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リーダーシップ(その1)(信頼されるリーダーと「変異株」を言い訳にする人々、もう心底「日本のコロナ対策」にウンザリな理由 「決定的に欠如している」根本原因は、これだ!) [国内政治]

今日は、リーダーシップ(その1)(信頼されるリーダーと「変異株」を言い訳にする人々、もう心底「日本のコロナ対策」にウンザリな理由 「決定的に欠如している」根本原因は、これだ!)を取上げよう。

先ずは、4月27日付け日経ビジネスオンラインが掲載した健康社会学者(Ph.D.)の河合 薫氏による「信頼されるリーダーと「変異株」を言い訳にする人々」を紹介しよう。
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00118/00127/
・『今回は「リーダーシップ」についてあれこれ考えてみる。 先日、「ついに!」というか、「あらら~」というべきか、新型コロナウイルス感染疑惑が私事となる“事件”が起きた。 私自身は、かなり徹底した感染防止策を1年以上続けているのだが、たまたま先週会った友人から、「昨夜から体がだるく、熱が38度もあるので、コロナに感染しているかもしれない」と連絡が来たのである』、顔の広い「河合氏」ならありそうな話だ。
・『初のPCR検査、だが結果が来ない…  友人と会ったときには二人ともマスクはしていたのだが、その後、私のクルマに乗せたりしたので、感染の可能性はゼロではない。私は、自宅から徒歩2分のところにあるマンションに住む母と頻繁に接しているので、万が一感染していたら母の命が危なくなると、一気に青ざめた。 その後、友人はかかりつけ医のところに行き、熱以外に疑わしき症状はないし、レントゲン検査も受けたところ「大丈夫でしょう」との診断だったそうだ。ところが、夕方からさらに熱が上がり、「自費でPCR検査を受けに行くことにした」と連絡がきた。 一応、私も研究者の端くれなので、「コロナ感染リスク」の知識は国内外の論文でチェックして蓄積しているけど、改めて、信頼できる医師たちに確認したところ、「発症2日前から感染させるリスクあり」「症状なしでも陽性になり、2~3日以内に症状が出る」ということで、「やはりそうなのか」と不安が増した。 そこで、とりあえず発熱外来に電話して状況を伝えたところ、近所のコロナ対応ができる病院を紹介され、相談するようにと指示を受けた。で、電話を切るや否や即行で電話をかけたが、18時半をギリギリ過ぎてしまっていたので、どこもかしこも「明日、ご連絡ください」の音声が流れるばかりだった。 翌日まで待とうかとも思ったが、仕事もあるし、関係する人に迷惑をかけることもできない。そこであれこれ調べたところ、近所に22時までPCR検査をやってくれる病院を発見! “猛ダッシュ”で電話し、人生初のPCR検査を受け、「結果は明日の午前中にメールで送ります。万が一、陽性の場合は、電話で連絡します」と言われた。 で、翌朝。友人からは「陰性! 熱も下がった」と連絡がきたのに、私には待てど暮らせどメールがこない。「友人が陰性」と聞いても、SNSを見ると「陰性になった2日後に発熱し、陽性が確認された」との書き込みも見つかるので全く安心できない。 結局、昼を過ぎてもメールがこないので、病院に電話したところ、なんと送信ミス! 「陰性」だったことが無事確認され、やっと、本当にやっとフツーに息をすることができ、平常心を取り戻せた。 しかしながら、PCR検査にかかった費用は、3万3000円だ! べらぼうに高い! おまけに「送信ミス」って……、トホホ。) コロナ前なら熱が出ても「知恵熱!」と笑えたのに、今は発熱した途端に「コロナの疑い」になる。「周りに感染させていたら……」と心配になるので、とにもかくにも検査をしたい。なのに、医師に「コロナの可能性がある」と診断された場合にしかPCR検査はしてもらえないのだ。 なぜ、こんなにPCR検査のハードルが高いんだ? 「無症状の人から感染が拡大している」「発症2日前から人に感染させる」ことが、1年以上にわたるコロナ禍により蓄積されたデータ分析でわかっているのに、なぜ、検査を拡充しない? 米国や欧州に住む知人たちは、「PCR検査は簡単に受けられる」と口をそろえるのに、いったい日本はなぜ、こうなのか? “謎”としか言いようがない』、私は検査入院する際に、病院の手配と費用負担で「PCR検査」を受けたが、唾液で検査する方式で、唾液がなかなか出てこないので苦労した記憶がある。
・『データに基づく対策を実行する米国  先月、米保健福祉省が、全米の学校で新型コロナウイルスのサーベイランス検査の実施を支援するため、各州向けに100億ドル(約1兆788億円)の予算を確保したと発表した(資料)。バイデン大統領は就任100日以内に大半の学校で対面授業を再開させるとの目標を掲げており、幼稚園年長から高校3年生までを対象にサーベイランス検査を実施することで、目標を実現させたいと考えているのだという。 日本では米国の“感染対策のゆるさ”ばかりが伝えられるが、実は昨年のかなり早い段階から、大学で週1~2回の頻度でPCR検査を徹底し、無症状の感染者を早期に隔離して感染を防ぐサーベイランス検査を実施している。その詳細は朝日新聞の記者が3月29日付の夕刊で報じているが、米ボストン大学の研究者グループが、昨年2月に大型クルーズ船で起きた感染者のデータを解析し、その結果に基づく施策だという。 研究者らは分析結果から、「無症状の人が後から感染したことが判明し、感染を拡大させた」としてサーベイランス検査の重要性を訴えた。そこで同大学は「感染予測モデル」を構築するとともに、短時間で検査結果がわかる体制を整備。「エビデンスに基づく政策実行」が根付いているだけに、多くの大学がサーベイランス検査を実施し、それぞれの大学がその都度「対策の検証」を行い、論文でその結果を発表するなど、「成果」の蓄積を行っている。 日本ではPCR検査で偽陽性や偽陰性が出ることから、「検査をやたらめったら実施するのは良策ではない」といった指摘があるが、サーベイランス検査の結果から、その確率は極めて低いことがわかっている。 つまり、「データ分析→仮説→モデル構築→実証研究→データ分析→モデル改善→実証研究」という流れの対策を講じることで、「何が必要で、何が必要じゃないか」の情報共有を行い、国も予算をつけ、米疾病対策センター(CDC)がサーベイランス検査の適切な運用の指針や技術的支援を提供するなど、協働作業が行われているのである。 かたや日本はどうだろうか? 研究者たちが検証作業やシミュレーションを行うなど、科学的にわかったことをその都度発信しているのに、“リーダー”が会見で語るのは、「1年やってきたから、感染対策はわかっている」だの「マスク会食を」だの「不要不急の外出を控える」だのといった、科学的根拠に基づくものかどうかもわからない対策ばかりだ。 「無症状の感染者を早期に発見し、隔離する」という科学的根拠に基づく「感染対策」に予算を投じ、実効性のある政策を進める気配が、“リーダー”から全く伝わってこない。 ワクチンについても、“リーダー”は「確保できた!」と胸を張るけど、ワクチンさえ打てば感染がゼロになるわけじゃない。そのことは、感染症の専門家や医師たちが口を酸っぱくして言っている。ましてや、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンで血栓が生じる事例が報告されたことで、欧米では集団免疫が獲得されるスケジュールの修正が行われ、欧州連合(EU)では当初の9月30日から12月8日に、米国では7月22日から9月17日にずれ込むと予想されている(資料)』、「昨年のかなり早い段階から、大学で週1~2回の頻度でPCR検査を徹底し、無症状の感染者を早期に隔離して感染を防ぐサーベイランス検査を実施・・・米ボストン大学の研究者グループが、昨年2月に大型クルーズ船で起きた感染者のデータを解析し、その結果に基づく施策」、なんとアメリカは「クルーズ船」「感染」から正しく学んだのに、日本は「“リーダー”が会見で語るのは、「1年やってきたから、感染対策はわかっている」だの「マスク会食を」だの「不要不急の外出を控える」だのといった、科学的根拠に基づくものかどうかもわからない対策ばかりだ」、やれやれだ。
・『今も見えない「リーダーの仕事」  昨年末、英医療調査会社エアフィニティーが公表した、各国の「集団免疫獲得時期の予測」で、日本は先進国の中でビリ。主要先進国がいずれも21年内だったのに対し、日本は22年4月。来年の春だ。先のJ&Jの事例や、今の日本の状況を鑑みれば、22年4月より遅れると考えたほうがいいであろう。 問題はそれだけではない。 ドイツに赴任中の知人が、昨年末に日本に帰国した際に、「冗談でしょ?」という事態に遭遇したと教えてくれた。なんと14日間にわたる隔離中の連絡先を登録するときに、ドイツの携帯電話番号は桁数が多すぎて登録できなかったというのだ。 まあ、4カ月前の話なので、今は改善されているかもしれない。だが、他にも「冗談?」のような案件があるかもしれないとの疑念は払えず、これってオリンピックやるやらない以前の問題では? と思ったりする。 いずれにせよ、新型コロナウイルスの感染拡大という、災害レベルの事態で、首相や都道府県の知事など、“リーダー”の役割は極めて重大なのに、“リーダーのお仕事”が全く見えてこない。 リーダーが明確なメッセージを迅速、かつ具体的に発信するから「私たち」は安心する。「ああ、このリーダーが言うなら」とリーダーを信頼し、「お願い」に精いっぱい協力しようという気持ちになる。にもかかわらず、科学的根拠に基づいた先手の対策もせず、検証もせず、ひたすら1年前と同じ「出るな、動くな、接するな!」のお願いばかりだ。 そもそも“リーダーのお仕事”は、「宣言を出すかどうか」の決断だけではない。 優れた決断には、準備、判断、実行という3つのフェーズからなる意思決定のプロセスが存在する。 第1フェーズの「準備」とは、解決しなければならない問題を見極め、「その問題を解決するための判断が、なぜ必要なのか?」をチームのメンバー全員に理解させる段階である。当然ながら、意味ある準備を行うには、「目指すべきゴール」を明確にし、メンバーと共有しなくてはならない。 もし、メンバーに理解を求める過程で反対意見が相次いだら、「問題の本質」をリーダーが見落としている可能性がある。なので、ここでは繰り返し、「今、何をすべきか? 何が求められているのか?」を周りの意見や置かれている状況、取り巻く環境から包括的、かつ具体的に再考する必要がある』、菅首相は頻繁にコロナ対応の記者会見を開いているが、およそ政策決定の理由などを殆ど説明せず、結論だけなので、およそ説得力がない。まるで大本営発表だ。
・『危機のときこそ、適切な軌道修正  ここで手を抜くと、完全に判断を誤る。3つのフェーズの中で、最も大切で、手間暇がかかるフェーズが「準備」なのだ。 そして、メンバーへの理解が徹底され、メンバーが「よし、やってみよう!」と熱意をかき立てられたところで、次のフェーズの「判断」を下す。判断は明快で、具体性のある中身を伴っていなくてはならない。 最後のフェーズ、「実行」では、自らが積極的に関わり、絶えずフィードバックと検証とができる環境を整え、問題があれば軌道修正を行う。 「一度決めたことを軌道修正するなんて……」とかたくなに拒むリーダーもいるが、優れたリーダーほど結果を最優先に考え、迅速かつ柔軟に対応する。特に緊急時においては、最優先事項が時間とともに変わる可能性もあり、適切な軌道修正が要求される。 こういった一連のプロセスが、「腑(ふ)に落ちる流れ」で行われたとき、初めてリーダーシップを発揮したと評価されるのだ。 ドイツではコロナ感染拡大が始まった当初から、メルケル首相の手腕が評価されていたが、実際に「準備が徹底されていた」のだという。 「10万人当たりの新規感染者数によって、発動する対策メニューがすでに決まっているので、日本のように、その都度、政府がうんうんうなりながら、緊急事態宣言出そうかな、どうしようかな? なんて考えなくて済むシステムになっている。我々も3日移動平均の新規感染者数を見て、来週からこのメニューかな、と予想がつくので、私なんかは、お天気チェックみたいな感覚になってきました」 ドイツ在住の知人はこう教えてくれた。 現在は、「第3波を抑制するための措置」として、「過去7日間で、新規感染者が3日連続で人口10万人当たり100人を超えた場合」という基準値が、テレビや新聞、企業や地域のメルマガなどを通じて4月21日付で通達されたため、基準値ごとに決められた対策メニューに沿って、市民は行動するそうだ。 メニューの項目は、「私的な集まり」「店舗・サービス業等」「レストラン、ホテル、娯楽・文化」「外出制限」「学校・保育施設」「ホームオフィス」に分かれていて、実に具体的に記されている。 例えば、基準値である10万人当たり100人を超えた場合、「レストラン、ホテル、娯楽、文化施設は閉鎖、スポーツは自身のみ、または2人、あるいは自身の家族のみと行うことができる」「午後10時から午前5時までの間は、仕事や医療など、正当な理由がある者だけが外出できる。午前0時までは、1人でのジョギングや散歩は認められる」といった具合に、「できないこと」だけではなく、「できること」もきちんと具体的に示されている。 以前、メルケル首相の感染拡大防止に協力してほしいと国民に訴える「熱弁」が注目を集めたけれど、これだけちゃんと「準備」し、その準備した基準に基づき「判断」したからこそ、熱く、ときに怒りをにじませながらも国民に訴えることができた。徹底的に準備したからこそ、リーダーというポジションについた人だけが手に入れることができる、「言葉の力」という最高の武器を行使できたのだ』、菅首相の場合、「準備」もしておらず、「言葉の力」は全く感じられない。
・『精神論は不要、してほしいのは「仕事」  ドイツではワクチン入手に手間取ったこともあり、接種の遅れが指摘されているが、4月22日現在、ワクチン接種率は21%。2回目終了が6.8%。一方、日本は4月21日時点で、少なくとも1回接種した人は1.2%で、先進国では驚くほど極端に低い水準だ。 3回目の緊急事態宣言が発令され、“リーダー”は「変異ウイルスが~」という文言を繰り返している。 だが、前回の緊急事態宣言が解除されるとき、すでに「変異ウイルスのリスク」は伝えられていた。誰もがそのことを案じていた。なのに、菅義偉首相は「新規感染者数が8割以上減少し、病床使用率も改善されている」と解除の根拠を説明するばかりで、「問題の本質をリーダーが見落としている可能性」を1ミリも考えなかった。 つまるところ、無策のまま1年以上が過ぎ、経済が疲弊し、多くの人たちが生活に困窮し、医療現場が逼迫し、“現場”の人たちが涙する事態が続いている。「人の命か経済か」と散々いわれてきたけど、命でもなければ経済でもない。「選挙のことしか考えてないのでは?」などと、思ったりする。 リーダーがリーダーシップを発揮するには、メンバーたちからの「信頼」が必要不可欠なのに、リーダーが信頼できない。自分たちの無策を「変異ウイルス」のせいにしないでほしい。 だいたい「医療崩壊」という4文字が、どれだけ重いものなのか? “リーダー”たちは本当にわかっているのだろうか。現場にいるのは「人」、「人」なのだ。 目の前の人を救うことができない、電話の向こうで命の危険にさらされている人に病院を案内することもできない人たち……。 この国のリーダーには、そんな「人」たちのことが見えていない。精神論はいらない。リーダーの仕事をしてほしい。ただ、それだけだ』、「菅義偉首相は・・・解除の根拠を説明するばかりで、「問題の本質をリーダーが見落としている可能性」を1ミリも考えなかった。 つまるところ、無策のまま1年以上が過ぎ、経済が疲弊し、多くの人たちが生活に困窮し、医療現場が逼迫し、“現場”の人たちが涙する事態が続いている」、「目の前の人を救うことができない、電話の向こうで命の危険にさらされている人に病院を案内することもできない人たち……。 この国のリーダーには、そんな「人」たちのことが見えていない。精神論はいらない。リーダーの仕事をしてほしい。ただ、それだけだ」、同感である。

次に、5月3日付け東洋経済オンラインが掲載したコミュニケーション・ストラテジストの岡本 純子氏による「もう心底「日本のコロナ対策」にウンザリな理由 「決定的に欠如している」根本原因は、これだ!」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/426143
・『日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。 たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。 その岡本氏が、全メソッドを初公開した『世界最高の話し方1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』は発売後、たちまち12万部を突破するベストセラーになっている。 コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「日本人がもう心底『日本政府のコロナ対策』にウンザリしている根本理由」について解説する』、「コミュニケーション戦略研究家」の見方とは興味深そうだ。
・『「モヤモヤ」が拭えない3回目の「緊急事態宣言」  3回目の「緊急事態宣言」が発令されました。しかし、緊張感のあった2020年の1回目とは大分、様相が違うようです。 多くの国民が、「もんもん」とし、「モヤモヤ」し、「イライラ」しています。街の人出はそれほど減っている印象もないし、都内でも酒を提供している店や夜遅くまで開いている飲食店もあります。 「マンボウ?」「宣言?」いったい何が違って、何をしてはいけないのかももはや、わかりません。 「防疫体制」「医療体制の構築」「ワクチン接種の体制整備」……。日本の新型コロナ対策は何をとっても、泥縄的な印象が拭えません。 4月28日の時点で、あれだけ、感染者が激増しているインドが流行国に指定されておらず、水際対策は「ザルどころか、底が割れた鍋だ」と自民党内から声が出ました。 後手後手で、つぎはぎだらけの対策。国民はもはやサジを投げたというか、諦めムードさえ漂っています。 この「モヤモヤ感の根源」にあるものは何でしょうか。今回は今、この国に絶望的に欠如している「リーダーシップ」と「信頼」について考えてみましょう。 ロイター通信によれば、日本のワクチン接種は、主に「ロジスティックの問題」で進んでおらず、日本の接種率はまだわずか1.6%で先進国随一の低さ。日本より遅く接種が始まった韓国でさえ、人口の4.7%の接種が済んでいるのだそうです。 巨大な会場での大規模接種の話が出ていますが、報道によれば、先週ぐらいに浮上したアイディアだとか。他国は1年も前から接種体制について入念に準備を進めてきたというのに、いったいどういうことなのでしょう。もう開いた口がふさがりません。 次から次へと明らかになるポンコツぶり。いやいや、大変なのは、日本だけではないかもしれない。そう思って、私は海外に住む友人たちに現在の各国のコロナ対策について尋ねてみました』、「日本の新型コロナ対策は何をとっても、泥縄的な印象が拭えません」、「水際対策は「ザルどころか、底が割れた鍋だ」」、「日本のワクチン接種は、主に「ロジスティックの問題」で進んでおらず」、「開いた口がふさがりません」もその通りだ。
・『「海外在住」の日本人に「コロナ対策」を聞く
【アメリカ】(カリフォルニア州在住) +住民の37%がワクチン接種を完了し、20.3%は1回目の接種を済ませている。 +レストランはすでにインドア、アウトドアとも条件付きで再開。学校の再開も進む。このまま順調に行けば6月15日に経済活動の全面再開の予定。ただしマスク着用義務は残る。 【ドイツ】(ベルリン市在住) +2回接種済みは7.4%、1回接種済みは24.7%。 +スーパーかドラッグストア等生活必需品を取り扱うお店ぐらいしかオープンしていない。小学校は分散登校、中学校以上は原則オンライン授業、公共空間および屋内はN95相当のマスク着用義務(布マスクや医療用マスクは不可)、夜間外出禁止。
【イギリス】(ロンドン在住) +収束しつつある +国民の約半数が1回目の接種を終わった。 
【オーストラリア】(シドニー在住) +ずっと感染者ゼロが続いている。 +ワクチン接種は全人口の7%ぐらい。しかし感染者もいないので、特に急ぐ必要がない。 +レストランもジムも普通に営業。日常生活に制約はほぼなし 
【シンガポール】 +3月後半より45-59歳、6月1日からは16‐45歳もワクチン接種の対象に。
【ロシア】(モスクワ在住) +人口の7%(1回接種が8.3%)と聞いている
 いずれも「ワクチン接種」は日本よりは進んでいるようです。 一方で、ドイツの状況はずいぶん厳しく、「半年以上ロックダウン」という状態が続いていますし、他の多くのヨーロッパの国々も状況は厳しいままです。 アメリカもイギリスも大変な数の犠牲者を出し、長らく厳しい規制下に置かれていたことを考えると、日本の状況は「比べ物にならないぐらいいい」(ベルリン市在住の冨永真実子さん)とも言えるわけですが、そういった評価にもかかわらず、日本人の怒りは沸点に達しています。 今回、10人の海外在住の日本人に話を聞きましたが、8人が「感染は収束している」と回答。驚いたのは、9人が「その国の政権やリーダーを信頼している」と答えたことでした。ひどい状況の続くドイツでさえ、メルケル首相への支持率はそれほど下がっていないというのです。 その理由を冨永さんは「少なくとも『説明責任を果たしている』と認識されている」と分析しています。 「トップのメッセージがクリアで、市民にはリーダーシップがあると映る」「メディアとの関係が良好で、政権の方針に対して、国民も社会もメディアも協力的。結果、滞っていたいろいろなことがスムーズに流れている」(アメリカ)、「首相が定期的に状況のアップデートを3カ国語で会見。国民目線に立って語りかけ、一体感を感じさせてくれた」(シンガポール)と手放しの評価です』、「日本の状況は「比べ物にならないぐらいいい」・・・そういった評価にもかかわらず、日本人の怒りは沸点に達しています」、その通りだ。
・『「国と国民との信頼関係」が欠如している日本  日本人のモヤモヤポイントはたくさんあるわけですが、根本にあるのは「国」と「国民」との間の「コミュニケーション」、そしてそこから生まれるはずの「信頼関係」が「決定的に欠如している」ということではないでしょうか。 「信頼(Trust)の欠如」。これは今の日本の多くの問題の根幹にあるのかもしれません。 「組織の運営や企業の経営において特に重要なもの。それが信頼である」。アメリカの神経経済学者で、クレアモント大学院大学のポール・ザック教授は、こうした学説を唱え、「信頼」についての多くの学術的研究を発表しています。 「リーダーや社員間の信頼関係が高い企業」は低い企業に比べて、ストレスが74%減り、生産性は50%、人生への満足度が29%上がったそうです。 そこには「幸せホルモン」と言われる「オキシトシン」が深く関係していると彼は指摘します。 「信頼」は「幸せホルモン」「オキシトシン」の分泌を促進し、「人生の幸福感」「満足度」を高め、オキシトシンは「共感力」を高め、他人を信頼することへの「恐怖心を削ぐ」という相乗効果があるそうです。 他方、日本ではこの「信頼」の度合いが世界的に見ても圧倒的に低いという現実があります。PR会社エデルマンが毎年行っている「信頼」に関する世界調査によると、日本人で「政府を信頼する」という人の割合は37%で、サウジアラビアの82%、シンガポールの76%などの半分以下で、28カ国中22番目。「ビジネスへの信頼度」は28カ国中27番目、「メディアへの信頼度」も28カ国中27番目と惨憺たる結果でした。 「日本の安倍政権だけが『コロナ危機で支持率低下』という残念さ」(「プレジデントオンライン」2020年4月17日)でも指摘したように、危機下では政権の支持率は一般的に上昇しやすいのですが、日本とブラジルだけは支持率を下げました(2020年4月時点)』、「「信頼」に関する世界調査によると、日本人で「政府を信頼する」という人の割合は37%で、サウジアラビアの82%、シンガポールの76%などの半分以下で、28カ国中22番目。「ビジネスへの信頼度」は28カ国中27番目、「メディアへの信頼度」も28カ国中27番目と惨憺たる結果」、「危機下では政権の支持率は一般的に上昇しやすいのですが、日本とブラジルだけは支持率を下げました」、日本は酷いものだ。「メディアへの信頼度」が低いのも政府広報的になったことも影響しているのかも知れない。
・『日本はあらゆる組織で「リーダーシップ不在」  こうした不信感の源泉のひとつに「リーダーの資質」や「コミュニケーション不全」といった要素があるように感じます。 「納得のいく説明が何ひとつない」。これは我々がとみに感じるところでしょう。 「なぜ、医療体制が整備されてこなかったのか」 「なぜ、水際対策がこれほどまでに遅く、ゆるゆるなのか」「ワクチン接種体制の構築がなぜこれほど遅いのか」「オリンピックは安全に開くことができるのか」などなど、国民は尽きぬ不安と疑問に溺れかけています。 菅義偉首相ひとりを責めて片付く問題ではないでしょう。大臣、政治家、官僚、医師会、あらゆる組織において「リーダーシップ不在」であり、何も動かない。国民はただただ、「自制」し、「自己防衛」をしていくしかないということです。 ザック教授は、「信頼」を醸成し、「オキシトシン」を高める方法として、以下の8つを推奨しています。 ①(人々の)働きや努力を認める ②難しいけれど、達成可能なチャレンジを与え、適度なストレスを誘発する ③仕事のやり方について自主裁量権を与える ④自分でやりたいと思う仕事ができるようにする ⑤広く情報を共有する ⑥意識的に関係性を強化する ⑦人格的な成長を促す ⑧(リーダーが)弱さを認め、人々に助けを乞う これらの方策はすべて、「国のコミュニケーション」に応用ができそうですよね。結局のところ、医療体制も接種体制も防疫体制も、意思疎通や指示伝達などが機能しなければ、変わりようはないわけで、コロナ対策のすべての場面において、「戦略的なコミュニケーション」が絶対的に必要ということです』、同感である。
・『日本人にはもっと「きっちり言語化し伝える力」が必要だ  一つひとつのパーツはいいのに、全体となるとなぜかぐだぐだ。これが日本の「あるある」です。それはそうしたパーツをつなぐ役割を果たす「コミュニケーション」が機能していないからかもしれません。 「以心伝心」「忖度」「阿吽の呼吸」といったお家芸に頼っているから、物事は進まない。この視界不良の社会においては、「きっちりと言語化し伝える」という、血のにじむ「コミュニケーションの努力」「話し方の技術」が、どのリーダーや組織にも求められている――いまのコロナ禍は、この真実を私たち日本人につきつけているのです』、菅首相や官邸には「コミュニケーション」の専門家もついている筈だが、一体、何をやっているのだろう。「きっちり言語化し伝える力」は確かに求められているようだ。
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