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加計学園問題(その1)(安倍首相関与の決定的文書、モリの次はカケ 天ぷら総理の学園天国、共産党が入手した内部文書の中身) [国内政治]

加計学園問題については、森友学園で4月3日に取上げたが、問題が大きくなってきたので、独立させ、加計学園問題(その1)(安倍首相関与の決定的文書、モリの次はカケ 天ぷら総理の学園天国、共産党が入手した内部文書の中身) を取上げよう。

先ずは、5月18日付け日刊ゲンダイ「安倍首相関与の決定的文書 これで知らぬ存ぜぬは通じない」を紹介しよう(▽は小見出し)。
・ウソとごまかしで国民を愚弄してきた安倍晋三首相だが、もう「知らぬ存ぜぬ」は通用しない。“第2の森友疑惑”といわれてきた加計学園の獣医学部新設計画について、朝日新聞が17日の一面ですっぱ抜いた文書は衝撃的だ。
・この文書は文部科学省が昨年9~10月に作ったとされるもので、本紙も入手、分析した。そこには国家戦略特区担当する内閣府と文科省の生々しいやり取りのメモが残されている。加計学園のために早期の獣医学部新設を求める内閣府、「準備が整わない」などと渋る文科省。こういう構図のなか、内閣府サイドは「これは官邸の最高レベルが言っていること」「総理のご意向だと聞いている」などと迫っている。 政権トップの強い関与を示す生々しい文言が文書には残されているのである。
・今年3月、国会でこの加計問題が取り上げられた際、安倍は「もし働きかけて決めたならば責任を取る」と全面否定で啖呵を切った。この文書が本物ならば、安倍の答弁は大ウソだったことになる。もう絶体絶命だ。 菅官房長官は文書に日付や作成部局が記されていないことから、記者会見では「出どころも明確でない怪文書じゃないか。そんな意味不明のものについて、いちいち政府が答えることではない」と突っぱねたが、苦しい言い訳だ。
・17日の衆院文科委員会で松野博一文科相が、「特区の対応に向けた文書が作成された可能性はある」「文書自体に関しては確認させていただきたい」と答弁しているのに、確認もせず“怪文書”扱いする菅は、その狼狽ぶりで疑惑を深めた格好だ。
・文科委で追及した財務官僚出身の玉木雄一郎議員(民進党)はこう言う。「外形的に見れば、あれは役所の文書です。機微に触れるため、名前も日付もない“詠み人知らず”の文書を、私も(官僚時代)よく作っていました。後で足がつかないようにするためで、幹部間で共有し、保存するのです。トップダウンのリーダーシップで特区を進めることは否定しませんが、その動機やプロセスに公平公正が求められるのは当然。しっかりしたチェックが必要です。今後も徹底的に追及していきます」
▽異例ずくめ「加計ありき」のスピード決定
・加計疑惑は発覚当初から、安倍による国政私物化の“本丸”といわれ、“真っ黒”だった。 加計学園の加計孝太郎理事長(65)は、安倍にとって米国留学時代からの親友だ。第2次政権発足以降、ゴルフや会食で首相動静に13回も登場。安倍が加計系列の千葉科学大の式典に出席した際、「まさに腹心の友だ」と祝辞を送ってもいる。
・加計学園の獣医学部新設計画は古い。愛媛県今治市は県とともに2007年から誘致していて、小泉政権が始めた構造改革特区に15回も申請、しかし「獣医師は足りている」と却下されてきた。ところが、安倍政権が14年に国家戦略特区をスタートさせると、状況は一変。昨年1月、安倍政権は広島県と一体で今治市を国家戦略特区に指定。くだんの文科省文書に見られるやりとりがあった直後の11月の諮問会議で、「広域的に獣医師養成大学が設置されていない地域に限り」との条件付きで、獣医学部新設が認められたのだ。実に52年ぶりのことである。
・その後の経過も異例だ。今年1月、内閣府と文科省は、来年4月に開設する1校に限り、特例で獣医学部の新設を認め、事業者を公募した。申し込み受け付けはわずか8日間。手を挙げたのは加計学園だけで、あっさり認められたのだった。
・さらに特別扱いは続く。今治市は36億7500万円の市有地を獣医学部の用地として無償譲渡する上、県と共同で最大96億円の施設整備費まで負担する。実に合計約133億円もの便宜を図る厚遇ぶりだ。2月に市議選が行われたばかりなのに、新しく選ばれた市議への詳細説明が行われる間もなく、初議会の初日に無償譲渡案は可決された。来年4月開設に間に合わせるためのスピード決定だった。
・異例特例がこれだけ重なれば、安倍の意向が働いた「加計ありき」が疑われるのは当然である。 月刊誌で「加計理事長が“首相の後ろ盾”をほのめかしていた」ことをリポートしたノンフィクション作家の森功氏はこう言う。「加計系列の千葉科学大では、安倍首相だけでなく、石原伸晃大臣も式典に駆け付けていたし、萩生田光一官房副長官は落選中に客員教授をしていました。加計側が政治を利用していたのは間違いありませんが、安倍首相はそれに乗せられていたというより、『積極的に応援していた』と言っていい。昭恵夫人は加計理事長と一緒に、しょっちゅう海外に出掛けてもいましたしね。このタイミングで文科省から文書が出てきたのは、首相の意向を受けた内閣府の強引さへの反発や危機感があるからじゃないか」 だとしたら、安倍独裁に耐えかねた内部告発はまだ続くだろう。
▽イエローカード2枚、退場すべし
・加計疑獄で浮き彫りになったのは、安倍による安倍のための国家戦略特区の悪用だ。 地域を限定した大胆な規制緩和や税制面の優遇で民間投資を引き出し、「世界で一番ビジネスがしやすい環境」を創出するというお題目でアベノミクスの成長戦略と位置付けられたが、「特区」とは名ばかりの利権の巣窟になりつつある。
・「『特区』は法律や規制の網から除外し、お試しの特別区域をつくるものですが、そこで成功すれば全国に広げるのが本来の制度です。しかし、今の国家戦略特区は、特別扱いが目的になってしまっている。今回の獣医学部新設のように、最初から『1校に限って』というのは制度の趣旨から逸脱しています」(森功氏=前出)
・本紙のインタビューで、自民党の船田元衆院議員も次のように指摘していた。〈今治で獣医学部がうまくいったとして、それを全国に広げたら、獣医師が余ってしまいます。今治につくるためだけに、特区を利用しているとしか思えません〉
・先にはじけた「森友学園疑惑」は16日、籠池泰典前理事長が、小学校建設予定地の地下3メートル以深には「ゴミがなかった」という業者のメールを公開し、8億円値引きの根拠がフッ飛んだ。 民進党の会合に呼ばれた財務省は、籠池氏との同席を避け、のらりくらりで逃げまくっているが、昭恵夫人の関与を裏付ける面談テープに続く新事実の暴露に、“完オチ”も時間の問題になってきている。
・「安倍首相はもはや言い逃れはできません。森友問題では、忖度の事実や優遇などがさらに明らかになってきました。その上、今回の加計問題でも、特例措置や斟酌が明らかです。イエローカードが2枚、つまりレッドカード。安倍首相は疑惑に対する説明責任を果たした上で、退場するべきです。『関与があったら辞める』と言ったのですから、トップリーダーは言行一致の規範を示すべきです。同時に国民の側も、これまで通り首相の『知らぬ存ぜぬ』を逃がしてしまうのか。公私混同を許してしまうのか。主権在民と民主主義がこの国に存在しているのかどうかが、まさに試されていると思います」(政治学者の五十嵐仁氏)
・ついに本丸が扉を開けたのだ。野党は国会で追及の手を強め、安倍を追い詰める。霞が関も今こそ、保身のための忖度に振り回されるのではなく、国民のために働いたらどうか。国民も「他に代わりがいない」などと傍観していてはダメだ。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/205598/1

次に、著名ブロガーでスタイリストのきっこ氏が5月19日付けで掲載した「モリの次はカケ、天ぷら総理の学園天国」を紹介しよう。
・「森友学園問題」の次は「加計(かけ)学園問題」というワケで、チマタでは「モリの次にカケって、安倍晋三は蕎麦屋かよ!」なんていうツッコミが炸裂してるけど、さすがは天ぷら総理だけのことはあるよね。実際、「加計学園問題」は、「森友学園問題」の何倍もの規模である上に、「私人」の昭恵夫人ではなく「公人」の安倍晋三首相がすべてを主導して進めてきたもので、文科省も深く関与している。だから、この問題の全貌が明らかになれば、「森友学園問題」のように、籠池泰典前理事長に罪をかぶせ、近畿財務局が勝手に「忖度(そんたく)」したなどと大嘘をつき、自分だけ逃げ切れるという話ではない。
・あたしは、約2カ月前、4月5日に配信したメルマガ『ゆっこ&きっこの言いたい放題 MAX!』で「加計学園問題」を特集して、関係者の名前を実名で挙げて徹底追及した。だけど、メルマガを購読していない人には読むことができなかったので、ようやく文科省の内部文書も公表され始めたことだし、こちらの『きっこのブログ』でも取り上げておこうと思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
・‥‥そんなワケで、この「加計学園問題」の概要がイマイチ分かっていない人たちのために、まずはザックリと説明しようと思う。これは、安倍晋三首相の40年来の親友で、現在でも頻繁に会食やゴルフをともにしている加計孝太郎氏が理事長をつとめる学校法人「加計学園」が、愛媛県今冶市の国家戦略特区に新設される獣医学部の事業主体に選定され、東京ドーム4個分の土地、市価で36億7500万円もする約17万平方メートルもの広大な敷地が無償提供される上、校舎やグラウンドなどの建設費の半額にあたる96億円が市と県から提供されるという、まさに「濡れ手に粟」という美味しい話なのだ。
・で、何が問題なのかと言うと、この獣医学部の事業主体が加計学園に決まった経緯がおかしすぎるという点だ。事業主体が加計学園に決まったのは、今年1月20日、安倍首相が議長をつとめる国家戦略特区の諮問会議で、満場一致で決められた。だけど、建設関係の専門紙である『建設通信新聞』の2017年1月10日付の「中国・四国・九州面」の記事には、次のような記述がある。 「獣医学部を新設・運営する事業主体は、岡山理科大学などを運営する加計学園(岡山市)が有力候補となっている。市は意欲を見せる同学園に対し、建設予定地でのボーリング調査実施を許可、既に調査を終えている。」
・これって、おかしいと思わない?事業主体が加計学園に決まったのは今年の1月20日の国家戦略特区の諮問会議なのに、その10日も前の新聞で、加計学園に現地のボーリング調査が許可されて既に実施されていると報じられているんだよ?これは誰が見たって、会議の前から加計学園に内定していたということの動かぬ証拠じゃないか。さらには、内閣府が行なった事業者の公募は1月10日から11日までのわずか2日間だけ。つまり、まだ事業者の公募も行なわれていない段階で、加計学園によるボーリング調査が実施されていたことになる。
・ここで不思議に思うのは、事業主体が決まる前に加計学園にボーリング調査を許可したのが今冶市だということだ。これは、あくまでも市の事業なのだから、いくら安倍首相の親友が理事長をつとめる学園だとしても、まだ公募も行なわれていない時点で、どうして市はボーリング調査を許可したのだろうか?もしも公募後に他の事業主体に決まってしまったら、この費用はどうするつもりだったのだろうか?そう考えると、市側でも最初から「加計学園ありき」で計画を進めてきたとしか思えない。そこで、いったん安倍首相から離れて、今冶市と加計学園との関係について調べてみたら、これがピンポンだった。
・この「加計学園問題」は、映画にできそうなほど壮大なストーリーなので、ちょっと離れたところからスタートするけど、今から12年前、2005年に社会保険庁が年金保険料を流用して豪華な保養施設を林立させていたことが発覚し、世間の批判を浴びたため、全国の302もの施設が閉鎖・売却されることになった。この中の1つ、岡山県のスポーツ複合施設「ウェルサンピア倉敷」を2008年に買い取ったのが加計学園で、2010年11月に「ヘルスピア倉敷」として生まれ変わった。そして、2010年11月3日にリニューアルオープンの祝賀会がひらかれたんだけど、この祝賀会に出席した自民党の愛媛県議、本宮勇(ほんぐう いさむ)氏の活動日記には、次のような記載がある。
・「祝賀会には加計孝太郎理事長はじめ、理事長の友人でもある安倍晋三元首相家族、前横浜市長中田広氏などもかけつけたほか岡山県内の政財界から約300人が出席しました。私もご案内をいただき出席をさせていただきました。(加計学園法人事務局長が高校の同級生)」
・この本宮勇県議は、もともとは今治市を地盤とする自民党の村上誠一郎衆議院議員の公設秘書をやっていて、それから今冶市議になり、愛媛県議になった人だ。今冶市議時代には「今治市土地開発公社理事」をつとめていたこともあり、ここ数年の愛媛県議会の議事録をチェックしてみたところ、とても熱心に獣医学部誘致を進めてきたことが分かった。そして、さらに本宮勇県議の活動日記の過去ログを調べてみたら、2014年6月18日付のページに次の記述が見つかった。
・「岡山市内に本部を構える加計学園に到着しました。学園理事で法人事務局長を務めている高校の同級生と打ち合わせを行います。同学園グループは岡山理科大学、吉備国際大学を中心として全国で5大学を運営している他、短大、専門学校、高校など多くの学校法人も運営しています。今から9年前、同級生に大学誘致の話を持ちかけたところ獣医学部であれば検討するとの返事が返ってきました。当時、加戸知事に相談したところ「何処の学園ですか?」との話があり「岡山の加計学園ですと申し上げたところ‥‥」、それならばということで獣医学部誘致に向けた活動がスタートしました。」
・この本宮勇県議の活動日記によると、2014年6月の9年前、つまり、2005年ごろには「加計学園ありき」で獣医学部誘致の計画がスタートしていたことになる。それも、当時の加戸守行愛媛県知事が「加計学園ならOK」ということでスタートしていたということになる。これなら、事業主体を公募する前に、市が加計学園にボーリング調査を許可していたこともツジツマが合うよね。何しろ県知事のお墨付きだったんだから。つーか、今回の今冶市の獣医学部誘致の計画そのものが、最初から「加計学園ありき」でスタートしていたということまで分かっちゃった。
・こうした背景を踏まえた上で、あたしは、本宮勇県議と加計学園との間で獣医学部新設の計画がまとまったのに、何度も申請しても文科省の許可が得られずに難儀していて、そこに第2次安倍政権が誕生したので、これを最大のチャンスと見て加計学園も本腰を入れ、それに呼応するかのように安倍首相も「腹心の友」のために便宜を図ったのだと思った。だけど、さらに調べてみると、安倍首相自身も、何年も前から加計学園が獣医学部の新設を切望していたことを知っていた疑いが濃厚になってきた。本宮勇県議のHPには、今から10年前の2007年、第1次安倍政権の時に、安倍首相と笑顔で握手しているツーショット写真が掲載されていて、そこには次のように書かれていたのだ。 「自民党愛媛県連青年部長時代から親しくおつきあいをさせていただいている安倍晋三総理大臣と固く握手」
・つまり、本宮勇県議は安倍首相と最低でも20年以上の付き合いということになる。そして、本宮勇県議は高校時代の同級生が加計学園の理事と法人事務局長をつとめていて、安倍首相は加計孝太郎理事長と40年来の親友なのだ。これで完全にトライアングルが完成したね。これで、少なくとも今年1月10日から11日にかけての「事業主体の公募」が「公平性をアピールするための形だけの公募」であり、事業主体は何年も前から加計学園に決定していた、ということが明白になった。そして、今回、今冶市を国家戦略特区に選定したのも、獣医学部新設の除外規定を作ったのも、事業主体を加計学園に選定したのも、すべて安倍首相なんだから、これはどう見たって「忖度」じゃなくて「便宜」だよね。
・安倍首相が議長をつとめる国家戦略特区の諮問会議の議事録を調べてみて驚いたんだけど、今回の加計学園の計画は、森友学園の「安倍晋三小学院」以上の異例の速さで計画が進んでいたのだ。今回の計画が今治市議会で明らかにされたのが昨年2016年11月で、翌12月には用地に関する手続きがスピード可決され、翌1月20日には安倍首相が議長をつとめる諮問会議で加計学園が認定、つまり、わずか3カ月で決定していたのだ。同様の大学誘致のケースを調べてみると、通常では最低でも1年以上は掛かっているから、この異例の速さは、今回、公表された文科省の内部文書に明記されていた内容とも合致する。
・安倍首相は「公人」だから、日々、どこで誰と会ったのかが「首相動静」として公開されてるけど、昨年1年間の「首相動静」を見てみると、安倍首相が加計孝太郎理事長と会食をしたのは、3月18日、10月2日、12月24日の3回で、その他にも7月22日には一緒にゴルフを楽しんでいて、8月10日の安倍首相の夏休みには別荘の近くの料理屋で食事とお酒を楽しみ、別荘に泊り、翌日は仲良くゴルフをプレーしている。
・加計学園が運営する千葉科学大学では、2014年5月24日に開校10周年の記念式典が行なわれたけど、来賓として出席した安倍首相は祝辞の中で「どんな時も心の奥でつながっている友人、私と加計さんもまさに腹心の友だ」と、大好きな「まさに」という言葉を使って加計孝太郎理事長のことを絶賛している。自ら「腹心の友」と呼ぶほどの親友だから、昨年は12月24日のクリスマスイブにも仲良くディナーを楽しんだんだろうけど、この日の「首相動静」を見てみると、とっても面白いことが分かる。
・ 「午前11時53分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急着。同ホテル内のレストラン「ORIGAMI」で橋下徹前大阪市長、日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事と会食。菅義偉官房長官同席。午後2時26分、同ホテル発。」 「午後6時2分、東京・丸の内の鉄鋼ビルディング着。南館内のエグゼクティブラウンジで高橋精一郎三井住友銀行副頭取、加計孝太郎学校法人加計学園理事長、昭恵夫人らと食事。午後9時52分、同所発。」
・お昼は橋下徹氏と松井一郎氏と2時間半も会食、夜は昭恵夫人を伴って加計孝太郎理事長らと4時間近くも会食、この顔ぶれを見ると、昼間は「森友学園の打ち合わせ」をして、夜は「加計学園の打ち合わせ」をしたんじゃないかと勘ぐってしまう。ちなみに、この日のディナーに同席した昭恵夫人は、加計学園が神戸市で運営する認可外保育施設「御影インターナショナルこども園」の「名誉園長」をつとめている。昭恵夫人は合計で30前後の「名誉校長」や「名誉会長」に就任しているけど、学校関係で分かっているのは、辞任した森友学園の小学校と、この保育園だけなので、安倍家にとって加計学園がどれほど特別なのかということがよく分かると思う。
・‥‥そんなワケで、今冶市に新設される岡山理科大学の獣医学部の学部長には、同じく加計学園が運営する千葉科学大学の吉川泰弘教授の就任が決まっているけど、この千葉科学大学は、かつて萩生田光一官房副長官が客員教授をつとめていたこともある。昨年9月26日の衆院の所信表明演説で、安倍首相が自衛隊を讃えた時に、自民党の議員たちがスタンディングオベーションをして多くの国民を呆れさせたけど、あの厚顔無恥なパフォーマンスを画策したのが萩生田官房副長官だ。そんな人物が2009年の総選挙で落選して収入が絶たれた直後から、誰かのハカライで千葉科学大学の危機管理学部で客員教授として収入を得ていたのだ。あまりにも分かりやすい構図だよね。
・さらには、昨年4月、文部科学省の高等教育局私学部私学行政課長だった木曽功氏が加計学園に天下りして、ソッコーで千葉科学大学の学長に就任したけど、この人物は2014年の第2次安倍内閣で内閣官房参与をつとめていた安倍首相のお友だちだ。文科省の天下り問題には厳しい姿勢を見せてるクセに、自分のお友だちは特別みたいだね。さらに詳しいことはメルマガ『ゆっこ&きっこの言いたい放題 MAX!』に書いているけど、今回、このブログにピックアップした内容を読んだだけでも、文科省の内部文書の記載の真偽が分かると思う今日この頃なのだ
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2017/05/post-b8f2.html

第三に、5月23日付け日刊ゲンダイ「やっぱり加計学園ありき 共産党が入手した内部文書の中身」を紹介しよう。
・「籠池砲」ならぬ「共産砲」が炸裂だ。安倍首相の「腹心の友」、加計孝太郎氏が理事長を務める「加計学園」が、愛媛・今治市に新設する獣医学部をめぐり、文科省内の「総理のご意向」文書がスッパ抜かれた問題。 官邸は同省内の“お手盛り調査”を理由に「文書は確認できなかった」と逃げ切る構えだが、そうは問屋が卸さない。22日の参院決算委で、共産党の小池晃書記局長は「政府関係者から直接、入手した」とする新たな内部資料を暴露し、あらためて徹底調査を要求した。
・「裏付けは取っている」「怪文書ではない」──。質疑後に国会内で小池議員が自信タップリの様子で報道陣に示したのは、昨年9~10月に文科省内で作成されたとみられる資料だ。昨年11月9日の国家戦略特区諮問会議で、議長の安倍が「獣医学部の設置を可能とするための関係制度の改正を直ちに行う」と決めた前にもかかわらず、〈今後のスケジュール(イメージ)〉には〈今治市分科会〉の予定が記載されてある。
・さらに、赤字で〈(加計学園以外に)競合があった場合、事業者選定にさらに時間がかかる見込み〉〈(2017年3月の設置認可申請では)教員確保や施設設備等の準備が間に合わない可能性〉などの懸案事項が書き込まれてあった。「加計ありき」で議論が進んでいた様子がうかがえる。
・決定的なのは、諮問会議の獣医学部設置原案に対し、文科省が内閣府に提示したとみられる修正内容だ。文科省側は〈既存の大学・学部では対応が困難な獣医師養成の構想が具体化し〉〈近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、全国的見地から〉などと原案に挿入すべき文言を赤字で示し、〈修正理由〉として〈日本再興戦略改訂2015の趣旨〉を挙げつつ、〈今治市の構想が適切であること〉を示すよう求めていた。
・「『日本再興戦略改訂2015』とは、国家戦略特区が新たに講じるべき施策で、その中には獣医学部新設を決める際に満たすべき条件も盛り込まれていた。既存の大学・学部では対応困難な場合や、近年の獣医師需要動向を考慮する――など4つあり、15年当時の石破茂・国家戦略特区担当大臣の名前から『石破4条件』と呼ばれています。文科省側は過去の政策との整合性を図るために修正案を提示したのでしょう」(文科省担当記者)
・要するに文科省側は加計の獣医学部は「石破4条件」を満たしておらず、それでも「加計ありき」で進めるなら、内閣府が「適切」であることを示せ、と注文を付けたのだ。 ところが、内閣府側は「総理のご意向」を盾に、この修正案を無視しただけではない。設置地域についても、原文の〈獣医師系養成大学等のない地域〉という一文の最初と最後に「広域的に」「に限り」の文言を新たに潜り込ませた。当時は京都産業大も獣医学部設置を検討していたのだが、この2語が追加されたため、同じ関西地方の大阪府立大に“獣医学部”がある京産大は、設置を断念せざるを得なくなった。
・「どう見ても加計学園ありきで進んでいたとしか思えない。国政の私物化であり、安倍首相の国会答弁は虚偽ではないか。(入手文書に名前のある)内閣府の藤原(地方創生推進事務局)審議官など関係者を国会招致し、集中審議を求めたい」(小池晃議員)
・日刊ゲンダイが内閣府に藤原審議官らの受け止めや対応を尋ねると、担当者はこう答えた。 「今のところ取材が数十件寄せられていまして……。(取材には)お答えしたいと思いますが、いつまでにということは申し上げられません」 小池議員は会見で、直接入手した内部資料がまだあることを示唆していた。今後、第3、第4の「共産砲」が安倍政権を貫くのは間違いない。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/205917

第一の記事で、 『このタイミングで文科省から文書が出てきたのは、首相の意向を受けた内閣府の強引さへの反発や危機感があるからじゃないか』、 『安倍首相は疑惑に対する説明責任を果たした上で、退場するべきです。『関与があったら辞める』と言ったのですから、トップリーダーは言行一致の規範を示すべきです』、 『今回の獣医学部新設のように、最初から『1校に限って』というのは制度の趣旨から逸脱しています』、などの指摘はその通りだ。
第二の記事のきっこ氏の調査能力にはいつもながら驚かされる。建築関係の専門紙の記事をもとに、 『事業主体が加計学園に決まったのは今年の1月20日の国家戦略特区の諮問会議なのに、その10日も前の新聞で、加計学園に現地のボーリング調査が許可されて既に実施されていると報じられているんだよ?これは誰が見たって、会議の前から加計学園に内定していたということの動かぬ証拠じゃないか。さらには、内閣府が行なった事業者の公募は1月10日から11日までのわずか2日間だけ。つまり、まだ事業者の公募も行なわれていない段階で、加計学園によるボーリング調査が実施されていたことになる』、また、本宮勇県議の活動日記の過去ログをもとに、『2005年ごろには「加計学園ありき」で獣医学部誘致の計画がスタートしていたことになる。それも、当時の加戸守行愛媛県知事が「加計学園ならOK」ということでスタートしていたということになる』、などと鋭く指摘している。
第三の記事で、、『文科省側は加計の獣医学部は「石破4条件」を満たしておらず、それでも「加計ありき」で進めるなら、内閣府が「適切」であることを示せ、と注文を付けたのだ。 ところが、内閣府側は「総理のご意向」を盾に、この修正案を無視しただけではない。設置地域についても、原文の〈獣医師系養成大学等のない地域〉という一文の最初と最後に「広域的に」「に限り」の文言を新たに潜り込ませた。当時は京都産業大も獣医学部設置を検討していたのだが、この2語が追加されたため、同じ関西地方の大阪府立大に“獣医学部”がある京産大は、設置を断念せざるを得なくなった』、との文科省側の怒りや安部総理の意向を受けた内閣府側の動きを伝えている。
「文書は本物」と週刊文春に主張した文科前次官が、今日のテレビのインタビューでも同じ主張を繰り返した。天下り問題で引責辞任させられた恨みもあるのだろうが、「怪文書」扱いした菅官房長官は無視を続けるのだろうが、立場が苦しくなってきたようだ。そこで、文科前次官の夜遊びをリークして、信頼性に傷をつけようなどという姑息な手段まで繰り出し、「泥仕合」的様相まで呈してきた。文科前次官は、安部政権に逆らったことで、文科省が用意する第二の人生(問題のない政府関係機関への天下り)は官邸に妨害されるだろう。それを覚悟の上の思い切った行動だ。ますます面白い展開になってきた。
タグ:「公人」の安倍晋三首相がすべてを主導して進めてきたもので、文科省も深く関与 。『関与があったら辞める』と言ったのですから、トップリーダーは言行一致の規範を示すべきです 異例特例がこれだけ重なれば、安倍の意向が働いた「加計ありき」が疑われるのは当然 (その1)(安倍首相関与の決定的文書、モリの次はカケ 天ぷら総理の学園天国、共産党が入手した内部文書の中身) このタイミングで文科省から文書が出てきたのは、首相の意向を受けた内閣府の強引さへの反発や危機感があるからじゃないか 最初から『1校に限って』というのは制度の趣旨から逸脱 構造改革特区に15回も申請、しかし「獣医師は足りている」と却下 加計学園問題 国家戦略特区の諮問会議の議事録 安倍政権は広島県と一体で今治市を国家戦略特区に指定 イエローカード2枚、退場すべし 愛媛県今治市は県とともに2007年から誘致 きっこ ところが、内閣府側は「総理のご意向」を盾に、この修正案を無視しただけではない。設置地域についても、原文の〈獣医師系養成大学等のない地域〉という一文の最初と最後に「広域的に」「に限り」の文言を新たに潜り込ませた 共産党の小池晃書記局長 獣医学部新設の除外規定を作ったのも、事業主体を加計学園に選定したのも、すべて安倍首相なんだから、これはどう見たって「忖度」じゃなくて「便宜」だよね モリの次はカケ、天ぷら総理の学園天国 事業主体が加計学園に決まったのは今年の1月20日の国家戦略特区の諮問会議なのに、その10日も前の新聞で、加計学園に現地のボーリング調査が許可されて既に実施されていると報じられているんだよ?これは誰が見たって、会議の前から加計学園に内定していたということの動かぬ証拠じゃないか さらには、内閣府が行なった事業者の公募は1月10日から11日までのわずか2日間だけ。つまり、まだ事業者の公募も行なわれていない段階で、加計学園によるボーリング調査が実施されていたことになる。 獣医学部新設計画 東京ドーム4個分の土地、市価で36億7500万円もする約17万平方メートルもの広大な敷地が無償提供 本宮勇県議の活動日記の過去ログ 「政府関係者から直接、入手した」とする新たな内部資料を暴露 建設通信新聞 国政の私物化 加計学園 萩生田官房副長官 安倍首相の国会答弁は虚偽ではないか 千葉科学大学 2005年ごろには「加計学園ありき」で獣医学部誘致の計画がスタートしていたことになる。それも、当時の加戸守行愛媛県知事が「加計学園ならOK」ということでスタートしていたということになる 校舎やグラウンドなどの建設費の半額にあたる96億円が市と県から提供 文科省側は加計の獣医学部は「石破4条件」を満たしておらず、それでも「加計ありき」で進めるなら、内閣府が「適切」であることを示せ、と注文を付けたのだ 安倍にとって米国留学時代からの親友 加計孝太郎理事長 菅官房長官 内閣府サイドは「これは官邸の最高レベルが言っていること」「総理のご意向だと聞いている」などと迫っている 出どころも明確でない怪文書じゃないか。そんな意味不明のものについて、いちいち政府が答えることではない 内閣府と文科省の生々しいやり取りのメモ 朝日新聞が17日の一面ですっぱ抜いた文書 異例ずくめ「加計ありき」のスピード決定 安倍は「もし働きかけて決めたならば責任を取る」と全面否定で啖呵を切った やっぱり加計学園ありき 共産党が入手した内部文書の中身 千葉科学大学の危機管理学部で客員教授として収入を得ていたのだ 安倍首相関与の決定的文書 これで知らぬ存ぜぬは通じない 今回の加計学園の計画は、森友学園の「安倍晋三小学院」以上の異例の速さで計画が進んでいたのだ 日刊ゲンダイ
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