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新国立競技場問題(その7)決定過程の政治面の問題 [社会]

昨日に続き、新国立競技場問題(その7)決定過程の政治面の問題を取上げよう。

8月24日付け日刊ゲンダイ「“Mr.文部省”寺脇研氏 「新国立問題の迷走は政治家の暴走」」のポイントを紹介したい。
・今回の騒動は、小泉政権以来もてはやされてきた「政治主導」の弊害。政治家が決めるのがいいことなんだ、官僚は黙っていろという空気でしょう
・そもそも東京五輪は石原慎太郎元都知事の誘致に始まり、政治マターで進められてきた。政治家もそれに乗っかってきた。IOC(国際オリンピック委員会)はカネを出すわけじゃないから、候補国にいいモノを造れと言ってくる。今度こそ招致を成功させるためには今の競技場じゃダメだ、こんなに立派なモノを造りますから――とイケイケになった結果、建設費が膨大に膨らんでしまった
・もともとスポーツ界は政治家がベッタリ。東京五輪組織委の森喜朗会長はラグビー協会名誉会長ですし、JOCの竹田恒和会長は竹田宮家の流れをくんでいる方でしょう。政治家と選手がのさばっている世界で、役人は軽く見られているんです。政治家の声は大きいし、そこのけそこのけスポーツが通る、なんですよ
・五輪開催決定が発表されたIOC総会が象徴的で、政治家とスポーツ選手が圧倒的に多かった。首相まで出席したのは初めてのこと。「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録が発表された会場とは大違いですよ
・新国立の問題は役人が機能していれば、ここまでメチャクチャにはならなかったはずです
・通常、国立の施設は財務省の監視も厳しくて建設計画をキッチリ詰めてきます。最近の例だと、2007年にオープンした国立新美術館(東京・六本木)。国内最大で総工費は400億円でした。費用をできるだけ抑え、周囲の景観に配慮するなど、細かいことを詰めて利害損失を精査するのが官僚仕事なんです
・新国立のケースは、そういう検討が十分になされていなかった。文科省は「三流官庁」といわれ、政治家の顔色をうかがうだけの「御殿女中」と揶揄される役所。財務省ですら政治主導でやり込められているんですから、文科省の官僚が何を言っても聞いてもらえなかったんでしょう。役人の暴走とよく言われるけど、僕は政治の暴走だと思いますよ
・立法、行政、司法の三権分立を考えれば、政治家と官僚のパワーバランスは6対4くらいがいいと思うんです。でも今は10対0。すべて政治家が決める。特にいまの文科大臣は10ゼロの方。かといって、すべての責任を取るわけじゃない
・整備計画を担当していた久保公人スポーツ・青少年局長(58)の辞職は事実上の更迭。「後進に道を譲る」なんていう役人がいるわけがない。「譲れ」と言われたから「かしこまりました」という話で、さらし者にまでされて本当に気の毒です。霞が関中の役人がやってられないよ、という心境ですよ。官僚本来の仕事はさせてもらえず、責任だけ負わされるんですから( P4以降は後日、教育改革で取上げる予定)
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162922

筆者の寺脇 研氏は、元文部省官僚。映画評論家。京都造形芸術大学芸術学部マンガ学科教授。文部省時代には、「ゆとり教育」「脱偏差値」「学校週5日制」「総合的な学習の時間」「生涯教育」などを推進したため、「ミスター文部省」と呼ばれ、批判も受けた。上記の記事は文部官僚出身者としての言い訳も多少あるにせよ、基本的にはもっともな主張である。確かに、官僚主導であれば、今回のような無様な事態には陥らなかったのかも知れない。「こんなに立派なモノを造りますから――とイケイケになった結果、建設費が膨大に膨らんでしまった」、「スポーツ界は政治家がベッタリ」、「そこのけそこのけスポーツが通る」、「政治の暴走」、「いまの文科大臣は10ゼロの方」、などは言い得て妙である。
明日は、(その8)残された問題点:新疑惑続々を取上げるつもりである。
タグ:日刊ゲンダイ 森喜朗 新国立競技場問題 決定過程の政治面の問題 “Mr.文部省”寺脇研氏 「新国立問題の迷走は政治家の暴走」 「政治主導」の弊害 政治家が決めるのがいいことなんだ 官僚は黙っていろという空気 東京五輪は 石原慎太郎元都知事の誘致に始まり、政治マターで進められてきた IOC(国際オリンピック委員会)は カネを出すわけじゃないから、候補国にいいモノを造れと言ってくる 今度こそ招致を成功させるためには今の競技場じゃダメだ、こんなに立派なモノを造りますから イケイケになった結果、建設費が膨大に膨らんでしまった スポーツ界は政治家がベッタリ ラグビー協会名誉会長 政治家と選手がのさばっている世界 役人は軽く見られている そこのけそこのけスポーツが通る 役人が機能していれば、ここまでメチャクチャにはならなかったはずです 国立の施設は財務省の監視も厳しくて建設計画をキッチリ詰めてきます 費用をできるだけ抑え、周囲の景観に配慮するなど、細かいことを詰めて利害損失を精査するのが官僚仕事 新国立のケースは、そういう検討が十分になされていなかった 文科省は「三流官庁」 「御殿女中」 政治の暴走 政治家と官僚のパワーバランスは6対4くらいがいい 今は10対0 久保公人スポーツ・青少年局長(58)の辞職は事実上の更迭 霞が関中の役人がやってられないよ、という心境
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