相は勝手に任期中の領土問題解決を宣言し、交渉期限を設定。プーチンとの会談頻度は加速度的に増えたが、経済支援もうなぎ上り。プーチンのホームに飛び込んで交渉前進を試みるたびに、カネを分捕られる構図が出来上がっている。 16年5月にソチで開かれた13回目の会談では「新しいアプローチ」で合意するため、日本側が3000億円規模を拠出する共同経済活動を提案。昨年9月のウラジオストクでの22回目の会談では、共同経済活動で優先的に取り組む5項目の事業に関する行程表をまとめた。 そして今回はプーチンに「経済環境において十分な潜在力が活用されていない」とねじ込まれ、貿易額を今後数年以内に少なくとも1.5倍の300億ドル(約3・3兆円)への引き上げをのまされた。LNG(液化天然ガス)や木材などの天然資源を売り込むという。 「経済制裁の影響でロシア経済はガタガタになり、財政赤字の補填に使っていた予備基金もすでにカツカツです。安倍首相は今春にも再訪ロを検討しているようですが、相当の手土産を持参しない限り、プーチン大統領は応じないでしょう」(中村逸郎氏) 北方領土問題は4島返還を2島返還に後退させた揚げ句、プラスアルファどころかマイナスアルファの様相だ。プーチンから絶縁され、仕切り直しがベストシナリオかもしれない』、「安倍首相は勝手に任期中の領土問題解決を宣言し、交渉期限を設定」した手前、楽観的に振舞っているのかも知れないが、これでは足元を見られて吹っ掛けられるだけだろう。

第四に、1月31日付け日刊ゲンダイ「プーチン激怒 安倍演説「打倒ロシア」号令短歌を引用の愚」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246506
・『どうして、このタイミングで、この短歌なのか。安倍首相が施政方針演説で引用した短歌が、問題になり始めている。短歌は日露戦争中、明治天皇が国民に勇気ある戦いを呼びかけたものだ。しかし、日露戦争は日本にとっては栄光の歴史でも、ロシアにとっては屈辱的な敗戦の歴史である。よりによって、今月22日、安倍首相はプーチン大統領と会談したばかり。ロシア国民が触れられたくない歴史に触れたことで、プーチン大統領を刺激したのは間違いない。 安倍首相の“間抜けな引用”は、今回が初めてじゃない。昨年9月の総裁選の時も、「薩摩と長州で力を合わせ、新たな時代を切り開いていきたい」と、鹿児島県をヨイショし、わざわざ桜島をバックに出馬を表明しながら、「我が胸の燃ゆる思ひにくらぶれば煙はうすし桜島山」と、幕末の志士が薩摩への失望を詠んだ歌を引用している。どうやら、歌の意味を知らずに「桜島」という単語で選んだらしく、無教養ぶりを露呈した。 今回は無教養で済まない。 「しきしまの 大和心のをゝしさは ことある時ぞ あらはれにける」――。安倍首相が引用したのは明治天皇が詠んだ歌。「日本人の大和魂の勇ましさは、(平時では現れなくても)何か起こった時こそ現れるものだ」という意味で、日露戦争真っただ中の1904年に詠まれた。進行中の日露戦争に向けて、国民を鼓舞激励する天皇の「打倒ロシア」の号令なのだ。 日本は大国ロシアを破り、ロシアから南樺太(サハリン島南部)などを奪っている。安倍首相は、日露戦争が大好きらしく、2015年の「戦後70年談話」でも、「日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました」と語っている。しかし、ロシアにとっては目を背けたい黒星だ。 筑波大の中村逸郎教授(ロシア政治)が言う。「どうして、北方領土問題が難航するこのタイミングで、“対露戦争”に号令をかける意味の短歌を引用したのか理解に苦しみます。ロシアに押されっぱなしの安倍首相は、国内向けのアピールを込めたのかもしれませんが、ロシアは戦争を仕掛けられたと受け止めるはずです。怒ったプーチン大統領は6月の大阪G20をボイコットするかもしれません。ロシアにとって日露戦争は、アジアの後進国に負けて、サハリンという領土まで奪われた屈辱の戦いですからね。第2次大戦後、ロシアが北方領土を占領し、その後も引き渡しに応じないのは、日露戦争の仕返しとの意味もあるのです」 年頭会見でも、安倍首相は北方領土で暮らす住民の「帰属問題」を持ち出しロシア国民を怒らせた。外交のイロハが分かっていない』、安倍首相に「外交センス」が全くないことを露呈したエピソードだが、見逃した官邸スタッフの見識も信じられない酷さだ。これでは、北方領土返還はますます遠のくだけだろう。
タグ:1島たりとも北方領土を返還する考えはありません (その6)北方領土4(北方領土が「第二次大戦でロシア領になった」というロシアの主張は大間違い、裏交渉も暴露され…ロシア人も哀れむ安倍政権“土下座”外交、会談のたび経済支援…安倍首相が陥ったプーチン“無間地獄”、プーチン激怒 安倍演説「打倒ロシア」号令短歌を引用の愚) ソ連が第二次大戦で大きな被害を受けたからと言って、その代償として北方領土を占領したということまで、現在のロシアがそのまま継承する筋合いはないのです 日本・ロシア関係 冷泉彰彦 ですが、国のかたちとしては全く別です 「しきしまの 大和心のをゝしさは ことある時ぞ あらはれにける」 今回はプーチンに「経済環境において十分な潜在力が活用されていない」とねじ込まれ、貿易額を今後数年以内に少なくとも1.5倍の300億ドル(約3・3兆円)への引き上げをのまされた 日ソ共同宣言では「戦争状態の終結」が合意されていますが、日本としては、この戦争状態の終結というのが「第二次大戦」だということは認めていません 堂々と否定することで対等の舌戦、論理戦に持ち込めばいいのではないかと思われます 日本としては第二次大戦が終わったと認識した後で、ソ連は南樺太と千島の占領という軍事作戦を敢行しました。(満州方面では8月9日より戦闘開始)これは日本側からみれば、第二次大戦の一部とはみなせない、一方的なものであったと言えます 日ロ首脳会談 独ソ戦の被害に対する懲罰として領土割譲要求をされても、受け入れる根拠はない ソ連の崩壊に伴って、昔のソ連を構成していたロシア共和国が現在のロシアに変わっているわけですし、領土や住民については継続性があります 東京の政府は「ソ連の仲介による和平」に賭けてしまっていて、小野寺情報を無視してしまったというミス 日本人の大和魂の勇ましさは、(平時では現れなくても)何か起こった時こそ現れるものだ」という意味で、日露戦争真っただ中の1904年に詠まれた 来るからには相応の手土産を持ってこいというスタンスなのです 日露戦争は日本にとっては栄光の歴史でも、ロシアにとっては屈辱的な敗戦の歴史 完全に主導権を握られてしまいました。ロシアはやりたい放題です 小野寺信(まこと)陸軍少将が独自の情報網で察知して東京に警告 「日本側が共同記者会見を拒否した」と暴露 ラブロフ外相 河野外相との間で、北方領土問題を含めた平和条約締結交渉の協議 ヤルタ協定 第二次大戦を通じて日本とソ連は戦火を交えてはいません 「会談のたび経済支援…安倍首相が陥ったプーチン“無間地獄”」 年頭会見でも、安倍首相は北方領土で暮らす住民の「帰属問題」を持ち出しロシア国民を怒らせた 対ロ経済制裁に同調しながら、ロシアの言うがままに経済支援に応じる支離滅裂な対応に不信感を強めている ラブロフ外相の表情です。〈本気で言っているのか? まだ事態を楽観視しているのか?〉と言わんばかりでした 安倍首相は、国内向けのアピールを込めたのかもしれませんが、ロシアは戦争を仕掛けられたと受け止めるはずです 今回もカネをせびられている 施政方針演説で引用した短歌が、問題になり始めている。短歌は日露戦争中、明治天皇が国民に勇気ある戦いを呼びかけたものだ 「裏交渉も暴露され…ロシア人も哀れむ安倍政権“土下座”外交」 大手メディアは「北方領土問題を含む平和条約締結交渉の加速で一致」などと持ち上げているが、安倍首相が「招かれざる客」だったことは明らかだ 手ぶらで帰国 「北方領土のロシア住民に日本への帰属が変わることを理解してもらう」とした安倍発言を問題視し、日本の駐ロシア大使を呼びつけて抗議 中国や北朝鮮だけでなく、韓国とも関係が悪化している日本の足元を見ている。どこまでロシアに付いてくるのか、忠誠心を見せるのか試している 「プーチン激怒 安倍演説「打倒ロシア」号令短歌を引用の愚」 「北方領土が「第二次大戦でロシア領になった」というロシアの主張は大間違い」 貿易額の引き上げをのまされる Newsweek日本版 プーチン大統領は安倍首相の大好物をテーブルに置いて、安倍首相が食べようとしたところ、さっと持ち去った。ただ持ち去るだけではなく、氷水をぶっかけて持ち去った 日露戦争に向けて、国民を鼓舞激励する天皇の「打倒ロシア」の号令 裏交渉は、外交の場では明らかにしないのが礼儀じゃないのか あくまで日ソ中立条約が有効であるにも関わらず一方的に行われた戦闘行為であり、それによって発生した対立という考え方を取っています ロシアの言う「第二次大戦の結果として南千島がロシアのものになった」というストーリーは、二重三重に根拠が崩れています 日刊ゲンダイ
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