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健康(その8)(「根拠のない健康情報」はなぜ拡散されやすいか デマに加担しないためのリテラシーが必要だ、ニセ科学「ホメオパシー」の実践が危険な理由 毒物の「ヒ素」でさえ薬にしてしまう謎理論、毎日心地よく暮らす人の脳は危険な状態にある そのままだと人生が詰んでしまう) [生活]

健康については、4月28日に取上げた。今日は、(その8)(「根拠のない健康情報」はなぜ拡散されやすいか デマに加担しないためのリテラシーが必要だ、ニセ科学「ホメオパシー」の実践が危険な理由 毒物の「ヒ素」でさえ薬にしてしまう謎理論、毎日心地よく暮らす人の脳は危険な状態にある そのままだと人生が詰んでしまう)である。

先ずは、5月10日付け東洋経済オンライン「「根拠のない健康情報」はなぜ拡散されやすいか デマに加担しないためのリテラシーが必要だ」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/279071
・『健康に関する情報はいまやウェブでも数多く読めるようになりました。しかし、効果や科学的根拠の不確かな情報がSNSを通じて広まってしまったこともあります。誤った情報の拡散に加担しないためにも、真偽を見極めるリテラシーが必要です。 医学部を卒業し、NHKチーフ・ディレクターとして医療、福祉、健康分野で番組を制作してきた市川衛氏の著書『教養としての健康情報』から一部抜粋し、再構成してお届けします。 【2019年5月16日17時40分追記】初出時から記事の署名を変更しました。 最近では、医療や健康の情報に接する最大のきっかけは、ツイッターやフェイスブックなどSNSという人も少なくないのではないでしょうか。 ネット上の医療・健康記事にはとても有用なものがある一方で、時に科学的な根拠が存在しない、いわゆる「デマ」が拡散されることもあります』、興味深そうだ。
・『事実よりも「感情」を揺さぶるコンテンツが拡散  2016年には、DeNAが運営する医療情報サイト「WELQ」に科学的な根拠に基づかない医療・健康情報が掲載され、大きな問題になりました。 なぜ、根拠に基づかない情報が拡散されるのか。背景にあるのは、根拠云々より「感情」を揺さぶるコンテンツが拡散されやすいという現実です。 2016年、米ウィスコンシン医科大学のメガ・シャルマ医師らはフェイスブックなどSNSを通じて、どのような医療・健康記事や動画が拡散されやすいかを調査しました。対象としたのは「ジカ熱」に関する記事や動画です。 ジカ熱は蚊や性行為によって広がるウイルスを原因とした感染症で、2015年から2016年にかけて流行し、妊娠中の女性が感染すると出生異常の原因になるとして、北米や南米を中心に大きな話題になりました。 シャルマ医師らがフェイスブック上に投稿されているジカ熱に関する記事や動画を調べたところ、多くアクセス・拡散されている200の記事のうち、8割以上は適切な情報源(アメリカ疾病管理予防センターなど)を基に、正確な情報を伝えていました。 一方で12%は、誤解を生む情報を伝えていました。例えば「ジカ熱は発展途上国の人口削減のために利用されている」とか、「大企業による陰謀」というようなものです。 この結果を見ると、フェイスブックにおける医療・健康情報の正確性はおおむね保たれているように思えます』、「WELQ」の問題は記憶に新しいところだ。
・『ところが「どの情報が拡散されたか」を調べると、驚くべき実態が見えてきました。12%の「誤解を生む」情報のほうが、はるかに多く拡散されていたのです。 200の記事のうちで最も拡散されていたのは「ジカウイルスの恐怖が不正なでっち上げである10の理由」という動画でした。ジカ熱は大企業によるでっち上げであると主張するこの動画は、フェイスブック上で53万回以上再生され、19万6000人によってシェアされていました。 「正確」とされたコンテンツで最も拡散されたのは、WHO(世界保健機関)によるプレスリリースでしたが、アクセス数は4万3000程度にとどまり、シェアは1000程度、先ほどの動画の200分の1にすぎなかったといいます。 この結果について、シャルマ医師はCBSのインタビューに次のように述べています。 「フェイスブック上の医療健康情報は規制されておらず、疑似科学的な陰謀論は人気があり、したがって正確な情報よりも多くの人に届く傾向があります。 この傾向は、パンデミック(世界的な流行)の際に有害になると考えられます。なぜなら感染を広げる原因となる行動やパニックを生み出す可能性があるからです。ジカ熱だけでなく、エボラ出血熱や新型インフルエンザ、鳥や豚インフルエンザでも同様です」』、「12%の「誤解を生む」情報のほうが、はるかに多く拡散されていた」、「疑似科学的な陰謀論は人気があり、したがって正確な情報よりも多くの人に届く傾向があります」、というのは困ったことだ。
・『「善意」からのシェアが狙われる  2016年に行われた、アメリカ大統領選では、クリントン候補を誹謗中傷するようなフェイクニュースがSNSを通じて拡散され、選挙の結果に一定の影響を与えたのではないかと指摘されています。 BuzzFeed Newsによる報道で、人口200万人ほどのヨーロッパの小国・マケドニアの若者たちが、これらフェイクニュースを量産していたことが判明し、大きな話題になりました。若者たちの動機は政治的なものではなく、「そのほうが儲かるから」だったとされています。 感情的・煽情的であればあるほど拡散され、よりアクセスが増える。その結果として広告収入を得ることができる。ある意味で「合理的」ともいえる考え方によって、フェイクニュースが量産され、SNSの手を経て拡散されたのです。 感情的で、煽情的なものほど「気になる」ということ自体は人間の性であり、致し方ない面もあると思います。でも、せめて命や幸福に直結する医療や健康の情報では、丁寧で正確なものがもっと日の目を見るようにならなければと思います。 日々、スマホやPCで目にする医療・健康情報の中で気になったものを、つながりのある人に「よかれ」と思ってシェアなど拡散されるケースもあると思います。 しかしその善意を狙い、「シェアさせる」ことを目的に製造される情報があなたのタイムラインにも登場しているかもしれません』、「感情的・煽情的であればあるほど拡散され、よりアクセスが増える。その結果として広告収入を得ることができる。ある意味で「合理的」ともいえる考え方によって、フェイクニュースが量産され、SNSの手を経て拡散された」、というのは「致し方ない面もあると思います。でも、せめて命や幸福に直結する医療や健康の情報では、丁寧で正確なものがもっと日の目を見るようにならなければと思います」、というのは同感である。
・『この項では、実際にSNS上で「拡散」された誤解を生む情報の事例をご紹介していきます。もし、ご自分のSNSのタイムライン上にこうした情報が現れたら、どうやって「見極め」ればよいのか、考えながら読み進めてみてください。 2017年、ツイッター上で1つの投稿が話題になりました。 あるユーザーが「温泉評論家さんから聞いた話」を投稿したところ、広く拡散。投稿に付いたリツイートと「いいね!」の数はそれぞれ5万件以上に上りました。 「毎年、温泉で1万5000人が亡くなる」は本当か  内容を要約すると、次のようなものです。 ・毎年風呂で亡くなる人は約2万人。5000人は自宅で、後の1万5000人は温泉などで亡くなっている ・防ぐには「旅館に着いたらお茶とお菓子をとる」「朝風呂の前には水分補給する」 本当だとしたら、とても重要な情報です。投稿した方も、誰かの役に立ちたいという思いからつぶやかれたのだろうと思います。ただ、もし情報が間違っていた場合、誤解が広がってしまう可能性もあります。そこで実際のデータを調べてみました。 まず調べたのは、厚生労働省の「人口動態統計」です。 1年間に亡くなった人の死因ごとにデータを公表しています。2016年の「不慮の溺死及び溺水」の数を確認すると、7705人となっています。川や海などでおぼれた人も含めての数ですので、入浴中のケースはもっと少なくなると考えられます。 溺死が交通事故(5278人)の死者数より多いというのは意外ですが、2万人と比べるとずいぶん少ないですね。ただこの数字には、入浴中に突然心臓発作を起こして、死因が「心臓病」となった場合などは含まれないのだそうです。 そこで、こうした入浴中の病気も含んだ死亡者数のデータがないか調べたところ、2014年に厚生労働省研究班による報告書が出されていることがわかりました。 報告書によると、病気なども含めた入浴中の死亡者数は、年間で1万9000人以上と推計されるとのことです。 ただし事故の8割以上は「自宅」で起きていました。さらに温泉地では、たとえ入浴中に異変があって救急車で搬送されても、心肺停止にまでは至らず救命される割合が多いとするデータがあることもわかりました。 考えてみれば、温泉地や銭湯など公衆浴場では、自分のほかにも入浴客がいるケースがほとんどです。異変が起きたとしても早く発見される可能性が高く、自宅より安全といえるかもしれません。つまりツイッターで拡散した「毎年、温泉で1万5000人が亡くなっている」という情報は誤りでした』、自宅での入浴中の死亡は、恐らく冬場のヒートショック(住環境における急激な温度変化によって血圧が乱高下したり脈拍が変動する現象)のためだろう。温泉ではあり得ない筈だろう。
・『よかれと思って誤った情報の拡散に加担すると、場合によっては誰かの営業活動の妨害となり、意図しないトラブルにもつながりかねません。 デマかどうかを見極める一番のポイントは、その情報やデータの根拠を示しているかどうかです。「●●の関係者に聞いた」というように、その部分をぼかしているような投稿は、シェアボタンを押す前に一呼吸おいて、その内容が本当に適切か少し調べてみることがおすすめです。 結論 温泉は自宅よりむしろ安全 よかれと思ってデマを拡散すると、トラブルにつながる可能性も』、「シェアボタン」(「いいね」など)を気軽に押す風潮も困ったことだ。いい加減なデマ情報拡散に手を貸しているということを認識すべきだろう。
・『「ありそう」な出来事こそ要注意  SNSで回ってきた医療・健康情報、要注意なものを見分けるポイントをまとめると、次の3つとなります。 1根拠となった発言者やデータがあいまい 2ドラマやマンガなどでありそうな「いかにもなシチュエーション」を描いている 3感情的な表現を使っている そう聞くと、なんだ、当たり前じゃないか?と思われたかもしれません。 でもここまでご紹介してきたように、実際に大きく拡散された投稿は、これらの特徴を満たしています。「感情的」で「ありそう」なものに注意を引きつけられ、誰かに知らせたくなってしまうことそのものは、人間である以上仕方のないことといえるかもしれません。 しかし心ならずもデマの拡散に手を貸してしまったら、知り合いに役に立たない行動を勧めてしまうリスクもあります。 SNSのタイムラインに回ってくる医療・健康系の情報。シェアのボタンを押す前に、前掲の3つの項目を思い出してみてください。そして当てはまりそうなら、1回深呼吸して、シェアするかどうかを一瞬だけでも考え直してみる。そうするだけで、デマの拡散に手を貸すリスクを減らすことができます』、「デマの拡散に手を貸してしま」うことは恥ずかしいとの認識を持って、冷静に対処してほしいところだ。

次に、内科医の名取 宏氏が7月16日付け東洋経済オンラインに寄稿した「ニセ科学「ホメオパシー」の実践が危険な理由 毒物の「ヒ素」でさえ薬にしてしまう謎理論」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/282404
・『今年2月、参議院議員の山本太郎氏が、日本母親連盟を批判する際に取り上げたことでも注目を集めた民間療法「ホメオパシー」。ヨーロッパ発祥の民間療法の実践が危険な理由とは?同療法に詳しい内科医の名取宏(なとり ひろむ)氏が解説する。 みなさんは「ホメオパシー」という言葉を聞いたことがありますか?ヨーロッパ発祥の民間療法の一種なのですが、日本では主に妊婦さんや出産後のお母さん方のあいだでホメオパシーが使われています。助産師から勧められたり 、母親同士のネットワークで広まったりしているようです。 みなさんも子育て中に「自然療法のホメオパシーを始めたんだけど、子どもの免疫力が上がって副作用もなくて、薬にも頼らなくてすむし本当にいいよ。やってみない?」と声をかけられることがあるかもしれません。ホメオパシーの利用者は、子どもに対しては化学物質を避け、できるだけ安全で安心なものを使いたいと考えている人に多いようです』、「ヨーロッパ発祥」とは初めて知った。
・『「ヒ素」が薬になる独自理論  ホメオパシーには、毒物を薄めると毒を打ち消す薬になり、しかも薄めれば薄めるほど効果が強くなるという独特の考え方があります。ヒ素が毒物であることは、みなさんご存じですね。そのヒ素を水やアルコールといった液体に溶かし、10倍や100倍に薄めて振り混ぜることを何十回も繰り返し、最終的にその液体を砂糖玉に染み込ませたものが、ヒ素の毒に効くという理屈です。 この砂糖玉を「レメディ」と言います。レメディは錠剤に似ていて、いかにも薬という形をしていますが、薬効成分は含まれていません。物質としてのヒ素は何度も繰り返し薄められているため、ヒ素のレメディには残っていません。 元の成分は含まれていないため、安全だというわけです。元の成分が残っていないのになぜ効果を発揮するのかというと、ヒ素の情報が水に記憶されているのだそうです。水の記憶は「バイタルフォース」や「波動」といった一見科学的に思える用語で説明されることもあります。 でも、効果だけあって副作用はないようなよいものであれば、病院でも使われているはずではないでしょうか。日本でホメオパシーを利用している医師は、きわめて少数です』、単なる「砂糖玉」を「レメディ」として有難がるのは、冷静に考えれば滑稽だ。
・『「ホメオパス」と呼ばれるホメオパシーの「専門家」がいるにはいますが、民間のホメオパシーの団体が独自に認定した資格にすぎず、国家資格ではありません。「水の記憶」や「波動」にも科学的根拠はありません。 ホメオパシーの理論で言えば、ヒ素のレメディはヒ素中毒に効くはずですが、実際にはヒ素中毒に対してではなく、不安や焦燥感に使われています。ヒ素中毒が、不安や焦燥感といった精神症状を引き起こすからでしょう。よく言えば柔軟で、悪く言えばいい加減です。 ヒ素だけでなく、ほかにもじつに多種類のレメディがあります。アロエ、ベラドンナ、毒グモ、ヒゼンダニ、犬の乳、亜鉛、硫黄、水銀など。変わったものでは、ベルリンの壁のレメディや般若心経のレメディがあります』、ここまで「多種類のレメディがあります」というのは驚きだ。
・『民間療法というより「加持祈祷」のたぐい  般若心経のレメディがいったい何に効くというのでしょうか。ホメオパシーの理論によると、般若心経のレメディは般若心経によって生じる症状に効くことになりますが、あるホメオパス(ホメオパシー治療を行う者)のブログによれば、成仏していない霊の憑依(ひょうい)や生霊に使うのだそうです。 もはや民間療法というより加持祈?の類ですね。生霊に効かすつもりなら、生霊を何度も繰り返し薄めたレメディを使わなければならないはずですが、さすがに材料の生霊が手に入らなかったのでしょう。 また、レメディは結構お高いです。例えば、小ビンに入った般若心経のレメディはネットショッピングのサイトで税込2052円で売られていました。ホメオパシーでは症状に合わせてレメディを選んで使うので、多種類のレメディを準備しなければなりません。 よく使う種類のレメディがセットになったものは1万円以上の値段がついています。ホメオパスに相談すると、これまたお金がかかります。保険はききませんので全額自費です。 値段が高くても、効けばまだいいでしょう。でも、これらのレメディに効果はありません。薬に効果があるかどうかは、その薬と似たニセの薬と比べてみることで証明できますが、臨床試験でレメディに似せたニセの薬と比較したところ、差がないことがはっきりわかっています(※1Shang A et al. Are the clinical effects of homoeopathy placebo effects? Comparative study of placebo-controlled trials of homoeopathy and allopathy., Lancet. 2005 Aug 27-Sep 2; 366 (9487): 726?32.)。 レメディには薬効成分は残っていませんから当然です』、。
・『レメディに特別な効果がなくても、効いたように誤解することはあります。例えば、不安に効くとされるヒ素のレメディを飲んで、不安がやわらぐこともあるでしょう。レメディに特別な効果がなくても、単になんだか薬っぽいものを飲んだことが安心感をもたらすのです。あるいはレメディを使ったあとに風邪が治ったとして、単に自然治癒しただけなのにレメディが効いたと誤認することもあります。 つまり、ホメオパシーは、いわばおまじないのようなもの。転んで膝を擦りむいた子どもに、「いたいのいたいの、とんでけー」と言ってあげると泣き止むのと同じです。薬効成分が含まれていないレメディには副作用はありません。おまじないとしてはよくできています。ホメオパシーがヨーロッパにおいて伝統的な民間療法として残ってきたのも、こうした理由があるのでしょう。おまじないですから、ベルリンの壁でも般若心経でもなんでもありなのです。 おまじないとしてだけ使用されていれば、ホメオパシーの問題点は高価であることくらいでした。しかし、残念なことに、おまじない以上の効果が信じられているせいで、子どもに実害が生じています』、プラセボ(偽薬)効果、そのものだ。
・『「ワクチンが毒」という謎理論  インターネットでは、さまざまなホメオパシーの体験談が語られています。例えば、中耳炎の子どもに対して母親がホメオパシーによる治療を続け、2週間以上も高熱が続いたケースでは、祖父母から「孫を殺す気か」と言われて総合病院を受診し入院となりました。 ホメオパシーは単なるおまじないだとわかっていれば、数日も熱が続けば病院を受診するでしょうに。この事例は、子どもに必要かつ適切な医療を受けさせていないので、児童虐待の一種である医療ネグレクトとみなされます。 ホメオパシーは「ワクチンは毒だ」という主張と結びついていることもあります。ホメオパシー団体の言い分によると、「ワクチンの成分を薄めたレメディによって病気が治った。よって、ワクチンは病気の原因に違いない」ということのようです(※2日本ホメオパシー医学協会の予防接種に対する見解)。 しかし、先に述べたとおり、レメディによって本当に病気が治ることは証明されていません。レメディを使ったことによる安心感や、レメディが効くに違いないという思い込みから、病気が治ったと誤認しただけだと私は思います。実際には、ワクチンはさまざまな病気を防ぎます(※3Facts for Parents: Diseases & the Vaccines that Prevent Them)。 レメディそのものは、ただの砂糖玉なので安全で無害ですが、「ワクチンは毒だ」という考えは有害です』、最後の部分はその通りだ。
・『ホメオパシーの有害な考えが引き起こした死亡事例もあります。赤ちゃんは出血を予防するビタミンKが不足しがちなため、本来は生後すぐにビタミンKのシロップが与えられます。 しかし、ホメオパシー団体の指導者は、「ビタミン剤の実物の投与があまりよくないと思うので、私はレメディーにして使っています」「ホメオパシーにもビタミンKのレメディーはありますから、それを使っていただきたい」などと言っていました(※4由井寅子 『ホメオパシー的妊娠と出産』 ホメオパシー出版)。 2009年、ビタミンK欠乏症による出血で生後2カ月の赤ちゃんが亡くなるという事件がありました。その赤ちゃんは、ホメオパシー団体に所属している助産師によって、本物のビタミンKではなく、ビタミンKのレメディを与えられていたのです。ビタミンKのレメディはただの砂糖玉ですから、ビタミンKの代わりにはなりません』、この事件は新聞で読んだ記憶がある。
・『医療関係者でさえ信じていた  ホメオパシーの指導者たちも、助産師もホメオパシーがおまじないであることをわかっていなかったのです。この事件は民事訴訟になり、助産師側が和解金を払うことで和解が成立しました。でも、いくらお金をもらっても、赤ちゃんの命は戻りません。 この事件を受け、日本学術会議は「ホメオパシーに頼ることによって、確実で有効な治療を受ける機会を逸する可能性があることが大きな問題」「医療関係者がホメオパシーを治療に使用することは認められません」という会長談話を発表しました(※5「ホメオパシー」についての会長談話)。 しかし、残念ながら、医療従事者であるはずの助産師の中には、ホメオパシーを使用している人もいます。 日本助産師会は「助産師がホメオパシーを医療に代わるものとして使用したり、勧めたりすることのないよう、継続的な指導や研修を実施し、会員への周知徹底」を図っています。もしみなさんが、助産師からホメオパシーを勧められたとしたら、その助産師は日本助産師会の指導に反しているものと思ってください』、日本学術会議や日本助産師会の声明は当然だ。
・『ホメオパシーを使用していた助産師は、自然な出産にこだわりがあったようです。ホメオパシーが受け入れられる背景に「自然は安全で、薬や注射は不自然で危険」という思い込みがあると思います。中耳炎が治らないのになかなか病院を受診しなかったり、ワクチンを否定したりするケースも、そうした考えが背景にあります。 自然が本当に安全なのか、よく考えてみましょう。医学が発展するまでは、たくさんの子どもたちが死んでいました。死亡統計がとられるようになった明治時代には、1年間における乳児死亡率は1000人あたり約150人でした』、「「自然は安全で、薬や注射は不自然で危険」という思い込み」、はもはや宗教がかっているようだ。
・『ホメオパシーが危険なシンプルな理由  現在の日本の乳児死亡率は1年間において1000人あたり約2人。 つまり、1歳になるまでに1000人の赤ちゃんのうち2人くらいが亡くなるということです。これは歴史的に見ても、現代において他国と比較しても大変少ない数です。 明治時代の日本では、現代の日本と比べて、約75倍もの赤ちゃんが亡くなっていました。江戸時代には、子どもの半数が成人するまでに死んだといいます。その死因の多くが天然痘(てんねんとう)や麻疹といった感染症でした。天然痘も麻疹も、今ではワクチンで予防できる病気です。 本来の「自然」は、多産多死です。現在の日本の社会では子どもが亡くなることが珍しくなったためか、自然が本来安全ではなかったことが忘れられています。 「自然は安全」という誤解に基づいて適切な医療を遠ざけるからこそ、ホメオパシーは危険なのです』、説得力溢れた主張だ。死亡事件まで引き起こしても、いまだに「ホメオパシー」信者がいるとすれば、驚きだ。

第三に、8月19日付けPRESIDENT Onlineが掲載した脳科学者の茂木 健一郎氏による「毎日心地よく暮らす人の脳は危険な状態にある そのままだと人生が詰んでしまう」を紹介しよう。
https://president.jp/articles/-/29513
・『「毎日、心地よく暮らすことが理想だ」という人がいる。だが、脳科学者の茂木健一郎氏は「そうやってルーティンを繰り返し、決まった脳の回路ばかりを使っていると、脳だけでなく人生も固まってしまう」と指摘する――。 ※本稿は、茂木健一郎『ど忘れをチャンスに変える思い出す力』(河出書房新社)の一部を再編集したものです』、面白そうだ。
・『長期記憶とIQの高さは関係ない  記憶には、「長期記憶」と「短期記憶」の二種類があります。 前者は、海馬を使って形成される記憶で、文字どおり、何カ月、何年という長い間、頭の中に保存されている記憶です。後者は、主に前頭葉が司るもので、数秒から数分というほんの短い間だけ保存されている記憶です。 ここでみなさんに質問です。いわゆる「頭のよさ(IQ)」と言われるものは、長期記憶と短期記憶のどちらに関係していると思いますか。こうたずねると、多くの人が前者、長期記憶と答えるのですが、そうではありません。 どれくらい多くの長期記憶を貯えられているかには、IQと関係していないことがわかっています。確かに、IQが高い人は、頭の中にたくさんの知識を貯えていることがあります。だからと言って、たくさんの知識があっても、IQが高くなるわけではないのです』、「たくさんの知識があっても、IQが高くなるわけではない」、というのは意外だ。
・『「思い出す」ができないと記憶を使いこなせない  いわゆる「頭のよさ」に関係するのは、短期記憶だと言われています。短期記憶とは、前頭葉という脳の司令室にある、スクリーンのようなところに、今この瞬間にどれだけのことが同時に映し出されているか、だと考えることができます。11桁の電話番号を聞いて、メモする間だけ覚えていて、メモし終わったら忘れてしまうというのがそれにあたります。 「頭のいい人」というのは、話をするとき、それまでの自分が話してきた内容を、前頭葉のスクリーンに映し出して、はっきりと見渡すことができていて、そのうえで次に何を言うかを決められるために、筋の通った面白い話になります。前頭葉のスクリーンにほんの少ししか映し出されていなければ、前の話と今の話のつながりが見えない、支離滅裂な話になってしまうことでしょう。 長期記憶として、側頭連合野を中心とする大脳皮質にいくらたくさんの記憶を貯えることができていても、折に触れて前頭葉に引き出して、現実世界に参照する訓練をしていないと、記憶という宝をうまく使いこなすことはできません。「思い出す」つまり、記憶を引き出してきて現在の状況に照らして、編集するから、その宝を活かすことができます。思い出すことがどうして大事かを、脳の仕組みから理解していただけたでしょうか』、確かに「思い出す」ことは、「記憶という宝をうまく使いこなす」「大事」なことのようだ。
・『「脳が危険な状態」かを5項目でチェック  自分が培った記憶を必要なときに思い出せるかどうかをチェックするリストがあれば、自分の脳の状態を判定できます。それを判定する材料として、「こういう状態になっていたら危ない」というチェックリストを用意しました。あなた自身、いくつか当てはまるものがあるでしょうか。 1.毎日つつがなく暮らしている感じがする 意外に思うかもしれませんが、心地よく暮らしている感じがするときは、あなたは自分の人生を自分で導いているとは言えません。「最近、人生に力を入れる必要がなくなった。スムーズにものごとが運ぶようになって、心地いいな。平和だな」という凪(なぎ)の状態は、ルーティンを繰り返し、決まった脳の回路ばかりを使っていて、人生が固まってしまっているということです。 2.忙しすぎる 忙しくしていればいいのかというと、それも1と同じく危険です。忙しいのは、仕事であれ、家庭であれ、忙しい原因となっている、単一の回路ばかりを使っていることが多いからです。 3.最近不安になったり、ドキドキしたりしたことがない 不安になったり、ドキドキしたりしたことがないということは、新しいものに挑戦していない、新しい状況に遭遇していないということです。これも一つの危険な兆候になります。自分で自分の人生を導く、自分の欲求に従うのは、正解がないことですから、もともと不安に感じるものなのです。 4.他人の望みに「何でもいいよ」と言っている 「どこに行きたい?」「何食べたい?」と聞かれて、「何でもいい」「どこでもいい」と答えてしまっていたら、これも、自分の脳の欲求に気づけなくなっている証拠です。「こういうレストランがあるけれど、どう?」という提案に対して、「別にいいよ」と吞み込むだけになっているなら、自分の欲求を抑えてしまっているか、自分から望むことがなくなってしまっているのかもしれません。 5.同じものごとを繰り返す 大好きな音楽、大好きな映画、大好きな本に繰り返し戻っていくのは、もちろんよいことです。大抵「古典」と呼ばれる作品は、何度観ても聴いても、新しい発見があって、学びがあるものです。ただ、そのようにすでに自分が好きだとわかっているものの中だけで、生活を営むようになっているとしたら、実は、好奇心を失ってしまっているか、自分の欲望が見えなくなってしまっているのかもしれません。 これら5つのうち、当てはまるものが多ければ多いほど、「思い出す」機能が弱っていると言えるかもしれません。 ではもしあなたの脳の思い出す機能が弱っているとしたら、どうすればいいのでしょうか。その方法を次にお話ししていきます』、私の場合、1、3、5が該当した。「「思い出す」機能が弱っている」のであれば大変だ。次の処方箋を見ずには落ち着かない。
・『「何もしていないとき」に働く脳部位がある  思い出す方法には、実は、二種類あります。無意識的にやる方法と、意識的にやる方法です。 前者は、デフォルト・モード・ネットワークの働き。後者は、脳の司令塔である前頭葉が命令を出して、意識的に記憶を引っ張り出すようにすることです。 デフォルト・モード・ネットワークは、何かに集中しているときよりも、何もしていないとき、リラックスしているときに、よく働く脳部位です(海馬もこのネットワークの一部と考えることができます)。 多くの人は、脳は集中しているときによく働いていると思っているようですが、それは、間違いです。何もやっていないときでないと、働かない脳部位があり、それがデフォルト・モード・ネットワークなのです』、私の場合はデフォルト・モード・ネットワークが働いているらしい。
・『ぼーっとすると「記憶の整理」が始まる  休んでいるときに、脳は勝手にさまざまなことを思い出して、体験と体験とを結びつけ、記憶の整理をします。日中集中して仕事をしたり、たくさんの人に会ったりしているからこそ、脳は体験の整理をする時間が必要になります。何かに集中してばかりいたら、情報が入ってくるばかりで、脳が整理の時間を取ることができません。 ぼーっとしているのは「無駄」な時間にみえますが、大事な整理をしている時間なのです。何もしないでいると、脳はようやく記憶を整理し始めます。 デフォルト・モード・ネットワークが一番働くのは、眠っているときやシャワーを浴びているとき、散歩をしているときなどです。そうしたリラックスをしているときにこのネットワークが働いて、記憶と記憶を結びつけたり整理したりすることで、いいアイデアが浮かぶとか、ずっと忘れていたことを不意に思い出すことがあります。1日の中で5分でも10分でもぼーっとする時間を持ちたいものです』、「ぼーっとする」ことの重要性を再認識させられた。
・『前頭葉に記憶を引き出すとメンテナンスができる  もう一つの意識的に思い出す記憶の整理術を説明しましょう。はっきりと意識するということは、前頭葉に記憶が引き出されるということです。 前頭葉は脳の司令塔ですから、そこに記憶が引き出されることで、「この記憶をどうしようか」「どういう意味があったのか」と改めて脳のさまざまな領域に問い合わせができるようになります。現実世界にも照らし合わせて、広範な記憶のメンテナンスをしてくれます。 意識して思い出す仕組みは、前頭葉の短期記憶の回路に、主に側頭連合野から記憶を引き出すことです。今の自分の前頭葉のスクリーンの中に、昔の記憶を映し出して、これからの役に立てることなのです』、なるほど。
・『「ど忘れ」こそが脳を鍛えるチャンス  意識的に思い出す場面とは、実は忘れてしまったときです。「あれ、何だっけな?」とものの名前や誰かと会う約束などをど忘れしてしまうことが誰にでもよくありますが、そのときは実は脳を鍛えるチャンスでもあります。思い出そうとしても思い出せないことはよくあって、そういう状態はイライラするので、思い出そうとすること自体をやめてしまう人がいますが、とてももったいないことです。 思い出そうとするだけで効果があるので、実際には思い出せなくてもかまいません。思い出そうとする癖をつけることは、記憶を整理する一連の回路を鍛えることになるので、結果として物忘れを防止することになります。また最高の脳のアンチエイジングです。 思い出すだけで脳が鍛えられる。これこそ、新しい脳の活用法です』、「思い出そうとしても思い出せないことはよくあって、そういう状態はイライラするので、思い出そうとすること自体をやめてしまう人がいますが、とてももったいないことです」、私はこの傾向が強まっていたが、もっと頑張って「思い出そうとする癖をつける」べきなのだろう。「結果として物忘れを防止することになります。また最高の脳のアンチエイジングです」、というのは大いにためになる話だった。
タグ:健康 東洋経済オンライン 茂木 健一郎 PRESIDENT ONLINE 市川衛 (その8)(「根拠のない健康情報」はなぜ拡散されやすいか デマに加担しないためのリテラシーが必要だ、ニセ科学「ホメオパシー」の実践が危険な理由 毒物の「ヒ素」でさえ薬にしてしまう謎理論、毎日心地よく暮らす人の脳は危険な状態にある そのままだと人生が詰んでしまう) 「「根拠のない健康情報」はなぜ拡散されやすいか デマに加担しないためのリテラシーが必要だ」 『教養としての健康情報』 事実よりも「感情」を揺さぶるコンテンツが拡散 12%の「誤解を生む」情報のほうが、はるかに多く拡散されていた 「善意」からのシェアが狙われる 「ありそう」な出来事こそ要注意 「デマの拡散に手を貸してしま」 名取 宏 「ニセ科学「ホメオパシー」の実践が危険な理由 毒物の「ヒ素」でさえ薬にしてしまう謎理論」 「ヒ素」が薬になる独自理論 毒物を薄めると毒を打ち消す薬になり、しかも薄めれば薄めるほど効果が強くなるという独特の考え方 砂糖玉を「レメディ」 多種類のレメディがあります。アロエ、ベラドンナ、毒グモ、ヒゼンダニ、犬の乳、亜鉛、硫黄、水銀など。変わったものでは、ベルリンの壁のレメディや般若心経のレメディがあります 民間療法というより「加持祈祷」のたぐい プラセボ(偽薬)効果 「ワクチンが毒」という謎理論 ホメオパシーの有害な考えが引き起こした死亡事例も ビタミンK欠乏症による出血で生後2カ月の赤ちゃんが亡くなるという事件 ホメオパシー団体に所属している助産師によって、本物のビタミンKではなく、ビタミンKのレメディを与えられていた 医療関係者でさえ信じていた 「自然は安全で、薬や注射は不自然で危険」という思い込み ホメオパシーが危険なシンプルな理由 本来の「自然」は、多産多死です。現在の日本の社会では子どもが亡くなることが珍しくなったためか、自然が本来安全ではなかったことが忘れられています 「毎日心地よく暮らす人の脳は危険な状態にある そのままだと人生が詰んでしまう」 長期記憶とIQの高さは関係ない 「思い出す」ができないと記憶を使いこなせない 「脳が危険な状態」かを5項目でチェック 1.毎日つつがなく暮らしている感じがする 2.忙しすぎる 3.最近不安になったり、ドキドキしたりしたことがない 4.他人の望みに「何でもいいよ」と言っている 5.同じものごとを繰り返す 「何もしていないとき」に働く脳部位がある 思い出す方法には、実は、二種類あります。無意識的にやる方法と、意識的にやる方法 前者は、デフォルト・モード・ネットワークの働き。後者は、脳の司令塔である前頭葉が命令を出して、意識的に記憶を引っ張り出すようにすることです ぼーっとすると「記憶の整理」が始まる 前頭葉に記憶を引き出すとメンテナンスができる 「ど忘れ」こそが脳を鍛えるチャンス 思い出そうとしても思い出せないことはよくあって、そういう状態はイライラするので、思い出そうとすること自体をやめてしまう人がいますが、とてももったいないことです 思い出そうとする癖をつけることは、記憶を整理する一連の回路を鍛えることになるので、結果として物忘れを防止することになります。また最高の脳のアンチエイジングです
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