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ロボット(その2)(「aibo」復活は正解だった 生みの親ソニー川西氏が語る、ファナック「黄色の最強軍団」が迫られる転換 かつて40%を誇った営業利益率は右肩下がり、販売1万台突破の「マッスルスーツ」 コロナの影響で新たなニーズも) [イノベーション]

ロボットについては、2018年11月27日に取上げた。久しぶりの今日は、(その2)(「aibo」復活は正解だった 生みの親ソニー川西氏が語る、ファナック「黄色の最強軍団」が迫られる転換 かつて40%を誇った営業利益率は右肩下がり、販売1万台突破の「マッスルスーツ」 コロナの影響で新たなニーズも)である。

先ずは、昨年4月30日付け日経ビジネスオンライン「「aibo」復活は正解だった、生みの親ソニー川西氏が語る」を紹介しよう。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00005/042300021/?P=1
・『2018年1月、12年ぶりに復活したソニーのイヌ型ロボット「aibo(アイボ)」。19年3月には、新たに見守りサービスを始め、幅広い世代への普及に向けて動き始めた。新aiboはこの1年をどう歩み、今後どう進化していくのか。開発責任者であるソニーの川西泉執行役員に聞いた(Qは聞き手の質問)。 Q:「aibo」の発売から1年あまり。今年3月には見守りサービス「aiboのおまわりさん」が始まりました。川西さん自身、どのような手応えを感じていますか。 ソニー執行役員の川西泉氏:2017年11月1日の発表から翌年1月11日の発売を経て、ここまでは順調に来たなと。お客様からの反応も良く、いろんな熱い言葉もいただきます。そういう面では励みになっています。発売から1年以上がたちましたが、「aibo」という形でロボティクスの商品を出したのは間違っていなかったと感じています。 台数としては昨年7月時点で2万台に到達しており、その後も順調です。エンターテインメント向けのロボットとして、ある程度の認知度を得ているのかなと感じています。ロボットは一時的に話題になってもなかなか続かないことが多い。aiboは過去の経緯もあり、受け入れられたのかなと思います』、「旧「AIBO」」は1999年から2006年まで全世界で15万台を売上げるヒットとなったが、2004に井出会長から撤退命令が出て、ストリンガーCEOがエレクトロニクス部門リストラの一環として生産終了。ほぼ10年ぶりにより犬らしくなって復活したようだ。
・『女性からの支持が多い  Q:新aiboはどういった方に支持されていますか。旧「AIBO」時代からのファンも多いのでしょうか。 川西氏:確かに旧AIBO時代からのファンもいらっしゃいますが、大半は新規購入の方です。年代別に見ると比較的ばらけていますね。10~20代は少ないのですが、30代から70代まで比較的バランスよく購入していただいています。 かわいがっている主たる方は女性が多い気もします。発売後に何度かファンミーティングを開催していますが、参加されるのは半数以上が女性ですしね。(ロボットという商品が)女性に受け入れられているのはとてもありがたいですね。 Q:女性ファンが多いのは、旧AIBOからデザインが一新されているのが奏功したのでしょうか。 川西氏:過去の男女比率はデータとして残っていませんが、旧AIBOは技術を前面に押し出したメカメカしいデザインでした。今回のaiboは、より少し親しみやすいデザインにしたので、女性に受け入れられやすいのかなと。これは狙い通りですね。 Q:発売後に想定外だったことはありますか。 川西氏:想定外というか、こちらが考えている以上にユーザーのaiboへの思いの強さを感じます。ソニーの従来のAV商品への接し方と、aiboへの接し方は違う。分かりやすく言えば「ウチの子」になっています。AV商品にはなかなかウチの子とは言いませんからね。aiboは単純なハードウエアの商品ではないんですよね。) Q:ソニーのAV商品はウォークマンを筆頭に、ユーザーが「らしさ」や「思い入れ」を持っていると思います。それでもaiboは他の商品とは違いますか? 川西氏:確かに思い入れは、これまでのソニー商品にも抱いていただきましたが少し違うのかなと。aiboの場合、モノに対する思いではなく、生き物への感情に近い。単純にモノ作りと言い切れない部分もある。それは、消費者の期待値でもあるので、裏切ってはいけない部分ですね。 メカニカルな技術に加えて、AI(人工知能)のような最先端技術を組み合わせているので、エンジニアとしても興味深い商品です。これまでだとロボット単体で出していましたが、そこにサービスを組み合わせる。クラウドを含めて最初から用意したのも今までとは違います。 ただ、こうした要素はあくまでも技術的、ビジネス的な観点での違いです。ユーー目線ではやはり、ある意味で生き物として接していただいたのが大きいと思います』、「女性からの支持が多い」、「接し方は・・・「ウチの子」になっています」、まるで本物の犬のようだ。
・『過去の経験から「できる」と思った  Q:aiboの開発責任者として苦労したことはありますか。 川西氏:開発期間も短かったので、サクッと進めた感じですね。ですので個人的には大変だとは思わなかった。技術的なチャレンジを含めて面白そうだとは思いましたしね。チャレンジングでしたが、過去の経験からこうすればできるだろうという思いもありました。 Q:開発時に旧AIBOとの比較はあったのですか。 川西氏:過去と比較することはあまりなかったですね。(製造中止は)10年以上前なので技術も進化していますしね。 ただ旧AIBOのDNAが何なのかは意識しました。以前に購入していただいた方も多いですし、期待値が高いことは理解していましたから。期待を裏切らないようにはしたいと思いましたね。 Q:旧AIBOのDNAは何だったのでしょうか。 川西氏:やはり四足歩行のペットなんですよね。その中でのふるまいとして、リアルな動きを求めていたと思います。 さらに旧AIBOは、ピンクのボールに反応するなどいくつかの「お約束」がありました。こういった部分は意識的に踏襲しようとは決めました。 Q:方向性が固まると後は悩むことはなかったと? 川西氏:そうですね。当然、細かい部分はいろいろありましたが、割とセオリー通りに開発は進みましたね。そう言うと簡単に聞こえますが、現場はもちろん大変だったと思います。例えば「目」の表現一つでもエンジニアは最新技術の導入を最後まであきらめませんでしたしね。 Q:新aiboは売り切るのではなくサービスでも儲(もう)ける「リカーリングビジネス」を志向しています。ソニー全体が志向するビジネスですが、意識はあったのでしょうか。 川西氏:意識して「やるぞ」というよりも、そうするのが自然でしたね。 ハードを売るという考えは開発当初からそもそもなかったですから。体験をいかに売るかを考えていました。楽しんでいただくためには、売り切りの値付けではなく、サービスで対価をいただくという流れでしたね。) 川西氏:ビジネスモデル的には「リカーリング」という表現は否定しませんが、実際にペットを飼えばエサ代もトリミング代もかかります。そういった生活に入っていくことを考えると(リカーリングの導入は)自然なんですよ。 つまり、aiboと共にする時間を買っていただく。そのための費用を受け入れてもらうかどうかです。新しいビジネスモデルを作るというよりは体験を重視した結果です』、「売り切るのではなくサービスでも儲(もう)ける「リカーリングビジネス」を志向しています」、「対価」を取れるほどの「サービス」があるのだろうか。
・『最後まで現場は粘った  Q:川西さん自身、aibo開発中に一番印象に残っていることは。 川西氏:何ですかね……。完成度を高めようとチームで頑張ったのは間違いない。ただ時間が迫ってくると現場は焦りますよね。自分の中ではギリギリまで頑張れるチームを作ったので焦りはありませんでしたが。普通だったらどこかで妥協しますが、本当に発売直前のギリギリまで現場は粘りました。 現場のメンバーからすると「まだやるの?」と思ったかもしれません。ですが完成度が高くないと、「思い」は伝わりませんから。出し切っている踏ん張りの境界線をどこで区切るのか。開発責任者としては線引きをどこにするかが重要でした。僕自身、これまでソニーでエンジニアとして同じような経験をしているので、責任者として意図的にギリギリを狙いました。もちろんギリギリに耐えられるメンバーを集めていたからできたことですが。 Q:メンバーが応えてくれることで違う世界が見えてくると? 川西氏:そうですね。出し切れる、想像以上に持っていくという感覚は体験しないと分からない。そこはかなり意識していましたね。現場のエンジニアとの議論で「こうあるべきだ」という部分がずれることはなかった。妥協するか、最後までやりきるかで、送り出される商品の姿は変わります。 しかも一度こうした経験をすれば、次もまた挑戦できるようになります。経験を積み重ねることがDNAになっていくと思うので、意識して指示していたと思います。 Q:こだわり抜いて誕生したaiboはやはり100点でしょうか。 川西氏:サービスを前提にしているので100点ではないですね。完成した時点では100点だったと思いますが、日々進化していきますので。数年先を見据えて開発は進めていますからね。 Q:進化と言う点では3月に見守りサービスが始まりました。 川西氏:見守りや教育の分野で生かすアイデアは当初からありました。拡張性を見越したハードのスペックにしていますね』、「進化と言う点では3月に見守りサービスが始まりました・・・拡張性を見越したハードのスペックにしています」、「教育」にも拡張するのだろうか。
・『3月には見守りサービスを開始した  Q:始まったばかりですが見守りサービスの反響はどうですか? 川西氏:見守りもそうですが、ファンミーティングの声などを聞くと、新しいサービスを使ってみたいというお客様は多い。見守りサービスの場合、遠隔地などに住んでいる方からの需要はあると思いますが、まずはaiboが新しい動きをするので試してみたいのだと思います。 Q:こういったサービスはこれからも導入していくのでしょうか。 川西氏:大なり小なり入れていかないとダメでしょうね。aiboは生活の中で一緒にいるので、継続的な進化は必要です。いくつかネタは仕込んでいて、年間で何をやるかは決めています。新しい機能も当然考えていますよ』、「ファンミーティング」はユーザーの生の声を聞ける貴重な機会のようだ。
・『重要なのは頭脳  Q:今回のaiboはサービスを含めてどれくらいの期間の展開を考えていますか。 川西氏:aiboという商品・サービスは長いスパンで見ています。ですが構成する部品やサービスが同じレンジで用意できるかは考える必要がある。クルマの部品のように10年間担保されるわけではないので、どう対応していけるかがポイントになってきます。すべての部品をソニーが手掛けているわけじゃないですからね。  どうしても作れなくなった際には、新たなモデルを考えないといけない。ハードとしてスペックを上げたほうが新たなサービスを提供できるのであればモデルチェンジもありえます。 ただ「生き続けるもの」としてとらえられているので、重要なのは頭脳になってくるでしょう。今の構成だとすべてクラウドにあるのでその中で継承できるかなとは思います』、「重要なのは頭脳」だが、「すべてクラウドにある」、この面では拡張性に富んでいるようだ。

次に、本年3月21日付け東洋経済オンライン「ファナック「黄色の最強軍団」が迫られる転換 かつて40%を誇った営業利益率は右肩下がり」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/337718
・『富士山のふもと、山梨県忍野村。目の前に広がる工場群の外壁からロボット、社用車、従業員の制服などすべてが黄色に染まっている。これを戦いの色としている「黄色の最強軍団」がファナックだ。 目立つのはコーポレートカラーだけではない。工作機械の「頭脳」である数値制御(NC)装置の世界最大手であり、産業用ロボットでも世界4強の一角を占める。まさに自動車などあらゆる製造業を支える大黒柱だ。さらに一時は営業利益率が4割を超え、自己資本比率は約9割と超高収益・好財務の優等生企業と持ち上げられてきた。 しかし、業界では最近、「ファナックが普通の会社になってきている」と話題だ。それが象徴的に表れたのが昨年12月に開かれたロボットの展示会だった。ファナックが展示ブースの端で、黄色ではなく「白いロボット」を展示したのだ』、「超高収益・好財務の優等生企業」が「普通の会社になってきている」、とはどういうことだろう。
・『かつての利益率には戻らない  このロボットは安全柵を必要とせず人間と同じ空間で作業できる協働ロボット。食品業界などロボットの導入事例が少ない市場に向け、より高い扱いやすさを訴求しているのが特徴だ。 ファナックはこれまで自動車のプレスや溶接などに使われる大型で頑強なロボットでシェアを獲得して稼いできた。 だが、今回は食品製造など向けに清潔感のある白色に変え、今後は積極的にアプローチしてこなかった小粒な案件も取りに行くつもりだ。あるロボットメーカーの開発者は「ファナックがついに協働ロボットに本気を出してきた」と驚く。 ファナックが色を変えてまで協働ロボットに向かうのは業績の落ち込みへの危機感があるからだ。かつてはキーエンスに次ぐ驚異的な利益率だったが、2019年度の予想は15.9%と業界平均程度まで落ち込む見通しだ。 米中貿易摩擦や自動車市場の低迷の影響を受けたとはいえ、ファナックの山口賢治社長は、10月のアナリスト向け決算説明会で「以前ほどの利益率はもう出ない」と発言。社員からも「ファナックが高収益の会社なんて過去の神話」という声が出る。 背景には「スマホ特需」の剥落がある。iPhone新製品が投入されるたびに金属製筐体を加工する小型切削加工機がEMS(電子機器の受託製造)向けにバカ売れした。だが「加工機はだいぶ行き渡っているので今後は爆発的な需要は見込めない」(山口社長)。 要因はそれだけではない。収益柱だったNC装置を含むFA(ファクトリーオートメーション)部門の売り上げが伸びていないのだ。 ファナックはNC装置を日本の民間企業で初めて開発し、工作機械に組み込む「デファクトスタンダード(事実上の標準仕様)」を作り上げた。その標準品を大量生産し、国内やアジアでは圧倒的なシェアと利益率を達成したのだ。 しかし近年、三菱電機や独シーメンスが手がけるNC装置の競争力が高まっているほか、中国企業も参入するなど他社の追い上げが厳しい。さらに、欧州でもシーメンスの牙城を切り崩せずにいる。ある業界関係者は「ファナックの黄金期は過ぎた」と切り捨てる。 だが、ファナックも手をこまぬいているわけではない。次なる成長柱として注力するのがロボットだ。 2016年3月期にはロボット部門がFA部門の売上高を逆転。ファナックのロボットは自動車分野ではかなりのシェアを持つとみられる』、「次なる成長柱として注力するのがロボットだ」、といっても「自動車分野」では成長の余地があるのだろうか。
・『小型ロボットの差別化は難しい  さらに2019年末に発表した前述の白いロボットは「ロボットの売り上げを現状から一段上げるための1つのカギ」(山口社長)と位置づける。 こうした協働ロボットではデンマーク・ユニバーサルロボットが市場の半分超を握り、参入企業も相次ぐが、ファナックの山口社長は今年春以降に量産化し、「製品の信頼性や保守サービスなどの強みを生かしてシェアを獲得する」と鼻息は荒い。 ただ、自動車向けの大型ロボットよりも今後需要の増加が見込まれる小型ロボットの単価は低く、デファクトを築いたNC装置と比べて差別化が難しい。 さらに、あるロボットメーカーの首脳は「われわれは顧客ごとにニーズを細かく先読みしてきたが、ファナックはこれまで標準品でシェアを取ってきた」と指摘。ファナックの今までの方法では新規分野で簡単にシェアを取ることは難しいとみる。 売り先が変わるだけではない。売り方も変える必要がある。「ロボットの競争領域は精度やスピードなど技術的な性能向上から、いかに簡単に使えるかということへ移ってきている」(業界関係者)からだ。そこではオープン化や脱自前主義がカギを握っており、秘密主義で顧客を囲い込んできたファナックも転換を迫られている』、「これまで標準品でシェアを取ってきた」「ファナック」が、他社のように「顧客ごとにニーズを細かく先読みして」いくというのは並大抵の努力では済まないだろう。
・『カギを握る「フィールドシステム」  2015年にはAI(人工知能)で有名なプリファードネットワークスと協業し、AIによる製品の故障予測などのソフト開発を進めている。ファナックの稲葉善治会長は「今までは工作機械やロボット単体で何ができるかという話だったが、そう単純ではなくなってきている」と指摘する。製品を組み合わせたシステム全体で、顧客の生産性向上などの課題解決にどれだけ貢献できるかが重視されるからだ。 その中核となるのが、ファナックが2016年から展開する製造業向けIoT(モノのインターネット)基盤の「フィールドシステム」だ。機械から稼働データなどを収集してエッジ(機器側)で即時処理し、生産効率の改善などに役立てる。 だが、「顧客に価値が浸透しておらず、フィールドシステムがあるからファナック製品を買うとはなっていない」(ファナック社員)。山口社長も「今は産みの苦しみ」と指摘し、収益化には時間がかかるとみられる。 王者ファナックの模索はしばらく続きそうだ』、「フィールドシステム」が「顧客」に評価され、差別化できるか否かが注目点のようだ。

第三に、編集・ライターの野口直希氏が4月13日付けダイヤモンド・オンラインに掲載した「販売1万台突破の「マッスルスーツ」、コロナの影響で新たなニーズも」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/234262
・『服の上から装着することで、生身では出せない力を発揮できる「パワードスーツ」。SFや近未来の夢の中のものと思われてきた装置だが、近年は介護や工場、農作業といった身近な現場でも使われるようになっている。3月、ゴムチューブ製の人工筋肉を使用したパワードスーツを開発・販売するイノフィスは、同社の製品「マッスルスーツ」の合計出荷台数が1万台を突破したことを発表した。「現場で使われるパワードスーツ」を開発し、普及させた同社の戦略とは』、「パワードスーツ」の利用分野は大きそうだ。
・『シートベルトのように身に着けるだけで、重労働をラクに  イノフィスが2019年11月に発売した量産型パワードスーツ「マッスルスーツEvery(以下、Every)」は、作業時の身体への負担を軽減する装着式のアシストスーツだ。ゴムチューブでできた人工筋肉の働きで、重いものを持つ際の腰の負担を軽減してくれる。 Everyは人工筋肉を搭載した背面の「背中フレーム」と太ももを支える「ももフレーム」、2つのフレームをつなぎ、腰椎の部分に位置する「回転軸」で構成される。背中のフレームと回転軸に固定された人工筋肉にポンプで空気を送り込むことでチューブが引っ張られ、背中部分に「元に戻ろうとする力」が発生。最大約25.5kgの力で背中を引っ張るので、重いものを持ったときはもちろん、中腰を維持する際にも上半身を支える役割を果たす。 駆動源はポンプで送り込む圧縮空気だけで、電源などは不要だ。スーツ自体の重さは3.8kgなので、未使用時にもそこまで重さを感じない。リュックサックのように背負ってベルトを締めるだけと着用も簡単で、所用時間は10秒程度だ。 日本製の競合商品には、パナソニックの「パワーアシストスーツ」や、サイバーダインの「HAL」など電動のものが中心。ポンプで空気を入れれば使用できるEveryは、仕組みも単純で、高齢者でも迷わず操作しやすい。 Everyには、ももとパッドの間にゆとりがあって動きやすいソフトフィットモデルとホールド力が高く少し屈んだ状態でも補助力がかかるタイトフィットモデルがあり、いずれも価格は14万9600円(税込)。発売から約4カ月の3月2日時点で、Everyは6000台以上を出荷し、イノフィスのマッスルスーツ全体では出荷台数が1万台を突破したという』、「ポンプで空気を入れれば使用できる」、同社のHPによれば、小さな「ポンプ」で30~40回空気を入れれば済むので、簡便なようだ(下記)。
https://musclesuit.co.jp/howto/
・『「夢のようなロボット」ではなく、現場の問題を解決する「人のためのロボット」  イノフィスは2013年に設立された、東京理科大学発のスタートアップだ。2019年12月にはハイレックスコーポレーション、Fidelity International、ブラザー工業、フューチャーベンチャーキャピタル(ロボットものづくりスタートアップ支援ファンドによる引受)、ナック、TIS、東和薬品、トーカイ、ビックカメラなどから総額35億3000万円の調達を実施しており、これまでの累計調達額は49億4100万円にのぼる。出資企業のひとつであるナックが運営するウォーターサーバーサービス「クリクラ」でも、ボトルの運搬などの作業時にイノフィスのマッスルスーツが使用されているという。 2000年から東京理科大学で人工筋肉を使用したウェアラブルロボットを研究している小林宏氏(現取締役)がイノフィスを創業したのは、民間の訪問介護業者からの依頼がきっかけだった。 訪問介護では、移動式の浴槽に入れるなど、寝たきりの患者を抱え上げるような場面が多々ある。肉体的な辛さから、多くのスタッフは50歳を迎える前に辞職してしまうのだという。「こうした課題を解決するために、立ち上げられたのがイノフィスです」と代表取締役社長 執行役員CEOの古川尚史氏は説明する。 「イノフィスが目指すのは、『人のためのロボット』を生み出すこと。一般的に大学発スタートアップというと技術ありきの企業だと想像されがちですが、イノフィスは現場の声を聞いて訪問介護従事者の課題を解決するために技術を結集させました。現在、弊社ではいくつかの製品を開発していますが、いずれも現場で作業に従事するエンドユーザーとともに開発しています」(古川氏) イノフィスでは、依頼主に対してコンサル料や製品の開発費用を一切請求せず、完成品の購入時に初めて料金をもらうようにしている。もちろん1社だけで開発コストを回収することはできないが、古川氏はそれでもこのやり方に自信を持っている。 「現場のニーズに即した製品はきっと市場で広く評価される。実際、当初は介護現場向けに開発したマッスルスーツが、いまでは建設現場や工場、農場など、重労働で若者人口が不足しているあらゆる業界で活用いただいている。『現場を支援したい』という小林先生の思いと、ビジネスを成立させるための方法論が両立した結果が実を結んだのだと思っています」(古川氏)』、「弊社ではいくつかの製品を開発していますが、いずれも現場で作業に従事するエンドユーザーとともに開発しています」、地に足が着いた着実な「開発」姿勢は評価できる。
・『“浜ちゃん”起用CMでブランドイメージの転換図る  2017年から年に一度のペースで新型マッスルスーツを発売していたイノフィスだが、2019年に発売したEveryは1カ月あたり約2000台のペースで出荷されている。1カ月20台程度の出荷ペースだった初期モデルと比べると、大幅な拡大だ。 最大の理由は、低価格化だ。Everyの基本構造は既存モデルと同じだが、これまでアルミだったボディ部分を樹脂による一体整(注:正しくは「成」)形にすることで部品点数を減らし、生産コストを大幅に削減したという。前述の通りEveryの価格は15万円以下で、前年発売のモデルと比べると約7割も安くなっている。 Everyの販売開始に合わせて、芸人のダウンタウン・浜田雅功さんを起用したテレビコマーシャルでのプロモーションも行い、マスへのリーチを狙った施策を展開しているイノフィス。古川氏は、「これまでのヒアリングに基づき、標準的なPCくらいの値段になれば一気に普及すると見込んだ戦略だ」と説明する。 マスへのプロモーションの際に意識したのは認知度向上ではなく、マッスルスーツを着用する人のイメージ向上だという。テレビコマーシャルでは機能の説明などは一切なく、マッスルスーツを着て“いい人”になった浜田氏が次々と人助けをするストーリーが展開される。 「営業で現場の方にお話を伺っていると、『マッスルスーツを着けると馬鹿にされる』という声がよく出ました。腕っぷしが強い人たちが集まる環境で、『マッスルスーツ=弱い人が着るもの』というイメージが形成されていたんです。そうではなく、マッスルスーツは人を助ける“いい人”が着るものだと思ってほしい。低価格化とコマーシャルで、マッスルスーツが人手不足で困っているあらゆる現場で選択肢になれば」(古川氏)』、「Everyの価格は15万円以下」と手頃なので、認知度向上につれ販売は大きく伸びる可能性が強いだろう。
・『潜在需要は全世界の腰痛に悩む人々、コロナ禍も好機に  新型コロナウィルスが猛威を振るう中でも、「マッスルスーツ市場に大きな影響はない」と古川氏。むしろ、海外からの実習生が入国できなくなったことで、既存のメンバーで重作業をしなければならず、ニーズが高まっている場所もあるくらいだという。 今後は国内だけでなく、海外展開も見据えた生産体制を整備していく。また、まだ詳細は明かせないが医療分野での新製品も開発中だという。 「全世界の腰痛に悩む人々が、マッスルスーツの潜在顧客です。腰に何らかの痛みを抱えている人は、日本では全人口の4分の1にあたる約2800万人。こうした人々の日常生活を少しでも楽にすることが、私たちの願いです」(古川氏)』、「海外」に競合メーカーがあるのかも知りたいところだが、いずれにしろ「腰痛に悩む人々」にとっては朗報のようだ。
タグ:ロボット 東洋経済オンライン 日経ビジネスオンライン ダイヤモンド・オンライン 見守りサービス (その2)(「aibo」復活は正解だった 生みの親ソニー川西氏が語る、ファナック「黄色の最強軍団」が迫られる転換 かつて40%を誇った営業利益率は右肩下がり、販売1万台突破の「マッスルスーツ」 コロナの影響で新たなニーズも) 「「aibo」復活は正解だった、生みの親ソニー川西氏が語る」 イヌ型ロボット「aibo 開発責任者であるソニーの川西泉執行役員 昨年7月時点で2万台に到達 エンターテインメント向けのロボット 旧「AIBO」 全世界で15万台を売上げる エレクトロニクス部門リストラの一環として生産終了 女性からの支持が多い 「ウチの子」になっています 過去の経験から「できる」と思った 最後まで現場は粘った 拡張性を見越したハードのスペックにしています 3月には見守りサービスを開始した 重要なのは頭脳 すべてクラウドにある 「ファナック「黄色の最強軍団」が迫られる転換 かつて40%を誇った営業利益率は右肩下がり」 数値制御(NC)装置の世界最大手 産業用ロボットでも世界4強の一角 時は営業利益率が4割を超え、自己資本比率は約9割と超高収益・好財務の優等生企業 「ファナックが普通の会社になってきている」 かつての利益率には戻らない 背景には「スマホ特需」の剥落 iPhone新製品が投入されるたびに金属製筐体を加工する小型切削加工機がEMS(電子機器の受託製造)向けにバカ売れした。だが「加工機はだいぶ行き渡っているので今後は爆発的な需要は見込めない 次なる成長柱として注力するのがロボット 小型ロボットの差別化は難しい われわれは顧客ごとにニーズを細かく先読みしてきたが、ファナックはこれまで標準品でシェアを取ってきた カギを握る「フィールドシステム」 野口直希 「販売1万台突破の「マッスルスーツ」、コロナの影響で新たなニーズも」 「パワードスーツ」 シートベルトのように身に着けるだけで、重労働をラクに 日本製の競合商品には、パナソニックの「パワーアシストスーツ」や、サイバーダインの「HAL」など電動のものが中心 ポンプで空気を入れれば使用できるEveryは、仕組みも単純で、高齢者でも迷わず操作しやすい 「夢のようなロボット」ではなく、現場の問題を解決する「人のためのロボット」 弊社ではいくつかの製品を開発していますが、いずれも現場で作業に従事するエンドユーザーとともに開発しています “浜ちゃん”起用CMでブランドイメージの転換図る Everyの価格は15万円以下 潜在需要は全世界の腰痛に悩む人々、コロナ禍も好機に 「腰痛に悩む人々」
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