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高齢化社会(その19)(血液検査の数値にも現れている…「教師・弁護士・代議士・医師」が介護職から嫌われている理由 高齢になると横柄な態度をとる医学的理由、男性ホルモン補充で活動的になる 元気はつらつ 物忘れ改善にも、元気な大人は「耳・目・口」を守る 人気医師の養老孟司氏と中川恵一氏が実践していること) [社会]

高齢化社会については、本年2月7日に取上げた。今日は、(その19)(血液検査の数値にも現れている…「教師・弁護士・代議士・医師」が介護職から嫌われている理由 高齢になると横柄な態度をとる医学的理由、男性ホルモン補充で活動的になる 元気はつらつ 物忘れ改善にも、元気な大人は「耳・目・口」を守る 人気医師の養老孟司氏と中川恵一氏が実践していること)である。

先ずは、3月1日付けPRESIDENT Onlineが掲載した精神科医の和田 秀樹氏による「血液検査の数値にも現れている…「教師・弁護士・代議士・医師」が介護職から嫌われている理由 高齢になると横柄な態度をとる医学的理由」を紹介しよう。
https://president.jp/articles/-/66495
・『なぜ人は高齢になると横柄な態度を取りやすいのか。精神科医の和田秀樹さんは「男性ホルモンの多い人ほど、人間関係の構築に前向きで人に優しくなる。反対に男性ホルモンの少ない人ほど、怒りっぽく、意地っ張りになる傾向がある」という――。(第4回) ※本稿は、和田秀樹『いつまでもハツラツ脳の人』(日刊現代)の一部を再編集したものです』、「男性ホルモンの多い人ほど、人間関係の構築に前向きで人に優しくなる。反対に男性ホルモンの少ない人ほど、怒りっぽく、意地っ張りになる傾向がある」、とは意外だ。
・『男性ホルモンが生きる意欲を左右する  心臓ドックと同様に私が欠かさず受けているのが血液検査です。 その主な目的は男性ホルモンの値を確認すること。 やや大げさにいうと私にとって最大の“健康指数”は「男性ホルモン値」といっても過言ではありません。 なぜ男性ホルモンの値なのか――。その答えはじつに明解で、男性ホルモンこそが生きる意欲を大きく左右する要素だからです。 この数値が低くなると多くの心身の障害を起こし、ヨボヨボ脳になるリスクが高まります。 年齢を重ねるごとに私たちはさまざまな能力が減退してきます。 足腰をはじめとする筋力、気力や集中力を左右する精神力、その他視力、聴力、咀嚼する力など、年齢に応じて減退する能力は数え上げたらきりがありません。 その中で私が最も警戒するのは「意欲の衰え」です。 人間の心を司っているのは大脳ですが、私の臨床医としての経験からすると、最も早く老化するのは大脳の中の前頭葉です。 前頭葉は脳の中で最も早く成長し、最も早く老化します。非常に早熟な組織であり、若い人が新しい事柄に次々と興味を持つのは、前頭葉の“なせるワザ”なのです』、「私にとって最大の“健康指数”は「男性ホルモン値」、「男性ホルモンこそが生きる意欲を大きく左右する要素だからです。 この数値が低くなると多くの心身の障害を起こし、ヨボヨボ脳になるリスクが高まります」、「最も早く老化するのは大脳の中の前頭葉です。 前頭葉は脳の中で最も早く成長し、最も早く老化します。非常に早熟な組織であり、若い人が新しい事柄に次々と興味を持つのは、前頭葉の“なせるワザ”なのです」、「前頭葉」は「脳の中で最も早く成長し、最も早く老化」、なるほど。
・『男性ホルモンの減少で新しいことへの興味をなくす  しかし、前頭葉の機能が落ちてくると意欲や気力、創造力、さらには判断力も低下してきます。 「面倒くさい」「興味がない」「楽しくない」の3つの「ない」が常態化し、生きるすべてのことに意欲をなくしてしまいます。まさにヨボヨボ脳になる前兆です。 これに追い討ちをかけるのが男性ホルモンの減少です。 男性ホルモンと聞くと、セックスを連想する人が少なくないかもしれません。たしかに、男性は男性ホルモンが減ってくるとセックスへの興味が薄れ、肉体的にも勃起不能などの症状を起こすことがあります。 ただ、男性ホルモン低下の影響は性的なことにかぎりません。 他人と会うのが億劫おっくうになったり、新しいことに興味や意欲をなくしたりするのは、男性ホルモンの減少が深く関わっていることが明らかになっています。 男性の場合、早い人は30代から男性ホルモンの減少が確認されています。 30代で妙に老成した雰囲気を出す男性がいますが、もしかしたら男性ホルモンの少なさが原因かもしれません』、「男性の場合、早い人は30代から男性ホルモンの減少が確認されています。 30代で妙に老成した雰囲気を出す男性がいますが、もしかしたら男性ホルモンの少なさが原因かもしれません」、なるほど。
・『「男性の更年期障害」でうつ病に  そんな中性的な男性に好意を持つ女性もいたりしますが、男性の更年期障害には注意が必要です。 近年、男性の更年期障害は増加傾向にあり、心療内科を受診する男性の数が以前より増えている印象があります。 著名人の中にもこの病気をカミングアウトする例が見られます。十数年前に惜しまれつつ他界した漫画家のはらたいら氏も、長い間、更年期障害で苦しんでいたことを著書で明らかにしていました。 男性の更年期障害は女性に比べて気づきにくいケースが多く、症状が悪化すると、うつ病になりかねません。 男性ホルモンの値を調べることは、心の病の重症化を予防するためにも重要なのです』、「「男性の更年期障害」でうつ病に」、悲劇的だ。
・『女性はむしろ男性ホルモンが増える  逆に女性の場合は閉経後、女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが増えることがわかっています。 旅行先やホテルのレストランなどで会話を楽しみながら食事をしているグループの大半は女性です。 新しい趣味に挑戦したり、ボランティア活動に積極的に取り組んだりするのも女性に多いような気がします。 そんな「女性元気」の理由の一端は男性ホルモンが関係しているのです』、「「女性元気」の理由の一端は男性ホルモンが関係している」、「女性」は「閉経後、女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが増える」、恵まれているようだ。
・『中年太りや猫背も男性ホルモンが原因  男性ホルモンの減少は男性の外見とも関わってきます。 下腹がボテッとした中年太りや猫背の体型も男性ホルモンが少なくなったことが原因と見られています。 「元気がなさそうに見えて、話をしても面白くない」人に、人は寄ってきません。 異性同性を問わず、ヨボヨボ脳の人に魅力は感じないのです。 反対に話が面白く、明るい雰囲気の人に人が集まってきます。 そんなハツラツ脳の持ち主には、男性ホルモンの豊かな人が多いのです』、「ハツラツ脳の持ち主には、男性ホルモンの豊かな人が多い」、「男性ホルモン」は意外なメリットがあるようだ。
・「男性ホルモンが多い人」は人間関係の構築に前向き  男性ホルモンはまさに体と心の「元気の素」なのですが、最近、男性ホルモンが持つ新たな効果に注目が集まっています。 それは男性ホルモンが人付き合いにも深く関わっているという、驚くような事実です。 「男性ホルモンの多いタイプ」に対してどんなイメージを持つでしょうか? 一部の人は少々粗暴でギラついたタイプを想像するかもしれません。それゆえに、一部の女性には敬遠されているかもしれないのですが、その一方で生きることや人間関係の構築に前向きで、他人への関心度が高い一面も持ち合わせています。 活動エネルギーが高いことから、良い意味で他人に世話を焼くことをいとわないタイプともいえます』、「「男性ホルモンの多いタイプ」は、「活動エネルギーが高いことから、良い意味で他人に世話を焼くことをいとわないタイプ」、うらやましいような性格だ。
・『「男性ホルモンが多い人」は困っている人に優しい  そんな「男性ホルモンが多いタイプ」の意外な一面を明らかにしたのが、2013年発表の世界的な科学雑誌『ネイチャー』の論文でした。 同誌の実験によって、男性ホルモンを塗布した人の中にボランティアや寄付行為に積極的になった人や寄付金の増加が確認されたのです。 男性ホルモンが増えることで他人への関心度が高くなり、困っている人々に優しく接するようになれることを証明したともいえます。 男性ホルモンの多い人は生命エネルギーが豊富でバイタリティがあり、それが積極的な人付き合いにつながっているのでしょう。 進んで人の輪の中に入り、円滑なコミュニケーションをとろうとするタイプが思い浮かびます』、「男性ホルモンが増えることで他人への関心度が高くなり、困っている人々に優しく接するようになれる」、好ましい影響だ。
・『「教師・弁護士・代議士・医師」が介護職から嫌われている理由  これと正反対なのが、自分の殻に閉じこもりがちなタイプです。 とくに年齢を重ねると、怒りっぽくなったり、意地っ張りになったりする傾向が強まり、周囲に疎んじられることでますます孤立してしまう人が少なくありません。 とくに現役時代に役職に就いていた人ほど、高齢になると横柄な態度をとることが指摘されています。 介護職に従事している人の間では「現役のころ、し(師、士)だった人は偉そうな態度をするから世話をしにくい」という定評があるようです。 もちろん、「し」とは、教師、弁護士、代議士、それに医師のことです(私も注意しなければなりません)。 駅やコンビニなどで駅員や店員に大声を出して怒っているのは男性の中高年というイメージが定着しています。 その原因になっているのが、じつは男性ホルモンの減少だったということも十分考えられるのです。 生きる意欲を失い、脳をヨボヨボにさせないためには男性ホルモンを一定量にキープしておくことが不可欠です。 男性ホルモンの値は血液検査でだいたい判明します。 脳ドックを受けるより、よほどお勧めだと私は思っています』、「男性ホルモン」であるテステステロンを増強するには、サプリメントのほか、食事でも、生かきや牛レバーなどに含まれる亜鉛、鳥レバーに含まれるビタミンA、干ししいたけや鶏卵などに含まれるビタミンD、うなぎなどに含まれるビタミンEなどにより取ることが出来る(https://www.nyredcross.org/articles/220111-01)。

次に、3月2日付け日刊ゲンダイが掲載した精神科医の和田秀樹氏による「男性ホルモン補充で活動的になる 元気はつらつ、物忘れ改善にも」を紹介しよう。
・『【和田秀樹 笑う門にボケはなし】 男性と女性を比べてオシャレに敏感なのは、総じて女性でしょう。その差がより顕著になるのが高齢になってから。35年以上、高齢者を診察してきた経験で、オシャレに気を配る人ほどボケとは無縁だったり、軽い認知症はあっても日常生活にあまり影響なく暮らしたりしているケースがほとんどです』、「男性と女性を比べてオシャレに敏感なのは、総じて女性でしょう」、「その差がより顕著になるのが高齢になってから。35年以上、高齢者を診察してきた経験で、オシャレに気を配る人ほどボケとは無縁だったり、軽い認知症はあっても日常生活にあまり影響なく暮らしたりしているケースがほとんどです」、なるほど。
・『老人性うつ対策に肉を食べよう! セロトニンと男性ホルモンを増やす  介護施設に美容師が出張に来ると、その日を楽しみにしているのは女性で、男性で利用する人はあまりいません。キレイにヘアスタイルを整えてもらった女性はみな、笑顔になって、周りの人や友達と楽しそうにおしゃべりします。オシャレな人はとにかく活動的で、老化やボケとはその分縁遠くなります。 そういう男性がいないわけではありません。相対的に少ないし、定年後に家でゴロゴロしている夫は、まるでイモムシのようで、かつて“イモムシ夫”と揶揄されたこともありました。 たまに出掛けても、ベージュや黒などモノトーンで、明るさはなし。行動パターンもいつものルートを回っておしまい。明るく活動的な女性とは対照的です。 女性と男性の、この違いは何だと思います。それをひもとくカギのひとつに、男性ホルモンが関係しているのです。 男性ホルモンはご存じの通り性ホルモンで、性欲に関係するほか、他人や周囲への興味、最新の研究では記憶力や判断力にも関わっていることが分かってきました。男性ホルモンの分泌は加齢とともに減ってきます。つまり、前述したような高齢男性の活動力や興味、関心の低下は、男性ホルモンの分泌が減ったことも影響しているでしょう。 男性ホルモンは、女性にも分泌されています。女性は閉経を迎えると、女性ホルモンの分泌が10分の1程度に低下するのですが、相対的に男性ホルモンの絶対量が増えることが分かっています。高齢になった女性が活動的になるのは、男性ホルモンの影響が関係していると思われるのです。 これまでの臨床経験から、70代の男性で男性ホルモンが不足している人は、7割くらいに上るとみています。活動性を失った、物忘れが出てきたという男性は、男性ホルモンの補充療法をするとよいでしょう。それで見違えるほど元気になり、物忘れが改善されることは珍しくないのです。 男性ホルモンの補充療法では、脱毛や前立腺への影響が指摘されましたが、ほかの薬を使うことで副作用の問題はほとんど解消します』、「男性ホルモンは、女性にも分泌されています。女性は閉経を迎えると、女性ホルモンの分泌が10分の1程度に低下するのですが、相対的に男性ホルモンの絶対量が増えることが分かっています。高齢になった女性が活動的になるのは、男性ホルモンの影響が関係していると思われるのです」、「女性」がうらやましくなる。

第三に、3月4日付け日刊ゲンダイ「元気な大人は「耳・目・口」を守る 人気医師の養老孟司氏と中川恵一氏が実践していること」を紹介しよう。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/319552
・『「大人」は本来、成人した人のことで、子供の対義語。しかし、最近は対象年齢が上がっている。JR東日本が展開する「大人の休日倶楽部」は50歳以上が対象で、資生堂は「大人の七難」なるコピーで50代以上の「大人女性」をターゲットに化粧品を販売する。週刊誌や日用品の売り文句にも「大人」「オトナ」がズラリ……。今やアクティブな50歳以上は「大人」なのだ。では、死と向き合う医師は、老化を防ぐ上でどんなことに注意しているのか。 東大大学院医学系研究科特任教授の中川恵一氏は現在62歳。還暦を越えて髪は白くなったが、肌のツヤはよく、学生時代と変わらない体形をキープしている。毎朝のジム通いが日課だが、目標体重の設定にコツがあるという。 「まず目標体重は64.5キロに設定し、体重計は50グラム単位で量れるものを使用しています。65キロを目標にして、1キロ単位の体重計だと、66キロになっても『1キロくらい仕方ないか』と甘えが生じ、すぐに70キロに突入してしまうでしょう。しかし、50グラム単位の体重計だと、危機意識の幅も50グラム単位になります。500グラム、つまり0.5キロオーバーの65キロでは『かなりヤバい』と思うのです」 ちょっとした見方の変化かもしれないが、この差は大きい。そんな毎日の積み重ねで、運動や食事を調節し、20代の体形を守っているのだ。記者も50グラム単位の体重計に買い替えようと思う。 その中川氏は、東大医学部時代の恩師・養老孟司氏とともに「養老先生、再び病院へ行く」(エクスナレッジ)を上梓。師弟で老いや加齢について記している。そこで、中川氏に聞いた。 「医師の仕事は、患者さんの話を聞いたり、論文を読んだりすることが重要です。耳と目は、とても気をつけています」』、「目標体重は64.5キロに設定し、体重計は50グラム単位で量れるものを使用しています。65キロを目標にして、1キロ単位の体重計だと、66キロになっても『1キロくらい仕方ないか』と甘えが生じ、すぐに70キロに突入してしまうでしょう。しかし、50グラム単位の体重計だと、危機意識の幅も50グラム単位になります。500グラム、つまり0.5キロオーバーの65キロでは『かなりヤバい』と思うのです」、なるほど、甘えが生じ難い工夫とはさすがだ。
・『イヤホンの音量は上げ過ぎない  まず耳だ。 「世界的に権威のある医学誌『ランセット』に『認知症の予防、介入、ケア』という論文が発表されました。その中で認知症の原因が分析され、最も高い因子は難聴で8%です。そんな中、今はスマホやパソコンに入れた音源をイヤホンで聴く時代です。音楽を聴くときは、ボリュームを上げ過ぎないように注意していますし、もし難聴になったら、すぐに補聴器をつけます」 難聴を放置した場合の認知症のリスクは、難聴ナシに比べて軽度は1.8倍、中等度は3.0倍で、重度は4.9倍に上る。難聴になると、周りとの会話に消極的になって、関わる人や活動範囲が狭くなる。コミュニケーションや社会的な関わりが少しずつ減り、脳への刺激も少なくなることで認知症になると考えられている。 「耳は、大きな音に長時間さらされると、ダメージを受けて難聴になります。スーツ姿のサラリーマンも一日中イヤホンをつけていることがありますから、ちょっと心配です」』、「難聴を放置した場合の認知症のリスクは、難聴ナシに比べて軽度は1.8倍、中等度は3.0倍で、重度は4.9倍に上る。難聴になると、周りとの会話に消極的になって、関わる人や活動範囲が狭くなる。コミュニケーションや社会的な関わりが少しずつ減り、脳への刺激も少なくなることで認知症になると考えられている」、「難聴」が「認知症のリスク」をこれほど高めるとは初めて知った。
・『網膜剥離を機にルテインを  目はどうかというと、昨年6月、ショッキングなことに見舞われたそうだ。 「定期的な眼科検診で、網膜剥離を指摘されました。それも両目です。網膜剥離を放置すると、最悪の場合、失明します。すぐにレーザーで網膜を剥がれにくくする光凝固治療を受けました。改めて目の大切さを思い知らされましたので、目の健康を守るためにルテインというサプリメントを飲んでいます。もちろん、定期的な眼科検診はお勧めです」 年を重ねると、像を結ぶ網膜の中央にある黄斑が出血したり、むくんだりして視力が落ちる。それが加齢黄斑変性症で、中途失明を起こす原因の第4位だ。「ルテインには、加齢黄斑変性症の発症を抑えるデータがあります」という。 ちなみに85歳の養老氏について、中川氏は著書でこう書いている。 「養老先生の耳はまったく衰えていません。『もしも難聴になったら?』という質問にも、『補聴器をつける』と答えています。(目については)右目が見えにくいとおっしゃっていましたが、白内障の手術をしてからは全体的によく見えるようになりましたし、耳も衰えていないので、情報の入力作業がしっかりやれるのだと思います。だから、文章を書いたり、対談をしたり、テレビやユーチューブの番組に出演するなど、出力のほうもまったく衰えないのでしょう」 2人の人気医師(養老氏は医師免許はもつが、臨床医ではない)の心掛けを知ると、耳と目の健康が生活に張りを与えていることがうかがえるだろう。 鎌倉に住む養老氏も毎日30分歩いていて、ライフワークの虫捕りに出かけるときはもっと歩くそうだ。もうすぐ米寿とはいえ、足腰もしっかりしている』、「中川氏」やその「恩師」である「養老先生」とも元気そのものだ。
・『米国では「フロスか死か」  さて、中川氏が耳と目と同様にケアしているのが歯だ。 「歯ブラシだけでは、歯周病対策としては不十分なので、夕食後は歯間ブラシで歯と歯の間にたまったよごれを落とした上で歯磨きをします。さらに毎月1回は、東大病院の歯科で歯科衛生士さんに歯垢や歯石のケアをしてもらうのです」 歯磨きの重要性を認識している日本人はたくさんいるが、歯の間を掃除するデンタルフロスや歯間ブラシの重要性については遅れているという。 「米国では、食後にデンタルフロスを使うのが当たり前で、『フロスか死か』という言葉があるほどです。歯周病で歯を失うと認知症になりやすいので、デンタルフロスや歯間ブラシはもっと積極的に使うべきだと思います」 残っている歯の数と認知症の発症率には、密接な関係がある。70歳を対象とした調査では、認知症でない人の歯の本数は平均14.9本で、認知症の疑いアリの人は平均9.4本だった。これとは別に口腔衛生の重要さを示すデータもある。口腔ケアを一切しない人は、口腔ケアを心掛けている人に比べて認知症の発症率が1.8倍高いといわれている。 写真を見ると養老氏も、歯がしっかりとはえそろっている。なるほど、最低限、耳と目、口を守ることが老化を寄せつけず、元気に暮らす秘訣ということなのだろう。これなら、だれでも応用できる』、「口腔ケアを一切しない人は、口腔ケアを心掛けている人に比べて認知症の発症率が1.8倍高いといわれている」、私も3カ月に1回は歯科衛生士から「口腔ケア」を受けている。
・『「参勤交代」で自然に触れよう  最後に養老氏が著書に記した言葉を紹介する。田舎の重要性だ。 「僕は20年ほど前から現代の『参勤交代』ということを言ってきました。都会で生活している人たちが、一年のうちの一時期、田舎で暮らしたらどうかという提案です。都会にずっといると、ストレスがかかって気持ちが安定しません。身体的にも安定しないと思います。自分がどういう環境の中にいるときに一番調子がよいのか、みんなわからなくなっているのです。人は自然に接する時間をつくると、他人の顔色をうかがう必要がありません。まき割りとか畑仕事とか何らかの作業をしていると、そんなことを考えなくてもよくなるのです」 ストレスを一度なくして、体の感覚を呼び戻す──。それが80歳を越える知の巨人の元気の秘密だろう。耳と目、口のケアをしながら、テレワークなどで「参勤交代」を取り入れれば、いつまでも元気はつらつだ』、「現代の『参勤交代』ということを言ってきました。都会で生活している人たちが、一年のうちの一時期、田舎で暮らしたらどうかという提案です。都会にずっといると、ストレスがかかって気持ちが安定しません。身体的にも安定しないと思います。自分がどういう環境の中にいるときに一番調子がよいのか、みんなわからなくなっているのです。人は自然に接する時間をつくると、他人の顔色をうかがう必要がありません。まき割りとか畑仕事とか何らかの作業をしていると、そんなことを考えなくてもよくなるのです」、なかなかいい「提案」だ。ただ、私の場合、「都会で生活している」とはいえ、リタイアしているので、公園も広く、「田舎で暮ら」すのと大差ない。
タグ:(その19)(血液検査の数値にも現れている…「教師・弁護士・代議士・医師」が介護職から嫌われている理由 高齢になると横柄な態度をとる医学的理由、男性ホルモン補充で活動的になる 元気はつらつ 物忘れ改善にも、元気な大人は「耳・目・口」を守る 人気医師の養老孟司氏と中川恵一氏が実践していること) 高齢化社会 和田 秀樹氏による「血液検査の数値にも現れている…「教師・弁護士・代議士・医師」が介護職から嫌われている理由 高齢になると横柄な態度をとる医学的理由」 PRESIDENT ONLINE 和田秀樹『いつまでもハツラツ脳の人』(日刊現代) 「男性ホルモンの多い人ほど、人間関係の構築に前向きで人に優しくなる。反対に男性ホルモンの少ない人ほど、怒りっぽく、意地っ張りになる傾向がある」、とは意外だ。 「私にとって最大の“健康指数”は「男性ホルモン値」、「男性ホルモンこそが生きる意欲を大きく左右する要素だからです。 この数値が低くなると多くの心身の障害を起こし、ヨボヨボ脳になるリスクが高まります」、「最も早く老化するのは大脳の中の前頭葉です。 前頭葉は脳の中で最も早く成長し、最も早く老化します。非常に早熟な組織であり、若い人が新しい事柄に次々と興味を持つのは、前頭葉の“なせるワザ”なのです」、「前頭葉」は「脳の中で最も早く成長し、最も早く老化」、なるほど。 「男性の場合、早い人は30代から男性ホルモンの減少が確認されています。 30代で妙に老成した雰囲気を出す男性がいますが、もしかしたら男性ホルモンの少なさが原因かもしれません」、なるほど。 「「男性の更年期障害」でうつ病に」、悲劇的だ。 「「女性元気」の理由の一端は男性ホルモンが関係している」、「女性」は「閉経後、女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが増える」、恵まれているようだ。 「ハツラツ脳の持ち主には、男性ホルモンの豊かな人が多い」、「男性ホルモン」は意外なメリットがあるようだ。 「「男性ホルモンの多いタイプ」は、「活動エネルギーが高いことから、良い意味で他人に世話を焼くことをいとわないタイプ」、うらやましいような性格だ。 「男性ホルモンが増えることで他人への関心度が高くなり、困っている人々に優しく接するようになれる」、好ましい影響だ。 「男性ホルモン」であるテステステロンを増強するには、サプリメントのほか、食事でも、生かきや牛レバーなどに含まれる亜鉛、鳥レバーに含まれるビタミンA、干ししいたけや鶏卵などに含まれるビタミンD、うなぎなどに含まれるビタミンEなどにより取ることが出来る(https://www.nyredcross.org/articles/220111-01)。 日刊ゲンダイ 和田秀樹氏による「男性ホルモン補充で活動的になる 元気はつらつ、物忘れ改善にも」 「男性と女性を比べてオシャレに敏感なのは、総じて女性でしょう」、「その差がより顕著になるのが高齢になってから。35年以上、高齢者を診察してきた経験で、オシャレに気を配る人ほどボケとは無縁だったり、軽い認知症はあっても日常生活にあまり影響なく暮らしたりしているケースがほとんどです」、なるほど。 「男性ホルモンは、女性にも分泌されています。女性は閉経を迎えると、女性ホルモンの分泌が10分の1程度に低下するのですが、相対的に男性ホルモンの絶対量が増えることが分かっています。高齢になった女性が活動的になるのは、男性ホルモンの影響が関係していると思われるのです」、「女性」がうらやましくなる。 日刊ゲンダイ「元気な大人は「耳・目・口」を守る 人気医師の養老孟司氏と中川恵一氏が実践していること」 「目標体重は64.5キロに設定し、体重計は50グラム単位で量れるものを使用しています。65キロを目標にして、1キロ単位の体重計だと、66キロになっても『1キロくらい仕方ないか』と甘えが生じ、すぐに70キロに突入してしまうでしょう。しかし、50グラム単位の体重計だと、危機意識の幅も50グラム単位になります。500グラム、つまり0.5キロオーバーの65キロでは『かなりヤバい』と思うのです」、なるほど、甘えが生じ難い工夫とはさすがだ。 「中川氏」やその「恩師」である「養老先生」とも元気そのものだ。 「口腔ケアを一切しない人は、口腔ケアを心掛けている人に比べて認知症の発症率が1.8倍高いといわれている」、私も3カ月に1回は歯科衛生士から「口腔ケア」を受けている。 「現代の『参勤交代』ということを言ってきました。都会で生活している人たちが、一年のうちの一時期、田舎で暮らしたらどうかという提案です。都会にずっといると、ストレスがかかって気持ちが安定しません。身体的にも安定しないと思います。自分がどういう環境の中にいるときに一番調子がよいのか、みんなわからなくなっているのです。人は自然に接する時間をつくると、他人の顔色をうかがう必要がありません。まき割りとか畑仕事とか何らかの作業をしていると、そんなことを考えなくてもよくなるのです」、なかなかいい「提案」だ。ただ、私の場 合、「都会で生活している」とはいえ、リタイアしているので、公園も広く、「田舎で暮ら」すのと大差ない。
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