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医療問題(その30)(中学生で統合失調症を発症「計算ができない」「暴言を吐く」「死にたい」今振り返る当時の僕、中学で統合失調症 実名告白「自分なりに病気と闘っている葛藤をわかって」、「怒りっぽい子ども」が増加している悲しい事情 「義務教育を放棄する中学生」まで現れだす) [生活]

医療問題については、4月19日に取上げたばかりだが、今日は、(その30)(中学生で統合失調症を発症「計算ができない」「暴言を吐く」「死にたい」今振り返る当時の僕、中学で統合失調症 実名告白「自分なりに病気と闘っている葛藤をわかって」、「怒りっぽい子ども」が増加している悲しい事情 「義務教育を放棄する中学生」まで現れだす)である。

先ずは、4月18日付けAERAdot「中学生で統合失調症を発症「計算ができない」「暴言を吐く」「死にたい」今振り返る当時の僕」を紹介しよう。
https://dot.asahi.com/dot/2021041300073.html?page=1
・『統合失調症は脳の機能がうまく働かなくなり、考えや感情がまとまりにくくなる病気です。およそ100人に1人がかかり、10代後半から30代前半の若い世代に発症しやすいという特徴があります。 榛澤裕一さん(32)は、中学のときに統合失調症を発症して入退院を繰り返しました。現在は、ほぼ症状が見られない安定した状態になり、東邦大学医療センター大森病院メンタルヘルスセンターのデイケア、イルボスコで、若い世代のデイケアを運営する仕事をしています。当時の様子やその後の経過をインタビューで語ってもらいました。前編・後編の2回に分けてお届けします。(匿名は精神疾患に対する偏見・差別を助長しかねないとの考えのもと、本人の承諾を得て実名で紹介します)(Qは聞き手の質問、Aは榛澤さんの回答) Q:榛澤さんが統合失調症を発症したときの状況を教えてください。 A:中学2年が終わって春休みに入り、学校のスキー教室があったんですね。そのころから夜眠れなくなり、妙にテンションが高くなって友だちに暴言を吐くなど、おかしくなりました。振り返ってみると、その1年くらい前から毎日頭が痛くて食欲がなくなってうつっぽくなったり、簡単な足し算や引き算ができなくなったり、死にたいと思ったこともありました。 でも「振り返ってみればそうだったな」と思い当たる程度で、当時自分ではおかしいと思ったことはなかった。だから母に「病院に行かない?」と言われたときも、「どこも悪くないのに、なぜ病院に行かなくちゃならないの?」と思っていましたね。 まず近所の内科の先生に診てもらったら、心とからだが乖離(かいり)しているから、専門の先生に診てもらったほうがいいと。そう言われても、よくわからなかったです。紹介された大学病院の精神科で診察を受けると、すぐに薬を処方されました。そのときも病気とは思っていないから「なぜ精神科?」「なぜ薬を飲まなければならないの?」と疑問だらけでした。 Q:精神科を受診するのは抵抗がありましたか? A:そうですね。当時、精神科が扱う病名で知っていたのは、うつ病や5月病くらい。精神に問題がある人が行く場所だから、自分にはまったく関係ないと思っていました』、「統合失調症」は私がよく理解していなかったので、本稿を取上げた次第である。
・『Q:治療が始まってからはどうでしたか? A:当初、大学病院の先生は躁うつ病(双極性障害)の可能性を考えていたようです。統合失調症なのか、うつ病なのか、躁うつ病なのか、判断が難しかったのだと思います。統合失調症だとはっきりわかったのは、20歳くらいだったかな。それまでは治療もうまくいかなかったですね。 発症当時、中学受験をして入学した私立の中高一貫校に電車通学をしていましたが、中学3年の1年間はほとんど通えなくて、勉強にもついていけなくなりました。なんとか中学は卒業できましたが、そのまま高校に内部進学して通い続けるのは難しかった。母がいろいろ考えて調べてくれて、近所の定時制高校に通うことにしました。 Q:最初に榛澤さんの異変に気づいて受診を勧めたのは、お母様だったのですね。 A:はい。母は「無理に学校に行かなくてもいいよ」と言ってくれて、すごく救われました。あのとき、「せっかく中学受験して入れたんだから、学校行きなさい!」みたいにお尻をたたかれるような言葉を投げかけられていたら、いたたまれなかったと思います。いつも病院についてきてくれて、ありがたかったですね。 父は最初は「急におかしくなってどうしたんだ」と驚いていましたが、学校を休んでいる僕を気分転換に外に連れ出してくれたり、優しかった。父にしてみれば将来こうなってほしいとかいろいろ希望はあったんでしょうけれど、直接言われることはありませんでした。両親も姉も祖母も、家族はずっと支えてくれました。 Q:中学の先生やお友だちの反応はどうでしたか? A:中学の先生は、今までとは違う僕の様子に「榛澤君、どうしたんだろう」と、ポカンとしたような印象でした。当時は先生も精神疾患についてそれほど知識がなかったでしょうし、母も具合が悪いことは伝えていたけれど精神疾患だとまでは伝えていなかったんじゃないかな。 学校を休んでいる僕を心配して担任の先生が自宅に様子を聞きに来てくれたことがありましたが、あいさつだけして自室に引っ込みました。変なプライドというか、自分がダメになってしまったという思いもあって、先生に合わせる顔がなかった。学校関係の人にはあまり会いたくなかったんですよね』、「診断」が確定するまで、中学3年生から「統合失調症だとはっきりわかったのは、20歳くらいだったかな」、ずいぶん長い時間がかかったことに驚かされた。「担任の先生が自宅に様子を聞きに来てくれたことがありましたが、あいさつだけして自室に引っ込みました。変なプライドというか、自分がダメになってしまったという思いもあって、先生に合わせる顔がなかった。学校関係の人にはあまり会いたくなかったんですよね」、なるほど。
・『僕は卓球部だったんですが、部の顧問の先生は1年生の時からずっと僕を見ていて、あるとき「そんなに頑張りすぎるとみんなも引くし、君の心が壊れてしまうよ」と言ってくれたことがありました。先生はわかっていたんだろうなと思います。 友だちは僕のおかしな行動が病気のせいだとわからないから、普段なら絶対言わないような友だちの悪口を言う僕に対して「なんでそんなことを言うの?」「なぜそんなにテンション高いの?」という反応でした。まだ中学生ですから、無理もないですよね。 でも一緒に電車通学をしていた友だちは、具合が悪そうだ、なにかある、と気づいたんでしょうね。「うちに泊まりに来なよ」と誘ってくれたことがあって、そのことは今も鮮明に覚えています。 Q:定時制高校に入学してからはどうでしたか? A:最初は「内部進学はあきらめざるを得ないから」というネガティブな感情が強かったですが、高校は自転車で10分くらい。朝起きられなかったから夕方から始まる定時制は好都合だったんですね。日中、母の実家の飲食店でアルバイトをさせてもらって、夜は学校に通ってという生活が、自分に合っていることに気づきました。 すぐに友だちもできて、病気のことも隠さず話しました。自分はちょっとこういう症状があるんだよとか。内心びっくりしていたかもしれませんが、みんな「ああ、そうなの」という感じでごく普通に接してくれました。普通に学校帰りに遊びに行って、特別扱いされることもない。それがとにかくうれしかったんです。 高校側には、入学前に精神疾患にかかっていることは伝えてあったんですね。だから先生が病気のことを理解してくれていて、「ちゃんと薬飲んだか?」「体調どうだ?」などと気にかけてくれました。精神疾患にかかわる知識も豊富。先生がわかってくれていることは、大きな安心感だったように思います。 高校生活はすごく楽しかったですが、病気のコントロールはうまくいきませんでした。薬を飲んでいても十分に症状が抑えきれないこともたびたびありました』、「朝起きられなかったから夕方から始まる定時制は好都合だったんですね」、ただ素人考えではあるが、無理してでも朝にキチンと起きるようにしていれば、体内時計がリセットされて、精神面にもいい効果が出た可能性があったかも知れない。ただ、医師からそうしたアドバイスがなかったようであれば、精神面への効果など期待できなかったのかも知れない。

次に、この続きを、4月18日付けAERAdot「中学で統合失調症 実名告白「自分なりに病気と闘っている葛藤をわかって」」を紹介しよう。
https://dot.asahi.com/dot/2021041300074.html?page=1
・『統合失調症は脳の機能がうまく働かなくなり、考えや感情がまとまりにくくなる病気です。およそ100人に1人がかかり、10代後半から30代前半の若い世代に発症しやすいという特徴があります。 榛澤裕一さん(32)は、中学のときに統合失調症を発症して入退院を繰り返しました。現在は、ほぼ症状が見られない安定した状態になり、東邦大学医療センター大森病院メンタルヘルスセンターのデイケア、イルボスコで、若い世代のデイケアを運営する仕事をしています。発症当時の様子やその後の経過を語ってもらった前編に続き、後編では病気を受け入れていった心境や精神疾患に悩む若者やそのご家族に伝えたいことを語ってもらいました。(匿名は精神疾患に対する偏見・差別を助長しかねないとの考えのもと、本人の承諾を得て実名で紹介します)(Qは聞き手の質問、Aは榛澤さんの回答)』、興味深そうだ。
・『Q:どのあたりから快方に向かわれたのでしょうか? A:高校を卒業しても具合が悪くなることが多くて入退院の繰り返しだったんですけれども、ようやく統合失調症の診断がつき、ある薬を使って治療していこうということになって少しずつ症状が改善していきました。その流れで25歳くらいから若者向けのデイケア(病気を抱えながら生活していくための対処法や工夫を学ぶ場)に通うようになって、本格的によくなってきたという実感があります。 デイケアは軽症の患者が通常の生活に戻っていくためのステップなのですが、以前の僕は病気が慢性化していて、その対象ですらなかった。デイケアに通えるくらい回復したということですね。 デイケアで病気について学ぶようになって、「なぜこのような症状が出るのか」をきちんと理解することができました。それまでは客観的に自分を見ることはできなかったんですよね。 また、病気を再燃させないための知恵を身につけてから、ごく自然に無理のない生活を心がけるようになりました。再燃の兆候やその対処法も学んでいるので、ちょっとおかしいなというときに早めに気づくことができます。上手に病気と付き合えるようになり、自信もつきました』、「病気を再燃させないための知恵を身につけてから、ごく自然に無理のない生活を心がけるようになりました。再燃の兆候やその対処法も学んでいるので、ちょっとおかしいなというときに早めに気づくことができます。上手に病気と付き合えるようになり、自信もつきました」、ずいぶん良くなったものだ。
・『デイケアで同病の仲間と出会えたことも、宝物です。つらかった経験を話してわかってもらえたときは、スッと気持ちが楽になった。結果論ですが、精神科の主治医だとかデイケアの仲間とか、この病気になったからこそ出会えた人もたくさんいます。前向きに考えられるようになったことも、デイケアのおかげかもしれません。 Q:病気を徐々に受け入れていったのでしょうか? A:統合失調症という病名がはっきりわかったのは20歳過ぎでしたが、それまで病名はあまり気にしたことはなくて、むしろ症状が気になりました。高校の頃だったか、精神疾患の本を見ると「こういう症状が出る場合は統合失調症が疑われる」というようなことが書いてあって、その通りのことが自分に起きているんですよね。「ああ自分の病気はこれだな」と病名を推測できました。あとから病名がついてきた感じでしょうか。 病名がある程度推測できたことで、半分はスッキリしました。不可解な症状が病気のせいだとわかれば、納得できますからね。だけど「自分は統合失調症なんだ」と認めるのはきつくて、現実を受け止めるまでにはかなりの時間がかかりました。 Q:現在はどのような生活を送っていますか? A:「寛解」といって、ほぼ症状が見られない安定した状態になり、東邦大学医療センター大森病院メンタルヘルスセンターのデイケア、イルボスコで、若い世代のデイケアを運営する仕事をしています。再発する可能性もありますから、体調を維持するため、夜更かしをしない、お酒は飲まない。羽目を外すような遊び方はしません。気をつけることが当たり前の生活になりました。仕事をして終わったら一休みして家に帰ってご飯を食べてお風呂に入って寝て……つまらない生活だと思われるかもしれませんが、そんなありきたりの毎日が今はすごく楽しい。働けること、そして社会とかかわりがあることがうれしいんですよね。昔はそういうことすらあきらめていましたから』、「高校の頃だったか、精神疾患の本を見ると「こういう症状が出る場合は統合失調症が疑われる」というようなことが書いてあって、その通りのことが自分に起きているんですよね。「ああ自分の病気はこれだな」と病名を推測できました。あとから病名がついてきた感じでしょうか」、本人は「高校の頃」に「推測」していたのに、正式に「診断」が出たのは、前編では「20歳ぐらい]とずいぶん時間がかかったものだ。
・『自分で収入を得られるようになったことで、将来のために貯金をしようといった地道な目標もできました。 Q:ご自身の経験を踏まえて、精神疾患に悩む若者やそのご家族にどのようなことを伝えたいですか? A:精神疾患にかかると「とにかく早く治したい」と焦ってしまいがちですが、治療が長期間に及ぶことも少なくありません。長い闘いになることは覚悟しておいたほうがいい。焦らないこと、そして腰を据えて「きっとよくなる」「必ず元気になる」と信じて、あきらめずに治療に取り組むことが大切です。 本人は自分なりに病気と闘っているんですよね。何とかしなければならないと思っているんだけれど、自分一人の力ではどうにもできなくて、それが反抗的な態度になってしまうんです。だから家族など近くにいる人は、本人の葛藤をわかってあげてほしいと思います。 また、家族は本人の将来を心配するあまり「中学や高校は絶対行かなきゃダメ」とか、「大学に進学するのは当たり前」などと押し付けてしまいがちです。でも精神疾患によって日常生活にはリスクが生じているときに、そんなことを言われたら、さらに負担がかかってしまうことになる。 近くにいるからこそ本人の話にじっくり耳を傾けて、どういう形で社会とつながっていくのがよいのかを一緒に考えてほしい。形にこだわることなく、無理のない方法を選んでほしいと思います。あきらめなければならないこともあるけど、いろいろな道がありますから。 また僕自身はかなりこじらせてしまったのですが、早く症状に気づいて適切な治療を始めれば、回復も早い。でも具合が悪くても、なかなか精神疾患と結びつけることができません。特に中学生など若い世代では、気づけないんですよね。 本人はもちろん、親でも先生でも友だちでも誰かに精神疾患の知識があれば、ちょっとした変化でも気づき、受診につなげることができるのではないでしょうか。一人でも多くの人に精神疾患について知ってほしいと思っています』、「家族は本人の将来を心配するあまり「中学や高校は絶対行かなきゃダメ」とか、「大学に進学するのは当たり前」などと押し付けてしまいがちです。でも精神疾患によって日常生活にはリスクが生じているときに、そんなことを言われたら、さらに負担がかかってしまうことになる。 近くにいるからこそ本人の話にじっくり耳を傾けて、どういう形で社会とつながっていくのがよいのかを一緒に考えてほしい」、「早く症状に気づいて適切な治療を始めれば、回復も早い」、なるほど。

第三に、4月19日付け東洋経済オンラインが掲載した精神科医、ライフサポートクリニック院長の山下 悠毅氏による「「怒りっぽい子ども」が増加している悲しい事情、「義務教育を放棄する中学生」まで現れだす」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/422447
・『コロナ禍によって、子どものフラストレーションがたまっている。 「国立成育医療研究センター」(世田谷区)による、0歳から高校3年生までの子ども・保護者を対象とした「コロナ×こどもアンケート」によると、15~30%の子どもに中等度以上の「うつ症状」の傾向がみられたという。 同調査は、コロナ禍以降4回にわたって行われ、直近の2020年11~12月に実施したアンケートでは、回答した小学4~6年生の15%、中学生の24%、高校生の30%に、中等度以上のうつ症状がある――ことに加え、その保護者の29%にも中等度以上のうつ症状がみられたと報告している』、「コロナ禍」の最中とはいえ、深刻だ。
・『子どもの相談が「以前の4倍」に  「当院でも中高生の子どもの相談がとても増えています。ここ3ヵ月で、以前の4倍ほどの急増です」と語るのは、うつ病のカウンセリングや依存症の認知行動療法を専門とするライフサポートクリニック(豊島区)の山下悠毅氏。 同クリニックは、基本的に成人を対象としているのだが、依存症を専門に取り扱うため、保護者が「ゲーム依存症になっているのではないか?」などの不安を覚え、親子で来院するそうだ。切羽詰まっている、そんな保護者が少なくないという。 実は、昨年9月に実施された「新型コロナウイルス感染症に係るメンタルヘルスに関する調査」(厚生労働省)において、新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と比べた変化の項で、約2割が「ゲーム時間が増加した」と回答している。 男性15〜19歳にいたっては58.1%、女性15〜19歳も43.2%という数字が示すように、10代のゲーム時間の増加は著しい。言わずもがな、休校や外出自粛などにともなうイエナカ時間の増加に比例する形でゲーム時間も増加しているわけだが、どうやら話はもっと複雑のようだ。 「私も、当初は『イエナカ時間の増加によるゲーム依存』といったケースを想像したのですが、ふたを開けると『子どもがコロナを怖がり学校に行かない』『感染しても無症状と伝えても家から出ない』といった相談ばかりでした。そのため、『過度に不安が強いお子さんや、理解力がまだ不十分なお子さんなのかな』と思ったのですが、診察室でお子さんと二人きりで話してみると、不安を語る子どもは少なく、新型コロナウイルスへの理解も問題のない子ばかりだったのです」(山下氏、以下同)) いったいどういうことか。 「診察を重ねていくと、どうやらこのたびの不登校の子どもたちは、私が今まで相談に乗ってきた、いわゆる“学校に行きたいのに行けない”子どもではなく、“学校には行く必要がないから行かない”と考えている印象です。もちろん、前者のようなケースの相談もありますが、緊急事態宣言の発令で学校が急に休みとなり、登校が再開したかと思えば、異なるクラスや学年の感染により再び休校となる。しかし、家族や友人が誰もが健康であり、『コロナはただの風邪』なんて話す大人までいる。その結果、一部の子どもは『学校は休んでも問題がないのでは』と疑い始めているのです」 これまでであれば、親が「学校へ行きなさい!」としかりつけることに、一定の効果はあっただろう。しかし、コロナ禍を経て、「え? どうして行かないといけないの。だって、学校へ行かなくても何とかなっているよ」が、一つの回答として間違いではないことが示されてしまった。 ゲームに依存しているのではないかという不安は、入り口にすぎず、奥へと進むと子どもと保護者の関係性に関する悩みがほとんどだという。「義務教育という、ある種の洗脳が解けてしまった。学力が低下することを危惧する保護者もいます」と山下氏が指摘するように、コロナ以前では通用した親から子への教育のフォーマットも、ニューノーマルを迎えているというわけだ』、「これまでであれば、親が「学校へ行きなさい!」としかりつけることに、一定の効果はあっただろう。しかし、コロナ禍を経て、「え? どうして行かないといけないの。だって、学校へ行かなくても何とかなっているよ」が、一つの回答として間違いではないことが示されてしまった。 ゲームに依存しているのではないかという不安は、入り口にすぎず、奥へと進むと子どもと保護者の関係性に関する悩みがほとんどだという」、ずいぶん本質的な問題があぶり出されたものだ。
・『どうすれば「子どもとの軋轢」を防げるのか?  保護者の戸惑いはイライラとなり、子どもにも伝わる。先の第4回「コロナ×こどもアンケート」では、「すぐにイライラするか?」という設問もあるのだが、小学生以上の子どもを持つ保護者の36%が該当すると答えている。さらに、子どもたち自身も、小学1~3年生32%、小学4~6年生37%、中学生42%、高校生27%が、「すぐにイライラする」と回答しているほどだ。いつ割れるともわからない巨大風船が膨らみ続けている。 こうした軋轢をどのように解決したらいいのか。山下氏に尋ねると、「我々としても初めてのケースなので、日々向き合っている最中」と前置きした上で、「親の価値観を見つめ直さないと、子どもを導くことは難しい」と説明する。 「私が、診察室で『どんな親だったら子どもは言うことを聞くと思いますか』と親御さんに尋ねると、多くの方が言葉に詰まってしまいます。『何と言えばいいか教えてください』と聞かれることもしばしばです。しかし、大切なことは“何を言うかではなく誰が言うか”です。『学校に行くのは当たり前。子どもの仕事は学校に行き勉強をすること』では、子どもは納得しないのです。この話は子どもに限った話ではなく、誰だって、尊敬や信頼できない人からのアドバイスに耳を傾けたいとは思わないですよね」) ライフサポートクリニックへ親とともに来院したある男子中学生は、「義務教育というのは子どもが学校へ行く義務ではなくて、親が子どもに教育を受けさせる義務であって、子どもの義務ではない」といった正論を展開したそうだ。感心してしまうほどの頭の良さ。だが、もし親である自分が言われたらと思うと頭が痛い。言い返す言葉がない……』、確かにその通りだ。
・『大事なのは「親としての器」  「『社会で生きていくことは大変。お父さんもお母さんも、必死で仕事を頑張っている。だからお前も学校へ行け』なんてことを言いたくなる気持ちは、もちろんわかります。しかし、子どもにしてみたら『そんな人生がつらそうな親のアドバイスを聞いたなら、自分も将来、同じ目に遭いかねない』と意識下で感じ取るため逆効果です。 そうではなく繰り返しになりますが、人を導びくには、相手からの信頼や尊敬が不可欠。『ゲームの時間を守らせたいなら、親も帰宅したらスマホをいじらない』『家で勉強させたいなら、まずは親が読書や勉強をする』『早く寝かせたいなら、親も一緒に早く寝る』というように説得力をともなわなければいけません。もちろん、『子どもと親は別』もその通りです。しかし、私たちだって『遅刻するな』と口うるさい社長がいつも遅刻していたら、『社員と社長は別』であることを知っていながらも、その社長を信頼や尊敬することは困難なわけです」 経済力や職業といったスペックが大事なのではない。大切なのは、親としての器をどう作り上げていくかということ。 そして、言葉で説明する際は、抽象的な説明は避けることも控えたほうがいいとも。例えば、「遅刻はよくない」ことを伝える際も、「ダメなものはダメ」ではなく、なぜ遅刻がいけないのかを具体的に伝えなければ信頼を得ることは難しいとも。たしかに成人すれば、遅刻=デメリットだとイヤでもわかる。しかし、子どもの時分では、せいぜい先生から注意される程度。子どもには理解できないだろうから、親自身が想像力を働かせて、伝えることが肝要となる。) 「心理学の世界に、“社会的結末を共有する”という考え方があります。遅刻を続ければ、いずれ保護者が先生に呼び出されて、子どもと一緒にしかられる。ところが、多くの親がそれを面倒くさがり嫌がるわけです。つまり、社会的結末を共有したがらない。ですが、それをやってあげることこそが親の愛情なのです」 診察では「先生の言いたこともわかるが、そもそも痛い目を見る前に行動を変えられる子どもにしたい」と補説する保護者もいるという。 「社会的結末を共有すれば、子どもは考えるきっかけを得ることができます。しかし、その共有もせずに親の言いつけを守らせたい気持ちは『親のコントロール願望』」と言えます。また、言われたことをむやみに実行する子どもは、将来、人から簡単に騙されかねないのです。子どもは子どものうちにたくさんの失敗をすることで、自分の頭で考える大切さを学び、人を見る目を養うのです」』、「子どもは子どものうちにたくさんの失敗をすることで、自分の頭で考える大切さを学び、人を見る目を養うのです」、正論だが、親としては、なるべく「失敗」せずに順調に行ってほしいと考えるのも人情だ。
・『特に大事なのは「良好な夫婦関係」  尊敬や信頼は、社会的結末を共有する際にも効果を発揮する。 「親子で先生に呼び出された際に、先に謝るのは子どもではなく保護者である場合が多いでしょう。なぜなら呼び出されて困るのは、子どもではなく親なわけですから。ただし、そうした場面でも子どもからの尊敬や信頼が強ければ強いほど、『親に迷惑がかかるから、同じ失敗は避けよう』と子どもは考えるのです。 最後に、私は夫婦そろって受診にいらしたケースでは、決まって良好な夫婦関係の再構築をお願いしています。言うまでもなく、子どもにとって両親はどちらも大切な存在です。そして、子どもはそんな二人が仲睦まじく生活する姿を通して、両親への尊敬や信頼を深めるからです」 コロナによって社会の様式やルールが刷新された。保護者自身、子どもとの向き合い方をバージョンアップする局面を迎えている』、「コロナ禍」は、「保護者自身、子どもとの向き合い方をバージョンアップする」チャンスと考えることも出来そうだ。
タグ:医療問題 東洋経済オンライン AERAdot (その30)(中学生で統合失調症を発症「計算ができない」「暴言を吐く」「死にたい」今振り返る当時の僕、中学で統合失調症 実名告白「自分なりに病気と闘っている葛藤をわかって」、「怒りっぽい子ども」が増加している悲しい事情 「義務教育を放棄する中学生」まで現れだす) 「中学生で統合失調症を発症「計算ができない」「暴言を吐く」「死にたい」今振り返る当時の僕」 「統合失調症」は私がよく理解していなかったので、本稿を取上げた次第である。 「診断」が確定するまで、中学3年生から「統合失調症だとはっきりわかったのは、20歳くらいだったかな」、ずいぶん長い時間がかかったことに驚かされた。 「担任の先生が自宅に様子を聞きに来てくれたことがありましたが、あいさつだけして自室に引っ込みました。変なプライドというか、自分がダメになってしまったという思いもあって、先生に合わせる顔がなかった。学校関係の人にはあまり会いたくなかったんですよね」、なるほど。 「朝起きられなかったから夕方から始まる定時制は好都合だったんですね」、ただ素人考えではあるが、無理してでも朝にキチンと起きるようにしていれば、体内時計がリセットされて、精神面にもいい効果が出た可能性があったかも知れない ただ、医師からそうしたアドバイスがなかったようであれば、精神面への効果など期待できなかったのかも知れない。 「中学で統合失調症 実名告白「自分なりに病気と闘っている葛藤をわかって」」 「病気を再燃させないための知恵を身につけてから、ごく自然に無理のない生活を心がけるようになりました。再燃の兆候やその対処法も学んでいるので、ちょっとおかしいなというときに早めに気づくことができます。上手に病気と付き合えるようになり、自信もつきました」、ずいぶん良くなったものだ。 「高校の頃だったか、精神疾患の本を見ると「こういう症状が出る場合は統合失調症が疑われる」というようなことが書いてあって、その通りのことが自分に起きているんですよね。「ああ自分の病気はこれだな」と病名を推測できました。あとから病名がついてきた感じでしょうか」、本人は「高校の頃」に「推測」していたのに、正式に「診断」が出たのは、前編では「20歳ぐらい]とずいぶん時間がかかったものだ。 「家族は本人の将来を心配するあまり「中学や高校は絶対行かなきゃダメ」とか、「大学に進学するのは当たり前」などと押し付けてしまいがちです。でも精神疾患によって日常生活にはリスクが生じているときに、そんなことを言われたら、さらに負担がかかってしまうことになる。 近くにいるからこそ本人の話にじっくり耳を傾けて、どういう形で社会とつながっていくのがよいのかを一緒に考えてほしい」、「早く症状に気づいて適切な治療を始めれば、回復も早い」、なるほど。 山下 悠毅 「「怒りっぽい子ども」が増加している悲しい事情、「義務教育を放棄する中学生」まで現れだす」 「コロナ禍」の最中とはいえ、深刻だ 「これまでであれば、親が「学校へ行きなさい!」としかりつけることに、一定の効果はあっただろう。しかし、コロナ禍を経て、「え? どうして行かないといけないの。だって、学校へ行かなくても何とかなっているよ」が、一つの回答として間違いではないことが示されてしまった。 ゲームに依存しているのではないかという不安は、入り口にすぎず、奥へと進むと子どもと保護者の関係性に関する悩みがほとんどだという」、ずいぶん本質的な問題があぶり出されたものだ 「義務教育というのは子どもが学校へ行く義務ではなくて、親が子どもに教育を受けさせる義務であって、子どもの義務ではない」といった正論を展開したそうだ。感心してしまうほどの頭の良さ。だが、もし親である自分が言われたらと思うと頭が痛い。言い返す言葉がない……』、確かにその通りだ 「子どもは子どものうちにたくさんの失敗をすることで、自分の頭で考える大切さを学び、人を見る目を養うのです」、正論だが、親としては、なるべく「失敗」せずに順調に行ってほしいと考えるのも人情だ。 「コロナ禍」は、「保護者自身、子どもとの向き合い方をバージョンアップする」チャンスと考えることも出来そうだ
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