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災害(その13)(スーパーサイクルの超巨大地震が切迫する千島海溝 「死者8割減」対策が急務の理由〈AERA〉、石川県を襲う地震は1年半で140回も…相次ぐ揺れに専門家も「しばらく続く」と警鐘、日本にも存在「破局噴火」で壊滅リスクある火山6つ 住民の大量死や深刻な寒冷化を引き起こす) [社会]

災害については、昨年3月28日に取上げた。今日は、(その13)(スーパーサイクルの超巨大地震が切迫する千島海溝 「死者8割減」対策が急務の理由〈AERA〉、石川県を襲う地震は1年半で140回も…相次ぐ揺れに専門家も「しばらく続く」と警鐘、日本にも存在「破局噴火」で壊滅リスクある火山6つ 住民の大量死や深刻な寒冷化を引き起こす)である。

先ずは、昨年6月16日付けAERAdot「スーパーサイクルの超巨大地震が切迫する千島海溝 「死者8割減」対策が急務の理由〈AERA〉」を紹介しよう。
https://dot.asahi.com/aera/2022061500012.html?page=1
・『いつ来るか、その時の備えは十分か──。地震大国・日本では、地震と防災は多くの人にとって関心事だ。国や自治体などが公表する予測や最新被害想定から、迫りくる大地震を読み解く。AERA 2022年6月20日号の「地震」特集から。 【スーパーサイクルによる地震のイメージ図はこちら】 この日本地図は、全国地震動予測地図という。2020年からの30年間で震度6弱以上の揺れに襲われる確率を可視化したものだ。地震調査研究推進本部(地震本部)が公表している。https://www.jishin.go.jp/main/chousa/20_yosokuchizu/yosokuchizu2020_mm.pdf 一目で、日本で大地震が起こる確率がいかに高いかがわかる。日本のほぼ全域で黄色の「やや高い」以上、特に北海道や関東から中部、近畿、四国にかけての太平洋岸の確率が極めて高い。 太平洋岸の確率が高いのは、「海溝型地震」の存在があるからだ。東京大学地震研究所所長の佐竹健治教授はこう解説する。 「地震の種類をおおまかに分けると、陸のプレートと海のプレートの境界で起きる海溝型地震と、内陸の活断層で起きる地震があります。海溝型では、千島海溝や日本海溝、南海トラフで数十年から百数十年のサイクルで起きるマグニチュード(M)7~8以上の地震がいくつも知られています。沿岸は大きな揺れになり、津波も発生します」 一方、内陸で強い地震が起きないわけではない。活断層は地震の間隔が長く、千年単位とみられているところが多い。直近の確率は低いが、日本には無数の活断層が存在し、未知の断層もある。16年の熊本地震も活断層によるが、30年以内にM7クラスの地震を起こす確率は1%未満とされていた。当時、支援活動を行った男性(40)は言う。 「避難所で何度も『想像していなかった』という話を聞きました。いつどこで地震が来てもおかしくないと痛感しました」 高い確率で発生が予想されている大型地震もある。国が公表する被害想定も衝撃的だ。犠牲者の最大値は南海トラフ地震23万1千人、千島海溝地震10万人、日本海溝地震では19万9千人──。いずれも「最悪のケース」だが、荒唐無稽な数字ではない。) (スーパーサイクルによる地震のイメージ図 はリンク先参照) 国は東日本大震災以降、想定される地震の大幅な見直しを行い、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの巨大な地震・津波を新たなモデルケースとして被害想定の算出を進めてきた。背景にあるのは、震災の反省だ』、「高い確率で発生が予想されている大型地震もある。国が公表する被害想定も衝撃的だ。犠牲者の最大値は南海トラフ地震23万1千人、千島海溝地震10万人、日本海溝地震では19万9千人──。いずれも「最悪のケース」だが、荒唐無稽な数字ではない」、日本は本当に「地震」列島だ。
・『想定外の大地震の理由  震災を受けて設置された中央防災会議「東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会」が11年9月に出した報告にはこうある。 「これまでの地震・津波の想定結果が、実際に起きた地震・津波と大きくかけ離れていたことを真摯(しんし)に受け止め、今後の地震・津波の想定の考え方を抜本的に見直さなければならない」 東日本大震災以前から、宮城県沖で大地震が繰り返し起きていることは知られていた。地震本部は00年、30年以内に宮城県沖でM7.5前後の地震が起きる確率を99%とし、ほかに青森県東方沖から房総沖にのびる日本海溝沿いの複数の領域でM7~8クラスの地震を想定した。 だが、実際に東日本を襲った地震はM9.0という超大型だった。マグニチュードが0.1上がると地震のエネルギー量は約1.4倍になる。M9.0のエネルギーは想定されてきたM7.5の約178倍だ。 この「想定外」の地震を説明するカギとして、佐竹教授は「スーパーサイクル」の存在を指摘する。プレート境界では、海のプレートが陸のプレートの先端を巻き込みながら下へ沈むことで、ひずみがたまる。一定期間かけて限界までたまるとプレートが滑り、大地震となって解放される。このメカニズムで、宮城県沖では平均37年間隔で大地震が起きてきた。だが、これではM9もの膨大なエネルギーが放出されたことの説明がつかない。また、東日本大震災では広い範囲のプレートが一気に動いたこともわかっている。 「宮城県沖地震ではひずみにわずかに滑り残す部分がありました。通常周期の地震の度に滑り残しが積み上がり、数百年に一度、それが一気に動いて超巨大地震を起こす。これがスーパーサイクルです」(佐竹教授)) (日本海溝・千島海溝沖の巨大地震被害想定・死者数 はリンク先参照) このスーパーサイクルによる次の超巨大地震が切迫していると考えられるのが、千島海溝だ。 北海道の択捉島沖から日高沖にのびる千島海溝では、M8クラスで津波を伴う十勝沖地震と根室沖地震が知られている。どちらも50~100年程度の間隔で、近年では十勝沖地震が1952年と2003年、根室沖地震が1973年に発生した』、「通常周期の地震の度に滑り残しが積み上がり、数百年に一度、それが一気に動いて超巨大地震を起こす。これがスーパーサイクルです」、「このスーパーサイクルによる次の超巨大地震が切迫していると考えられるのが、千島海溝だ。 北海道の択捉島沖から日高沖にのびる千島海溝では、M8クラスで津波を伴う十勝沖地震と根室沖地震が知られている。どちらも50~100年程度の間隔で、近年では十勝沖地震が1952年と2003年、根室沖地震が1973年に発生した」、不気味だ。
・『350年で超巨大地震  一方、津波堆積物を調べると、これら50~100年間隔の地震よりはるかに大規模な地震が浮かび上がる。この地域の地質調査を続ける産業技術総合研究所の澤井祐紀さんはこう話す。 「十勝平野や道東の湿地帯を調査すると、M8クラスの地震で津波が到来した場所よりはるかに内陸で、分厚い津波堆積物の層が見つかります。観測記録のある地震より大規模の地震・津波が起こっている証拠と言えます。痕跡は約6500年分の地質から最大で18回分見つかっていて、平均350年程度の間隔になります」 この超大型地震は十勝沖と根室沖が連動していると考えられている。直近は17世紀ごろで、既に400年近く経過した可能性が高い。次が超大型でも不思議はない。日本海溝北部でも9世紀、12~13世紀、17世紀などに起きたと見られる超巨大地震の痕跡が見つかっている。 先に引用した犠牲者数は、主に津波堆積物の調査結果から、その津波を再現するモデルを検討して算出された。地震の規模は千島海溝でM9.3、日本海溝ではM9.1。満潮時などの条件下だと、北海道えりも町と岩手県宮古市で最大30メートル弱、宮古以北の多くの地点で10~20メートルの津波に襲われると推計する。道東の釧路市でも21メートルの津波が予想される。同市出身の女性(34)は言う。 「釧路は平地で、広範囲が浸水しそうです。高齢の両親が避難できるのか。20分足らずで3メートルの津波が来るとも聞きました。いざ揺れたらどうするか、今から話しておきます」 被害想定は甚大だが、対策を進めた場合の効果も明記された。死者が最多となるのは冬の深夜に発生し、すぐ避難する人が20%の場合の見積もりで、津波避難ビルなども考慮していない。一方、施設の整備が進み、70%の人が地震発生から10分程度で避難を始め、それ以外の人にも効果的な呼びかけがあると、同じ冬の深夜でも日本海溝地震で約8割、千島海溝地震で約6割死者を減らすことができる』、「M8クラスの地震で津波が到来した場所よりはるかに内陸で、分厚い津波堆積物の層が見つかります。観測記録のある地震より大規模の地震・津波が起こっている証拠と言えます。痕跡は約6500年分の地質から最大で18回分見つかっていて、平均350年程度の間隔になります」 この超大型地震は十勝沖と根室沖が連動していると考えられている。直近は17世紀ごろで、既に400年近く経過した可能性が高い。次が超大型でも不思議はない。日本海溝北部でも9世紀、12~13世紀、17世紀などに起きたと見られる超巨大地震の痕跡が見つかっている」、「超巨大地震の痕跡」がそんなに沢山見つかったとは恐ろしいことだ。

次に、6月20日付け日刊ゲンダイ「石川県を襲う地震は1年半で140回も…相次ぐ揺れに専門家も「しばらく続く」と警鐘」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/307009
・『いつ、収まるのか。19日石川県能登地方を襲った地震は、マグニチュード5.4、最大震度6弱だった。ドーンと大きな揺れがあった後、立っていられないような強い揺れが数十秒続き、神社の境内の石灯籠が倒れるほどの大きな揺れだった。 石川県能登地方では20日午前10時31分ごろにも強い地震があり、珠洲市では震度5強を観測した。 気象庁は「この地域では1年以上、地震活動が続いている。当面、継続すると考えられる」と警戒を呼びかけている』、「能登地方」での群発地震とは意外感がある。
・『今年だけでも78回  能登地方で地震が相次いで発生するようになったのは2020年12月ごろ。これまでに震度1以上を観測した地震は140回。今年だけでも78回も発生している。 国土地理院によると、珠洲市の観測地点では累積で約4センチの隆起や1.6センチの水平移動が起き、地殻変動が続いているという。 気象庁は発生の原因について「特定にいたっていない」としている。東大の古村孝志教授は、「地下深くから上昇した水などが岩盤に入り込むことで地震を起こした可能性が考えられる。珍しいタイプで長期化する可能性が高い」と指摘している。) 1年以上も続く活動は、収まる気配がない。昨年9月16日にも最大震度5弱(マグニチュード5.1)を観測している。この地域の地震は、いつ頃、落ち着くのか。 立命館大環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏はこう言う。 「石川県で頻発している地震は、あの地域で『ユーラシアプレート』と『北米プレート』が押し合った結果、起きていると考えられます。内陸直下型の地震です。1995年に起きた阪神・淡路大震災も内陸直下型でした。海溝型地震だと家屋の倒壊は少ないのですが、内陸直下型は被害が大きくなります。いま日本列島は、地震のエネルギーが蓄積された状態です。19日に発生したマグニチュード5.4程度では、まだエネルギーを放出しきっていないと考えるべきでしょう。マグニチュード5.4は、規模で言うと中程度の地震です。スーパー南海地震など、比較的大きな地震が発生するまでエネルギーは放出されず、しばらく石川県で地震が続く恐れがあります」 気象庁も「地震活動は当面、継続される」としている。警戒と備えは怠らない方がいい』、「『ユーラシアプレート』と『北米プレート』が押し合った結果、起きていると考えられます。内陸直下型の地震です。1995年に起きた阪神・淡路大震災も内陸直下型でした。海溝型地震だと家屋の倒壊は少ないのですが、内陸直下型は被害が大きくなります」、「スーパー南海地震など、比較的大きな地震が発生するまでエネルギーは放出されず、しばらく石川県で地震が続く恐れがあります」、やれやれだ。

第三に、本年1月3日付け東洋経済オンラインが掲載したジャーナリストの石 弘之氏による「日本にも存在「破局噴火」で壊滅リスクある火山6つ 住民の大量死や深刻な寒冷化を引き起こす」を紹介しよう。
https://toyokeizai.net/articles/-/642292
・『地下のマグマが一気に地上に噴出し、壊滅的な被害や寒冷化を引き起こす超巨大噴火は「破局噴火」と呼ばれる。世界中には大噴火の過去をもつ大火山が分布しており、万が一噴火すれば、地球全体に影響がおよび、その地域では住民の大量死、さらには深刻な寒冷を引き起こしかねない。 では、今後起きるかもしれない破局噴火はどこにあるのか。著書に『噴火と寒冷化の災害史 「火山の冬」がやってくる』があるジャーナリストの石弘之氏が、主なものを6つ紹介する』、興味深そうだ。
・『全国のライフラインが完全に停止する可能性  ①阿蘇山カルデラ噴火 (阿蘇カルデラ、加久藤カルデラなど5つのカルデラの図はリンク先参照) 日本国内では、巨大カルデラ噴火を起こした火山は7つあり、そのうちの4つが九州に集中している。なかでも最大のものが、熊本地震で活発化が懸念される、阿蘇カルデラだ。神戸大学教授の巽好幸は『富士山大噴火と阿蘇山大爆発』のなかで、阿蘇山が破局噴火した場合、2時間ほどで火砕流が700万の人々が暮らす領域を焼き尽くす、火山灰が日本列島を覆い、北海道東部と沖縄を除く全国のライフラインは完全に停止する、と断言する。 日本列島では、これまで何度も富士山の宝永噴火の1000倍以上のエネルギーを放出する巨大カルデラ噴火を経験してきた。国内で最後に起きた巨大カルデラの鬼界噴火は、7300年前の縄文時代に遡る。 プリニー式噴火であるこのカルデラ噴火は、数十キロの高さにまで巨大な噴煙柱が上がり、周囲から取り込んだ空気が熱で膨張するため噴煙はさらに勢いを増していく。大量のマグマが噴出したことで空洞ができ、それが陥没してカルデラができる。火砕流が発生した場合には、その速度は時速100キロを超えることもあり、付近の谷を埋め山々を乗り越えていく。 九州の広い面積が焼き尽くされた後、中国・四国では空から火山灰が降り注ぎ、昼なお暗くなるだろう。そして降灰域はどんどんと東へと広がり、噴火開始の翌日には近畿地方へと達する。大阪では火山灰の厚さは50センチを超える。とくに雨が降れば火山灰の重量は約1・5倍にもなり、木造家屋はほぼ全壊する。さらに、首都圏でも20センチ、青森でも10センチもの降灰が予想される』、「日本国内では、巨大カルデラ噴火を起こした火山は7つあり、そのうちの4つが九州に集中」、「阿蘇山が破局噴火した場合、2時間ほどで火砕流が700万の人々が暮らす領域を焼き尽くす、火山灰が日本列島を覆い、北海道東部と沖縄を除く全国のライフラインは完全に停止する」、「大量のマグマが噴出したことで空洞ができ、それが陥没してカルデラができる。火砕流が発生した場合には、その速度は時速100キロを超えることもあり、付近の谷を埋め山々を乗り越えていく。 九州の広い面積が焼き尽くされた後、中国・四国では空から火山灰が降り注ぎ、昼なお暗くなるだろう。そして降灰域はどんどんと東へと広がり、噴火開始の翌日には近畿地方へと達する」、「大阪では火山灰の厚さは50センチを超える。とくに雨が降れば火山灰の重量は約1・5倍にもなり、木造家屋はほぼ全壊する。さらに、首都圏でも20センチ、青森でも10センチもの降灰が予想される」、さらに怖いのは、原発のディーゼル発電機が火山灰でフィルターが目詰まりする、他方で送電線が切れて電力での冷却もできなくなり、炉心溶融が続発せざるを得ないことだ。
・『②イエローストーン国立公園(図はリンク先参照) もしも最悪の破局噴火が起きるとしたら、その最有力の候補は「地上最大の活火山」といわれるアメリカのイエローストーン国立公園だ。世界初の国立公園に指定され、世界自然遺産に登録された世界で最も人気の高い国立公園の1つだ。カルデラを中心に広がる8991平方キロの公園は、あちこちで噴気が上がり熱水のプールが点在し、観光名所の間欠泉が1~2時間ごとに熱水を噴き上げる。草原では、バファロー(アメリカ野牛)やワピチ(大型のシカ)がのんびり草をはんでいる。 これまで、約210万年前、約130万年前、約64万年前の計3回、破局噴火を起こした。 3回目は比較的小規模だったが、それでも巨大噴火の代名詞でもある1883年に起きたインドネシアのクラカタウ噴火の50倍の規模があった。噴火の周期は約60万年で、最後の噴火からするとその周期を迎えている。地下1500メートルほどの浅い地殻に、この公園の面積に匹敵する巨大な「マグマ溜まり」があって刻々とエネルギーをため込んでいるとみられる。 このカルデラの北西部では、東京23区よりも広い地域が20年以上にわたって、年間10センチ前後の上下動を繰り返している。アメリカ地質調査所の科学者は、溜まった大量のマグマの移動によって上下動が起きるとみている。群発地震の頻度が増加し、噴気が活発化するなど危険な兆候が観察され、新たに立ち入り禁止区域を設置され、観測機器が増設されている。 イエローストーン国立公園が噴火した際には、人類の存亡の危機になると火山学者から警告されている。それは最大10億人の命を奪い、北米大陸を荒廃させる可能性がある。英国の科学者によるシミュレーションは、もしもイエローストーン国立公園で破局噴火が発生した場合、火砕流だけでも雲仙普賢岳噴火の1000万倍以上になり、3~4日以内に大量の火山灰がヨーロッパ大陸にまで運ばれる。 火山から半径1000キロ以内に住む90%の人が有毒ガスや火山灰で窒息死し、地球の年平均気温は10~12℃下がり、寒冷化は6~10年つづくと考える研究者もいる。「世界のパン籠(かご)」といわれるアメリカの農業地帯は崩壊することになる』、「イエローストーン国立公園で破局噴火が発生した場合、火砕流だけでも雲仙普賢岳噴火の1000万倍以上になり、3~4日以内に大量の火山灰がヨーロッパ大陸にまで運ばれる。 火山から半径1000キロ以内に住む90%の人が有毒ガスや火山灰で窒息死し、地球の年平均気温は10~12℃下がり、寒冷化は6~10年つづくと考える研究者もいる。「世界のパン籠(かご)」といわれるアメリカの農業地帯は崩壊」、まさに破局的な結末とならざるを得ないようだ。
・『③フレグレイ平野(イタリア)(図はリンク先参照) ナポリは、火山の脅威にさらされつづけてきた不運な都市だ。東に「世界で最も危険な火山」と称されるヴェスヴィオ山が眼前にそびえ、西に5キロほどの所にはイタリア語で「燃える平野」を意味する巨大カルデラのフレグレイ平野が広がる。 フレグレイ平野は、イエローストーン国立公園と同様に、そびえ立つ火山の火口から噴火するといった単純なものではない。カルデラの直径はヴェスヴィオ火山の150倍もあり、3万7000年前と1万2000年前に破局噴火を起こした。これらの噴火は、ヨーロッパでは過去20万年間で最大規模だった。この噴火が「火山の冬」を引き起こし、ネアンデルタール人を絶滅させた可能性がある。 最後に噴火した1538年以来、500年以上沈黙を続けている。この長い休止期間を終えて「近い将来、マグマが突然噴出して、破局噴火を引き起こす」とイタリア国立地球物理学火山学研究所は警告している』、「カルデラの直径はヴェスヴィオ火山の150倍もあり、3万7000年前と1万2000年前に破局噴火を起こした。これらの噴火は、ヨーロッパでは過去20万年間で最大規模だった。この噴火が「火山の冬」を引き起こし、ネアンデルタール人を絶滅させた可能性」、「最後に噴火した1538年以来、500年以上沈黙を続けている」、不気味だ。
・『④白頭山(北朝鮮・中国)(図はリンク先参照) アジア大陸にも危険な火山が潜んでいる。中国吉林省と北朝鮮両江道の国境地帯にまたがる白頭山(別名、長白山)である。北京の地質学研究所が、火砕流に埋もれていたカラマツの幹を発見して年輪分析から割り出したところ、946年に紀元後では世界最大規模の巨大噴火を起こしたことが突き止められた。噴出量は推定83~117立方キロという膨大なものだったが、この噴火の存在は氷床コアからは判明しなかった。 このとき、火山灰が偏西風に乗って日本に飛来し、『興福寺 年代記』に「天慶(てんぎょう)九年(946年)10月7日夜に雪のような灰が降った」という記録がある。北海道南部と東北地方北部では5センチも降り積もった。青森県の小川原湖(おがわらこ)の堆積物の分析から、噴火は1年の間隔をおいて2回あったらしい。 地震がほとんどなかった朝鮮半島で、東北地方太平洋沖地震後、多い月には300回以上も起き、規模もM3~4になることがある。温泉の水温上昇が相次いで報告され、山麓では火山ガスによる木の枯死が目立つ。いつ噴火してもおかしくない状態がつづく。 山頂に「天池(チョンジ)」と呼ばれる巨大なカルデラ湖がある。約10億トンという水が貯まり、噴火で決壊すれば、鴨緑江、松花江、 豆満江に流れ込んで下流に大洪水を起こしかねない。もしもマグマが湖に流入したらとてつもない水蒸気爆発を起こす可能性もある。中国の専門家は、白頭山が噴火すれば半径60キロ以内に住む約10万人に大きな災害がおよぶと警告している。 中国や韓国の研究者から大きな噴火があり得ると指摘され、ロシア非常事態省、韓国気象庁も警戒を強めている。北朝鮮と韓国は2011年に白頭山の共同調査に合意した。両国の協調姿勢は珍しい。大規模噴火の場合、北朝鮮や中国だけでなく、日本やロシア、さらには地球レベルの気象への影響が懸念される。 白頭山は朝鮮民族の発祥の地とされ、北朝鮮の国民にとっては思い入れの強い山である。第2次世界大戦前は抗日ゲリラの拠点ともなり、故・金正日(キムジョンイル)は白頭山山中の密営で生まれたとされ、北朝鮮の聖地になっている。 韓国、北朝鮮の国歌(愛国歌)の歌詞には白頭山が登場する』、「山頂に「天池(チョンジ)」と呼ばれる巨大なカルデラ湖がある。約10億トンという水が貯まり、噴火で決壊すれば、鴨緑江、松花江、 豆満江に流れ込んで下流に大洪水を起こしかねない。もしもマグマが湖に流入したらとてつもない水蒸気爆発を起こす可能性もある。中国の専門家は、白頭山が噴火すれば半径60キロ以内に住む約10万人に大きな災害がおよぶと警告」、「大規模噴火の場合、北朝鮮や中国だけでなく、日本やロシア、さらには地球レベルの気象への影響が懸念」、「北朝鮮」は「聖地」がなくなって大慌てだろう。
・『⑤北太平洋(図はリンク先参照) カムチャッカ半島から、アリューシャン列島、アラスカに至る北太平洋地域は環太平洋山帯の一部であり、世界で最も活動が盛んな「火山の巣」でもある。これまで記録に残るだけで300以上の火山が噴火している。20世紀以降の世界の巨大地震のトップ10のうち、この地域だけで5つを占める。この一帯には300以上の火山が存在し、カムチャッカ半島だけで29の活火山が活動している。毎年のようにどこかで噴火する。 ユーラシア大陸最大の活火山であるクリュチェフスカヤ山をはじめ、カリムスキー山、ベズイミャンヌイ山、シベルチ山などいつ噴火が起きてもおかしくない火山が並んでいる。とくに、カリムスキー山は、最初の噴火から数千年しかたっていない若い火山。過去200年あまりで20回以上も噴火した記録があり、2019年3月にも3000メートルに達する噴煙を上げた。 アリューシャン列島から千島列島にかけては323の火山がある。チュギナダック島の活火山クリーブランド山は、M4.0~5.5程度の激しい群発地震がつづいた後、2011年8月に10年ぶりに噴火した。ウムナック島のオクモック山では2008年に、1万5000メートルの噴煙が観測された』、「アリューシャン列島から千島列島にかけては323の火山がある」、こんなに多くの「火山」があるとは初めて知った。
・『⑥アイスランド(図はリンク先参照) 極北の島国アイスランドには、130ほどの火山がある。北海道と四国を合わせたほどの小さな国に火山がひしめき、地球上で最も火山活動の密度の高い国である。そのなかには、世界の気候を脅かした著名火山も少なくない。 現在でも、約30の活火山が断続的に活動している。このため、火山、間欠泉、温泉、溶岩洞窟、溶岩原などの火山ツアーが楽しめる。首都のレイキャビクでは、エネルギーの大部分を地熱発電でまかなっている。 この島は、ユーラシア・プレートと北米プレートの境界の上に位置する。プレートが生まれる海嶺のほとんどは海底にあるが、アイスランド島では世界で唯一地表に露出している。「火山博物館」といわれるゆえんだ。ここの特徴は、大規模な「割れ目噴火」を起こすことだ。空から見ると、火口が一列に並んでいる。大地が東西に引き裂かれてその割れ目からマグマが噴出してきたことが見て取れる。 危険視されている火山の1つが、この国最大のカトラ火山だ。「カトラ」はアイスランドの民話に登場する魔女を意味する。過去に16回の噴火が記録され、現在でも活発な活動をつづけている。最近になって、火山から大量の二酸化炭素が放出されていることがわかった。地下のマグマ溜まりが一杯になって、大噴火が迫っていると警告する研究者もいる。最近では2011年に小規模な噴火があった。 カトラ山のすぐ隣で、2010年にエイヤフィヤトラ・ヨークトル山が噴火した。長さ約800メートルの亀裂から溶岩が噴き出した。噴火口は氷河の下に隠されていて、衝撃で氷河湖が決壊して大洪水になった。アイスランドは人口が約36万人と少なく、噴火の直接的な被害は少ない。だが、国土の約11%が氷河に覆われ、3600立方キロの水が凍りついているため、噴火が引き起こす二次的な洪水が恐ろしい。火山灰や煙の影響で欧州の空の便を大混乱させたことは記憶に新しい』、「プレートが生まれる海嶺のほとんどは海底にあるが、アイスランド島では世界で唯一地表に露出している。「火山博物館」といわれるゆえんだ」、「地下のマグマ溜まりが一杯になって、大噴火が迫っていると警告する研究者もいる」、「国土の約11%が氷河に覆われ、3600立方キロの水が凍りついているため、噴火が引き起こす二次的な洪水が恐ろしい」、なるほど。
・『最後に、私が恐れている心配の1つをつけ加えたい。 自然災害や感染症の歴史を調べていると、「悪いことは重なる」事例がいろいろ見つかる。「偶然の一致」「こじつけ」という反論がある一方、「踏んだり蹴けったり」「弱り目に祟たたり目」という昔から親しんだ諺(ことわざ)もある。 例えば、第1次世界大戦の最中に史上最悪のスペイン風邪(1818~19年)の大流行が起きた。日本でも、原敬首相の暗殺、第1次世界大戦の戦後不況、株価大暴落、大逆事件(明治天皇暗殺計画)などの社会不安が起き、時をほぼ同じくして関東大震災(1923年)が発生した』、「「悪いことは重なる」事例がいろいろ見つかる」のが事実のようだ。
・『天災と人災の奇妙な一致  「こじつけ」を承知でいえば、その後もバブル崩壊と阪神・淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)と平成大不況や政治的混乱……。天災と人災は奇妙な一致がある。 かつて「世界第2の経済大国」として国際社会で畏敬された日本は、今や「衰退途上国」とさえ呼ばれるほどの経済の低迷がつづいている。豊かさを示す指標となる「1人当たりGDP」(市場為かわせ替レートによるドル表示)では、2021年には世界の30 位にまで低落した。2000年にはルクセンブルクに次ぐ世界第2位で、第5位のアメリカよりも高かったのに。 かつては高い技術力を誇ったが、新型コロナウイルスの国産ワクチンは流行に間に合わず、累計1兆円の開発費を投じながら、国産ジェット旅客機はついに日の目をみなかった。30年前に日本の半導体ICの世界市場シェアは50%を支配していたのが、2020年には6%にまで落ち込んだ。2020年版「世界競争力ランキング」によると、世界主要63ヵ国・地域のなかで日本は34位で、過去5年間で最低順位に落ち込んだ。 国債発行額は過去最高に積み上がり最悪の財政状態にある日本が、もしも大災害に直撃されたら直接的な被害だけでなく「経済破局」を招かないだろうか。災害史を調べていて「もしも大災害に襲われれば、日本は1755年にポルトガルの首都を襲った『リスボン地震』と同じ道を歩むのではないか」とする不安にとらわれた。) リスボンを直撃した地震は、M8.4という歴史上最も破壊的なものの1つだった。市内の9割の建物が倒壊し大火と大津波が発生して、当時約27万5000人のリスボンの人口のうち、3分の1人の約9万人の市民が犠牲になった。さらに、隣国スペインをはじめ北アフリカ、大西洋を越えてカリブ海やブラジルにまで津波が広がり、国外でも数万人が死亡したとみられる。 大航海時代以来、ポルトガルはブラジルなどの植民地からの収奪や奴隷貿易で蓄えた富で、華麗で裕福な海洋国家を築き上げた。だが、大地震によってGDPの43~57%が失われたとみられ、国土が荒廃し経済が崩壊して貴重な文化的遺産も失って国際的な地位も急落した。 「リスボン地震によってポルトガルの衰退がはじまった」といわれるゆえんである』、「大航海時代以来、ポルトガルはブラジルなどの植民地からの収奪や奴隷貿易で蓄えた富で、華麗で裕福な海洋国家を築き上げた。だが、大地震によってGDPの43~57%が失われたとみられ、国土が荒廃し経済が崩壊して貴重な文化的遺産も失って国際的な地位も急落した。「リスボン地震によってポルトガルの衰退がはじまった」、「リスボン」は2回ほど行ったが、「地震」があっためか、現在は繁栄から取り残された侘しさを感じる。
・『地球はリスクに満ちた惑星  地震後、復興をめぐって激しい権力争いが起きて政治は混乱し、国王ジョゼ1世の暗殺未遂事件まで起きた。国内の対立が収まると専制政治がはじまり国民はさらに苦境に立たされた。 日本では国内の被害のことしか考えていないが、リスボン地震の教訓から近隣国にも津波などの大きな被害がおよぶことも考えられる。逆に朝鮮半島で白頭山の大噴火が起きれば、日本にも被害がおよぶかもしれない。 地震・火山のようないつ発生するかわからない大災害の場合、「備えよ」といわれても個人ができることは限られている。 「連絡手段」「必需品の備蓄」「避難場所」「住宅の耐震・耐火化」といった自治体の広報の域を出ない。災害の起きにくい土地に転居することが最も効果的であっても、できる人はごく限られているだろう。 やはり、「地球」というリスクに満ちた惑星に住む自覚と覚悟を固めるしかないのかもしれない』、「日本」では「カルデラ噴火」に備え、原発の廃止を真剣に検討しておくべきだ。
タグ:災害 (その13)(スーパーサイクルの超巨大地震が切迫する千島海溝 「死者8割減」対策が急務の理由〈AERA〉、石川県を襲う地震は1年半で140回も…相次ぐ揺れに専門家も「しばらく続く」と警鐘、日本にも存在「破局噴火」で壊滅リスクある火山6つ 住民の大量死や深刻な寒冷化を引き起こす) AERAdot「スーパーサイクルの超巨大地震が切迫する千島海溝 「死者8割減」対策が急務の理由〈AERA〉」 「高い確率で発生が予想されている大型地震もある。国が公表する被害想定も衝撃的だ。犠牲者の最大値は南海トラフ地震23万1千人、千島海溝地震10万人、日本海溝地震では19万9千人──。いずれも「最悪のケース」だが、荒唐無稽な数字ではない」、日本は本当に「地震」列島だ。 「通常周期の地震の度に滑り残しが積み上がり、数百年に一度、それが一気に動いて超巨大地震を起こす。これがスーパーサイクルです」、「このスーパーサイクルによる次の超巨大地震が切迫していると考えられるのが、千島海溝だ。 北海道の択捉島沖から日高沖にのびる千島海溝では、M8クラスで津波を伴う十勝沖地震と根室沖地震が知られている。どちらも50~100年程度の間隔で、近年では十勝沖地震が1952年と2003年、根室沖地震が1973年に発生した」、不気味だ。 「M8クラスの地震で津波が到来した場所よりはるかに内陸で、分厚い津波堆積物の層が見つかります。観測記録のある地震より大規模の地震・津波が起こっている証拠と言えます。痕跡は約6500年分の地質から最大で18回分見つかっていて、平均350年程度の間隔になります」 この超大型地震は十勝沖と根室沖が連動していると考えられている。直近は17世紀ごろで、既に400年近く経過した可能性が高い。次が超大型でも不思議はない。日本海溝北部でも9世紀、12~13世紀、17世紀などに起きたと見られる超巨大地震の痕跡が見つかっている」、「超巨大地震の痕跡」がそんなに沢山見つかったとは恐ろしいことだ。 日刊ゲンダイ「石川県を襲う地震は1年半で140回も…相次ぐ揺れに専門家も「しばらく続く」と警鐘」 「能登地方」での群発地震とは意外感がある。 「『ユーラシアプレート』と『北米プレート』が押し合った結果、起きていると考えられます。内陸直下型の地震です。1995年に起きた阪神・淡路大震災も内陸直下型でした。海溝型地震だと家屋の倒壊は少ないのですが、内陸直下型は被害が大きくなります」、「スーパー南海地震など、比較的大きな地震が発生するまでエネルギーは放出されず、しばらく石川県で地震が続く恐れがあります」、やれやれだ。 東洋経済オンライン 石 弘之氏による「日本にも存在「破局噴火」で壊滅リスクある火山6つ 住民の大量死や深刻な寒冷化を引き起こす」 ①阿蘇山カルデラ噴火 日本国内では、巨大カルデラ噴火を起こした火山は7つあり、そのうちの4つが九州に集中 「阿蘇山が破局噴火した場合、2時間ほどで火砕流が700万の人々が暮らす領域を焼き尽くす、火山灰が日本列島を覆い、北海道東部と沖縄を除く全国のライフラインは完全に停止する」、「大量のマグマが噴出したことで空洞ができ、それが陥没してカルデラができる。火砕流が発生した場合には、その速度は時速100キロを超えることもあり、付近の谷を埋め山々を乗り越えていく。 九州の広い面積が焼き尽くされた後、中国・四国では空から火山灰が降り注ぎ、昼なお暗くなるだろう。そして降灰域はどんどんと東へと広がり、噴火開始の翌日には近畿地方へと達する」、「大阪では火山灰の厚さは50センチを超える。とくに雨が降れば火山灰の重量は約1・5倍にもなり、木造家屋はほぼ全壊する。さらに、首都圏でも20センチ、青森でも10センチもの降灰が予想される」、さらに怖いのは、原発のディーゼル発電機が火山灰でフィルターが目詰まりする、他方で送電線が切れて電力での冷却もできなくなり、炉心溶融が続発せざるを得な いことだ。 ②イエローストーン国立公園 「イエローストーン国立公園で破局噴火が発生した場合、火砕流だけでも雲仙普賢岳噴火の1000万倍以上になり、3~4日以内に大量の火山灰がヨーロッパ大陸にまで運ばれる。 火山から半径1000キロ以内に住む90%の人が有毒ガスや火山灰で窒息死し、地球の年平均気温は10~12℃下がり、寒冷化は6~10年つづくと考える研究者もいる。「世界のパン籠(かご)」といわれるアメリカの農業地帯は崩壊」、まさに破局的な結末とならざるを得ないようだ。 ③フレグレイ平野(イタリア) 「カルデラの直径はヴェスヴィオ火山の150倍もあり、3万7000年前と1万2000年前に破局噴火を起こした。これらの噴火は、ヨーロッパでは過去20万年間で最大規模だった。この噴火が「火山の冬」を引き起こし、ネアンデルタール人を絶滅させた可能性」、「最後に噴火した1538年以来、500年以上沈黙を続けている」、不気味だ。 ④白頭山(北朝鮮・中国) 「山頂に「天池(チョンジ)」と呼ばれる巨大なカルデラ湖がある。約10億トンという水が貯まり、噴火で決壊すれば、鴨緑江、松花江、 豆満江に流れ込んで下流に大洪水を起こしかねない。もしもマグマが湖に流入したらとてつもない水蒸気爆発を起こす可能性もある。中国の専門家は、白頭山が噴火すれば半径60キロ以内に住む約10万人に大きな災害がおよぶと警告」、「大規模噴火の場合、北朝鮮や中国だけでなく、日本やロシア、さらには地球レベルの気象への影響が懸念」、「北朝鮮」は「聖地」がなくなって大慌てだろう。 ⑤北太平洋 「アリューシャン列島から千島列島にかけては323の火山がある」、こんなに多くの「火山」があるとは初めて知った。 ⑥アイスランド 「プレートが生まれる海嶺のほとんどは海底にあるが、アイスランド島では世界で唯一地表に露出している。「火山博物館」といわれるゆえんだ」、「地下のマグマ溜まりが一杯になって、大噴火が迫っていると警告する研究者もいる」、「国土の約11%が氷河に覆われ、3600立方キロの水が凍りついているため、噴火が引き起こす二次的な洪水が恐ろしい」、なるほど。 「「悪いことは重なる」事例がいろいろ見つかる」のが事実のようだ。 「大航海時代以来、ポルトガルはブラジルなどの植民地からの収奪や奴隷貿易で蓄えた富で、華麗で裕福な海洋国家を築き上げた。だが、大地震によってGDPの43~57%が失われたとみられ、国土が荒廃し経済が崩壊して貴重な文化的遺産も失って国際的な地位も急落した。「リスボン地震によってポルトガルの衰退がはじまった」、「リスボン」は2回ほど行ったが、「地震」があっためか、現在は繁栄から取り残された侘しさを感じる。 「日本」では「カルデラ噴火」に備え、原発の廃止を真剣に検討しておくべきだ。
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