SSブログ

教育(その25)(学校で人事評価が始まり「みんな校長のごますりに」【教師座談会・前編】、教職員組合に諫言 「平和や憲法は大事でも、実務がこれでは…」【教師座談会・後編】、角川ドワンゴ「N高」に労基法違反で是正勧告!150人を担任し休憩も取れず) [社会]

教育については、4月17日に取上げた。今日は、(その25)(学校で人事評価が始まり「みんな校長のごますりに」【教師座談会・前編】、教職員組合に諫言 「平和や憲法は大事でも、実務がこれでは…」【教師座談会・後編】、角川ドワンゴ「N高」に労基法違反で是正勧告!150人を担任し休憩も取れず)である。

先ずは、6月7日付けダイヤモンド・オンライン「学校で人事評価が始まり「みんな校長のごますりに」【教師座談会・前編】」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/273066
・『『週刊ダイヤモンド』6月12日号の第1特集は「教師大全 出世・カネ・絶望」です。文部科学省は教師の仕事の魅力を広めようと、Twitter(ツイッター)で「#教師のバトン」のハッシュタグを付けた発信をするように現場へ呼び掛けました。ところが教師たちは過酷な現場の惨状をどんどん投稿し、プロジェクトは大炎上。特集では、絶望を深める現場とともに、出世や人事、給与の面で教師の実態に迫り、彼らが抱える問題を多方面からえぐり出しました。このテーマの下、現役教師たちが内情を赤裸々に語る覆面座談会をお届けします。(Qは聞き手の質問)』、興味深そうだ。
・『A?Dまでランク付け その評価が給料に反映される  Q:2016年に教師の能力や業績を評価する人事評価制度の導入が義務化され、全国の自治体に広がりました。実際に現場ではどんな評価が行われていますか。 九州の公立学校教師A A?Dまでランク付けされて、その評価が給料に反映されます。上のお気に入りはいい評価になりやすいっていうのは、一般企業みたいな感じですよ。 首都圏の公立中学校教師B 昔、学校の職場は「座布団型」と呼ばれる組織で、校長と教頭以外はみんなフラットでお互いフォローし合うかたちになっていました。それを国がピラミッド組織にしようとする裏には、日教組(日本教職員組合。最大の教職員労働組合)つぶしの狙いがあったと知り合いの校長が言っていました。役職をたくさんつくって、D評価をくず扱いする。そうすれば組合の団結を崩せると。 評価は校長による一方的なもの。こんなに頑張っていますと文書を提出したところで、読む気がない。で、自分の言うことを聞く子分をA評価にする。それが給料に反映されるんだから、結局みんな校長のごますりになります。 一方でこちらが校長を評価することはない。校長を評価するのは、学内での仕事ぶりを知りもしない教育委員会。だから校長は自分に都合のいいピラミッド型、つまりはお気に入り組織をつくれるんです。 Q:A評価の顔触れは? 教師B うちの学校の場合、部活動を仕切る中体連(日本中学校体育連盟。中学生のスポーツ振興を図る財団法人)に関わる教師たちがA評価になっています。 Q:昔の組織を知らない若手教師の中には、民間企業と同じように評価システムがあった方が働きがいがあるという人もいるのでは? 教師B 若い教師はアピールしまくります。勤務時間を超えて何時間も居残って仕事したり、校長に言われれば何でもやる。部活動の顧問も断りません。 Q:どんな評価の内訳になっているんですか』、「自分の言うことを聞く子分をA評価にする。それが給料に反映されるんだから、結局みんな校長のごますりになります」、現場は「人事評価制度」により歪められているようだ。「日本中学校体育連盟・・・に関わる教師たちがA評価」、この組織がそんなに力を持っているのも不思議だ。
・『A評価とD評価は各20% その給料差は10%  教師B 教師のうち20%はA評価。20%がD評価。教師たちは自分がD評価になりたくないから誰かをD評価にしようとおとしめたりする。それに死ぬほど働くし、絶対に上に逆らわない。働き方改革どころじゃありません。 学校の労働問題に詳しい労働組合(労組)関係者D 一般的に公立学校教員の給与には年齢給があるので、成果報酬に徹した民間企業における職務や評価で報酬を決める仕組みとは違います。B先生のところではA評価とD評価で月給にどれくらい差がつくんですか。 教師B 10%ぐらい違ってくるみたい。D評価の削られた給料が高い評価の人の給料に回るので、財政的な痛手はなし。 労組関係者D 公立学校の場合、教師の労働条件は基本的に自治体の条例で決めます。だから自治体によって給料への反映の仕方は違います。 首都圏の私立学校教師C 力量形成は1年で成せるものではないということで長期的に評価したり、教育っていうのはみんなでやる営みであるからとチームワークでの評価を取り入れたり、よくよく考えている自治体もあります。 ※参考…ダイヤモンド編集部による東京都教育委員会へのヒアリングと「東京都教育職給料表」に基づく東京都の昇給モデル例は次の通り。 +職員の区分には「級」と「号級」がある。級は1級(講師など)、2級(教諭)、3級(主任)、4級(主幹・指導教諭)、5級(副校長)、6級(校長)に分かれる。40歳教諭(4年制大学をストレートに卒業して22歳で教員採用試験に合格したと仮定)の場合、40歳時点で77号級に相当し、月給は33万6800円。 +東京都では勤務の成績を5?1の5段階で評価(5が最高)。これを号級に換算すると、最上位は6号級(8700円分)昇給する。上位は5号級(7300円分)、中位は4号級(5900円分)、下位は3号級(4500円分)、最下位は昇給なし。査定は年に1回。懲戒処分はもちろん、病気などで半年以上休むと昇給なしとなるケースがある。 +最上位は教師全体のトップ10%以内、上位は最上位を除いたトップ30%以内に限定される。 Q:学校のピラミッド組織において、校長の力って強いんですか』、「A評価とD評価で月給にどれくらい差・・・ 10%ぐらい違ってくる」、この他に職務での差による違いはないのだろうか。
・『校長、中体連、教育委員会 この誰かに逆らうと「冷や飯」  教師B 校長権限は校内では絶大です。私、校長命令で机を事務室に移動させられ、「そこにいろ」と1年間干されました。他の先生から隔離するというパワーハラスメント。 他にも私の授業をちょっと見に来て、空き時間に校長室に呼ばれて「さっきの授業の話ね……」と授業の指導をするふり。「座ってろ」と言って校長本人は部屋を出ていってしまったりする。 空き時間がつぶされて仕事が終わらず、残業せざるを得なくなる。これ、校長たちの間でよく出回っている手口です。 Q:なんで目を付けられたんですか。 教師B 「部活動をやりません」って言ったことから全てが始まりました。「おまえは中体連に逆らうのか」と怒鳴られた。地域の運動活動に参加しているので「私は地元でやります」と返したら、校長の気に障った。 部活を断ると仕返しがやってきます。他の県で「部活はやりたくない」って言った結果、片道3時間のところに転勤させられたっていう例もあります。 中体連、校長が入る校長会、教育委員会の各組織が同じようなメンツで入れ替わったりするので、この誰かに逆らうと冷や飯を食わされる。異動までさせられちゃう。 Q:ルール的には部活動の強制はできないのでは? 労組関係者D 公立学校において、部活動を強制できないのではなく、“勤務時間外の”部活動は強制できない。現実には、部活ってほとんどが勤務時間外ですけどね。 現場にそれを拒否なんかできる雰囲気はない。民間企業で残業を拒否しづらいのと似たような感覚だと思います。残業分の給料が払われていないところが決定的に違うんですけどね。 私立学校の場合は、労働契約・就業規則でどのようになっているかによります。 教師C うちは部活動に不熱心な学校なので、部活動でどうこうはないですが、校長は権力を握る絶対的な存在。仕事外しは私もやられました。クラスや学年の担当を外されたり、生徒の保護者もいる席で説教を垂れられたり。 教師B 叱責は今ほとんどしませんね。言質を取られるから。やんわりと丁寧に権力を使っていじめてくる。 うちの学校は主任以上が全員、中体連の幹部です。自分たちの仲間を上に引っ張る構造で、上は体育会系ばかり。校長の中には漢字を書けないとか笑っちゃうような人もいます。 このエリアでは校長の3割が体育教科の出身。異様に多い。彼らは残業で部活動を何十時間やろうが、趣味なんで倒れたりしない。一方で体育じゃない教師は部活を強制されると過労で倒れてしまうんです。 教師A B先生のところも、C先生のところも、ものすごいパワハラですね。そこまでパワハラしてたら、うちは組合が動きますよ。 >>6月8日(火)公開の後編に続きます』、「部活はやりたくない」って言った結果、片道3時間のところに転勤させられたっていう例もあります」、「パワハラ」の最たるもので、組合に訴えれば、何とかなるかも知れない。「うちの学校は主任以上が全員、中体連の幹部です。自分たちの仲間を上に引っ張る構造で、上は体育会系ばかり。校長の中には漢字を書けないとか笑っちゃうような人もいます。 このエリアでは校長の3割が体育教科の出身。異様に多い」、信じられないような偏りだ。体育会系であれば、命令への服従など、上司には使い勝手がいいのだろう。

次に、この続き、6月8日付けダイヤモンド・オンライン「教職員組合に諫言 「平和や憲法は大事でも、実務がこれでは…」【教師座談会・後編】」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/273298
・『『週刊ダイヤモンド』6月12日号の第1特集は、「教師大全 出世・カネ・絶望」です。絶望を深める過酷な現場とともに、出世や人事、給与の面で教師の実態に迫り、彼らが抱える問題を多方面からえぐり出しました。このテーマの下、現役教師たちが内情を赤裸々に語る覆面座談会の後編をお届けします。(Qは聞き手の質問)』、「後編」も期待できそうだ。
・『若い教師は「日教組に入るな」と親から言われている  Q:教師の労働組合(公立では教職員団体)には、長い歴史を持つ日教組、そこから分裂した全日本教職員組合(全教)、最近では私学教員ユニオンなど、いろいろな組合があります。しかし加入率はどんどん下がり、今や非加入が7割(公立学校教職員の加入状況)で「組合離れ」が起きています。A先生のエリアは組合がパワーを持っているんですか。 九州の公立学校教師A 組織率はとても低くなっていますけどね。 Q:どちらの組合? 教師A 日教組です。私はイデオロギーが入っていて選挙活動もバリバリやる。市、県、国などに議員を出すことを目指します。 でも、職場ではそういう話はできません。田舎で保守的な土地柄なので。若い教師からは「日教組に入るなと親から言われています」とか「組合って政治活動ばっかりしているんですよね」とか言われます。実際にパワハラに遭った人とかは加入してくれるんですが。 私自身も組合に助けてもらった経験があります。組合員は職場の小さな声を拾って組合上層部に上げていく活動を続けているし、歴史が長い分、培った知識は生きてはいます。 世の中に出回っている組合のネガティブな話を耳にした若い人たちが「組合って駄目なんだな」と思い込んで参加してくれないままだと、衰退していくよねと思ったりします。 Q:A先生自身や周囲は職場の労働環境改善にも取り組んでいるにしても、日教組に限らず年配の組合幹部にはイデオロギーの活動ばかりの人がいませんか。 首都圏の私立学校教師C 現場の中で感じるのは、失礼ながら先輩幹部たちの実務的な能力が弱いこと。労働協約(使用者と労働組合の間の取り決め)なんて結ばなくたって口約束で大丈夫だと言ってきたり、就業規則や法律系の知識がない。恐ろしいぐらいに。 介護のために短時間勤務できるはずなのに、組合員に対して、「いや~、就業規則にないから駄目ですね」と言って退職させちゃうなんてことが起きているんですよ。 平和だとか憲法だとかは大事でしょうが、実務の力がこれでは「何だよ、職場の労働問題も解決できないのに」と見られてしまう。同僚たちから信頼を得られない。 学校の労働問題に詳しい労働組合(労組)関係者D それはまっとうなお話なんじゃないですか。私は組合の人に言ったことがあるんです。平和だとか憲法問題で国家権力と闘っているけど、もっとわがままに自分や身近な仲間を守る闘いをすればいいじゃないかって。嫌みでなく、本心から。 あのときは私、誤解していました。大きい敵だから彼らは気楽に物が言えたんですよね。身近な敵と闘ったら、攻撃を食らってしまう。 首都圏の公立中学校教師B Dさんの言う通りなんですよ。私はアウトロータイプでつるむのが好きではなくて組合に入っていないんですが、私がパワハラに遭っているとき、組合の人は見て見ぬふりでした。日教組も頼りにならなくて、校長や管理職とつながって私に嫌がらせをする人もいました。 教師C 若い子たちは組合ってなんか怖いなと思っている一方で、頼れるものが欲しいとも思っています。「教職員組合はアカだ!」みたいに悪く宣伝する勢力もあるけど、そんなものを乗り越えられるぐらいに、職場で教師が生きるために必要な存在であると認識してもらえるか。そこが勝負どころだと私は思います』、「今や非加入が7割・・・で「組合離れ」が起きています」、「介護のために短時間勤務できるはずなのに、組合員に対して、「いや~、就業規則にないから駄目ですね」と言って退職させちゃうなんてことが起きているんですよ。 ・・・実務の力がこれでは「何だよ、職場の労働問題も解決できないのに」と見られてしまう」、「組合」は身近な問題にもっと力を入れるべきだろう。
・『非正規はへつらわないと正規になれない圧力  学校の労働問題に詳しい労組関係者E 若者の視線で言えば、非正規雇用の教員が増えており、組合がその受け皿にどれだけなっているのかというのも大事ではないですか。今の私立学校では、卒業後にストレートで専任(正規職員)になれる道は細くて、4割が非正規雇用。正規雇用というニンジンをぶら下げられながら働き、合理的な理由もなく雇い止めされて学校を転々としています。 教師C うちの組合は、ハラスメントがあってもすぐに辞めないように相談を受けたり、職能を身に付けて正規の登用試験に受かるようにサポートしたりしている。そうした経験を経た教師は、非正規の人たちに対する良いまなざしを持っていますから、一緒に非正規の問題に取り組んでくれる。そういう戦略でやっています。 教師B 若い非正規教師は、常にへつらっていないと正規になれないなっていう圧力を感じていると思います。校長の推薦があれば正規になりやすいですから。 教師C 教師のブラック問題の構造って、この座談会で出てきた昇給の査定だとか、非正規から正規になれるか否かとか、そういうところでしっぽ振り競争をするような構造が出来上がっている。特に非正規教師はしっぽを振らないとご飯を食えないから、いやが応でもなびいて、無理して働かざるを得ません。 労働組合はそれに対して力を発揮できているかというと、うまくできていない感じがします。 労組関係者E 正規だと年功処遇で安定しているけれど、非正規は同じ仕事をしているのに年収で200万円ぐらいしかもらえなかったりする。若い世代が切実なのはそういうところにあります。ここの受け皿になるのが労働組合を再生するきっかけにもなるんじゃないでしょうか』、「今の私立学校では、卒業後にストレートで専任(正規職員)になれる道は細くて、4割が非正規雇用。正規雇用というニンジンをぶら下げられながら働き、合理的な理由もなく雇い止めされて学校を転々としています」、「うちの組合は、ハラスメントがあってもすぐに辞めないように相談を受けたり、職能を身に付けて正規の登用試験に受かるようにサポートしたりしている」、「非正規」の「受け皿になるのが労働組合を再生するきっかけにもなるんじゃないでしょうか」、その通りだろう。
・『Q:労働問題を抱えながらも、お三方はなぜ教師を続けるのですか。 教師A 私はもともと子どもが好きで、子どもたちと一緒に楽しくやっていきたかったので。教師って業務の範囲が広いから、忙しいけれど楽しめる面もある。 教師B 私が就職した当時、教師は裁量労働制が一番進んだ労働形態でした。部活指導やデスクワークの残業も多くて、時には深夜まで働くこともあった。それでもテスト期間の午後とか夏休みとか、裁量労働で休めました。ところが今は、「勤務時間を守りましょう」となった。残業代も出ないのに。もっと給料が良くて首にならない仕事があるならそっちをやりますよ。 教師C 教師は社会的に意味のある仕事という認識があるのと、仕事としてやっぱり面白い。教え方を工夫すると子どもの反応が良いものも悪いものもいろいろ出てくることにすごく面白みを感じるんです。先輩たちがいろんなものを積み重ねて、実践や手法を編み出したのを学ぶのも楽しかった。 今、大変な中でも続けているのは、子どもたちは教師の鏡みたいなところがあると感じるから。大変でも自分で手を動かしてやっていくということを、教師がしっかりやらなくちゃいけないと考えています』、「テスト期間の午後とか夏休みとか、裁量労働で休めました。ところが今は、「勤務時間を守りましょう」となった」、現実には下記リンクのように、「夏休み」期間中も勤務し、「研修会」「講習会」『研究大会」などが、この時とばかり開かれるようだ。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1367648423

第三に、6月13日付けダイヤモンド・オンライン「角川ドワンゴ「N高」に労基法違反で是正勧告!150人を担任し休憩も取れず」を紹介しよう。
https://diamond.jp/articles/-/273873
・『インターネットで学べる高校として日本一の生徒数を誇る角川ドワンゴ学園の「N高」が労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが分かった。ダイヤモンド編集部では『週刊ダイヤモンド』6月12日号の第1特集「教師大全 出世・カネ・絶望」で、教師1人で150人の生徒を担任するといったN高の過酷な労働の実態を報じていた』、いくらインターネットを活用するとしても、「教師1人で150人の生徒を担任」はやはり多過ぎるようだ。
・『残業代の支払いが不適切 労基法違反で是正勧告  「N高等学校(N高)」を運営する角川ドワンゴ学園が亀戸労働基準監督署(東京・江東区)から労働基準法違反に基づく是正勧告を受けていたことが分かった。N高教師に対する残業代の支払いが不適切だったことなどに対して、5月19日付で是正勧告が出されたもので、この教師らが加入する労働組合の私学教員ユニオンが6月11日に都内で会見を開いて明らかにした。 ダイヤモンド編集部では『週刊ダイヤモンド』6月12日号の第1特集「教師大全 出世・カネ・絶望」で、教師1人で150人の生徒を担任するといったN高の過酷な労働の実態を報じていた。 インターネット授業と通信制高校の制度を組み合わせた“ネットの高校”である角川ドワンゴ学園の「N高等学校(N高)」は2016年4月に開校した。ビジネス界の著名人、教育界の大物、革新的な取り組みで実績を持つメンツを幹部にそろえる人気校で、生徒数は1万7000人超(21年5月時点)と日本一だ。 N高には、高校卒業要件を満たすために年5日間スクーリング(通学)する以外は全てインターネットで完結する「ネットコース」、全国にあるキャンパスに通う「通学コース」などがある。 ネットコースを担当する教師は、スクーリングに対応しながら担任業務をこなす。担任業務は、チャットツールのSlack(スラック)や電子メール、電話などを使った生徒への対応やビデオ会議ツールのZoom(ズーム)を使った面談、保護者対応などだ。加えて「レポートを年に1万件以上採点している」(N高教師)という。 是正勧告が出された背景には、こうした業務に追われて長時間労働が続く過酷な労働実態があった』、「この教師らが加入する労働組合の私学教員ユニオン」が支援しているようだ。
・『当該教師は実質的な残業が約90時間 過労死ラインを超えていたと主張  是正勧告は複数項目におよび、その一つは残業代の支払いが不適切だった点にある。労基署に通報した教師の場合、20年10月における所定時間外労働24時間分に対する賃金支払いが、本来支払われるべき金額よりもはるかに少なかった。学校側は、年度内に振替休日を取得することを前提に支払っていたためと弁明しており、是正勧告を受けて改善するという。 また、スクーリング授業の際に休憩時間が取れていない点について勧告が出された。これに対しても学校側は運営方法を見直すとしている。 当該の教師は、20年10月における実質的な残業が過労死ラインを超える約90時間に及んだと主張している。担任として約150人の生徒を受け持った上に、スクーリング授業に追われ、授業の合間に休憩を取ることはほぼできなかったという。なおN高は固定残業手当(みなし残業代)を設けており、40時間分は固定残業の範囲となる。 教師側からは「きちんと(生徒の)相談に乗れるように担任数の減少を望んでいる」との声が挙がる。教師の受け持ち生徒数は150名(1・2年次を受け持つ場合)がほぼ標準になっていることについて、学校側は「適正な数である」と認識している。 「専門チームによるオンライン授業を取り入れているため、教員の授業担当の負荷は全日制高校とは異なる」とし、ICT(情報通信技術)を活用した業務の効率化を図り、進路指導、部活動、事務作業、生徒指導等を行う専門・支援チームを設け、担任教員の負荷を減らす分業を進めているという』、「20年10月における実質的な残業が過労死ラインを超える約90時間に及んだと主張」、他の月はどうなのだろう。
・『Slackの通知音や着信音が幻聴で聞こえてきた  会見に出席した教師たちは「長時間労働、残業代不払いは教員業界全体に広がる普遍的な問題。特にN高は利益ばかりを追い求める中で、教員の労働問題だけでなく教育の質の劣化によって生徒、保護者も犠牲になっている」と訴えた。 このうちの一人は「給与はほぼ最低賃金。拠点で授業満足度1位になっても給与に反映されず、退職金もない」とし、今後の生活への不安をのぞかせた。 また、最近退職した教師は「業務過多で日に日に疲弊し、ピークで忙しかった時期には、休日にもSlackの通知音や着信音が幻聴で聞こえてきたり、エアコンの音が着信音に聞こえることがあった」と嘆いた。 学校側は「教員の過重労働や待遇改善を目指して、分業化やIT化、残業時間の削減を積極的に行っているという自負を持っている」としている。 是正勧告を機に、教師側と学校側の間にある隔たりを埋められるか。ICT活用と分業化で、働きやすい環境と教育の質の両方を高めたいという理想を共に目指せるか否か、その分岐点に立つ』、「N高は利益ばかりを追い求める中で、教員の労働問題だけでなく教育の質の劣化によって生徒、保護者も犠牲になっている」、「学校側は」強弁しているが、「是正勧告」が出るからには、よほど酷いのだろう。「教育の質の劣化」は今後の生徒募集に影響して来るのではなかろうか。
nice!(0)  コメント(0)